JP2964739B2 - 掘削工具 - Google Patents

掘削工具

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JP2964739B2
JP2964739B2 JP28897991A JP28897991A JP2964739B2 JP 2964739 B2 JP2964739 B2 JP 2964739B2 JP 28897991 A JP28897991 A JP 28897991A JP 28897991 A JP28897991 A JP 28897991A JP 2964739 B2 JP2964739 B2 JP 2964739B2
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明弘 佐分利
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アンカーの各種工
事、各種さく井工事、あるいは各種基礎杭孔工事等にお
いて、地盤や土砂を掘削する際に用いられる掘削工具に
係わり、特に、良好な掘削効率が得られる掘削工具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地盤、土砂等を掘削する掘削工具
の一つとして、特開昭63ー11789号公報に記載さ
れているような掘削工具が提供されている。この掘削工
具は、図6および図7に示すように、ハンマ(図示せ
ず)の衝撃力およびハンマシリンダ1の回転力を受ける
デバイス2の底面に、該デバイス2の中心に対して点対
称に2個に軸穴2a,2bを形成し、それぞれの軸穴2
a,2bにブロック軸3a,3bを軸回りに回転自在に
かつ抜け止めして嵌入し、それぞれのブロック軸3a,
3bの先端部に、上記デバイス2の径とほぼ同径の略半
円形状をなしかつ先端面に多数のビット4…が植設され
たブロック5a,5bを互いの直状端面6a,6bを対
向させて設けたものである。
【0003】そして、このような掘削工具では、デバイ
ス2をハンマシリンダ1により掘削方向Xに回転させる
と、ブロック5a,5bが掘削抵抗を受けながらブロッ
ク軸3a,3bを軸として自転し、ブロック5a,5b
の直状端面6a,6bの一端部がデバイス2の外周面よ
り所定量だけ突出するとともに、直状端面6a,6bの
一部が互いに当接してブロック5a,5bの自転が停止
し、この状態で、ブロック5a,5bがデバイス2の回
転力をうけて、ビット4…により地中を掘削し、さら
に、ハンマの衝撃力により地中を前進することによっ
て、地盤を掘削するようになっている。
【0004】ところが、上記掘削工具においては、図7
に示すようにブロック5a,5bのデバイス2の外周面
よりも外方へ突出する一端部(以下、外周刃Aと称す)
によって地中を掘削するものであって、この外周刃Aは
デバイス2の外方に180度隔てた2カ所にしか存在せ
ず、上記した偏心穿孔タイプのものより優れるもののバ
ランス良く掘削することができず、例えば不均質層を掘
削する場合に孔曲がりが生じるおそれがある等の問題が
あった。
【0005】そこで、本出願人等は、先に上記問題を解
決することができる掘削工具を出願した(特願平2ー2
00354号)。この掘削工具は、図8および図9に示
すように、ハンマの衝撃力およびハンマシリンダの回転
力を受けるデバイス2の底面に、3個の軸穴2a,2
b,2cを、該デバイス2の中心からずらしてかつ周方
向に等角度置きに設け、それら軸穴2a,2b,2cに
ブロック軸3a,3b,3cを回転自在に嵌入し、該ブ
ロック軸2a,2b,2cの先端部に、略扇状をなしか
つ先端面にビット4が植設されたブロック11a,11
b,11cを、それぞれ左右の側端面12a,12bを
対向させてしかもそれらブロックの円弧部12cが全体
で略円を形成するように設け、上記デバイス2が掘削方
向に回転した際に、掘削孔底部との掘削抵抗によりブロ
ック11a,11b,11cが自転して該ブロックの一
方の側端面12aと円弧部12cの交差部分が上記デバ
