JP2968832B2 - 星形ポリマー、その星形ポリマーの調整、及び、その星形ポリマーを含む潤滑組成物 - Google Patents

星形ポリマー、その星形ポリマーの調整、及び、その星形ポリマーを含む潤滑組成物

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JP2968832B2 JP2286915A JP28691590A JP2968832B2 JP 2968832 B2 JP2968832 B2 JP 2968832B2 JP 2286915 A JP2286915 A JP 2286915A JP 28691590 A JP28691590 A JP 28691590A JP 2968832 B2 JP2968832 B2 JP 2968832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、星形ポリマーと、その星形ポリマーの調製
と、その星形ポリマーを含む潤滑組成物とに係わる。
良く知られているように、潤滑油の粘度は温度と共に
変化し、及び、潤滑油は一般的にその使用の際に比較的
広範囲の温度に遭遇するが故に、潤滑油が低温度におい
て過剰に粘性(濃厚)でなく且つ高温度において過剰に
流動性(希薄)でないことが重要である。この点で、油
の粘度−温度関係の変化が、所謂「粘度指数(VI)」に
よって表される。粘度指数が高ければ高いほど、温度に
応じた粘度の変化が小さくなる。一般的に、粘度指数
は、所与の低温度と所与の高温度とにおける油の粘度の
関数である。米国においては、例えば、自動車の場合の
所与の低温度と所与の高温度とが、何年にも亙って変化
してきたが、しかし、これらの温度は何れの所与の点に
おいてもASTM試験手続き(ASTM D2270)に定められてい
る。現在では、この試験に明示された低温度は40℃であ
り、及び、この試験に明示された高温度は100℃であ
る。
現在まで、潤滑油組成物の流動学的特性を改善するた
めの幾つかの方法が、提案されてきた。これらの方法の
多くは、1つ以上のポリマー添加剤を使用する。ポリマ
ー添加剤が直鎖状又は分枝鎖状のポリマーである、この
タイプの方法が、例えば、米国特許第3,554,911号、同
第3,668,125号、同第3,772,196号、同第3,775,329号、
同第3,835,053号に開示される。これらの米国特許に開
示されるポリマー添加剤は、一般的に、1つ以上のモノ
アルケニル芳香族炭化水素のモノマーユニットをも随意
に含むことが可能な、1つ以上の共役ジエンの、水素添
加された、直鎖状又は実質的に直鎖状のポリマーであ
り、これらのポリマーは、典型的には、前記モノマーの
イオン溶液重合と及びそれに続く水素添加とによって調
製される。米国特許第3,772,196号による、単一のスチ
レンポリマーブロックと単一の選択的に水素添加された
イソプレンポリマープロックとから成る、選択的に水素
添加された直鎖状ブロックコポリマーが、市販されてお
り、及び、この直鎖状ブロックコポリマーは、一般的に
VI向上剤として使用される。
ポリマー添加剤が星形ポリマーであるこのタイプの方
法が、例えば、米国特許第4,077,893号、同第4,116,917
号、同第4,141,847号、同第4,156,673号、同第4,427,83
4号に開示される。この一連の特許に開示されるポリマ
ー添加剤は、一般的に、星形(ラジアル)ポリマーであ
り、この星形ポリマーでは、全ての又は少なくとも大部
分のポリマー腕木は、共役ジエンのホモポリマー若しく
はコポリマーであるか、又は、1つ以上の共役ジエンと
1つ以上のモノアルケニル芳香族炭化水素とのコポリマ
ーの何方かであろう。しかし、これらのポリマー添加剤
の幾つかの中では、1つ以上のポリマー腕木が修飾され
ているか又は異なっているかの何方かであろう。全ての
ポリマー腕木が、1つ以上の共役ジエンの水素添加ホモ
ポリマー若しくはコポリマーであるか、共役ジオレフィ
ンとモノアルケニル芳香族炭化水素との選択的に水素添
加されたコポリマーであるか、又は、そうした腕木の混
合であるかの何れかであるポリマー添加剤が、米国特許
第4,116,917号、同第4,156,673号に開示されている。分
散剤特性を与える官能基を含むように修飾された、米国
特許第4,116,917号と、同第4,156,673号とに開示される
タイプの星形ポリマーが、米国特許第4,077,893号と同
第4,141,847号とに開示される。米国特許第4,077,893号
に開示されるポリマー添加剤は、不飽和カルボン酸又は
その誘導体と最初に反応させられ及びその後でアルカン
多価アルコールと反応させられた、水素添加された星形
ポリマーである。米国特許第4,141,847号に開示される
ポリマー添加剤は、不飽和カルボン酸又はその誘導体と
最初に反応し及びその後でアミンと反応する水素添加さ
れた星形ポリマーである。米国特許第4,427,834号に開
示されるポリマー添加剤は、米国特許第4,116,917号と
同第4,156,673号とに開示されるポリマーのような星形
ポリマーの1つ以上の腕木が、窒素含有の極性化合物モ
ノマーを重合することによって調製された1つの腕木
と、効果的に取り替えられたポリマー添加剤である。米
国特許第4,116,917号と同第4,156,673号との両方の開示
内容の範囲内に含まれる星形ポリマーであり及びその全
ての腕木がイソプレンのホモポリマーである星形ポリマ
ーが、市販されており、一般的にVI向上剤として使用さ
れる。
最近になって、特定の水素添加された不斉ラジアルポ
リマーが、VI向上剤として特に効果的であることが発見
された。この発見が、米国特許第4,849,481号で説明さ
れている。これらの水素添加不斉ラジアルポリマーは複
数の腕木からなり、更に、これらの腕木の幾つかは1つ
以上の水素添加共役ジオレフィンであり、一方、その他
の腕木は、1つ以上のモノアルケニル芳香族炭化水素モ
ノマーユニットを優位的に含む1つのポリマーブロック
と、1つ以上の水素添加共役ジオレフィンモノマーユニ
ットとを優位的に含む1つのポリマーブロックとから成
る、ブロックコポリマーである。これらの不斉ラジアル
ポリマーは、最初に、一般的に星形ポリマーを調製する
ために使用される方法と同一の方法でリビングポリマー
の適切なブレンドを結合し、更に、そのラジアルポリマ
ーの共役ジオレフィン部分を選択的に水素添加すること
によって調製される。
従来の技術でも良く知られているように、一般的に、
ポリマー添加剤の増粘効率は、そのポリマーをVI向上剤
として使用するか否かの選択の際の、主要な(場合によ
っては唯一の)判断基準である。低温度の動粘度を著し
く増大させることなく高温度の動粘度を著しく増大させ
