JP2966065B2 - 溶出試験装置 - Google Patents

溶出試験装置

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JP2966065B2 JP21954890A JP21954890A JP2966065B2 JP 2966065 B2 JP2966065 B2 JP 2966065B2 JP 21954890 A JP21954890 A JP 21954890A JP 21954890 A JP21954890 A JP 21954890A JP 2966065 B2 JP2966065 B2 JP 2966065B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば錠剤や顆粒剤、カプセル剤等の固
形製剤を溶媒中に浸漬した際の製剤成分の溶出程度を測
定する溶出試験装置に関し、特に、溶出試験の全工程が
自動化された装置に関する。
〔従来の技術〕
錠剤や顆粒剤、カプセル剤等の固形製剤の溶出試験
は、製剤の品質評価方法の一つとして近年重要視されて
いる。この溶出試験は、固形製剤を各種溶媒に浸漬した
ときの、その主薬の溶出率を調べるものであり、試験容
器に所定量だけ注入され37℃の温度に保たれた各種溶媒
中へ固形製剤を投入し、時間の経過に従って複数回溶液
の一部を採取し、その採取した各サンプル液を順次分光
光度計により吸光度測定して主薬の溶出量の時間的変化
を記録することにより行なわれる。また、製剤中の多成
分について同時測定する場合には、サンプル液を分取し
て液体クロマトグラフ分析を行なったりする。
この溶出試験方法においては、半径が50〜52.5mmの半
円球の内底面を持ち上端面が広く開口した。容量が1,00
0mlのガラス製容器が使用され、この試験容器内に500〜
900mlの範囲で100mlごとに設定された量の試験液(溶
媒)が注入され、その試験液中へ固形製剤が投入されて
溶解される。ここで、溶出液の採取やその採取したサン
プル液の吸光度測定の操作については、それを自動化し
た溶出試験装置が一部で用いられている。ところが、試
験容器内への試験液の注入操作は、従来、人手によって
行なわれており、メスシリンダやメスフラスコを使用し
て試験液を秤量し、その秤量された試験液をメスシリン
ダやメスフラスコから試験容器へ移し替えるようにして
いた。また、1回の溶出試験が終了した後、次回の溶出
試験を行なう前に、試験容器内から廃液を排出してその
容器内部を洗浄する必要があるが、この洗浄操作も、従
来は人手により、試験容器を装置から取り外してそれを
行なうようにしていた。さらに、別途秤量された所定重
量の試験薬剤を設定量の試験液が注入された試験容器内
へ投入する操作も、従来は人手によって行なわれてい
た。
また、例えば特開昭63−196859号公報には、電磁弁を
作動させることにより、試験液を適当な温度に加温し貯
蔵している試験液加温器から試験液を試験容器内に導入
するとともに、液量レベルセンサにより試験液の液量レ
ベルを感知して、試験液を試験容器内へ所定量だけ自動
的に注入する試験液注入機構や、溶出試験終了後に試験
容器内の廃液を排液ポンプにより排液ノズルを通して排
出し、その排出後に、電磁弁を操作して洗浄水を試験容
器内に導入し、撹拌機を作動させることによりパドルで
洗浄水を撹拌しながら洗浄して、洗浄後の不要な洗浄水
を排液ポンプによって排液ノズルを通し排出することに
より自動的に洗浄する洗浄機構、さらには、円周方向に
複数個の試料穴を有し、それらの試料穴に試料薬剤を設
置して、各試料穴を順次試料投入口の位置へ移動させる
ことにより、各試料穴から試料投入口を通して試料薬剤
を逐次試料容器内へ自動的に投入する薬剤投入用ターン
テーブルを備えた全自動溶出試験装置が開示されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、人手により試験容器への試験液の定量
注入操作や試験容器の洗浄操作、試験容器への試験薬剤
の投入操作を行なうのでは、溶出試験に多くの手間と時
間がかかり、特に試験容器の数が、例えば6槽というよ
うに多くなると一層作業が面倒になり、また秤量ミス等
の人為的ミスが起きる可能性もある。また、溶出試験で
は、固形製剤を溶媒に浸漬したときの溶出量の時間的変
化を記録する必要があるため、1回の溶出試験に多くの
時間を要し、これを出来るだけ効率良く行なうと考える
と、装置を夜間運転するということになるが、上記した
諸操作を人手に頼らざるを得ないのでは、実際上それは
不可能である、といった問題点がある。
また、特開昭63−196859号公報に開示されている全自
動溶出装置では、試験容器内へ試験液を定量注入するの
に、電磁弁と液量レベルセンサとの組合せによりその試
験液注入量を一定量に調節するようにしているが、この
ような方法では、現実に正確な液量制御を行なおうとす
ると、検出精度の高い特殊な液量レベルセンサが必要と
なり、試験容器を複数並設した装置では、試験容器ごと
に液量レベルセンサと電磁弁とを設ける必要があり、そ
のための駆動制御機構を備える必要がある。また、液量
レベルセンサにより液面を検出する際に、試験容器への
試験液の注入に伴って液面が波立ち、そのために正確な
液面検出が困難となり、他方、試験液の注入時に液面を
波立たせないようにするには、試験液を試験容器内へ低
流速で静かに注ぎ入れればよいが、それでは試験液の注
入操作に時間がかかってしまう、といった問題点があ
