JP2970549B2 - 移動体データ通信システム - Google Patents

移動体データ通信システム

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JP2970549B2
JP2970549B2 JP8214982A JP21498296A JP2970549B2 JP 2970549 B2 JP2970549 B2 JP 2970549B2 JP 8214982 A JP8214982 A JP 8214982A JP 21498296 A JP21498296 A JP 21498296A JP 2970549 B2 JP2970549 B2 JP 2970549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル型の交換
機を使用した移動体データ通信システムに係わり、特に
音声通信からデータ通信へ手動で切り換えを行うように
した移動体データ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル型交換機を用いてアナログ回
線を介して局間にわたるデータ交換を行うデータ通信シ
ステムでは、従来から自局側にモデムを配置し、対局の
モデムからのキャリア音をこの自局側のモデムで検出す
るようにしている。このような通信システムでは、対局
のモデムあるいはデータ端末装置が話中状態のとき、そ
の話中音を自局側のモデムが検出することができない。
したがって、このような場合には、所定のタイマがタイ
ムアウトして回線が切断されるまで操作者が待たされる
ことになる。そこで、特開昭62−7296号公報で
は、この話中音を操作者側で聴取することができるよう
な技術を提案している。
【0003】図6は、この提案の移動体データ通信シス
テムの一例を示したものである。このシステムは、キー
ボード等の入力手段を配置したデータ端末装置11を備
えている。データ端末装置11はデータ端末インタフェ
ース装置(IF)12を介して時分割スイッチ13に接
続されている。時分割スイッチ13は、その制御用の中
央制御装置(CPU)14と接続されている他、モデム
インタフェース(IF)トランク15を介してモデム1
6と接続され、またアナログ回線トランク17を介して
アナログ回線18と接続されている。
【0004】この提案の移動体データ通信システムで、
データ端末装置11のキーボード操作によって発信要求
が行われると、データ端末インタフェース装置12がこ
れを検出し、中央制御装置14に通知する。中央制御装
置14は、データ端末装置11からデータ端末インタフ
ェース装置12を経由してくるデータチャネル19を、
モデム16によりディジタル・アナログ信号変換する。
このために、データ端末装置11をモデムインタフェー
ストランク15を経由させて、アナログ回線トランク1
7に接続する。また、データ端末インタフェース装置1
2の音声チャネル21を、アナログ回線トランク17か
らの方向のみ直接接続する。
【0005】この通信システムで、対局の図示しないモ
デムからのキャリア音は、自局のモデム16で検出され
る。そして、モデムインタフェーストランク15を経由
して中央制御装置14に通知される。このとき、データ
端末インタフェース装置12のスピーカ22からは対局
の呼出音およびモデムからのキャリア音が聞こえるよう
になっている。
【0006】キャリア音の検出が行われると、続いてデ
ータの交換が始まる。中央制御装置14はキャリア音の
検出の通知を基にして時分割スイッチ13を操作し、音
声チャネル21に関するスイッチの接続を切るか、デー
タ端末インタフェース装置12内でスピーカ22の入力
を停止させ、データ通信中に音響信号がこのスピーカ2
2から出力されるのを防いでいる。
【0007】対局の図示しないモデムがすべて話中状態
のとき、あるいは接続しようとするデータ端末装置(図
示せず)が話中状態のときには、対局から話中音が返っ
てくる。この話中音は、前記した音声チャネルを介して
スピーカ22から出力される。したがって、操作者はこ
の話中音を聴取して自己の判断で交信を切断することが
できる。また、間違って通常の電話機を呼び出したよう
な場合には、スピーカ22から相手の声が聞こえてくる
ので、接続を誤ったことをこの時点で判断することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動体デー
タ通信システムで音声通信を行っているときに、途中か
ら手動でデータ通信に移行させる場合がある。このよう
な場合に発信側と着信側がデータ通信に移行するための
設定をうまく行わないと、両モデム間でその曖昧さによ
