JP2966981B2 - 車輌のシートベルトリトラクタ - Google Patents

車輌のシートベルトリトラクタ

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JP2966981B2
JP2966981B2 JP3218679A JP21867991A JP2966981B2 JP 2966981 B2 JP2966981 B2 JP 2966981B2 JP 3218679 A JP3218679 A JP 3218679A JP 21867991 A JP21867991 A JP 21867991A JP 2966981 B2 JP2966981 B2 JP 2966981B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/415Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means allowing a permanent locking of the retractor during the wearing of the belt

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輌のシートベルトリト
ラクタに関する。更に詳細には、本発明は車輌の乗員の
要求に応じてシートベルト引出しを阻止する手動締付機
構を有するシートベルトリトラクタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車輌のシートベルトリトラクタ
は、シートベルトが乗員の周りに締付けられたときシー
トベルトウェビングをリトラクタから引出すのを阻止す
ることによってシートの乗員を保持する。
【0003】幾つかのシートベルトリトラクタは乗員が
シートベルトを締付けることができるが尚シート内で移
動できるように構成されている。これらのリトラクタは
緊急時にシートベルトの引出しを阻止する緊急ロック機
構を備えている。
【0004】リトラクタに緊急ロック機構を設けたにも
拘らず幾つかのシートベルトリトラクタは手動締付機構
を備え、これによって乗員は更にベルト引出しを阻止す
るようにリトラクタを手動でロックすることができる。
米国特許第4,427,164号はプッシュボタンによ
って起動される手動締付機構を有するシートベルトリト
ラクタを示す。このプッシュボタンが起動されたときロ
ック爪がスプールロックラチェットホイールに係合す
る。オーバセンタばねがロック爪に取付けられ、このオ
ーバセンタばねは爪をスプールロックラチェットホイー
ルと係合状態に保持してベルト引出し方向のスプールの
回転を阻止する。
【0005】米国特許第4,427,164号に示され
た締付機構を有するリトラクタは、車輌が荒れた路面を
通るとき意図的でなく不意に締付機構に係合することが
できる。ロック爪はロック負荷に対抗するために金属か
ら成っている。又、このロック爪は、ある負荷状態でオ
ーバセンタばねの付勢に抗してスプールロックラチェッ
トホイールとの係合状態に意図的でなく不意に回動する
のに十分な慣性を有する。この場合、オーバセンタばね
は爪をスプールロックラチェットホイールとの係合状態
に保持して、乗員が締付機構を起動するつもりでない時
にベルトの引出しを阻止し、乗員を拘束してしまう。こ
の締付機構はベルトを緩めるか又は車輌のドアを開放す
る(これら両方の操作はドライビング中安全でない)こ
とによって解放されるのみである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術のリトラクタでは特にロック爪とラチェットホ
イールとの係合がなお不安定であり且つ確実性に欠ける
という問題があった。
【0007】本発明の目的は上述の如き従来技術の欠点
を改善したシートベルトリトラクタを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シート
ベルトウェビングが巻きつけられ且つベルト引出し方向
およびベルト引込み方向に回転可能なスプールと、該ス
プールに固定され該スプールと共に回転する少なくとも
一つのスプールロックラチェットホイールと、前記スプ
ールロックラチェットホイールとスプールとを前記ベル
ト引出し方向の回転に抗してロックするため前記スプー
ルロックラチェットホイールと係合するロック位置に移
動可能な爪と、車輌が所定の速度で減速したとき該爪を
前記ロック位置に移動させる手段とを備える車輌シート
