JP2970252B2 - 路面清掃車の掃き上げブラシ装置 - Google Patents

路面清掃車の掃き上げブラシ装置

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JP2970252B2
JP2970252B2 JP25414292A JP25414292A JP2970252B2 JP 2970252 B2 JP2970252 B2 JP 2970252B2 JP 25414292 A JP25414292 A JP 25414292A JP 25414292 A JP25414292 A JP 25414292A JP 2970252 B2 JP2970252 B2 JP 2970252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、路面清掃車の掃き上
げブラシ装置、特に、掃き上げブラシの振動防止対策技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車体後部に左右一対の懸吊アーム
を上下に揺動自在に支持し、各懸吊アーム間に掃き上げ
ブラシを回転可能に架設し、この掃き上げブラシを一方
の懸吊アームに設けた油圧モータで駆動するように構成
した路面清掃車が知られている(例えば、特開平1−3
15508号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の路面
清掃車によると、次の運転条件下で掃き上げブラシに振
動が発生し、清掃効果が著しく低下することがあった。 (1) 掃き上げブラシの回転数が低いとき(110r
pm以下)。 (2) 路面に対する掃き上げブラシの接地幅を狭くし
て軽清掃するとき。 (3) 車体側に設けたスナバーに泥水がかかり、スナ
バーの制振機能が低下したとき。
【0004】ここで、前記振動の原因及びメカニズムは
次のように考察される。 (1) 掃き上げブラシの重量アンバランス、路面の凹
凸、車体からの振動伝播等によって加振力が発生し、こ
れによって掃き上げブラシが僅かに振動する。 (2) このとき、掃き上げブラシはバランス位置から
下へ押し付けられる。 (3) すると、油圧モータの駆動トルクが増し、それ
に伴いトルク反力も増大する。 (4) このトルク反力及び慣性により掃き上げブラシ
がバランス位置より上方へ浮き上がる。 (5) すると、油圧モータの駆動トルクが低下し、そ
れに伴いトルク反力も低下するため、掃き上げブラシは
荷重が増し、慣性及びフィラメントの弾性でバランス位
置よりさらに下へ押し付けられる。 (6) 上記(3)〜(5)の運動を繰り返し、掃き上
げブラシが振動する。振動は油圧モータ側のみで、反対
側は振動しない。
【0005】すなわち、掃き上げブラシは加振力を外因
とし、トルク反力の変動を内因として振動する。加振力
は路面清掃に不可避な要因であるため、振動防止対策の
要点はトルク反力の変動を如何に抑えるかにある。本発
明はかかる点に着目してなされたものであり、その課題
は、トルク反力を打ち消すことによって掃き上げブラシ
の振動を確実に防止し、もって、清掃効果を改善できる
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、車体後部に左右一対の懸吊アームを
上下揺動自在に支持し、各懸吊アーム間に掃き上げブラ
シを回転可能に架設し、掃き上げブラシを駆動する駆動
モータを一方の懸吊アームに設けた路面清掃車におい
て、駆動モータ側の懸吊アームと車体との間に掃き上げ
ブラシを接地方向へ押し付ける押付手段を介装するとと
もに、押付手段の押付力が駆動モータの駆動トルクと比
例するように押付手段を制御する制御手段を設けて構成
される。
【0007】
【作用】この発明の掃き上げブラシ装置によれば、時々
刻々と変化する駆動モータの駆動トルクと比例した押付
力が掃き上げブラシに作用する。そして、この押付力は
掃き上げブラシの回転に伴うトルク反力を打ち消して、
掃き上げブラシの接地荷重を安定化する。したがって、
如何なる運転条件下でも、掃き上げブラシの振動を確実
に防止できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、路面
清掃車1における車体2の後部には、左右一対の懸吊ア
ーム3,4が上下方向へ揺動自在に支持されている。各
懸吊アーム3,4の先端間には、多数のフィラメント5
aを放射状に備えた掃き上げブラシ5が回転可能に架設
されている。一方(図2の左方)の懸吊アーム3には、
駆動モータとしての油圧モータ6が掃き上げブラシ5の
ブラシ軸5bに連結して設けられ、この油圧モータ6に
よって掃き上げブラシ5が図1の矢印方向へ回転され
る。そして、掃き上げブラシ5の前方にはエレベータ7
が設置されるととも、車体2の前部には側ブラシ(図示
略)が配設されていて、路面8上の塵埃を側ブラシが車
体2の中央部に掃き寄せたのち、掃き上げブラシ5がエ
レベータ7に掃き上げるようになっている。
【0009】車体2には左右一対の引上シリンダ10が
設置され、それらのピストンロッド10aの先端はピン
11を介しブラケット12の長孔13に沿って案内され
る。ピン11には接続レバー14が結合され、接続レバ
ー14と各懸吊アーム3,4の中間部との間には引張り
バネ15が張設されている。また、油圧モータ6側の車
体2には押付シリンダ16が上下に揺動自在に枢着さ
れ、そのピストンロッド16aの先端は懸吊アーム3に
回動自在に連結されている。そして、前記押付シリンダ
16により本実施例の押付手段が構成され、ピストンロ
ッド16aの伸長時に懸吊アーム3を押し下げ、油圧モ
ータ6側において掃き上げブラシ5を路面8に接地する
方向へ押し付けるようになっている。
【0010】前記油圧モータ6、引上シリンダ10、及
び押付けシリンダ16は図3に示すように配管接続され
て制御手段としての油圧回路18を構成している。この