るポリマー添加剤が、得に求められる。もちろん、その
仕様は、高温度粘度と低温度粘度との両方について設定
される。
マルチグレード潤滑油のための低温度粘度の限界は、
SAE Standard SAE J 300 June 1987において規定されて
いる。低温クランキングシミュレータ(cold cranking
simulator)(CCS)法(SAE J 300 June 1987、付録
A)が、適度に高いせん断速度における潤滑油の低温度
粘度を測定するために使用される。この試験によって測
定される粘度は、低温度における、エンジン始動の容易
性、即ち、エンジンクランキングに関係する。CCS粘度
が高くなればなるほど、エンジン始動容易性を期待する
ことはますます困難になる。TPI−MRV試験法(ASTM D 4
684)が、潤滑油の低温度ポンプ効果特性の測定のため
に使用される。エンジンが所与の潤滑油を用いて始動さ
れることが可能であってさえ、その潤滑油がTP1−MRV内
で降伏応力を有する場合は、又は、TP1−MRV内のその粘
度が高すぎる場合には、そのエンジンはその油をポンプ
送りすることが可能であろうし、その結果として、エン
ジンの故障が生じるだろう。
エンジン潤滑油の調合者は、普通、100℃における動
粘度目標を実現するように、及び、求められる低温度CC
SとTP1−MRVとの条件が越えられることがないように、
十分な量のポリマーVI向上剤を加えることによって、多
くの場合には2つ以上の基油の濃度を調節することによ
って、SAE J 300 June 1987の必要条件に合致するマル
チグレード油を調製する。こうした調合者は又、望まし
いレベルのエンジン保護を実現するために、流動点降下
剤と分散剤と洗浄剤と磨耗防止剤とその他の添加剤とを
油に加える。ポリマーVI向上剤はこうした試験において
常に低温度粘度を増大させるが故に、比較的小さい粘度
増加をもたらすポリマーVI向上剤を選択することが有利
である。そうした選択を行うことによって、潤滑油の調
合者は、幅広い選択範囲の中から基油を選択することが
可能である。例えば、高い低温度粘度レスポンスを与え
るポリマーの方が、好ましい基油又は基油組合せと共に
使用される時に、SAE J 300 June 1987の低温度粘度要
件を超過する完全調合油を与える上でより一層適切であ
る場合には、潤滑油調合者は、ぞの基油原料がより高価
であるか又はより中主が困難であるか、交互に基油原料
を選択することになるだろう。あるいは、低温度粘度レ
スポンスを調節するために2つの基油が使用される場合
には、より低粘度で且つより高揮発性の基油の使用量
が、より高粘度で且つより低揮発性である、より好まし
い基油の使用量よりも多くなければならない。しかし、
比較的低い粘度レスポンスを与えるポリマーVI向上剤を
選択することによって、調合者はより広範囲の基油の選
択が可能になる。更に、高い粘度レスポンスを与えるポ
リマーVI向上剤を選択する場合に比べて、この場合に
は、調合者にとって基油選択の際の選択性が軽減される
ことが可能であり、従って、基油全体の粘度が最大限度
にされ及び揮発性が最少限にされるように、調合者が基
油の組合せを使用することが可能である。
前述のように、ASTM D 2270に明記された温度上限は1
00℃であり、一方、この温度上限はSAE J 300 June 198
7に明記されるマルチグレード潤滑油基準に影響を与え
る。
従来技術で知られているように、少なくとも“the So
ciety of Automotive Engieers(SAE)Standard for En
gine Oil Viscosity Classification(エンジンオイル
粘度分類に関する自動車技術者学会標準)"SAE J 300 J
une 1987)に現時点で明記されている温度と粘度との範
囲内のマルチグレード潤滑油組成物を生産するために使
用される得には、現在までに提案されているポリマーVI
向上剤は一般的に効果的である。しかし、幾つかの例外
を除いて、そうした油組成物の動粘度は温度上層につれ
て減少する。その結果として、ASTM D2270で設定された
現行の100℃の温度上限を越える温度における動粘度
(動粘性率)に関して仕様が最終的に設定される場合に
は、そうしたポリマーVI向上添加剤を含むマルチグレー
ド潤滑油組成物は十分なものではない可能性がある。も
ちろん、多くの(全てではない)従来技術のポリマーVI
向上剤が、潤滑油組成物の低温度粘度に大きく貢献し、
並びに、それによって、寒冷地における使用に及び特に
極端な寒冷地における使用に不適合な潤滑油組成物をそ
うした使用に適したものにする限界低温特性を有する潤
滑油組成物を与えたということが知られている。更に、
ASTM D2270に明記される温度上限が上昇させられる可能
性があるが故に、良好なマルチグレード潤滑油組成物を
与えることが可能なVI向上剤に対する必要性がかなり増
すことになる。
従って、良好な低温度粘度特性と、増粘効率と低温度
粘度特性との間の良好なバランスとを与え、同時に、約
100℃を越える温度においてより高い動粘度を与える、
改良されたポリマーVI向上剤が必要とされていること
は、極めて明らかである。
本発明により、1つの単一モノアルケニル芳香族炭化
水素ブロックと水素添加共役ジエンモノマーユニットを
有する1つの単一共役ジオレフィンブロックとを含むブ
ロックコポリマーの複数の腕木及び1つのポリ(ポリア
ルケニルカップリング剤)核から成る星形ポリマーが与
えられる。この星形ポリマーは、モノアルケニル芳香族
当量分子量を用いるゲル浸透クロマトグラフィーによっ
て測定される場合に、合計で6〜13つの腕木を含み、及
び、前記ポリマー内におけるモノアルケニル芳香族炭化
水素と共役ジオレフィンとの重量比が、0.05:1〜1.5:1
の範囲内であるという条件の場合に、モノアルケニル芳
香族炭化水素ポリマーブロックのモノアルケニル芳香族
当量ピーク分子量は600〜120,000の範囲内であり、共役
ジオレフィンブロックのピーク分子量は8,000〜180,000
の範囲内である。
本発明による星形ポリマーは、潤滑油組成物内に含有
されるための、選択的に水素添加された星形ポリマーVI
向上剤である。
一般的に、VI向上剤として有用な本発明の星形ポリマ
ーは、米国特許第3,985,830号、同第4,116,917号、同第
4,156,673号、同第4,391,949号、同第4,444,953号に開
示される公知の方法と類似の方法を用いて調製されるこ
とが可能である。従って、本発明は、上記において定義
された星形ポリマーを調製するための方法からも成り、
この方法は、 a)先ず最初に、単一のアルカリ金属原子を含むアニオ
ン開始剤が存在する中で1つ以上の共役ジオレフィンモ
