JP2965418B2 - 工具交換装置 - Google Patents
工具交換装置Info
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Description
工具マガジンとの間で工具の授受、交換を行う工具交換
装置に関し、特に、工作機械の送り軸系及び旋回軸系等
の動作機構を用いることにより、刃部、主軸装着部、そ
れら刃部と主軸装着部との間の中間部とを有した加工々
具を直接、工具マガジンから工具主軸へ、或いは逆に、
工具主軸から工具マガジンへ転送して工具の交換を遂行
する工具交換装置に関する。
記憶すると同時に工具交換過程で工具長を実測する工具
長測定手段を備え、工具の使用に伴う刃部摩耗、刃欠け
や折損、中間部にまで達する損傷等(これらを総称して
工具破損と記載する)等によって変化した工具長さを実
測し、その実測長を、工具記憶長さと比較して両者の差
を求め、以て工具が依然として使用可能な状況にある
か、破損は発生しているが工具マガジンへ転送、返還し
たときに工具マガジン側で受け取ることが可能な状況に
あるか、工具主軸から工具マガジンへ転送しても工具マ
ガジン側で受取りが困難な程破損が進行してしまった状
況にあるか等を判断する工具状況判断処理手段を備え、
必要に応じて補修処理や加工プログラムを次工程の加工
プログラムへ進行させる等の適切な処理を遂行可能にし
ながら工具交換を行うことが可能な工具交換装置に関す
る。
て、工具マガジンに複数の工具を予め収納し、機械の工
具主軸との間に工具転送アームを介在させて、工具主軸
に装着された使用済みの工具を抜き取って工具マガジン
へ転送、返還し、他方、工具マガジンから工具主軸へ所
望の工具を転送し、装着することにより工具交換を行う
工具交換装置は従来から周知であり、かつ、汎用されて
いる。
の相違に応じて多種類の工具が工具マガジンに準備され
なければならないために、機械の工具主軸に設けられた
一定寸法規格の工具装着穴に、これら種々雑多な工具を
装着する場合の便宜、また、工具交換装置の工具マガジ
ンに夫々の工具を収納する場合の便宜から、一般には種
々の工具を一定形状、寸法のテーパシャンク、つまり、
工具主軸の工具装着穴と相補形状のテーパシャンクを有
した統一構造、形状の工具ソケットに装填し、工具交換
装置においては、この工具シャンクに形成した工具交換
用途の溝形の軸部を転送アームによる被把持部分として
用いることにより、工具と一体化された工具ソケット毎
に工具マガジンと機械の工具主軸との間で工具の授受、
交換を行う方式が従来から採用されている。
コンピュータにプログラムされたNC指令データに基づ
き工具マガジンと機械の工具主軸との間で工具の自動交
換を遂行するとき、工具マガジンから取り出される全て
の工具を工具マガジンに返却させる特定のNC指令デー
タをコンピュータにプログラムし、加工過程で工具が折
損したとき、工具マガジンから各工作機械に取り出され
ている全ての工具を自動的に工具貯蔵マガジンの元の位
置に返却し、折損した工具は前以って予備の工具として
準備、登録された工具を使用することにより、新しい加
工々程を直ちに開始させ、工作機械の稼動能率の低下を
防止するようにした制御方式が、例えば特公昭54ー1
1021号公報から周知である。つまり、自動工具交換
に伴い工作機械のワーク加工過程の省力化において不可
避な工具破損時の対処方法をコンピュータの制御で改善
したものである。
換装置の構造面を検討すると、工作機械の工具主軸に装
着される工具は、工具ソケットのテーパシャンク部を主
軸への装着部とし、同工具ソケットのテーパシャンク部
が工具マガジンの工具収納位置に工具を装填する場合に
も同様に工具マガジンによる被把持部をなしている。依
って、工具マガジンには工具ソケットのテーパシャンク
部を着脱自在に把持する機構が必要となり、必然的に構
造が複雑になると共に単なる工具収納部にも関わらず複
雑な構造を具備することは工具交換装置をコスト高にす
る第1の問題点があった。
ワークのNC加工々程で工具折損が発生したとき、全て