イス2の外周面より所定の掘削量分だけ突出し、かつそ
の際に各ブロックの両側端面12b,12aが隣合うブ
ロックの側端面12a,12bに当接するように、上記
ブロック11a,11b,11cに対するブロック軸3
a,3b,3cの相対位置が設定されたものである。
【0006】そして、上記構成の掘削工具では、ハンマ
シリンダ1およびデバイス2とともにブロック11a,
11b,11cが掘削方向に回転すると、該ブロック1
1a,11b,11cは掘削抵抗によりブロック軸12
a,12b,12cを中心に自転し、ブロック11a,
11b,11cの一方の側端面12aと円弧部12cと
の交差部分がデバイス2の外周面より突出し、この部分
が外周刃Aとして機能する。また、上記ブロック11
a,11b,11cが自転するとき、各ブロックの側端
面12a,12bが隣合うブロックの側端面12b,1
2aに当接し、これが互いにストッパの機能を果たし
て、各ブロックのそれ以上の自転を規制する。この状態
でブロック11a,11b,11cがデバイス2の回転
力をうけて上記外周刃A等により地中を掘削する。
【0007】したがって、上記掘削工具で掘削を行う場
合、ブロックが3個設けられているので、一つのブロッ
クに対し一個生じる外周刃Aも当然に3個となり、しか
もそれら外周刃Aは周方向に等間隔置きに配されている
ので、バランスのよい掘削が行え、たとえ不均質地盤で
あっても孔曲がりが生じにくくなるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
掘削工具においては、掘削の際に3個のブロック11
a,11b,11cをデバイス2の径方向外側に移動さ
せて拡径させるために、ブロック11a,11b,11
cのそれぞれの側端面12a,12bがデバイス2の底
面中央部側において互いに密接しないように構成し、こ
れにより各ブロック11a,11b,11cをデバイス
2の径方向外側に移動可能にしている。したがって、上
記掘削工具では、図8に示すように、縮径時においては
デバイス2の底面中央部側においてブロック11a,1
1b,11cの間に空間Sが存在し、この空間が拡径と
ともに小さくなって完全に拡径したときに無くなり、掘
削終了後にブロック11a,11b,11cが縮径する
と再び空間Sが現出し、さらに縮径にともなって該空間
Sが大きくなる。
【0009】このように、ブロック11a,11b,1
1cの縮径時において空間Sが現出するので、この空間
Sに掘削屑が侵入した場合、該掘削屑が互いに摺動する
ブロックの側端面12a,12b間にかみ込んで縮径を
阻止してしまい、掘削工具を掘削孔から引き抜けなくな
ってしまうという問題を抱えていた。この発明は、上記
問題点を解消せんとして成されたものであり、その目的
は、ブロックの縮径を問題なく行うことができる掘削工
具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の掘削工具は、ハンマの衝撃力
およびハンマシリンダの回転力を受けるデバイスの底面
に、少なくとも3個以上の軸穴を、該デバイスの中心か
らずらしてかつ周方向に等角度置きに設け、それら軸穴
にブロック軸を回転自在に嵌入し、該ブロック軸の先端
部に、略扇状をなしかつ先端面にビットが植設されたブ
ロックを、それぞれ左右の側端面を対向させてしかもそ
れらブロックの円弧部が全体で略円を形成するように設
け、上記デバイスが掘削方向に回転した際に、掘削孔底
部との掘削抵抗によりブロックが自転して該ブロックの
一方の側端面と円弧部の交差部分が上記デバイスの外周
面より所定の掘削量分だけ突出し、かつその際に各ブロ
ックの両側端面が隣合うブロックの側端面に当接するよ
うに、上記ブロックに対するブロック軸の相対位置を設
定している掘削工具において、上記デバイスに、該デバ
イスの底面中央部に開口して流体を噴出させる噴出孔を
形成するとともに、上記ブロックの互いに当接する側端
面のうち少なくともいずれか一方に、該側端面の長手方
