JP2965741B2 - 工作機械における全体カバーの開閉扉装置 - Google Patents

工作機械における全体カバーの開閉扉装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械全体を覆う全
体カバーの側壁板に設けた点検及び作業用開口を開閉す
る開閉扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の工作機械は安全性の確保と、切
粉、切削油の飛散を防止する目的で機械全体をカバーリ
ングしている。また、切削条件の向上、切削熱の除却を
目的として多量の切削液を使用するようになってきてい
る。
【0003】このように機械全体を覆う全体カバーに
は、その側壁板に作業や点検のための開口を有し、該開
口を開閉する扉が設けられている。
【0004】図10及び11は、従来のこの種開閉扉装
置の一例を示している。1は全体カバーの側壁板、2は
該側壁板1に設けた四角形の開口である。開口2を開閉
する扉3は、一方の側端部3aが開口2の一方の側縁に
沿って側壁板1を機内側に折り曲げて一体に形成した支
持部片4に蝶番5を介して回動自在に取り付けられ、他
方の側端部3bに取り付けた止め金具6を開口2の周縁
に沿って側壁板1の機内側に固着した裏板7に係止させ
ることにより、閉じ状態を保つようになっている。裏板
7は開口2の支持部片4を設けた側縁箇所を除く3つの
側縁に沿って配設され、扉3を閉じたとき扉3が機内側
へ入り込むことを防ぐと共に、扉3と開口2周縁との若
干の隙間8を塞ぐことによって、切削液が直接外部へ飛
散するのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の開閉扉
装置は、裏板7によって切削液が直接外部へ飛散するこ
とは防止できるけれども、扉3の内側に付着した切削液
が扉3の内壁面を伝わって外部へ漏れ出す欠点があっ
た。また、扉3を機外側に開けたとき、扉3の内壁面に
付着した切削液が床面に滴下し、さらにカバー側壁板1
の上部内面に付着した切削液も開口2を通じて床面に滴
下するので、これが機械設置場所を汚す原因となってい
た。
【0006】本発明は、上記のような従来装置の問題点
を解決した開閉扉装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の開閉扉装置においては、前記開口の周縁に
沿って設ける裏板を前記側壁板より機内側に突出させ
て、前記扉が係合する凹入段部を形成し、前記側壁板の
上部内面に前記開口の上縁に沿って延びる上部樋を付設
する一方、前記扉の下部内側に回収樋を付設し、更に、
前記側壁板の下部内面に前記開口の下縁に沿って延びる
下部樋を付設していることを特徴とする。
【0008】前記上部樋及び前記回収樋は、前記裏板の
凹入段部より機内側に突出させて、前記扉を閉じたと
き、該扉と前記裏板との重ね合わせ部、すなわち前記開
口の上下両縁に沿う前記凹入段部に切削液が直接飛散す
るのを防止する庇を形成すると効果的である。
【0009】
【作用】上記構成により、前記扉と前記裏板との重ね合
わせ部である前記凹入段部から機外部に漏れ出ようとす
る切削液は、前記下部樋により機内側に回収される。
【0010】また、前記扉を開いたとき、該扉の内面に
付着した切削液は前記回収樋により機内側に回収され、
一方、前記カバー側壁板の上部内面に付着した切削液は
前記上部樋により機内側に回収される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は、本発明による開閉扉装置12を備
えた全体カバー11により全体を覆った工作機械10を
示している。13はベース、14は制御装置である。
【0013】図2は、開閉扉装置12を設けた全体カバ
ー11の側壁板11aの正面図を示しており、該側壁板
11aに四角形の点検及び作業用開口15が設けられて
いて、開閉扉装置12の主体をなす扉16が開口15を
開閉するようになっている。
【0014】而して、扉16は、一方の側端部16a
が、開口15の一方の側縁に沿って側壁板11aを機内
側に折り曲げて一体に形成するか、別体の裏板部材を溶
接して形成した支持部片17に、螺番18を介して回動
自在に取り付けられ、他方の側端部16bに取り付けた
止め金具19を開口15の周縁に沿って側壁板11aの
機内側に固着した裏板20に係止させることにより、閉
状態を保つようになっている点は、図10及び11に示
した従来装置と同じである。
【0015】裏板20は開口15の支持部片17を設け
た側縁箇所を除く3つの側縁に沿って配設するが、該裏
板20を折り曲げて機内側に突出させるか、別体の部材
を溶接することにより、扉16の周縁が密接状態に係合
する凹入段部21を形成している。
【0016】開口15の上縁26に対し傾斜して延びる
上部樋22が側壁板11aの上部内面に付設されてい
る。該上部樋22は、図2に示すように底面が側方に傾
斜し、かつ図3に示すように開口上縁26の裏板20よ
り機内側に大きく突出して、該裏板20の凹入段部21
に直接切削液が飛散するのを緩和する庇の役目を果たし
ている。
【0017】また、扉16の下部内側にその下端縁16
cに対し傾斜して延びる回収樋23が付設されている。
該回収樋23も、図2に示すように底面が螺番取付け側
に傾斜し、かつ図3に示すように、扉16を閉じたとき
開口下縁27の裏板20より機内側に大きく突出するよ
うに形成されていて、該裏板20の凹入段部21に直接
切削液が飛散するのを緩和する庇の役目を果たしてい
る。
【0018】一方、開口15の下縁27に沿って配設す
る裏板20により、該開口下縁27に対し傾斜して延び
る下部樋24が形成されている。該下部樋24は側壁板
11aの内面に付設され、図2に示すように、底面が一
側方に傾斜し、かつ図3に示すように、凹入段部21と
同一の狭い幅に形成されている。そして、扉16が開い
たとき、図7に示すように、回収樋23の下端が下部樋
24の上方に位置するように構成されている。
【0019】上記構成において、扉16が閉じていると
