JP2968009B2 - フィルム上の専用磁気トラックを利用したフィルム・ビデオ・プレーヤによる写真処理方法 - Google Patents

フィルム上の専用磁気トラックを利用したフィルム・ビデオ・プレーヤによる写真処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 現在の一般消費者用写真技術における制約 フィルムの上に符号化して記録されている命令に応答
して作動し得るようにした、フィルムからビデオ(画像
信号)への変換を行なうビデオ・プレーヤが、ブラウン
シュタイン(Brownstein)に対して付与された米国特許
第4489294号に開示されており、同米国特許は、本願の
基礎米国出願の譲受人に対して譲渡されている。
カメラのユーザと、写真処理機械ないし写真処理シス
テムと、フィルムからビデオへの変換を行なうビデオ・
プレーヤ(以下、フィルム・ビデオ・プレーヤという)
との間での情報や意向等の伝達のためには、多くの場
合、ユーザが書込みを行なわねばならない所定のフォー
ムが必要になる。しかしながら、ユーザがその書込みを
行なうのは、通常、写真のシーンを撮影してから、かな
り後のことになる。従って、そのフォームに書込みを行
なわねばならない面倒に加えて、大抵の場合は、撮影シ
ーンに関連した情報を既に紛失してしまったり、忘却し
てしまっているものである。撮影シーン関連情報の中に
は、例えば、ある特定のコマについてはプリントが不要
であり、また、あるコマについてはプリントが複数枚欲
しいという、ユーザの意向等が含まれる。更にまた、撮
影シーン関連情報の中には、ユーザが観察し、或いはセ
ンサが観測した、そのシーンの撮影パラメータも含まれ
る。この撮影パラメータがあれば、写真処理システムが
実行する、シーンの等級分類(クラシフィケーション)
の助けともなり、それによって、そのフィルムから焼付
けるプリントの品質も向上させることができると考えら
れる。
写真処理工程の全体効率を低下させている要因として
幾つかを挙げることができる。例えば、大規模な写真処
理工場であって、しかもその作業が1日24時間体制では
ない場合、フィルム処理機械は、各作業日の作業開始後
のしばらくの間は休止状態を余儀なくされる。その原因
は、顧客からの預りフィルムで同種のもの(例えば35ミ
リのカラーネガフィルム等の種類)が充分な数量集荷さ
れ、1回分の処理本数である最小本数(例えば70本)が
蓄積されて、焼付け機械を運転開始しても良い状態とな
るまでは、そのフィルム処理機械の運転を開始する訳に
はいかないからである。また、いうまでもなく、未現像
フィルム(これは顧客からの通常の注文形態である)
を、現像済フィルム(これは焼増し注文の場合である)
から分別する必要もある。
以上と同様の制約は、次のような場合にも存在してい
る。即ちそれは、ユーザが、現像済みの自分のフィルム
の各画像のコマに関するユーザ自身の意向を、フィルム
・ビデオ・プレーヤに伝達したい場合である。その意向
を繁栄して、例えば、特定のコマの画像に対して、ズー
ミング、トリミング、回転、フェーディング、或いは、
文字のスーパーインポージングが施されることになる。
現在のところは、ユーザは、コマの1つ1つについての
その種の指示を入力するためにはフィルム・ビデオ・プ
レーヤを自らの手で操作しなければならない状況にあ
る。
発明が解決しようとする課題 情報をフィルム上に記録するようにするという方法
が、漠然とではあるが提案されている。その種の提案の
うちには、人間の目によって視認可能な記号ないしは機
械読取り可能な記号を、光記録方式で記録するというも
のから、機械読取り可能なデータを磁気的に記録すると
いうものまで、様々なものがある。いうまでもなく、フ
ィルム上へ光記録方式で記録するという方法の応用範囲
は限られており、なぜならば、フィルムを一度現像して
しまったならば、そこに更に記録を付け加えることはで
きないからである。更に光記録の場合には、フィルム上
に記録する情報の記録領域が、カメラによって露光され
各コマの画像が移し込まれる部分以外の、限られた領域
の仲に制限されざるを得ず、このことが、記録可能な情
報量という点で大きな制約となっている。
実質的に透明な磁気層に磁気的に記録を行なうように
すれば、画像領域を含めたフィルム上のあらゆる場所に
高密度で記録を行なうことができ、従って理論的には、
関係する情報の全てをそのフィルムの各コマごとに記録
することが可能となる。しかしながら、従来技術におい
ては認識されていなかったことであるが、フィルム上へ
磁気記録するという方法の潜在的能力を余すところなく
利用しようとすると、そのフィルム上に記録されるデー
タの量が容易には取扱えない程に増大してしまい、しか
もその大量のデータの様々なビットは、カメラや写真処
理システムがそのフィルムを利用する様々な利用段階の
夫々において、個別にアクセスしなければならないもの
である。かかる状況下では、特に写真処理システムない
しフィルム・ビデオ・プレーヤの場合には、所与の時点
において、干草の山のように大量にあるデータの中か
ら、1本の針ほどの僅かなデータを発見しなければなら
ないようになる。
従って、ここで特に問題となるのは、ブラウンシュタ
インに対して付与された前記米国特許第4482924号に開
示されている種類のフィルム・ビデオ・プレーヤが、例
えば特定のコマについての、ズーム命令、トリミング命
令、パン命令、回転命令、ないしは文字スーパーインポ
ーズ命令等の、所望の特定のデータ部分を、ビデオ・デ
ィスプレイの動作中に迅速に読み取れるようにするに
は、しかもその際に、所望のデータ部分を発見するの
に、それ以外のデータの全体のサーチ、即ちそれらデー
タの全体の読取りを行なわずとも良いようにするには、
どのようにすべきかということである。
発明の概要 本発明は、フィルム・ビデオ・プレーヤのためのフィ
ルム情報交換システムであって、そのフィルム・ビデオ
・プレーヤが、現像済みの帯状フィルムの個々のコマを
表わす静止画像信号に対して加工を施す際に、そのフィ
ルムの当該コマの中の専用磁気トラックにデータとして
磁気的に記録されている、ズーム命令、トリミング命
令、パン命令、回転命令、フェード命令、文字スーパー
インポーズ命令ないしその他の命令に応答して、その加
工を行なうようにしたフィルム情報交換システムであ
る。
フィルムに形成した実質的に透明な磁気層に対する情
報の読み書き動作は、このフィルムの利用段階ないし処
理段階の、様々な段階において行なわれるが、ただし特
定の1つの段階におけるその読み書き動作は、そのフィ
ルムの長さに沿って長手方向に延在している複数本の専
用トラックのうちの、所定のトラックに対してのみ行な
われるように限定してある。また、複数本の専用トラッ
クのうちのどのトラックを選択するかは、記録しようと
している個々の情報の種別に応じて決められるものとし
ている。磁気的な読み書き動作は、カメラが実地に使用
されているときにそのカメラがフィルムを送り動作する
際や、取次店用装置や写真処理用の機械ないしシステム
が、フィルム処理作業や焼付け作業等々の際にフィルム
を送り移動する際に、実行されるようにしている。それ
らの複数本のトラックは、複数のパラメータないし情報
を組分けしたうちの所定の組に対して割当てられた専用
のトラックとしてあり、この割当ては、予め定めてある
一般的構成規定に沿って行なわれる。また、それらのパ
ラメータないし情報の組の各々は、フィルムの様々な利
用段階のうちの特定の1つの利用段階に対して特別の関
連性を有するものとしてあり、それらの利用段階には、
カメラの段階、取次店用注文入力ステーションの段階、
写真処理システムの段階、それにフィルム・ビデオ・プ
レーヤの段階が含まれる。
写真処理システム並びにフィルム・ビデオ・プレーヤ
のための複数本の専用トラックは、各コマの画像領域の
中の大部分を占めるように配置してあり、これによっ
て、写真処理システムが使用することのできるトラック
の最大本数を大きなものとすると共に、それらの専用ト
ラックのフォーマットが、種々のフィルム・フォーマッ
トの間の相違や、フィルムのパーフォレーションの様々
なパタンの間の相違によって、実質的に影響されること
がないようにしている。従って、この写真処理システム
用トラックは、例えばフィルム・ビデオ・プレーヤ等の
付加的な用途にも使用可能な、一般性を有する共通利用
可能なフォーマットを持つものとなっている。各コマご
との、フィルム・ビデオ・プレーヤが実行する命令は、
フィルム上のフィルム・ビデオ・プレーヤ用トラック
に、任意の利用段階において記録することができ、それ
らの利用段階のうちには、取次店用装置の段階、或いは
写真処理システムの段階、或いはフィルム・ビデオ・プ
レーヤそれ自体の段階が含まれる。
カメラ用トラックは、磁気読み書き能力を備えたカメ
ラで使用するためのフィルムにだけ形成するものであ
る。その目的に鑑みて、このカメラ用トラックは、写真
処理システム用トラックの位置に影響を与えない、フィ
ルムの側縁部に沿った位置に配置してあり、またそのた
めに、フィルムの側縁部に沿った通常のフィルム・パー
フォレーションのパタンは、形成しないようにしてい
る。好適実施例では、パーフォレーションは、その各々
を1つの画像領域に隣接した位置に形成するようにして
おり、そうした上で、カメラ用トラックを、フィルムの
両側縁部に沿って各コマの画像領域の長さ範囲内に、し
かも隣り合うパーフォレーションどうしの間に設けるよ
うにしている。
各データ・ブロックの前に、仮想識別コードを置くよ
うにしており、そしてその仮想識別コードの意味を、シ
ステムからアクセスすることのできる、ルックアップ・
テーブルの中に規定しておくようにしている。このルッ
クアップ・テーブルの中に包含されている、所与の仮想
識別コードに対応した命令によって、その仮想識別コー
ドが付されたデータ・ブロックの中に記録されている複
数の互いに関連したパラメータのバイト位置が与えら
れ、また、それらパラメータのエンコーディング(記
録)ないしデコーディング(再生)のアルゴリズムが与
えられるようにしている。3種類の仮想識別コードのう
ちのいずれかを使用するようにしており、それらのうち
のどれが使用されるかは、当該ブロックに記録される関
連データの種別に応じて決められる。それら3種類の仮
想識別コードは次のとおりである。(a)ビット・マッ
プ識別コードは、ルックアップ・テーブル内に格納して
あるビット・マッピング命令を指定するものであり、こ
の場合、当該ブロック内の個々のビットの状態が、2つ
の可能な状態を持つパラメータ(例えばフラッシュがた
かれたか否か、露出が行なわれたか否か等々のパラメー
タ)の、その状態を反映するものとなる。(b)状態識
別子コードは、ルックアップ・テーブル内に格納してあ
る状態識別命令を指定するものであり、この場合、当該
ブロック内の所定のバイトの種々のパタンが、幾つかの
可能な状態を持つパラメータの、その状態を反映するも
のとなる。(c)スケーリング識別コードは、ルックア
ップ・テーブルの中に格納してある。当該ブロック内の
所定のバイトに関するスケーリング命令を指定するもの
である。
本発明の一好適実施例では、様々な種別の情報を、複
数本の専用トラックの間に割当てるようにしており、こ
の割当ては、互いに関連する複数の情報種別ないしパラ
メータをまとめた群(グループ)に基づいて行なってお
り、それらの個々の群のうちには、フィルムの利用サイ
クルの中の2つ以上の利用段階において利用されるもの
もある。更には、その好適実施例においては、1本のフ
ィルムの中の全てのコマに共通する情報は、そのフィル
ムのリーダ部に形成した専用トラックに入れるようにし
ている。この点について更に詳しく説明すると、例え
ば、フィルムの種類や、カメラの種類、所有者識別情
報、それに書込み情報のディレクトリ等々の情報は、フ
ィルムのリーダ部の第1カメラ用トラック(フィルムの
側端に近くに設けてある)に記録するようにしている。
この第1カメラ用トラックは「トラックC0」で表わさ
れ、一方、フィルムのリーダ部は「コマ0」で表わされ
る。カメラが自動的に検出するシーン関連パラメータ
(例えばシーンの明るさ、カメラの姿勢、色温度、フラ
ッシュをたいたか否か、等々)は、このリーダ部の後に
続く複数のコマ(例えばコマ1〜コマ25)の各々に記録
されるようにしている。第2カメラ用トラックである。
トラックC1は、例えばシャッタ速度や開口の大きさ等
の、二次的情報を記録するための専用トラックとしてあ
る。容易に理解されるように、インテリジェント型の写
真処理用等級分類機ステーションでは、プリントを焼付
けるための最適露光条件を算出するために、(例えばコ
マ1〜コマ25等の)各コマにおける、トラックC0上のデ
ータを読み取るであろうし、また、写真処理システムの
中の仕分機では、顧客からの預りフィルムとその顧客の
注文用紙でもある封筒との間の対応関係を維持するため
に、コマ0における、トラックC0上のデータを読み取る
であろう。写真処理システム用の専用トラックの割当て
も、これと同様にしており、即ち、顧客の焼付け注文の
指示データは、コマ0の中の第1写真処理システム用ト
ラック(F0)に記録し、また、例えば画像等級分類値や
各コマごとに焼付けたプリントの枚数等の処理データ
は、トラックF01に記録し、また、焼直し修正値があれ
ば、それはトラックF02に記録するようにしている。ま
た、焼直しデータの一部要約(例えば焼直しプリントの
合計枚数等)は、コマ0のトラックF02に記録するよう
にしている。その他の写真処理システム用トラックは、
写真処理以外の用途の専用トラックとすることができ、
例えば、フィルム・ビデオ・プレーヤないし電子式焼付
け処理機等に関する、1コマごとのユーザ命令等を記録
するために割当てることができる。
更に詳細に説明すると、ズーム命令、トリミグ命令、
回転命令、ないしはフェード命令を表わすデータは、フ
ィルム・ビデオ・プレーヤにそれらを実行させるため
に、トラックF03に磁気的に記録しておくようにしてい
る。一方、文字スーパーインポーズ命令はトラックF04
に磁気的に記録しておくようにしている。その他のトラ
ック(F05〜F29)は、特定のコマに付随するオーディオ
信号を記録するためのトラックとして割当ててあり、こ
のオーディオ信号は、当該コマのビデオ・ディスプレイ
の実行中にフィルム・ビデオ・プレーヤが再生するもの
である。
課題を解決するための手段 本発明はまた、フィルムの全ての利用段階においてデ
ータの同期が得られるようにし、しかも、それら各段階
がフィルムを一定の速度で送り移動させることを必要と
せず、更には、データの記録及び再生動作の実行中にす
ら、フィルムを同一の速度で送り移動させることを必要
