JP2966275B2 - コンベアにより搬送されている平坦物の抜き取り装置 - Google Patents

コンベアにより搬送されている平坦物の抜き取り装置

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JP2966275B2
JP2966275B2 JP6022787A JP2278794A JP2966275B2 JP 2966275 B2 JP2966275 B2 JP 2966275B2 JP 6022787 A JP6022787 A JP 6022787A JP 2278794 A JP2278794 A JP 2278794A JP 2966275 B2 JP2966275 B2 JP 2966275B2
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英博 安田
雅之 道免
誠一 村上
克弘 堀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベアにより搬送さ
れている平坦物の抜き取り装置に関する。より詳しく
は、印刷機等からコンベアにより連続的に搬送される折
丁等から、1部又は複数部の折丁を抜き取る装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】印刷
ラインにおいては、連続的に搬送されている印刷物を、
検査のために抜き取る必要がある。従来、この抜き取り
作業は、オペレータによる手作業により行われていた。
この手作業を機械化して自動的に抜き取ることが望まれ
ている。本発明の目的は、搬送コンベア上に載置されて
連続的に搬送されている平坦物から1部を、又は複数部
を自動的に抜き取ることができる装置を提供することで
ある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、以下の技術的手段を講じた。即ち、本
発明は、コンベア(1)上に載置されて、搬送方向に位
置がずらされて、そして搬送方向下流側のエッジ(5)
が露出して搬送されている平坦物(4)の下面側に挿入
されるヘラ(9)と、挿入されたヘラ(9)の上面側の
平坦物(4)を該ヘラ(9)上にクランプするクランプ
手段(53)と、前記ヘラ(9)を移動させて該ヘラ
(9)上にクランプされた平坦物(4)をコンベア
(1)上から抜き取るためのヘラ移動装置(8)と、を
備え、 前記ヘラ移動装置(8)は、コンベア(1)の上
方に配置され且つ該コンベア(1)の搬送方向に直交す
る水平方向の軸心回りに回動自在なアーム装置(8)を
備え、該アーム装置(8)の先端部に前記ヘラ(9)を
設けている抜き取り装置において、 前記アーム装置
(8)を回動半径方向に伸縮自在に備え、該アーム装置
(8)を伸縮させることで前記ヘラ(9)をコンベア
(1)の搬送方向に平行に移動させるガイド部材(2
2)を備え、 前記アーム装置(8)は、前記ヘラ(9)
を平坦物(4)の下面側に挿入したのちに伸縮してコン
ベア(1)上から前記ヘラ(9)を上昇し、上昇したの
ちにヘラ(9)上にクランプした平坦物(4)を抜き取
り動作するように構成されていることを特徴とする(請
求項1)。
【0004】
【作用】本発明の装置によれば、平坦物がコンベア上に
重ねられて、搬送方向に位置がずらされて、そして搬送
方向下流側のエッジが露出して搬送されている。この平
坦物の一部を、該コンベア上から抜き取る操作は、ま
ず、定位置に設けられたエッジ検出手段により、前記コ
ンベアにより搬送されている前記平坦物の前記エッジを
検出することにより開始される。そして、エッジ検出手
段のエッジ検出信号により、エッジ検出手段よりも下流
側で且つ前記コンベア上方の待機位置に待機しているヘ
ラを、前記検出したエッジから、コンベアに対して相対
平行移動させて平坦物の下面側に挿入する。
【0005】次に、前記挿入されたヘラの上面側の平坦
物を、ヘラを上昇することにより持上げ、該ヘラ上にク
ランプする。そして、前記ヘラを移動させて、該ヘラに
クランプされた平坦物をコンベア上から抜き取る。ヘラ
上で平坦物をクランプして、コンベア上から抜き出した
後、該ヘラをコンベア上方に回動させることにより、抜
き出した平坦物をコンベア上方において反転させ、そし