る。また、試験容器の内部の洗浄操作は、単に、洗浄水
を試験容器内へ導入し、その洗浄水をパドルによって撹
拌し、洗浄後の不要な洗浄水を排液ポンプにより排液ノ
ズルを通して排出するだけのものである。しかしなが
ら、このような洗浄方法では、溶出試験した薬剤の種類
によっては、試験後の薬剤が試験容器の内壁面にこびり
ついてそれが洗浄後においても容器内壁面に付着したま
まとなって、次回の溶出試験の結果に影響を及ぼすとい
ったことも考えられる。また、洗浄操作のために専用の
排液ノズルや排液ポンプ、排液ノズルを昇降させるため
のエレベータを必要とし、機構が複雑になる、といった
問題点がある。さらにまた、試験容器への薬剤の投入に
ターンテーブルを用いる方法では、薬剤が顆粒上である
ときは、その投入操作が不可能であるといった欠点があ
り、また、試験容器が複数個設けられている場合には、
各試験容器ごとにターンテーブルを設置するとともに、
各テーブルをそれぞれ個別に制御するための複数の制御
機構が必要になってくる、といった問題点がある。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもの
であり、注入量調整のための電磁弁や液量レベルセンサ
を使用したりすることなく試験容器への試験液の定量注
入操作を自動的に行なえる試験液注入機構を備えるとと
もに、試験容器の内壁面の洗浄効果が高く、かつ、前記
試験液注入機構の構成部品を利用して洗浄操作を自動的
に行なえる試験容器洗浄機構を備えた全自動式の溶出試
験装置を提供することを技術的課題とする。また、その
ような全自動溶出試験装置に、薬剤の形態の如何に拘ら
ず、どのような種類の薬剤であっても、自動的に確実に
試験容器内へ薬剤を投入することができ、また、複数個
の試験容器のそれぞれへ同時に薬剤を投入するような場
合でも、単一の駆動源及び制御装置を設けるだけで、そ
れに対応することができるような構成の薬剤投入機構を
具備させることを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記課題を達成するための手段として、
それぞれ以下のような構成の試験容器への試験液注入機
構及び試験容器洗浄機構を備えて溶出試験装置を構成し
たことを要旨とする。すなわち、この溶出試験装置にお
ける試験容器への試験液注入機構は、試験容器内へ設定
量より所定量だけ多い試験液を注入する試験液注入手段
と、下端吸込み口が試験容器内へ進入し試験容器内で昇
降自在に支持された吸引ノズルと、この吸引ノズルを上
下動させるノズル駆動機構と、前記吸引ノズルに流路接
続した真空吸引手段と、この真空吸引手段の作動を制御
する手段と、前記ノズル駆動機構を制御する手段とから
構成されている。また、試験容器洗浄機構は、試験容器
の内壁面に向かって洗浄液を吹き付ける洗浄液噴射ノズ
ルと、この洗浄液噴射ノズルへ洗浄液を送りその洗浄液
噴射ノズルを通して所定量の洗浄液を試験容器内へ供給
する洗浄液供給手段と、試験液注入機構と共用される前
記吸引ノズルと、前記ノズル駆動機構と、前記真空吸引
手段と、前記各制御手段とから構成される。そして、前
記真空吸引手段は、前記吸引ノズルの下降動作に伴いそ
の下端吸込み口を通して試験容器内の試験液又は洗浄液
を吸引して排出することができ、また、前記制御手段に
より、吸引ノズルを所望位置まで下降させて停止させる
よう前記ノズル駆動機構が制御される。以上の各構成の
試験液注入機構及び試験容器洗浄機構の他、この溶出試
験装置は、試験容器内に収容された設定量の試験液中へ
試験薬剤を自動投入する薬剤投入機構と、試験容器内の
薬剤溶出液の一部の一定量を設定時間に従って複数回、
サンプリングノズルを通して採取し、その採取した各サ
ンプル液をサンプリングラインを通して自動分析装置へ
送るサンプリング手段と、前記サンプリングノズル及び
サンプリングラインに、サンプリング時におけるサンプ
ル液の流れ方向とは逆向きに洗浄液を流してそれらの内
部を洗浄する洗浄手段と、前記サンプリング手段及び洗
浄手段のそれぞれの作動を制御する手段とを備えて構成
されている。
上記構成の溶出試験装置において、試験容器を一直線
上に複数個配置するとともに、上記薬剤投入機構を、上
端面が開口し下部に被係合部が形設され、内部に計量済
みの薬剤を収容する多数個の薬剤カップと、これらの薬
剤カップを1個ずつ載置して保持する保持面を有しかつ
薬剤カップの前記被係合部に係合する係合手段を具備
し、一直線上において前記各試験容器の直上位置にそれ
ぞれ配設された、試験容器と同数の転回部材と、これら
の転回部材を連接し、それら転回部材を同時に鉛直面内
において前方へ90゜以上回動させるよう回動自在に支持
された水平支軸と、この水平支軸を回動させる単一の回
動機構と、前記各転回部材の保持面とほぼ高さを揃えそ
の各保持面と連続した通路をなすように、一直線上にお
いて各転回部材にそれぞれ隣接して配設され、前記薬剤
カップを複数個一列に整列させて載置する、試験容器と
同数の水平テーブルと、この各水平テーブルの、前記複
数個の薬剤カップの整列方向に沿ってそれぞれ配設され
た各ガイド部材と、前記各水平テーブルに載置された前
記各複数個の薬剤カップに係合してそれら薬剤カップ
を、その外底面を水平テーブルの上面に摺接させながら
前記ガイド部材に沿って一方向に同時に直線移動させ、
各水平テーブル上の複数個の薬剤カップのうちの1つを
それぞれ前記各転回部材の保持面上に送り込む単一の直
線機構とを備えて構成することができる。