とせずに、データの同期が得られるようにするという課
題を達成するものである。本発明は、データ・トラック
と同時に余分なスペースを消費するクロッキング・トラ
ックをも記録するということを必要とせずに、この課題
を達成する。そして、クロッキング・トラックを使用す
る代わりに、個々のビットの2進値状態の表示を、記録
及び再生時のフィルムの送り速度に影響されることのな
い、自己クロッキング方式で行なうようにしている。こ
の表示方式は、自己クロッキング・コードを構成する1
本のシリアル・パルス列の中に存在している、各々のデ
ータ表示用遷移パルスと、そのデータ表示用パルスの直
前及び直後のクロック・パルスとの間の、時間的関係に
のみによって表示がなされるようにしたものである。好
適実施例では、「1」のビットは、データ表示用遷移パ
ルスを、その直前のクロック・パルスの方により近接さ
せることによって表わすようにしている。一方、「0」
のビットの場合には、データを表わす遷移パルスを、後
続のクロック・パルスの方により近接させるようにして
いる。
本発明はまた、(他の機械やシステムも直面するがそ
の中でも特に)フィルム・ビデオ・プレーヤが直面す
る、「干草の山の中から1本の針を捜し出す」ともいう
べき、データ・アクセスに関する課題を解決するもので
ある。この課題はなぜ解決されるかといえば、フィルム
・ビデオ・プレーヤは、それ自身に関係したデータに対
して割当てられている専用トラック(例えば、トラック
F03とトラックF04)に対してだけ読取りを行なえば良
く、フィルム上に磁気的に記録されているその他のデー
タは、全てを無視することができるからである。従っ
て、本発明のフィルム・ビデオ・プレーヤが備えている
磁気読取りシステムは、トラックF03とトラックF04を捜
し出すだけで、フィルムの任意のコマに記録されてい
る、そのコマの画像に対して施すべきズーミング処理、
トリミング処理、回転処理、ないしはフェーディング処
理の、その処理の種類と処理量とを指定している命令を
読み取ることができる。更に本発明のフィルム・ビデオ
・プレーヤは、フィルムの当該コマから抽出した静止画
像信号をそれらの命令に応じて加工することによって、
ディスプレイの際に、その信号がズーミング、トリミン
グ、回転、ないしフェーディングされるようにするため
の、周知の種類の画像信号処理回路を含んでいる。
図面の説明 本発明は、添付図面についての説明からも理解するこ
とができよう。添付図面は以下のとおりである。
図1は、フィルムへの磁気読み書き能力を備えたカメ
ラに用いるのに殊に適した特別のパーフォレーション・
フォーマットを有するフィルムの上の、実質的に透明な
磁気層に形成した互いに平行な複数本の専用トラックを
示す図である。
図2は、図1のフィルムに対してデータの読出しない
し書込みを行なうのに適したカメラの簡明な概念図であ
る。
図3は、フィルムへの磁気読み書き能力を備えていな
い通常のカメラに用いられる現在広く採用されているフ
ォーマットを有するフィルムの上の、実質的に透明な磁
気層に形成した互いに平行な複数本の専用トラックを示
す図である。
図4は、異なったフィルム利用段階において、使用す
るヘッドの幅を互いに異なったものとすることにより、
図2のカメラにおけるフィルムの横ぶれを許容するよう
にした方式を説明する図である。
図5は、図1の専用トラックのフォーマットに合わせ
た、フィルムに対して磁気的に読み書きされる可能性の
ある種々のパラメータについてのトラック位置のディレ
クトリを収容している、読出し専用メモリのアーキテク
チャを示すブロク図である。
図6は、図1及び図3の専用トラックに対して適用さ
れる、好適例のデータ・フォーマットを示す図である。
図7は、カメラ段階と写真処理システム段階とを含め
た全てのフィルム利用段階において共通して一般的に用
いられ、しかも図6のデータ・フォーマットで使用され
る、データ識別コードのコード・テーブルの具体例を示
すものである。
図8は、カメラ段階と写真処理システム段階とを含め
た全てのフィルム利用段階において共通して一般的に用
いられ、しかも、図6のデータ・フォーマットで使用さ
れる、記号テーブルの具体例を示すものである。
図9は、カメラ段階と写真処理システム段階とを含め
た全てのフィルム利用段階において共通して一般的に用
いられ、しかも、図6のデータ・フォーマットで使用さ
れる、予約制御記号の記号テーブルの具体例を示すもの
である。
図10は、図1ないし図3のフィルムを、画像ディスプ
レイ命令を記憶させておく各コマごとのメモリとして利
用するようにした磁気読み書き用ハードウェアを備え
た、フィルム・ビデオ・プレーヤを示すブロック図であ
る。
図11は、画像ディスプレイ命令を符号化する際の1つ
の方式を示すものである。
図12a及び図12bは、本発明に使用している自己クロッ
キング・コードの形態を示すものである。
図13は、フィルム逆向き状態を容易に検出できるよう
にするための、開始センチネル及び終了センチネルの各
々のキャラクタと、それらの相補的キャラクタとの利用
の仕方を示すものである。
図14a及び14bは、本発明を用いることによって良好に
検出することのできる種類の、フィルム逆向き状態を示
すものである。
図15は、自己クロッキング方式によってフィルム上に
データを記録するための記録システムを示すものであ
る。
図16は、互いに異なった複数の情報部分を包含するデ
ータ・ブロックのための識別コードである仮想識別コー
ドの使用の仕方を示すものである。
図17a、図17b、及び図17cは、3種類の仮想識別コー
ドのルックアップ・テーブルを示すものである。
図18は、図1ないし図3のフィルムをスクラッチ・パ
ッド・メモリとして使用することによって効率ないし性
能の向上を図るようにした自動化プロトコルを含む、磁
気読み書き用ハードウェアを備えた写真処理システムを
示すブロック図である。
図19は、図10の写真処理システムに使用している、現
像済ネガフィルムの等級分類値を設定することによって
印画紙露光量を適正なものとするための、典型的なオペ
レータ用キーボードを示すものである。
図20aは取次店における注文入力プロセスを示すフロ
ーチャートである。
図20bは写真処理システムにおける注文入力プロセス
を示すフローチャートである。
図20cは焼付けプロセスを示すフローチャートであ
る。
図20dは検査プロセスを示すフローチャートである。
図20eは注文製品揃えプロセスを示すフローチャート
である。
図20fは封入機プロセスを示すフローチャートであ
る。
発明の詳細な説明 フィルム上の専用トラックのフォーマットの好適例 図1に関し、細長い帯状の35ミリ幅のカラーネガフィ
ルム100は、ベース110と、このベース110の一方の面に
形成した複数の周知の光化学層115と、このベース110の
他方の面に形成した実質的に透明な磁気層120とを含ん
でいる。磁気層120の上には更に、帯電防止及び潤滑の
ための層122を重ねて形成してある。フィルム100は、そ
の側縁部に沿って一定の間隔で形成されたパーフォレー
ション125を備えており、このパーフォレーション125の
間隔は、このフィルム100を使用するのに適したカメラ
の、フィルム送り量制御用の爪のピッチに一致させてあ
る。
磁気層120にデータを記録させるために、帯状フィル
ム100の各コマを、複数本の互いに平行な所定の長手方
向のトラック形成領域に分割してあり、それらのトラッ
ク形成領域に、データの磁気トラックを記録することが
できるようにしてある。それらの磁気トラックの各々に
は、図1に示したように記号を付しておくのが好都合で
ある。これについて詳しく説明すると、このフィルム10
0の各側縁部に沿った2本づつの外側トラックは、夫
々、トラックC0、C1、及びトラックC2、C3としてある。
また、内側トラックは30本あり、それらをトラックF00
〜トラックF29とした。外側トラックC0〜C3は、磁気記
録能力を備えたカメラによって、それらの各トラックご
とに特定の1つのタイプ(種別)の情報が記録されるよ
うにした専用トラックであり、その情報の記録は、予め
設定してある、所定の構成規定に従って行なわれ、この
構成規定は、あらゆる種類のカメラ並びに写真処理シス
テムにおいて共通して使用される一般的構成規定であ
る。これと同様に、内側トラックも、その各々に特定の
1つの種別の情報が記録されるようにした専用トラック
であり、ただしこの内側トラックでは、その記録は、特
定の1つのタイプの写真処理機械ないしシステム(或い
はその他の機械ないしシステム)によって行なわれ、ま
た、この場合の情報の記録も、上述の予め定めてある、
一般的構成規定に従って行なわれる。
カメラ用トラックC0〜C3をこの帯状フィルムの側縁部
に沿った位置に形成する余地を確保するために、パーフ
ォレーション125は、このフィルム100上の、各コマの露
出領域に隣接している無孔領域100aには形成しないよう
にし、そして、各コマに隣接した中間領域100bの中に限
って形成するようにしている。図1の実施例では、中間
領域100bの各々には、ただ1つだけのパーフォレーショ
ンを形成してある。また、この実施例では、パーフォレ
ーションはこの帯状フィルム100の、片側の長手方向側
縁部にだけ形成してある。フィルム上の専用トラックの
カメラにおける利用法 図2に関し、カメラ200は、帯状フィルム100を、フィ
ルム・カートリッジ(フィルム・カセット)のリール20
5aと、巻取り用スプロケットのリール205bとの間で送り
移動させ、この送り移動は、図1のパーフォレーション
のフォーマットに適合した方式で行なわれる。カメラ20
0は磁気読み書きヘッド210を備えており、このヘッド21
0は、帯状フィルム100の非感光性側の面に形成されてい
る磁気層120に近接して位置するように配置されてい
る。このヘッド210によって行なわれる磁気データの記
録と再生の動作は、ヘッド電子回路(読み書き電子回
路)220を介して、マイクロプロセッサ215によって制御
されるようにしてある。
マイクロプロセッサ215は、カメラのユーザが制御子2
25を介して入力する注文情報を受け入れて、その情報を
フィルム100上に磁気記録させることができるようにし
ており、この注文情報とは、例えば、所与のコマについ
ての所望のプリント枚数をそのコマ番号ごとに示す情報
や、写真処理システムが最終的に利用する、そのカメラ
のユーザの住所氏名等に関する情報である。このマイク
ロプロセッサ215は更に、シーン・センサから入力され
る、後に写真処理システムが利用するシーン関連情報
も、それを受け入れてフィルム100上に磁気記録させる
ことができるようにしている。このシーン関連情報は、
例えば、カメラの姿勢や、撮影シーンの明るさ等々を含
む情報である。
フィルム速度に影響されないデータ・コード 図1のフィルム・フォーマットで形成した専用トラッ
クを採用しているため、データの記録は、カメラの段階
でも行なうことができ、また、注文入力装置の段階、写
真処理システムの段階、或いはその他の、そのフィルム
のいかなる利用段階においても行なえるようになってい
る。また、データの記録を行なう際には、そのデータを
2進値ビットに変換した上で、その2進値ビットを更
に、独特の自己クロッキング・コードを用いて符号化す
るようにしている。この自己クロッキング・コードによ
る符号化は、発明の名称を「バイナリ・データ・ストリ
ームの変調方法」とした、ミカエル・ウォッシュ(Mich
ael Wash)によって1988年7月14日付で出願され、本願
の基礎出願の譲受人に対して譲渡された、米国特許出願
第206646号の教示に従って行なわれるようにしており、
同米国出願の開示はこの言及をもって本明細書に包含さ
れるものとする。
この米国特許出願第206646号に記載されている自己ク
ロッキング・コードについて、ここで、添付図面の図12
を参照して簡単に概要を説明しておく。この自己クロッ
キング・コードは、第1種のパルス・エッジ遷移(例え
ば正方向エッジ遷移)の列と、それらのパルス・エッジ
遷移に対して交替的なシーケンスを成す第2種のパルス
・エッジ遷移(例えば負方向のエッジ遷移)の列とを包
含した、1本のシリアル・ストリームを成すものであ
る。第1種のパルス遷移はクロック・インジケータとし
ての機能を果たすものであり、一方、第2種のパルス遷
移は2進値データ・インジケータとしての機能を果たす
ものである。2進値の「1」は、図12aに、第2種のパ
ルス遷移1215で示してあり、このパルス遷移1215は、先
行する第1種のパルス遷移1205の方に、時間的により近
接しており、後続の第1種のパルス遷移1210からは時間
的により遠く離れている。2進値の「0」は、図12b
に、第2種のパルス遷移1215′で示してあり、このパル
ス遷移1215′は、先行する第1種のパルス遷移1205より
も、後続の第1種のパルス遷移1210の方に時間的により
近接している。この新規な自己クロッキング・コードを
採用しているため、記録または再生の実行中にフィルム
送り速度を変化させても、それによって、記録データの
同期並びに読取りの性能に影響が及ぶことがない。従っ
て、図2のカメラは、露出と露出との間のフィルムの巻
上げの実行中に、データの記録を行なうことができ、し
かも、そのデータの記録の際には速度制御を行なう必要
もなく、また、別の独立したクロック用トラックへの記
録を行なう必要もない。
図12の自己クロッキング・コードを利用して、フィル
ムの逆向き状態の自動検出を容易に行なうことができ
る。それを可能とするために、図9の予約キャラクタの
テーブルの中の、2つの6ビット・キャラクタを、夫々
開始センチネルと終了センチネルとに選定してあり、そ
してそれらを、本明細書において図6に関して説明する
方式で、各々の専用トラックの、各コマの開始点と終了
点とに記録して説明する方式で、各々の専用トラック
の、各コマの開始点と終了点とに記録するようにしてい
る。更には、このようにして選定した2つの記号の夫々
の相補記号も、図13に示すように予約記号としてあり、
そしてそれら2つの相補記号が、夫々、フィルム逆向き
開始センチネルとフィルム逆向き終了センチネルとを成
すようにしている。この構成は、図12の自己クロッキン
グ・コードの1つの特質を効果的に利用したものであ
り、その特質とは、この自己クロッキング方式のデータ
を逆方向に再生した場合には(データの逆方向再生は、
先に記録を行なった際にフィルムを送り移動した方向と
は反対の方向にフィルムを送り移動してヘッドに通すこ
とによって行なわれる)、記録したデータの相補的デー
タが復号化されるという特質である。
従って、例えば、カメラがフィルムにデータを磁気記
録している時のフィルムの向きに対応した画像が、図14