ノマーを溶液中で重合し、更に、1つ以上のモノアルケ
ニル芳香族炭化水素モノマーを加え、その後で、重合を
完了させて、モノアルケニル芳香族炭化水素ブロックの
端末にアルカリ金属原子を有するリビングブロックコポ
リマーを生成することによって、1つ以上のモノアルケ
ニル芳香族炭化水素モノマーのモノマーユニットから成
る1つの高分子モノアルケニル芳香族炭化水素ブロック
と、1つ以上の水素添加共役ジエンのモノマーユニット
から成る高分子共役ジオレフィンブロックとを含む、ブ
ロックコポリマー腕木を調製する段階と、 b)星形ポリマーを形成するために、段階a)から得ら
れたリビングポリマーを、ポリアルケニルカップリング
剤と反応させる段階と、及び、 c)こうして形成された星形ポリマーに選択的に水素添
加し、水素添加共役ジオレフィンモノマーユニットを含
む選択的に水素添加された星形ポリマーを形成する段階
とから成る。
良く知られているように、前記段階a)におけるジオ
レフィンブロックの調製の間に加えられる共役ジオレフ
ィンの量とアニオン開始剤の量とを調節することによっ
て、共役ジオレフィンポリマーブロックの分子量が調節
可能である。同様に、前記段階a)におけるモノアルケ
ニル芳香族ポリマーブロックの調製の間に加えられるモ
ノアルケニル芳香族モノマーの量を調節することによっ
て、(実際に開始されたポリマー鎖の数が幾つであろう
と)モノアルケニル芳香族炭化水素ポリマーブロックの
分子量が調節可能である。前記方法によって形成された
星形ポリマーでは、段階a)で生成されたリビングポリ
マーが、一般的にポリ(ポリアルケニルカップリング
剤)核から外向きに延びる星形ポリマー腕木を形成し、
並びに、共役ジオレフィンが最初に重合され及びモノア
ルケニル芳香族炭化水素が最後に重合されるモノマーの
重合の結果として、星形ポリマー腕木はモノアルケニル
芳香族炭化水素ブロックにおいて核と結合され、一方、
共役ジオレフィンブロックは腕木の外側端末に位置す
る。
一般的に、従来の技術で公知の方法の何れもが、本発
明の星形ポリマーの調製における腕木前駆体として有用
なリビングブロックコポリマーを生成する第1段階とし
て使用されることが可能である。即ち、このリビングブ
ロックコポリマーでは、共役ジオレフィンポリマーブロ
ックが最初に調製され、及び、単一のアルカリ金属原子
を含むアニオン開始剤を使用して、モノアルケニル芳香
族炭化水素ポリマーブロックが最初に調製され、「最後
の」モノアルケニル芳香族炭化水素ポリマーブロックの
末端に又はその末端付近に、アルカリ金属原子が取り付
けられる。更に、この調製に適した方法は、例えば、米
国特許第3,231,635号、同第3,265,765号、同第3,322,85
6号に開示される方法を含む。このタイプのポリマー
は、最初に、適した溶媒内に1つ以上の共役ジエンを配
合することによって、その次に、有機金属化合物、特に
単一のアルカリ金属原子を含む有機金属化合物が存在す
る中で、少なくとも1つの共役ジエンを重合することに
よって、従来的な方法で調製されることが可能である。
本発明に有用なブロックコポリマーを調製するために使
用される特に好ましい有機金属化合物は、単一のリチウ
ム原子を含む炭化水素である。単一のリチウム原子を含
む適切な炭化水素化合物は、アリルリチウムとメタリル
リチウムとのような不飽和化合物と、フェニルリチウム
とトリルリチウムとキシリルリチウムとナフチルリチウ
ムとのような芳香族化合物と、メチルリチウムとエチル
リチウムとプロピルリチウムとブチルリチウムとアミル
リチウムとヘキシルリチウムと2−エチルヘキシルリチ
ウムとn−ヘキサデシルリチウムのようなアルキルリチ
ウムとを含む。第二ブチルリチウムが、本発明の方法に
おける使用に最も好ましい開始剤である。
リビング共役ジエンポリマーブロックを調製するため
に有用な適した共役ジエンは、例えば、1,3−ブタジエ
ンと、イソプレンと、1,3−ペンタジエン(ピペリレ
ン)と、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンと、3−ブチ
ル−1,3−オクタジエンと、1−フェニル−1,3−ブタジ
エンと、1,3−ヘキサジエンと、4−エチル−1,3−ヘキ
サジエンとを含む。1,3−ブタジエンとイソプレンと
が、本発明の星形ポリマーの調製に使用するために好ま
しい共役ジエンである。リビング共役ジエンポリマーブ
ロックの調製に有用な適した溶媒は、パラフィンと、シ
クロパラフィンと、分子当たり4〜10つの炭素原子を含
む芳香族とアルキル置換芳香族とを含む。そうした好ま
しい溶媒は、ベンゼンと、トルエンと、シクロヘキサン
と、メチルシクロヘキサンと、n−ブタンと、n−ヘキ
サンと、n−ヘプタンとから成る。
共役ジオレフィンブロックの重合が完了すると直ぐ
に、リビング共役ジオレフィンブロックを含む溶液に1
つ以上のモノアルケニル芳香族炭化水素モノマーを加え
ることと、更に、その重合を実質的な完了まで持続させ
ることとによって、モノアルケニル芳香族炭化水素ポリ
マーブロックが形成されることが可能である。適したモ
ノアルケニル芳香族炭化水素モノマーは、スチレンと、
様々なアルキルスチレンと、パラメトキシスチレンと、
ビニルナフタレンと、ビニルトルエンとのような、アル
キル置換オレフィンを含む。一般的に、加えられるモノ
アルケニル芳香族炭化水素モノマーの量は、モノアルケ
ニル芳香族炭化水素ポリマーの望ましい分子量が得られ
るように調整される。
一般的に、本発明に有用なリビングブロックコポリマ
ーは一般式(B−A)−Mを有し、前式中で、BとA
とは前述の米国特許第3,231,635号、同第3,265,765号、
同第3,322,856号で定義される通りのものであり、nは
1〜約15の範囲内の数であり、Mは金属、特にアルカリ
金属であり、好ましくはリチウムである。一般的に、前
記特許に示されるように、一般式(B−A)−Mを有
するブロックコポリマーは、最初に、適切な溶媒の中に
1つ以上の共役ジオレフィンを配合し、その次に、適し
た有機金属化合物開始剤が存在する中で前記共役ジオレ
フィンを重合し、更に、共役ジオレフィンジオレフィン
モノマーの重合が実質的に完了した時点で、十分な量の
1つ以上のモノアルケニル芳香族炭化水素モノマーを前
記溶液に加え、更に、実質的に全てのモノアルケニル芳
香族炭化水素モノマーの重合が完了するまで前記重合を
継続することによって、調製されるだろう。このシーケ
ンスは必要に応じて反復されることが可能である。
一般的に、本発明の星形ポリマーの調製に有用なリビ
ングブロックコポリマーの調製は、−150℃〜300℃の範
囲内の温度で、好ましくは0℃〜100℃の範囲内の温度
で行われることが可能である。一般的に、重合は不活性