て、該反転位置において前記クランプを解除して、該平
坦物を反転位置下方に配置したスタッカに収納すること
により、抜き取り作業が全自動で行える。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の抜き取り装置の要部構成を示す。
図1においては、装置のメインフレームは省略してあ
り、各部の形状も簡略化して示されている。本発明の抜
き取り装置は、コンベア1 により搬送されている平坦物
4 のエッジ5 を検出するためのエッジ検出手段3 と、前
記エッジ検出手段3 により検出したエッジ5 から、上下
の平坦物4,4 間に挿入されるヘラ9 と、前記挿入された
ヘラ9 の上面側の平坦物4 を、該ヘラ9 上にクランプす
るクランプ手段53と、前記ヘラ9 をコンベア搬送速度よ
りも早い速度で搬送方向下流側に移動させて、該ヘラ9
にクランプされた平坦物4 をコンベア1 上から抜き取る
ためのヘラ移動装置8とから構成されている。
【0007】前記搬送コンベア1 は、並列した複列のエ
ンドレスベルトを有し、適宜の駆動源(不図示)により
矢印Wの方向に連続運転されている。このコンベア1 上
には、図7に示すように、平坦物の一例としての折丁4
が、コンベア1 上に重ねられて、搬送方向に位置がずら
されて、そして搬送方向下流側のエッジ5 が露出して搬
送されている。即ち、刺身状に重合された状態で連続的
に搬送されている。搬送コンベア1 のベルトの材質は、
特に限定されないが、例えば表面ナイロンなどのポリベ
ルトが好ましい。また、平坦物4 は、印刷された刷本等
折畳まれたものであっても良いし、一枚ものであっても
良く、紙に限らずフイルム等であっても良い。
【0008】前記コンベア1 には、前記折丁4 のエッジ
5 を浮き上がらせるための手段2 が設けられている。こ
の浮き上がらせ手段2 は、図8に示すように、エンドレ
スベルト間に設けられたローラ2 により構成されてい
る。このローラ2 の周面は、所定高さ寸法だけ搬送コン
ベア1 の上面上に突出している。即ち、このローラ2 に
よりコンベア1 の搬送面に段差を設け、折丁4 のエッジ
5 を下方の折丁4 の表面から浮き上がらせている。この
ローラ2 の材質は、金属製、プラスチック製等適宜で良
いが、金属の場合はめっき等防錆加工がなされたものが
好ましい。ローラ2 の駆動は、周速度を搬送コンベア1
の速度に同期させることが好ましい。
【0009】図1に示すように、前記エッジ検出手段3
は、コンベア1 の上方で、前記ローラ2 の位置に対応し
て、折丁4 の先端のエッジ5 を検出できる位置に配置さ
れている。このエッジ検出手段3 は、無接触式距離セン
サーで構成され、例えば、レーザ変位計、超音波センサ
ー等、折丁4 のエッジ5 を検出できるものならば適用可
能である。尚、前記ローラ2 は、折丁4 の厚みが薄くて
検出センサー3 で折丁4 のエッジ5 を検出するのが困難
な場合に設ければよく、折丁4 の厚みが厚い場合は、必
ずしも設ける必要がない。
【0010】前記ヘラ移動装置8 は、前記コンベア1 の
上方に配置され、かつ、該コンベア1 の搬送方向に直交
する水平方向の軸心回りに回動自在なアーム装置8 によ
り構成されている。図2に示すように、前記アーム装置
8 は回動半径方向に伸縮自在である。即ち、前記アーム
装置8 は、前記コンベア1 の搬送方向に直交する水平方
向の軸心を有するアーム軸6 と、該アーム軸6 に設けら
れた伸縮自在な第1 アーム装置と、該第1 アーム装置に
設けられた伸縮自在な第2 アーム装置と、前記アーム軸
6 を回動させるモータ等から構成される駆動装置7 とか
らなる。
【0011】この駆動装置のモータ7 によりアーム軸6
を回動させることによりアーム装置8 の揺動速度、揺動
角度、揺動方向、停止位置を自在に制御する。図3に示
すように、前記第1 アーム装置は、前記回動自在なアー
ム軸6 に固定された第1 ブロック11と、該第1 ブロック
11に摺動自在に設けられた第1 アーム14と、該第1 アー
ム14の下端に上下方向回動自在に枢支された第2 ブロッ
ク21,30 とを有する。前記第1 ブロック11には、前記ア
ーム軸6 を挟んでその両側に夫々スライダ12, 12が設け