の工具を工具マガジン側に返却してしまうために、その
時点まで加工が進められていたワークの加工々程は必然
的に中断してしまう。つまり、折損工具の折損片がワー
ク中に残存し、より致命的な障害の発生原因にもなり兼
ねないので、新しい加工々程は、新しいワークを加工対
象として遂行されねばならない。従って、ワークが例え
ば、成形金型のような一つのワークを長時間に亘る多工
程を経て加工する場合には、途中で加工が中断され、ワ
ーク自体の交換も行われることでは、加工能率の低下は
さけることができないと言う第2の問題点がある。
題点を解消すべく、工具交換装置の構造の簡単化を図る
ことにある。
交換に当たり、工具破損が発生しているか否かを長さ実
測を介して検出し、同時に工具破損を有した工具が工具
マガジンへ返却可能であるか否かを判断処理することを
可能にして上述した第2の問題点も解消可能な工具交換
装置を提供することにある。
本願発明は、工具マガジンに収納、保管する複数の工具
の各工具長を予め記憶し、工具交換時に工具長の実測を
行うことにより、加工過程で発生した工具破損を記憶長
と実測長との比較から検出、判断し、その判断結果から
工具マガジンへの工具返却が可能か否かを判断して工具
中間部分にまで工具破損が及んでいないときには、正常
な工具と同じに工具マガジンへ一旦、破損工具を返却し
て工作機械の加工工程の中断を極力、低減し得るように
した工具交換装置を提供せんとするものである。
として具体化した構成を有した次の構成からなる工具交
換装置を提供せんとするものである。
具主軸に装着される主軸装着部と切削用刃部との間に所
定長さの中間軸部を備えた工具を前記工具主軸と工具マ
ガジンとの間で授受交換する工具交換装置において、台
座と、弾性素材で形成された前記台座に付け根を有して
突出した二叉形状のホルダ指と、該ホルダ指の先端側に
設けられ、常時、閉口側に弾力付勢された工具授受口
と、前記工具の中間軸部で把持して収納する工具収納孔
とを有し、前記工具マガジンに固定された工具ホルダ
と、前記工具ホルダに設けられ、前記工具を前記工具ホ
ルダの工具授受口から装填して工具収納孔に収納する時
に前記工具ホルダに対する前記工具の軸線方向の位置を
規制する工具位置決め手段と、前記工具マガジンと前記
工具主軸との相対移動を用いた工具交換の遂行時に前記
工具主軸に装着された工具の長さを実測する工具長さ測
定手段と、前記工具長さ測定手段の実測長さと予め記憶
された当該工具の工具長さとの比較によって工具破損箇
所が前記工具の中間軸部であるか否かを判断すると共
に、前記工具の中間軸部である場合には少なくとも該工
具の前記工具ホルダへの返却不要を指令して補修処理を
遂行せしめる工具状況判断処理手段と、前記工具の切削
用刃部だけが工具破損している場合には、前記工具ホル
ダに該破損工具が受納されたとき、該破損工具による加
工々程を中断し、前記工具マガジンの新規工具による次
工程のNC加工プログラムを続行させる加工制御手段
と、を具備してなり、工具破損状況に応じた工具交換処
理を行い得るようにした工具交換装置が提供されるので
ある。以下、本発明を添付図面に示す実施例に従って更
に、詳細に説明する。
作用説明用の略示部分正面図、図2は図1の矢視IIによ
る工具ホルダの正面図、図3は工具長さ測定手段と、同
手段に接近している工具主軸に装着状態の工具とを図示
した略示側面図、図4は本発明による工具交換装置の作
用を制御する制御系をホストコンピュータとNC装置と
で実現、構成した実施例のブロック図、図5は、同制御
系による制御下で工具交換装置が工具交換過程で遂行す
る工具破損状況に応じた判断処理過程の経過を図示した
フローチャートである。
具交換装置10は、工作機械の工具主軸8の工具装着穴
9に装着される工具20を同工具主軸8と工具マガジン
12との間で授受、交換を行う装置として構成されてい
る。ここで、本発明の工具交換装置が適用される工作機
械の本体は、図示されていないが、上記工具主軸8を有
した主軸ヘッドと、被加工ワークを上面に保持、固定す
るワークテーブルとが相対的に少なくとも直交3軸方向