aのフィルム画像であり、一方、そのフィルムを他のフ
ィルムと継ぎ合わせた上で、磁気読き書き能力を備えた
写真処理機械に装填したときのそのフィルムの向きが、
図14bのようになっていたとすれば、各コマごとのデー
タについて、フィルム逆向き終了センチネルが先に検出
され、その後にフィルム逆向き開始センチネルが検出さ
れることになる。これらの、フィルム逆向き開始センチ
ネルと、フィルム逆向き終了センチネルとは、写真処理
機械に対して、フィルムが図14bのように逆向きとなっ
ていることを知らせる働きをする。一方、フィルムが裏
返しになっていた場合には、図13の方式ではフラグが発
生されない。しかしながら、その種の、裏表を逆にした
エラーは容易に検出することができ、なぜならば、その
エラーによって、フィルムの反対側の面が写真処理機械
の磁気ヘッドに臨むことになり、そのため、ヘッドと図
1の磁気層120との間の距離が離れ、その結果として、
信号対雑音比が低下するからである。
図15は、図2のカメラ200に用いることのできる、フ
ィルム自己クロッキング方式の読み書きシステムにおけ
る、磁気系の簡明な具体例を図示したものである。
専用トラックが長手方向に延在するようにした、図1
の専用トラック・フォーマットの利点は、カメラが帯状
フィルム100の上にデータの磁気記録を行なう際に、そ
の磁気記録を、そのカメラに対して相対的に固定されて
いるヘッド(例えばヘッド210)によって行なえること
であり、これを可能とするためには、特定のコマの特定
のカメラ用トラックに記録すべきデータの全てを、先
ず、一旦バッファに蓄えておき、そしてフィルムを巻き
上げて次のコマへ移る際に、その巻上げの実行中に、そ
の蓄えておいたデータをヘッドへ送出するようにすれば
良い。
マイクロプロセッサ215は、複数の命令が格納されて
いる読出し専用メモリ(ROM)240を備えており、このRO
M240には、受け取った各々の種別の情報を、カメラ用の
専用トラックC0〜C3のうちの、その情報種別に該当する
1本のトラックへ、確実に記録することができるだけ
の、充分な数の命令が格納されており、また、どの情報
種別がどのトラックに該当するかは、予め定めてある、
カメラと写真処理システムとの間で共通の一般的構成規
定に従がうようにしている。また、これを行なえるよう
にするために、マイクロプロセッサは、このROM204に格
納されている命令に従って、個々の情報部分を仕分け及
びバッファするようにしている。この、予め定めてある
構成規定、並びにこのROMのアーキテクチャについて
は、本明細書の中で後に説明する。
通常のカメラ及びフィルムに対応させた専用トラックの
フォーマット 写真処理システム用トラックF00〜F29のフォーマット
は、図1のフィルムのパーフォレーション125をどの位
置に形成するかとは無関係に、常に同一のフォーマット
にするようにしている。これによって、写真処理システ
ムに関しては、いかなる種類のフィルムであっても、そ
のフィルムに実質的に透明な磁気層(例えば図1の磁気
層120等)さえ付加されていれば、それら全ての種類の
フィルムに対して、同一の磁気記録のためのプロトコル
及びハードウェアを適用し得るようになっている。従っ
て、図3に示す、一般的な35ミリのカラーネガフィルム
のように、そのパーフォレーションのパタンが、現在の
標準的パタンである、フィルム両側の側縁部に沿って小
さな間隔で形成したパタンとされているフィルムにも、
図1の特殊なフィルム・フォーマットにおける写真処理
システム用トラックと幅及び間隔が同一の、写真処理シ
ステム用トラックF00〜F14を形成することができる。図
3のフィルムでは、そのパーフォレーションのために、
カメラ用トラックC0〜C3の形成が妨げられているが、し
かしながら、この種のフィルムは、磁気読み書き能力を
備えたカメラには使用されないため、カメラ用トラック
を設けておく必要はないのである。以上における利点
は、後にフィルムを使用することになるあらゆる種類の
機械ないし装置(例えば写真処理機械や、フィルム・ビ
デオ・プレーヤ等々)に対して、図1のフィルム・フォ
ーマットと図3のフィルム・フォーマットとを含めた、
あらゆる種類のフィルム・フォーマットにおいて、可及
的に多数のトラックを割当てることができるようになっ
たということである。
カメラ用の専用トラックの幅と写真処理システム用の専
用トラックの幅 図4に関し、カメラ用の専用トラックC0〜C3の幅は、
写真処理システム用トラックF00〜F29の幅よりも広くし
てある。いうまでもなく、それらのトラック幅を所望の
大きさにするには、カメラに備えるヘッドの幅と、写真
処理システムに備えるヘッドの幅とを然るべく選択すれ
ば良い。それらのトラック幅の間の寸法差は、フィルム
の巻き上げを行ないつつヘッド210で記録を実行する際
に生じる、カメラ内におけるフィルムの横ぶれを吸収す
ることのできる充分な大きさとするのが好ましい。その
横ぶれによって、カメラ用トラックは、図4に示すよう
な曲がりくねった形状を呈するようになる。特に図4で
は、カメラ用トラックからの読取りを行なわねばならな
い写真処理システム用ヘッドの幅を、そのカメラ用トラ
ックの幅よりはるかに狭いものとし、それによって、そ
のヘッドがカメラ用トラックから外れることがないよう
にしている。
図5は、複数本の専用トラックを様々な情報種別の間
に割当てるための、その割当規定を示したものであり、
この割当規定は、図2のROM240に格納されている、マイ
クロコードによって実装されている。ここでは、カメラ
で露出された各コマに、4本のカメラ用トラックと、15
本の写真処理システム用トラックとが形成されているも
のとしており、また、それら露出済のコマを、コマ1な
いしコマ25で表わしている。更に、フィルムのリーダ部
とトレーラ部とを夫々、コマ0とコマ26とで表わしてい
る。一般的には、コマ0とコマ26とには、1本の帯状フ
ィルム100の全体に関する情報を記録するようにし、一
方、コマ1からコマ25までの各コマには、その特定のコ
マに固有の情報を記録するようにする。図5では、カメ
ラは4本のカメラ用トラックのうちの3本を使用し、ま
た一方、写真処理システムは30本の写真処理システム用
トラックのうちの3本を使用するものとしている。その
他の写真処理システム用トラックは、フィルム・ビデオ
・プレーヤに関する命令の記録のため(トラックF03)
と、電子式焼付け処理に関する命令の記録のため(トラ
ックF04)と、オーディオの記録のため(トラックF05〜
F14)とに留保してある。更に残りのトラック(F15〜F2
9)は、現在の未定の用途のために留保してある。
その書込みないし読出しが多くの場合に一緒に行なわ
れる情報種別どうしは、それらをまとめて1つのグルー
プ(即ち情報種別群)にしてあり、そして上記の複数本
のトラックの各々を、特定の1つの情報種別群の専用ト
ラックとして割当てるようにしている。例えばコマ0の
トラックC0は、カメラが記録する、その所有者及びその
カメラに関する情報のためのトラックとして割当てられ
ている。同様に、コマ0のトラックF00は、写真処理シ
ステムによって記録される、その所有者及びその写真処
理システムに関する情報のためのトラックとして割当て
られている。更に同様に、コマ0のトラックF01は、顧
客からの指示と、フィルムの種類と、注文の取扱いにつ
いての関連情報とを、写真処理システムが(或いは注文
入力ステーションが)記録するためのトラックとして、
割当てられている。また、コマ0のトラックF02は、焼
直しプリントが必要になったコマの位置や、顧客からの
焼増し注文に関する履歴情報を記録するためのトラック
として割当てられており、この情報は、更に後の顧客か
らの焼増し注文の際に写真処理システムが利用する情報
である。
露出済のコマ(即ちコマ1〜25)の各々におけるトラ
ックC0は、カメラが記録する、シーン関連情報のための
トラックとして割当ててある。このシーン関連情報は、
例えば、撮影シーンの明るさや、カメラの姿勢等々であ
る。また、同じくトラックF01は、特定の露出済のコマ
に固有の写真処理システム情報、例えば、ネガ画像の等
級分類値(即ち適切な焼付け露光量の決定値)や、焼付
けるプリントの枚数等々の情報のためのトラックとして
割当ててある。焼直しのための修正があれば、それは、
トラックF02に入力するようにしている。
図5の実施例は、カメラや取次店の注文入力ステーシ
ョンないしは写真処理システムによってフィルム上に磁
気的に記録される可能性のある、全ての情報処理を考慮
したものとはなっていない。しかしながら、この図5の
実施例は、各情報種別をどのトラックに割当てるかとい
うことに関して、あらゆる情報種別を分類し得るように
する方式の1つの具体例となっている。情報種別の各々
を、特定の1つのトラックに割当てるようにするという
この方式の、その基礎を成している原則は、特定の1つ
のトランザクションに関連した全ての情報を同一のトラ
ックの上に記録し、それによって、その特定のトランザ
クションに付随する作業が実行される際には、そのトラ
ックに対してだけ書込みないし読取りが行なわれるよう
にするということである。
図5の実施例によって対応することのできる種々のト
ランザクションは、次のとおりである。(a)顧客の住
所等をはじめとする顧客データを記録するトランザクシ
ョン。(b)ライティング状態を特徴付けるパラメータ
やカメラの露出の姿勢を特徴付けるパラメータ等をはじ
めとするシーン関連情報を、露出1回ごとに記録するト
ランザクション。(c)取次店の注文入力ステーション
ないしは写真処理システムによって行なわれる、例えば
プリントの必要枚数等をはじめとする顧客注文情報を記
録するトランザクション。(d)写真処理システムによ
って行なわれる、所与のコマに関する検査結果、並びに
焼直しのための等級分類修正値を記録するトランザクシ
ョン。(e)フィルム・ロール(複数本の帯状フィルム
を継ぎ合わせて1本にしたもの)の全体に対するデータ
である焼直しデータないし焼増しデータの要約を記録す
るトランザクション。(f)フィルム・ビデオ・プレー
ヤに関する命令を記録するトランザクション。(g)電
子式プリント処理に関する命令を記録するトランザクシ
ョン。それに、(h)オーディオを記録するトランザク
ションである。一般的には(ただし常にではないが)、
図1に示した複数本の磁気記録トラックの各々を、以上
に列挙したトランザクション(a)〜(h)のうちのい
ずれか1つのトランザクションのための専用のトラック
として割当てるようにする。そうすれば、記録を行なう
際には、使用可能な記録位置を発見するためのサーチ作
業量を大幅に低減することができ、一方、再生を行なう
際には、特定の作業動作には無関係なデータを対象とし
たサーチ作業量を大幅に低減することが可能となる。例
を挙げるならば、各コマごとに、そのコマにとって最適
な焼付け露光条件を決定するための、等級分類作業を実
行する際に、適切な等級分類値を決定するために役立つ
可能性のある全てのシーン関連情報を、ただ1本のトラ
ックのデータを読み出すだけで得ることができ、このた
だ1本のトラックとは、各々の露出済コマ(コマ1〜コ
マ25)におけるカメラ専用トラックC0である。この場
合、その他のトラクからの読出しは不要である。
データ・アーキテクチャの好適例 本明細書において、図1に関連して既に説明したよう
に、1本の帯状フィルム100の上に磁気的にデータを記
録する際には、そのデータを、カメラによって露出が行
なわれる複数のコマ(コマ1〜コマ25)、並びにフィル
ムのリーダ部(コマ0)に分割して記録するようにして
おり、しかも、それら各コマの中のデータについては、
それを更に、そのコマの中の複数本の専用トラックの間
に分配して割当てるようにしている。図6に示すのは、
各コマの各トラックの中のデータ・フォーマットの好適
例である。
図6において、各トラック600は1コマ分の長さを持
ち、それが複数のフィールド610に分割されている。各
トラック600は、その始端(ヘッドによるトラック600の
走査が開始される点であり、図6のトラックではその左
端がこの始点に該当する)に、述部開始センチネル615
を含んでいる。各フィールドは述部IDセンチネル620
と、その直後に続くIDコード625とを含んでいる。トラ
ックの開始センチネル615の目的とするところは、カメ
ラないし写真処理用ハードウェアに備えられている読み
書きシステムに、そのトラック600の始点位置を知らせ
ることにある。フィールドのIDセンチネル620の目的と
するところは、同じその読み書きシステムに、トラック
600の中の連続する各フィールドの始点位置を知らせる
ことにある。IDコード625の目的とするところは、そのI
Dコードの後に続くフィールドに記録されている情報の
種別を明示することにある。
IDコードは、各フィールドの先頭の部分に記録され、
そして、そのIDコードの後に続く情報種別に応じて、異
なった値を取るものである。例えば、図2のカメラ200
が、あるコマの露出を実行するに際して、そのカメラの
センサが観測されたシーンの明るさレベルを記録しよう
とするときには、このカメラは、先ず最初に、シーンの
明るさレベルを表わすデータの直前に、固有のIDコード
を記録させる。最も簡明な実施例は、フィルム上に記録
される可能性のあるパラメータ即ち情報種別の各々に対
して、1つづつの固有のIDコードを割当てるようにする
実施例であり、この場合には、あり得る全ての情報種別
に対応した夫々のIDコードによって、大きな辞書が構成
されることになる。フィルムのライフ・サイクルの全て
の段階(例えば、カメラの段階、写真処理システムの段
階等の全て)において、互いに同一の辞書を使用する必
要があるため、それら各段階に、各々が一般的IDコード
辞書を構成している互いに同一の読出し専用メモリを備
え、そして、それらメモリの各々によって、フィルムの
各利用段階におけるIDコードの読出しと書込みとが制御
されるようにしておけば良い。
以上の構成の利点は、カメラがある特定のパラメータ
をトラック600の中のどの位置に記録するのかを、写真
処理システムの側で予め知っていなくとも、その写真処
理システムが、トラック上のそのパラメータを発見でき
るということにある。これが可能であるのは、写真処理
システムの側では、カメラによって記録されている、そ
のパラメータに対応したIDコードを参照しさえすれば良
いからである。この利点は、これ以外にも、次のような
任意の複数の装置の間において得られる利点である。即
ち、互いに独立した複数の装置であって、それらのうち
のある装置がフィルム上へデータを書込み、そしてそれ
らのうちの別の装置が、後刻、しかも大抵はその書込み