って、モデム−モデム間の物理接続シーケンスが正常に
終了せず、データ通信を開始することができない。すな
わち、ディジタル方式の移動体データ通信システムでは
発信側のデータ通信終端装置の動作モードと通信の相手
方のデータ通信装置の動作モードに制約条件がある。
【0009】例えば移動体通信加入者同士が音声通信か
らデータ通信に移行するような場合には、どちらか一方
の移動体通信加入者が先にデータ通信終端装置を着信モ
ードで開始したら、他の移動体通信加入者はそのデータ
通信終端装置を発信モードで開始する場合でしかデータ
通信に移行することができない。また、移動体通信加入
者と一般網側の加入者が音声通信からデータ通信に移行
するときに、移動体電話機側のデータ通信終端装置を着
信モードで開始させたときには、一般網側のデータ通信
終端装置を動作モードにおける発信モードで開始する
か、あるいはその逆の動作モードで開始するか、どちら
かの場合でしかデータ通信に移行することができない。
【0010】ところが、このような制約条件があるにも
係わらず、通信の相手方は、一方が先にデータ通信終端
装置を着信モードにした後は、自己のデータ通信終端装
置を発信モードで開始させるべきなのか着信モードで開
始させるべきなのかの判断を行う手段がまったく存在し
ない。このために、音声通信からデータ通信の移行を円
滑に行うことができないおそれがあった。
【0011】そこで本発明の目的は、移動体通信加入者
端末から送出される音声通信からデータ通信への切換要
求信号によってデータ通信に移行する場合に、通信の相
手方のデータ通信終端装置を発信モードで開始させるよ
うに指示することのできるディジタル方式の移動体デー
タ通信システムを提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、先の従来技術で示し
たように音響信号を用いて、通信の相手方のデータ通信
終端装置を発信モードで開始させるように指示させるよ
うにした移動体データ通信システムを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)ディジタル移動体通信加入者端末と、(ロ)
このディジタル移動体通信加入者端末が音声通信をデー
タ通信へ切り換えるための切換要求信号を出力したとき
これを検出する切換要求信号検出手段と、この切換要求
信号検出手段が切換要求信号を検出したとき、通信の相
手方に対して音声通信からデータ通信に移行を促す旨の
音響信号を送出する音響信号送出手段とを備えた移動体
電話交換機とを移動体データ通信システムに具備させ
る。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、ディジ
タル移動体通信加入者端末が音声通信からデータ通信に
切り換えるときこれを移動体電話交換機側の切換要求信
号検出手段で検出させ、通信の相手方に対して音声通信
からデータ通信に移行を促す旨の音響信号を送出させる
ことで、通信の相手方が発信モードに設定できるように
して、音声通信からデータ通信への移行を円滑化させて
いる。
【0015】請求項2記載の発明では、(イ)ディジタ
ル移動体通信加入者端末と、(ロ)このディジタル移動
体通信加入者端末が音声通信をデータ通信へ切り換える
ための切換要求信号を出力したときこれを検出する切換
要求信号検出手段と、この切換要求信号検出手段が切換
要求信号を検出したとき、通信の相手方に対して音声通
信からデータ通信に移行を促す旨の音響信号を送出する
音響信号送出手段と、無線区間のデータ伝送プロトコル
と有線区間のデータ伝送プロトコルを相互に変換するプ
ロトコル変換手段を備えた移動体電話交換機とを移動体
データ通信システムに具備させる。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、ディジ
タル移動体通信加入者端末が音声通信からデータ通信に
切り換えるときこれを移動体電話交換機側の切換要求信
号検出手段で検出させ、通信の相手方に対して音声通信
からデータ通信に移行を促す旨の音響信号を送出させる
ことで、通信の相手方が発信モードに設定できるように
すると共に、プロトコル変換手段によって無線区間のデ
ータ伝送プロトコルと有線区間のデータ伝送プロトコル
を相互に変換させることにして、伝送品質の悪い区間で
の誤り制御を独自に行って、伝送品質の向上を図ってい
る。
【0017】請求項3記載の発明では、(イ)ディジタ
ル移動体通信加入者端末と、(ロ)このディジタル移動
体通信加入者端末が音声通信をデータ通信へ切り換える
ための切換要求信号を出力したときこれを検出する切換
