JP2967472B2 - 勝手口用階段形踏み台およびその製造方法 - Google Patents

勝手口用階段形踏み台およびその製造方法

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JP2967472B2
JP2967472B2 JP5242897A JP5242897A JP2967472B2 JP 2967472 B2 JP2967472 B2 JP 2967472B2 JP 5242897 A JP5242897 A JP 5242897A JP 5242897 A JP5242897 A JP 5242897A JP 2967472 B2 JP2967472 B2 JP 2967472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は住宅勝手口用階段
形踏み台、より詳しくは建築物、主として住宅における
勝手口に接して屋外部に設置される階段形踏み台および
該踏み台の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本来、住宅の勝手口に接して設置される
踏み台は、その踏み台がコンクリート製の場合、家屋の
コンクリート製基礎工事施工時、同時にコンクリートに
て勝手口相対部に予め階段部を併設した踏み台を家屋の
基礎部と同時に設置している。また勝手口用踏み台の簡
易化を狙って、家屋の基礎部より独立したブロー成形よ
りなる樹脂製踏み台が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンクリート製
基礎材と一体に形成されたコンクリート製踏み台の場
合、踏み台の設置には、特別な基礎工事が実施されない
ままに家屋の基礎部分と繋がっているため、経時と共に
踏み台部分のみが変位し、家屋基礎部との繋り部分にク
ラックを生じる事態が応々にして発生していた。またこ
の家屋の基礎工法は主として湿式工法(工事現場でのコ
ンクリート固め工法)を採用しているため、特にその施
工には熟練した技術を要し、更に前記クラックを修理す
る折にはその間階段部を使用することができないなどの
事態が発生した。
【0004】一方、踏み台として独立したブロー成形に
よる樹脂製踏み台を用いた場合、その製造においては比
較的簡易ではあるが、一枚皮状のブロー成形樹脂製品
は、その強度、耐久性の点では不十分であり、そのため
踏み台自体は比較的小型で、縁側部分などに限られ、利
用されている程度で、その使用分野もごく限定された範
囲を出ることができなかった。即ち、勝手口部分にて望
まれる大型で、かつ強固な踏み台をその製造簡易なブロ
ー成形にて製造することはできなかった。
【0005】この発明は、家屋の基礎部より独立した踏
み台で、家屋勝手口部分に使用され得る大形で、かつそ
の使用に堪え得る十分の堅牢さを保持し、その製造工程
が比較簡易なブロー成形による製造方法を基本的には採
用しつつ、従来の勝手口用踏み台がそれぞれに内在せし
めた問題点を一挙に改善せしめ得る大形の勝手口用階段
形踏み台およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】これら目的を達成するた
めに、この発明に係る勝手口用階段形踏み台はつぎのよ
うな構成を採用している。
【0007】この樹脂製の踏み台は箱形本体部とそのサ
イド部分に、この本体部より一段低い階段部を一体に成
形してなる外枠槽およびこの外枠槽の本体部分に、箱形
の内枠槽をその底部を外枠槽の底部に当接せしめて、ま
た外枠槽の階段部には樹脂製発泡ブロックをそれぞれ内
蔵し、組立てられた内外両枠槽の上面開口部同士を、接
合固定することにより形成された本体部の開口部には樹
脂製踏み蓋板が嵌合覆着され、本体部には中空の物品収
納部が形成され、ブロー成形による内外両枠槽の組合せ
によりブロー成形の脆弱性を根本的に克服した強度の踏
み台を作り出すことができた。
【0008】前記、内枠槽の全周壁は、槽の高さ方向に
のびるリブ形凹凸壁にて構成され、これにて内枠槽自体
の強靱化、特に上方よりの大きい負荷に耐え得るよう構
成されている。
【0009】また、前記踏み蓋板は、その裏面側外周部
