JP2968133B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP2968133B2 JP2968133B2 JP4221696A JP22169692A JP2968133B2 JP 2968133 B2 JP2968133 B2 JP 2968133B2 JP 4221696 A JP4221696 A JP 4221696A JP 22169692 A JP22169692 A JP 22169692A JP 2968133 B2 JP2968133 B2 JP 2968133B2
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Description
写機、プリンタなど静電転写プロセスを利用する画像形
成装置に関するものである。
同図において1は像担持体、2は現像装置、3は転写ロ
ーラ、4は除電針、5はクリーニング装置、6は1次帯
電ローラ、7はレーザ露光装置、8は搬送ガイド、9は
定着装置、13は定着ローラ、14は加圧ローラ、12
は転写材、11は排紙コロ、19は排紙ローラを表わし
ている。同図において像担持体1は、1次帯電ローラ6
によって均一に帯電された後、レーザ露光装置7により
静電潜像が描かれた後、その像は、現像装置7により現
像され、現像された像は転写ローラ3により、転写材1
2上に転写され、像担持体上に残った像はクリーニング
装置5によって回収される。一方、像が転写された転写
材12は、転写からの分離後に除電針4により余分な電
荷が除去され、搬送ガイド8に沿って搬送され、一対の
ローラから成る加熱定着装置9内に入り未定着画像が定
着された後、排紙ローラ19と排紙コロ11によって挟
まれた状態で機外に排出される構成を有する。
置におけるより小型化、イージーメンテナンス化の要求
により、定着ローラにおけるクリーニング機構レスの構
成が必須となりつつある。そのためには、転写材上のト
ナー像が定着器内のニップ直前あるいはニップ内にて、
ローラ間の静電気力によって、定着ローラ側に飛び散
り、ローラ一周分遅れて、転写材上に飛び散った像が現
れてくる静電オフセットという現像を防止する事が必須
となっている。なお、静電オフセットが発生するのは、
通常加圧ローラ側がトナーと同極性にチャージアップを
起こす事が主原因となっていた。
せる事で静電オフセットを防止する事が提案されてい
る。同図において、定着ローラ13は、芯金13A上に
フッ素樹脂13Bが設けられており、加圧ローラ14
は、芯金14A上に、その体積抵抗が105 Ωcm以下
と低抵抗なシリコンゴム層14Bを設け、表層にはフッ
素樹脂層13Cが設けられている。ここで加圧ローラに
低抵抗のシリコンゴム層14Bが設けてあるのは、加圧
ローラ自身の静電容量を増加する事により、チャージア
ップを防ぎ、かつ、ダイオードによる電位操作の効果を
大きくする為である。なお、ダイオードは定着ローラ側
に15、加圧ローラ側に16が図示の向きに接続されて
いるが、これらの効果は、転写材12が有している電位
に応じた電位が、定着ローラ側にはマイナス電位が、そ
して、加圧ローラ側にはプラス電位が誘起され、この上
下ローラの電位差により、トナーを転写材側に保持する
向きに電界が生じ、静電オフセットを防止することにあ
る。そして、排紙部においては、樹脂材からなる排紙コ
ロ11と芯金上に例えばCRゴムからなるゴムローラを
設けてなる排紙ローラ19が対になって設けられ、これ
らにより、転写材12を機外に排出する働きを持ってい
る。なお、排紙ローラ19の芯金部がアースに接続が成
されているのは、ローラの回転により芯金部に電荷が蓄
積され、チャージアップによるリークで電気的ノイズを
発生し、CPUの誤動作の誘発を防ぐためである。
置は、図21に示すように、一対のローラが圧接して配
置されており、加熱手段によってローラを加熱すること
により定着を行なうものである。130の定着ローラ
は、中空のアルミニウム芯金外面にフッ層樹脂層を設け