ベルトリトラクタにおいて、該爪を移動させる手段とは
別個に設けられた手動締付機構を備えており、該手動締
付機構は、該爪が解放位置にある第一の位置と、該爪が
前記ロック位置に保持されている第二の位置と、の間を
移動可能な爪アクチュエータと、意図的に該爪アクチュ
エータをその第二の位置に移動させるために該爪アクチ
ュエータに係合する手動の可動部材と、前記爪アクチュ
エータに作用し、前記爪には直接作用しないオーハーセ
ンタばねとを備え、該爪アクチュエータは、前記第一及
び第二の位置にあるとき、該爪及び該オーバーセンタば
ねの両者に係合し、該爪はオーバーセンタばねとは独立
に移動可能であり、該オーバーセンタばねは、爪アクチ
ュエータが前記第一の位置にあるときには爪アクチュエ
ータを第一の位置に押圧保持し、爪アクチュエータが前
記第二の位置にあるときには爪アクチュエータを第二の
位置に押圧保持することを特徴とする車輌のシートベル
トリトラクタが提供される。前記オーバーセンタばね
は、爪アクチュエータを前記第一の位置に押圧保持する
ために前記爪アクチュエータの第一の面に係合する第一
の部分を有し、前記オーバーセンタばねは、前記爪アク
チュエータが前記可動部材によって前記第二の位置に移
動されたとき該爪アクチュエータを前記第二の位置に押
圧保持するために爪アクチュエータの第二の面に係合す
る第二の部分を有することが好ましい。又、前記爪アク
チュエータは、前記爪に比して重量が軽いことが好まし
く、特に爪アクチュエータがプラスチックから作られ、
爪が金属から作られていることが好ましい。
【0009】さらに、本発明によれば、シートベルトウ
ェビングが巻きつけられ且つベルト引き出し方向及びベ
ルト引き込み方向に回転可能なスプールと、該スプール
に固定されてこのスプールと共に回転する少なくとも一
つのスプールロックラチェットホイールと、該スプール
ロックラチェットホイールとスプールとをベルト引出し
方向に回転しないようにロックするため前記スプールロ
ックラチェットホイールと係合するロック位置に移動可
能な爪と、車輌が所定の速度で減速したとき該爪を前記
ロック位置に移動させる手段とを備える車輌シートベル
トリトラクタにおいて、該爪を移動させる手段とは別個
に設けられた手動締付機構を備えており、該手動織付機
構は、該爪が解放位置にある第一の位置と、該爪がロッ
ク位置に保持されている第二の位置と、の間を、該爪に
対して移動可能なプラスチックの爪アクチュエータ部材
と、該爪アクチュエータ部材を意図的に前記第二の位置
に移動するため該爪アクチュエータ部材に係合する手動
の可動部材と、前記爪アクチュエータ部材及び前記手動
の可動部材のいずれか1つに作用し、且つ前記爪には直
接作用しないように離隔されているオーバーセンタばね
と、を備えて成り、該オーバーセンタばねは、前記爪ア
クチュエータ部材が前記第一の位置にあるときには該爪
アクチュエータ部材を第一の位置に押圧保持し、且つ前
記爪アクチュエータ部材が前記第二の位置にあるときに
は該爪アクチュエータ部材を第二の位置に押圧保持する
ことを特徴とする車輌のシートベルトリトラクタが提供
される。
【0010】本発明に係る車輌のシートベルトリトラク
タは手動の締付機構を有する。このリトラクタはシート
ベルトウェビングが巻きつけられるスプールを含む。こ
のスプールはベルト引出し方向とベルト引込み方向とに
回転可能である。少なくとも一つのスプールロックラチ
ェットホイールがスプールとともに回転するようにこの
スプールに固定されている。車輌の緊急時、ロック爪が
スプールロックラチェットホイールと係合状態にロック
位置に移動してスプールロックラチェットホイールとス
プールとのベルト引出し方向の回転を止める(ロックア
ップ)。このロックアップは、慣用のロックアッブ手段
によって行うことができる。スプールは、又、手動でロ
ックされ得る。爪アクチュエータが爪をロック位置に移
動するため第一の位置から第二の位置まで移動可能であ
る。手動の可動部材が設けられ、この可動部材は好まし
くはプッシュボタンから成り、このプッシュボタンは爪
アクチュエータを第二の位置に、すなわち、ロック位置
に移動するために爪アクチュエータに係合することがで
きる。爪アクチュエータが可動部材によって第二の位置
に移動されたときオーバーセンタばねが爪アクチュエー
タに作用して爪アクチュエータを第二の位置に保持し、
従って爪をロック位置に保持する。爪アクチュエータは
乗員の意図的操作によってのみ第二の位置に移動され得
る。また、この爪アクチュエータは、好ましくは軽量で