が行なわれた場所とは異なった場所において、その書込
み動作からは独立して、そのフィルムからそのデータを
読出すようにしてある、種々の装置において一般的に得
られる利点である。
一般的IDコード辞書の具体例を図7に示す。この図7
の辞書は、図2のマイクロプロセッサに接続してある読
出し専用メモリ(ROM)700に格納されている、マイクロ
コードの集合によって実装されている。この図7のROM7
00は、記録可能なパラメータの各々に1つづつ対応させ
られた、2個のキャラクタから成る文字IDコードを定義
するものである。この実施例では、IDコードは「AA」か
ら始まって「HI」で終わっているが、これは、あくまで
も、可能な具体例の1つに過ぎない。図7では、各々の
IDコードに、特定のパラメータの名称を組み合わせて示
したが、実際には、各々のIDコードに組合せるものは記
録システムの中の、そのパラメータのバッファ位置、即
ち記憶位置とするのが良く、そうすることによって、そ
のパラメータに対応するデータを、そのデータの記録を
行なう前の記憶位置に基づいて識別することができる。
システムの設計者は、例えば、採用する具体的なシステ
ム構成に応じてROM700の実際の機械語の内容を構築する
際に、図7を利用するようにすれば良い。
特定の1つの情報部分(例えばシーンの明るさや顧客
の住所等の情報部分)を表わす英数字記号の各々を表示
する際に、ないしは、図7の複数の2文字IDコードのう
ちのいずれかのIDコードを表示する際に、実際に記録さ
れる2進値ビットは、図8の表のように規定されてい
る。この図8の表は、マイクロプロセッサ215に接続し
てある読出し専用メモリ(ROM)800に格納されている、
マイクロコードの集合という形で提供されている。その
英数字記号は、各々が、6個の2進値ビットから成るパ
タンによって表わされるようにしている。ROM800は、一
般的な(即ち共通使用される)記号辞書を定義するもの
であり、そしてこの記号辞書は、フィルムのあらゆる利
用段階において、そのフィルム上のデータの読出し及び
書込みを実行するために使用される。図8の表は、アス
キー(ASCII)標準記号に基づいて導出したものであ
る。
ROM800は更に、制御用に予約されており従って情報な
いしデータの記録には必ずしも使用されていない6ビッ
トのパタンも、併せて定義している。それらの予約記号
は、図9の具体例の表に記してあり、それらの予約記号
には、図6に示した制御記号も含まれる。即ち、開始記
号(開始センチネル)615、IDセンチネル620、コマ終了
記号(終了センチネル)640、並びにそれらの開始セン
チネル615及び終了センチネル640の相補記号も含まれ
る。図9に記したその他の記号は、熟練したシステム設
計者が、更に別の読出しないし書込みの制御を任意に実
施できるようにするために、予約記号としたものであ
る。
再び図6に関し、各データ・フィールドの終末部分の
最後の(右端の)キャラクタは、6ビットのパリティ・
キャラクタである。このパリティ・キャラクタの先頭の
(最上位の)2つのビットは、常に「10」に定めてあ
り、これにより、いかなるパリティ・キャラクタも、図
9に示した予約キャラクタのうちのいずれかの値を取る
ようなことがないようにしている。図6のパリティ・キ
ャラクタの中央の2つのビットは、将来の用途に当てる
ために留保してあるビットである。最後の(最下位の)
2つのビットは、夫々、(a)フィールドの先頭部分に
位置するIDコードのための単一ビット・パリティを提供
するビットと、(b)フィールド内の残りのデータ・キ
ャラクタのための単一ビット・パリティを提供するビッ
トである。
図2において、カメラ200のマイクロプロセッサ215
は、記録可能な種々のパラメータに対応したトラックの
位置を知るためには、ROM240を参照するようにしている
が、更にそれに加えて、一般的IDコード辞書と一般的記
号辞書とを利用するために、ROMメモリ700とROM800とを
参照する必要もあり、それらの参照が必要なのは、カメ
ラ200が記録したデータを後に読み出す機械ないし装置
が、その読み出したデータを適切に解釈できるようにす
るためである。
図6に関して既に説明したように、各データ・フィー
ルドにおいては、その先頭の部分に、2個の6ビット・
キャラクタから成る識別コード、即ちIDコード625を置
くようにしている。そのフィールドの残りの部分は、1
個または複数個の6ビット・キャラクタから構成され、
それらのキャラクタが、特定のパラメータ即ち情報部分
を表わすようにしている。例えば、カメラが、各コマを
露出する際に用いた絞りの大きさを記録する場合には、
可能な1つの具体例としては、図8の記号の表を用いる
ものとして、4個のキャラクタで充分である。更に詳細
に説明すると、もしその絞りの大きさが「f1.4」であっ
たならば、先頭のキャラクタは図8に示した「f」に対
応した6ビットのバイトとし、第2番目のキャラクタは
「1」に、第3番目のキャラクタは「.」に、そして第
4番目のキャラクタは「4」に対応した6ビットのバイ
トとすれば良い。ただし残念ながら、この方式では、記
録するパラメータの1個について、識別コード・ビット
を12種類用いるために、かなり大量のオーバヘッドが必
要になる(本明細書で使用する「オーバヘッド」という
用語は、制御ないし識別のために記録されるデータを指
すものである)。
斯かるオーバヘッドの量を大幅に低減するために、本
発明では、図6に示した1つのデータ・フィールドの中
に2つ以上の情報部分を記録できるようにする、仮想識
別コードを備えるようにしている。即ち、図16に示すよ
うに、1つのフィールドを分割して複数のサブフィール
ドとし、それらのサブフィールドの各々に、夫々に異な
った情報部分を収容するようにしている。この場合にフ
ィールドの先頭に置かれる識別コード625′が仮想識別
コードであり、この仮想識別コードは、読出し専用メモ
リ即ちルックアップ・テーブルに格納してある命令のう
ちの、該当する命令へのアドレスとしての機能を果たす
ものである。そして、その該当する命令によって、その
1つのフィールドの中に含まれている複数のサブフィー
ルド即ち情報部分の全てを、個々に識別し、且つ解釈で
きるようにしてある。
仮想識別コードは、3種類あるルックアップ・テーブ
ルのうちの任意のものを参照させることができるように
したものである。それら3種類のうちの第1番目は、図
17aに示す種類の、ビットマップ・ルックアップ・テー
ブルである。この図17aのビットマップ・ルックアップ
・テーブルは、図16の複数のサブフィールドのうちの所
定のサブフィールドの中の、所定のビットの状態によっ
て、カメラが記録する幾つかの所定のパラメータを表示
するものである。例えば第1サブフィールド(これは1
バイトから成るサブフィールドである)において、この
サブフィールドのバイトが「110000」であったならば、
このバイトにはデータが記録されていないことを表わし
ている。一方、これ以外のものであったならば、下位の
4個のビットに、2つのカメラ・パラメータが記録され
ている。即ち、第4ビット(下位から4番目のビット)
は、第3ビットにデータが記録されているか否かを表示
しており、その第3ビットは、シーンの明るさがそのカ
メラの露出可能範囲から逸脱している(明る過ぎる、或
いは暗過ぎる)か否かを表示している。図17aに示した
その他のビット・パタンの意味は、説明するまでもなく
図から容易に理解されよう。
第2番目の種類のルックアップ・テーブルは、状態識
別子ルックアップ・テーブルであり、これを図17bに示
した。この状態識別子ルックアップ・テーブルは、幾つ
かの所定のバイトが構成している夫々のサブフィールド
の、その位置を指定すると共に、それら所定のバイトの
各々について、1つづつのバイト値を指定するものであ
り、この場合に指定されるバイト値は、複数の可能な状
態を持つパラメータの、その可能な状態のうちの1つに
対応したものである。例えば、図17bのルックアップ・
テーブルに示されている、第2サブフィールドの中の種
々の異なったバイト値は、夫々、カメラの姿勢が、正常
姿勢、倒立姿勢、右側を上にした姿勢、左側を上にした
姿勢、及び不定姿勢であることの表示を記録するための
バイト値である。上述のテーブルと同様、バイト値が
「110000」であるのは、データが記録されていないこと
を表わすものである。この図17bのルックアップ・テー
ブルに示されているその他のサブフィールドは、説明す
るまでもなく図から容易に理解されよう。
図17cは、第3番目の種類のルックアップ・テーブル
を示しており、これはスケーリング・アルゴリズム・ル
ックアップ・テーブルである。このルックアップ・テー
ブルは、各々のサブフィールド(1個または複数個のバ
イトによって構成されている)ごとに、読み出すべきバ
イトの記憶位置を指定する命令と、そのバイトによって
表わされる、記録されたパラメータの値を算出するため
の、代数的スケーリング・アルゴリズムとを格納したも
のである。これと逆に、図17cのルックアップ・テーブ
ルが、指定された各ビット位置に対応したビット値を、
測定によって得られたシーン・パラメータ(例えばシー
ンの明るさ)の大きさに基づいて算出するための、逆ア
ルゴリズムを格納しておくようにしても良い。カメラ、
写真処理システム、並びにその他の、この磁気フィルム
情報交換システムを利用する装置や機械ないしはシステ
ムの、そのいずれにおいても、図17a、図17b、図17cの
3種類のルックアップ・テーブルのうちの任意のものを
参照させる仮想識別コードを、利用することが可能であ
る。
図17a、図17b、及び図17cに示した具体例は、1つの
フィールドの中の複数のサブフィールドのうちの様々な
サブフィールドに対応している3種類のルックアップ・
テーブルの、そのいずれかのテーブルをも、ただ1つの
仮想識別コードで参照させるようにしたという特徴を示
したものである。実際に、図16の10個のサブフィールド
は、そのいずれもが、図17a〜cの、3つのルックアッ
プ・テーブルのうちの、いずれか1つの中に入れられて
いる。最良の実施態様の1つを挙げるならば、複数のル
ック・アップ・テーブルを使用することにより、ただ1
つの仮想識別コードによって、カメラがシーン関連パラ
メータの記録を行なう際に、あり得る全てのシーン関連
パラメータをただ1つのフィールドの中に記録してしま
えるようにした実施態様を挙げることができる。このよ
うにすればその結果として、シーン関連情報がカメラに
よって記録され、そして写真処理システムによって読み
出される際の、それらの記録と読出しとが、最小限の作
業量以上のサーチ作業を殆ど全く必要とすることなく行
なえるようになり、そのため全体のプロセスが、極めて
迅速且つ効率的に実行し得るようになる。
フィルム・ビデオ・プレーヤ 図10は、現像済みフィルムのロールの上の所与のコマ
から得られる静止画像を、ディスプレイ上に表示するた
めのフィルム・ビデオ・プレーヤを示すものである。図
10のフィルム・ビデオ・プレーヤはフィルム送り機構10
00を含んでおり、このフィルム送り機構1000は、図1ま
たは図3に示した種類のフィルム100を装填するための
ものである。フィルム100は、例えば図1に示したよう
な磁気層を備えており、また、図1ないし図3に示した
磁気トラック・フォーマットを持つものである。このフ
ィルム・ビデオ・プレーヤは更に、集光させた光源1002
を含んでおり、この光源1002が発する光がフィルム100
の所与のコマを通過し、レンズ1004で合焦されて画像セ
ンサ1006に入射する。画像センサ1006は、例えば、当業
界では周知の種類のCCD撮像素子等とすることができ
る。画像センサ1006が出力する信号に基づいて、画像信
号発生回路1008が静止画像信号を発生する。画像信号処
理装置1010は、画像信号発生回路1008から入力されてく
る、この静止画像信号を処理して、処理後静止画像信号
を発生するものであり、この処理後静止画像信号は、例
えばビデオ・モニタやテレビ装置等の画像ディスプレイ
1012へ送られる。画像ディスプレイ1012は、この送られ
てきた処理後静止画像信号に応じた画像を、そのディス
プレイ上に表示する。
画像信号処理装置1010は、当業界においては周知の種
類の様々な処理回路を含んでおり、それらの処理回路の
うちには、回転回路1010a、トリミング回路1010b、ズー
ム回路1010c、フェード回路1010d、文字スーパーインポ
ーズ回路10101e、それに、時間設定回路である持続時間
回路1010fが含まれている。画像信号処理装置1010は、
所与のコマの静止画像信号に対して、フィルム100上の
当該コマの中のトラックF03に磁気的に記録されている
画像ディスプレイ命令に従い、上に挙げた一般的な処理
回路1010a〜1010fを用いて、加工を施すものである。そ
して、これを可能とするために、磁気ヘッド1020とヘッ
ド用電子回路1022とを介して、命令の読取りが行なわれ
ている。ヘッド用電子回路1022は、フィルム100上に磁
気的に記録されているデータを表わすビット・ストリー
ムを発生し、このビット・ストリームは復号化する必要
がある。そこで、エンコーダ/デコーダ1024が、このビ
ット・ストリームを復号化して、2進値の「1」と
「0」とからなるストリームを発生するようにしてお
り、こうして得られた2進値のストリームは、フィルム
上に記録されていた情報を構成している。図10のフィル
ム・ビデオ・プレーヤのヘッド1020は、主としてトラッ
クF03からのデータの読取りに使用され、この(図1
の)トラックF03は、フィルム・ビデオ・プレーヤが実
行する画像ディスプレイ命令を記録しておくための、専
用トラックとされているものである。以上のようにして
読み取られた、2進値データの形態の画像ディスプレイ
命令は、デコーダ1024から画像信号処理装置1010へ送ら
れる。画像信号処理装置1010は、こうして送られてくる
データを読み取るための手段を含んでおり、それらのデ
ータの中には、例えば、各コマごとの、回転命令、トリ
ミング命令、ズーム命令、フェード命令、文字スーパー
インポーズ命令、及び/または、ディスプレイ持続時間
命令等が含まれている。これらの命令は、本明細書にお
いて先に説明した、フィルム上に各コマ単位で磁気的構
成を形成するようにした記録法に従って、その1コマご
とに記録されるものである。一例として、画像を反時計
回りに90゜回転するように指示した命令があったなら
ば、画像信号処理装置1010は、画像信号発生回路1008か
ら受け取った画像信号を、最終的にその静止画像のコマ
が指示どおりに回転するように、回転回路1010aに処理
させる。この場合、結果的に画像ディスプレイ1012へ送