(例えば、水平面内で直交するX軸、Y軸の2軸方向と
同水平面に対して垂直なZ軸方向)に移動可能に設けら
れ、従って、それらの各軸系における送り動作機構を備
えた周知の構造を有したものである。また、必要に応じ
て工具主軸8が縦軸線まわりの回転や水平軸線回りの旋
回も可能なように夫々の回転系の動作機構も備えた多送
り軸型工作機械の場合であっても本発明は適用可能であ
ると理解してよい。
械の本体側部や本体上部等周知の自動工具交換装置付き
工作機械ないしマシニングセンタの場合と同様に適宜の
位置に配設され、複数の工具20を収納、保持する工具
交換装置10の枢要部を形成する機械要素であり、複数
の工具ホルダ14を適宜の間隔をおいて具備し、それら
の工具ホルダ14に種々の工具20を収納、保持し、か
つ、モータ等の駆動源から歯車機構やチェーン・スプロ
ケット機構等の伝動機構を介して駆動されることによ
り、所定の工具ホルダ14を所定の工具交換位置に位置
決めし、工具主軸8との間で工具交換を行う構成を有し
ている。
マガジン12に固定された上記の工具ホルダ14は、台
座15を有し、その台座15の底面で工具マガジン12
に取着されている。そして、この台座15から図示のよ
うに上向き等の工具交換に適した向きに突出し、台座1
5との接続部側に付け根を有した二叉形状の工具把持用
ホルダ指16を有し、ホルダ指16は、典型的には左右
一対の構造の指16a、16bを備え、両指16a、1
6bの間には工具20の後述する工具把持用中間軸部の
径寸法より小寸法の開口幅を有した工具授受口17が開
口され、また両指16a、16bの先端内側は、面取り
形状を有して工具20の授受を容易化するように形成さ
れている。
る刃部22と工作機械の工具主軸8の装着穴9に装着さ
れる主軸装着部24との間の中間軸部23を同軸部23
の径より小寸法の開口幅に形成された工具授受口17を
介して授受可能に形成され、かつ、同ホルダ指16を形
成する左右両指16a、16bは、台座15の近傍の付
け根を支点位置にして工具授受口17の開閉方向にばね
弾性を有するように形成されている。即ち、ホルダ指1
6はばね弾性を備えた金属材料や樹脂材料から作製され
ている。従って、両指16a、16bは、工具20の受
納時には工具授受口17を弾性的に拡開して同工具の中
間軸部23を略同径の円形収納孔18内に受入れ、受入
れ後は工具授受口17を内向きの弾性復帰力で狭い開口
状態まで閉じ、工具中間軸部23を円形収納孔18内に
係合させた状態で挟持し、把持するのである。また、工
具20を工具マガジン12側から工具主軸8へ転送する
場合には、円形収納孔18から工具20の中間軸部23
を工具授受口17を介して引き上げる、両指16a、1
6bが相互に離反する外側方向にばね弾性力に抗して押
し広げられ、工具授受口17を拡開し、工具20の取り
出しが可能になるのである。
指16に装着したとき、同工具20の軸方向に常に一定
の位置に位置決めされるように、各工具ホルダ14にお
けるホルダ指16の一側に弾性材から成る位置決め板1
9が設けられている。即ち、この位置決め板19は基部
19aと、上記ホルダ指16の工具授受口17と略同形
状を有し、かつ、それより若干狭い開口幅を有した工具
授受口を形成する指部19bとを備えており、工具20
の授受作用時には、同指部19bがホルダ指16の両指
16a、16bと一体にばね弾性により拡開、収縮動作
し、かつ、工具20がホルダ指16内に一旦納まった時
点では、ばね弾性でその工具授受口を狭窄するように閉
動作する。このときに、工具20を円形収納孔18内で
軸方向に摺動させると、工具20の中間軸部23の所定
位置に形成されている位置決め溝25に位置決め板19
の指が弾性係合し、工具20の軸方向の位置決めが行わ
れるようになっている。このように、各工具ホルダ14
は常に、工具20を軸方向に所定の位置で挟持し、把持
するように構成されていることにより、工具20と工具
ホルダ14との位置関係を常に一定することが可能とな
る。従って、工作機械の工具主軸8と工具マガジン12
との間で工具交換を自動的に遂行するとき、工作機械側