の雰囲気(好ましくは窒素)の中で行われるだろうし、
及び、例えば0.5〜10バール(50,000〜100,000Pa)の範
囲内の圧力のような圧力の下で行われることが可能であ
る。重合反応における開示剤の濃度は、比較的広範囲に
亙って変化させられることが可能であるが、しかし、望
ましい分子量を持つリビングブロックコポリマーを生成
するように調製されるだろう。
モノアルケニル芳香族炭化水素モノマーユニットと共
役ジオレフィンモノマーユニットとの重量比が0.05:1〜
1.5:1の範囲内であるという条件では、ブロックコポリ
マーの共役ジオレフィンポリマーブロックは、ゲル浸透
クロマトグラフィー(GPC)によって測定される場合に
8,000〜180,000の範囲内のピーク分子量を有し、及び、
モノアルケニル芳香族炭化水素ポリマーブロックは、GP
Cによって測定される場合に600〜120,000の範囲内のピ
ーク分子量を有する。モノアルケニル芳香族炭化水素と
共役ジオレフィンとの重量比が0.05:1を下回る場合に
は、低温度ポンプ効果特性には殆ど改善がなく、一方、
前記比率が1.5:1を上回る場合には、実際的な利点は全
く与えられない。モノアルケニル芳香族炭化水素の含量
に関しては、約0.05:1のモノアルケニル芳香族炭化水素
と共役ジオレフィンとの重量比が、そのブロックコポリ
マーを外界温度において「低温流れ」を持たない固体に
する上で、少なくとも概ね十分であるということが発見
されている。従って、このことは、特にポリマーサイク
ロンを用いる加工を可能にするが故に、加工処理と取扱
いとに大きな利点をもたらす。
本発明の星形ポリマーの調製の後続の段階では、星形
ポリマーの調製の後に、リビングブロックポリマーがポ
リアルケニルカップリング剤と反応させられるだろう。
星形ポリマーを形成することが可能なポリアルケニルカ
ップリング剤は、もちろん、従来の公知であり、その幾
つかが、米国特許第3,985,830号、同第4,391,949号、同
第4,444,953号、カナダ特許第716,645号、英国特許第1,
025,295号に開示されている。一般的に、適したポリア
ルケニルカップリング剤は、少なくとも2つの非共役ア
ルケニル基を含んでいる。これらの非共役アルケニル基
は、普通、芳香族核のような同一の又は異なった電子吸
引基に取り付けられる。適したポリアルケニルカップリ
ング剤は、少なくとも2つのアルケニル基が異なったリ
ビングポリマーと別々に反応することが可能であるとい
う性質を有し、従って、この点で、共役ジエンと異なっ
ている。本発明の星形ポリマーを調製する場合に、純粋
な又は工業グレードのポリアルケニルカップリング剤が
使用されることが可能である。適したポリアルケニルカ
ップリング剤は、脂肪族、芳香族、又は、ヘテロ環式で
あってよい。適したポリアルケニルカップリング剤の例
は、ポリビニルアセチレンとポリアリルアセチレン、ジ
アセチレン、リン酸塩と亜リン酸塩、エチレンジメタク
リラートのようなジメタクリラートを含む。適したヘテ
ロ環式ポリアルケニルカップリング剤は、ジビニルピリ
ジンとジビニルチオフェンとを含む。本発明は好ましい
適した芳香族アルケニルカップリング剤は、ポリビニル
ベンゼン、ポリビニルトルエン、ポリビニルキシレン、
ポリビニルアントラセン、ポリビニルナフタレン、ポリ
ビニルジュレンを含む。適したポリビニル基は、ジビニ
ル、トリビニル、テトラビニルを含む。公知のように、
ポリアルケニルカップリング剤は、核の大きさを増大さ
せるスチレン又はアルキル化スチレンのような付加アモ
ノマーを少量だけ含む添加剤の中にも使用可能である。
本発明の星形ポリマーは、典型的には、モノマー重合
が実質的に完了した後にリビングポリマー溶液を対して
ポリアルケニルカップリング剤を加えることによって調
製される。即ち、リビングポリマーの調製の間に存在す
る実質的に全てのモノマーがそのリビングポリマーの中
に組み入れられ終わった後に、初めてポリアルケニルカ
ップリング剤が加えられるだろう。加えられるポリアル
ケニルカップリング剤の量は、広範囲に変化させられる
ことが可能であるが、しかし、リビングポリマー1モル
当たり少なくとも0.5モルの量が使用されることが好ま
しいだろう。約0.5〜約15モルのポリアルケニルカップ
リング剤が、リビングポリマー1モル当たりに加えられ
ることが有利だろう。約1.5〜約5モルのポリアルケニ
ルカップリング剤がリビングポリマー1モル当たりに加
えられることが好ましいだろう。一般的に、加えられる
量は、リビングポリマーの少なくとも80〜85重量%を星
形ポリマーに組み込むの十分な量だろう。公知のよう
に、ポリアルケニルカップリング剤の付加は、複数の段
階において行われることが可能である。
一般的に、星形ポリマーの形成は、リビングポリマー
を形成するために使用された溶媒と同一の溶媒の中で行
われるだろう。リビングポリマーとポリアルケニルカッ
プリング剤との反応は0〜150℃の範囲内の温度で行わ
れることが有利であり、20〜120℃の範囲内の温度で行
われることが好ましい。星形ポリマーの形成は、不活性
の雰囲気(好ましくは窒素)の中で、及び、0.5〜10バ
ール(50,000〜100,000Pa)の範囲内の圧力の下で行わ
れることが有利だろう。
本発明の星形ポリマーは、架橋ポリ(ポリアルケニル
カップリング剤)の濃密中心又は核と、この核から外向
きに延びる幾つかの腕木とを持つポリマーとして、視覚
的に表現されることが可能である。星形ポリマー内の腕
木の数は、非常に広範囲に亘って変化することが可能で
あるが、しかし、典型的には、モノアルケニル芳香族当
量分子量を使用するゲル浸透クロマトグラフィー(GP
C)で測定する場合に6〜13つの範囲内であり、更に、
7〜9つの範囲内であることが好ましい。実際に使用さ
れるこのモノアルケニル芳香族スケールが、ポリマー内
に含まれる芳香族モノマーに最も良く適したスケールで
ある。本発明の星形ポリマーは一般式[B−A)
−Xで表すことが可能であり、前式中でA、B、nは上
記において定義された通りであり、yはラジアルブロッ
クコポリマー内の腕木の平均数であり、この数は前述の
ように測定される時には一般的に6〜13の値であり、及
び、Xはポリ(ポリアルケニルカップリング剤)核であ
る。nが1であり、Xがポリ(ポリビニル芳香族カップ
リング剤)核であることが好ましい。最も好ましいのは
Xがポリ(ジビニルベンゼン)核であることである。前
述のように、核Xは一般的に架橋される。
上記の方法で生成される星形ポリマーは、その核の中
に、金属原子を、特にアルカリ金属原子を、好ましくは
リチウム原子を含むだろう。星形ポリマーの形成の後に
1つ以上のモノマーをその星形ポリマーに追加すること
によって、追加の腕木が組み込まれることが可能であ