あり、オーバーセンタばねの付勢に抗して移動すること
ができない。この場合には、より確実に、オーバーセン
タばねは、爪アクチュエータが乗員によって意図的に第
二の位置に移動されたときにのみ、爪をロック位置に保
持する。爪は、意図的にではなく偶発的に、スプールロ
ックラチェットホイールと係合する方向に向かって回動
するかもしれない。しかし、このような状態において
も、爪はスプールロックラチェットホイールとの係合か
ら外れるように回動することができる。これは、オーバ
ーセンタばねが爪に作用しないからである。従って、オ
ーバーセンタばねが軽量の爪アクチュエータに作用する
が爪には直接作用しないので、意図的でない(不意の)
リトラクタロックアップ(係止)が防止される。
【0011】
【実施例】本発明に係る車輌のシートベルトリトラクタ
10は、図1および図2に示すように、スプール14に
巻きつけられた長尺なシートベルトウェビング12を有
する。スプール14はシャフト16に固定されていて、
車輌に固定されたリトラクタフレーム18内でシャフト
16と共に回転可能である。このシャフトの一端はリト
ラクタフレームの一側面22に設けられた開口20を通
して延び且つベアリング24に支承されている。リテイ
ナー26がシャフト16の軸方向移動を制限する。シャ
フト16の他端はリトラクタフレームの他側面30に設
けられた開口28を通して延び且つフレームの他側面3
0に固定された支持プレート34のベアリング部32に
支承されている。
【0012】スプール14はベルト引込み方向36とベ
ルト引出し方向38とに回転可能である。コイルばね4
0がスプール14をベルト引込み方向36に回転するよ
うにスプールを付勢する。コイルばね40の外端42は
フレーム18に固定されたカバー44のスロット内に収
容されている。このコイルばねの内端はシャフト16の
一端のスロット46内に収容されている。コイルばね4
0はシャフト16を介してスプール14をベルト引込み
方向36に付勢するように作用する。
【0013】一対のスプールロックラチェットホイール
48,50がスプール14に固定されてこのスプールと
共に回転する。好ましくは金属から作られたロック爪5
2がリトラクタフレーム18の開口54,56内に枢動
するように支持されている。このロック爪(以下単に爪
と呼ぶ)52は、スプールロックラチェットホイール4
8,50と係合した状態に枢動可能でありスプール14
のベルト引出し方向38の回転を阻止する。慣性体58
がフレーム18に固定されたハウジング60内に支持さ
れている。慣性レバー62がハウジング60に枢着され
て慣性体58に係合される。所定の速度以上の速度で車
輌の減速が生ずると、慣性体58がフレーム18に対し
て移動して慣性レバー62を回転して爪52を移動す
る。この爪52はスプールロックラチェットホイール4
8,50と係合状態に移動してベルトウェビング12が
更に引出されるのを阻止する。
【0014】手動締付能力を形成するために、リトラク
タ10は爪アクチュエータ70を含む。この爪アクチュ
エータを移動すると、爪52がスプールロックラチェッ
トホイール48,50と係合状態に移動してスプール1
4がベルト引出し方向38に回転するのを阻止する。こ
の爪アクチュエータ70はフレームの一側面22(図
1)とリトラクタの側方カバー72との間に枢動するよ
うに取付けられている。爪アクチュエータ70はピボッ
トピン74を有し、このピボットピンの一端はカバー7
2の開口76(図2)に収容されている。ピボットピン
74の他端はフレームの一側面22の開口80(図2)
内に取付けられたベアリング78内に収容されている。
爪アクチュエータ70はピボットピン74から下方向に
延びる第一のレバーアーム82を有する。第二のレバー
アーム84がピボットピン74から横方向に且つ第一の
レバーアーム82に対して略垂直方向に延びている。
【0015】ロック爪52の一端部(図1で左端)は爪
アクチュエータ70の第二のレバーアーム84に係合し
ている。爪アクチュエータ70が図3に示す如き第一の
位置にあるとき、爪52はスプールロックラチェットホ
イールから間隔をあけて配置されている。この位置にお
いて、スプール14はベルト引出し方向に回転すること
ができる。爪アクチュエータ70が図4に示された第二
の位置にあるとき、爪アクチュエータ70の第二のレバ
ーアーム84は、爪52をスプールロックラチェットホ
イールと係合する状態に移動させてスプール14のベル
ト引出し方向38の回転を阻止する。
【0016】爪アクチュエータ70は手動の可動部材に