の動作機構を用いて工具主軸8を図1のY軸方向、Z軸
方向に動作させることにより、工具主軸8は工具交換位
置に停止している工具ホルダ14との間で正確に工具の
授受、交換を行うことが可能となるのである。
を説明すると、以下の通りである。先ず、工具主軸8は
ワーク加工過程で使用した工具20を装着した状態で、
Z軸方向の動作機構の作用で工具マガジン12に接近す
る。このとき、工具マガジン12側では工具20を把持
していない空状態のマガジン作動機構の作用で工具ホル
ダ14を工具交換位置へ位置決めする。
工具20における中間軸部23を工具ホルダ14のホル
ダ指16の上方に搬送、位置決めし、その後、Y軸方向
に動作して工具授受口17を介して工具20の中間軸部
23を円形収納孔18内に装填する。この過程では、勿
論、既述したばね弾性によるホルダ指16の開閉作用が
伴うことは言うまでもない。こうして、使用済みの工具
20が工具主軸8側から工具マガジン12側へ返却され
る。なお、工具主軸8の内部には周知のコレットチャッ
ク方式またはプルロッド式の工具把持、解離手段が具備
され、工具20の把持、離脱時にこの工具把持、離脱手
段が作動されることは従来の工具交換装置の作用と同様
である。
工具ホルダ14から一旦後退して所定の待機位置で停止
し、待機する。この間に工具マガジン12が作動して次
に工具主軸8に装着して使用する別の工具20を把持し
た工具ホルダ14を工具交換位置へ割り出す。この工具
ホルダ14に把持された工具20は当然に一定の位置決
め状態で把持されているから、次に工具主軸8が待機位
置から所定のY軸方向、Z軸方向の動作の組み合わせに
よる工具受取動作を遂行すると、工具ホルダ14に把持
されている工具20の主軸装着部24が工具主軸8の工
具装着穴9内に係合し、しっかりと把持される。次い
で、工具主軸8は、把持した工具20の中間軸部23を
工具ホルダ14のホルダ指16から離脱させるべく、Y
軸方向に動作する。こうして工具20は、その中間軸部
23が工具授受口17を拡開して工具ホルダ14のホル
ダ指16から抜け出る。かくして次の加工工程で使用す
る工具20が工具マガジン12側から工具主軸8側へ転
送される。次いで、工具主軸8は、Z軸方向の動作及び
Y軸方向の動作でワーク加工位置へ復帰し、新たな所定
の工具20によりワーク加工を遂行するのである。
置10では、工具20自体が機械の工具主軸8と工具マ
ガジン12との間で直接、授受されることにより、工具
交換が遂行されることが理解できる。
装置10による自動的な工具交換過程で更に改善された
構成を具備した態様を実現することもできるのである。
即ち、図3に示すように、工具20の長さを実測する工
具長測定手段30が、例えば、工作機械の基台40の一
部の所定の位置に固定状態で設けられ、工具交換に際し
て実際の工具長を実測することにより、工具破損状況を
判断することができるのである。
動式等のタッチセンサ32を先端に有することによって
形成され、工具主軸8が工具20を装着した状態で、こ
の工具長測定手段30に接近し、所定の基準位置から直
線動作して装着した工具20の刃部22の先端を同工具
長測定手段30のタッチセンサ32に接触させることに
よって、工具20の工具長Lを実測することができるの
である。工具長の実測方法は例えば、上記基準位置から
使用前の各工具20が装着された状態の工具主軸8が直
線動作して工具長測定手段30に接触するまでの直線動
作量を予め各工具20の長さに一致させて工作機械のN
C装置または多数台のNC工作機械のNC装置を群制御
するホストコンピュータに、使用前工具長として記憶さ
せておけば、上記基準位置から使用後の工具先端が工具
長測定手段30に接触するまでに実際に工具主軸8が移
動した直線動作量を工作機械の送り動作系の動作量から
検知することにより、簡単に使用後の各工具20の工具
長Lを検出、測定することができる。なお、工具長測定
手段30はタッチセンサ32を有した構成に限定される
ものでないことは言うまでもない。
予め記憶された各工具20の使用前の工具長Lとの比較
を行えば、ワーク加工に使用した結果、どの程度に工具