向における一方の端部から他方の端部に向けて延びる切
欠溝を形成したものである。
【0011】また、請求項2の掘削工具は、ハンマの衝
撃力およびハンマシリンダの回転力を受けるデバイスの
底面に、少なくとも3個以上の軸穴を、該デバイスの中
心からずらしてかつ周方向に等角度置きに設け、それら
軸穴にブロック軸を回転自在に嵌入し、該ブロック軸の
先端部に、略扇状をなしかつ先端面にビットが植設され
たブロックを、それぞれ左右の側端面を対向させてしか
もそれらブロックの円弧部が全体で略円を形成するよう
に設け、上記デバイスが掘削方向に回転した際に、掘削
孔底部との掘削抵抗によりブロックが自転して該ブロッ
クの一方の側端面と円弧部の交差部分が上記デバイスの
外周面より所定の掘削量分だけ突出し、かつそのブロッ
ク拡径時に各ブロックの両側端面が隣合うブロックの側
端面に当接するように、上記ブロックに対するブロック
軸の相対位置を設定している掘削工具において、上記デ
バイスに、該デバイスの底面中央部に開口して流体を噴
出させる噴出孔と、上記デバイスの外周側底面のうち上
記ブロック拡径時に上記掘削孔底に臨まされる露出部に
開口して流体を噴出させるブロー孔とを形成したことを
特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1の掘削工具では、ハンマシリンダが掘
削方向に回転すると、デバイスも一体となって回転す
る。さらにハンマピストンが下降することによってデバ
イスおよびその先端に取り付けられたブロックは前進す
る。デバイスが掘削方向に回転するとき、掘削抵抗によ
ってそれぞれのブロックはブロック軸を中心に自転し、
ブロックの一方の側端面と円弧部との交差部分がデバイ
スの外周面より所定の掘削量分だけ突出、すなわち拡径
し、この部分が外周刃となって孔を掘削する。また、上
記ブロックが自転するとき、各ブロックの側端面が隣合
うブロックの側端面にそれぞれ当接し、これが互いにス
トッパの機能を果たして、各ブロックのそれ以上の自転
を規制する。
【0013】また、デバイスを上記とは逆に回転させて
ブロックを縮径させると、デバイスの底面中央部におい
てブロック間に空間が現出し、さらに縮径にともなって
該空間が大きくなるが、デバイスの面中央部に開口す
る噴出孔から流体が吹き出すので、空間に侵入しようと
する掘削屑が該圧縮空気によって除去される。したがっ
て、該掘削屑が空間に侵入して互いに摺動するブロック
の側端面間にかみ込むことがないので、ブロックの縮径
を確実かつ円滑に行うことができる。また、掘削時に噴
出孔の開口がブロックにより閉塞されている場合であっ
ても、排気孔から噴出孔に流入した流体が切欠溝を通っ
てデバイスの底面外周部に吹き出すため、掘削屑の除去
をより効果的に行うことができる。
【0014】また、請求項2の掘削工具では、ブロー孔
からデバイスの外側に向けて流体が吹き出すため、掘削
時に噴出孔の開口がブロックにより閉塞されている場合
であっても、掘削屑の除去を効果的に行うことができ
る。
【0015】
【実施例】図1ないし図4はこの発明の掘削工具の一実
施例を示し、これらの図において符号2はデバイスを示
す。このデバイス2の底面には、軸穴2a,2b,2c
が、デバイス2の中心からずらされてかつデバイスの周
方向に等角度置き(120度置き)に形成されている。
【0016】上記軸穴2a,2b,2cにはブロック軸
3a,3b,3cが回転自在にかつ抜け止めされて嵌入
されている。ブロック軸3a,3b,3cの抜け止め
は、係止ピンにより行われている。すなわち、デバイス
2の外周面には、上記軸穴2a,2b,2cの一部を横
切ってデバイス2の中央部近傍まで達する3穴の横孔7
a,7b,7cが周方向に等間隔で形成されている。こ
れら横孔7a,7b,7cにはそれぞれ係止ピン10が
挿入されており、これら係止ピン10は上記ブロック軸
3a,3b,3cの外周部に形成された凹部10aに係
合せしめられている。
【0017】また、符号11a,11b,11cはブロ
ック軸3a,3b,3cの先端にそれらブロック軸に対
