JP2970098B2 - 断熱ピストン - Google Patents

断熱ピストン

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JP2970098B2
JP2970098B2 JP3204656A JP20465691A JP2970098B2 JP 2970098 B2 JP2970098 B2 JP 2970098B2 JP 3204656 A JP3204656 A JP 3204656A JP 20465691 A JP20465691 A JP 20465691A JP 2970098 B2 JP2970098 B2 JP 2970098B2
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セラミック製のピス
トンヘッドと外周面ピストンヘッドの固定した金属製の
ピストンスカートから成る断熱ピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、断熱ピストンの構造として、特開
昭63−255551号公報に開示されたものがある。
該断熱ピストンの構造は、セラミック製ピストンクラウ
ンと金属製ピストンスカートとの中央部及び外周部を嵌
合状態に結合し、前記ピストンクラウンと前記ピストン
スカートとの対向面に断熱シール材を介在させ、前記ピ
ストンクラウンが圧力を受けた時、前記ピストンクラウ
ンの外周部が外側に変形するように構成したものであ
る。また、前記断熱シール材はチタン酸カリウムとグラ
スファイバとの混合材で構成されている。更に、前記断
熱シール材には、嵌合状態の部分にカーボンが混合され
ている。
【0003】ところで、断熱ピストンについては、ピス
トンヘッドをピストンスカートに取付け、ピストンヘッ
ドのクラウン部下面とピストンスカートの上端壁部上面
との間にリング状の断熱部材を介在させると共に、ピス
トンスカートの取付孔の内周面とピストンヘッドの取付
部の外周面との間の空間部に結合リングを塑性変形で配
置し、前記取付孔の内周面と前記取付部の外周面の間に
形成した環状空間部に低熱伝導材から成る複数の断熱部
材を配置した場合に、該断熱ピストンに加わる力は大き
く分けて二種類ある。その1つは、ピストンヘッドをピ
ストンスカートに取付ける場合に行うメタルフロー結合
時にかかる荷重によるものである。他はピストンの実働
即ち往復運動中に加わる力即ち筒内圧である。これらの
力は、リング状の各断熱部材に対して軸方向に加わる力
である。従って、断熱部材に加わる応力を低減するに
は、断熱部材の半径方向の厚さを小さくする必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属製
のピストンスカートにジルコニア等の低熱膨張のセラミ
ックス材料の断熱部材を介在して窒化ケイ素、サーメッ
ト等のセラミック製のピストンヘッドを取付ける場合
に、断熱部材にピストンヘッドを接触させて負荷させる
と、或いはピストンが熱負荷を受けた状態で往復運動を
行うと、ピストンヘッドとピストンスカートとの間に介
在しているセラミックスから成る断熱部材が大きな接触
応力を受け、断熱部材にクラック、亀裂等が発生した
り、或いは断熱部材が割れ、破損等が起こり、場合によ
っては飛散するという問題が発生する。
【0005】また、ピストンスカートの上端壁部の上面
とピストンヘッドのクラウン部の下面との間にセラミッ
ク材から成る断熱リング等の断熱部材を配置した場合
に、クラウン部のセラミック材と断熱リングのセラミッ
ク材とが直接接触することになって、断熱リング及びク
ラウン部の下面の摩耗、損傷が発生し好ましくない状態
が発生する。
【0006】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、ピストンヘッドとピストンスカー
トとを連結する場合に、両者間に部分安定化ジルコニア
等の低熱伝導材から成る断熱リングを介在させ、セラミ
ック材とセラミック材との直接接触を避け、断熱リング
及びピストンヘッドのクラウン部の異常摩耗、クラッ
ク、割れ等の損傷の発生を防止し、更に、取付部と取付
孔との間に配置したセラミック材から成る断熱部材が接