られている。この各スライダ12,12 に前記第1 アーム1
4,14 が、互いに平行に且つ前記アーム軸6 の軸心に直
交する方向に摺動自在に挿通されている。この一対の第
1 アーム14,14 はロッドで形成されている。
【0012】前記一対の第1 アーム14,14 の上端部は、
上部プレート13a により互いに連結固定されている。ま
た、一対の第1 アーム14,14 の下端部も、下部プレート
13bにより互いに連結固定されている。前記第1 ブロッ
ク11の下面にバネ座15が設けられている。また、前記下
部プレート13b の上面にバネ座16が設けられている。前
記両バネ座15,16 間に圧縮バネ17が介在されている。従
って、一対の第1 アーム14は、常時、バネ17の力によっ
て可能な限り長く延びた状態となっている。最大伸び量
は上部プレート13a に設けられたストッパ18が第1 ブロ
ック11に当接することで設定される。
【0013】前記下部プレート13b の中央部下面には、
下方に突出するボス19が設けられている。このボス19に
軸20が貫通し、該軸20は回動自在である。この軸20と前
記アーム軸6 とは互いに平行に配置されている。この軸
20に前記第2 ブロック21,30が固定されている。即ち、
第2 ブロックは、この軸20の一端部に固定された三角板
21と、他端部に固定されたブロック30とに分割構成され
ている。前記三角板21には前後一対のローラ24,24 が軸
支されている。このローラ24,24 は、上下一対配置され
たガイド部材22,22 間に形成された案内溝23に転動自在
に嵌合している。この案内溝23は、前記コンベア1 の搬
送方向に沿って所定長さにわたって設けられ、且つ、該
搬送面と平行に延びている。この案内溝23の前後端部は
開口し、前記ローラ24がこの開口部から出入り自在とさ
れている。
【0014】前記上部プレート13a には、バネ用ロッド
27が固定されている。前記三角板21には金具26が固定さ
れ、該金具26にピン28が固定されている。そして、前記
バネ用ロッド27と、ピン28との間に引っ張りバネ25が掛
け渡されている。前記三角板21は前記バネ25により、一
方向に付勢されている。次に、図4に示す前記第2 アー
ム装置を説明する。即ち、前記第2 ブロックの一部を構
成する前記ブロック30にはプレート31が固定されてい
る。このプレート31には前記軸20を介してその両側に一
対のスライダー32,32 が設けられている。このスライダ
ー32,32 に、第2 アーム33,33 が摺動自在に挿通されて
いる。この第2 アーム33はロッドから構成されている。
この一対の第2 アーム33,33 の上端部同士は上部プレー
ト36で連結され、この一対の第2 アーム33,33 の下端部
同士が第3 ブロック35で連結されている。この第3 ブロ
ック35の下面にボス38が突設されている。このボス38に
軸39が挿通固定されている。この軸39は前記アーム軸6
と平行に設けられている。
【0015】前記軸39にはブロック40,40 が回動自在に
挿通され、該ブロック40,40 の下面に前記ヘラ9 が固定
されている。このヘラ9 は、前記折丁4 のエッジ5 に対
面する側が先細り状に形成された板材から構成されてい
る。更に、この軸39には前記クランプ手段53が設けられ
ている。このクランプ手段53は、前記軸39に回動自在に
挿通されたブロック41,41 と、該ブロック41,41 の下面
に固定されたクランプ部材10と、該クランプ部材10を上
下方向に回動させるクランプ駆動手段44とからなる。こ
のクランプ部材10は、板状物であり、前記ヘラ9 の上面
側に位置している。
【0016】前記クランプ部材10にはクランプ駆動手段
であるシリンダ44が結合されている。即ち、このクラン
プ部材10には更にブロック42が固定され、該ブロック42
にシリンダロッドの先端部43がピンを介して結合されて
いる。このシリンダロッドを摺動自在とするシリンダ44
の端部が、ピン46を介して、前記上部プレート36に固定
された金具45に連結されている。しかして、シリンダ44
のロッドを伸縮させて前記クランプ部材10を回動させる
ことにより、クランプ部材10の下面と前記ヘラ9 の上面