た構成を有しており、その中にはハロゲンヒータ131
が配設されている。132はシリコーンオイル塗布兼ク
リーニング部材であり、シリコーンオイルを含浸させた
耐熱性フェルトからなるクリーニング材132Aとこれ
を支持するホルダー132Bとから成る構成を有してお
り、定着ローラに押圧されている。また、加圧ローラ1
33は、芯金133Bの周囲に、例えば低温加硫型シリ
コーンゴム(LTV)の弾性体層133Aを有する。
をのせた転写材135が通過することにより定着動作が
行われるものであった。
19,20に係る従来例においては、排紙ローラの抵抗
値が低すぎたりあるいは高すぎたりすると以下の様な問
題点が発生した。
されるカーボン量が過多となり、低抵抗化したローラを
使用すると、転写材裏面に保持されていた転写電荷が、
ローラから芯金を伝って逃げる事により、転写材の電位
が低下し、表面に存在するトナーを保持する電界が弱く
なり、静電オフセットを発生する。
高抵抗ゴムを使用した場合、転写材を排出する際に、転
写材裏面であって、排紙ローラが触れた部分に、ローラ
との摩擦の結果生じた電荷が蓄積される事が起き、ここ
で両面印字を行う際この排出された転写材の裏面に再び
印字を行おうとする場合、排紙ローラと触れた領域のみ
転写材上に残存するローラとの摩擦電荷の為に、転写行
程で像が乱れたり、あるいは転写不良になるいわゆる排
紙ローラ跡という問題が発生する。この現象は、自動両
面機において特に顕著である。
決するもので、転写工程で像が乱れたり排紙ローラ跡が
形成されたりすることなく、良好な画像を形成する画像
形成装置を提供することにある。
技術動向して、装置のより一層の簡素化、小型化、長寿
命が求められるようになった。それに伴い、クリーニン
グパッドレス及びローラの小径化、更に、加圧ローラ1
33の表層にPFAチューブ層を持たせるといった構成
が必須の技術となりつつある。加圧ローラ133の表層
にPFAチューブを持たせる事により、汚れ、摩耗には
強くなるが、反面ローラ硬度が上がり、小径化した定着
ローラ、加圧ローラ間で定着性能を保証するに十分なニ
ップ幅を持たせるためには、必然的に弾性体層であるゴ
ムを低硬度化する必要があった。その為には、ゴムの加
硫密度や分子量を落とす等の手法が用いられることにな
る。
ーラ内に配置するハロゲンヒータの配光分布決定におい
ては、例えば軸受部からの熱の逃げを考慮した場合、両
端部の配光を中央部に比べて高目に設定して、定着ロー
ラ端部の温度低下を防ぎ、画像端部の定着性を満足させ
る様な配光設計が行われるが、必ずしも定着ローラ表面
温度分布が均一なものには仕上がっていない。
タの組み合せで使用した場合、加圧ローラ133が定着
ローラ130により加熱されるに従い、熱膨張を起こす
わけであるが、定着ローラ表面温度が均一でないと加圧
ローラの膨張も均一に行われなくなる。このような時、
従来使用されていた加圧ローラ(ゴム硬度がJISAで
25°以上)については、膨張した際の外径差がわずか
で、実使用何ら問題を起こさない。それに対し、低硬度
化したゴム(ゴム硬度がJISAで10°程度)では、
熱膨張率が、従来ゴムの2倍以上あるため、温度差によ
る外径差が大きくなり、ニップの不均一な形成による転
写材シワといった問題が頻繁に発生するようになった。
決するもので、ローラを均一に加熱し、ニップ部を均一
に形成して、良好な定着を可能とする画像形成装置を提
供することにある。
段は、前記第1の目的を達成するために、請求項1の手
段とし、前記第2の目的を達成するために、請求項2乃
至4の手段とする。
ーラの電位を適正に維持し、転写行程で像が乱れたり排
紙ローラ跡の形成を防止する。
ラを均一に加熱し、ニップ部を均一に形成することによ
り、転写材のシワの発生を防止し、良好な画像を形成す
る。
図1乃至7について説明する。
示す。同図において1は像担持体、2は現像装置、3は
転写ローラ、4は除電針、5はクリーニング装置、6は