して直交して設けられるブロックを示す。該ブロック1
1a,11b,11cはブロック軸3a,3b,3cに
対し一体に形成してもよく、また別体に構成しボルト等
で連結してもよい。
【0018】これら各ブロック11a,11b,11c
は底面視略扇状に形成された同一形状のもので、その扇
状の半径はデバイス2の半径と略同じ値に設定されてい
る。ブロック11a,11b,11cは左右の側端面1
2a,12bを互いに対向させてしかもそれらブロック
の円弧部12cが全体で略円を形成するように配され
る。ブロック11a,11b,11cは左右の側端面1
2a,12bの長さが異なって形成され、かつそれら両
側端面12a,12bのなす角度が各々120度になる
ように形成されている。
【0019】ブロック11a,11b,11cの先端面
は、ブロック軸3a,3b,3c側に位置して当該ブロ
ック軸3a,3b,3cに直交する平面111a,11
1b,111cと、これら平面111a,111b,1
11cの円弧状の稜線からデバイス2の外周側に向けて
下り勾配に傾斜する第1の傾斜面13a,13b,13
cと、これら第1の傾斜面13a,13b,13cの外
側の円弧状の稜線からデバイス2の外周側に向けて下り
勾配に傾斜する第2の傾斜面14a,14b,14cと
から構成され、しかも、第1の傾斜面13a,13b,
13cと第2の傾斜面14a,14b,14cとの間に
は、段差112が設けられている。このように、段差1
12を設けることによって、第1の傾斜面13a,13
b,13cと第2の傾斜面14a,14b,14cに植
設されるビット4間の肉厚を確保することができるの
で、ビット4の数を多く植設することが可能になり、掘
削効率の向上を図ることができる。
【0020】また、デバイス2が掘削方向に回転した際
に、このデバイス2の外周面より突出するブロックの側
端面12aの端部には、回転方向前方に向かうに従って
漸次デバイス2の軸線方向基端側に向けて傾斜する傾斜
面15a,15b,15cが形成されている。上記ブロ
ックの先端面13a,13b,13c、面14a,14
b,14c、面15a,15b,15c、および傾斜面
には超硬チップからなる複数のビット4…がそれぞれ面
に対して垂直に植設されている。
【0021】ここでデバイス2を回転させた場合におい
て、ブロック11a,11b,11cの先端面の外周側
が中心側より高速で回転するため、外周側に植設された
ビット4…に、被掘削物からより大きな回転反力が作用
する。そして、この回転反力と、この反力に直交する衝
撃力の反力との合力Fは外周側のビットほど傾斜して作
用する。一方、ビット4はブロック11a,11b,1
1cの先端面に対して垂直な力に対しては破損強度が強
いが、力が斜に作用するほど強度が弱くなり破損や脱落
が生じ易い。
【0022】したがって、上記掘削工具ではブロック1
1a,11b,11cの外周側に傾斜面15a,15
b,15cを形成し、この傾斜面15a,15b,15
cにビット4…を垂直に植設したので、上記合力Fは、
図4に示すように、外周側のビット4…に対してほぼ直
角に作用するので、これらビット4…の破損や脱落を防
止することができる。
【0023】上記ブロック11a,11b,11cに対
するブロック軸3a,3b,3cの相対位置は、デバイ
ス2が掘削方向に回転した際に、掘削孔底部との掘削抵
抗によりブロック11a,11b,11cが自転して、
該ブロックの一方の側端面12aと円弧部12cとの交
差部分が上記デバイス2の外周面より所定の掘削量分だ
け突出し、かつその際に各ブロックの側端面12b,1
2aが隣合うブロックの側端面12a,12bに当接す
るように、設定されている。
【0024】また、上記ブロック11a,11b,11
cのそれぞれの外周は異なる半径の円弧で形成されてい
る。すなわち、ブロック11a,11b,11cのそれ
ぞれの外周は、第6図に示すように、2つの円弧S1、
S2とこれら円弧S1、S2を滑らかに結ぶ曲線S3と
で構成されている。円弧S1、S2は同一点を中心とす