との間で、前記折丁4 を挟持可能としている。
【0017】前記ヘラ9 の後端部には、バネ48の一端が
係止され、該バネ48の他端は、前記第3 ブロック35に固
定した金具49に係止されている。そして前記金具49にス
トッパ50が取り付けられ、このストッパ50の下面と前記
ヘラ9 の上面とが接離自在に当接するよう構成されてい
る。即ち、前記ヘラ9 の先端側は軸39を中心として上方
へは回動を許容されているが、下方への回動は前記スト
ッパ50により規制されている。そして、バネ48によりヘ
ラ9 の後端側が上方に付勢され、ヘラ9 とストッパ50と
が当接し、ヘラ9 の初期角度が設定されている。
【0018】前記プレート31には、アーム伸縮用シリン
ダ34が固定されてあり、同シリンダ34のロッド先端に、
前記第3 ブロック35が接続されている。しかして、シリ
ンダ44を伸縮させることにより、第2 アーム33が上下方
向に移動する。更に前記プレート31にはストッパシリン
ダ37が設けられ、そのロット先端にはストッパ47が固定
されている。このストッパ47は前記第3 ブロック35の上
面に接離自在に当接する。しかして、このストッパ47に
より第2 アーム33の上方移動が制限される。
【0019】図1に示すように、前記コンベア1 の上面
側に、半円弧状のガイド板51が配置され、このガイド板
51は、前記ヘラ9 とクランプ部材10に把持されて抜き取
られる折丁4 を案内するものである。前記ガイド板51の
終端部にスタッカ装置52が配置されている。このスタッ
カ装置52は前記アーム軸6 の上方に配置されている。こ
のスタッカ装置52は、クランプ手段53から解放されて落
下する折丁4 を収納するものである。前記搬送コンベア
1 の前方には、揺動する第2 コンベア60が設けられ、同
コンベア60が揺動することにより搬送コンベア1 との接
続を開閉可能としている。接続が開となった時(図5の
実線で図示)搬送されて来る折丁4 は第2 コンベア60の
下方に廃棄され、接続が閉の状態(図5に二点鎖線で図
示する60a )では折丁4 は正常に次工程へ搬送される。
同コンベア60は、搬送コンベア1 に対応した複列コンベ
アであっても良いし、単列コンベアであっても良い。又
コンベア60の配置は、図5に示すように搬送コンベア1
に接続した時コンベア上面が若干上がり勾配となるよう
にすることが好ましい。折丁4 の腰の強さ(主に厚みの
影響による自身の形態保持強さ)によるが、特に折丁4
の厚みが薄くて腰の強さが弱く折れ曲がりが小さくなる
場合は、コンベア上面に上がり勾配を設ける必要がな
い。
【0020】次に、各部の動作について説明する。図6
に示すように、折丁4 は搬送コンベア1 の上に刺身状に
重合され搬送される。図8に示すように折丁4 はローラ
2 の位置では、ローラ2 の高さに持ち上げられ先端のエ
ッジ5 の高さが先行する折丁4 に比べて明確に区別する
ことが可能となる。検出センサー3 により連続する折丁
4 間に間隔が確認できる。印刷機等の前工程との関連か
ら抜き取り信号が発せられると、動作開始位置8aに待機
しているアーム装置8 を回動させるために駆動装置のモ
ータ7 が起動する。
【0021】アーム装置8 は、図1に示すようにアーム
軸6 を中心にして8a,8b ……8hで示す位置間を揺動す
る。更に8a,8b,8c,8d の位置では、ガイド22,22 の案内
溝23に沿って移動するので第1 アーム装置下端の軸20
は、搬送コンベア1 に平行に移動する構成となってい
る。アーム装置8 の回動開始により、第1 アーム装置の
ローラ24,24 が案内溝23を進むため、第1 アーム14が伸
縮運動し、そして第2 ブロック21,30 が、ガイド22に沿
って直線的に搬送コンベア1 に平行に移動を開始し、こ
のとき、第2 アーム33下端のヘラ9 がコンベア1 の搬送
方向と平行に移動する。そして、シリンダ34が動作して
第2 アーム33が下降し、ヘラ9 の下面が、コンベア1 上
を搬送されている折丁4 の上面に当接する。
【0022】ヘラ9 の先端部が折丁4 に当接する前は、
該ヘラ9 の後端は、スプリング48により上方に付勢され
ストッパ50と当接している。しかし、ヘラ9 の先端が折
丁4に当接し、該折丁4 から押圧されると、該ヘラ9 の