寄りに、内外二条の環状リブを隆起せしめることによ
り、前記内外両枠槽の開口部の接合固着により形成され
た本体部の開口部が嵌入する環状溝が形成され、さらに
内側環状リブの内方部分には、格子状リブが全面に亘っ
て形成され、さらにこの格子状リブの一部を切欠いて形
成された複数列の切欠き部には、それぞれ補強用の金属
製パイプが接着剤をもって嵌合添着され、大形の蓋板に
ても十分の歪のない強固さを図っている。
【0010】また、前記踏み台の一部を形成する階段部
に内蔵された樹脂製発泡ブロックは30〜45倍のビー
ズ発泡した発泡体であって、この階段部内に密な状態に
て充填埋設され、これにより踏み台階段部の耐変形、耐
久性の確保を意図している。
【0011】そして、内外両枠槽の組合による二層構造
からなる踏み台本体部の開口部に覆着された踏み蓋板
は、その裏側外周縁部隆設せしめた二条の環状リブのう
ち、外側環状リブを外枠槽に、また内側環状リブを内枠
槽にそれぞれ支承せしめることにより、蓋板に対する荷
重本体部分への分散化、延いては踏み台の耐久化を実現
している。
【0012】また、この発明に係る勝手口用階段形踏み
台の製造方法はつぎのような構成を採用している。
【0013】階段形踏み台形状に一致とする本体構成部
と階段構成部とを、一体に形成した箱形の樹脂製外枠槽
および前記本体構成部内に内蔵されるに適した箱形の樹
脂製内枠槽がそれぞれブロー成形により別個に成形さ
れ、まず外枠槽の階段構成部内に樹脂製発泡ブロックを
密に内蔵せしめる。
【0014】その後、外枠槽の本体構成部内に内枠槽を
その底部が外枠槽の底部に当接した状態にて内装せしめ
る。そして内外両枠槽の一致して開口部同士を接合固着
せしめ、これにより強固に固定した本体部の開口部が完
成し、該開口部を発泡インジェクション成形にて別個に
成形された樹脂製踏み蓋体の周縁に設けた環状溝内に嵌
入し、本体部の蓋体の覆着により、本体部に中空状の密
閉性良好な物品収納部を形成したことを特徴とする。
【0015】前記、内枠槽はその周壁部に、槽の高さ方
向にのび、かつ槽の内側に隆起するリブ状の凹凸壁をブ
ロー成形の過程に形成していることを特徴とし、この凹
凸の存在にて内枠槽、延いては踏み台全体の強化を図っ
ている。
【0016】前記、樹脂製踏み蓋板は、発泡インジェク
ション成形の過程にて、その裏面外周部寄りに、内外二
条の環状リブを隆設し、同環状リブ間に環状溝を、また
内側環状リブの内側全面に格子状リブを隆設して後、こ
の格子状リブの一部を切欠いて複数列の切欠き部を削設
した後、該切欠き部に、それぞれ補強用金属パイプを接
着剤を用いて嵌合添着し、蓋板全体の強化、特に歪の派
生を抑止せしめ、これにより大形の蓋板の成形をも可能
としている。
【0017】前記、製造の一過程の中で実施される、外
枠槽のうち、階段構成部に内蔵される樹脂製発泡ブロッ
クの製造はポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ンなどの樹脂材を30〜45倍にビーズ発泡したものが
採用され、該ブロックの一部には、ブロックの埋設後の
工程にて、外枠槽内に内蔵される内枠槽とも接触して、
発泡ブロックは階段構成部内に密に内装され、このブロ
ックの存在により踏み台の階段部の変形を阻止該部の強
靱化を図っている。
【0018】前記踏み蓋板の二条の環状リブ部をそれぞ
れ独立して支持するため、前記内外両枠槽の開口部付近
には、各槽のブロー成形の過程にて水平肩部あるいは水
平支承部などからなる受け部が内外両枠槽にブロー成形
の過程にて予め形成されており、蓋板の安定性と確実な
る蓋板への負荷の踏み台本体部、特に内外両枠体への平
均化した分散を意図している。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明を実施した勝手口用階段
形踏み台の具体的実施例をその製造方法をも適宜具体的
に組み込みながら、図面を用いて説明する。
【0020】図1は、この発明を実施した踏み台の使用
状態を示す斜視図であるが、この踏み台(1)は、家屋
の勝手口(イ)部分の基礎部(ロ)に接して配され、こ
の踏み台(1)は広い面積を有する踏み面を有する大型