る円弧であり、円弧S1の半径が円弧S2の半径より大
きく設定されている。また、上記円弧S1はデバイス2
が掘削方向に回転した際に、このデバイス2の外周面よ
り突出する側に位置しており、円弧S2は突出しない側
に位置している。
【0025】上記ブロック11a,11b,11cの先
端面には多数のビット4が植設されているが、ブロック
11a,11b,11cの突出する側の部分の外周の半
径が、突出しない側の部分の外周の半径より大きいの
で、突出する側の部分に多数のビットを植設することが
できる。したがって、デバイス2が掘削方向に回転した
際に、ブロック11a,11b,11cの突出する部分
の仕事量が多くても、この部分には多数のビット4が植
設されているので、突出していない部分に植設されたビ
ット4が磨耗する前に、突出している部分に植設された
ビット4が磨耗してしまうのを防止することができ、よ
って掘削工具としての寿命を向上させることができる。
【0026】上記デバイス2の中心には、軸方向に延び
る排気孔17が形成されている。この排気孔17はデバ
イス2の基端面に開口しており、この開口部から、ハン
マピストンが落下する際に吐き出される圧縮空気が流入
するようになっている。また、デバイス2には、上記排
気孔17の上端部から延びてデバイス2の底面中央部に
開口する噴出孔18が形成されており、この噴出孔18
から排気孔17に流入した圧縮空気の一部を噴出するよ
うになっている。
【0027】また、デバイス2には、排気孔17の先端
部と連通して半径方向外方へ延びる横孔19が上記軸穴
2a,2b,2cの下方位置において120度置きに形
成されている。この横孔19にはデバイス2の軸線方向
底面側に延びて該デバイス2の底面に開口する3穴のブ
ロー孔20…が連通されている。これらブロー孔20…
のそれぞれの開口はブロック11a,11b,11cが
拡径した状態においてデバイス2の底面の露出する部位
に形成された凹所21に設けられており、これら開口か
ら上記排気孔17に流入した圧縮空気の一部を噴出する
ようになっている。上記凹所21の外端は、デバイス2
の外周に設けられて外側の掘削パイプ9との間に形成さ
れる掘削屑排出溝23につながっている。
【0028】この掘削屑排出溝23は、デバイス2の外
周に一体的に設けられて該デバイス2自体を外周の掘削
パイプ9に対して同心状に保つ芯出し用の突起22aの
間に円弧状に形成され、該掘削屑排出溝23と突起22
aとは、デバイス2と掘削パイプ9との間に周方向に交
互に配置されている。掘削屑排出溝23の幅寸法は、該
掘削屑排出溝23から掘削パイプ9内に侵入する掘削屑
が掘削パイプ9で不用意に詰まったりすることがないよ
う、一定の大きさ以下の掘削屑だけを通すことができる
ように、ある範囲内に設定されている。
【0029】また、上記ブロック11a,11b,11
cの互いに当接する側端面12a,12bのうち傾斜面
15a,15b,15cが形成されていない側端面12
bには、該側端面12bの長手方向における一方の端部
から他方の端部に向けて延びる切欠溝25が形成されて
いる。この切欠溝25は図5に示すように、各ブロック
11a,11b,11cのデバイス2と接している面側
を側端面12bを含んで断面略矩形状に切り欠いてなる
ものであり、上記ブロック11a,11b,11cが縮
径状態にあるときに、上記噴出孔18から噴出した圧縮
空気が流入して該圧縮空気をデバイス2の外側に向けて
噴出させるようになっている。
【0030】次に、上記構成の掘削工具の作用について
説明する。ハンマシリンダ1が駆動力を受け矢印X方向
へ回転されるとデバイス2、ブロック軸およびブロック
もそれと一体的に同方向へ回転する。さらに、ハンマシ
リンダ1内に配置したハンマピストンを駆動してデバイ
ス2に下方への衝撃力を加えると、ブロック11a,1
1b,11cが地中に突き進みかつ回転力によりビット
4が土石を掘削する。
【0031】ハンマシリンダ1およびデバイス2ととも
にブロック11a,11b,11cが掘削方向に回転す