〔作用〕
上記構成の溶出試験装置における試験液注入機構で
は、まず、設定量より多い目の大体の量の試験液を試験
容器内に満たした後、設定量より過剰分の試験液を試験
容器から排出して、吸引ノズルの下降停止位置によって
決まる設定量の試験液が最終的に試験容器内に残るよう
にしているので、試験液注入手段による送液量の制御に
は、それほど高い精度が要求されることがない。また、
液量制御のための液量レベルセンサや電磁弁は不要であ
り、試験容器が複数並設されているような場合でも、試
験容器ごとに配設される複数の吸引ノズルを一体に連接
させ、それら複数の吸引ノズルを共通のノズル駆動機構
により一体的に上下動させるようにすれば、試験容器ご
とに液量制御したりする必要が無い。そして、この試験
液注入機構では、試験液注入手段によって試験容器内へ
試験液を一気に流入させた後、吸引ノズルを適当な速度
で下降させるだけの動作で、試験容器内に設定量通りの
試験液が注入されることになるので、試験液の注入操作
が短時間で完了する。
また、この溶出試験装置の試験管洗浄機構では、洗浄
液噴射ノズルから試験容器の内壁面に向かって洗浄液を
吹き付けて洗浄するので、試験容器の内壁面の洗浄効果
が高い。また、洗浄液噴射ノズルから試験容器の内壁面
に向かって吹き付けられて試験容器内に供給された洗浄
液は、上記の試験液注入機構と吸引ノズル、ノズル駆動
機構、真空吸引手段及び各制御手段を共用して、試験容
器内から排出することができる。
そして、この溶出試験装置では、試験容器内への試験
液の定量注入から、試験容器内の試験液中への試験薬剤
の投入、試験容器内の薬剤溶出液の採取、その採取した
サンプル液の分析、サンプリングノズル及びサンプリン
グラインの洗浄、並びに試験容器の洗浄までの一連の各
操作が、制御手段により制御されて自動的に行なわれ
る。
また、上記したような構成の薬剤投入機構を設けるよ
うにしたときは、薬剤を独立した薬剤カップに収容し、
その薬剤カップから試験容器へ薬剤を投入するようにし
ているため、薬剤が例え顆粒剤であってもその投入を行
なうことが可能であり、また、複数個の試験容器への投
入を同時に一体的な動作により行なうことが可能にな
る。
〔実施例〕
以下、この発明の好適な実施例について図面を参照し
ながら説明する。
第1図は、この発明の1実施例を示し、溶出試験装置
全体の概略構成図であり、第2図は、その溶出試験装置
の要部(自動分析装置部は図示を省略)の外観斜視図で
ある。
この溶出試験装置は、第2図に示すように、溶出装置
2、薬剤投入装置部4、貯液タンクユニット部6及びポ
ンプユニット部8を備え、図示しない自動分析装置部が
併設されて構成されている。
まず、溶出装置部2の構成について、それを正面方向
から見た縦断面図を示す第3図を参照しながら説明す
る。溶出装置部2には、37℃に温度調節された恒温水が
満たされる透明ガラス製の恒温水槽10が配設されてお
り、この恒温水槽10に、この実施例では6個の丸底の試
験容器12が、恒温水槽10の上面を覆う上壁面に形成され
た円形開孔を通して試験容器12の殆ど全身を嵌入させそ
のフランジ部を円形開孔の周縁部に係合させることによ
り、それぞれ取り付けられている。そして、各試験容器
12の上端開口面は、蓋14によってそれぞれ塞がれてい
る。蓋14には、その周縁から各試験容器12の上端開口面
の中心位置に相当する位置まで切り込まれた溝状孔16が
形成されている。そして、蓋14の各溝状孔16を通し、下
端に撹拌翼20が一体形成されたシャフト22(その一部し
か図示せず)がそれぞれ垂下されており、各シャフト22
の上端部は、図示しない回転駆動機構に連結されてい
る。また、蓋14の各溝状孔16を通して吸引ノズル24がそ
れぞれ垂下されている。蓋14は、さらにサンプリング用
孔26が形成され、そのサンプリング用孔26を通してサン
プリングノズル28を下降させ、サンプリングノズル28に
より試験容器12内の溶出液の一部を採取して分光光度計
等の自動分析装置部へ送ることができるようになってい
る。また、各試験容器12内に臨むように試験容器12の上
端開口部分に、試験液注入ノズル30及び一対の洗浄液噴
射ノズル32、32が配設されている。
6本の吸引ノズル24は、それぞれ上端部において1枚
の連接板34に固着されており、それら6本の吸引ノズル
24が一体的に昇降するようになっている。また、連接板
34は、第4図に示すように、コの字形の支持板36に固着
されて支持されている。支持板36には、ナット部材38及
び一対の軸受部材40、40が一体に固設されている。そし
て、ナット部材38は、鉛直姿勢に保持されたねじ棒42に
螺合しているとともに、一対の軸受部材40、40は、ねじ
棒42に平行に保持された各ガイド棒44、44にそれぞれ摺
動自在に係合しており、ねじ棒42の下端部に回転軸が連
結された駆動モータ46を駆動させてねじ棒42を正・逆回
転させることにより、一対のガイド棒44、44に案内され
ながら支持板36が上下方向に移動し、それに従い、連接
板34に固着された6本の吸引ノズル24が同時に昇降する
ように構成されている。
尚、撹拌翼20のシャフト22を昇降させる駆動機構やサ
ンプリングノズル28を昇降させる駆動機構も、上記した
吸引ノズル24の駆動機構と同様に構成されており、ここ
ではそれらについての説明は省略するが、第4図中、9
2、94、96、98及び100がそれぞれ、撹拌翼20のシャフト
22の駆動機構における支持板、軸受部材、ねじ棒、ガイ