触応力を受けてクラック、亀裂、割れ、破損等が発生し
てもメタルフロー金属部材即ち結合リングが前記断熱部
材を係止していることで破片等が飛散するのを防止でき
る断熱ピストンを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、上端壁部に取付孔を形成した金属製ピスト
ンスカート、前記取付孔に嵌合した取付部を有するセラ
ミック製ピストンヘッド、前記取付孔と前記取付部との
間の空間部に塑性変形で配置した結合リング、及び前記
ピストンヘッドのクラウン部と前記上端壁部との間に配
置した低熱伝導材から成る断熱リングを有する断熱ピス
トンにおいて、前記断熱リングと前記クラウン部の下面
との間に金属製シートが配置され、前記取付孔の上部内
周面と前記取付部の上部外周面の間に環状隙間が形成さ
れていることを特徴とする断熱ピストンに関する。
【0008】また、この断熱ピストンにおいて、前記取
付孔の上部内周面と前記取付部の上部外周面の間に形成
された前記環状隙間には、チタン酸カリウム繊維等の低
熱伝導材から成る断熱シートが介在しているものであ
る。
【0009】或いは、この発明は、上端壁部に取付孔を
形成した金属製ピストンスカート、前記取付孔に嵌合し
た取付部を有するセラミック製ピストンヘッド、及び前
記取付孔と前記取付部との間の空間部に塑性変形で配置
した結合リングを有する断熱ピストンにおいて、前記取
付孔の内周面と前記取付部の外周面の間に形成した環状
空間部に低熱伝導材から成る複数の断熱部材が配置され
ていること、及び前記結合リングは前記断熱部材の下端
面に係止するように塑性変形して係止部が形成されてい
ることを特徴とする断熱ピストンに関する。
【0010】
【作用】この発明による断熱ピストンは、以上のように
構成されており、次のように作用する。この断熱ピスト
ンは、ピストンスカートの上端壁部の上面に配置した低
熱伝導材から成る断熱リングとピストンヘッドのクラウ
ン部の下面との間には金属製シートが配置され、前記取
付孔の上部内周面と前記取付部の上部外周面の間に環状
隙間即ちエアギャップ又はチタン酸カリウム繊維等の低
熱伝導材から成る断熱シートが介在しているので、セラ
ミック材とセラミック材との直接接触を避けると共に、
前記断熱リングにかかる応力はそれぞれに均一に分散さ
れ、前記断熱リングが受ける接触応力が低減され、前記
断熱リング及び前記クラウン部の異常摩耗、クラック、
割れ等の損傷の発生を防止できる。しかも、前記エアギ
ャップ又は前記断熱シートによって前記ピストンヘッド
と前記ピストンスカートとの間の断熱性は大幅に向上さ
せることができる。
【0011】或いは、この断熱ピストンは、ピストンス
カートの取付孔の内周面とピストンヘッドの取付部の外
周面の間に形成した環状空間部に低熱伝導材から成る複
数の断熱部材が配置され、該断熱部材の下端面は結合リ
ングの塑性変形によって係止部が形成されているので、
セラミック材から成る前記断熱部材が接触応力を受けて
クラック、亀裂、割れ、破損等が発生してもメタルフロ
ー金属部材即ち前記結合リングの前記係止部が前記断熱
部材を係止することで、前記断熱部材の破片等が飛散す
ることは防止される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による断熱
ピストンの実施例を説明する。図1はこの発明による断
熱ピストンの実施例を全体的に示す断面図、及び図2は
図1の断熱ピストンの一実施例を示す要部の一部拡大断
面図である。図1に示すように、この発明による断熱ピ
ストンは、主として、シリンダ内を往復運動するピスト
ンヘッド1と該ピストンヘッド1に固定したピストンス
カート2を有している。ピストンヘッド1は窒化ケイ
素、炭化ケイ素、サーメット等のセラミック材料或いは
複合材料で製作され、また、ピストンスカート2はアル
ミニウム合金等の金属材料から製作されている。
【0013】ピストンヘッド1は、燃焼室10を備えた
クラウン部18、該クラウン部18の周囲から下方に伸
びる外周リング部20及びクラウン部18の中央付近か
ら下方に伸びる取付部3を有している。ピストンスカー
ト2は、中央に取付孔19を形成した上端壁部9を有し
ている。また、ピストンヘッド1の取付部3の外周に