先端は、スプリング48に抗して上方に回動し、ヘラ9 の
後端とストッパ50との当接が解除される。これによりヘ
ラ9 の下面は折丁4 の上面にソフトタッチして当接し、
折丁4 を傷つけることがない。そしてヘラ9 先端がコン
ベア1 の上面より幾分下方まで下降し、該ヘラ9 を確実
に折丁4 の上面に当接させる(位置8b)。
【0023】この状態において、前記モータ7 の回転速
度は、ヘラ9 の移動速度がコンベア1 の搬送速度よりも
遅くなるよう、または、ヘラ9 の移動を所定時間停止さ
せるよう制御される。このようにして、ヘラ9 と折丁4
の移動速度に差を生じさせてコンベア1 に対してヘラ9
を相対平行移動させることにより、ヘラ9 の先端が折丁
4 の間に挿入される。このとき、ヘラ9 上面に折丁4 が
乗るよう、クランプ部材10は上方に回動させておく。前
記速度差、または停止時間を制御することにより、ヘラ
9 上に乗る折丁4 の枚数を制御することができる。
【0024】ヘラ9 が確実に折丁4 間に挿入された後、
ヘラ上下シリンダ34が逆動作し第2アーム33を上昇させ
ることによりヘラ9 を上昇させ、ヘラ上の折丁4 を持上
げる。このとき、前以てストッパシリンダ37が動作して
第2 アーム33の上昇位置が設定されている(位置8c)。
この上昇設定位置は、ヘラ9 先端下面が折丁4 上面から
少し離れる位置である。ヘラ9 先端が折丁4 から離れる
ことにより、ヘラ9 はスプリング48により回動して、ス
トッパ50に当接し、姿勢が安定する。
【0025】ヘラ9 の姿勢が安定した後、把持シリンダ
44のロッドを伸長させ、クランプ部材10を回動させ、ヘ
ラ9 の上に持ち上げられた所定部数の折丁4 を把持す
る。把持完了と共に抜き取りモータ7 が加速(搬送コン
ベア1 の速度の2〜4倍)してアーム装置8 を回転させ
る(位置8d〜8f)ことにより、折丁4 がコンベア上から
抜き取られる。前記把持する折丁4 は1部であっても良
いし、複数部であっても良い。複数部抜き取る場合は、
ヘラ9 の平行移動を位置8bで所定時間停止させ、所定部
数を背ぎりした後把持すれば良い。
【0026】尚、ヘラ9 が下降した状態で折丁4 をクラ
ンプしてもよいが、ヘラ9 が下降した状態では、ヘラ9
の他方端にバネ48が作用してストッパ50とヘラ9 とが当
接していないので、シリンダ44を動作させるとヘラ9 の
姿勢が不安定となり、ヘラ9下面に接触している折丁4
を傷つけるおそれがある。従って、これを防止するため
ヘラストッパシリンダ37が設定する上昇位置までヘラ9
を上昇させ、ヘラ9 の他方端がストッパ50に当接した安
定した位置でクランプするのが良い。その後、更にアー
ム装置8 を回動させて、アーム装置8 が位置8gに到達す
ると抜き取りモータ7 を停止させ、クランプ手段53を解
放し折丁4 を解放するので、折丁4 は姿勢良くスタッカ
装置52の上に排出される。折丁4 を排出後、ヘラ上下シ
リンダ34、ヘラストッパシリンダ37が逆動作し、抜き取
りモータ7 が原点復帰し、クランプ手段53が動作開始位
置に待機する。
【0027】以上の動作は、上方のスタッカ装置52に折
丁4 を抜き取る動作であるが、次に、搬送コンベア1 と
第2 コンベア60との接合部の下方に多数の折丁4 を抜き
取る動作を説明する。以下、この動作を廃棄抜き取りと
称する。図5に示すように廃棄抜き取りの開始時は、ヘ
ラ9 が折丁4 間に挿入され所定高さに上昇した位置8bで
所定時間停止し折丁4 を背ぎり(駆動されているコンベ
ア上の折丁の移動を一時的に停止させること) する。こ
の背ぎりは、第2 コンベア60が先行する折丁4 を通過さ
せた後、揺動して搬送コンベア1 との接続を解放するタ
イミングに合わせるため、先行する折丁4 との間隔を充
分に開けるものである。
【0028】第2 コンベア60が揺動し搬送コンベア1 と
の接続を解放すると、ヘラ9 は位置8eに達し折丁4 の背
切りを解放するので、背切られていた折丁4 が連続して
第2コンベア60の下方に廃棄される。廃棄抜き取りの復
帰時は、単に第2 コンベア60を揺動させて搬送コンベア
1 との接続を行うと、折丁4 間のピッチが短い場合連続
して搬送されている折丁4 を巧く分離できない。この不