ド棒及び駆動モータであり、102、104、106及び108がそ
れぞれ、サンプリングノズル28の駆動機構における支持
板、ねじ棒、ガイド棒及び駆動モータである。また、第
4図においては、装置固定部に各ガイド棒を固定してい
る部分などは、その図示を省略しており、また撹拌翼や
恒温水槽、その蓋なども図示を省略して、吸引ノズル駆
動機構の構成が分かり易いようにしている。
次に、第1図に基づいて、試験容器内へ試験液を定量
注入する機構の、上記以外の構成について説明する。吸
引ノズル24は、それに接続された吸引配管48を介し、気
密に密閉された廃液タンク50の内部空間に連通してお
り、吸引配管48の途中に吸引制御弁52が介挿されてい
る。そして、廃液タンク50は、真空配管54を介して真空
ポンプ56に連通接続されている。また、廃液タンク50に
は、廃液タンク50の内部を大気に開放する圧力制御弁58
が付設されているとともに、廃液タンク50内に残留する
液体を排出するドレイン配管60が付設されており、その
ドレン配管60に排出弁62が設けられている。
また、試験液注入ノズル30は、それに接続された注入
配管64を介し、試験液66が貯留された試験液タンク68に
流路接続されており、注入配管64の途中に注入ポンプ70
及び注入制御弁72がそれぞれ介挿されている。尚、試験
液タンク68内の試験液66は、約37℃に保温されている。
さらに、洗浄液噴射ノズル32は、それに接続された送液
配管74を介し、洗浄液76が貯留された洗浄液タンク78に
流路接続されており、送液配管74の途中には送液ポンプ
80及び送液制御弁82がそれぞれ介挿されている。そし
て、吸引ノズル24を上下動させる吸引ノズル駆動機構84
を制御するとともに、各ポンプ56、70、80の駆動及び停
止、並びに各種制御弁52、58、62、72、82の開閉を制御
するための制御装置(マイクロコンピュータ)86が設け
られている。尚、図中の88、90は、廃液タンク50内に配
設された液面センサである。
次に、第1図を参照しながら、試験容器12内の溶出液
を採取する機構並びに吸光度測定部の構成について説明
するが、これらの構成は、従来のものと特別に変わった
ところは無いので、簡単に説明するに止める。
サンプリングノズル28の先端にはフィルタ110が装着
されており、サンプリングノズル28は、その駆動機構11
2により昇降させられ、フィルタ110が装着された先端部
を試験容器12内の試験液66中に適宜浸漬されるようにな
っている。このサンプリングノズル28は、それに接続さ
れたサンプリング用配管114を介し、三方切換弁116を経
て、シリンジポンプ118に連通している。また、シリン
ジポンプ118は、前記三方切換弁116を経て、サンプル液
導入配管122を介し、さらに別の三方切換弁124を経て、
吸光度測定装置126内に設置されたフローセル128に連通
している。そして、サンプリングノズル28の先端を試験
容器12内の試験液(溶出液)66中に浸漬させた状態で、
パルスモータ120によりシリンジポンプ118を駆動させ、
そのシリンジポンプ118の吸込み及び押出し動作に伴い
制御装置86によって三方切換弁116を切換制御すること
により、サンプル液導入配管122及び三方切換弁124を通
してフローセル128に連続的に溶出液を流すように構成
されている。また、フローセル128中を流れる間に吸光
度測定装置126において吸光度測定された溶出液は、還
流配管130通って試験容器12内へ戻されるようになって
いる。
さらに、三方切換弁124は、洗浄液供給配管132を介
し、洗浄液134が貯溜された洗浄液タンク136に流路接続
されており、洗浄液供給配管132の途中に送液ポンプ138
及び送液制御弁140がそれぞれ介挿されている。そし
て、溶出試験終了後において、制御装置86により三方切
換弁124を切り換えて、サンプル液導入配管122と洗浄液
供給配管132とが連通した状態にしてから、送液ポンプ1
38を駆動させるとともに、パルスモータ120によってシ
リンジポンプ118を駆動させ、その吸込み・押出し動作
に伴い制御装置86によって三方切換弁116を切換え制御
することにより、洗浄液タンク136から洗浄液供給配管1
32を通って洗浄液134をサンプル液導入配管122へ流入さ
せ、そのサンプル液導入配管122から、三方切換弁116を
経て、シリンジポンプ118内へ洗浄液を逆流させ、さら
に再び三方切換弁116を通ってサンプリング配管114へ洗
浄液を流入させ、サンプリング配管114を通ってサンプ
リングノズル28に洗浄液を逆流させた後、サンプリング
ノズル28先端のフィルタ110を通して洗浄液を試験容器1
2内へ排出することにより、サンプリングノズル28、フ
ィルタ110、シリンジポンプ118及び各配管114、122の洗
浄を行なうことができるように構成されている。
続いて、薬剤投入装置部4の構成について、その要部
を一部破断状態で表わした斜視図を示す第5図を参照し
ながら説明する。この薬剤投入装置部4では、図に示す
ように、上端面が開口した有底円筒状の薬剤収容部212
の下部に、円板214を備えた脚部が一体形成された薬剤
カップ210が用いられている。そして、装置本体部216
に、薬剤カップ210を載置する水平テーブル218が複数、
直線上に配置され、互いに一部で連結されて設けられて
いる。1つの水平テーブル218には、5個の薬剤カップ2
10が一列に整列して、それが2列分載置されている。こ
の水平テーブル218には、薬剤カップ210の整列方向に沿