よって上述の第一の位置から第二の位置に移動可能であ
り、その可動部材は好ましい実施例においてはプッシュ
ボタン90(図3および図4)から成っている。このプ
ッシュボタンは車輌に固定されたリトラクタトリムカバ
ー92に摺動するように取付けられている。プッシュボ
タン90は、ばね94の押圧力により爪アクチュエータ
70の第一のレバーアーム82から離れるように外方に
偏倚される。プッシュボタン90に設けられたキャッチ
部材96がプッシュボタン90の外方向移動を制限す
る。
【0017】このプッシュボタン90は前面98を有
し、乗員はこの前面を押してプッシュボタン90をばね
94の付勢に抗して内方に移動させることができる。プ
ッシュボタン90が図4に示す如き位置に押されたと
き、プッシュボタン90のポスト100は爪アクチュエ
ータ70の第一のレバーアーム82に係合し、爪アクチ
ュエータ70を図3に示された第一の位置から図4に示
された第二の位置に回動させる。この爪アクチュエータ
70の第二のレバーアーム84は、爪52をスプールロ
ックラチェットホイール48,50と係合するロック位
置に移動する。プッシュボタン90の押圧が解除された
とき、ばね94はプッシュボタン90を図3に示される
位置に戻し、その位置ではプッシュボタンは爪アクチュ
エータ70のレバーアーム82から離れている。
【0018】オーバーセンタばね110が爪アクチュエ
ータ70をその第一の位置又は第二の位置のいずれかに
付勢する。このオーバーセンタばねはばね取付ピン11
2によってリトラクタ10に取付けられている。取付ピ
ン112はその外端がリトラクタ側方カバー72のボス
114(図2)に収容されている。この取付ピンの内端
はフレームの一側面22の開口116内に収容されてい
る。
【0019】爪アクチュエータ70が図3に示す第一の
位置にあるとき、オーバーセンタばね110の第一部分
118は爪アクチュエータ70の第一の面120に係合
する。オーバーセンタばね110と爪アクチュエータ7
0とがこの位置にあると、オーバーセンタばね110は
爪アクチュエータ70をその第一の位置に保持し且つ爪
アクチュエータ70は爪52をスプールロックラチェッ
トホイールとの係合状態に移動しない。
【0020】爪アクチュエータ70が図4に示す第二の
位置にあるとき、オーバーセンタばね110の第二の部
分122は爪アクチュエータ70の第二の面124に係
合する。オーバーセンタばね110と爪アクチュエータ
70がこの位置にあると、爪アクチュエータ70はオー
バーセンタばね110によって第二の位置に保持され
る。爪アクチュエータ70は、爪52がスプールロック
ラチェットホイール48,50と係合する状態に保持
し、従って、必要に応じベルト引出し方向38のスプー
ル14の回転を阻止する。
【0021】オーバーセンタばね110は爪アクチュエ
ータ70を介してのみ爪52に作用する。又、爪アクチ
ュエータ70は乗員の意図的作用によってのみ第二の位
置に移動され得る。従って、オーバーセンタばね110
は、爪アクチュエータ70が可動部材90によって第二
の位置に意図的に移動されたときのみ爪52をロック位
置に保持することができる。従って、荒れたロード面か
らリトラクタに衝撃が与えられる場合のように偶発的に
爪52がスプールロックラチェットホイールと係合状態
に回動されても、オーバーセンタばね110が爪に作用
しないので、爪52はスプールロックラチェットホイー
ルとの係合から外れて回動自在である。更に、爪アクチ
ュエータ70は軽重量材料、好ましくはプラスチックか
ら作られている。従って、オーバーセンタばね110は
爪アクチュエータ70を所定位置に保持して爪アクチュ
エータ70がロック爪52を不意に移動することから防
止するようにすることができる。従って、リトラクタの
不意のロックアップ(係止)はオーバセンタばね110
が爪アクチュエータ70に作用するが爪52に直接作用
しないので防止される。
【0022】爪52は所定量を超えるベルトウェビング
12の引込みに応じてロック位置から外れて移動可能で
ある。ウエブセンサ130が爪52に取付けられてい
る。このウエブセンサはベルトウェビング12と係合可
能な接触部132とセンサを爪に取付けるためのクリッ
プ部134とを有する。所定量のベルトウェビングより
も多いウェビングがスプール14に巻きつけられたと
き、巻きつけられたベルトウェビング12の直径はウエ
ブセンサの接触部132に係合するのに十分な大きさに
なって爪52をそのロック位置から外れるよう移動す
る。爪52がそのロック位置から外れたとき、爪52は