要求信号検出手段と、この切換要求信号検出手段が切換
要求信号を検出したとき、通信の相手方に対してモデム
を発呼モードで起動させるための操作を促す旨の音響信
号を送出する音響信号送出手段と、無線区間のデータ伝
送プロトコルと有線区間のデータ伝送プロトコルを相互
に変換するプロトコル変換手段と、切換要求信号が受信
されたときで通信の相手方からモデムキャリア信号が所
定時間送られてこないことを確認した場合には自己の動
作モードを着信モードにしてアンサートーンを送出し通
信の相手方に対してモデムキャリア信号を送出する着信
モード設定手段と、音響信号送出手段の送出した音響信
号を受信した通信の相手方がモデムを発呼モードで起動
させるための操作を行ったことによりこの通信の相手方
側のデータ端末装置が着信モードで動作を開始したとき
これとの間で物理接続プロトコルを開始する物理接続プ
ロトコル開始手段と、この物理接続プロトコル開始手段
による物理接続プロトコルとディジタル移動体通信加入
者端末側での物理接続プロトコルが完了した段階で無線
プロトコルを開始しその完了と同時にデータ通信の状態
に移行するデータ通信移行手段とを備えた移動体電話交
換機とを移動体データ通信システムに具備させる。
【0018】すなわち請求項3記載の発明では、ディジ
タル移動体通信加入者端末が音声通信からデータ通信に
切り換えるときこれを移動体電話交換機側の切換要求信
号検出手段で検出させ、通信の相手方に対して音声通信
からデータ通信に発信モードで移行を促す旨の音響信号
を送出させることで、通信の相手方が発信モードに設定
できるようにすると共に、プロトコル変換手段によって
無線区間のデータ伝送プロトコルと有線区間のデータ伝
送プロトコルを相互に変換させることにして、伝送品質
の悪い区間での誤り制御を独自に行って、伝送品質の向
上を図っている。また、切換要求信号が移動体電話交換
機に送られてきたとき、移動体電話交換機は通信の相手
方に対してモデムを発呼モードで起動させるための操作
を促す旨の音響信号を送出して通信の相手方がモデムを
発呼モードで起動するようにさせると共に、自己の動作
モードを着信モードにしてアンサートーンを送出し通信
の相手方に対してモデムキャリア信号を送出して物理接
続プロトコルが開始できるようにしている。そしてこの
物理接続プロトコルとディジタル移動体通信加入者端末
側での物理接続プロトコルが完了した段階で無線プロト
コルを開始しその完了と同時にデータ通信の状態に移行
できるようにしている。
【0019】請求項4記載の発明では、請求項1〜請求
項3記載の移動体データ通信システムで通信の相手方は
ディジタル移動体通信加入者端末または一般公衆電話網
の加入者端末であることを明確にしている。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例における移動体デ
ータ通信システムの全体的な構成を表わしたものであ
る。この通信システムで、移動体電話機(MS)101
は、移動体データ通信に使用する移動体データ通信用ア
ダプタ(ADP)102ならびにデータ通信終端装置
(MDa)103を介してデータ端末装置(PCa)1
04に接続されている。移動体電話機101は、無線回
線105と無線基地局・基地局制御局(BSS)106
を介して、移動体電話交換機(MSC)107内の時分
割スイッチ(TDSW)108と接続されている。この
時分割スイッチ108は、移動体電話交換機107内の
音響信号送出装置(TONE)109、プロトコル変換
装置(IWF)111および切換要求信号検出装置(D
ET)112と接続される他、バス113を介して移動
体電話交換機制御装置(CC)114と接続されてい
る。また、移動体電話交換機107外の一般公衆回線網
(PSTN)121およびデータ端末装置(MDb)1
22を介して、移動体電話機101の通信の相手方とし
てのデータ端末装置(PCb)123および電話機12
4と接続されている。
【0023】移動体電話交換機107内の移動体電話交
換機制御装置114は、呼処理の結果に応じて時分割ス
イッチ108を制御し、無線基地局・基地局制御局10
6、音響信号送出装置109、一般公衆回線網121、
プロトコル変換装置111および切換要求信号検出装置
112の間の通信チャネルを形成する。音響信号送出装
置109、プロトコル変換装置111および切換要求信
号検出装置112は、バス113を介して移動体電話交
換機制御装置114の制御を受けるようになっている。
【0024】次に、音響信号送出装置109、切換要求
信号検出装置112およびプロトコル変換装置111に
ついて、それらの具体的な構成を順に説明する。