は、メタルフロー金属が嵌入するための僅かな周方向溝
部22が形成されている。ピストンヘッド1とピストン
スカート2とは、セラミックスから成る断熱部材13,
14を介在してメタルフロー金属の塑性変形によって周
方向溝部22に嵌入される結合リング12によって固定
されている。
【0014】この断熱ピストンは、特に、ピストンスカ
ート2の取付孔19の上部内周面とピストンヘッド1の
取付部3の上部外周面24の間に環状隙間23が形成さ
れていることである。ピストンヘッド1とピストンスカ
ート2の取付嵌合部分に環状隙間23が形成されること
で、環状隙間23によるエアギャップが存在することに
よって、両者間の断熱性を大幅に向上させることができ
る。
【0015】更に、この断熱ピストンは、ピストンヘッ
ド1のクラウン部18の下面7とピストンスカート2の
上端壁部9の上面8との間に形成される空間部11に、
部分安定化ジルコニア(マグネシア系ジルコニア)、ム
ライトとチタン酸アルミニウムの複合材等のセラミック
スの低熱伝導材料から製作された複数個の断熱リング
4,5,6が介在している。これらの断熱リング4,
5,6は、ピストンヘッド1のクラウン部18とシリン
ダ内を摺動運動するピストンスカート2の上端壁部9と
の間を断熱するために配置されている。しかも、これら
の断熱リング4,5,6は、クラウン部18と上端壁部
9とから受ける接触応力を緩和するため、半径方向の長
さを短く形成し、複数の断熱リングから成る多重構造に
構成されている。更に、ピストンスカート2の上端壁部
9の上面8は、半径方向に内向きに向かって低くなる段
部35,34に形成され、また、クラウン部18の下面
7は半径方向に内向きに向かって下方に伸びる曲面に形
成され、段部35,34と曲面との間に各断熱リング
6,5,4が配置されているものである。
【0016】この断熱ピストンは、特に、断熱リング
4,5,6とピストンヘッド1のクラウン部18との間
に金属製シート30を介在させている。金属製シート3
0は、断熱リング4,5,6の上面とピストンヘッド1
のクラウン部18の下面7との間に配置されるプレート
部31と、該プレート部31の最外周に位置するプレー
ト部31と一体構造のガード部32とから構成されてい
る。即ち、断熱リング4,5,6のジルコニア等のセラ
ミックスとクラウン部18の窒化ケイ素等のセラミック
スの直接的な接触を避けるため、両者間にステンレスス
チール等から成る金属製シート30を介在させたもので
ある。両者間に金属製シート30を配置することで、接
触応力即ちヘルツ応力を低減すると共に、金属製シート
30が介在することによって接触面の熱伝導に対する接
触抵抗によって断熱性を一層向上できる。
【0017】また、ガード部32は、断熱リング6の外
周面に係止するように形成されており、万一接触応力等
の外力の作用で断熱リング4,5,6が割れた場合に
は、該ガード部32が断熱リング4,5,6の破片を係
止し、破片の飛散を防止する機能を果たす。更に、ピス
トンスカート2の上端壁部9の上面8に段部35,34
を形成することによって、万一接触応力等の外力の作用
で断熱リング4,5,6が割れた場合には、該ガード部
32が断熱リング6の破片を係止し、段部35,34に
よって断熱リング4,5の破片を係止し、これらの破片
の飛散を防止することもできる。
【0018】この断熱ピストンについて、ピストンヘッ
ド1とピストンスカート2とは、次のようにして固定す
ることができる。先ず、ピストンヘッド1のクラウン部
18の下面7とピストンスカート2の上端壁部9の上面
8との間に金属製シート30と断熱リング4,5,6を
介在させると共に、ピストンヘッド1の外周リング部2
0の下端面16とピストンスカート2の上端壁部9の周
囲上端面17との間にガスケット15を介在させる。次
いで、ピストンヘッド1の取付部3をピストンスカート
2の上端壁部9に形成した取付孔19に隙間23を形成
する状態に遊嵌すると共に、ピストンヘッド1のクラウ
ン部18の周囲から下方に伸びる外周リング部20の下
端面16を、ピストンスカート2の上端壁部9の周囲上
端面17にガスケット15を介在して対向させる。
【0019】この状態で、ピストンヘッド1とピストン
スカート2とを、メタルフローによって互いに固定す