る。これらのモノマーは、当初のポリマー腕木の調製に
使用されたモノマーと同一のものであっても又は異なっ
たものであってもよい。これらの付加モノマーが異なる
ものである限り、腕木も異なったものとなろう。更に、
この部位へのモノマーの付加を、こうして生成された付
加腕木がブロックコポリマーであることが可能なように
制御することも可能である。もちろん、腕木として最終
的に星形ポリマーの中に組み込まれる様々なリビングポ
リマーの当初の調製の際に使用された条件と実質的に同
一の条件で、何れの追加的な重合も行われるだろう。し
かし、実際上の問題として、この方法によって星形ポリ
マー内の腕木の数を増加させることには、何の利点もも
たらさないだろう。同一のタイプの又は異なったタイプ
の追加の腕木が直接的に組み込まれることが可能であっ
たが故に、これは特に真実である。更に、そうした追加
の腕木の組み込みが必要でなく又は望ましくない限り
は、前記金属部位が、水、又は、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール若しく2−エチルヘキサノール、
又は、ギ酸若しくは酢酸のようなカルボン酸を加えるこ
とによって、不活性化されることが可能である。もちろ
ん、活性又はリビング金属原子部位を不活性化するため
の多の化合物が、従来の技術において知られており、こ
れらの公知の化合物も全て使用可能である。この代わり
に、金属部位を不活性化するために、星形ポリマーが単
純に水素添加されてもよく、及び、望ましい本発明の水
素添加星形ポリマーの調製において、水素添加が不可欠
な方法であるが故に、水素添加が、本発明における不活
性化を行うための好ましい方法である。
一般的に、リビングポリマー混合物をポリアルケニル
カップリング剤と化合させることによって調製される星
形ポリマーは、そうした水素添加に適した従来技術で公
知の何れの方法を用いても、水素添加されることが可能
である。一般的に、適用される水素添加条件は、当初の
エチレン性不飽和の少なくとも95%が、好ましくはその
少なくとも98%が水素添加されることを確実にするのに
十分な条件であることになろう。更に、この水素添加条
件は、芳香族性不飽和の10%未満だけが、好ましくは5
%だけが水添加されることを確実なものとするようにも
選択されるだろう。
上記のように、オレフィン性不飽和を選択的に水素添
加するための、従来技術で公知の方法は何れも、本発明
の星形ポリマーを水素添加するために使用されることが
可能である。一般的に、これらの方法は、適した触媒、
特に、第VI族若しくは第VIII族金属原子から成る触媒又
は触媒前駆体を使用することを含む。適した触媒は、英
国特許明細書第1,030,306号に開示されている。本発明
の星形ポリマーを選択的に水素添加するための特に好ま
しい方法の1つは、米国特許第3,700,633号に開示され
ている。米国特許第3,700,633号に開示されるプロセス
では、ポリマーの水素添加は、アルキルアルミニウム
と、ニッケル又はコバルトのカルボキシラート又はアル
コキシドとの反応生成物から成る触媒を用いた重合の間
に使用される触媒と同一の溶媒の中で行われる。一般的
に、水素添加は、25℃〜175℃の範囲内の温度におい
て、5000psig(34.5×106Pa)未満の水素分圧におい
て、及び、普通は、250〜1500psig(1.72×106Pa〜10.3
×106Pa)の範囲内の水素分圧において行われる。一般
的に、5分〜8時間の範囲内の接触時間が、望ましい度
合いの水素添加を可能にするのに十分である。選択的に
水素添加された星形ポリマーは、公知の方法を使用して
「クラム」として回収されることも、又は、溶液として
直接的に使用されることも可能である。
本発明の選択的に水素添加された星形ポリマーは、油
組成物を生成するための潤滑油及び燃料油、特に、改善
された粘度指数特性を一般的に有する潤滑油及び燃料油
組成物を含む様々な油に加えられることが可能である。
例えば、選択的に水素添加された星形ポリマーは、中間
留出物燃料、合成及び天然潤滑油、原油、工業用油のよ
うな油に加えられることが可能である。一般的に、そう
した油の中における選択的に水素添加された星形ポリマ
ーの濃度は、広範囲に亙って変化することが可能であ
り、最も一般的には、ポリマーと油総量との合計重量に
基づいて、ポリマー0.05〜15重量%の範囲内である。ポ
リマーと油総量との合成重量に基づいてポリマー0.1〜
5重量%の範囲内の濃度が好ましく、更に、ポリマーと
油総量その合計重量に基づいてポリマー0.4〜2.5重量%
の範囲内の濃度が最も好ましい。尚、これらの割合の全
ては配合ポリマーと油その合計に基づいている。本発明
の選択的に水素添加された星形ポリマーを用いて調製さ
れた潤滑油組成物は、さび止め添加剤、酸化防止剤、洗
浄剤、流動点降下剤、1つ以上の添加VI向上剤、及び、
その類似物のような、他の添加剤をも含むことが可能で
ある。本発明の潤滑油組成物に有用な典型的な他の添加
剤は、例えば、米国特許第3,772,196号と同第3,835,083
号に開示されている。
本発明の好ましい実施例では、上記のように、星形ポ
リマーは、平均的に、モノアルケニル芳香族当量分子量
を使用するゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定
される場合に、7〜10つのジブロックコポリマーセグメ
ント(腕木)から成る。各々のジブロックコポリマーセ
グメント(腕木)は、単一の共役ジオレフィンポリマー
ブロックと単一のモノアルケニル芳香族炭化水素ポリマ
ーブロックとから成るだろうし、及び、モノアルケニル
芳香族炭化水素ポリマーブロックにおいて又はそれを経
由して、星形ポリマーの核に接続されるだろう。この好
ましい実施例では、モノアルケニル芳香族炭化水素と共
役ジオレフィンとの重量比が0.1:1〜1.1:1の範囲内(又
は少なくとも0.8:1)であることを条件として、そのブ
ロックコポリマーの共役ジオレフィンブロックは、適切
なスケールに基づくGPCで測定される場合に、20,000〜1
05,000の範囲内の(又は、90,000以上の)ピーク分子量
を有し、一方、モノアルケニル芳香族炭化水素ブロック
は、7,000〜80,000の範囲内の重量平均分子量を有する
だろう。本発明の好ましい実施例の1つでは、そのブロ
ックコポリマーは、そのポリマーに当初含まれていたエ
チレン性不飽和の少なくとも98%を飽和するように、選
択的に水素添加されるだろう。この好ましい実施例で
は、ジビニルベンゼンが、星形ポリマーのためのカップ
リング剤として使用されるだろう。好ましい組成物実施
例の1つでは、本発明の好ましいラジアルポリマーが、
ポリマーと油総量との合計重量に基づいて、ポリマー0.
