JP2968136B2 - H形鋼冷却水の水位制御装置 - Google Patents
H形鋼冷却水の水位制御装置Info
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- B21B45/0281—Cleaning devices removing liquids removing coolants
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はH形鋼の熱間圧延製造ラ
イン上で、フランジ外面、フランジ内面およびウェブを
水冷しH形鋼の機械的性質を制御する際に、H状の圧延
姿勢で上側のフランジ内面およびウェブ上面を冷却する
冷却水が、圧延材長さ方向に流動して冷却制御性が阻害
されることを防止し、かつフランジの上端から溢出する
冷却水が、フランジ外面の冷却制御を阻害することを防
止する装置に関する。
イン上で、フランジ外面、フランジ内面およびウェブを
水冷しH形鋼の機械的性質を制御する際に、H状の圧延
姿勢で上側のフランジ内面およびウェブ上面を冷却する
冷却水が、圧延材長さ方向に流動して冷却制御性が阻害
されることを防止し、かつフランジの上端から溢出する
冷却水が、フランジ外面の冷却制御を阻害することを防
止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延鋼材の機械的性質を圧延中および/
もしくは圧延後に強制冷却等の熱処理によって制御する
技術が既に実用化されている。例えば、特開昭62−1
58825号公報の熱延鋼板に適用した例や、厚板のT
MCP、さらには棒鋼・レールにおける強制冷却など多
数の手段が提案されている。
もしくは圧延後に強制冷却等の熱処理によって制御する
技術が既に実用化されている。例えば、特開昭62−1
58825号公報の熱延鋼板に適用した例や、厚板のT
MCP、さらには棒鋼・レールにおける強制冷却など多
数の手段が提案されている。
【0003】形鋼の分野においても、たとえば特開昭6
0−77924号公報では、形鋼の如き圧延材の垂直部
分に層流の水ジェットを付与し、水平部分には一部分層
流の水ジェットと一部分水の層とを付与する圧延材の冷
却方法が提案されている。すなわち、圧延ラインでH姿
勢であるH形鋼を例にとれば、垂直部のフランジについ
ては層流の水ジェットにより、水平部のウェブについて
は一部分層流の水ジェットと一部分水の層とにより冷却
される。ところでH形鋼の強制冷却については、材質制
御とは別に、ウェブの板厚がフランジ板厚に比べて小さ
いことによる不均一冷却が原因となって発生する残留応
力を軽減する目的で、垂直面のフランジの外側面のみを
水冷する技術が特開昭62−174326号公報他多く
の例がある。これらの技術における水冷は垂直面に対し
て、層流の水ジェットを用いず、多くはスプレー冷却が
用いられている。
0−77924号公報では、形鋼の如き圧延材の垂直部
分に層流の水ジェットを付与し、水平部分には一部分層
流の水ジェットと一部分水の層とを付与する圧延材の冷
却方法が提案されている。すなわち、圧延ラインでH姿
勢であるH形鋼を例にとれば、垂直部のフランジについ
ては層流の水ジェットにより、水平部のウェブについて
は一部分層流の水ジェットと一部分水の層とにより冷却
される。ところでH形鋼の強制冷却については、材質制
御とは別に、ウェブの板厚がフランジ板厚に比べて小さ
いことによる不均一冷却が原因となって発生する残留応
力を軽減する目的で、垂直面のフランジの外側面のみを
水冷する技術が特開昭62−174326号公報他多く
の例がある。これらの技術における水冷は垂直面に対し
て、層流の水ジェットを用いず、多くはスプレー冷却が
用いられている。
【0004】前記、特開昭60−77924号公報の形
鋼の冷却方法をH形鋼に適用する場合、フランジ内面お
よびウェブの冷却において、下側の冷却は、層流の水ジ
ェットあるいはスプレー冷却が可能であるが、上面側は
冷却開始時には層流の水ジェットあるいはスプレー冷却
を適用しても、僅かの時間の後には、鋼材の被冷却面に
は冷却水がプール状になって接触する、いわゆるプール
冷却が混在する状態となる。
鋼の冷却方法をH形鋼に適用する場合、フランジ内面お
よびウェブの冷却において、下側の冷却は、層流の水ジ
ェットあるいはスプレー冷却が可能であるが、上面側は
冷却開始時には層流の水ジェットあるいはスプレー冷却
を適用しても、僅かの時間の後には、鋼材の被冷却面に
は冷却水がプール状になって接触する、いわゆるプール
冷却が混在する状態となる。
【0005】H形鋼において、このプールを形成する冷