【0025】図2は、音響信号送出装置の具体的な構成
を表わしたものである。音響信号送出装置109は、バ
ス113に接続された音響信号発生回路(AUD)13
1を備えている。音響信号発生回路131により作成さ
れた音響信号132はPCM符号化回路(COD)13
3に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換
される。変換後の音響信号134は時分割多重回路(M
UX)135を介して、音響信号136として図1に示
した移動体電話交換機107内の時分割スイッチ108
に送出される。
【0026】図2でバス113に接続されたインタフェ
ース回路(INF)137は、図1に示した移動体電話
交換機107内の移動体電話交換機制御装置114と接
続され、これと呼処理情報の交信を行うようになってい
る。音響信号発生回路131およびインタフェース回路
137は、バス113を介して演算処理回路(CPU)
138とROM(リード・オンリ・メモリ)139およ
びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)140と接続
されており、ROM139に蓄積されたプログラムによ
り制御されるようになっている。
【0027】図3は切換要求信号検出装置の具体的な構
成を表わしたものである。切換要求信号検出装置112
は、時分割分離回路(DMUX)141を備えている。
音声通信からデータ通信への切換要求信号は、図1に示
した移動体電話機101から無線回線105の制御チャ
ネル上に送出され、無線基地局・基地局制御局106お
よび移動体電話交換機107内の時分割スイッチ108
を介して切換要求信号検出装置112の時分割分離回路
141に入力される。時分割分離回路141は入力信号
142から切換要求信号143を分離し、これを信号検
出回路(RX)144に入力して切換要求が検出され
る。
【0028】この検出結果は、インタフェース回路13
7を介して移動体電話交換機107内の移動体電話交換
機制御装置114に送出される。信号検出回路144お
よびインタフェース回路137は、バス113を介して
演算処理回路138とROM139およびRAM140
と接続されており、ROM139に蓄積されたプログラ
ムにより制御されるようになっている。
【0029】図4は、プロトコル変換装置の具体的な構
成を表わしたものである。プロトコル変換装置111
は、第1および第2の時分割分離回路(DMUX)15
1、152と、第1および第2の時分割多重回路(MU
X)153、154を備えている。第1の時分割分離回
路151には、図1に示した時分割スイッチ108から
通信データ156が入力されるようになっている。この
通信データ156は、図1に示す移動体電話機101の
データ通信の相手方であるデータ端末装置123から、
データ端末装置122、一般公衆回線網121、移動体
電話交換機107内の時分割スイッチ108を経由して
送られてくるものである。第1の時分割分離回路151
によって分離された通信データ157は、PCM復号化
回路(DEC)158によって復号化され、その通信デ
ータ159はモデム信号変復調回路(MODEM)16
1に入力されて受信されるようになっている。
【0030】一方、モデム信号変復調回路161から出
力される通信データ162は、PCM符号化回路(CO
D)163により符号化され、その符号化後の通信デー
タ164は第1の時分割多重回路153を介して通信デ
ータ165として送り出される。この通信データ165
は、図1に示す移動体電話交換機107内の時分割スイ
ッチ108を経由して、一般公衆回線網121に送り出
され、ここからデータ端末装置122を経由し、データ
端末装置123に送られて受信される。
【0031】第2の時分割分離回路152にも他の通信
データ171が入力されるようになっている。この通信
データ171は、図1に示したデータ端末装置104か
らデータ通信終端装置103および移動体データ通信用
アダプタ102を介して移動体電話機101に送出され
る。そして、ここから無線回線105を経て無線基地局
・基地局制御局106および移動体電話交換機107内
の時分割スイッチ108を経て、通信データ171とし
て第2の時分割分離回路152に入力されることにな
る。第2の時分割分離回路152で分離された通信デー
タ172は、無線プロトコル終端回路173に入力さ
れ、受信される。
【0032】一方、無線プロトコル終端回路173から
出力される通信データ174は、第2の時分割多重回路
154に入力され、多重化された通信データ175は図
1に示す移動体電話交換機107内の時分割スイッチ1
