JP2968933B2 - 落下防止用パネル - Google Patents

落下防止用パネル

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JP2968933B2 JP16356795A JP16356795A JP2968933B2 JP 2968933 B2 JP2968933 B2 JP 2968933B2 JP 16356795 A JP16356795 A JP 16356795A JP 16356795 A JP16356795 A JP 16356795A JP 2968933 B2 JP2968933 B2 JP 2968933B2
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芳正 山口
梅夫 大野
宏一 生巣
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Toda Corp
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Toda Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は建築中の建物の外壁周囲
に取り付ける落下防止用パネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】建物を構築する場合は、足場の外側を養
生シートで覆って構築作業中における落下物による事故
を防いでいる。
【０００３】しかし、敷地が狭く、隣接する建物が近接
している場合は、足場を組むことができないため、いわ
ゆる無足場工法が用いられる。この場合は、構築中の建
物の周囲にパイプで枠体を組み立て、これに養生シート
を張って落下物による事故を防いでいる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のような無足場工
法は、建物の周囲に養生シートを張るのに、パイプで枠
体を組み立てなければならないため、手間及びコストが
かかるという問題があった。
【０００５】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、建物の周囲に養生シートを
張る場合、手間及びコストがかからないようにすること
である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの本発明の手段は、枠体にシートを張って形成した養
生体の側部に継手用保護体を回転可能に設けるととも
に、前記養生体の上部に角度の可変可能な養生朝顔を設
け、前記養生体から継手用保護体にかけての下端部に下
部保護体を上下動自在に設けたこととし、前記養生体か
ら継手用保護体にかけての下部に養生シートをロール状
に巻いて取り付け、該養生シートが展開可能であること
とする。
【０００７】
【作用】落下防止用パネルを構築中の建物の上部におけ
るバルコニーに複数取り付けて建物の周囲を覆う。そし
て、落下防止用パネルにおける養生体の側部の継手用保
護体を、隣接する養生体の側部に重ね合わせるととも
に、下部保護体を下側に引き下げてその先端部をバルコ
ニーの手摺の内側に重ね合わせる。そしてこの落下防止
用パネルの下側に養生シートを張って建物の外周を覆
う。
【０００８】よって建物の上部は落下防止用パネルで隙
間なく覆われると共に、建物の下部は養生シートで隙間
なく覆われる。また、前記落下防止用パネルは建物の建
ち上げに伴って盛り替えられるとともに、その下部には
養生シートが継ぎ足される。
【０００９】また、養生体から継手用保護体にかけての
下部にロール状に巻いて取り付けた養生シートは、落下
防止用パネルを建物に取り付けた後に巻戻して展開する
ことにより、落下防止用パネルの下側の建物を覆う。
【００１０】
【実施例】以下、落下防止用パネルの一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。図１は落下防止用パネルの正
面図、図２は同側面図、図３は継手用保護体の断面図、
図４は養生朝顔の側面図、図５は下部保護体の断面図で
ある。
【００１１】図１は落下防止用パネル１を表わしたもの
であり、方形の養生体２と、この側部に設けた回転可能
な継手用保護体３と、養生体２の上部に設けた角度が可
変可能な養生朝顔４と、養生体２の下部に設けた上下動
自在な下部保護体５とから構成されている。
【００１２】前記養生体２は方形のパイプ枠体６に網状
のシート７を張って形成され、前記パイプ枠体６を縦用
補強パイプ８及び横用補強パイプ９ならびにブレース１
０で補強している。またこれらのブレース１０の上側に
は手摺パイプ１１が横架されている。
【００１３】養生体２の縦パイプ１２には５本の横管１
３が回転可能に設けられ、この横管１３の先端部に縦パ
イプ１４が掛け渡されて側部保護枠１５を形成し、この
側部保護枠１５に網状のシート７が張られて継手用保護
体３が形成されている。よって継手用保護体３は養生体
２の縦パイプ１２を中心にして回転できるようになって
いる。
【００１４】前記養生体２の縦パイプ１２と、継手用保
護体３の縦パイプ１４との上端部には上部ガイド管１６
がスライド自在に挿入され、この上端に取り付けられた
受け金具１７に張り出し管１８が取り付けられている。
【００１５】この張り出し管１８は軸１８ａを支点とし
て回転し、この回転がロックピン１９で制御されて角度
が任意に調節できるようになっている。
【００１６】これらの張り出し管１８に網状のシート７
が掛け渡されて受け材２０で支持されることにより養生
朝顔４を形成している。よって、この養生朝顔４は上下
にスライドするとともに、取り付け角度も任意に設定す
ることができる。
【００１７】一方、養生体２の縦パイプ１２と、継手用
保護体３の縦パイプ１４との下端部には下部ガイド管２
１がスライド自在に挿入され、前記張り出し管１８と反