1〜5.0重量%のポリマーの濃度の範囲内で、最も好まし
くはポリマー0.4〜2.5重量%の濃度の範囲内で、マルチ
グレード自動車用潤滑油中のVI向上剤として使用される
だろう。本発明の最も好ましい実施例の1つでは、その
ブロックコポリマー腕木がモノアルケニル芳香族炭化水
素ブロック中のスチレンと共役ジエン中のイソプレンと
から成る星形ポリマーが使用されるだろうし、及び、前
記ポリマー中の腕木の数が、ポリスチレン当量分子量を
使用して測定されるだろう。更に、より好ましい実施例
の1つでは、そのスチレンポリマーブロックの分子量
は、8,000〜80,000(好ましくは、25,000〜50,000)の
範囲内であろうし、一方、イソプレンポリマーブロック
の分子量は55,000〜105,000の範囲内であろうし、及
び、スチレンとイソプレンとの重量比は0.1:1〜1.1:1
(好ましくは0.3:1〜0.8:1、更に好ましくは0.35:1〜0.
6:1)の範囲内だろう。
本発明は、説明のための次の実施例によって、更に詳
細に理解されることだろう。
実施例1 この実施例では、単一のスチレンブロックと単一のイ
ソプレンブロックとを含むブロックコポリマー腕木から
成る、水素添加された星形ポリマーが調製された。調製
の第1段階では、真分子量として測定される59,800のピ
ーク分子量を持つイソプレンポリマーブロックを生成す
るために、最初に、十分な量のブチルリチウムの存在す
る中で且つシクロヘキサン中で、十分な量のイソプレン
を重合することによって、イソプレンポリマーブロック
が調製された。イソプレンの重合が実質的に完了された
後に、必要に応じて比較組成物と適切なファクターと用
いるGPCによって測定される場合に、35,900のブロック
コポリマーのピーク分子量を有するスチレンポリマーブ
ロックを生成するために、十分な量のスチレンが加えら
れ、更に、実質的に全てのスチレンが重合され終わるま
で、重合が継続された。その後、「リビング」イソプレ
ン/スチレンブロックコポリマー溶液が冷却され、及
び、望ましいラジアルポリマーを生成するために、エチ
ルビニルベンゼン中にジビニルベンゼンを55重量%含む
十分な量の溶液と、前記溶液が接触させられた。カップ
リング反応が1時間に亙って続けられ、その後に、リビ
ング星形ポリマー内に残るリチウム部位が、メタノール
を加えることによって不活性化された。90%を越えるリ
ビングポリマーが前記星形ポリマー内に組み込まれ終わ
っていることが測定された。その後、星形ポリマー内に
当初含まれていたエチレン性不飽和の少なくとも98%を
飽和するように、Ni(オクトエート)とAl(Et)
をシクロヘキサン中で化合させることによって調製され
た触媒が存在する中で、その星形ポリマーが水素添加さ
れた。
実施例2 この実施例では、スチレンポリマーブロックのピーク
分子量が66,400である星形ポリマーを生成するように、
イソプレンと第2ブチルリチウムとスチレンとの量が変
化させられたことと、及び、イソプレンブロックのピー
ク分子量が実施例1に示された仕方でGPCを用いて測定
される場合に63,200であったこととを除いて、実施例1
に要約された手続きを用いて、1つの水素添加された星
形ポリマーが調製された。
実施例3 この実施例では、スチレンポリマーブロックのピーク
分子量が26,200である星形ポリマーを生成するように、
イソプレンと第2ブチルリチウムとスチレンとの量が変
化させられたことと、及び、イソプレンブロックのピー
ク分子量が実施例1に示された仕方でGPCを用いて測定
される場合に68,400であったことを除いて、実施例1に
要約された手続きを用いて、イソプレン/スチレンブロ
ックコポリマーの腕木を含む水素添加された1つの星形
ポリマーが調製された。
実施例4 この実施例では、スチレンポリマーブロックのピーク
分子量が12,200である星形ポリマーを生成するように、
イソプレンと第2ブチルリチウムとスチレンとの量が変
化させられたことと、及び、イソプレンブロックのピー
ク分子量が実施例1に示された仕方でGPCを用いて測定
された場合に71,100であったことを除いて、実施例1に
要約された手続きを用いて、イソプレン/スチレンブロ
ックコポリマーの腕木を含む水素添加された1つの星形
ポリマーが調製された。
実施例5 この実施例では、スチレンポリマーブロックのピーク
分子量が76,500である星形ポリマーを生成するように、
イソプレンと第2ブチルリチウムとスチレンとの量が変
化させられたことと、及び、イソプレンブロックのピー
ク分子量が、実施例1に示された仕方でGPCを用いて測
定される場合に94,100であったこととを除いて、実施例
1に要約された手続きを用いて、イソプレン/スチレン
ブロックコポリマーの腕木を含む水素添加された1つの
星形ポリマーが調製された。
実施例6 この実施例では、スチレンポリマーブロックのピーク
分子量が41,400である星形ポリマーを生成するように、
イソプレンと第2ブチルリチウムとスチレンとの量が変
化させられたことと、及び、イソプレンブロックのピー
ク分子量が実施例1に示された仕方でGPCを用いて測定
される場合に100,100であったこととを除いて、実施例
1に要約された手順を用いて、イソプレン/スチレンブ
ロックコポリマーの腕木を含む水素添加された星形ポリ
マーが調製された。
実施例7〜16 これらの実施例では、実施例1〜6で生成された水素
添加星形ポリマーの一部分と、4つの市販のVI向上剤と
が、10W−40マルチグレード潤滑油組成物中のVI向上剤
として使用された。これらの4つの市販のVI向上剤は、
“Shellvis 200"(商標)と“Shellvis 250"(商標)
(これらは両方ともイソプレンホモポリマー腕木を有す
る星形ポリマーである)、及び、“Shellvis 40"(商
標)と“Shellvis 50"(商標)(これらは両方とも直鎖
ジブロックコポリマー腕木を有する星形ポリマーであ
る)であった。これらの4つの市販のVI向上剤は全て、
Shell Chemical Campany,USAから販売されている。前記
マルチグレード潤滑油組成物の調製に使用された基剤原
料は、“HVI 100N"油と“HVI 250N"油とのブレンドだっ
た。“HVI 100N"油は、動粘度を有する、より揮発性の
高い油である。低温クランキングシュミレータ内で−20
℃で測定される場合に32〜35ポアズ(3.2〜3.5Pa.s)の
範囲内の目標粘度を有する潤滑油組成物を与えるよう
に、“HVI 250N"油の量が変化させられた。これらの実
施例で調整されたマルチグレード潤滑油組成物は、更
に、7.75重量%の市販の添加剤パッケージ(“Lubrizol