る。即ち、ピストンヘッド1の取付部3の外周面25と
ピストンスカート2の上端壁部9に形成した大径孔21
との間に形成された穴部に、部分安定化ジルコニア等の
低熱膨張材から成る断熱部材13,14を介在させ、次
いで、メタルフロー金属即ち結合リング12を高周波コ
イル等で加熱し、該結合リング12を塑性変形させて穴
部に嵌入すると共に、取付部3の周方向溝部22に結合
リング12を塑性変形で嵌入させて硬化させ、ピストン
ヘッド1とピストンスカート2とを互いに固定する。
【0020】次に、この発明による断熱ピストンの別の
実施例を、図3を参照して説明する。図3はこの発明に
よる断熱ピストンの別の実施例を示す要部の一部拡大断
面図である。図3に示した断熱ピストンは、断熱シート
を介在させたことをを除いて図2に示した断熱ピストン
と同一の構成を有するので、同一の部品には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。この実施例では、ピ
ストンスカート2の取付孔19の上部内周面とピストン
ヘッド1の取付部3の上部外周面24の間に形成された
環状隙間23に、チタン酸カリウム繊維等の低熱伝導材
から成る断熱シート26を介在させている。従って、上
記実施例と同様に、ピストンヘッド1とピストンスカー
ト2との間の断熱性を向上させることができる。
【0021】次に、この発明による断熱ピストンの更に
別の実施例を、図4及び図5を参照して説明する。図4
はこの発明による断熱ピストンの更に別の実施例の要部
を示し且つ結合リングの塑性変形前の状態を示す一部拡
大断面図、及び図5は図4の断熱ピストンを示し且つ結
合リングの塑性変形後の状態を示す一部拡大断面図であ
る。図4に示した断熱ピストンは、結合リング12の形
状が相違することを除いて図1に示した断熱ピストンと
同一の構成を有するので、同一の部品には同一の符号を
付し、重複する説明は省略する。
【0022】この実施例の断熱ピストンは、金属製ピス
トンスカート2の上端壁部9に取付孔19、該取付孔1
9に嵌合した取付部3を有するセラミック製ピストンヘ
ッド1、及び取付孔19における大径孔21の内周面と
取付部3の外周面25との間の空間部33に塑性変形で
配置した結合リング12を有している。また、ピストン
ヘッド1の取付部3からピストンスカート2の上端壁部
9への熱流を阻止する断熱性を向上させるため、取付孔
19と取付部3の外周面25の間の環状空間部33内で
且つ取付孔19の大径孔21の内周面及び環状空間部3
3の底面29に接触した状態で、部分安定化ジルコニア
等の低熱伝導材から成る複数の断熱部材13,14が配
置されている。特に、断熱部材13,14を環状空間部
33に係止するために、結合リング12の半径方向外周
部27が断熱部材13,14の下端面に係止するよう
に、結合リング12の下端部が半径方向外向きに塑性変
形されて係止部28を形成している。従って、セラミッ
ク材から成る断熱部材13,14が接触応力を受けてク
ラック、亀裂、割れ、破損等が発生しても、結合リング
12即ちメタルフロー金属部材の係止部28が断熱部材
13,14を係止していることでその破片等が飛散する
のを防止できる。
【0023】
【発明の効果】この発明による断熱ピストンは、以上の
ように構成したので、次のような効果を有する。この断
熱ピストンは、ピストンスカートの上端壁部の上面に配
置した低熱伝導材から成る断熱リングとピストンヘッド
のクラウン部の下面との間には金属製シートが配置さ
れ、前記ピストンスカートの取付孔の上部内周面と前記
ピストンヘッドの取付部の上部外周面の間に環状隙間即
ちエアギャップ又はチタン酸カリウム繊維等の低熱伝導
材から成る断熱シートが介在しているので、前記金属製
シートによってセラミック材とセラミック材との直接接
触を避け、前記断熱リング或いは前記クラウン部の異常
摩耗、クラック、割れ等の損傷の発生を防止できる。し
かも、上記エアギャップ又は前記断熱シートによって前
記ピストンヘッドと前記ピストンスカートとの間の熱流
を遮断し、断熱性を向上することができる。
【0024】また、前記断熱リングを複数個に分割する
ことで、該各断熱リングにかかる接触応力、繰り返し応
力が低減され、安定した耐久性と断熱性を確保すること