一次帯電ローラ、7はスキャナー、8は転写材搬送ガイ
ド、9は定着装置、10は排紙ローラ、11は排紙コ
ロ、12は転写材を表している。像担持体1は、一次帯
電ローラ6によって均一に帯電され、その後スキャナー
7よりのレーザ光によって潜像が形成され、その静電潜
像を現像装置2によって現像した像は、外部より給紙さ
れた転写材12上に、転写ローラ3によって転写された
後、除電針4によって分離後除電が行われ、搬送ガイド
8に沿いながら定着装置9へと進入し、定着された後、
排紙ローラ10と排紙コロ11によって搬送され外部に
排出される。
詳細に示した図である。同図において、13は定着ロー
ラであり、13Aの芯金上にPFAやPTFE等の離型
性層13Bが設けてある。14は加圧ローラであり、芯
金14A上に体積抵抗値が105 ・Ωcm程度の導電性
シリコンゴム層14Bがあり、その表層にはPFAチュ
ーブ又はPFA層14Cが設けてある。そして静電オフ
セット対策として定着ローラ側には、ダイオード15
が、不図示の摺動接点により芯金13Aに接続されてお
り、加圧ローラ側にはダイオード16が不図示の摺動接
点により芯金14Aに接続されている。なお、このダイ
オード接続の向きは、本画像形成装置がネガトナーを使
用している場合のものであり、ポジトナーを使用する場
合は向きが逆となる。排紙コロ11は、モールド材質か
らなるもので不図示のバネにより、排紙ローラ側に押し
付けられるよう配置されている。
いられるゴム材の抵抗値を規定する点にある。排紙ロー
ラ10は、芯金10A上に弾性体層10Bが設けられた
構成を持つ。図3は、排紙ローラの長手方向の図であ
る。同図のように、所定の長さを持つローラが複数個配
置されており、これと同数の排紙コロが設けられ、転写
材の搬送が行われる。そして芯金10Aは例えば導電性
軸受を介して、アースに接続されている。
又は比抵抗を変えていった時の、静電オフセットのレベ
ルと、ローラ跡の評価を行った結果を示した。本検討用
の排紙ローラについては、フっ素ゴムをベースとして、
カーボンを適宜分散させる事で、体積抵抗を調整したも
のを用いた。また、静電オフセットについては、常温常
湿下(20℃、60%)での評価結果であり、排紙ロー
ラ跡については、低温低湿下(15℃、10%)での評
価結果である。同図より、静電オフセットを発生しない
領域は、排紙ローラの体積抵抗が1010Ω・cm以上の
所であり、また排紙ローラ跡を発生しない領域は、排紙
ローラの体積抵抗が1013Ω・cm以下の所であるのが
わかった。よって、上記結果より、本実施例において使
用される排紙ローラのゴム自身の体積抵抗値又は比抵抗
は1010Ω・cm以上1013Ω・cm以下の範囲が適切
である。
ーラのゴムの体積抵抗値を1010Ω・cm以上1013Ω
・cm以下の範囲に設定する事により、静電オフセット
も排紙ローラ跡も発生することなく良好な画像が得られ
る。
を最も良く表わした図である。本実施例における特徴
は、実施例1で述べた排紙ローラに必要とされる抵抗値
を、排紙ローラのゴム自身ではなく、排紙ローラ以外に
設けた抵抗体に持たせる点にある。同図において、図2
と同番号のものは同構成とする。そして排紙ローラ15
は、芯金15A上に体積抵抗が1010Ω・cm以下又は
105 Ω・cm以下と低い導電性ゴムよりなるローラ1
5Bを設けている。芯金15Aからは不図示の摺動接点
により抵抗体16に電気的接続が成され、その抵抗体1
7は、反対側がアースにおとされている。本実施例で述
べる抵抗体17は、体積抵抗が1010〜1013Ω・cm
の範囲内で制御された部材17Aを2枚の電極板17B
がはさみ込むことにより構成されている。
Aの部材の選択範囲が広まるという点にある。それは、
排紙ローラ自身で抵抗を制御するには、排紙ローラに求
められる性能としての転写材の搬送性(摩擦係数)、耐
摩耗性、耐汚染性等の点から使用されるゴム材が限定さ
れてしまうが、本実施例では抵抗値の条件だけが満たさ
れれば良いため、実施例1で用いられるゴム材は勿論低