って、薬剤カップ210の幅より僅かに広い間隔で互いに
平行に3本のガイド板220が配設されている。そして、
その水平テーブル218は、その下面に固着された複数本
の支柱224及びそれら支柱224が固着された摺動台板226
を介して装置基台228上に支持されている。さらに、摺
動台板226は、装置基台228の上面に固着されたガイドレ
ール230に摺動自在に係合しており、そのガイドレール2
30に案内されて前後方向(矢印a方向)に装置基台228
上を摺動し、それに伴い、摺動台板226と一体になった
各水平テーブル218を前後方向(矢印b方向)に移動さ
せることができるように構成されている。
1つの水平テーブル218とそれと隣り合う他の水平テ
ーブル218との間には、1つの水平テーブル218の先端に
隣接して転回部材232が配設されている。転回部材232
は、薬剤カップ210を載置して保持する保持面236が形成
された保持ブロック234に、第7図に側方から見た状態
を示すように、互いに平行に対向する両側壁部240、240
とそれら両側壁部240、240を連接する底壁部242とが一
体形成されて上部が開口したコの字形をなす係合体238
を外嵌させて構成されている。保持ブロック234は、そ
の保持面236が水平テーブル218の上面とほぼ高さを揃え
て水平テーブル218上面と連続した通路をなすように、
水平支軸244に固着されて支持されている。水平支軸244
は、水平テーブル218と平行に配設されており、装置基
台228に固着された軸受246に回動自在に支持され、図示
しない回動機構に連結されている。そして、回動機構に
よって水平支軸244を矢印d方向に回動させることによ
り、その水平支軸244が保持ブロック234に固着された転
回部材232を、薬剤カップ210の整列方向と直交する鉛直
面内において前方(矢印e方向)に90゜以上回動させる
ことができるようになっている。
また、係合体238の両側壁部240、240の上端には、断
面形状が鉤形をなしてそれぞれ対向側に突き出た互いに
平行な押え爪248、248がそれぞれ一体形成されている。
これら押え爪248は、水平支軸244と平行に、薬剤カップ
210の移動方向(矢印c方向)に沿って形設されてい
る。また、両押え爪248、248の突出先端間の寸法は、薬
剤カップ210の脚部の円板214の直径より小さくされてお
り、一方、両押え爪248、248の凹部内面間の寸法は、薬
剤カップ210脚部の円板214の直径より大きくされてい
る。そして、係合体238は、保持ブロック234の側面に沿
って上下方向に摺動自在に係合しており、この係合体23
8には、その両側壁部240、240の側面に両端がそれぞれ
固着され保持ブロック234の底面に掛け渡された引っ張
りコイルばね250が付設されていて、その引っ張りコイ
ルばね250により、係合体238が保持ブロック234に対し
て下方に付勢されている。さらに、係合体238の底壁部2
42の後端付近に突起252が一体形成されており、他方、
装置基台228の上面には当接形254が形設されていて、転
回部材232が直立した状態において、第7図(a)に示
すように、突起252を介して係合体238が装置基台228の
当接片254から上向きの押圧力を受けることにより、引
っ張りコイルばね250の弾発力に抗して係合体238が保持
ブロック234に対し上方へ押し上げられるようになって
いる。そして、この状態において、係合体238の押え爪2
48と保持ブロック234の保持面236との間に薬剤カップ21
0の脚部円板214が挿入される隙間が形成されるようにな
っている。
また、各水平テーブル218の上方には、薬剤カップ210
の薬剤収容部212に遊嵌する程度の間隔で互いに平行に
形成された6本の拘持腕258を有する水平アーム256が水
平テーブル218と平行に配設されており、各水平アーム2
56は、共通の駆動板260にそれぞれ取着されている。そ
して、駆動板260に連結された図示しない直動機構によ
り駆動板260を水平テーブル218と平行に矢印f方向へ直
線移動させることにより、6本の拘持腕258を介して水
平アーム256に支持された5個の薬剤カップ210が、その
外底面を水平テーブル218の上面に摺接させながらガイ
ド板220に沿って移送され、そのうちの1個の薬剤カッ
プ210が転回部材232の保持ブロック234の保持面236上に
送り込まれるようになっている。尚、5個の薬剤カップ
210のうちの右から2番目以降の薬剤カップ210を転回部
材232上に送り込むときは、それより右側に位置する薬
剤カップ210は、転回部材232の保持ブロック234の保持
面236上を通過して隣接する他の水平テーブル218上へ移
動することになる。また、水平アーム256の複数本の拘
持腕258は、薬剤カップ210の薬剤収容部212に遊嵌する
程度の間隔に形設されているので、転回部材232に保持
された薬剤カップ210が薬剤カップ210の整列方向と直交
する鉛直面内で前方(矢印e方向)に回動する際に、そ
の回動動作が拘持腕258によって邪魔されるようなこと
はない。
さらに、転回部材232の前方側には、転回部材232の回
動面と平行で互いに対向する両側案内壁264、264と、こ
れら両側案内壁264、264に連続形成された前方遮蔽壁26
6とから構成され、下端面268が、下方に配置される試験
容器の上端開口面の直上位置に開口した案内部材262が
配設されている。この案内部材262の両側案内壁264、26