出される処理後静止画像信号は、画像信号発生回路1008
から入力された原信号に対応しているが、ただし反時計
回りに90゜回転した信号となる。
画像信号処理装置1010は、デコーダ1024から受け取っ
た、ディスプレイ命令を構成している2進値データを解
釈するための処理手順を含んでおり、その2進値データ
は、図6に関連して先に説明したデータ・フォーマット
に従ってそのディスプレイ命令を構成している。図11に
は、図7のIDコード・テーブルの補遺として、図10のフ
ィルム・ビデオ・プレーヤが実行する種々の画像ディス
プレイ命令に使用される、具体的なIDコードを幾つか示
した。例えば、この図11において、12ビットのIDコード
「KA」はズーム命令を表わすものであり、また「KB」は
トリミング命令、「KC」は回転命令、「KD」は持続時間
命令、「KE」は順序命令、それに「KF」はフェード命令
を、夫々表わすものである。ズーム命令は、画像を拡大
する倍率を指定する。トリミング命令は、画像をトリミ
ングしたときその画像の縦横比を指定する。回転命令
は、画像を所定の方向へ(例えば反時計回りに)回転さ
せる際の回転角度を指定する。持続時間命令は、特定の
コマについて、そのコマの画像を画像ディスプレイ1012
上に表示する時間の長さを指定する。順序命令は、次に
ディスプレイ上に画像を表示すべきコマの、コマ番号を
指定する。フェード命令は、特定のコマのディスプレイ
上の画像を、徐々にフェードアウトさせるべきことを指
定する。以上の命令は、当業界においては周知の技法を
用いて実装されるものである。
図11は、以上の種々の命令を、図6のデータ・フォー
マットに従って記録する際の方式を示したものである。
例えば、ズーム命令のデータ・フィールドは、図11に示
すように、そのフィールドのIDセンチネルに続けて置か
れる全ての記号によって構成される。更に詳細に説明す
ると、そのIDコード(このIDコードは図6のID記号のす
ぐ後に置かれる)は、図11に示すように「KA」である。
ここでもまた、全てのキャラクタは、6ビットのバイト
とされている。このIDコードに続く次のバイトは、先頭
の「1」の後に「XXXXX」で表わされた5個のバイトが
続いたものとなっている。ズーム倍率は、これら下位の
5ビット(底は「2」である)の「10」で割った値に指
定される。同様にして、トリミング命令のデータ・フィ
ールドは、2個の6ビット・バイトから成るIDコード
「KB」を持ち、そしてこのIDコードの後には、先頭が
「1」でその後に「YYYYY」で表わされた5個のビット
が続く、6ビットのキャラクタが置かれる。トリミング
した画像の縦横比は、これら下位の5ビット(底は
「2」である)を10で割った値に指定される。
回転命令のデータ・フィールドは、IDコードとして2
個の6ビット・キャラクタ「K」と「C」とを持ち、そ
の後に、1個の「1」と「ZZZZZ」で表わされた5個の
ビットから成る6ビット・キャラクタが続いている。回
転角度の大きさは、例えば、下位の5ビット(底は
「2」である)を10で割た値で、その単位をラジアンと
して指定する。
その他のディスプレイ命令も同様にして記録すること
ができるが、ただし本発明は、以上の種々の命令を図6
のフォーマットに従って記録する際の、その特定の記録
方式に限定されるものではない。更には、本明細書にお
いて先に説明した仮想IDコードを用いて、フィルム・ビ
デオ・プレーヤが読取るためのそれらディスプレイ命令
を記録するようにしても良い。
順序命令は、シーケンサ1030によって実行され、シー
ケンサ1030は、この順序命令をデコーダ1024から受け取
る。シーケンサ1030は、フィルム送り機構1000を制御し
て、現在コマに記録されている順序命令の中に指定され
ているコマ番号が集光光源1002の位置にくるまで、フィ
ルム送りを行なわせる。画像信号処理装置は、フィルム
の現在コマから抽出した静止画像信号を処理して画像デ
ィスプレイ1012を送ってしまったならば、その次にディ
スプレイに表示するコマの画像信号に関する作業を、開
始することができる。それゆえ、そうなった時点で、画
像信号処理装置はシーケンサ1030に信号を送出して、フ
ィルム100を次のコマへ送るように指示する。
サーマル・プリンティング(感熱式焼付け処理)及び磁
気記録 以上とは別の実施例として、図10の装置1012を、画像
ディスプレイではなく、周知の種類の画像信号駆動方式
のサーマル・プリンタ(感熱式焼付機)とし、そのプリ
ンタが処理後静止画像信号に基づいてプリントを作成す
るようにした実施例や、或いは、その装置1012を、周知
の種類の静止画像信号用の磁気ディスク記憶装置とし、
その磁気ディスク記憶装置が、処理後静止画像信号を磁
気ディスク上に記憶するようにした実施例も可能であ
る。更に別の実施例としては、この図10の装置1012を、
画像信号駆動方式の電子写真式焼付機とし、それを処理
後画像信号によって制御するようにした実施例も可能で
ある フィルム・ビデオ・プレーヤで駆動する焼付機による写
真処理工程 装置1012が、感熱式、電子写真式、或いはそれらに類
似した種類の、画像信号駆動方式の焼付機であれば、こ
の図10に示した、フィルムからビデオ(画像信号)への
変換システムを、写真処理工程の中で従来の写真焼付機
の代わりに使用することができ、その場合、磁気記録さ
れている情報を利用して写真処理工程を制御することが
できる。そのようにした写真処理工程について、以下に
説明する。
写真処理工程における専用トラックの利用の具体例 カメラが情報を磁気記録する際の、フィルムの専用ト
ラックの利用の仕方は、図2の実施例に関連して既に説
明したとおりである。図18は、写真処理システムにおい
て磁気読み書き動作を行なう際の、フィルムの専用トラ
ック(この専用トラックは図1または図3のいずれかの
ものである)の利用の仕方の一例を図示したものであ
る。通常は、この種の写真処理システムは、そのシステ
ム自身のヴァージョンの、トラック位置、IDコード辞
書、記号辞書を格納する、読出し専用メモリ240、700、
800を備えている。
図18に関し、帯状フィルム100は、注文入力ステーシ
ョン910においてカートリッジから引き出される(或い
は、少なくともそのリーダ部、即ちコマ0が露出するま
で部分的に引き出される)。注文入力ステーション901
は、取次店に設置しておくようにしても良く、また、写
真処理工場に設置しておくようにしても良い。この注文
入力ステーションは、ヘッド910aとコントローラ(マイ
クロプロセッサ)915とを有する磁気読み書きシステム
を備えており、このコントローラ915は、メモリ925に格
納してある注文入力アルゴリズムを実行し、そのアルゴ
リズムによって、コマ0の中の、顧客関連情報を記録す
るための該当するトラックの位置が指定される。顧客関
連情報には、所望のプリント枚数、顧客の氏名及び住所
等々が含まれ、また、この顧客関連情報は、端末920か
ら入力されるか、或いは、カメラ用トラックのうちの1
本から直接読み出される。現像機927が、帯状フィルム1
00を現像して、その露出された各コマの中にネガ画像を
形成する。
続いて、帯状フィルム100は等級分類機930へ入れら
れ、この等級分類機930は、フィルム100上の各コマごと
に、そのコマの最適焼付け露光条件を決定するものであ
る。等級分類機としては、この露光条件の決定が、オペ
レータ要員による制御の下に手作業で行なわれるように
したものでも良く、また、イーストマン・コダック3510
型カラー焼付機、或いは、イーストマン・コダックCCAS
35型カラー焼付機がそうであるように、画像センサを用
いて自動的に露光条件の決定が行なわれるようにしたも
のであっても良い。手動ヴァージョンの等級分類機930
に備えられる、手動制御端末の具体例を、図19に示し
た。所与のネガ画像を通して印画紙を露光する際の照度
の値は、通常値(グレイ・レベル)から、「−4」ない
し「+4」の任意の値だけ変更することができ、それに
は、この図19の端末の、左側に「D」と記入してあるボ
タン横列の中の該当するボタンを押下すれば良い。印画
紙を露光する明、緑、及び青の光の強度は、予め設定し
てある通常値から、同様の仕方で、「−4」ないし
「4」の任意の値だけ変更することができ、それには、
夫々「R」、「B」、「G」と記入してあるボタン横列
のうちの、対応するボタン横列の中の該当するボタンを
押下すれば良い。これによって決定される等級分類値
(この等級分類値は、照度、赤、緑、及び青の、夫々の
印画紙露光値として規定される)は、この等級分類機93
0の磁気ヘッド930aによって、(例えばメモリ240等の読
出し専用メモリ(ROM)の中に規定してある、図5のト
ラック割当規定に従って)複数本の専用トラックのうち
の該当する1本に記録される。
特に、帯状フィルム100に既に記録されているデータ
によって、そのフィルムが既に現像済であり、焼付けも
されたことがある(従って等級分類値が各コマの該当す
るトラックに記憶されている)ということが表示されて
いたならば、現像機927と等級分類機930とは自動的にバ
イパスされるようにしている。
画像信号駆動式の焼付機(プリンタ)940は図10に関
連して上で説明した種類のものであり、この焼付機940
は、帯状フィルム100を受け取ったならば、等級分類機9
30によって先に各コマの中に記録されていた等級分類値
を読み取り、そして印画紙ロール937の1コマを、対応
するネガのコマを通して、記録されていた等級分類値に
一致した特性を有する露光量で露光する。この焼付機94
は、例えば磁気ヘッド940a等の、この焼付機自身の磁気
読み書きシステムと、コントローラ945と、焼付機/等
級分類機アルゴリズムを格納しているメモリ950とを備
えている。このアルゴリズムは、焼付機940と等級分類
機930とが行なう磁気的な読出し動作ないし書込み動作
を、図1または図3の専用トラックのフォオーマットに
適合するように統括するものである。例えば、この焼付
機/等級分類機アルゴリズムは、コントローラ945に対
して、カメラ用トラック(トラックC0〜C3)が帯状フィ
ルム100の上に記録されているか否かの判定を行なうよ
う要求する。もしカメラ用トラックが記録されていたな
らば、専用トラックのフィルム・フォーマットとして
は、図1のフィルム・フォーマットが該当しており、そ
れゆえ、シーン関連情報(ただしその情報を、等級分類
機930が等級分類作業の精度を向上させるために利用す
る場合)、それに対応したトラックに対する読出しを行
なって、捜し出すことができる。更にまた、メモリ950
の中のこの焼付機/等級分類機アルゴリズムは、焼付機
940に対しては、等級分類機930が各コマの中に記録した
等級分類値を発見するためには、どこを捜せば良いかを
知らせる役割も果たしている。
検査ステーションに配備されているオペレータは、プ
リント・ロール943上のプリントの各々を観察して、そ
れらのうちに焼直しを必要とするものがあるか否かを判
定する。この検査ステーションの磁気ヘッド960aは、メ
モリ970に格納してある検査アルゴリズムを実行するコ
ントローラ965の制御の下に、帯状フィルム100の上の該
当するトラックに、所与のコマに関する焼直しプリント
の必要性を(ただしその必要がある場合)表示するデー
タを記録する。焼直しが必要となるのは、大抵は、等級
分類が不適切だったときであり、それゆえ、最初の等級
分類値に対する修正値を算出して、それを帯状フィルム
100上の該当するトラックに記録しなければならない。
1つの実施例では、これが、検査ステーション960それ
自身によって行なれるようにしており、また、別の実施
例では、これが、別個に備えた等級再分類機975によっ
て行なわれるようにしている。この等級再分類機975
は、これを行なうために、それ自身の磁気記録ヘッド97
5aと、記録システムとを備えている。更にこの帯状フィ
ルム100(このフィルム100は多数の同じ種類の帯状フィ
ルムと継ぎ合わせられて1本のロールの中に入れられて
いる)は、焼直し用の焼付機(プリタ)980へ送られ、
この際には、大抵は、1本のロールが丸ごと移送される
ようにしてある。焼直し用焼付機980は、磁気ヘッド980
aを有するその焼直し用焼付機の専用の磁気読み書きシ
ステムを備えており、そして、この磁気ヘッド980aによ
って、該当するトラックの中の該当するデータを読み出
し、どのコマが焼直しプリントを必要としているのかを
判別し、また、それら焼直しを必要としているコマの各
々について、その最初の等級分類値がどのようなもので
あったか、そしてその等級分類値の修正値がどのような
ものかを判別する。そしてこれらの情報に基づいて、こ
の焼直し用焼付機は、帯状フィルム100上の該当するコ
マを、修正した等級分類値を用いて露光する。
焼直し用焼付機980によって焼付けがなされた、焼直
しプリント983のロールと、焼付機940によって焼付けが
なされた、プリント943のロールと、それに帯状フィル
ム100を含んでいる現像済フィルムのロールとは、全
て、仕分機(ソータ)985へ送られる。この仕分機は、
個々の最初に焼付けたプリント(以下、オリジナル・プ
リントという)並びに個々の焼直しプリントを、これら
に対応したフィルムと照合して顧客に注文されたとおり
のものとするものであり、このとき、オリジナル・プリ
ントの中に、それに対応する焼直しプリントが作成され
ているものがあったならば、そのオリジナル・プリント
を廃棄する。対応する焼直しプリントが作成されている
か否かの判定は、仕分機985が、この仕分機自身の磁気
読み書きシステムと、仕分機自身の磁気ヘッド985aとに
よって行なうようにしている。この仕分機985の磁気読
み書きシステムは、メモリ990に格納されている仕分機
アルゴリズムを実行するコントローラ987を含んでい
る。磁気ヘッド985aは、帯状フィルム100上の複数の専
用トラックのうちの、該当する専用トラックから必要な
データを読み出すように、コントローラ987によって直
接指示されるものであり、この指示は、図5に示したト
ラック割当規定に従って行なわれる。
写真処理工程情報交換アルゴリズム 図1の専用トラックのフォーマットは、磁気読み書き
のためのハードウェアを備えた写真処理機械によって、
図20a〜図20f示したアルゴリズムに従って利用され、そ
れについては以下に説明するとおりである。
注文入力アルゴリズム 図20aに関し、例えばフィルム取次店等において使用
されている注文入力ステーションへは、顧客から持ち込
まれた、図1に示した種類のカセット入りフィルムが挿
入される。大抵の場合、顧客は自分のカメラで露出を行
なったフィルムを持ち込んできたのであり、そのフィル
ムを処理して焼付けをしてもらいたいと考えている。そ