却水は圧延材長さ方向には流動が自由であり、したがっ
て、精度のよい冷却制御を行うには、長さ方向の流動を
規制する手段が必要となる。この対策として、前記特開
昭60−77924号公報には空気の如き流体のジェッ
トを圧延材の進行方向と逆方向に斜めに圧延材の内側表
面に対して、噴射することによって、圧延材の上面に水
がついてゆくのを防止する方法が提案され、また、この
方法を実現する装置として、圧力ガス源と連結し、かつ
形鋼の移動方向と逆方向に、形鋼の表面に向かって傾斜
する多数の孔を備える少なくとも一つの金属函体からな
る閉止部材を設けることが記載されている。この閉止部
材を、冷却区域の出側に配置することにより冷却区域出
側への水の流動を防止し、冷却制御性を高めている。ま
た、孔付き函体の代わりに、種々の形状のジェットを与
える多数のノズルを用いてもよいとされている。
却水は圧延材長さ方向には流動が自由であり、したがっ
て、精度のよい冷却制御を行うには、長さ方向の流動を
規制する手段が必要となる。この対策として、前記特開
昭60−77924号公報には空気の如き流体のジェッ
トを圧延材の進行方向と逆方向に斜めに圧延材の内側表
面に対して、噴射することによって、圧延材の上面に水
がついてゆくのを防止する方法が提案され、また、この
方法を実現する装置として、圧力ガス源と連結し、かつ
形鋼の移動方向と逆方向に、形鋼の表面に向かって傾斜
する多数の孔を備える少なくとも一つの金属函体からな
る閉止部材を設けることが記載されている。この閉止部
材を、冷却区域の出側に配置することにより冷却区域出
側への水の流動を防止し、冷却制御性を高めている。ま
た、孔付き函体の代わりに、種々の形状のジェットを与
える多数のノズルを用いてもよいとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭60−77
924号公報の技術において、圧延材の進行方向と逆方
向の多数の孔を備えた冷却函体よりなる閉止部材を、冷
却区域出側にのみ配置する場合、冷却区域入側での水の
流動の防止が充分でないため冷却制御の精度が保証でき
ないこと、また多数の孔から流体を噴射させる方法では
流体の噴出が均一になり難く、したがって、閉止部材一
つだけでは冷却制御に充分な止水効果が得難い問題があ
る。また、孔付の函体の代わりに種々の形状のジェット
を与える多数の噴射ノズルを用いる方法では、フランジ
とウェブで囲まれた狭い空間に多数のノズルを配置する
必要があり、完全に止水することは、やはり容易ではな
い。
924号公報の技術において、圧延材の進行方向と逆方
向の多数の孔を備えた冷却函体よりなる閉止部材を、冷
却区域出側にのみ配置する場合、冷却区域入側での水の
流動の防止が充分でないため冷却制御の精度が保証でき
ないこと、また多数の孔から流体を噴射させる方法では
流体の噴出が均一になり難く、したがって、閉止部材一
つだけでは冷却制御に充分な止水効果が得難い問題があ
る。また、孔付の函体の代わりに種々の形状のジェット
を与える多数の噴射ノズルを用いる方法では、フランジ
とウェブで囲まれた狭い空間に多数のノズルを配置する
必要があり、完全に止水することは、やはり容易ではな
い。
【0007】さらに、充分に止水ができたとしても、従
来技術では、長さ方向に流動できなくなった冷却水はフ
ランジの上端から溢出する。この溢出した冷却水は、フ
ランジ外側面をスプレー方式で冷却する場合にはスプレ
ーの被冷却面への到達を遮断し、フランジ外面の冷却制
御を困難にする。さらに、元々、フランジ幅方向中央部
に比べて低温の部位であるフランジ端部が、溢出した冷
却水のために過度に冷却され、フランジ上端部の機械的
性質の制御が困難になる問題がある。本発明装置は、上
記問題を解決し、高精度な冷却制御を可能とするH形鋼
の上部内面冷却水の水位制御装置を提供するものであ
る。
来技術では、長さ方向に流動できなくなった冷却水はフ
ランジの上端から溢出する。この溢出した冷却水は、フ
ランジ外側面をスプレー方式で冷却する場合にはスプレ
ーの被冷却面への到達を遮断し、フランジ外面の冷却制
御を困難にする。さらに、元々、フランジ幅方向中央部
に比べて低温の部位であるフランジ端部が、溢出した冷
却水のために過度に冷却され、フランジ上端部の機械的
性質の制御が困難になる問題がある。本発明装置は、上
記問題を解決し、高精度な冷却制御を可能とするH形鋼
の上部内面冷却水の水位制御装置を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用】本発明の要旨は、