7573")と、0.3重量%の“Acryloid 160"(商標)とを
含んでいた。100℃及び150℃における動粘度と、粘度指
数と、−20℃における低温クランキングシュミレータ
(CCS)粘度と、ASTM D4684によるTP1ミニロータリー粘
度計(MRV)手法を使用する−25℃におけるエンジンオ
イルポンプ効果と、ASTM D 4683によるテーパ軸受シミ
ュレータ(TBS)を使用する、1×106 seconds-1且つ1
50℃における高温度高せん断速度(HTHSR)粘度と、AST
M D 3945による所謂ディーゼル噴射器リグ試験を使用す
る、機械せん断安定性とが、各々の潤滑油組成物に関し
て測定された。実際に使用されたVI向上剤と、油組成物
に加えられたVI向上剤の量と、潤滑油組成物中で使用さ
れた“HVI 250N"油の割合(%)と、全ての他の結果と
が、次の第I表に要約されている。
第I表に要約されているデータから、一般的に、より
多くの“HVI 250N"油が使用されることが可能であり、
その上、この油の粘度が3500未満に維持されることが可
能であったが故に、本発明のラジアルブロックコポリマ
ー(実施例7〜12)は、一般的に、低温クランキングシ
ミュレータ粘度への寄与は少ないということが明らかで
ある。更に、ラジアルブロックコポリマーを含む油の多
くが、より多くの“HVI 250N"を含んでいたけれども、
それらのTP1−MRV粘度は、市販のVI向上剤を含む油に関
するTP1−MRV粘度と同等か又はそれより低いものだっ
た。本発明のVI向上剤を含む油は、規範のVI向上剤を含
む油のそれよりも高い150℃動粘度をも有した(例え
ば、実施例7〜12、13、16)。
実施例17〜24 これらの実施例では、実施例1〜6で生成された水素
添加星形ポリマーの別の一部分と、イソプレンポリマー
腕木を持つ2つの市販の星形ポリマーVI向上剤とが、10
W−40マルチグレード潤滑油組成物中のVI向上剤として
使用された。これらの2つの市販のVI向上剤は、“Shel
lvis 200"と“Shellvis 250"であった。これらの2つの
市販のVI向上剤は両方とも、Shell Chemical Campany,U
SAから販売されている。前記マルチグレード潤滑油組成
物の調製に使用された基油原料は、最初の供給源から入
手可能な“HVI 100N"油だった。これらの実施例で調整
されたマルチグレード潤滑油組成物は、更に、7.75重量
%の市販の添加剤パッケージ(“Lubrizol 7573")と0.
3重量%の“Acryloid 160"とを含んでいた。40℃と100
℃と150℃における動粘度と、粘度指数と、−20℃にお
ける低温クランキングシュミレータ(CCS)粘度と、AST
M D4684によるミニロータリー粘度計(TP1−MRV)を使
用する−25℃と−30℃におけるエンジンオイルポンプ効
果とが、各々の潤滑油組成物に関して測定された。実際
に使用されたVI向上剤と、油組成物に加えられたVI向上
剤の量と、全ての他の結果とが、次の第II表に要約され
ている。
第II表に要約されているデータから明らかであるよう
に、比較的高い分子量比の使用を含む25℃における実施
例20を例外として、本発明のVI向上剤(実施例17〜22)
は、市販の星形ポリマー(実施例23、24)に比べて、−
25℃と−30℃との両方における著しく低いTR1−MRV粘度
を有する油組成物を結果的にもたらした。更に、本発明
のVI向上剤は、規範の星形ポリマーを含む油組成物に比
べて、より高い150℃動粘度と、より低い−20℃低温ク
ランキングシミュレータ粘度とを一般的に有する油組成
物を結果的にもたらした。更に、第II表に要約されたデ
ータから明らかなように、150℃動粘度は、一般的に、
星形ポリマーのジブロックコポリマー腕木の中のスチレ
ン含量の増大と共に増大する。
実施例25〜31 これらの実施例では、実施例1〜6で生成された水素
添加星形ポリマーの別の一部分と、イソプレンホモポリ
マー腕木を持つ1つの市販の星形ポリマーVI向上剤と
が、10W−40マルチグレード潤滑油組成物中のVI向上剤
として使用された。この市販のVI向上剤は、 “Shellvis 200"だった。この市販のVI向上剤は、Shell
Chemical Campany,USAから販売されている。前記マル
チグレード潤滑油組成物の調製に使用された基油原料
は、実施例17〜24に使用された供給源とは異なる供給源
から入手可能な“HVI 100N"油だった。これらの実施例
で調製されたマルチグレード潤滑油組成物は、1つの実
験的なSGタイプの分散剤−抑制剤添加剤パッケージを含
んでいた。40℃と100℃と150℃とにおける動粘度と、粘
度指数と、−20℃における低温クランキングシュミレー
タ(CCS)粘度と、ASTM D4684によるTP1ミニロータリー
粘度計(MRV)を使用する、−25℃と−30℃とにおける
エンジンオイルポンプ効果と、ASTM D 4683によるテー
パ軸受シュミレータ(TBS)を使用する1×106 second
s-1且つ150℃における高温度高せん断速度(HTHSR)粘
度とが、各々の潤滑油組成物に関して測定された。実際
に使用されたVI向上剤と、油組成物に加えられたVI向上
剤の量と、全ての他の結果とが、次の第III表に要約さ
れている。
第III表に要約されているデータから明らかであるよ
うに、本発明のVI向上剤(実施例25〜30)は、市販の星
形ポリマー(実施例31)に比べて、−25℃と−30℃との
両方における著しく低いTR1−MRV粘度を有する油組成物
を結果的にもたらした。更に、本発明のVI向上剤は、市
販の星形ポリマーを含む油組成物に比べて、より高い15
0℃動粘度と、より低い−25℃低温クランキングシミュ
レータ粘度とを一般的に有する油組成物を、結果的にも
たらした。更に、第III表に要約されたデータから明ら
かなように、これらの組成物の150℃動粘度は、一般的
に、星形ポリマーのジブロックコポリマー腕木の中のス
チレン含量の増大と共に増大する傾向を持つ。
実施例32〜35 これらの実施例では、実施例1、3、6で生成された
ポリマーの更に別の一部分が、10W−40マルチグレード
潤滑油組成物中のVI向上剤として使用された。これらの
油は、“HVI 100N"油と“HVI 250N"油とを用いて、実施
例7〜16に要約さた仕方と同一の仕方で調製された。こ
の調製の後に、これらの油組成物に対して、変更CLR L
−38エンジン試験が行われ、この試験条件で試験された
後で、せん断安定性指数(SSI)、又は、ポリマー誘導
粘度損失が測定された。この変更CLR L−38エンジン試
験手続きでは、Babbitt軸受が使用され、及び、その試