08に送られる。そして無線基地局・基地局制御局10
6を経て無線回線105の通信チャネル上に送出され、
移動体電話機101、移動体データ通信用アダプタ10
2およびデータ通信終端装置103を介してデータ端末
装置104に入力されて受信される。
【0033】モデム信号変復調回路161、無線プロト
コル終端回路173およびインタフェース回路135
は、バス113を介して演算処理回路138とROM1
39およびRAM140と接続されており、ROM13
9に蓄積されたプログラムにより制御されるようになっ
ている。
【0034】図5は、以上のような構成の移動体データ
通信システムの動作を表わしたものである。図1におけ
る移動体電話機101と一般公衆回線網121の電話機
124(共に図1)が音声通信を行っているものとす
る。ある時点で、移動体電話機101の加入者が音声通
信からデータ通信への「切換要求信号」(201)を送
出したとする。具体的には、加入者が移動体電話機10
1の図示しない操作キーパッドを押下して、予め定めら
れたキーコードを入力する。一例としては操作キーパッ
ドから「F123」というキーコードを入力したとす
る。すると、移動体電話機101は無線回線105の制
御チャネル上に切換要求信号として「DATA−RE
Q」を送出する。
【0035】移動体電話機101に係わる制御チャネル
は、無線基地局・基地局制御局106を介して移動体電
話交換機107内の時分割スイッチ108の入力チャネ
ルに接続されている。この入力チャネルと切換要求信号
検出装置112への出力チャネルは、移動体電話交換機
制御装置114の制御により、時分割スイッチ108を
介して接続されている。したがって、前記した「切換要
求信号」は切換要求信号検出装置112で受信および検
出され、音響信号送出装置109とプロトコル変換装置
111を起動するための「起動要求信号」(202)とし
て移動体電話交換機制御装置114に通知される。
【0036】この「起動要求信号」には、切換要求のあ
った移動体電話機101に係わる無線チャネル番号が含
まれている。「起動要求信号」を受け取った移動体電話
交換機制御装置114は、呼処理データを参照すること
により、その移動体電話機101の通信の相手方に係わ
る時分割スイッチ108の出力チャネル番号を知ること
ができる。したがって、移動体電話交換機制御装置11
4は、音響信号送出装置109を起動すると共に時分割
スイッチ108を制御し、音響信号送出装置109から
音響信号(206)が入力するときに時分割スイッチ1
08の入力チャネルと通信の相手方に係わる出力チャネ
ルとの通信チャネルを接続することが可能になる。これ
により、音響信号を電話機124に聴取させることがで
きる。
【0037】本実施例で音響信号は具体的には音声メッ
セージであり、例えば「データ端末からATDと入力し
て下さい。」というようなものとなる。ここで「AT
D」とはエーティコマンドの1つで、モデムを発呼モー
ドで起動するためのキャラクタ列をいう。
【0038】音響信号送出装置109は、この音響信号
の送出終了と同時に、移動体電話交換機制御装置114
に通知を行い、時分割スイッチ108を制御する。そし
て、音響信号送出装置109から音響信号が入力される
時分割スイッチ108の入力チャネルと通信の相手方に
係わる出力チャネルの通信チャネルの接続を開放する。
次に、プロトコル変換装置111の一般公衆回線網12
1方向の入出力チャネルと移動体電話機101の通信の
相手方に係わる入出力チャネルを接続すると共に、プロ
トコル変換装置111の無線基地局・基地局制御局10
6方向の入出力チャネルと移動体電話機101の通信チ
ャネルに係わる入出力チャネルを接続する。
【0039】この音響信号を受信した電話機124の加
入者は、メッセージの指示通りにデータ端末装置123
からデータ端末装置122にコマンド「ATD」207
を送出させる。これにより、データ端末装置122は着
信モードで動作を開始する。
【0040】「起動信号」(203)を受けた直後のプ
ロトコル変換装置111は、自己の通信モードを発信モ
ードとして、通信の相手方から送られてくるモデムキャ
リア信号「ANS」を10秒間監視する。10秒経過し
てもこの相手方からモデムキャリア信号「ANS」が受
信できなかった場合は、自動的に自己の動作モードを着
信モードにして、アンサトーン(208)を送出し、モ
デムキャリア信号「ANS」(209)の送出を開始す
る。ここで初めて、データ端末装置122からのモデム
キャリア「ORG」(origination,originating)(21
0)との物理接続プロトコルが開始する。「ORG」と