H姿勢のH形鋼のウェブ上面および左右の上フランジ内
面とで囲まれる空間に載置し、H形鋼長さ方向の冷却水
の流出を止水するとともに、冷却水の水位を制御するH
形鋼冷却水の水位制御装置であって、ブロック体の左右
および下方に空気ガイド片を有すると共に空気送給管を
接続した空気送出ブロックと、該空気送出ブロックの前
面に空気通路形成ブロックを対設し、前記空気送出ブロ
ックと空気形成ブロックとの間に空気溜りおよび空気噴
出スリットを設け、かつ前記空気通路形成ブロックの前
面側に冷却水吸引口を設けてなる冷却水の水位制御堰を
冷却装置の入側と出側とに設けたH形鋼冷却水の水位制
御装置にある。
H姿勢のH形鋼のウェブ上面および左右の上フランジ内
面とで囲まれる空間に載置し、H形鋼長さ方向の冷却水
の流出を止水するとともに、冷却水の水位を制御するH
形鋼冷却水の水位制御装置であって、ブロック体の左右
および下方に空気ガイド片を有すると共に空気送給管を
接続した空気送出ブロックと、該空気送出ブロックの前
面に空気通路形成ブロックを対設し、前記空気送出ブロ
ックと空気形成ブロックとの間に空気溜りおよび空気噴
出スリットを設け、かつ前記空気通路形成ブロックの前
面側に冷却水吸引口を設けてなる冷却水の水位制御堰を
冷却装置の入側と出側とに設けたH形鋼冷却水の水位制
御装置にある。
【0009】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明す
る。図1は本発明の水位制御装置の外観を示し、図2お
よび図3は図1の水位制御を仮想線で示すH形鋼21の
上側に設置した状態のA−A′断面およびB−B′断面
である。止水堰1はH形鋼21の被冷却面のウェブ22
の上面22aおよびフランジ23の内面23aとで囲ま
れる空間に、空気送出ブロック2と冷却水のプール10
側(以下、前面という)に冷却水吸引口16を有する空
気通路形成ブロック3とを対設してなり、空気送出ブロ
ック2には冷却水の前面とは反対側(以下、後面とい
う)から空気を供給する空気送給管7が接続され、ブロ
ック前面の左右および下方には空気の流れを冷却水のプ
ール10側に方向付ける空気ガイド片5が突設され、一
方、空気通路形成ブロック3の吸引口は図示しない冷却
水吸引ポンプに接続するための吸引管17が設けられて
いる。
る。図1は本発明の水位制御装置の外観を示し、図2お
よび図3は図1の水位制御を仮想線で示すH形鋼21の
上側に設置した状態のA−A′断面およびB−B′断面
である。止水堰1はH形鋼21の被冷却面のウェブ22
の上面22aおよびフランジ23の内面23aとで囲ま
れる空間に、空気送出ブロック2と冷却水のプール10
側(以下、前面という)に冷却水吸引口16を有する空
気通路形成ブロック3とを対設してなり、空気送出ブロ
ック2には冷却水の前面とは反対側(以下、後面とい
う)から空気を供給する空気送給管7が接続され、ブロ
ック前面の左右および下方には空気の流れを冷却水のプ
ール10側に方向付ける空気ガイド片5が突設され、一
方、空気通路形成ブロック3の吸引口は図示しない冷却
水吸引ポンプに接続するための吸引管17が設けられて
いる。
【0010】また、空気送出ブロック2の前面には凹状
の窪みの空気溜り14が形成されている。空気通路形成
ブロック3はウェブの上面22aとフランジの内面23
aとの間に空気通路を形成し、且つ前記空気送出ブロッ
ク2の前面との間に空気を送出するスリット4を形成す
る。空気送出ブロック2と空気通路形成ブロック3とは
ボルト9で連結され、このボルト9に外嵌したスペーサ
ー8は前記スリット4の隙間を調整するために設けてい
る。空気送出ブロック2と空気通路形成ブロック3との
対設面の上方には空気が上方へ飛散するのを防止するた
め、パッキン材6を介装している。このパッキン材6は
板状もしくはOリングを用いてもよい。前記空気送給配
管7には高圧の空気が図示を省略した空気レシーバタン
クあるいはコンプレッサー等の高圧空気源から供給され
る。
の窪みの空気溜り14が形成されている。空気通路形成
ブロック3はウェブの上面22aとフランジの内面23
aとの間に空気通路を形成し、且つ前記空気送出ブロッ
ク2の前面との間に空気を送出するスリット4を形成す
る。空気送出ブロック2と空気通路形成ブロック3とは
ボルト9で連結され、このボルト9に外嵌したスペーサ
ー8は前記スリット4の隙間を調整するために設けてい
る。空気送出ブロック2と空気通路形成ブロック3との
対設面の上方には空気が上方へ飛散するのを防止するた
め、パッキン材6を介装している。このパッキン材6は
板状もしくはOリングを用いてもよい。前記空気送給配