の樹脂製踏み台本体部(2)と、本体部(2)のうち、
家屋基礎部(ロ)と対接する本体部(2)の背面を除く
部分、具体的に正面部、右側面部あるいは図1にて例示
するのように、左側面部に少なくともサイド部分の一面
に本体部(2)より一段背の低い、少なくとも一段の階
段部(3)が、本体部(2)と一体に形成されている。
【0021】踏み台(1)の広い踏み面部分は、本体部
(2)の開口部に対して開閉自在で、かつ本体部の開口
部に、その裏面周縁部分を嵌合しうる樹脂製踏み蓋板
(4)にて構成され、この蓋板(4)の開放により、本
体部(2)内には、大きいスペースの中空状の物品収納
部(28)が形成され、また階段部(3)の内部には、
該階段部の強度化、さらに踏み台(1)全体の軽量化を
意図して、樹脂発泡ブロック(15)が全体に亘って密
に充填埋設されている(図2および図3参照)。
【0022】踏み台(1)を構成する前記本体部(2)
および階段部(3)の全体外形形状に一致する本体部に
開口部(7)を有する箱形の変形樹脂製外枠槽(8)は
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、塩
化ビニルなどの樹脂材によるブロー成形により形成さ
れ、家屋の基礎部材(ロ)の色合に合わせ、即ちコンク
リート製基礎部材の折には、外枠槽(8)全体はグレー
に近い色彩が選択される。
【0023】また前記外枠槽(8)の本体構成部(2
a)に内装される、上方に開口部(9)を有する内枠槽
(10)は、同じく外枠槽(8)と同一の樹脂材を用い
て、同じくブロー成形により箱形状に、外枠槽(8)と
は別体に形成される。
【0024】外枠槽(8)の本体構成部(2a)および
階段構成部(3a)にかけての底面は、波形の凹凸面
(12)に形成され、これにより外枠槽(8)の強化を
図っている。一方内枠槽(10)の全周壁は、槽の高さ
方向にのびるリブ形の凹凸壁(13)にて構成され、内
枠槽(10)の内側方向に隆出する凸壁部の存在によ
り、内枠槽の壁、延いては内枠槽(10)全体の強化を
図っている。
【0025】外枠槽(8)の本体構成部(2a)内に、
内枠槽(10)を内装せしめるに先立って、外枠槽
(8)の階段構成部(3a)内には、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリプロピレンなどの樹脂材を30〜45
倍にビーズ発泡した発泡ブロック(15)が密に充填埋
設される。このビーズ発泡ブロック(15)は必要に応
じて複数個の分割体にて構成されている。
【0026】なお、ビーズ発泡ブロック(15)の発泡
倍率が30倍未満では重量が増大し、かつコスト高なも
のとなる。一方、発泡倍率が45倍以上では空隙が余り
に多くなりすぎ、発泡体充填の一目的たる強度確保の面
で問題があり、延いては踏み台(1)の階段部(3)に
おける信頼に足り得る強靱性と保形性の面で不安なもの
となる。
【0027】ビーズ発泡ブロック(15)の外枠槽
(8)階段構成部(3a)への充填埋設後、外枠槽
(8)の本体構成部(2a)内に、内枠槽(10)が、
その底部を外枠槽(8)の本体構成部(2a)の底部に
当接せしめた状態にて内装される。内枠槽(10)の外
枠槽(8)本体構成部(2a)への内装により、両槽の
一致する開口部(7)(9)同士は接合、固着されて踏
み台(1)の本体部(2)開口部(5)が形成される。
【0028】すなわち、例えば図3又は図4に示すよう
に、外枠槽(8)の本体構成部(2a)の上方開口周縁
部は、内方向に数次に亘って折曲げられ、水平肩部(1
7)、さらにその先端延長部に水平支持部(18)が形
成される。一方内枠槽(10)の上方開口周縁部は、外
方向に折曲げられ、水平支承部(20)が形成され、内
枠槽(10)のこの水平支承部(20)は外枠槽(8)
の水平支持部(18)に、両面接着テープ(21)を介
して重ね合せ接合される。
【0029】あるいは、例えば図5に示すように、外枠
槽(8)の本体構成部(2a)の上方開口周縁部は内方
向に折曲げられ、水平肩部(23)が、さらにその先端
には立上り部(24)が形成される。一方内枠槽(1
0)の上方開口周縁部は外方向に折曲げられて同じく水