20が磨耗や刃欠けが発生したか、或いは、折損してい
るか等の工具破損状況をNC装置またはホストコンピュ
ータで判断することができる。こうして、工具20の使
用に伴う工具破損状況を判断し、例えば、工具20の刃
部22だけに破損が生じている場合には、工具20を工
具マガジン12の空の工具ホルダ14に一旦返却し、新
たな工具20を工具主軸8に装着してワーク加工を続行
させ、その間に返却された破損工具20の予備工具との
交換を工具マガジン12上で遂行すれば、ワーク加工を
停滞させることなく工具交換を遂行することができる。
長との比較から工具20の破損が刃部22のみならず、
中間軸部23にも浸食しているときは、工具マガジン1
2の工具ホルダ14に返却する過程で、工具ホルダ14
のホルダ指16による工具把持が正常に遂行し得ない危
惧があるから、工作機械の運転を停止させて、必要に応
じてアラームを発生し、作業者の介在により破損工具2
0を作業者の手による交換補修等の適宜の処置を講ずる
ようにすることができるのである。
長の実測を行い、工具破損状況を判断して工具交換並び
に工作機械の加工動作を制御する制御過程をホストコン
ピュータによって遂行する場合を図4および図5に基づ
いて説明する。図4は、ホストコンピュータを用いてN
C工作機械並びに工具交換装置を制御する場合の構成を
示したブロック図である。
0は、工具交換装置10(図1)を備えた工作機械70
によるワークのNC加工と、工具交換動作を制御するた
めにNCプログラム記憶手段52、NCプログラムの機
械側への転送実行の良否を判断するNCプログラム転送
判断処理手段54、NCプログラムの実際の転送を行う
NCプログラム送信手段56等を具備して構成され、こ
のホストコンピュータ50は、各工作機械70に付設さ
れたNC装置60へ電気的に接続されている。
のNCプログラム送信手段56からNCプログラムを受
信するNCプログラム受信手段62、多数の工具20の
前述した工具長L等のデータを記憶する工具データ記憶
手段64、前述した工具20の破損状況を判断し、所定
の処理指令を発生する工具状況判断処理手段66、同工
具状況判断処理手段66から工具20が正常であるか又
は工具破損を発生している場合の工具状況の判断結果を
受信してホストコンピュータ50のNCプログラム転送
判断処理手段54へ工具20が破損等の異常を有してい
るとき、それを通信、連絡する工具状況通知手段68を
具備して構成されている。
置10が具備されると共に工具長測定手段30が具備さ
れ、NC装置60のNCプログラム受信手段62が受信
したNCプログラムに従ってワークのNC加工と工具交
換とを遂行する。また、工具交換過程で工具長Lの実測
が行われるとき、その測定データ(測定した工具実測
長)をNC装置60の工具状況判断処理手段66へ送出
するように接続されている。
工具交換時に各工具20の工具長を実測し、工具破損状
況を判断して工作機械70の動作制御を行う過程を、図
5に示すフローチャートに従って簡単に説明する。さ
て、ホストコンピュータ50のNCプログラム記憶手段
52に記憶されたNCプログラムをNC装置60で受信
し、同NC装置60の制御により、工作機械70が工具
交換を遂行しながら、ワークのNC加工を行う運転を開
始すると、先ず、工具交換装置10の工具マガジン12
(図1)と工具主軸8との間で工具交換が遂行され、N
Cプログラムにより指令された工具20を工具マガジン
12から工具主軸8へ転送、装着される(ステップ
1)。
によりワークの加工が遂行される(ステップ2)。ワー
クの加工過程でNCプログラムの工具交換指令が発せら
れると、先ず、工具主軸8に装着、使用された工具20
の工具長Lの実測が工具長測定手段30を用いて遂行さ
れる(ステップ3)。
工具状況判断処理手段66へ送信され、そこで工具デー
タ記憶手段64に記憶された使用前の工具長との比較が
行われる。そして、その比較結果から、工具20が正常
状態を維持しているか、工具破損を生じているかの判断
が、工具状況判断処理手段66で判断される(ステップ
4)。