の場合には、これに続いて、図20aに図示した、そして
以下に図18に示したシステムを参照しつつ説明するとこ
ろのプロセスが行なわれる。おそらく取次店には、図18
に示した装置機器類のうちの、幾つかのものだけが装備
されているに過ぎないであろうが、その場合に装備され
ているのは、P/F注文入力ステーション910、コントロー
ラ915、図20aに示したP/F注文入力アルゴリズムを格納
したメモリ925、それに端末920であろう。先ず最初に、
フィルム100が中に入っている顧客のカセットを、注文
入力ステーション910に挿入する(図20aのブロック100
1)。注文入力ステーション910は、当業界においては周
知のタイプの、フィルムのリーダ部をカセットから引き
出すための手段を備えており、それがリーダ部を引き出
すことによって、注文入力ステーションの磁気ヘッド91
0aは、そのフィルムのリーダ部(即ちコマ0)の専用ト
ラックに既に記録されているデータを(ただしそのデー
タが実際に記録されている場合)読み出すことができる
ようになる(図20aのブロック1003、1005)。コントロ
ーラ915は、先ず(ヘッド910aを介して)コマ0のトラ
ックF1が空であるか否かを判定する(ブロック1007)。
そして、このトラックF1の中にデータが検出された場合
には(ブロック1007のNOブランチ)、コントローラ915
は即座に、そのフィルム・カセットが顧客の焼増し注文
に関わるものであり、従って既に現像済であり、別扱い
すべきものであるとの結論を下す。一方、このトラック
F1の中にデータが検出されなかった場合には、コントロ
ーラ915は(ブロック1007のYESブランチをたどり)、続
いて、所有者の氏名及び住所(即ち所有者ID)が、図5
の専用トラック割当規定に従ってコマ0のカメラ用トラ
ックC0に(おそらくは図2に示した種類のカメラによっ
て)既に記録されているか否かを判定する(図20aのブ
ロック1009)。そこに所有者IDが記録されていなかった
ならば、コントローラ915は、ブロック1009のNOブラン
チをたどり、端末910のディスプレイにプロンプトを表
示して、取扱者に対して、所有者IDを入力するように促
す(ブロック1011)。すると取扱い者は、所有者IDをキ
ーボード920から入力する(ブロック1013)。一方、フ
ィルム上に既に所有者IDが記録されていた場合には、コ
ントローラ915は、ブロック1009のYESブランチをたど
り、端末920のディスプレイに、その記録されていた所
有者IDを表示させる。続いてコントローラ915は、先に
端末920から入力があった場合には、フィルム上に記録
されていた所有者IDが、完全ないし適正なものであるか
否かを判定する(図20aのブロック1015及び1017)。も
し、記録されていた所有者IDが不適正ないし不完全であ
ったならば、コントローラ915は、端末920のディスプレ
イにプロンプトを表示させて、取扱い者に対し、所有者
IDを訂正するよう促し(ブロック1019)、このプロンプ
トに応答して取扱い者は、キーボード920から正しい入
力をすることができる(図20aのブロック1021)。一
方、記録されていた所有者IDが適正且つ完全であったな
らば(ブロック1017のYESブランチ)、コントローラ915
は、その顧客IDが、再来店者であることを表示している
か否かを判定する(ブロック1023)。この判定は、例え
ばその顧客IDを、取次店のコンピュータのメモリに記憶
させてある全ての顧客IDのファイルと付き合わせること
によって行なうことができる。また、この点に関する変
更態様として、顧客が使用する、図2に示す種類のカメ
ラに、そのカメラで露出を行なったフィルムの上に特定
の取次店IDを記録する能力を付与しておくことも考えら
れる。その場合、そのカメラを販売した取次店が、その
カメラに然るべきプログラムを施すことによって、その
カメラによって処理された全てのフィルム上にその取次
店のIDが記録されるようにしておくということも考えら
れる。更にその別法として、顧客が自身のカメラにプロ
グラムを施して所定の取次店ID番号を記録できるように
する手段を、装備することも考えられる。
ブロック1023において、そのフィルムの顧客IDと、取
次店ファイル中の全ての顧客IDとの間に一致が発見され
たならば、コントローラ915は、フィルム上に特別の表
示を記録することによって、再来店者であることの表示
とする(ブロック1025)。一方、その一致が発見されな
かった場合には、コントローラ915は、フィルム上にそ
れとは別の表示(即ちNO表示)を記録することにより、
その顧客が再来店者ではないことの表示とする(ブロッ
ク1027)。ブロック1023で実行した比較対照の結果に応
じて、コントローラ915は、端末920のディスプレイ上
に、その状態(新規顧客か再来店者か)に対応した複数
の選択肢を表示させ、それらの選択肢に含まれるもの
は、再来店者に与えられている種々の特別取扱いの優待
権利や、新規顧客を引き付けるための特別割引価格、な
いしはその他の、取次店が予め決めてメモリ925に記憶
させておいた顧客戦略の類等である(ブロック1029)。
端末920のディスプレイ上に表示された選択肢に応じ
て、取扱い者は端末920へ、フィルム上に記録すべき特
別の指示を入力することができ、その入力した指示によ
って、種々の特別な取扱いや価格設定体系等を明記して
おくことができる(ブロック1031)。次に、以上のブロ
ック1013、1021、ないし1031において、キーボードから
入力された情報の全てを、ヘッド910aを介して、図5に
示した専用トラック割当規定に従い、コマ0の、トラッ
クF0ないしトラックF1に記録する(ブロック1033)。注
文入力ステーション910は続いて、フィルムのリーダ部
をカートリッジの中へ戻し(ブロック1035)、顧客に渡
す預り証をプリントし(ブロック1037)、そしてフィル
ム・カートリッジを、写真処理業者へ輸送するための集
積箱の中へ放り込む(ブロック1039)。
写真処理システム用入力ステーションのアルゴリズム 図18に示すように、写真処理システムそれ自体にも、
そのシステム用の注文入力ステーションを装備しておく
ことができ、そうしておけば、その写真処理システム
は、取次店から受け取ったフィルムに加えて更に、顧客
から直接受け取ったフィルムでも、コンピュータ化した
オートメーションを利用して処理を行なうことができ
る。いうまでもなく、その場合の写真処理システム用入
力ステーションは、図20aの、取次店用注文入力ステー
ションのプロセスに関連して説明したのと、殆ど同じ方
式で動作するものである。ただし、写真処理システム用
注文入力ステーションの動作と、取次店用注文入力ステ
ーションの動作との間には、相違する点もあり、それを
図20bに重点的に示した。図20bに関し、図18に示した写
真処理システム用注文入力ステーション910は、フィル
ム・カートリッジからリーダ部を引き出し、コマ0に記
録されているデータを読み出す(ブロック1040)。続い
て、この写真処理システム用注文入力ステーションのコ
ントローラ915は、トラックF00とトラックF01とが空で
あるか否かを判断する(ブロック1042)。もしそれらの
トラックが空であったならば、上で図20aに関連して説
明したプロセスを実行することによって、図5の専用ト
ラック割当規定に従ってトラックF00とトラックF01とに
記録すべきコマ0のデータ、即ち、顧客並びに注文に関
する情報を表わすデータの、更新処理を行なう(ブロッ
ク1044)。続いて、それらの情報をヘッド910aによっ
て、コマ0のトラックF00とトラックF01の所定の位置へ
記録する(ブロック1046)。
一方、フィルムを最初に受け入れた時点において、ト
ラックF00とトラックF01が空でなかった場合には(ブロ
ック1042のNOブランチ)、コントローラ915は、(上で
図20aに関連して説明した仕方で)写真処理システムの
オペレータを即して、既に記録されている情報の全てが
適切であることを確認させ、そして、もしそれが不適切
であったならば、その情報を更新あるいは訂正させる
(ブロック1048)。これに続いて、ブロック1050では、
コントローラ915は、コマ1のトラックF02が空であるか
否かを判定する。もしトラックF02が空でなかったなら
ば(ブロック1050のNOブランチ)、それはそのフィルム
・カートリッジが、顧客から焼増し注文として持ち込ま
れたものであることを表わしているのである。このよう
に言えるのは、図5の専用トラック割当規定から理解さ
れるように、トラックF02には、例えば焼直し修正等の
焼付けプロセスに関したデータか、或いは焼増し指示に
関するデータかの、いずれかに該当するデータだけを収
容するようにしているからである。このようにトラック
F02が空でなかった場合、コントローラ915は、写真処理
システムのオペレータに対して、このトラックF02上の
データが完全なものであることの確認をするよう促し
(ブロック1052)、その後に、その焼増し注文に係るフ
ィルム・カートリッジを、焼増し処理の専用の焼付機ま
たは焼増しラミネーションへ送り(ブロック1054)、そ
こから、そのフィルム・カートリッジは最終的には焼付
機へ送られる。
一方、フィルムを最初に受け入れた時点において、ト
ラックF02が空であったならば(ブロック1050のYESブラ
ンチ)、そのフィルム・カートリッジをスプライサ(フ
ィルム継ぎ合わせ機)へ送り(ブロック1056)、そこで
他のフィルムと継ぎ合わせて、多数の顧客注文フィルム
から成る一本の長いロールとし(ブロック1058)、更に
処理即ち現像をし(ブロック1060)、そして焼付けを行
なう(ブロック1062)。図20bの、このブロック1062に
よって表わされている焼付機の動作は、図20cの焼付機
アルゴリズムに対応するものである。
ブロック1044の更新処理の際に、もし顧客ID、写真処
理システムID、顧客注文情報、及び取次店ID(ただし取
次店が介在している場合)等が、まだ記録されていなか
ったならば、写真処理システムのオペレータは、それら
のデータを入力しなければならない。このような事態が
生じるのは、顧客のカメラが、図2に示したカメラのよ
うな磁気記録能力を備えていない、通常の種類のもので
あった場合である。
焼付機の動作のアルゴリズム 図18に関連して既に説明したように、この写真処理シ
ステムに含まれている焼付機940に備えられたコントロ
ーラ945は、焼付機アルゴリズムと等級分類機アルゴリ
ズムとを格納しているメモリ940に接続されており、そ
れらのアルゴリズムを、図20cのフロー・チャートに示
した。焼付機940の動作は、等級分類機930が、現像済の
ネガ・フィルム100上の各画像ごとに付与した等級分類
値によって決定される。即ち、フィルムが、注文入力ス
テーションを出て、処理現像ステーション927で現像さ
れたならば、その現像によって形成された画像に対し
て、等級分類機930が等級分類作業を行なう。そして、
この等級分類作業により得られた等級分類値によって、
焼付機940がネガ画像を通して印画紙ロール943の上のコ
マを露光する際に用いる露光量が決定されるのである。
次に、コントローラ945が実行する等級分類機/焼付
機アルゴリズムについて、図20cを参照しつつ説明す
る。以下の説明においては、多数本の帯状フィルム100
が継ぎ合わされて1本の長尺のロールとされており、し
かもそのロールが、既に現像機927によって処理(現
像)されているものとする。更に、等級分類機930は、
各コマごとにその通級分類値を、図5の専用トラックの
データ割当規定に従って当該コマのトラックF01に、ヘ
ッド930aを介して磁気的に記録しているものとする。先
ず、現像済のネガ・フィルムのロールを、焼付機940の
中に通す(図20cのブロック1064)。コントローラ945
は、このフィルム・ロールの中に含まれている個々の注
文フィルムの、その各々が焼付機940の中に入り始める
たびに、その注文フィルムのコマ0の、トラックF00、F
01、及びF02の中のデータをヘッド940aで読み出す(ブ
ロック1066)。続いてコントローラ945は、各注文フィ
ルムの先頭の部分(即ちコマ0)のトラックF02が空で
あるか否かを判別する(ブロック1068)。もし、その部
分のトラックF02が空であったならば、(ブロック1068
のYESブランチをたどって)図20cの左端の縦列に示した
通常の焼付機アルゴリズムを実行する。一方、その部分
のトラックF02に既にデータが記録されていて、しかも
そのデータが、そのフィルム上のネガ画像は焼直しを必
要としているのでそれに応じた焼付け処理をすべきであ
るということを表示していたならば、そのネガ・フィル
ムを焼直しプロセスに沿って処理する。この焼直しプロ
セスは図20cの中央の縦列にその概要を示してある。最
後に、このコマ0のトラックF02に既にデータが記録さ
れていて、しかもそのデータが、そのネガフィルムは顧
客が焼増し注文のために持ち込んだものであることを表
示していたならば、図20cの右側の縦列にその概要を示
してある、焼増し処理アルゴリズムを実行する。ブロッ
ク1068においてトラックF02の状態を判別することによ
ってこれらの判定を容易に行なえるようになっており、
これが容易であるのは、図5の専用トラック割当規定に
よって、コマ0のトラックF02には、焼増しの指示ない
し焼直しの指示以外は、記録しないようにしているから
である。
既に述べたように、トラックF02が空であった場合に
は、ブロック1068のYESブランチをたどって、図20cの左
側の縦列の通常焼付け処理に入る。先ず、コントローラ
945は、コマ0に記録されている顧客の注文指示の中で
指定されている印画紙の寸法及び表面種類と、焼付機94
0の中に既に装填されている印画紙の寸法及び表面種類
とが、一致しているか否かを判定する(ブロック107
0)。もし一致していなかったならば、コントローラ945
は、このブロック1070のNOブランチをたどって、ディス
プレイ上にアラームないしエラーを表示し、この表示は
この焼付機940内の印画紙のストックが交換されるまで
継続する。一方、それらが一致していたならば、コント
ローラ945はブロック1070のYESブランチをたどり、コマ
0に記録されている顧客の注文データに基づいて、フィ
ルム上の各コマに関して作成すべきプリントの枚数をそ
のコマ番号ごとに判別する。そしてそのデータを、コン
トローラ945内のメモリに記憶する(ブロック1072)。
次に、ネガフィルム100を焼付機940の中で1コマ分進め
た上で(ブロック1074)、コントローラ945は、ヘッド9
40aによって現在コマ番号を読み取る(ブロック107