抵抗の樹脂材でも使用することが可能となる。次に第2
の利点としては、抵抗値が安定するという点もある。そ
れは排紙ローラを長く使用しているとローラ表面には紙
粉やトナー等の異物が付着する事により実質の抵抗値が
変化する事があるが、本実施例では、抵抗体が転写材と
は触れる事がないため、常に安定した抵抗値が得られる
点がある。
わした図である。本実施例の特徴は必要とされる抵抗値
を排紙ローラの軸材に持たせる点にある。同図において
図2と同番号のものは同構成とする。そして排紙ローラ
18は、その体積抵抗が1010〜1013Ω・cmの範囲
に制御された材質よりなる排紙ローラ軸材18A上に、
体積抵抗が1010Ω・cm以下又は105 Ω・cm以下
と低い導電性ゴムよりなるローラ18Bを設けている。
そして軸材18Aは不図示の摺動接点によりアースに接
続される構成になっている。本実施例軸材に用いられる
材料としては軸材としてのある程度の強度が必要とされ
る為に、例えばFRP樹脂にカーボンファイバー等の添
加物を加え、抵抗値制御を行ったものが適切である。な
お、図7は第3実施例使用の排紙ローラの側面図を表わ
しており、体積抵抗値が105 Ω・cm以下のゴム材に
よるローラ10Bが、体積抵抗値が1010Ω・cm〜1
013Ω・cmの範囲に制御された材質による軸材10A
上に設けられた態様を示している。
値を持たせている為、耐久による抵抗変化もなく、また
実施例2のように、外部に抵抗体を設置するスペースを
設ける必要もなく省スペース化を図る事ができる。
至6実施例を図8乃至18について説明する。
徴を最も良く表わした画像形成装置の断面図である。同
図に於いて101は定着ローラ、102は加圧ローラ、
103はハロゲンヒータ、104は定着器フレーム、1
05は温度検出器、106はCPU、107は駆動ギ
ア、108は加圧ローラ軸受、109は定着ローラ軸
受、110は加圧バネを表わしている。定着ローラ10
1は、アルミ製芯金上に離型性層として、PTFEやP
FA等のフッ素樹脂層が設けられており、軸受109を
介してフレーム104に固定されている。駆動は駆動ギ
ア107を介して行われる。加圧ローラ102は、芯金
102A上に厚さt=5.0mmのシリコンゴム層10
2B、更にその上に、厚さt=50μmのPFAチュー
ブ層102Cを有する構成であり、そのローラ硬度が4
3°(ASKER C硬度計、総荷重500gで測
定)、ローラの線膨張率が7.0×10-4℃-1程度のも
のを使用しており、加圧ローラ外径をφ20.0とす
る。
は、(dl/dθ)/10 (1:2t,θ:温度,t:
ゴム厚,10 :0℃における長さ)である。
亘る配光分布が、図9に示すように両端170%となる
ものを用いる。なお、ここで言う配光特性とは、ハロゲ
ンヒータを点灯させた時の発光量を、ヒータから20m
m離れた位置においてディテクタによりヒータ長手方向
に渡って検出し、中央部発光量を100(%)とした時
の長手方向各部での発光量を割合で示したものである。
そのハロゲンヒータ103は、定着ローラ101内に配
置され、定着ローラ101の表面に当接された温度検出
器105と、制御を行うCPU106によって、定着ロ
ーラ101の温度が所定温度に温調されるように、通電
が行われる。そして加圧ローラ102は軸受108を介
して加圧バネ110により所定圧で定着ローラ101に
押し付けられ、ニップを形成し、定着ローラ101の回
転により従動をし、そのニップに不図示の未定着画像が
通過する事により定着動作が行われる。
ント時の温調温度を180(℃)とした時の、定着ロー
ラ表面の長手方向の温度分布及び加圧ローラの中央部外
径に対する外径差を示したのが、図10である。本実施
例においては、ヒータ配光が両端170%のものを使用
する事により、定着ローラ表面の温度分布をほぼ均一化
する事ができる。従ってその定着ローラから熱を受け
て、熱膨張を起こす加圧ローラにおいても、ほぼ均一な
膨張を行うために、常に安定して均一なニップ形成が保