平肩部(25)が、さらにその先端には同じく立上り部
(26)が形成され、内外両枠槽(10)(8)の面接
した両立上り部(26)(24)同士は図示するように
リベット(27)あるいはボルト、タフカーなどの適宜
の固着具により重ね合せ接合され、内外両枠槽(10)
(8)の開口部は閉塞状に強固に接合、固着され、踏み
台(1)の本体部(2)の開口部(5)が形成される。
【0030】本体部(2)内には大きい中空状の物品収
納部(28)が形成されると共に、内外両枠槽(10)
(8)の組立による踏み台の本体部(2)は強固な変形
のない強靱なものとなる。なお両枠槽の保形力は両槽の
開口部同士の接合、固着により一段と増大するもこの
折、前記接合手段に代えて接着剤による接合手段を用い
ることもできる。
【0031】図6にて、その裏面側よりの斜視図をもっ
て表示した樹脂製踏み蓋板(30)は、ノリル、ポリカ
ーボネイトなどの樹脂材の発泡インジェクション成形に
て作られ、その表面側には、蓋板(30)の裏側に設け
られた蓋板の補強を目的とする格子状リブ(35)のヒ
ケが目立たないように、かつ滑り止めとしての格子状の
スリット(31)が格子状リブ(35)に対して、相対
的に形成されている。
【0032】蓋板(30)の裏面外周部寄りには、補強
を兼ねた内外二条の環状リブ(32)(33)を設ける
ことにより環状溝(34)が相対的に形成されている。
また内側の環状リブ(32)の内側全面には、格子状リ
ブ(35)が形成されている。
【0033】この格子状リブ(35)の一部には、リブ
(35)部の一部を切欠いた複数列の切欠き部(36)
が形成され、該一列状の切欠き部(36)には、それぞ
れ補強用金属製パイプ(37)、例えば、直径が40m
mで、肉厚2mmの機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)
又はアルミ管が接着剤を介して嵌入添着されている。
【0034】蓋板(30)裏面への、リブ群の隆設およ
びこの補強用パイプ(37)の添着により、蓋板自体の
強度は200kgfの荷重に対して、その撓みを0.5
mm以下に抑制することができ、さらに、この蓋板(3
0)は、その肉厚を10mm程度に設定することによ
り、蓋板には十分の剛性が確保され、蓋板の中心部部分
への負荷に対し、蓋板の歪み、その後の蓋板の正常位置
への復帰動に伴うポコポコと表現される変形音の発生を
未然に防止することができる。
【0035】以上の構成よりなる蓋板(30)は、踏み
台(1)の本体部(2)開口部(5)に密閉度高く、覆
着されるが、この折蓋板(30)の外側環状リブ(3
3)は外枠槽(8)の本体構成部(2a)に形成された
水平肩部(23)に、また蓋板(30)の内側環状リブ
(32)は内枠槽(10)の水平支承部(25)にそれ
ぞれ支承されて、蓋板(30)は本体部(2)の開口部
(5)を上方より覆着する(図4参照)。
【0036】あるいは本体部(2)を構成する両槽
(8)(10)の開口部に設けた立上り部(24)(2
6)を、蓋体(30)の環状溝(34)内に納め、外枠
槽(8)の本体構成部(2a)の水平肩部(23)にて
蓋板(30)の外側環状リブ(33)を、また内枠槽
(10)の水平肩部(25)にて蓋板(30)の内側環
状リブ(32)をそれぞれ支承して、蓋板(30)は本
体部(2)の開口部(5)を上方より覆着する(図5参
照)。
【0037】以上のとおり、蓋板(30)は本体部
(2)を構成する内外両枠槽(10)(8)にて分散支
承され、蓋板に対する大きい荷重は両槽(10)(8)
部に平均して分散し、踏み台に対する局部的負荷は未然
に抑止することができ、延いては踏み台の変形を防止で
き、その耐久性を増加せしめる結果となる。
【0038】
【発明の効果】その成形方法において簡易であり、さら
にコスト的にも廉価で、その他数多くのメリットを内在
せしめるブロー成形により形成された樹脂製品も強度的
には、もう一つ不安が残るものがあり、この発明の対象
物たる、時には大きな荷重のかかる踏み台などにあって
は、特にその懸念が大きかった。しかし、この発明はブ
ロー成形の有効性を積極的に活用し、踏み台の本体部を
二層構造となし、その強度面のネックを大幅に解消する