ると、該ブロック11a,11b,11cは掘削抵抗に
よりブロック軸12a,12b,12cを中心に自転
し、ブロック11a,11b,11cの一方の側端面1
2aと円弧部12cとの交差部分がデバイス2の外周面
より突出し、この部分が外周刃Aとして機能する。ま
た、上記ブロック11a,11b,11cが自転すると
き、各ブロックの側端面12a,12bが隣合うブロッ
クの側端面12b,12aに当接し、これが互いにスト
ッパの機能を果たして、各ブロックのそれ以上の自転を
規制する。この状態でブロック11a,11b,11c
がデバイス2の回転力を受けて上記外周刃A等により地
中を掘削する。
【0032】ここで、上記ブロックは3個設けられてい
るので、一つのブロックに対し一個生じる外周刃Aも当
然に3個となり、しかもそれら外周刃Aは周方向に等間
隔置きに配される。このため、バランスのよい掘削が行
え、たとえ不均質地盤であっても孔曲がりが生じにく
い。
【0033】また、掘削時において個々のブロック11
a,11b,11cは、上記したように左右の側端面1
2a,12bが隣合うブロックの側端面12b,12a
にそれぞれ当接しており、該ブロックに固定されている
ブロック軸3a,3b,3cが軸穴2a,2b,2cに
嵌入支持されていることと相俟って、当該ブロック11
a,11b,11cは3点で支持されることとなる。し
たがって、個々のブロック11a,11b,11cの固
定が強固となり、掘削中にがた付きが生じにくく良好な
掘削が行える。
【0034】さらに、掘削時において、図3に示すよう
に掘削孔の内周面から一つのブロック11aに一方の側
端面12aと平行な掘削反力Cが加わるとき、その掘削
反力Cは当該ブロックと一体的とされたブロック軸3a
に作用する他、互いに当接している側端面12b,12
aを介して他のブロック11bにも作用する。このよう
に、ブロックの一方の側端面12aに平行な力が加わる
ときでも、その力はブロック軸3aと他のブロック12
bとに分散され、一つのブロック軸3aに加わる荷重は
その分小さくなる。結局、一つのブロック軸3a(3
b,3c)に加わる荷重を減少することができ、ブロッ
ク軸の径を小さくできる利点も得られる。
【0035】また、ハンマシリンダ1内のピストンが落
下する際、該ハンマピストンにより押し出される圧縮空
気は排気孔17に流入し、横孔19、ブロー孔20を経
てデバイス2の底面に吹き出し、掘削された掘削屑をデ
バイス2の外側に向けて除去する。そして、除去された
掘削屑は圧縮空気の流れに沿って掘削屑排出溝23から
掘削パイプ9内を通って上方へ排出される。一方、排気
孔17から噴出孔18に流入した圧縮空気は、ブロック
11a,11b,11cの拡径時、すなわち掘削時にお
いては噴出孔18の開口が11a,11b,11cによ
って閉塞されるので、上記切欠溝25を通ってデバイス
2の底面外周部に吹き出して上記ブロー孔20から吹き
出た圧縮空気とともに掘削屑の除去を行う。
【0036】また、上述したように、掘削時において、
図4に示すように、回転反力と、この回転反力に直交す
る衝撃力の反力との合力Fが、傾斜面15a,15b,
15cに植設されたビット4に垂直軸に対して最も傾斜
して作用するが、これらのビット4は傾斜面15a,1
5b,15cにほぼ垂直に植設されているので、上記合
力Fがビット4に対してほぼ直角に作用し、よってビッ
ト4の破損や脱落を防止することができる。
【0037】掘削終了後は、ハンマシリンダを上記掘削
方向とは逆方向に回転させるが、このとき各ブロック1
1a,11b,11cは掘削時とは逆の方向に自転し、
第2図に示すようにブロックの最外周に位置する円弧部
12cがデバイス2の底面と等しいか、もしくはそれよ
り内側に配される。このようにすれば、掘削パイプ9内
を摺動可能となるので、ハンマシリンダ1を上方に引け
ば、当該掘削工具を引き出すことができる。
【0038】また、上記掘削工具では、ブロック11
a,11b,11cが縮径し始めると、デバイス2の底
面中央部においてブロック11a,11b,11c間に