たれるため、転写材のシワや画像乱れを起こす事なく、
良好な定着性を得る事ができる。
1、図12に、ヒータ配光を両端低目にした場合、そし
て高目にした場合の挙動を示す。
挙動を表わした図である。本構成の場合、端部における
熱供給量が少なくなる為、定着ローラ中央部と両端部間
でその温度差が20℃程度になってしまう。その結果、
加圧ローラも温度に従った熱膨張を起こすため、中央部
と両端部での外径差が140μm程度にもなるクラウン
形状になり、その結果ひどい転写シワを生じてしまう。
場合の挙動を表わした図である。本構成の場合、定着ロ
ーラ表面温度分布が、ヒータ配光ピーク位置近傍におい
て、ピークをむかえ、中央部との温度差が30%程度を
有する2山型の分布を持つ。そして加圧ローラの外径も
定着ローラ表面温度に従い熱膨張を起こし加圧ローラ中
央部外径との外径差が200μm程度になる2山型の形
状となるため、均一なニップをもはや形成する事ができ
ず、転写材シワを生じてしまう。
で熱膨張率の大きいものを使用する場合において、転写
材シワを発生しない様に適切なヒータ配光を設定しなけ
ればならない。
変えていった時の紙シワのレベルを表わしている。な
お、本検討は、室温20℃、温度60%の常温常湿環境
下において、定着ローラ外径φ20のものを用い、定着
−加圧間の総加圧力を8.5kgとし、PAPER D
RY(登録商標)を用いて行った。なお本実施例に用い
る加圧ローラの線膨張係数は1.0×10-4℃-1以上の
ものであれば、十分なニップ幅が得られる低硬度なもの
となる。図13に示した結果より、本実施例において
は、ハロゲンヒータ配光を120%以上190%以下の
範囲に設定するのが適切である事がわかる。
に有するソリッドゴムを弾性体に用いる加圧ローラであ
って、その線膨張係数が1.0×10-4℃-1以上である
ものを用いる画像形成において、それに用いるハロゲン
ヒータの配光を120%以上190%以下の範囲に設定
する事により、転写材シワが発生することなく、良好な
定着性を得る事ができる。
に示す。本実施例においては加圧ローラの弾性体層にシ
リコンスポンジを用いた事が第4実施例とは異なる。同
図において、111は表層にPFAあるいはPTFE等
の離型性層を有する定着ローラ112は加圧ローラであ
り、詳しくは、芯金112A上にシリコンスポンジ層1
12B、更にその上にPFAチューブ層112Cを有し
ており、シリコンスポンジ層112B内には、熱膨張を
ある程度抑える為の空気抜穴としての軸方向の貫通穴1
12Dが設けてある。113はハロゲンヒータ、114
は温度検出器、115はフレーム、116は転写材入口
ガイド、117は加圧ローラ軸受、118は加圧バネを
表わしている。
は、弾性層にスポンジが用いられている為、熱容量が小
さいといった点が挙げられる。よって、本加圧ローラの
使用により、定着ローラから加圧ローラに奪われる熱が
少なくなり熱効率が上がり、定着性特に機械立上げ直後
の定着性が、ソリッドゴムを使用した場合に比べて有利
となる。
空気抜用の貫通穴112Dが設けてあるにもかかわら
ず、熱膨張率はソリッドゴムの場合よりも大きい傾向を
示す。よって本実施例における適切なヒータ配光の範囲
は、実施例4の場合よりも若干狭くなる傾向がある。図
15は、実施例5において、ヒータ配光を変えていった
時の転写材シワの発生レベルを示したものである。なお
本実施例使用の加圧ローラの場合、とりうる線膨張係数
は、ソリッドゴム使用の場合より大きくなり1.0×1
0-3℃-1以上が適切である。同図より、本実施例におけ
る適正なヒータ配光の範囲は、130%以上、190%
以下となる。
Aチューブ層を表層に有し、スポンジを弾性体に用いる
加圧ローラであって、その線膨張係数が、1.0×10
-3℃-1以上であるものを用いる画像形成装置において、
それに用いるハロゲンヒータの配光を130%以上19
0%以下の範囲に設定する事により、転写材シワが発生
することなく良好な定着性を得る事ができる。