ことができた。
【0039】しかも、この二層構造を、箱形の外枠槽の
内部に、同じく箱形の内枠槽を内蔵せしめた構成によ
り、箱形構造の内外両枠槽それぞれが保有する各自の強
靱性を組合せることにより、より強度面での充実を図る
ことに成功した。
【0040】また外枠槽に内装される内枠槽は、内枠槽
の底部を外枠槽の底部に当接せしめ、さらに組立てられ
た内外両枠槽の開口部同士を接合一体化することによ
り、両枠槽の組立ては、より強固安定化し、両枠槽の組
立てにより構成された踏み台本体部はその強度を一段増
加せしめることができる。
【0041】また、踏み台本体部に覆着され、最初に重
量負荷に対応する樹脂製踏み蓋板は、蓋板の裏面に隆出
する内外二条の環状リブ部をそれぞれ組立てられた内外
両枠槽毎に予め形成された肩部あるいは支承部などの受
け部にて支持することにより、踏み蓋板への荷重を内外
両枠槽に平均的に分散対応せしめることができ、その結
果、踏み台本体部への局部的な負荷の解消が実現でき、
結果的には踏み台の耐久性を増加、延長することが可能
となる。
【0042】また樹脂製踏み蓋板の裏面に形成された外
周部寄りの二条の環状リブ、該リブの内側に形成された
格子状リブ、さらに該格子状リブ部に形成された切欠き
部に添着された補助用パイプの存在は、全て大形の踏み
台に対する強度面にて十分の期待に耐え得る蓋板を提供
することができ、また大形の蓋板において、その中心部
に対する負荷により発生する歪みに原因する不快音の発
生を抑止する上で大きな力を発揮することができる。
【0043】また樹脂製品のブロー成形の有利性を活用
しての外枠槽成形の折、本体構成部と共に階段構成部を
一体に予め、形成せしめておくことにより、コスト的に
も、製造作業能率面でもその効果を十分発揮することが
でき、また踏み台製造の過程にて、外枠槽の一部を構成
する階段構成部内に、重量的にも製品上に大きな負担を
掛けることもなく、また階段部自体の強度と耐久性を増
大せしめうるビーズ発泡ブロックを内蔵せしめるごく簡
易な構成の採用により、階段形踏み台自体の強度、安定
性を確保する上で有効に働いている。
【0044】またブロー成形により派生する中空性、即
ちこの踏み台にあっては内枠槽内部に形成された大形の
中空状の物品収納部の存在は、物品の有効なる収納部と
して活用することができ台所用の小物などの整理整頓に
大きな力を発揮することを期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した階段形踏み台の使用状態を
示す斜視図である。
【図2】蓋板を開いた状態時の踏み台の一部を切欠いて
示した斜視図である。
【図3】図1のA−A線における中間部分を省略して示
す拡大断面図である。
【図4】図3のC部分の拡大詳細図である。
【図5】図3のC部分における他の実施例を示す拡大詳
細図である。
【図6】樹脂製踏み蓋板の補強用パイプの添着前の裏面
側斜視図である。
【符号の説明】
1 :踏み台 2 :本体部 2a:本体構成部 3 :階段部 3a:階段構成部 5 :本体部開口部 7 :外枠槽本体構成部の開口部 8 :外枠槽 9 :内枠槽の開口部 10:内枠槽 13:リブ形凹凸壁 15:ビーズ発泡ブロック 16:水平肩部 20:水平支承部 21:両面接着テープ 23:水平肩部 25:水平肩部 27:リベット 28:中空状の物品収納部 30:踏み蓋板 32:内側の環状リブ 33:外側の環状リブ 34:環状溝 35:格子状リブ 36:切欠き部 37:補強用金属製パイプ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形本体部のサイド部分に、少なくとも
    一つの本体部より一段低い階段部を一体に設けた踏み台
    にあって、踏み台外形形状に一致する、本体部と階段部
    とを一体に形成した変形樹脂製外枠槽のうち、箱形本体
    部には、本体部形状に一致する内枠槽が、内枠槽の底部
    を外枠槽の底部に当接せしめて、また外枠槽の階段部に
    は樹脂製発泡ブロックがそれぞれ内蔵され、組立てられ
    た内外両枠槽の上面開口部同士を接合、固着して形成さ