ができる。即ち、前記断熱リングにかかる応力はそれぞ
れに分散され、接触応力が低減される。従って、前記断
熱リングに亀裂、割れ等の発生を避けることができ、前
記断熱リングの耐久性を確保し、良好な断熱性を維持で
きる。
【0025】また、この断熱ピストンは、ピストンスカ
ートの取付孔の内周面とピストンヘッドの取付部の外周
面の間に形成した環状空間部に低熱伝導材から成る複数
の断熱部材が配置され、該断熱部材の下端面は結合リン
グの塑性変形によって形成した係止部で係止されている
ので、セラミック材から成る前記断熱部材が接触応力を
受けてクラック、亀裂、割れ、破損等が発生してもメタ
ルフロー金属部材即ち前記結合リングの前記係止部で前
記断熱部材を係止することで、前記断熱部材の破片等が
飛散するのを防止でき、前記断熱部材は所定に位置に留
まっているので、前記ピストンヘッドと前記ピストンス
カートとの間の断熱機能を果たすことができる。
【0026】また、この断熱ピストンは、前記ピストン
スカートの前記上端壁部の前記上面は、半径方向に内向
きに向かって低くなる各段部に形成し、前記各段部に前
記断熱リングをそれぞれ配置すると、万一前記断熱リン
グが割れて破片になった場合にも、前記各段部がそれら
の破片を係止し、前記破片が飛散することが防止され、
断熱機能を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による断熱ピストンの実施例を全体的
に示す断面図である。
【図2】図1の断熱ピストンの一実施例を示す要部の一
部拡大断面図である。
【図3】この断熱ピストンの別の実施例を示す要部の一
部拡大断面図である。
【図4】この断熱ピストンの更に別の実施例の要部を示
し且つ結合リングの塑性変形前の状態を示す一部拡大断
面図である。
【図5】図4の断熱ピストンの結合リングの塑性変形後
の状態を示す一部拡大断面図である。
【符号の説明】 1 ピストンヘッド 2 ピストンスカート 3 取付部 4,5,6 断熱リング 7 下面 8 上面 9 上端壁部 12 結合リング 18 クラウン部 19 取付孔 21 大径孔 23 環状隙間 24 上部外周部 25 外周面 26 断熱シート 28 係止部 30 金属製シート 31 プレート部 32 ガード部 33 空間部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02F 3/00 302 F02F 3/00 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端壁部に取付孔を形成した金属製ピス
    トンスカート、前記取付孔に嵌合した取付部を有するセ
    ラミック製ピストンヘッド、前記取付孔と前記取付部と
    の間の空間部に塑性変形で配置した結合リング、及び前
    記ピストンヘッドのクラウン部と前記上端壁部との間に
    配置した低熱伝導材から成る断熱リングを有する断熱ピ
    ストンにおいて、前記断熱リングと前記クラウン部の下
    面との間に金属製シートが配置され、前記取付孔の上部
    内周面と前記取付部の上部外周面の間に環状隙間が形成
    されていることを特徴とする断熱ピストン。
  2. 【請求項2】 前記取付孔の上部内周面と前記取付部の
    上部外周面の間に形成された前記環状隙間には、チタン
    酸カリウム繊維等の低熱伝導材から成る断熱シートが介
    在していることを特徴とする請求項1に記載の断熱ピス
    トン。
  3. 【請求項3】 上端壁部に取付孔を形成した金属製ピス
    トンスカート、前記取付孔に嵌合した取付部を有するセ
    ラミック製ピストンヘッド、及び前記取付孔と前記取付
    部との間の空間部に塑性変形で配置した結合リングを有
    する断熱ピストンにおいて、前記取付孔の内周面と前記
    取付部の外周面の間に形成した環状空間部に低熱伝導材
    から成る複数の断熱部材が配置されていること、及び前
    記結合リングは前記断熱部材の下端面に係止するように
    塑性変形して係止部が形成されていることを特徴とする
    断熱ピストン。
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