6)。続いてコントローラ945は、読み取ったその現在コ
マ番号が1本の帯状フィルムのコマの総数の範囲内にあ
るか否かを判定する(ブロック1078)。その現在コマ番
号が許容範囲内にあれば、現在コマは焼付けるべき画像
を持っているのであり、それゆえコントローラ945は、
このブロック1078のYESブランチをたどって、メモリの
スキャンを行ない、その特定のコマから作成すべきプリ
ントの枚数を判断する(ブロック1080)。更に続けて、
コントローラ945は、等級分類機930を動作状態にして、
その特定のコマ等級分類作業を行なわせ(ブロック108
2)、そして焼付機に、この等級分類機930が決定した等
級分類値に従って、そのコマのプリントを必要な枚数分
焼付けさせる(ブロック1084)。次に、こうして作成し
たプリントの枚数をそのコマのトラックF01に記録し、
その後に、フィルムを次のコマへ進める(ブロック107
4)。これによって、以上のサイクルを反復することが
できるようになる。
説明をブロック1078へ戻し、もし現在コマ番号が、フ
ィルムの最大コマ数の範囲内に納まっていなかったなら
ば(ブロック1078のNOブランチ)、それは、その顧客の
注文フィルムの末端部へ到達したことを表わしており、
それゆえコントローラ945は、焼付機940に、印画紙ロー
ル943の、現在コマのプリントの位置に対応した側縁部
分に特別のノッチを形成させる。この特別のノッチは、
その印画紙ロール上の注文フィルム末端マークとなるも
のであり、このノッチの形成は、フィルム焼付け処理に
おいては周知の、常用の手段によって行なわれる(ブロ
ック1088)。続いてコントローラ945は、ネガフィルム
のロールを、次の顧客注文フィルムのリーダ部(即ちコ
マ0)まで進める(ブロック1090)。次にコントローラ
945は、直前の注文フィルムが、この継ぎ合わせたネガ
フィルムから成るロールの中の、最後の注文フィルムで
あったか否かを判断し、もしそうであったならば、動作
を停止する(ブロック1092のYESブランチ)。一方、そ
れが最後の注文フィルムではなかったならば、ブロック
1092のNOブランチをたどってブロック1066へ戻り、その
次の顧客注文フィルムに対して、以上の全動作を反復し
て実行する。
説明をブロック1068に戻し、もしそこで、トラックF0
2が空ではないと判断されたならば、それは、そのネガ
フィルムのロールが焼付けのために初めて持ち込まれた
ものではないということを表わしており(ブロック109
4)、それゆえ、焼直しプロセスか或いは焼増しプロセ
スかの、いずれかを実行せねばならないことになる。そ
こで、コントローラ945はブロック1096において、トラ
ックF02に記録されているデータが、焼直しの指示だけ
を表示しているのか(ブロック1096のYESブランチ)、
それども焼増しの指示を表示しているのか(ブロック10
96のNOブランチ)を判定する。トラックF02のデータが
焼直しの指示のみを表示していた場合には、コントロー
ラ945は、上で説明したと同様に動作する。即ち、先ず
最初に印画紙の寸法と表面種類が適正であるか否かを判
別し(ブロック1070a)、フィルムを1コマ分進め(ブ
ロック1074a)、コマ番号を読取り(ブロック1076a)、
そしてその注文フィルムの末端部に到達したか否かを判
断する(ブロック1078a)。もしその注文フィルムの末
端部に到達していなかったならば、コントローラ945
は、トラックF02に記録されている。焼直しのためのデ
ータ即ち指示の読取りを行なう(ブロック1100)。も
し、その現在コマのトラックF02が空であったならば、
それは、その現在コマの焼直しプリントは必要とされて
いないことを表わしているのであり、それゆえ、ブロッ
ク1102のYESブランチをたどってブロック1074aへ戻り、
ネガフィルムを更に1コマ分進めた上で、以上の処理を
反復する。一方、その現在コマのトラックF02が空でな
かったならば、ブロック1102のNOブランチをたどり、コ
ントローラ945は、トラックF01に記録されている。その
現在コマから焼付けるべきプリントの枚数、その現在コ
マの等級分類値、並びに、その現在コマの焼直し修正値
を読取る(ブロック1104)。続いてコントローラ945
は、焼付機940に、これらの値に応じたプリントの焼付
けを行わされる(ブロック1106)。次にコントローラ94
5は、それまでに既に作成されているプリントの枚数を
(ただし以前に焼付けが行なわれていた場合)トラック
F02から読取り、その読み取った枚数に、今回の焼付け
作業によって新たに作成したプリント枚数を加算し、そ
してその加算した合計値をトラックF02上の該当する位
置に記録する。ここでこのプロセスはブロック1074aへ
戻り、フィルムを次のコマへ進み、そして以上のサイク
ルを反復する(ブロック1108)。
説明を図20cのブロック1096へ戻し、そこでコントロ
ーラ945は、トラックF02が焼増し指示を含んでいると判
別することもあり得る。これは、そのネガフィルムが、
顧客がプリントの焼増しをしてもらうために持ち込んだ
ものであることを表わしている。それゆえ、コントロー
ラ945は、図20cの焼増しプロセスを実行する(ブロック
1096のNOブランチ)。図20cの焼増しプロセスでは、先
ず最初にコントローラ945は、トラックF02上に記録され
ている、焼増し顧客情報の中に指定されている印画紙の
寸法と表面種類とが、焼付機940に既に装填されている
印画紙寸法及び印画紙表面種類と一致しているか否かを
判定する(図20cのブロック1070b)。もし印画紙の寸法
と表面種類とが指定のものと一致していなかったならば
(ブロック1070bのNOブランチ)、コントローラ945は、
オペレータに対するアラームをディスプレイ上に表示さ
せた上、このプロセスを停止する。一方、それらが一致
していたならば(ブロック1070bのYESブランチ)、コン
トローラ945は、焼付機940にフィルム100を1コマ分進
めさせた上で(ブロック1074b)、次のコマのトラックC
0ないしトラックF00に記録されているコマ番号を読み取
る(ブロック1076b)。続いてコントローラ945は、その
読み取ったコマ番号がその顧客の注文フィルムの最大コ
マ数の範囲内にあるか否かを判定する(ブロック1078
b)。もしその範囲から逸脱していたならば(ブロック1
078bのNOブランチ)、そのコマ番号は、その注文フィル
ムの末端部に到達したことを表わしているのであり、そ
れゆえコントローラ945は、焼付機940に、プリント・ロ
ール943の該当する位置にノッチ即ち注文フィルム末端
マークをパンチで形成させる(図20cのブロック108
8)。一方、読み取ったコマ番号が最大コマ数の範囲内
にあったならば、ブロック1078bのYESブランチをたど
り、コントローラ945は、現在コマのトラックF02に記録
されている焼増しデータを、ヘッド940aに読み取らせる
(ブロック1100a)。これによって、その読み取らせた
データの指示を、格納し、また実行することが可能とな
る。この焼増しプロセスの中のその他の動作は、焼直し
プロセスにおける動作と同一であり、具体的には、その
ブロック1102、1104、1106及び1108と同一である。そし
て、それらのブロックに対応する、図20cの焼増しプロ
セスの中のブロックには、夫々、1102a、1104a、1106
a、及び1108aという引用符号を付してある。
検査プロセス 図18の検査ステーション960は、コントローラ965の制
御の下に、メモリ970に格納してある検査アルゴリズム
を実行するものであり、その検査アルゴリズムは図20d
のフローチャートに示してある。先ず、この検査ステー
ション960は、磁気ヘッド960aによって、コマ0のトラ
ックF00、F01、及びF02のデータを読み取る(図20dのブ
ロック1200)。続いてコントローラ965は、トラックF02
が空であるか否かを判定する(ブロック1203)。このト
ラックF02が空でなかったならば、それは、現在注文フ
ィルムが焼直しまたは焼増しを必要としているフィルム
であることを表わしているのであり、それゆえ、アラー
ムないし然るべき表示を行なう(ブロック1203のNOブラ
ンチ)。特別な場合として、この検査ステーション960
が、焼増しないし焼直しを取扱わないものとしてある場
合には、この時点でこの検査ステーション960が動作を
停止するようにしておいても良い。一方、トラックF02
が空であったならば、ブロック1203のYESブランチをた
どって、検査ステーション960はネガフィルムを1コマ
分進め(図20dのブロック1205)、次のコマのコマ番号
を読み取る(ブロック1207)。コントローラ965は、こ
の読み取ったコマ番号が、所与のロールを構成している
フィルムの最大コマ数の範囲内にあるか否かを判定する
(ブロック1209)。もしその範囲を逸脱していたなら
ば、そのコマ番号は、ある特定の顧客注文フィルムの末
端部に到達したことを表わしているのであり、それゆえ
コントローラ965は、ブロック1209のNOブランチをたど
り、注文フィルム終了フラグがセットされているか否か
を判定する(ブロック1211)。このフラグがどのように
してセットされるかについては後に説明する。このフラ
グがセットされていなかったならば(ブロック1211のNO
ブランチ)、ネガフィルムとプリントとの間の互いの同
期関係が失われているのであり(ブロック1213)、それ
ゆえアラームを鳴動させる。一方、そのフラグがセット
されていたならば、その注文フィルムの末端部に到達し
たのは適切な動作であり、それゆえ、ネガフィルムのロ
ールを、このロールの次の顧客注文フィルムのコマ0
(即ちリーダ部)へ進め(ブロック1215)、そして、以
上の全体のサイクルを反復する。
説明をブロック1209へ戻し、もしそこで、その現在コ
マ番号が、1本の顧客注文フィルムの末端部へ到達した
ことを表わすものではなかったならば(ブロック1209の
YESブランチ)、コントローラ975は、その特定のコマか
ら焼付けるべきプリントの枚数を(ヘッド960aを介し
て)読み取る(ブロック1217)。この焼付けるべきプリ
ントの枚数とは、現在コマのトラックF01に記録されて
いる顧客注文データに従って焼付けるべきプリンタの枚
数のことである。もし、そのコマに関して必要とされて
いるプリントの枚数が「0」であったならば、プロセス
は図20dのブロック1205へ戻り、ネガフィルムを1コマ
分進めた上で、次のコマについて以上のステップを反復
する。一方、そのプリントの必要枚数が「0」ではなか
ったならば、ブロック1219のNOブランチをたどり、コン
トローラ965は、前述の注文フィルム終了フラグがセッ
トされているか否かを判定する。もしそのフラグがセッ
トされていたならば、それは、(この場合もまた)ネガ
フィルムのロールとプリントのロールとの間の互いの同
期関係が失われていることを表わしているのであり(ブ
ロック1221のYESブランチ)、それゆえアラームを鳴動
させる(ブロック1223)。一方、そのフラグがセットさ
れていなかったならば、ブロック1221のONブランチをた
どって、プリントのロール943を、要求されているプリ
ントの枚数に等しいコマ数分だけ進める(ブロック122
5)。続いて、それらのプリントをオペレータが検査し
て(ブロック1227)、それらの各プリントが売り物にな
る仕上がりか否かを判断する(ブロック1229)。売り物
になると判断したならば、ブロック1229のYESブランチ
をたどり、オペレータは、そのプリントが売り物になる
仕上がりであることを表わすキーボード入力を行ない、
その入力に応答してコントローラ965が、注文フィルム
末端マークであるノッチがプリントのロール上に検出さ
れているか否かを判定する(ブロック1231)。この注文
フィルム末端マークが検出されていなければ、コントロ
ーラ965は、プリントの実枚数を現在コマのトラックF02
に記録した上で(ブロック1233)、プロセスをブロック
1205へ戻し、そこでネガフィルムを次のコマへ進めて、
以上のプロセスを反復する。一方、プリントのロール94
3の上に注文フィルム末端マークであるノッチが検出さ
れていたならば、ブロック1231のYESブランチをたど
り、コントローラ965は、そのノッチが検出されていた
ということに応答して、注文フィルム終了フラグをセッ
トする(ブロック1235)。そしてこの場合も、コントロ
ーラ965は、プリントの枚数をトラックF02に書き込んだ
上で(ブロック1233)、以上のサイクルの全体を次のコ
マに関して反復する。
説明をブロック1229に戻し、もしそこでオペレータが
コントローラ965に対して、現在プリントが売り物にな
る仕上がりではない旨を信号で伝えたならば(ブロック
1229のNOブランチ)、コントローラ965は、プロンプト
を出して、露光量を変更して新たな(即ち焼直しの)の
プリントを作成すれば、その欠陥が修正可能であるのか
否かを判断するよう、オペレータを促す(ブロック123
7)。もし修正不可能と判断されたならば(ブロック123
7のNOブランチ)、オペレータはその旨をコントローラ9
65に伝え、そしてこのコントローラ965が廃棄フラグを
セットする一方で(ブロック1239)、オペレータはその
プリントに廃棄プリントの印を付ける(ブロック124
1)。廃棄プリントの印を付けるには、通常は、そのプ
リントの表面にグリース鉛筆で「X」印を書くようにし
ている。一方、露光量が修正可能と判断されたならば
(ブロック1237のYESブランチ)、オペレータは、露光
等級分類値(先に等級分類機930が決定した値)に対す
る焼直し修正値を、(手動操作によって、或いはコンピ
ュータが実行するアルゴリズムによって自動的に)設定
ないし算出し(ブロック1243)、またそれと共に、その
プリントの焼直しを表わす印を付ける(通常はグリース
鉛筆でそのプリントの表面に対角線を1本引くようにし
ている)(ブロック1245)。この後、プロセスはブロッ
ク1231へ進み、既に説明したと同じ動作を続けて実行す
る。ただし、この場合には、ブロック1233においてトラ
ックF02に書き込むデータには、当初の等級分類値に対
する焼直し修正値も含まれる。
注文製品揃えプロセス 図18の仕分機985は、コントローラ987の制御の下に、
メモリ990に格納してある製品揃えアルゴリズム(即ち
「仕分機アルゴリズム」)を実行するものである。この
仕分機アルゴリズムは、図20eのフローチャートに示し
てある。図20eに関し、この注文製品揃えプロセスにお
いては、先ず最初に、仕分機985がネガフィルム100を受
け取る。続いてこの仕分機985は、先頭の顧客注文フィ
ルムから初めて、そのコマ0のトラックF00上の取次店I