    れた本体部開口部に樹脂製踏み蓋板が嵌合覆着され、本
    体部内には中空状の物品収納部が形成されている勝手口
    用階段形踏み台。
  2. 【請求項2】 内枠槽は、その全周壁が、槽の高さ方向
    にのびるリブ形凹凸壁にて構成されている請求項1の勝
    手口用階段形踏み台。
  3. 【請求項3】 樹脂製踏み蓋板は、その裏面外周部寄り
    に内外二条の環状リブを隆起せしめることにより相対的
    に本体部の開口部が嵌入する環状溝が、また該環状溝の
    内方部分には、格子状リブが形成され、この格子状リブ
    の一部を切欠いた複数列の切欠き部には、それぞれ補強
    用金属製パイプが、接着剤をもって嵌合添着されている
    請求項1又は2の勝手口用階段形踏み台。
  4. 【請求項4】 踏み台階段部に内蔵された樹脂製発泡ブ
    ロックは、30〜45倍のビーズ発泡した発泡体にて構
    成され、該発泡体は外枠槽の階段部に密な状態にて埋設
    されている請求項1乃至3のうち1項に記載の勝手口用
    階段形踏み台。
  5. 【請求項5】 樹脂製踏み蓋板は、その裏面外周部に配
    した環状溝形成用の外側環状リブを外枠槽に、内側環状
    リブを内枠槽にそれぞれ支承せしめてなる請求項1乃至
    は4のうち1項に記載の勝手口用階段形踏み台。
  6. 【請求項6】 箱形本体のサイド部に、本体より一段低
    い階段部を一体に設けた踏み台を製造するにあたり、踏
    み台外形形状に一致する、即ち本体構成部と階段構成部
    を一体に形成した箱形の樹脂製変形外枠槽およびこの外
    枠槽のうち本体構成部内に内装される樹脂製内枠槽をそ
    れぞれブロー成形にて個別に成形し、まず外枠槽のうち
    階段構成部内に樹脂製発泡ブロックを密に内蔵せしめ、
    その後外枠槽のうち本体構成部内に、内枠槽をその底部
    を外枠槽の底部に当接せしめて内装せしめて、内外両枠
    槽の開口部同士を接合固着せしめた本体部開口部に、発
    泡インジェクション成形にて別個成形された樹脂製踏み
    蓋体を嵌入覆着せしめ、本体部分に中空状の物品収納部
    を形成した勝手口用階段形踏み台の製造方法。
  7. 【請求項7】 内枠槽はその全周壁部に、槽の高さ方向
    にのび、かつ槽の内側に隆起する凹凸壁をブロー成形の
    過程にて形成してなる請求項6の勝手口用階段形踏み台
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 樹脂製踏み蓋板は、その裏面外周部寄り
    に、内外二条の環状リブを隆設することにより、該リブ
    間に本体部開口部が嵌入する環状溝と、該溝の内方部分
    に格子状リブが同時に成形され、この格子状リブの一部
    にはさらに複数列の切欠き部が形成されて後、該切欠き
    部にはそれぞれ補強用金属製パイプが接着剤にて嵌合添
    着されている請求項6又は7の勝手口用階段形踏み台の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 踏み台階段構成部に内蔵される樹脂発泡
    ブロックは、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピ
    レンなどからなる樹脂材を30〜45倍にビーズ発泡
    し、外枠槽の本体構成部に内装される内枠槽にも一部接
    して、外枠槽の階段構成部内に密に押し込まれている請
    求項6乃至8のうち1項に記載の勝手口用階段形踏み台
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 荷重のかかった踏み蓋板の二条の内外
    両環状リブをそれぞれ独立分離して支持するため、前記
    内外両枠槽の開口部付近には、各槽のブロー成形の過程
    にて、水平肩部あるいは水平支承部などからなる受け部
    が予め形成されている請求項6乃至9のうち1項に記載
    の勝手口用階段形踏み台。
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