4の間隔は、薬剤カップ210の幅より僅かに広く形成され
ていて、転回部材232に保持されて回動する薬剤カップ2
10の回動動作の邪魔にならないように、かつその回動動
作を案内するようにされている。また、水平テーブル21
8の後背位置には、薬剤カップ210の外周面形状に沿って
半円形に切り込まれ、薬剤カップ210の整列状態に対応
して位置決め用孔274が複数形成された位置決め板272が
配設されている。
次に、以上のように構成された溶出試験装置における
動作を、第6図〜第8図を参照しながら説明する。
まず、試験容器12内へ設定量の試験液を注入する。こ
の試験液注入操作を第6図に基づいて説明する。
第6図(a)に示すように、吸引ノズル24を上方位置
に待機させた状態で、制御装置86からの制御信号によっ
て注入ポンプ70を駆動させるとともに注入制御弁72を開
放させることにより、試験液タンク68から注入配管64を
通して試験容器12へ試験液66を送り、試験液注入ノズル
30から試験容器12内へ試験液66を吐出して、第6図
(b)に示すように、予めキーボードにより制御装置86
に入力設定しておいた量、例えば600mlの設定量より50m
l程度多い量の試験液66を試験容器12内に注入した後、
注入ポンプ70を停止させるとともに注入制御弁72を閉じ
る。次に、真空ポンプ56を駆動させ、吸引制御弁52を開
放した後、吸引ノズル駆動機構84により吸引ノズル24を
高速で下降させ、吸引ノズル24の下端吸込み口142を試
験容器12内に進入させ、第6図(c)に示すように、吸
引ノズル24の下端吸込み口142が試験液66の液面付近ま
で下降すると、吸引ノズル24の下降速度を遅くする。こ
のとき、真空ポンプ56の真空吸引力によって吸引ノズル
24内に、液面付近の試験液66が空気と共に下端吸込み口
142から吸い込まれ、引き続き、吸引ノズル24の下降動
作に従い、試験容器12内から試験液66が吸引ノズル24を
通して、例えば10ml/sec程度の速さで排出され、試験容
器12内の試験液66の量が設定量に次第に近付いてゆく。
また、吸引ノズル24内に吸い込まれた試験液と空気と
は、吸引配管48を通って廃液タンク50内に流入し、その
うちの空気は真空配管54及び真空ポンプ56を通って排気
され、試験液は廃液タンク50内に溜ってゆく。そして、
第6図(d)に示すように、吸引ノズル24の下端吸込み
口142が設定量に相当する位置まで下降すると、制御装
置86からの信号により吸引ノズル駆動機構84が制御され
て吸引ノズル24の下降動作が停止させられ、次いで吸引
ノズル24が上昇して、第6図(e)に示した元の上方位
置に復帰する。このようにして、吸引ノズル24の下降停
止位置によって決まる設定量の試験液66が最終的に試験
容器12内に残り、試験液の注入操作が完了する。そして
最後に、廃液タンク50内に溜った試験液を、圧力制御弁
58を開放して廃液タンク50の内部を大気圧にした後、排
出弁62を開くことにより、ドレン配管60を通して廃棄
し、或いは再使用に供する。
尚、第6図(b)〜(e)に示した上述の液量調整操
作は、6個(場合によっては3個)の試験容器12につい
て、各吸引ノズル24が一体的に動作することにより同時
に行なわれる。
試験容器12内への試験液66の定量注入が終わると、試
験容器12への薬剤投入が行なわれる。この薬剤投入操作
を第5図及び第7図を参照しながら説明する。
予め、人手により各薬剤カップ210の内部に薬剤をそ
れぞれ秤取し、薬剤を収容した複数個の薬剤カップ210
を水平テーブル218上に一列に整列させて載置してお
く。次に、第5図に示した状態で、図示しない直動機構
により駆動板260を介して水平アーム256を図面の右方向
へ移動させ、拘持腕258を介して水平アーム256に支持さ
れている前列側の複数個の薬剤カップ210を、その脚部
円板214の下面を水平テーブル218の上面に摺接させなが
らガイド板220に沿って右方向へ移送することにより、
5個一組の薬剤カップ210のうちの右端のものをそれぞ
れ水平テーブル218上から転回部材232の保持ブロック23
4の保持面236上へ送り込む。このとき、転回部材232
は、第7図(a)に示したような直立姿勢に保持されて
おり、上述したように、薬剤カップ210の脚部円板214が
転回部材232の係合体238の押え爪248と保持ブロック234
の保持面236との間に挿入される。
続いて、図示しない回動機構により水平支軸244を左
回りに回動させると、係合体238が突起252を介して当接
片254から受ける力が次第に減少し、やがて突起252が当
接片254から離間するようになると、それに伴い、第7
図(b)に示すように、引っ張りコイルばね250の復元
力により係合体238が保持ブロック234に対して下方へず
り下げられる。これにより、薬剤カップ210の脚部円板2
14が、保持ブロック234の保持面236と押え爪248、248と
の間に引っ張りコイルばね250の弾発力で挾持されて、
保持ブロック234に薬剤カップ210が確実に固定されるよ
うになる。
そして、さらに水平支軸244及び転回部材232が回動し
て、第7図(c)に示すように、薬剤カップ210が前方
へ倒されて、その上端開口面が下向きになることによ
り、薬剤収容部212から薬剤が落下し、その下方に配置
された試験容器内へ薬剤が投入される。そして、この
際、転回部材232の前方側には、案内部材262が配設され
ているため、その案内部材232により、薬剤が周囲に飛