きには、該扉16が裏板20の凹入段部21に係合して
いるので、切削液は直接外部に飛散せず、また扉16と
凹入段部21との隙間から漏れ出した切削液は扉16の
外面を伝って落下し、その下端部16cから滴下して下
部樋24に回収され、機内側に戻される。一方、扉16
の内面に付着する切削液はその壁面を伝って回収樋23
に滴下し、該回収樋23に回収されたのち機内側に戻さ
れる。また、上部樋22と回収樋23が、開口15の上
縁及び下縁に沿って延びる凹入段部21より機内側に大
きく突出しているので、これが庇の役目を果たし、前記
凹入段部21に切削液が直接飛散するのを緩和して、外
部への洩れ出しを少なくする。
【0020】一方、扉16を開けたとき、図7に示すよ
うに、回収樋23の下端が下部樋24の上方に位置して
いるので、扉16の内面に付着した切削液は回収樋23
に滴下したのち下部樋24を通じて機内側へ戻され、外
部に滴下することはない。また、側壁板11aの上部内
面に付着した切削液は上部樋22に滴下して回収される
から、切削液が開口15の上縁26を伝って外部に滴下
しない。したがって、作業者が開口15から手や頭を入
れて作業する場合などに開口15の上縁26から切削液
が滴下して付着することがない。
【0021】図8及び9は、側壁板11aに設ける開口
15が、その上縁26と下縁27を一側方に傾斜させた
平行四辺形状に形成されている例を示している。この場
合、扉16も開口15に合致するように上下両縁を傾斜
させた形状とする。そして、傾斜した開口上縁26に沿
って上部樋22を付設する一方、傾斜する開口下縁27
に合致する扉16の傾斜した下端縁16cに沿って回収
樋23を扉16の内面に付設する。なお、上縁26と下
縁27を互いに反対方向に傾斜させて台形状の開口15
としてもよい。
【0022】上記のような構成を採用すると、側壁板1
1aの機内側上部において、上部樋22と開口15の上
縁26との間に図2のような三角形状の空所部がなくな
るので、該空所部に付着した切削液が開口15の上縁2
6を伝って滴下するという問題が解消できる。
【0023】また、扉16の下端部にも、図2のよう
に、回収樋23の下方に三角形状の空所部がなくなるの
で、該空所部に付着した切削液が、扉16を開けたとき
に、その下端縁16cを伝って滴下するという問題が解
消できるものである。
【0024】
【発明の効果】本発明の開閉扉装置は上述のように構成
されているので、扉を閉じて全体カバー内で機械加工が
行なわれているとき、飛散する切削液が外部に漏れ出し
て床面に滴下することがない。また、扉を開いたとき
も、該扉の内面に付着した切削液が床面に滴下しない
し、開口上縁を伝って切削液が滴下することもない。し
たがって、機械を設置した場所の周辺床面を汚すことが
ないばかりではなく、作業者が開口から手や頭を入れて
作業をする場合に切削液が滴下して付着するおそれがな
い。
【0025】更に、前記上部樋及び回収樋を開口の上縁
及び下縁に沿って伸びる裏板の凹入段部より機内側に大
きく突出させておくと、前記凹入段部に直接切削液が飛
散するのを緩和できるので、外部への漏れ出しを一層少
なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開閉扉装置を備えた全体カバーで
覆われた工作機械の斜視図である。
【図2】同開閉扉装置の正面図である。
【図3】図2の3−3線に沿う断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿う断面図である。
【図5】図2の5−5線に沿う断面図である。
【図6】図2の6−6線に沿う断面図である。
【図7】扉を開いた状態の要部を示す断面図である。
【図8】本発明による開閉扉装置の別の態様を示す正面
図である。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図である。
【図10】開閉扉装置の従来例を示す正面図である。
【図11】図10の11−11線に沿う断面図である。
【符号の証明】10 工作機械 11 全体カバー 11a 全体カバー11の側壁板 12 開閉扉装置 15 開口 16 扉 20 裏板 21 凹入段部 22 上部樋 23 回収樋 24 下部樋

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械全体を覆う全体カバーの側壁板
    に設けた点検及び作業用開口を開閉する扉が、前記開口
    の一方の側縁部に蝶番を介して回動自在に取り付けられ
    ている開閉扉装置であって、前記開口の周縁に沿って設
    ける裏板を前記側壁板より機内側に突出させて、前記扉
    が係合する凹入段部を形成し、前記側壁板の上部内面に
    前記開口の上縁に沿って延びる上部樋を付設する一方、
    前記扉の下部内側に回収樋を付設し、更に、前記側壁板
    の下部内面に前記開口の下縁に沿って延びる下部樋を付
    設していることを特徴とする工作機械における全体カバ
    ーの開閉扉装置。
  2. 【請求項2】 前記上部樋及び前記回収樋が、前記裏板
    の凹入段部より機内側に突出している請求項1記載の工
    作機械における全体カバーの開閉扉装置。
  3. 【請求項3】 前記下部樋が、前記開口の下縁に沿って
    配設される前記裏板により、前記凹入段部と同一幅に形
    成されている請求項1又は2記載の工作機械における全
    体カバーの開閉扉装置。
  4. 【請求項4】 前記開口の上下両縁を傾斜させると共
    に、前記扉の上下両縁も前記開口の傾斜した上下両縁に
    合致するよう傾斜させ、前記開口の傾斜した上縁に沿っ
    て前記上部樋を付設する一方、前記扉の傾斜した下端縁
    内側に沿って前記回収樋は付設したことを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の工作機械におけ
    る全体カバーの開閉扉装置。
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