油圧回路18において、19は油圧ポンプ、20は油圧
ポンプ19を駆動するエンジン、21は油圧モータ6の
リリーフ弁、22は引上シリンダ10の圧力調整弁であ
る。押付シリンダ16は油圧モータ6の供給配管23上
においてリリーフ弁21よりも下流側に接続されてい
る。そして、油圧ポンプ19から油圧モータ6及び押付
シリンダ16に同圧の作動油が供給されて、押付シリン
ダ16の押付力が油圧モータ6の駆動トルクと比例する
ように制御される。
【0011】なお、引上シリンダ10の引上力は圧力調
整弁22により掃き上げブラシ5の自重(フィラメント
5aの摩耗に伴い経時的に軽くなる)及び塵埃量に応じ
て調整され、これによって、掃き上げブラシ5に常に適
正な接地荷重が設定される。また、各引上シリンダ10
のヘッド側シリンダ室は連通配管24を介して相互に連
通され、路面8が傾斜した場合でも、左右の引張りバネ
15の引上力を釣り合わせて、掃き上げブラシ5の接地
荷重を長手方向に均一化できるように構成されている。
【0012】上記のように構成された路面清掃車1にお
いて、掃き上げブラシ5が回転されると、路面状況等に
よって油圧モータ6の駆動トルクが時々刻々と変動し、
これに伴い、油圧モータ6の作動油の圧力が変化する。
押付シリンダ16には油圧モータ6と同圧の作動油が供
給されているので、押付シリンダ16は油圧モータ6の
駆動トルクと比例した押付力を懸吊アーム3を介して掃
き上げブラシ5に作用させる。そして、この押付力によ
って掃き上げブラシ5の回転に伴うトルク反力が打ち消
されて、掃き上げブラシ5の接地荷重が引上シリンダ1
0の圧力調整弁22で予め設定した値に安定的に保持さ
れる。したがって、如何なる運転条件下でも、掃き上げ
ブラシ5の振動を確実に防止して、路面8を掃き残しな
く奇麗に清掃することができる。
【0013】ここで、上記作用を数式で確認すると、ト
ルク反力Fとこれを打ち消す押付力F´とは次式で現わ
される。 F=Q・P/(2π・L) F´=A・π・d2 ・P/(4L) F=F´ 上記数式において、 Q:油圧モータ6の容積 P:油圧モータ6及び押付シリンダ16の作動油の圧力
(変動値) L:懸吊アーム3の水平長さ A:押付シリンダ16の軸心から懸吊アーム3の枢支点
までの距離 d:押付シリンダ16のピストン径
【0014】なお、上記実施例では押付手段を押付シリ
ンダ16で構成したが、車体2に回動軸を設け、これに
懸吊アーム3を固定して、回動軸を油圧トルクモータま
たは電動トルクモータで駆動するように構成してもよ
い。また、上記実施例の油圧モータ6にかえ、電動モー
タを用いて掃き上げブラシ5を駆動することもできる。
そして、電動モータを使用した場合には、制御手段が電
気回路によって構成される。その他、この発明は上記実
施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して具体
化することも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明によれ
ば、掃き上げブラシを駆動モータの駆動トルクと比例す
る力で接地方向へ押付けるように構成したので、掃き上
げブラシの回転に伴うトルク反力を打ち消して、掃き上
げブラシの振動を確実に防止でき、もって、清掃効果を
改善できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す掃き上げブラシ装置の
側面図である。
【図2】図1の掃き上げブラシ装置の平面図である。
【図3】図1の掃き上げブラシ装置の油圧回路図であ
る。
【符号の説明】
1・・路面清掃車、2・・車体、3,4・・懸吊アー
ム、5・・掃き上げブラシ、6・・油圧モータ、7・・
エレベータ、10・・引上シリンダ、15・・引張りバ
ネ、16・・押付シリンダ、18・・油圧回路、19・
・油圧ポンプ、22・・圧力調整弁、23・・供給配
管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部に左右一対の懸吊アームを上下
    揺動自在に支持し、各懸吊アーム間に掃き上げブラシを
    回転可能に架設し、掃き上げブラシを駆動する駆動モー
    タを一方の懸吊アームに設けた路面清掃車において、前
    記駆動モータ側の懸吊アームと車体との間に掃き上げブ
    ラシを接地方向へ押し付ける押付手段を介装するととも
    に、押付手段の押付力が駆動モータの駆動トルクと比例
    するように押付手段を制御する制御手段を設けてなるこ
    とを特徴とする掃き上げブラシ装置。
JP25414292A 1992-08-28 1992-08-28 路面清掃車の掃き上げブラシ装置 Expired - Lifetime JP2970252B2 (ja)

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JPH0681324A JPH0681324A (ja) 1994-03-22
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IT235096Y1 (it) * 1994-10-20 2000-03-31 Ecologica Srl Dispositivo di autolivellamento e di regolazione della pressione del rullo sul suolo, in macchina spazzatrice industriale
JP5355804B1 (ja) * 2013-01-25 2013-11-27 初田拡撒機株式会社 スイーパー
CN110093886B (zh) * 2018-01-30 2024-01-19 岭东核电有限公司 隧洞清理机

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