は、モデムの2線(電話回線側)上に出力されるアナロ
グ信号で、そのモデムが発呼モードで動作していること
を示すものである。
【0041】この起動要求信号を受信した移動体電話交
換機制御装置114は、空きのプロトコル変換装置11
1に対して起動信号を送出し、無線区間のデータ伝送プ
ロトコルと有線区間のデータ伝送プロトコルの相互変換
を機能させる。起動が正常に行われたプロトコル変換装
置111は、その旨を「起動完了信号」204として移
動体電話交換機制御装置114に返す。
【0042】一方、「起動完了信号」を受信した移動体
電話機101は、その図示しない内部回路をデータ通信
用に切り換えると共に、移動体データ通信用アダプタ1
02に「切換信号」(205)を送出する。これによ
り、移動体データ通信用アダプタ102が起動し、無線
区間における無線プロトコルを開始させると共に、デー
タ端末装置104とモデムキャリア信号「ORG」によ
る物理接続プロトコルを開始させる。
【0043】移動体通信加入者は、移動体電話機101
から「切換要求信号」を送出した後、データ通信終端装
置103が直ちに着信モードで動作するように、データ
端末装置104からデータ通信終端装置103へコマン
ドを送出する。または、音声の通話中の状態で、データ
端末装置104からデータ通信終端装置103へコマン
ドを送出することにより、移動体電話機101から自動
的に「切換要求信号」を送出する操作を行う。
【0044】データ端末装置104からデータ通信終端
装置103へコマンドを送出する具体的方法としては、
データ端末装置104のキーボード(図示せず)を押下
して「ATA」(211)と入力すればよい。
【0045】コマンドを受けたデータ通信終端装置10
3は、移動体データ通信用アダプタ102とモデムキャ
リア信号「ANS」による物理接続プロトコルを開始す
る。この物理接続プロトコルが終了すれば、データ通信
終端装置103と移動体データ通信用アダプタ102の
間の接続が完了する。先のプロトコル変換装置111と
データ端末装置122の間の物理接続プロトコルと、移
動体データ通信用アダプタ102とデータ通信終端装置
103の間の物理接続プロトコルが完了すれば、移動体
データ通信用アダプタ102とプロトコル変換装置11
1の間で、それぞれ「LRCTX」(Link Request Code
for Transmitting)(212)と「LRCRX」(Link
Request Code for Receiving) (213)による無線プ
ロトコルが開始され、完了と同時にデータ通信中の状態
(214)になる。
【0046】ところで、移動体電話機101の通信の相
手方が、同じく移動体通信加入者である場合もある。こ
のような場合でその相手方がデータ通信に移行するため
に、移動電話機を操作して「ATD」と入力したとす
る。この時点で、移動体電話機101から「切換要求信
号」が移動体電話交換機107に送られてくるのと同様
に「切換要求信号」が送られてくる。このため、これを
切換要求信号検出装置112で受信し検出した時点で時
分割スイッチ108を制御し、音響信号送出装置109
から音響信号が入力される時分割スイッチ108の入力
チャネルと通信の相手方に係わる出力チャネルの通信チ
ャネルの接続を開放する。そして、次にプロトコル変換
装置111の通信の相手方に係わる時分割スイッチ10
8の入出力チャネルと移動体電話機101の通信の相手
方に係わる入出力チャネルを接続すると同時に、プロト
コル変換装置111のプロトコル変換装置111の無線
基地局・基地局制御局106方向の入出力チャネルと移
動体電話機101の通信チャネルに係わる入出力チャネ
ルを接続することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、ディジタル移動体通信加入者端末が音声通信
からデータ通信に切り換えるとき移動体電話交換機側が
通信の相手方に対して音声通信からデータ通信に移行を
促す旨の音響信号を送出させることにしたので、ディジ
タル移動体通信加入者が通信の切換時の操作について特
別の知識を有していない場合でも、その内容を理解して
円滑にデータ通信に移行することができる。また、移動
体電話交換機側にこのための設備を備えるので、例えば
音響信号の内容の改良や変更等も容易に行うことができ
る。
【0048】また請求項2および請求項3記載の発明で
は、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができ
る他、プロトコル変換手段を備えたので、無線区間のデ
ータ伝送プロトコルと有線区間のデータ伝送プロトコル