び散ったりすることなく確実に試験容器内へ導入される
ことになる。薬剤の投入が終わると、回動機構により水
平支軸244が右回りに回動させられて、第7図(a)に
示した状態に復帰する。
以上のようにして試験容器内へ薬剤が投入されると、
上述した溶出液の採取機構及びに吸光度測定装置によ
り、従来から行なわれている方法と同様の操作で、試験
液中への薬剤の溶出量の時間的変化が測定され記録され
る。
当該薬剤についての所要の溶出試験が終了すると、上
述したような操作により、サンプリングノズル28、フィ
ルタ110、シリンダポンプ118及び各配管114、122の洗浄
が行なわれるとともに、試験容器12の内部の洗浄が行な
われる。この試験容器の洗浄動作を第6図に基づいて説
明する。
まず、第8図(a)に示すように、吸引ノズル24を上
方位置に待機させた状態で、制御装置85によって送液ポ
ンプ80を駆動させるとともに送液制御弁82を開放させ、
洗浄液タンク78から送液配管74を通して試験容器12へ洗
浄液76を送り、洗浄液噴射ノズル32から試験容器12内へ
円錐状に洗浄液76を噴射する。このとき、洗浄液76は試
験容器12の内壁面に吹き付けられ、その内壁全面を濡ら
しながら流下して、試験容器12の内底面に溜ってゆく。
そして、第8図(b)に示すように、撹拌翼20が完全に
洗浄液76中に浸かった状態になる時点で、制御装置86か
らの信号を受けて送液ポンプ80が停止するとともに送液
制御弁82が閉じられ、洗浄液76の供給が停止する。次
に、真空ポンプ56を駆動させ、吸引制御弁52を開放した
後、吸引ノズル駆動機構84により吸引ノズル24を、その
下端吸込み口142が試験容器12内に進入して試験容器12
の内底面付近に到達するまで一定速度で下降させた後停
止させる。この吸引ノズル24の下降過程で、第8図
(c)に示すように、真空ポンプ56の真空吸引力によっ
て吸引ノズル24内に、吸引ノズル24の下端吸込み口142
を通して洗浄液76が空気と共に吸い込まれ、第8図
(d)に示すように、試験容器12内から洗浄液が完全に
排出される。この際、吸引ノズル24内に吸い込まれた洗
浄液と空気とは、吸引配管48を通って廃液タンク50内に
流入し、空気は真空配管54を通って排気され、洗浄液は
廃液タンク50内に溜められる。最後に、吸引ノズル24が
上昇し、第8図(e)に示した元の上方位置に復帰して
1回の洗浄動作が終了する。そして、必要に応じ、以上
の一連の洗浄動作を数回繰り返す。そして、廃液タンク
50内に溜った洗浄液は、圧力制御弁58を開放して廃液タ
ンク50の内部を大気圧にした後、排出弁62を開き、ドレ
ン配管60を通して廃棄する。
以上の洗浄操作が終わると、再び試験容器12内への試
験液の注入が行なわれた後、試験容器12への薬剤投入が
行なわれて、溶出試験が繰り返される。尚、次の薬剤投
入は、右から2番目の薬剤カップ210を転回部材232の位
置へ送り込み、上記と同様の動作により行なわれる。ま
た、溶出試験が繰り返し行なわれて、順次各薬剤カップ
210からの薬剤投入が行なわれてゆき、前列側の5個の
薬剤カップ210が全て空になると、図示しない駆動機構
により摺動台板226をガイドレール230に沿って装置基台
228上を前方へ摺動させることにより、摺動台板226に支
柱224を介して連結された水平テーブル218を前方へ移動
させ、空になった前列側の薬剤カップ210に代わり、後
列側の5個の薬剤カップ210が水平アーム256の拘持腕25
8に支持された状態になり、同様の投入動作が繰り返さ
れる。
この発明の溶出試験装置は上記したような構成を有し
ているが、この発明の範囲は、上記説明並びに図面の内
容によって限定されるものではなく、要旨を逸脱しない
範囲で種々の変形例を包含し得る。すなわち、試験液注
入手段やノズル駆動機構、真空吸引手段等の構成は、上
記実施例のものに限定されることはなく、また、例えば
製剤中の多成分について液体クロマトグラフ分析により
同時測定する場合には、サンプル液は分取されて分析に
供され、上記した実施例装置のようにサンプル液を還流
させて試験容器内へ戻すようなことはしない。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したように構成されかつ作用する
ので、この発明により、試験容器への試験液の定量注入
を正確かつ速やかに行なうことができるとともに、溶出
試験終了後の試験溶出の内部の洗浄も良好に行なうこと
ができる優れた機能を持ち、機器構成も比較的簡単で、
制御機構もそれほど複雑でなく、コストもそれほど高く
ならず、全操作工程が完全に自動化されて夜間連続運転
も可能な溶出試験装置を提供することができた。また、
請求項2記載の発明によると、前記のような全自動溶出
試験装置での、試験容器内への試験薬剤の投入を、例え
薬剤が顆粒状であっても自動的に確実に行なうことがで
きるとともに、複数個の試験容器への薬剤の投入を同時
に一体的な動作により行なうことができることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の1実施例を示す溶出試験装置全体
の概略構成図、第2図は、その溶出試験装置の要部の外
観斜視図、第3図は、溶出試験装置の溶出装置部を正面
方向から見た縦断面図、第4図は、ノズル駆動機構の構
成の1例を示す斜視図、第5図は、薬剤投入装置部の要
部の構成を一部破断状態で示した斜視図、第6図は、試
験液注入機構における一連の動作を説明するための縦断
側面図、第7図は、薬剤の投入動作を説明するための一