例を表わした図である。本実施例の特徴は、平板発熱体
を用いたフィルム式定着装置において、熱膨張率の大き
い加圧ローラを使用した時の平板発熱体の発熱量分布を
適正範囲内に収めることにより、フィルムのよれを起こ
さず、良好な定着性が得られるようにした点である。
ック支持体にプリントした平板発熱体、120はシリコ
ンゴム単層からなる加圧ローラ、121はポリイミド基
材表面に離型性層を設けたフィルム、122はフィルム
を駆動する為の駆動ローラ、123はフィルムを適正に
張るためのテンションローラ、124は転写材入口ガイ
ド、125はフレームを表わしている。図17は119
のヒータを表わした図である。発熱部119Aはセラミ
ック製のホルダー119B上に設けられており、その両
端部に通電が行われる事により発熱を行うものである。
本ヒータにおいてはホルダーの形状等により熱の放出が
大きくなる場所(特に端部)が存在するため、転写材に
対して均一な熱を与える為には、端部のヒータの発熱量
を多くする必要があった。一方、加圧ローラについても
十分なニップを確保するために低硬度のシリコンゴムが
用いられるため、必然的に熱膨張率も大きくなってい
る。よって間欠通紙のように加圧ローラ側を十分に暖め
るようなシーケンスを続けていると加圧ローラ端部が中
央に比べて外径が大きくなる。すると、ニップの不均一
な状態が生じた結果、フィルムが正常に送れなくなり、
フィルム自体にシワやヨレが発生してしまう。よって、
本実施例においても、平板発熱体における発熱量分布に
おいて、適切な範囲が存在することになる。
部の発熱量を変えた時のフィルムの送り具合を検討した
結果である。本検討においては、加圧ローラを外径φ2
0とし、その弾性層であるシリコンゴム層の厚みを5m
m、ローラ硬度は25°(JISA)のものを用いる。
なお、この加圧ローラのとりうる線膨張係数は、1.0
×10-4℃-1以上が適切である。またヒータはニップ部
温度が160℃となるよう、ヒータに取り付けられた不
図示の温度検出器によりモニターされ、温調しながら実
験を行った。なお、ここで言うヒータ発熱分布とは、図
17で示した発熱部の単位長さ当たりの発熱量につい
て、中央部のそれを100(%)とした場合の比較値で
示している。図18より、ヒータ発熱分布について両端
が90%以上、110%以内である場合に、フィルムが
支障なく送られるのがわかる。
板発熱体を用いたフィルム式定着装置において、加圧ロ
ーラの線膨張係数が1.0×10-4℃-1以上であるもの
を使用した場合、発熱部の発熱量分布が両端部で90%
以上、110%以下にした時フィルムを確実に送る事が
でき、良好な定着動作を得る事ができる。
装置の後に設置される排紙ローラにおいて、そのローラ
に使用される材料の体積抵抗値を1010Ω・cm以上、
1013Ω・cm以下の範囲内にすることにより、静電オ
フセットあるいは排紙ローラ跡といった問題を発生する
事なく、良好な画像を得る事ができる。
ローラであって、その線膨張係数が1.0×10-4℃-1
以上のものを用いる加熱定着装置において、発熱源にハ
ロゲンヒータを用いるローラ式加熱定着装置の場合、ハ
ロゲンヒータの配光を両端部が130%以上、190%
以下の範囲に、また、平板発熱体を用いるフィルム式加
熱定着装置の場合、発熱体の発熱量分布を90%以上、
110%以下の範囲に設定する事により、転写材シワを
発生することなく、良好な定着性を得る事ができる。
図
の詳細を示す図
図
ーラ跡との関係を表わす図
ローラ外径差の関係を示す図
径差についての比較例1を示す図
径差についての比較例2を示す図
写材シワレベルとの関係を示す図
写材シワレベルとの関係を示す図
布とフィルムの送りとの関係を示す図
を示す図
ラ 7…レーザ露光装置 8…搬送ガイド 9…定着装置 10…排紙ローラ 11…排紙コロ 12…転写材 15,16…ダイオード 101…定着ロー
ラ 102…加圧ローラ 103…ヒータ 104…フレーム 105…温度検出
器 106…CPU 107…駆動ギア 108…加圧ローラ軸受 109…定着ロー