都合を防止するため、前記把持抜き取りと同じ動作を行
い、折丁4 の一枚を把持して引き出し、位置8eで解放す
ることにより、折丁4 を先行する折丁4の上に載置し、
その上に第2 コンベア60が揺動し搬送コンベア1 と接続
するので、引き出した折丁4 の次の折丁4 から巧く搬送
され本流に復帰する。
【0029】尚、本明細書に記載の実施例は、例示的な
ものであり、限定的なものではない。例えば、ヘラ上下
シリンダ34、ヘラストッパシリンダ37、クランプシリン
ダ44は、直動(直線移動)型シリンダでなくても、ロー
タリシリンダ、パルスモータ等の回転駆動手段に置き換
えてもその機能は充分果たされることは明白である。ま
た、コンベア1 上の平坦物4 の並び方は、刺身状に限ら
ず、図9に示すように、先行の平坦物と後行の平坦物間
に間が開いていても良い。
【0030】
【発明の効果】本発明装置によれば、搬送コンベアの上
を搬送されている平坦物間に、ヘラを搬送のタイミング
に合わせて挿入して平坦物をクランプするので、自動的
な抜き取りが可能となり、作業の効率を向上し、アーム
装置が回動伸縮することによって、ヘラは自在に移動
し、確実に抜き取り作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の要部構成を示す概略側面図であ
る。
【図2】抜き取りアーム装置の正面図である。
【図3】図2のA−A矢視で示す第1 アーム装置の側面
図である。
【図4】図2のB−B矢視で示す第2 アーム装置の側面
図である。
【図5】本発明装置を用いて廃棄抜き取りを行う場合の
開始時の説明図である。
【図6】廃棄抜き取りの復帰時の説明図である。
【図7】コンベアにより刺身状に搬送される折丁の説明
図である。
【図8】段差ローラの説明図である。
【図9】平坦物がコンベア上を間をあけた状態で搬送さ
れる場合の説明図である。
【符号の説明】
1 コンベア 2 ローラ(エッジ浮き上がらせ手段) 3 検出センサー(エッジ検出手段) 4 折丁(平坦物) 5 エッジ 8 アーム装置(ヘラ移動装置) 9 ヘラ 52 スタッカ装置(スタッカ) 53 クランプ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 克弘 京都府綾部市井倉新町石風呂1番地 グ ンゼ株式会社 京都研究所内 (56)参考文献 特開 昭52−49106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 29/62 B65H 29/02 B65H 43/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベア(1)上に載置されて、搬送方
    向に位置がずらされて、そして搬送方向下流側のエッジ
    (5)が露出して搬送されている平坦物(4)の下面側
    に挿入されるヘラ(9)と、挿入されたヘラ(9)の上
    面側の平坦物(4)を該ヘラ(9)上にクランプするク
    ランプ手段(53)と、前記ヘラ(9)を移動させて該
    ヘラ(9)上にクランプされた平坦物(4)をコンベア
    (1)上から抜き取るためのヘラ移動装置(8)と、を
    備え、 前記ヘラ移動装置(8)は、コンベア(1)の上方に配
    置され且つ該コンベア(1)の搬送方向に直交する水平
    方向の軸心回りに回動自在なアーム装置(8)を備え、
    該アーム装置(8)の先端部に前記ヘラ(9)を設けて
    いる抜き取り装置において、 前記アーム装置(8)を回動半径方向に伸縮自在に備
    え、該アーム装置(8)を伸縮させることで前記ヘラ
    (9)をコンベア(1)の搬送方向に平行に移動させる
    ガイド部材(22)を備え、 前記アーム装置(8)は、前記ヘラ(9)を平坦物
    (4)の下面側に挿入したのちに伸縮してコンベア
    (1)上から前記ヘラ(9)を上昇し、上昇したのちに
    ヘラ(9)上にクランプした平坦物(4)を抜き取り動
    作するように構成されていることを特徴とするコンベア
    により搬送されている平坦物の抜き取り装置。
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