管7には高圧の空気が図示を省略した空気レシーバタン
クあるいはコンプレッサー等の高圧空気源から供給され
る。
【0011】空気ジェットはH形鋼21のウェブ22の
上面22a,フランジ23の内面23aに、よって形成
される冷却水のプール10側に向かってスリット4から
噴射され、プール10の冷却水が水位制御堰1と鋼材表
面の隙間から流出するのを防止する。
上面22a,フランジ23の内面23aに、よって形成
される冷却水のプール10側に向かってスリット4から
噴射され、プール10の冷却水が水位制御堰1と鋼材表
面の隙間から流出するのを防止する。
【0012】スリット4の隙間を全周に亘り、ほぼ均等
に設定し、かつ空気送出ブロック2と空気通路形成ブロ
ック3を強固に締結する方法の一例を示すと、スペーサ
ー8を円筒状として、少なくとも3個を三角形に配置
し、その中空部を通して、空気送出ブロック2および空
気通路形成ブロック3を締結するようにすることは有効
である。空気通路形成ブロック3に雌ねじ11を設け、
空気送出ブロック2に貫通孔12を設けることにより空
気送出ブロック2と空気通路形成ブロックはボルト9で
容易に結合できる。
に設定し、かつ空気送出ブロック2と空気通路形成ブロ
ック3を強固に締結する方法の一例を示すと、スペーサ
ー8を円筒状として、少なくとも3個を三角形に配置
し、その中空部を通して、空気送出ブロック2および空
気通路形成ブロック3を締結するようにすることは有効
である。空気通路形成ブロック3に雌ねじ11を設け、
空気送出ブロック2に貫通孔12を設けることにより空
気送出ブロック2と空気通路形成ブロックはボルト9で
容易に結合できる。
【0013】空気送出ブロック2の貫通孔12からの空
気の漏洩を防止するには例えば銅のような軟質のパッキ
ン13をボルト9の頭部と板材3の間に使用すればよ
い。また、スリット4から均等に空気を噴射させるには
空気溜り14を空気送出ブロック2および/あるいは空
気通路形成ブロック3に設ければよい。
気の漏洩を防止するには例えば銅のような軟質のパッキ
ン13をボルト9の頭部と板材3の間に使用すればよ
い。また、スリット4から均等に空気を噴射させるには
空気溜り14を空気送出ブロック2および/あるいは空
気通路形成ブロック3に設ければよい。
【0014】空気の流れを冷却水のプール側10に方向
付ける空気ガイド片5は、空気送出ブロック2の本体に
一体に機械加工により付与してもよく、あるいは別部材
として製作したものを、空気送出ブロック2に溶接ある
いはボルトなどで接合してもよい。
付ける空気ガイド片5は、空気送出ブロック2の本体に
一体に機械加工により付与してもよく、あるいは別部材
として製作したものを、空気送出ブロック2に溶接ある
いはボルトなどで接合してもよい。
【0015】図4および図5はそれぞれ図2および図3
の空気通路形成ブロック3に代えて、スリット4の開口
位置をより鋼材表面に近づけるように切り欠きを有する
形状のブロック3′を用いた例であり、ウェブ上面22
aからのプールの水位10′が150mmを越えるサイズ
のH形鋼については、このようにスリットの開口位置を
鋼材表面に近づければ止水効果は大きい。
の空気通路形成ブロック3に代えて、スリット4の開口
位置をより鋼材表面に近づけるように切り欠きを有する
形状のブロック3′を用いた例であり、ウェブ上面22
aからのプールの水位10′が150mmを越えるサイズ
のH形鋼については、このようにスリットの開口位置を
鋼材表面に近づければ止水効果は大きい。
【0016】図2における空気通路形成ブロック3の厚
さt、あるいは図4におけるt′が小さい場合、完全な
止水のためには大きな空気流量を必要とするが、100
mm以上であれば、それ以上長くしても完全止水に要する
空気流量はほとんど変わらなかった。
さt、あるいは図4におけるt′が小さい場合、完全な
止水のためには大きな空気流量を必要とするが、100
mm以上であれば、それ以上長くしても完全止水に要する
空気流量はほとんど変わらなかった。
【0017】なお、冷却水の水位調整は、水位計により
水位を測定し、所定水位よりも高水位の時にポンプを稼
働させる方法や、吸引管17を空気通路形成ブロックに
対して上下動自在に設け、引管17の下端17′の位置
を所定水位10′に一致させ、ポンプの吸引量を上部内
面冷却水の供給量より若干多く設定することにより、容
易に制御できる。この後者における水位制御において、
吸引口16はその上面16′が所望の水位10′より上
方に位置するように設ければよい。
水位を測定し、所定水位よりも高水位の時にポンプを稼
働させる方法や、吸引管17を空気通路形成ブロックに