空間Sが現出し、さらに縮径にともなって該空間Sが大
きくなるが、デバイス2の先面中央部に開口する噴出孔
18から圧縮空気が吹き出すので、空間Sに侵入しよう
とする掘削屑が該圧縮空気によって除去れる。したが
って、該掘削屑が空間Sに侵入して互いに摺動するブロ
ックの側端面12a,12b間にかみ込むことがないの
で、ブロック11a,11b,11cの縮径を確実かつ
円滑に行うことができる。
【0039】また、デバイス2とその外側の掘削パイプ
9との間に、掘削屑排出溝23とデバイス2の外周に一
体的に設けられた芯出し用の突起22aとを、周方向に
交互に配置したので、掘削屑を掘削パイプ内9に導くた
めの排出用通路をデバイス2の外周に必要な個数だけ配
設できるので、掘削屑排出効率が向上する。
【0040】さらに、デバイスの芯出用の突起22aと
掘削屑排出溝23をデバイス2の長さ方向ずらして配
置する場合、例えばデバイスの芯出し用突起をデバイス
の基端側に設けるとともにデバイスの先端に掘削屑排出
用の輪状溝を設ける場合に比べて、掘削中においてデバ
イス2のガタツキが少なくなり、デバイス2と掘削パイ
プ9との間に掘削屑がかみ込むのを防止できる。
【0041】加えて、上記のようにデバイス2の芯出し
用の突起22aと掘削屑排出溝23をデバイス2の長さ
方向のずらして配置する場合に比べて、デバイス2の長
さを短くでき装置全体のコンパクト化が図れる。
【0042】なお、上記実施例では、ブロック11a,
11b,11cを3個備える場合を例に採って説明した
が、これに限られることなく、4個あるいはそれ以上の
ブロックを有するものにも本発明は適用可能である。ま
た、上記実施例では、ブロック11a,11b,11c
の左右両側端面12a,12bを平坦に形成している
が、これに限られることなく、同側端面12a,12b
を互いに係合する円弧状に形成してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1の掘削工具によれば、デバイスに該デバイスの底面中
央部に開口して流体を噴出する噴出孔を形成したので、
ブロックの縮径時に、デバイスの底面中央部においてブ
ロック間に空間が現出しても、噴出孔から吹き出す圧縮
空気によって空間に侵入しようとする掘削屑が除去
る。したがって、該掘削屑が空間に侵入して互いに摺動
するブロックの側端面間にかみ込むことがないので、ブ
ロックの縮径を確実かつ円滑に行うことができる。
た、ブロックの互いに当接する側端面のうち少なくとも
いずれか一方に、該側端面の長手方向における一方の端
部から他方の端部に向けて延びる切欠溝を形成したの
で、掘削時において噴出孔の開口がブロックによって閉
塞されている際には、排気孔から噴出孔に流入した圧縮
空気は上記切欠溝を通ってデバイスの底面外周部に吹き
出して掘削屑の除去を行うので、掘削屑の除去をより効
果的に行うことができる。
【0044】また、請求項2の掘削工具によれば、デバ
イスの底面中央部に開口して流体を噴出させる噴出孔の
みならず、デバイスの外周側底面のうちブロック拡径時
に掘削孔底に臨まされる露出部に開口して流体を噴出さ
せるブロー孔を形成したので、ブロー孔からデバイスの
外側に向けて流体が吹き出し、掘削時に噴出孔の開口が
ブロックにより閉塞されている場合であっても、掘削屑
の除去を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削工具において、ブロックが装着さ
れたデバイスを示す一部切欠側面図である。
【図2】本発明の掘削工具の非掘削時の底面図である。
【図3】本発明の掘削工具の掘削時の底面図である。
【図4】本発明の掘削工具の掘削時の要部の断面図であ
る。
【図5】本発明の掘削工具の切欠溝を示す断面図であ
る。
【図6】従来の掘削工具の非掘削時の底面図である。
【図7】従来の掘削工具の掘削時の底面図である。
【図8】従来の掘削工具の非掘削時の底面図である。
【図9】従来の掘削工具の掘削時の底面図である。