爪アクチュエータ70を図3に示す第一の位置に戻すよ
うに移動する。従って、車輌のシートベルトが解放され
て十分な量のウェビングを引込まれるとき、締付機構が
解放されてスプール14が再びベルト引出し方向38に
回転するのが自由になる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、以下の作用効果が得ら
れる。 (a)爪アクチュエータは、手動の可動部材の意図的な
操作によってのみ、爪がロック位置にある第二の位置に
移動して、爪をロック位置に保持する。通常は、爪アク
チュエータは、オーバーセンタばねによって爪が解放位
置にある第一の位置に押圧保持されているので、爪を決
してロック位置に保持せず、爪は自由に移動可能であ
る。 (b)オーバーセンタばねは、爪アクチュエータには直
接作用するが、爪には直接作用しないので、爪は、爪ア
クチュエータが第二の位置に押圧保持されている場合を
除いて、爪アクチュエータによりロック位置に保持され
ることはなく、自由に枢動可能である。 (c)よって、何らかの衝撃により不意に爪がロック位
置に移動したとしても、爪は、爪アクチュエータから自
由に移動可能であり、オーバーセンタばねの作用を受け
ずに自由に枢動可能であるので、ロック位置から自由に
移動可能でありロック位置にロックされずに外れること
ができるので、不意のロックアップを防止することがで
きる。 (d)オーバーセンタばねを用いているので、複雑な構
成によらずに、爪アクチュエータが第一の位置にある場
合には爪アクチュエータを第一の位置に確実に押圧保持
し、また爪アクチュエータが可動部材の作用により第二
の位置に移動した後は爪アクチュエータを第二の位置に
確実に押圧保持することができる。上述の如く、本発明
によれば、リトラクタの不意のロックアップを防止し、
ロック爪とラチェットホイールとの係合を確実且つ安定
良く行い信頼性の高いリトラクタを提供することができ
るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するシートベルトリトラクタの部
分断面正面図。
【図2】図1のリトラクタの分解斜視図。
【図3】第一の位置における爪アクチュエータとスプー
ルロックラチェットホイールとの係合から外れたロック
爪とを示す図1のリトラクタの部分断面側面図。
【図4】第二の位置における爪アクチュエータとロック
爪をロック位置に保持するオーバセンタばねとを示す図
3と同様の側面図。
【符号の説明】
10:リトラクタ、12:ベルトウェビング、14:ス
プール、 18:フレーム、36:ベルト引込み方向、38:ベル
ト引出し方向、 40:コイルばね、48,50:スプールロックラチェ
ットホイール、 52:ロック爪、70:爪アクチュエータ、90:プッ
シュボタン、 110:オーバセンタばね、130:ウエブセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−138653(JP,U) 実開 昭58−86142(JP,U) 実開 昭60−155661(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/36

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートベルトウェビング(12)が巻き
    つけられ且つベルト引出し方向およびベルト引込み方向
    に回転可能なスプール(14)と、該スプールに固定さ
    れ該スプールと共に回転する少なくとも一つのスプール
    ロックラチェットホイール(50)と、前記スプールロ
    ックラチェットホイールとスプールとを前記ベルト引出
    し方向の回転に抗してロックするため前記スプールロッ
    クラチェットホイールと係合するロック位置に移動可能
    な爪(52)と、車輌が所定の速度で減速したとき該爪
    を前記ロック位置に移動させる手段(58,62)とを
    備える車輌シートベルトリトラクタにおいて、 該爪を移動させる手段(58,62)とは別個に設けら
    れた手動締付機構を備えており、該手動締付機構は、 該爪(52)が解放位置にある第一の位置と、該爪が前
    記ロック位置に保持されている第二の位置と、の間を移
    動可能な爪アクチュエータ(70)と、 意図的に該爪アクチュエータをその第二の位置に移動さ
    せるために該爪アクチュエータに係合する手動の可動部
    材(90)と、 前記爪アクチュエータ(70)に作用し、前記爪(5