対方向に折れ曲がった先端に横架材２２が掛け渡されて
下部保護枠２３が形成され、この下部保護枠２３に網状
のシート７が張られて下部保護体５が形成されている。
この下部保護体５は縦パイプ１２、１４のロックピン１
９で上下動が調整できるようになっている。
【００１８】図６及び図７は、養生体２の側部に湾曲の
養生体２４を設けて形成した落下防止用パネル１であ
り、前記と同様に養生体２の側部に回転可能な継手用保
護体３が、また養生体２の上部に角度が可変可能な養生
朝顔４が、また養生体２の下部に上下動自在な下部保護
体５がそれぞれ設けられている。この落下防止用パネル
１は、建物の角部或は、湾曲な角部の周囲に取り付けら
れる。
【００１９】その他、図８に示すものは、全体が湾曲に
折れ曲がった落下防止用パネル１であり、建物の湾曲部
の周囲に取り付けられる。
【００２０】このような各種の落下防止用パネル１を、
図９に示すように、建物の周囲に取り付けて落下防止の
養生を行うものである。
【００２１】落下防止用パネル１は、図１０に示すよう
に、バルコニー２５の立ち上がり部２５ａに固定した取
り付け金具２６で取り付けられ、上部の養生朝顔４が所
定の高さに引き出されるとともに、所定の角度で固定さ
れている。
【００２２】一方、下部保護体５は所定の長さに引き出
されて、その先端部がバルコニー２５の手摺２５ｂの上
端部に重ね合わされている。また、落下防止用パネル１
の側部に、図３に示すように、隣接する落下防止用パネ
ル１の継手用保護体３が重ね合わされて隙間ができない
ようにしている。さらに、下部保護体５の下端部に養生
シート２７が吊り下げられて落下防止用パネル１下側の
建物を覆っている。
【００２３】前記取り付け金具２６は固定管２８に挿入
されたスライド管２９と、このスライド管２９の先端に
取り付けたコ字形の挾着具３０とから構成されている。
前記固定管２８は先端部の当接体３１と押圧ボルト３２
とでバルコニー２５の立ち上がり部２５ａに挾着され、
前記固定管２８に挿入されたスライド管２９が固定ボル
ト３３で固定されている。前記挾着具３０には落下防止
用パネル１の縦パイプ１２が挾着され締め付けボルト３
４で固定されている。
【００２４】図１３は、養生体２の下端部にロール状に
巻いた養生シート２７を取り付けた落下防止用パネル１
であり、これを建物の立ち上がりに伴って盛り替えた場
合、その高さ分だけ養生シート２７を巻戻して展開させ
るものである。
【００２５】よって、従来のように建物の立ち上がり分
だけ継ぎ足す方法より、簡単に養生シート２７の張り付
けができるようになった。
【００２６】
【発明の効果】無足場工法における落下防止養生シート
を、手間およびコストをかけずに形成することができ
る。
【００２７】落下防止用パネルにおける養生体の側部の
継手用保護体を、隣接する養生体の側部に重ね合わせる
ことにより側部を隙間なく接合することができる。
【００２８】下部保護体を下側に引き下げてその先端部
をバルコニーの手摺の内側に重ね合わせることにより、
手摺との間を隙間なく覆うことができる。
【００２９】建物の建ち上げに伴う落下防止用パネルの
盛り替えが簡単かつ迅速に行えるので、工期及び工費の
短縮を図れる。
【００３０】養生体から継手用保護体にかけての下部に
取り付けたロール状の養生シートを、落下防止用パネル
の盛り替えに伴って巻戻して展開することにより、養生
シートを簡単に張り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】落下防止用パネルの正面図である。
【図２】同側面図である。
【図３】継手用保護体の断面図である。
【図４】養生朝顔の側面図である。
【図５】下部保護体の断面図である。
【図６】側部に湾曲の養生体を設けて形成した落下防止
用パネルの平面図である。
【図７】同正面図である。
【図８】全体が湾曲に折れ曲がった落下防止用パネルの
平面図である。
【図９】落下防止用パネルを建物の周囲に取り付けた平
面図である。
【図１０】落下防止用パネルを建物の周囲に取り付けた
側面図である。
【図１１】取り付け金具の側面図である。
【図１２】同平面図である。
【図１３】養生体の下部に養生シートをロール状に巻き
付けた落下防止用パネルの側面図である。
【符号の説明】
１ 落下防止用パネル ２ 養生体 ３ 継手保護体 ４ 養生朝顔 ５ 下部保護体 ６ パイプ枠体 ７ 網状のシート ８ 縦用補強パイプ ９ 横用補強パイプ １０ ブレース １１ 手摺パイプ １２、１４ 縦パイプ １３ 横管 １５ 側部保護枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生巣 宏一 群馬県前橋市清野町160番地の３ 綜建 産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04G 21/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 枠体にシートを張って形成した養生体の
    側部に継手用保護体を回転可能に設けるとともに、前記
    養生体の上部に角度の可変可能な養生朝顔を設け、前記
    養生体から継手用保護体にかけての下端部に下部保護体
    を上下動自在に設けたことを特徴とする落下防止用パネ
    ル。
  2. 【請求項２】 前記養生体から継手用保護体にかけての
    下部に養生シートをロール状に巻いて取り付け、該養生
    シートが展開可能であることを特徴とする請求項１に記
    載の落下防止用パネル。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009203629A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 多層建物及び多層建物の落下物防護庇

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