対して上下動自在に設け、引管17の下端17′の位置
を所定水位10′に一致させ、ポンプの吸引量を上部内
面冷却水の供給量より若干多く設定することにより、容
易に制御できる。この後者における水位制御において、
吸引口16はその上面16′が所望の水位10′より上
方に位置するように設ければよい。
【0018】なお、空気を噴射させるスリット4の上端
の位置(矢印15の位置)は所定水位より5〜10mm高
く設定するとプールの水が水位制御装置を越えて、その
後面に流出することはないが、実用的にはH形鋼21の
フランジ23の上端23bより5〜10mm高く設定すれ
ば、装置後面への冷却水の流出は防止できる。
の位置(矢印15の位置)は所定水位より5〜10mm高
く設定するとプールの水が水位制御装置を越えて、その
後面に流出することはないが、実用的にはH形鋼21の
フランジ23の上端23bより5〜10mm高く設定すれ
ば、装置後面への冷却水の流出は防止できる。
【0019】上記の構成になる本発明の止水堰を、予め
定められたH形鋼21の冷却区域の入側と出側とに各々
1基設置すれば、空気ジェットがスリット全周から隙間
なく均等に噴射されるため、充分な止水効果を奏すると
ともに所定水位のプールが形成されて、フランジ上端か
らの溢水が防止されフランジ外面の所望の冷却制御が実
施でき、フランジ上端の過冷却が防止できる。
定められたH形鋼21の冷却区域の入側と出側とに各々
1基設置すれば、空気ジェットがスリット全周から隙間
なく均等に噴射されるため、充分な止水効果を奏すると
ともに所定水位のプールが形成されて、フランジ上端か
らの溢水が防止されフランジ外面の所望の冷却制御が実
施でき、フランジ上端の過冷却が防止できる。
【0020】本発明装置はウェブ高さが異なるH形鋼に
はそれぞれ、サイズに対応した専用の装置を必要とする
が、ウェブ高さが同一でフランジ幅が異なる製品型へ対
応する場合は、フランジ幅の大きい製品型に使用する装
置を、フランジ幅の小さい製品型に適用することは勿論
可能である。
はそれぞれ、サイズに対応した専用の装置を必要とする
が、ウェブ高さが同一でフランジ幅が異なる製品型へ対
応する場合は、フランジ幅の大きい製品型に使用する装
置を、フランジ幅の小さい製品型に適用することは勿論
可能である。
【0021】
【実施例】図6は本発明の水位制御装置による水位制御
の実施例であり、(a)は側面略図、(b)は(a)図
のC−C′断面である。図において仕上げ圧延後のH形
鋼21が矢印32の方向に移動中に水冷ヘッダ33に取
り付けられたノズル群34により、水を噴射して強制冷
却を行う態様を示す。
の実施例であり、(a)は側面略図、(b)は(a)図
のC−C′断面である。図において仕上げ圧延後のH形
鋼21が矢印32の方向に移動中に水冷ヘッダ33に取
り付けられたノズル群34により、水を噴射して強制冷
却を行う態様を示す。
【0022】冷却の当初はスプレー冷却であるが、冷却
水がプールを形成するに従い、プール冷却状態が混在し
ていく。冷却区域入側の水位制御堰35は空気ジェット
がH形鋼21の進行方向32と同方向に噴射するよう
に、冷却区域出側の止水堰36は空気ジェットがH形鋼
21の進行方向32と逆方向に噴射するように配置し
た。プールの水位37はフランジ上端23bより所定の
値だけ下位となるように、前記図2で示した吸引管17
の外面に雄ねじを、空気通路形成ブロック3に雌ねじを
設け、吸引管17を回転させて、吸引管17の下端1
7′の高さ位置を調整した。その他の条件は表1の条件
によってプールの冷却水の水位制御装置後面への流出が
防止でき、同時に所望の水位が設定できた。なお、圧延
材の通過位置と水位制御装置の位置関係のずれは、図示
を省略したガイド装置によって、10mm以内になるよう
設定した。
水がプールを形成するに従い、プール冷却状態が混在し
ていく。冷却区域入側の水位制御堰35は空気ジェット
がH形鋼21の進行方向32と同方向に噴射するよう
に、冷却区域出側の止水堰36は空気ジェットがH形鋼
21の進行方向32と逆方向に噴射するように配置し
た。プールの水位37はフランジ上端23bより所定の
値だけ下位となるように、前記図2で示した吸引管17
の外面に雄ねじを、空気通路形成ブロック3に雌ねじを
設け、吸引管17を回転させて、吸引管17の下端1
7′の高さ位置を調整した。その他の条件は表1の条件
によってプールの冷却水の水位制御装置後面への流出が
防止でき、同時に所望の水位が設定できた。なお、圧延
材の通過位置と水位制御装置の位置関係のずれは、図示
を省略したガイド装置によって、10mm以内になるよう