【符号の説明】 1 ハンマシリンダ 2 デバイス 2a,2b,2c 軸穴 3a,3b,3c ブロック軸 4 ビット 10 係止ピン 11a,11b,11c ブロック 12a,12b ブロックの側端面 12c ブロックの円弧部 13a,13b,13c 第1の傾斜面 14a,14b,14c 第2の傾斜面 15a,15b,15c 傾斜面 17 排気孔 18 噴出孔 19 横孔 20 ブロー孔 23 掘削屑排出溝 25 切欠溝 112 段差 A 外周刃 X 掘削方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻本 勝昭 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田 1528番地 三菱マテリアル株式会社 岐 阜製作所内 (56)参考文献 特開 平4−41891(JP,A) 特開 昭63−11789(JP,A) 特開 昭59−76391(JP,A) 実開 昭62−85592(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21B 3/00 - 4/20 E21B 10/00 - 10/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンマの衝撃力およびハンマシリンダの
    回転力を受けるデバイスの底面に、少なくとも3個以上
    の軸穴を、該デバイスの中心からずらしてかつ周方向に
    等角度置きに設け、それら軸穴にブロック軸を回転自在
    に嵌入し、該ブロック軸の先端部に、略扇状をなしかつ
    先端面にビットが植設されたブロックを、それぞれ左右
    の側端面を対向させてしかもそれらブロックの円弧部が
    全体で略円を形成するように設け、上記デバイスが掘削
    方向に回転した際に、掘削孔底部との掘削抵抗によりブ
    ロックが自転して該ブロックの一方の側端面と円弧部の
    交差部分が上記デバイスの外周面より所定の掘削量分だ
    け突出し、かつその際に各ブロックの両側端面が隣合う
    ブロックの側端面に当接するように、上記ブロックに対
    するブロック軸の相対位置を設定している掘削工具にお
    いて、上記デバイスに、該デバイスの底面中央部に開口して流
    体を噴出させる噴出孔を形成するとともに、上記ブロッ
    クの互いに当接する側端面のうち少なくともいずれか一
    方に、該側端面の長手方向における一方の端部から他方
    の端部に向けて延びる切欠溝を形成 したことを特徴とす
    る掘削工具。
  2. 【請求項2】 ハンマの衝撃力およびハンマシリンダの
    回転力を受けるデバイスの底面に、少なくとも3個以上
    の軸穴を、該デバイスの中心からずらしてかつ周方向に
    等角度置きに設け、それら軸穴にブロック軸を回転自在
    に嵌入し、該ブロック軸の先端部に、略扇状をなしかつ
    先端面にビットが植設されたブロックを、それぞれ左右
    の側端面を対向させてしかもそれらブロックの円弧部が
    全体で略円を形成するように設け、上記デバイスが掘削
    方向に回転した際に、掘削孔底部との掘削抵抗によりブ
    ロックが自転して該ブロックの一方の側端面と円弧部の
    交差部分が上記デバイスの外周面より所定の掘削量分だ
    け突出し、かつそのブロック拡径時に各ブロックの両側
    端面が隣合うブロックの側端面に当接するように、上記
    ブロックに対するブロック軸の相対位置を設定している
    掘削工具において、 上記デバイスに、該デバイスの底面中央部に開口して流
    体を噴出させる噴出孔と、上記デバイスの外周側底面の
    うち上記ブロック拡径時に上記掘削孔底に臨まされる露
    出部に開口して流体を噴出させるブロー孔とを形成した
    ことを特徴とす る掘削工具。
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