    2)には直接作用しないオーバーセンタばね(110)
    とを備え、 該爪アクチュエータ(70)は、前記第一及び第二の位
    置にあるとき、該爪(52)及び該オーバーセンタばね
    (110)の両者に係合し、 該爪(52)はオーバーセンタばね(110)とは独立
    に移動可能であり、 該オーバーセンタばね(110)は、爪アクチュエータ
    (70)が前記第一の位置にあるときには爪アクチュエ
    ータを第一の位置に押圧保持し、爪アクチュエータ(7
    0)が前記第二の位置にあるときには爪アクチュエータ
    を第二の位置に押圧保持することを特徴とする車輌のシ
    ートベルトリトラクタ。
  2. 【請求項2】 前記オーバーセンタばね(110)は、
    爪アクチュエータ(70)を前記第一の位置に押圧保持
    するために前記爪アクチュエータの第一の面(120)
    に係合する第一の部分(118)を有し、前記オーバー
    センタばね(110)は、前記爪アクチュエータ(7
    0)が前記可動部材(90)によって前記第二の位置に
    移動されたとき該爪アクチュエータ(70)を前記第二
    の位置に押圧保持するために爪アクチュエータの第二の
    面(124)に係合する第二の部分(122)を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のリトラクタ。
  3. 【請求項3】 前記爪アクチュエータは前記第一の位置
    と第二の位置との間で枢動するように取付けられたレバ
    ーを備え、該レバーは前記可動部材に係合する第一のレ
    バーアームと前記爪に係合する第二のレバーアームとを
    有する請求項に1記載のリトラクタ。
  4. 【請求項4】 前記爪アクチュエータは前記爪に比して
    重量が軽い請求項1に記載のリトラクタ。
  5. 【請求項5】 前記爪アクチュエータはプラスチックか
    ら作られ、前記爪は金属から作られている請求項4に記
    載のリトラクタ。
  6. 【請求項6】 前記爪アクチュエータは前記第一の位置
    と第二の位置との間に枢動するようにリトラクタのフレ
    ームに取付けられたレバーを備え、該レバーは前記可動
    部材に係合する第一のレバーアームと前記爪に係合する
    第二のレバーアームとを有し、前記オーバーセンタばね
    は第一の部分と第二の部分とを有し、前記第一の部分は
    前記レバーを第一の位置に付勢するために前記第二のレ
    バーアームの第一の面に係合し、前記第二の部分は前記
    レバーが可動部材によって第二の位置に移動されたとき
    前記レバーを第二の位置に押圧保持するために前記第二
    のレバーアームの第二の面に係合する請求項1に記載の
    リトラクタ。
  7. 【請求項7】 前記可動部材は前記第一のレバーアー
    ムに対して移動するように取付けられたプッシュボタン
    該プッシュボタンを前記第一のレバーアームから離
    れるように付勢する手段とを備えている請求項6に記載
    のリトラクタ。
  8. 【請求項8】 更に、前記爪をロック位置から外れるよ
    うに移動する手段であって、前記スプールに巻かれたベ
    ルトウェビングの量が所定値以上に達したとき、前記爪
    をロック位置から外れるように移動するために前記スプ
    ールに巻かれたベルトウェビングと係合可能な手段を備
    える請求項6に記載のリトラクタ。
  9. 【請求項9】 前記手段が前記スプールに巻き付けられ
    たベルトウェビングと係合可能な第一の部分と前記爪に
    取り付けられた第二の部分とを有するウエブセンサであ
    る請求項8に記載のリトラクタ。
  10. 【請求項10】 シートベルトウェビング(12)が巻
    きつけられ且つベルト引出し方向とベルト引込み方向と
    に回転可能なスプール(14)と、該スプールに固定さ
    れてこのスプールと共に回転する少なくとも一つのスプ
    ールロックラチェットホイール(50)と、該スプール
    ロックラチェットホイールとスプールとをベルト引出し
    方向に回転しないようにロックするため前記スプールロ
    ックラチェットホイールと係合するロック位置に移動可
    能な金属の爪(52)と、車輌が所定の速度で減速した
    とき該爪を前記ロック位置に移動させる手段(58,6