されると、そのまま工具主軸8から工具マガジン12の
空状態にある所定の工具ホルダ14へ返却され、次の加
工に使用する工具20の転送を受ける工具交換が遂行さ
れる(ステップ5)。工具交換が終了すると、交換され
た次の工具20によりNCプログラムに従ってワークの
NC加工が遂行される(ステップ6)。
損の発生を判断したときは、先ず、その破損状況が工具
20の刃部22だけに発生した破損であって中間軸部2
3に達していない破損か、中間軸部23に達している破
損であるかの判断が行われる(ステップ7)。上記の判
断結果から、工具破損が中間軸部23に達していない場
合には、工具20を工具マガジン12の工具ホルダ14
へ返却可能な程度の異常であると判断し、工具状況通知
手段68を介して工具の異常状況をホストコンピュータ
50のNCプログラム転送判断処理手段54へ通知する
(ステップ8)と共に工具交換をそのまま遂行させて、
次の工具20との交換を行う。このとき、ホストコンピ
ュータ50は、現在の工程の加工を中断し、NCプログ
ラム送信手段56から次工程のNCプログラムを転送し
てワークNC加工を続行させる(ステップ9)。
ガジン12に返却された破損工具が、その後の加工過程
で再度使用する必要があるときは、それを工具庫に保管
された予備の工具と交換する等の補修処理が遂行され
る。他方、上述したステップ7において、工具破損が工
具20の中間軸部23にも浸食している破損で工具マガ
ジン12への返却が不可能と判断されたときは、工具主
軸8の破損工具を破棄処理等の適当な処理をすべく、一
旦、工作機械70の運転が停止される(ステップ1
0)。なお、必要に応じてアラームを発生させても良
い。
及び9の過程の後は、ステップ11で示すように、主軸
8と工具マガジン12との間で上述と同様なステップに
よる工具交換を繰り返しながらワークのNC加工が順次
に遂行され、ワークの加工が終了したとき、工作機械の
運転が終了する。以上の図4、図5に示した実施例はホ
ストコンピュータ50によりNC装置60を介して工作
機械70の工具交換装置10を作動させる構成とした
が、単一のNC工作機械の場合には、そのNC装置にN
Cプログラム記憶手段を設け、同NCプログラム記憶手
段からのNCプログラムに従って工具交換とワークのN
C加工とを順次に遂行させるようにすることも可能であ
ることは、当業者なら容易に理解できる。
によれば、工具交換装置が工具ホルダに装着されていな
い工具を機械の工具主軸と工具マガジンとの間で直接、
機械の送り動作機構の動作を利用して工具交換を遂行し
得るので、工具主軸は単に工具の主軸装着部をしっかり
と装着、固定すれば良く、また、工具マガジン側には極
めて簡単な構造の工具ホルダを有するだけで工具の把持
が可能となり、工具交換装置の構造の簡単化を実現する
ことができるのである。
することにより使用前の予め記憶した工具長と使用後の
実測工具長との差異から工具の破損状況を判断し、比較
的軽度な破損、つまり、工具の中間軸部を利用した工具
マガジンと工具主軸との交換が可能な程度の破損であれ
ば、破損工具を一旦、工具マガジンへ返却される処理を
行うことで工作機械の運転の中断を回避し、ワークのN
C加工能率を高レベルに維持することができるのであ
る。即ち、工具の破損が、工具の中間軸部にまで達する
比較的大きな破損であるときだけ、工作機械の運転を停
止するようにしたから、工作機械の運転稼働率を高稼働
率に維持できるのである。本発明の工具交換装置は、特
に、成形金型等の複雑な形状のワークをNC加工するN
C工作機械が、比較的細身の折損等の破損が発生し易い
工具を用いてNC加工を行う場合に適用すると、上述し
た効果を極めて顕著に発揮することができるのである。
の略示部分正面図である。
る。
具主軸に装着状態の工具とを図示した略示側面図であ
る。
御系をホストコンピュータとNC装置とで実現、構成し
た実施例のブロック図である。
換過程で遂行する工具破損状況に応じた判断処理過程の
経過を図示したフローチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 工作機械の工具主軸に装着される主軸装