ラ軸受 110…加圧バネ
Claims (4)
- 【請求項1】 回転自在に配設された潜像担持体と、該
潜像担持体の周囲に該潜像担持体の回転方向に沿って対
向配設された、帯電手段、現像装置、及び転写手段と、
加熱手段を内部に有する定着ローラ及び該定着ローラに
圧接された加圧ローラを備えた定着装置と、該定着装置
以降に配置された排紙ローラとを有する画像形成装置に
おいて、 前記排紙ローラは、体積抵抗が1010Ωcm乃至1013
Ωcmの材料が使用されていることを特徴とする画像形
成装置。 - 【請求項2】 加圧ローラと定着ローラからなる定着装
置を有し、前記加圧ローラは、弾性層とその表面側のP
FA層を有し、線膨張係数を1.0×10-4℃-1以上と
した画像形成装置において、 前記定着ローラ内に配置するハロゲンヒータの配光を、
両端部において120%乃至190%に設定したことを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項2において、加圧ローラの弾性層
に、シリコンゴムを用いたことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項4】 平板発熱体と該平板発熱体にフィルムを
介して対向する加圧ローラを備え、前記加圧ローラの線
膨張係数が1.0×10-4℃-1以上である画像形成装置
において、 前記平板発熱体の発熱量分布を、両端が90%乃至11
0%の範囲に設定したことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4221696A JP2968133B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4221696A JP2968133B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0667559A JPH0667559A (ja) | 1994-03-11 |
JP2968133B2 true JP2968133B2 (ja) | 1999-10-25 |
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ID=16770849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4221696A Expired - Lifetime JP2968133B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2968133B2 (ja) |
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JPH08328407A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-13 | Canon Inc | 加熱装置及び画像形成装置 |
JP4802432B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2011-10-26 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 画像形成装置 |
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JP6592947B2 (ja) * | 2015-04-20 | 2019-10-23 | ブラザー工業株式会社 | 定着装置および画像形成装置 |
-
1992
- 1992-08-20 JP JP4221696A patent/JP2968133B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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