Dと顧客IDとを明示したデータをヘッド985aを介して読
み取り、一方、コントローラ987は、プリント枚数のカ
ウント値をリセットする(図20aのブロック1400)。続
いて仕分機985は、ネガフィルム100を1コマ分進めた上
でコマ番号の読取りを行なう(ブロック1402)。次にコ
ントローラ987は、そのコマ番号が、所与の顧客注文フ
ィルムに含まれる最大コマ数の範囲内にあるか否かを判
定する(ブロック1404)。もしその範囲から逸脱してい
たならば(ブロック1404のNOのブランチ)、コントロー
ラ987は、注文フィルム終了第1フラグと注文フィルム
終了第2フラグとがセットされているか否かを判別する
(ブロック1406)。後に詳しく説明するが、注文フィル
ム終了第1フラグが明示する事項は、そのとき仕分機98
5に入れられている、第1回目に焼付けたプリント(初
回焼付けプリント、ないしはオリジナル・プリントとい
う)のロール943上の現在コマには、その側縁部に、注
文フィルム末端を示すノッチ即ちマークが形成されてい
るということであり、一方、注文フィルム終了第2フラ
グは、焼直しプリントのロール983関して、それに対応
する事項を明示するものである。従って、図20eをブロ
ック1404において、仕分機985に入れられているネガフ
ィルムのロール100の現在コマ番号が、所与の顧客注文
フィルムの最大コマ数を超えているとコントローラ987
が判定したときに(ブロック1404のNOブランチ)、もし
そのフィルムがオリジナル・プリントのロール943並び
に焼直しプリントのロール983と同期関係にあるなら
ば、注文フィルム終了第1フラグと注文フィルム終了第
2フラグとの双方が、その時セット状態になければなら
ないはずである。従ってもしこれが成り立っていなけれ
ば(ブロック1406のNOブランチ)、アラームをセットし
てプロセスを停止させる(ブロック1408)。一方、それ
が成り立っているならば、コントローラ987は、注文フ
ィルム終了第1フラグをリセットして(ブロック141
0)、仕分機985に、現在処理分のプリントをプリントの
ロール943及び983から、また現在処理分のネガフィルム
をネガフィルムのロール100から、夫々切り離して集積
箱の中へ投入させ(ブロック1412)、そして封入ステー
ション995へ搬送させる(ブロック1414)。一方、仕分
機985はこれと共に、ネガフィルのロール100を次の顧客
注文フィルムのコマ0へ進めた上で(ブロック1416)、
以上の全プロセスを最初から再び実行する。
説明をブロック1404へ戻し、もしそこで、読み取った
現在コマ番号が、所与の顧客注文フィルムの最大コマ数
の範囲内にあったならば(ブロック1404のYESブラン
チ)、コントローラ987は、その顧客注文フィルムのト
ラックF01上のデータから、現在コマについて必要とさ
れているプリントの枚数を読み取り(ブロック1420)、
そしてこの現在コマのトラックF02に、焼直し修正値、
または廃棄を表示するデータが含まれているか否かの判
定を行なう(ブロック1422)。もし、それらの修正値や
データが含まれていないと判定されたならば、コントロ
ーラ987はプロンプトを出して、オリジナル・プリトの
ロール943の対応するプリントに、焼直しを表わす印ま
たは廃棄を表わす印が付けられているか否かを判別する
ようなオペレータを促す(ブロック1424)。そして、そ
のプリントにその種の印が付けられていたならば、これ
は、プリントとネガフィルムとが同期していないという
ことであるので、アラームを鳴動させてプロセスを停止
する(ブロック1426)。一方、その種の印が付けられて
いなかったならば、全てのものが互いに同期していると
考えられ、それゆえ、ブロック1424のNOブランチをたど
って、コントローラ987は、仕分機985に、プリントのロ
ール943から(先に読み取った)必要とされているプリ
ントの枚数に等しい数のプリントを切り取らせ、そして
それらのプリントを集積箱の中へ投入させて、封入ステ
ーション995へ搬送させる(ブロック1428)。これによ
ってオリジナル・プリントのロール943が、必要とされ
たプリントの枚数分だけ進められたので、プリント・カ
ウンタをその数だけインクリメントする(ブロック143
0)。続いてコントローラ987は、注文フィルム末端を表
わすノッチ即ちマークが、仕分機の中の現在取扱い位置
にあるプリントに形成されているか否かを判定する(ブ
ロック1432)。もし、そこにそのマークが形成されてい
なかったならば、プロセスをブロック1402へ戻す。一
方、そこにそのマークが形成されていたならば(ブロッ
ク1432のYESブランチ)、コントローラ987は、注文フィ
ルム終了第1フラグをセットした後に(ブロック143
4)、図20eのプロセスの中のブロック1402へ戻る。
説明をブロック1422へ戻し、もしそこで、焼直しデー
タないし廃棄データが現在コマのトラックF02に記録さ
れていると判定されたならば(ブロック1422のYESブラ
ンチ)、コントローラ987は、トラックF02の上にそのデ
ータが、廃棄フラグがセットされていることを表わして
いるか否かを判定する(ブロック1440)。もしそのデー
タが、廃棄フラグがセットされていることを表わしてい
たならば、コントローラ987はプロンプトを出して、オ
リジナル・プリントのロール(以下、オリジナル・ロー
ルという)943上の対応するプリントに、廃棄を表わす
印が付けられているか否かを判定するようオペレータを
促す(ブロック1442)。もし、その印が付けられていな
かったならば、ネガフィルムのロール100の上に記録さ
れているそのデータと、このオリジナル・ロール943と
は一致していないのであるから、アラームを鳴動させて
プロセスを停止する(ブロック1444)。一方、その印が
付けられていたならば、ブロック1442のYESブランチを
たどって、コントローラ987は仕分機985に、そのプリン
トのロール943から、(先にブロック1420で読み取っ
た)必要な枚数分のプリントを切り取って廃棄させ(ブ
ロック1446)る。続いてこのプロセスは、ブロック1432
へ進み、そして、このブロック1432に関して上で説明し
たステップを反復する。
説明をブロック1440へ戻し、もしそこで、現在コマに
関しては廃棄フラグがセットされていないと判定された
のであれば、コントローラ987は、先にブロック1442で
下した判定は、現在コマのトラックF02には焼直し修正
値が存在していることを表わすものであったのだと結論
し、ブロック1440のNOブランチをたどって、焼直しロー
ル983の上の対応する焼直しプリントを、オリジナル・
ロール943上のそれに対応するプリントの代わりに用い
るべき旨を指示する(ブロック1448)。そしてコントロ
ーラ987は、注文フィルム終了第2フラグをクリアする
(ブロック1450)。続いてコントローラ987はプロンプ
トを出して、オリジナル・ロール943上の現在プリント
に、焼直しを表わす印が付けられているか否かを判定す
るよう、オペレータを促す(ブロック1452)。もし、そ
の現在プリントにその印が付けられていなかったなら
ば、このプリントのロールと、ネガフィルムのロールと
は同期しておらず(ブロック1452のNOブランチ)、それ
ゆえコントローラ987はアラームを鳴動させる(ブロッ
ク1408)。一方、その現在プリントにその印が付けられ
ていた場合には、ブロック1452のYESブランチをたど
り、コントローラ987は、仕分機985に、焼直しロール98
3から、(先にブロック1420で読み取っておいた)必要
とされている枚数分のプリントを切り取らせると共に、
その焼直しロール983を、仕分機985の終端へ向けてそれ
らの切り取ったプリントの枚数分だけ進ませ(ブロック
1454)、そしてプリント・カウンタをインクリメントす
る(ブロック1456)。続いてコントローラ987は、仕分
機985が受け取ったばかりの焼直しプリントのコマに注
文フィルムの末端を表わすノッチ(即ちマーク)が形成
されているか否かについて、仕分機985に対して照会を
する(ブロック1458)。もしそのノッチが形成されてい
なかったならば、(先にブロック1420で読み取った)対
応する必要枚数分のプリントを、オリジナル・プリント
のロール943から切り取って廃棄させ、そしてプロセス
を、ブロック1432へ進める。一方、そのノッチが形成さ
れていたならば、ブロック1458のYESブランチをたどっ
て、コントローラ987は注文フィルム終了第2フラグを
セットし、それによって、焼直しプリントのロールが注
文フィルム末端を表わすノッチの形成されている点に到
達したことを表示させる。その後に、オリジナル・プリ
ントの切り取りを行なう(ブロック1460)。
封入機アルゴリズム コントローラ987は、封入機995を制御する際には、図
20fに示した封入機アルゴリズムを実行し、このアルゴ
リズムはメモリ993に格納してある。このプロセスは次
のとおりである。即ち、コントローラ987は、先にネガ
フィルムから読み取っておいたデータ、即ち顧客識別情
報、取次店識別情報、プリント枚数、及びサービス種別
の、夫々のデータを参照する(ブロック1600)。続いて
コントローラ987は、メモリ993に格納してあるオプショ
ン価格設定情報を用いて顧客の注文に対する代金を算出
し(ブロック1602)、その顧客宛ての封筒を取り出して
そこに印字し(ブロック1604)、そして、その特定の顧
客の注文について取次店識別情報がが存在しているか否
かを判定する(ブロック1606)。もし取次店識別情報が
存在していなかったならば、それは、その注文は取次店
を介して受け入れたものではなく、顧客から郵便によっ
て直接送られてきたものであることを表わしている。そ
れゆえ、郵便注文用プロセスを実行する(ブロック1606
のNOブランチ)。この郵便注文用プロセスでは、コント
ローラ987は、仕分機985がネガフィルム100の切り離し
を行なう前に、このネガフィルム100から読み取ってお
いた顧客の住所を、メモリから読み出す(ブロック160
8)。続いてコントローラ987は、封入機995を作動させ
て、顧客の住所を封筒の表に印字させ(ブロック161
0)、集積箱の内容物をその封筒の中へ入れさせ(ブロ
ック1612)、そしてその封筒をジップ・コード(郵便番
号)に従って仕分けさせた上で、郵便発送用の集積箱の
中へ投入させる(ブロック1614)。
説明をブロック1606に戻し、もしそこで、ネガフィル
ム100上の取次店識別情報が書き込まれていたならば、
その情報をメモリに記憶させる。また、この、取次店情
報が存在しているという状態が、コントローラ987によ
って検出される(ブロック1606のYESブランチ)。コン
トローラ987はこの状態に応答して、集積箱の内容物
(フィルムないしプリント)を封筒の中へ装填し、そし
てその封筒を、その特定の取次店識別情報(取次店ID)
に対応した取次店の輸送袋の中へ投入する。
以上に本発明を、特にその好適実施例について詳細に
説明したが、本発明の概念並びに範囲から逸脱すること
なく、別実施例ないし変更例を構成し得ることが理解さ
れよう。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/76 H04N 5/76 E (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 27/32 G03B 27/46 G03B 27/72 - 27/80 H04N 1/04 H04N 1/00 H04N 5/76 - 5/87

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状フィルムが、少なくとも一個の画像信
    号変更命令を表わすデータを含んだ長手方向に平行な複
    数本の磁気トラックのうちの少なくとも一本が記録され
    た磁気層を有し、前記帯状フィルムの連続する複数個の
    コマ中における複数個の写真用画像に対応した複数個の
    静止画像信号の各々を生成するフィルム・ビデオ・コン
    バータであって、 前記複数個のコマの内の一つを選択する手段と、 前記選択された一つのコマの位置に対応した前記帯状フ
    ィルム上の位置から、前記命令を表わす前記データを読
    み取る磁気ヘッド手段と、 前記データの読み取りを行う前記磁気ヘッド手段に応答
    して、処理後静止画像信号が生成されるように、前記一
    個の命令に従って前記静止画像信号を変更する手段と を有することを特徴とするフィルム・ビデオ・コンバー
    タ。
  2. 【請求項2】前記処理後画像信号からプリントを生成す
    る手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の
    フィルム・ビデオ・コンバータ。
  3. 【請求項3】写真用の細長い帯状フィルムに連続した複
    数個のコマで事前に現象されている複数個の画像から生
    成される複数個の静止画像信号に基づいて複数枚のプリ
    ントを作成するフィルム・ビデオ・プリンタにおいて、 前記帯状フィルムは、 実質的に透明な磁気層と、 該磁気層に磁気的に記録された長手方向に平行な複数本
    のトラックとを有し、 該複数本の平行なトラックの個々のトラックが、前記複
    数本のトラックの各トラックに専用に割り当てられた互
    いに異なる複数個のデータ・カテゴリに関連して磁気的
    に記録されたデータを有し、 前記フィルム・ビデオ・プリンタは、 前記複数本のトラックのうちの選択された一本ないし数
    本に対して、データの読み取り或いは書き込みを行う磁
    気ヘッド手段と、 前記複数個のコマの一つを選択する手段と、 前記磁気ヘッド手段による読み取りのために、前記複数
    個のコマの一つにおいて、該一つのコマに対するトリミ
    ング,ズーム,回転,文字表示,持続時間,フェードの
    各命令のうちの少なくとも一つを表わす磁気的に記録さ
    れたデータが含まれた前記複数本のトラックのうちの一
    本を選択する手段と、 トリミング,ズーミング,回転,文字表示のスーパーイ
    ンポージング,前記画像信号の時間設定若しくはフェー
    ディングのうちの一つによって前記命令のうちの少なく
    とも一つを実行し、それによって、前記画像信号から処
    理後画像信号をそれぞれ生成する手段と、 前記処理後画像信号からプリントを生成する手段と を有することを特徴とするフィルム・ビデオ・プリン
    タ。
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