    2)とを備える車輌シートベルトリトラクタにおいて、 該爪を移動させる手段(58,62)とは別個に設けら
    れた手動締付機構を備えており、該手動締付機構は、 該金属の爪(52)が解放位置にある第一の位置と、該
    金属の爪(52)がロック位置に保持されている第二の
    位置と、の間を移動可能なプラスチックの爪アクチュエ
    ータ(70)と、 該爪アクチュエータ(70)を意図的に前記第二の位置
    に移動するために、該爪アクチュエータ(70)に係合
    する手動の可動部材(90)と、 前記爪アクチュエータ(70)に作用し、前記金属の爪
    (52)には直接作用しないオーバーセンタばね(11
    0)とを備えて成り、 該爪アクチュエータ(70)は、該金属の爪(52)及
    び該オーバーセンタばね(110)の両者に係合可能な
    位置に設けられており、且つ該爪(52)は該オーバー
    センタばね(110)とは無関係に移動可能であり、 該オーバーセンタばね(110)は、前記爪アクチュエ
    ータ(70)が前記第一の位置にあるときには前記爪ア
    クチュエータ(70)を第一の位置に押圧保持し、前記
    爪アクチュエータ(70)が前記第二の位置にあると
    き、又、爪アクチュエータ(70)が前記可動部材(9
    0)によって第二の位置に移動されるときには、爪アク
    チュエータ(70)を第二の位置に押圧保持することを
    特徴とする車輌のシートベルトリトラクタ。
  11. 【請求項11】 前記爪アクチュエータは前記第一の位
    置と第二の位置との間に枢動するように取付けられたレ
    バーを含み、該レバーは前記可動部材に係合する第一の
    レバーアームと前記爪に係合する第二のレバーアームと
    を有する請求項10記載のリトラクタ。
  12. 【請求項12】 前記可動部材は前記第一のレバーアー
    ムに対して移動するように取付けられたプッシュボタン
    と該プッシュボタンを前記第一のレバーアームから離れ
    るように付勢する手段とを有する請求項11記載のリト
    ラクタ。
  13. 【請求項13】 更に、前記爪をロック位置から外れる
    ように移動する手段であって、前記スプールに巻かれた
    ベルトウェビングの量が所定値以上に達したとき、前記
    爪をロック位置から外れるように移動するために前記ス
    プールに巻かれたベルトウェビングと係合可能な手段
    備える請求項10に記載のリトラクタ。
  14. 【請求項14】 シートベルトウェビング(12)が巻
    きつけられ且つベルト引き出し方向及びベルト引き込み
    方向に回転可能なスプール(14)と、該スプールに固
    定されてこのスプールと共に回転する少なくとも一つの
    スプールロックラチェットホイール(50)と、該スプ
    ールロックラチェットホイールとスプールとをベルト引
    出し方向に回転しないようにロックするため前記スプー
    ルロックラチェットホイールと係合するロック位置に移
    動可能な爪(52)と、車輌が所定の速度で減速したと
    該爪を前記ロック位置に移動させる手段(58,6
    2)とを備える車輌シートベルトリトラクタにおいて、 該爪を移動させる手段(58,62)とは別個に設けら
    れた手動締付機構を備えており、該手動締付機構は、 該爪(52)が解放位置にある第一の位置と、該爪(5
    2)がロック位置に保持されている第二の位置と、の間
    を、該爪(52)に対して移動可能なプラスチックの爪
    アクチュエータ部材(70)と、 該爪アクチュエータ部材(70)を意図的に前記第二の
    位置に移動するため該爪アクチュェータ部材(70)に
    係合する手動の可動部材(90)と、 前記爪アクチュエータ部材(70)に作用し、且つ前記
    爪(52)に直接作用しないように離隔されているオー
    バーセンタばね(110)と、を備えて成り、 該オーバーセンタばね(110)は、前記爪アクチュエ
    ータ部材(70)が前記第一の位置にあるときには該爪
    アクチュエータ部材(70)を第一の位置に押圧保持
    し、且つ前記爪アクチュエータ部材(70)が前記第二
    の位置にあるときには該爪アクチュエータ部材(70)
    を第二の位置に押圧保持することを特徴とする車輌のシ
    ートベルトリトラクタ。
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