着部と切削用刃部との間に所定長さの中間軸部を備えた
工具を前記工具主軸と工具マガジンとの間で授受交換す
る工具交換装置において、 台座と、弾性素材で形成された前記台座に付け根を有し
て突出した二叉形状のホルダ指と、該ホルダ指の先端側
に設けられ、常時、閉口側に弾力付勢された工具授受口
と、前記工具の中間軸部を把持して収納する工具収納孔
とを有し、前記工具マガジンに固定された工具ホルダ
と、 前記工具ホルダに設けられ、前記工具を前記工具ホルダ
の工具授受口から装填して工具収納孔に収納する時に前
記工具ホルダに対する前記工具の軸線方向の位置を規制
する工具位置決め手段と、 前記工具マガジンと前記工具主軸との相対移動を用いた
工具交換の遂行時に前記工具主軸に装着された工具の長
さを実測する工具長さ測定手段と、 前記工具長さ測定手段の実測長さと予め記憶された当該
工具の工具長さとの比較によって工具破損箇所が前記工
具の中間軸部であるか否かを判断すると共に、前記工具
の中間軸部である場合には少なくとも該工具の前記工具
ホルダへの返却不要を指令して補修処理を遂行せしめる
工具状況判断処理手段と、 前記工具の切削用刃部だけが工具破損している場合に
は、前記工具ホルダに該破損工具が受納されたとき、該
破損工具による加工々程を中断し、前記工具マガジンの
新規工具による次工程のNC加工プログラムを続行させ
る加工制御手段と、 を具備してなり、工具破損状況に応じた工具交換処理を
行い得るようにしたことを特徴とする工具交換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4074313A JP2965418B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 工具交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4074313A JP2965418B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 工具交換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277867A JPH05277867A (ja) | 1993-10-26 |
JP2965418B2 true JP2965418B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=13543512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4074313A Expired - Lifetime JP2965418B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 工具交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2965418B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6104659B2 (ja) * | 2013-03-19 | 2017-03-29 | 東芝機械株式会社 | 工作機械 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2532663Y2 (ja) * | 1990-06-29 | 1997-04-16 | 三井精機工業株式会社 | ラインボーリングバの自動交換装置 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP4074313A patent/JP2965418B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05277867A (ja) | 1993-10-26 |
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