JP2971245B2 - 炉内における鋼帯張力の測定方法 - Google Patents
炉内における鋼帯張力の測定方法Info
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
の測定方法に関する。
炉を用いて鋼帯を熱処理する場合は、鋼帯の張力を常に
所定値に保持することが重要である。そのために、炉内
における鋼帯張力の測定は連続熱処理炉の操業上におい
て必須な要件である。
定について簡単に説明すると、まず、従来の連続熱処理
炉は、図3に示すように、所定の炉内温度に制御されて
いる連続熱処理炉の炉体1の下部の装入口1aから鋼帯
2が送り込まれ、炉内に上下に配列される複数のハース
ローラ3a,3b,3c…に巻回されて炉内を進行し、
抽出口1bから次工程に送り出される。
鋼帯張力を測定する場合は、図4に示すように、炉体1
の下部に配置されたたとえばハースローラ3bの軸受4
にロードセル5を取付けて鋼帯2の張力を測定する。こ
の軸受4の一方はカップリング6を介してモータ7に結
合され、回転駆動される。なお、炉体1の熱膨張による
変位(図において矢示H方向)がロードセル5の測定に
影響しないような配慮から軸受4と炉体1の間はベロー
ズ8で連結されてシールされる。また、高温時において
ロードセル5のゼロ調整を実施することにより、炉体1
の熱膨張の影響による測定誤差を最小にする手段も施さ
れている。
力を検出する張力測定装置についてさらに詳しく説明す
ると、図5に示すように、軸受4の下部に長尺のレバー
9を設ける。そして、ハースローラ3bの中心線Lから
距離aだけ偏した位置に支点として支持部材10を取付
け、架台11に固定された支持部材12に回転自在とされる
回転軸13で支持し、回転軸13から距離bだけ離れた位置
にロードセル5を取付けて、レバー9に作用する力を検
出させる。なお、ロードセル5の位置から距離cだけ離
れたレバー9の上方位置にカウンタウエイト14を取付け
ることにより、系のバランスをとることができる。この
ように構成することにより、ロードセル4からの荷重信
号をレバー比で換算して鋼帯2の張力として測定するこ
とができるのである。
た従来の張力測定装置ではつぎのような欠点がある。す
なわち、炉温上昇時における熱処理炉の熱膨張によって
炉体1が矢示H方向に変位すると、ハースローラ3bの
軸受4に水平方向に作用する力が発生するから、それが
ロードセル5にモーメントとして働くことになり、鋼帯
2の張力以外の成分の力が検出されることになる。した
がって、ロードセル5からの出力値は実際の張力とは異
なった値となる。そこで、このような状態で鋼帯2の張
力を制御しようとすると、張力測定装置の出力が実張力
より高い場合は鋼帯は張力不足でたるむことになって鋼
帯2の蛇行の原因となり、また逆に低い場合は鋼帯は張
力過大となって炉内破断などのトラブルを引き起こすこ
とになる。
く、炉温上昇して高温になったときに、ロードセル5の
出力値をゼロに調整する方法がとられているが、この場
合、実際の炉温がゼロ点調整時の温度よりも高い温度域
あるいは低い温度域においては、張力測定値のずれ(ド
リフト)が発生し、厳密に鋼帯張力を制御することは困
難である。本発明は、上記のような従来技術の有する課
題を解決すべくしてなされた炉内における鋼帯張力の測
定方法を提供することを目的とする。
内で熱処理される鋼帯のハースローラ部における張力を
該ハースローラの軸受に取付けられたロードセルを用い
て測定する方法であって、炉温を検出する工程と、この
炉温の測定値に基づいて予め求めておいた炉温と張力オ
フセット量との関係特性から張力補正値を求める工程
と、この張力補正値を用いて前記ロードセルの出力値を
補正演算する工程と、からなることを特徴とする炉内に
おける鋼帯張力の測定方法である。
オフセット量との関係特性を用いて炉温の測定値に相当
する張力の補正値を求め、この張力補正値を用いてロー
ドセルで検出された張力の測定値を補正演算するように
したので、炉体の熱膨張の影響を受けることなく、各炉
温における正確な張力を測定することができる。
照して詳しく説明する。図1は、本発明に係る張力測定
装置の一実施例の構成を一部断面で示す概要図であり、
従来例と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
温検出器であり、炉体1の天井部1cに設けられた測定
孔16に取付けられる。17は温度変換器であり、炉温検出
器15からの温度検出信号を直流信号に変換する。18は張
力値補正器であり、図2に示すような炉温と張力オフセ
ット量との関係特性を予めセットしておき、炉温検出器
15で検出された炉温に応じた張力補正信号を張力補正演
算器19に出力する。
5で検出された荷重測定信号を鋼帯2の張力信号に変換
して張力補正演算器19に出力する。そして、張力補正演
算器19において、張力変換器20からの出力信号を張力値
補正器18からの張力補正信号によって補正演算し、表示
器21に出力する。
を、以下に説明する。 まず、張力値補正器18に炉温を検出する工程と、こ
の炉温の測定値に基づいて予め求めておいた炉温と張力
オフセット量との関係特性を設定する。 炉内を所定の炉温に保持しながら、ハースローラ3
a,3b,3c…を回転駆動させ、鋼帯2に所定の張力
を付加して熱処理を施す。そのときの張力測定信号はロ
ードセル5で検出され、張力変換器20を介して張力補正
演算器19に入力される。 同時に、炉温検出器15で炉温が検出されて、温度変
換器17を介して張力値補正器18に入力され、そのときの
炉温値に対応した張力補正値が張力補正演算器19に入力
される。 張力補正演算器19において、張力測定信号は張力補
正値によって補正演算されて、表示器21に出力され表示
される。
出して炉温と張力オフセット量との関係特性からその炉
温における張力補正値を求めて、ロードセル5からの荷
重測定信号を補正するようにしたので、炉内における鋼
帯2の張力を正確に測定することができる。なお、上記
実施例において、張力測定装置を対象にして説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、張力制御系に組
み入れることができることは言うまでもない。
ードセルでの出力値を炉温に応じて補正するようにした
ので、炉内における鋼帯張力の測定値が炉体の熱膨張の
影響を受けることなく正確に測定することができ、これ
によって張力制御をも正確に行うことが可能になるとい
う効果がある。
部断面で示す概要図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 連続熱処理炉内で熱処理される鋼帯の
ハースローラ部における張力を該ハースローラの軸受に
取付けられたロードセルを用いて測定する方法であっ
て、炉温を検出する工程と、この炉温の測定値に基づい
て予め求めておいた炉温と張力オフセット量との関係特
性から張力補正値を求める工程と、この張力補正値を用
いて前記ロードセルの出力値を補正演算する工程と、か
らなることを特徴とする炉内における鋼帯張力の測定方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4113224A JP2971245B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 炉内における鋼帯張力の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4113224A JP2971245B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 炉内における鋼帯張力の測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287388A JPH05287388A (ja) | 1993-11-02 |
JP2971245B2 true JP2971245B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14606719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4113224A Expired - Fee Related JP2971245B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 炉内における鋼帯張力の測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971245B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-07 JP JP4113224A patent/JP2971245B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05287388A (ja) | 1993-11-02 |
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