設定した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】H形鋼のフランジ外面、フランジ内面お
よびウェブ面を水冷するオンライン強制冷却において、
冷却区域の入側および出側に、本発明による水位制御堰
を一対設置することにより、H形鋼上側内外面の高精度
な冷却制御が可能となる。
よびウェブ面を水冷するオンライン強制冷却において、
冷却区域の入側および出側に、本発明による水位制御堰
を一対設置することにより、H形鋼上側内外面の高精度
な冷却制御が可能となる。
【図1】図1は本発明装置を示す斜視図。
【図2】図1のA−A′およびB−B′の断面図。
【図3】図1のA−A′およびB−B′の断面図。
【図4】本発明装置の他の実施例の説明図。
【図5】本発明装置の他の実施例の説明図。
【図6】本発明装置の使用状態を示す側面略図。
【符号の説明】 1 水位制御堰 2 空気送出ブロック 3、3′ 空気通路形成ブロック 4 スリット 5 空気ガイド片 7 空気送給管 14 空気溜り 16 冷却水吸引孔 17 冷却水吸引管 21 H形鋼 22 ウェブ 23 フランジ 33 冷却ヘッダ 34 スプレーノズル群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−285522(JP,A) 実開 昭61−82952(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 45/02 320 C21D 9/00 102
Claims (1)
- 【請求項1】 H姿勢のH形鋼のウェブ上面および左右
の上フランジ内面とで囲まれる空間に載置し、H形鋼長
さ方向の冷却水の流出を防止するとともに、該冷却水の
水位を所望の高さに制御するH形鋼冷却水の水位制御装
置であって、ブロック体の左右および下方に空気ガイド
片を有すると共に空気送給管を接続した空気送出ブロッ
クと、該空気送出ブロックの前面に冷却水吸引孔を該冷
却水吸引孔内に水位調整用の吸引管を設けた空気通路形
成ブロックを対設し、前記空気送出ブロックと空気形成
ブロックとの間に空気溜りおよび空気噴出スリットを設
けてなる水位制御堰を冷却区域の入側と出側とに設けた
ことを特徴とするH形鋼冷却水の水位制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4271727A JP2968136B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | H形鋼冷却水の水位制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4271727A JP2968136B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | H形鋼冷却水の水位制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06114431A JPH06114431A (ja) | 1994-04-26 |
JP2968136B2 true JP2968136B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=17504004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4271727A Expired - Fee Related JP2968136B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | H形鋼冷却水の水位制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2968136B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2755905B2 (ja) * | 1994-07-05 | 1998-05-25 | 川崎製鉄株式会社 | H形鋼のオンライン冷却方法および装置 |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP4271727A patent/JP2968136B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06114431A (ja) | 1994-04-26 |
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