を相互に変換させることで、伝送品質の悪い区間での誤
り制御を独自に行って、伝送品質の向上を図ることがで
きる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における移動体データ通信シ
ステムの全体的な構成を表わしたブロック図である。
【図2】音響信号送出装置の具体的な構成を表わしたブ
ロック図である。
【図3】切換要求信号検出装置の具体的な構成を表わし
たブロック図である。
【図4】プロトコル変換装置の具体的な構成を表わした
ブロック図である。
【図5】移動体データ通信システムの動作を表わしたシ
ーケンス説明図である。
【図6】従来提案された移動体データ通信システムの一
例を示したブロック図である。
【符号の説明】
101 移動体電話機(MS) 102 移動体データ通信用アダプタ(ADP) 103 データ通信終端装置(MDa) 104 データ端末装置(PCa) 106 無線基地局・基地局制御局(BSS) 107 移動体電話交換機(MSC) 108 時分割スイッチ(TDSW) 109 音響信号送出装置(TONE) 111 プロトコル変換装置(IWF) 112 切換要求信号検出装置(DET) 114 移動体電話交換機制御装置(CC) 121 一般公衆回線網(PSTN) 122 データ端末装置(MDb) 123 データ端末装置(PCb) 124 電話機 138 演算処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/26 7/30 7/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル移動体通信加入者端末と、 このディジタル移動体通信加入者端末が音声通信をデー
    タ通信へ切り換えるための切換要求信号を出力したとき
    これを検出する切換要求信号検出手段と、この切換要求
    信号検出手段が切換要求信号を検出したとき、通信の相
    手方に対して音声通信からデータ通信に移行を促す旨の
    音響信号を送出する音響信号送出手段とを備えた移動体
    電話交換機とを具備することを特徴とする移動体データ
    通信システム。
  2. 【請求項2】 ディジタル移動体通信加入者端末と、 このディジタル移動体通信加入者端末が音声通信をデー
    タ通信へ切り換えるための切換要求信号を出力したとき
    これを検出する切換要求信号検出手段と、この切換要求
    信号検出手段が切換要求信号を検出したとき、通信の相
    手方に対して音声通信からデータ通信に移行を促す旨の
    音響信号を送出する音響信号送出手段と、無線区間のデ
    ータ伝送プロトコルと有線区間のデータ伝送プロトコル
    を相互に変換するプロトコル変換手段を備えた移動体電
    話交換機とを具備することを特徴とする移動体データ通
    信システム。
  3. 【請求項3】 ディジタル移動体通信加入者端末と、こ
    のディジタル移動体通信加入者端末が音声通信をデータ
    通信へ切り換えるための切換要求信号を出力したときこ
    れを検出する切換要求信号検出手段と、この切換要求信
    号検出手段が切換要求信号を検出したとき、通信の相手
    方に対してモデムを発呼モードで起動させるための操作
    促す旨の音響信号を送出する音響信号送出手段と、無
    線区間のデータ伝送プロトコルと有線区間のデータ伝送
    プロトコルを相互に変換するプロトコル変換手段と、
    換要求信号が受信されたときで通信の相手方からモデム
    キャリア信号が所定時間送られてこないことを確認した
    場合には自己の動作モードを着信モードにしてアンサー
    トーンを送出し通信の相手方に対してモデムキャリア信
    号を送出する着信モード設定手段と、音響信号送出手段
    の送出した音響信号を受信した通信の相手方がモデムを
    発呼モードで起動させるための操作を行ったことにより
    この通信の相手方側のデータ端末装置が着信モードで動
    作を開始したときこれとの間で物理接続プロトコルを開
    始する物理 接続プロトコル開始手段と、この物理接続プ
    ロトコル開始手段による物理接続プロトコルとディジタ
    ル移動体通信加入者端末側での物理接続プロトコルが完
    了した段階で無線プロトコルを開始しその完了と同時に
    データ通信の状態に移行するデータ通信移行手段とを備
    えた移動体電話交換機とを具備することを特徴とする移
    動体データ通信システム。
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