験手続きは10時間後に停止される。公知のように、この
SSIは次のように計算され、 前式中で、Vn=新しい油の粘度、Vu=使用された油の粘
度、Vb=ポリマーを含まない油の粘度である。
この実施例で試験されたマルチグレード潤滑油組成物
も、7.75重量%の“Lubrizol 7573"と0.3重量%の“Acr
yloid 160"とを含んでいた。この実施例の試験で実際に
得られた結果は、次の第IV表に要約されている。便宜の
ために、これらの結果は、市販のVI向上剤を用いて調製
された実施例13の10W−40潤滑油のような10W−40潤滑油
と比較されている。
第IV表に要約されたデータから明らかであるように、
この試験において、本発明の1つの油組成物は、せん断
安定性試験(ASTM D 3945)結果から予測され得る結果
よりも良好な結果をもたらした(例えば、実施例32と実
施例7)。公知のように、市販のVI向上剤は、一般的
に、0〜35の間のSSI値与えるが、しかし、より低い
(負の)値も同様に有用であろう。従って、実施例32〜
35のポリマーは、市販のVI向上剤としての使用に適して
いる。もちろん、実施例32の潤滑油の動粘度の増加は期
待されていなかったが、しかし、その粘度は使用可能な
範囲内に十分に溜まるものだった。
実施例36〜38 これらの実施例では、3つのマルチグレード自動車用
潤滑油が、実施例7〜12の方法と同一の方法を用いて調
製され、及び、それらの油の動粘度が40〜150℃の範囲
内の幾つかの温度で測定された。第1のマルチグレード
自動車用潤滑油は、VI向上剤として、実施例6で調製さ
れたポリマーを1.3重量%含み、第2のそれは、1.7重量
%の“Shellvis 50"(商標)を含み、第3のそれは1.9
重量%の“Shellvis 250"(商標)を含んでいた。各々
の油組成物に関して得られた結果が、次の第V表に要約
され、この表は、実施例番号と、使用されたVI向上剤
と、測定時のセ氏温度における動粘度とを示している 第V表から明らかであるように、実施例6のポリマー
を含む油組成物の40℃における動粘度は、市販のVI向上
剤を含む他の2つの油組成物のそれよりも一般的に低か
った。100℃においては、これらの油組成物の動粘度は
ほぼ等しかった。110℃〜150℃の間の温度では、実施例
6のポリマーを含む油組成物の動粘度は、市販のVI向上
剤を含む他の2つの油組成物のそれよりも高かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 293/00 - 297/08 C08L 53/00 - 53/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの単一モノアルケニル芳香族炭化水素
    ブロックと水素添加共役ジエンモノマーユニットを有す
    る1つの単一共役ジオレフィンブロックとを含むブロッ
    クコポリマーの複数の腕木及び1つのポリ(ポリアルケ
    ニルカップリング剤)核から成る星形ポリマーであっ
    て、更に、モノアルケニル芳香族当量分子量を用いるゲ
    ル浸透クロマトグラフィーによって測定される場合に合
    計で6〜13の腕木を含み、及び、前記ポリマー内におけ
    るモノアルケニル芳香族炭化水素と共役ジオレフィンブ
    ロックとの重量比が0.05:1〜1.5:1の範囲内であるとい
    う条件の場合に、モノアルケニル芳香族炭化水素ポリマ
    ーブロックのモノアルケニル芳香族当量ピーク分子量が
    600〜120,000の範囲内であり、共役ジオレフィンブロッ
    クのピーク分子量が8,000〜180,000の範囲内である前記
    星形ポリマー。
  2. 【請求項2】前記モノアルケニル芳香族炭化水素がスチ
    レンである請求項1に記載の星形ポリマー。
  3. 【請求項3】前記共役ジエンがイソプレンである請求項
    1又は2に記載の星形ポリマー。
  4. 【請求項4】前記モノアルケニル芳香族炭化水素がスチ
    レンであり且つ前記共役ジエンがイソプレンであり、及
    び、腕木の数が7〜9の範囲内であり、更に、スチレン
    ポリマーブロックのスチレン当量ピーク分子量が7,000
    〜80,000の範囲内であり、且つ、イソプレンポリマーブ
    ロックのピーク分子量が20,000〜105,000の範囲内であ
    る請求項1に記載の星形ポリマー。
  5. 【請求項5】前記星形ポリマー中のスチレンとイソプレ
    ンとの重量比が0.1:1〜1.1:1の範囲内である請求項4に
    記載の星形ポリマー。
  6. 【請求項6】前記共役ジオレフィンブロック中に当初含
    まれていたエチレン性不飽和の少なくとも98%が水素添
    加される請求項1から5の何れか一項に記載の星形ポリ
    マー。
  7. 【請求項7】請求項1から6の何れか一項に記載の星形
    ポリマーを調製するための方法であって、 a)先ず最初に、単一のアルカリ金属原子を含むアニオ
    ン開始剤が存在する中で1つ以上の共役ジオレフィンモ
    ノマーを溶液中で重合し、更に、1つ以上のモノアルケ
    ニル芳香族炭化水素モノマーを加え、その後で、重合を
    完了させて、モノアルケニル芳香族炭化水素ブロックの
    末端にアルカリ金属原子を有するリビングブロックコポ
    リマーを生成することによって、1つ以上のモノアルケ
    ニル芳香族炭化水素モノマーのモノマーユニットから成
    る1つの高分子モノアルケニル芳香族炭化水素ブロック
    と、1つ以上の水素添加共役ジエンのモノマーユニット
    から成る高分子共役ジオレフィンブロックとを含む、ブ
    ロックコポリマー腕木を調製する段階と、 b)星形ポリマーを形成するために、段階a)から得ら
    れたリビングポリマーを、ポリアルケニルカップリング
    剤と反応させる段階と、及び、 c)こうして形成された星形ポリマーに選択的に水素添
    加し、水素添加共役ジオレフィンモノマーユニットを含
    む選択的に水素添加された星形ポリマーを形成する段階
    とから成る、前記星形ポリマーを調製するための方法。
  8. 【請求項8】請求項1から6の何れか一項に記載の星形
    ポリマーを、ポリマーと油との合計量に基づいて0.05〜
    15重量%の範囲内の割合で含む潤滑油組成物。
  9. 【請求項9】前記星形ポリマーの濃度が、前記星形ポリ
    マーと潤滑油との合計重量に基づいて0.1〜5.0重量%の
    範囲内である請求項8に記載の潤滑油組成物。
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