部断面図、第8図は、試験容器洗浄機構における一連の
動作を説明するための縦断側面図である。 2……溶出装置部、4……薬剤投入装置部、 6……貯液タンクユニット部、 8……ポンプユニット部、12……試験容器、 24……吸引ノズル、 28……サンプリングノズル、 30……試験液注入ノズル、32……洗浄液噴射ノズル、 34……連接板、36……支持板、 38……ナット部材、40……軸受部材、 42……ねじ棒、44……ガイド棒、 46……駆動モータ、48……吸引配管、 50……廃液タンク、52……吸引制御弁、 54……真空配管、56……真空ポンプ、 58……圧力制御弁、60……ドレン配管、 62……排出弁、64……注入配管、 66……試験液、68……試験液タンク、 70……注入ポンプ、72……注入制御弁、 74……送液配管、76……洗浄液、 78……洗浄液タンク、80……送液ポンプ、 82……送液制御弁、 84……吸引ノズル駆動機構、 86……制御装置、 114……サンプリング用配管、 118……シリンジポンプ、120……パルスモータ、 122……サンプル液導入配管、 126……吸光度測定測定装置、 132……洗浄液供給配管、134……洗浄液、 136……洗浄液タンク、138……送液ポンプ、 142……吸引ノズルの下端吸込み口、 210……薬剤カップ、218……水平テーブル、 220……ガイド板、232……転回部材、 236……保持面、244……水平支軸、 256……水平アーム、258……拘持腕、 260……駆動板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北田 哲史 京都府長岡京市神足棚次8番地 株式会 社大日本精機内 (56)参考文献 特開 昭58−85159(JP,A) 特開 平1−141357(JP,A) 特開 昭63−180862(JP,A) 特開 昭61−297006(JP,A) 実開 昭60−119986(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 33/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試験容器内へ設定量より所定量だけ多い試
    験液を注入する試験液注入手段と、試験容器の内壁面に
    向かって洗浄液を吹き付ける洗浄液噴射ノズルと、この
    洗浄液噴射ノズルへ洗浄液を送りその洗浄液噴射ノズル
    を通して所定量の洗浄液を試験容器内へ供給する洗浄液
    供給手段と、下端吸込み口が試験容器内へ進入し試験容
    器内で昇降自在に支持された吸引ノズルと、この吸引ノ
    ズルを上下動させるノズル駆動機構と、前記吸引ノズル
    に流路接続し、その吸引ノズルの下降動作に伴い前記下
    端吸込み口を通して試験容器内の試験液又は洗浄液を吸
    引して排出する真空吸引手段と、この真空吸引手段の作
    動を制御する手段と、前記吸引ノズルを所望位置まで下
    降させて停止させるよう前記ノズル駆動機構を制御する
    手段と、試験容器内に収容された設定量の試験液中へ試
    験薬剤を自動投入する薬剤投入機構と、試験容器内の薬
    剤溶出液の一部の一定量を設定時間に従って複数回、サ
    ンプリングノズルを通して採取し、その採取した各サン
    プル液をサンプリングラインを通して自動分析装置へ送
    るサンプリング手段と、前記サンプリングノズル及びサ
    ンプリングラインに、サンプリング時におけるサンプル
    液の流れ方向とは逆向きに洗浄液を流してそれらの内部
    を洗浄する洗浄手段と、前記サンプリング手段及び洗浄
    手段のそれぞれの作動を制御する手段とを備えてなる溶
    出試験装置。
  2. 【請求項2】試験容器が一直線上に複数個配置され、薬
    剤投入機構が、上端面が開口し下部に被係合部が形設さ
    れ、内部に計量済みの薬剤を収容する多数個の薬剤カッ
    プと、これらの薬剤カップを1個ずつ載置して保持する
    保持面を有しかつ薬剤カップの前記被係合部に係合する
    係合手段を具備し、一直線上において前記各試験容器の
    直上位置にそれぞれ配設された、試験容器と同数の転回
    部材と、これらの転回部材を連接し、それら転回部材を
    同時に鉛直面内において前方へ90゜以上回動させるよう
    回動自在に支持された水平支軸と、この水平支軸を回動
    させる単一の回動機構と、前記各転回部材の保持面とほ
    ぼ高さを揃えその各保持面と連続した通路をなすよう
    に、一直線上において各転回部材にそれぞれ隣接して配
    設され、前記薬剤カップを複数個一列に整列させて載置
    する、試験容器と同数の水平テーブルと、この各水平テ
    ーブルの、前記複数個の薬剤カップの整列方向に沿って
    それぞれ配設された各ガイド部材と、前記各水平テーブ
    ルに載置された前記各複数個の薬剤カップに係合してそ
    れら薬剤カップを、その外底面を水平テーブルの上面に
    摺接させながら前記ガイド部材に沿って一方向に同時に
    直線移動させ、各水平テーブル上の複数個の薬剤カップ
    のうちの1つをそれぞれ前記各転回部材の保持面上に送
    り込む単一の直動機構とを備えて構成された請求項1記
    載の溶出試験装置。
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