JP2964175B2 - 速硬型固化材を使用した高含水泥土の処理方法 - Google Patents

速硬型固化材を使用した高含水泥土の処理方法

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昌男 相良
一臣 橘田
克之 酒巻
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  • Treatment Of Sludge (AREA)
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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土圧シールド、泥漿シー
ルド、及び連続地中壁等の掘削に伴って排出される高含
水泥土の処理方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高含水泥土の処理方法と
して、高分子系の改良材を使用する方法、石灰系の改良
材を使用する方法、セメント系の改良材を使用する方法
がある。高分子系の改良材を使用する方法は、吸水性の
高分子系改良材をシールド排泥直後の泥土に混合し、短
時間に泥状土の流動性をなくしてダンプカーによる運搬
を可能ならしめるものである。
【0003】石灰系の改良材を使用する方法は、含水比
が比較的小さい土質の泥土に適用されるものであり、生
石灰による脱水効果及び固化効果を期待するものであ
る。またセメント系の改良材を使用する方法は、ミキサ
ーやバツクホーのバケツト等で、同改良材と泥土とを混
練したのち、養生して、強度発現後に搬出するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記高分子系の改良材
は、短時間に泥状土の流動性が改良され、ダンプカーに
よる運搬が可能となるが、強度発現性や締固め性が悪
く、前記改良材による改良土を造成地の盛土等に流用す
ることは困難となる。また従来の石灰系やセメント系の
改良材を使用した場合、強度発現までに1日乃至2日を
要し、このためストツクヤードが必要となり、都市部等
においてはこのような敷地を確保するのが困難になる。
【0005】更にセメント系改良材で固化した処理土を
そのまま盛土等に使用しようとする場合、固化体の粒径
が大きくなり、盛土等に利用する場合には締固めが困難
となる。本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とする処は、土圧シール
ド、泥漿シールド及び連続地中壁等の掘削に伴って排出
される高含水泥土を、ストツクヤードを必要とせずに固
化処理し、粒径を小さくして盛土等に使用可能な土砂に
改良する高含水泥土の処理方法を提供しようとする点に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の速硬型固化材を使用した高含水泥土の処
理方法は、地盤掘削工事や浚渫工事により排出されてき
た高含水泥土を、カルシウムサルホアルミネートを主成
分とするクリンカー粉末10〜40重量%、ポルトラン
ドセメントクリンカー粉末20〜50重量%、二型無水
石膏5〜35重量%、生石灰及び/または消石灰5〜2
5重量%、アルカリ金属炭酸塩0.12〜2.5重量%
から構成された速硬型固化材と混練し、次いで同混練物
を解砕機により処理し、粒径を小さくして、敷き均し可
能な土砂としたのち、運搬手段に積み込むことを特徴と
している。
【0007】
【作用】本発明の高含水泥土の処理方法は前記のように
土圧シールド、泥漿シールド、連続地中壁等の地盤掘削
工事や浚渫工事に伴って掘削、排出された直後の高含水
泥土を前記速硬型固化材と混練するので、高含水泥土は
直ちに流動性を失って、硬化し、次いで同混練物を解砕
機により処理し、粒径を小さくして、敷き均し可能な土
砂としたのち、運搬手段に積み込む。
【0008】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。1はシールド掘削機、2はずり出しトロツコ、3は
土砂ホツパ、4は同ホツパ3の直下に配設された連続型
またはバツチ型のミキサで、速硬型固化材サイロ及び供
給装置5に固化材輸送管6を介して接続されている。前
記ミキサ4の下部に貯留ホツパ7が配設され、同ホツパ
7の下部に解砕機8が配設されている。図中9はベルト
コンベヤ、10はダンプトラツクである。
【0009】而して前記シールド掘削機1により掘削さ
れた高含水泥土はずり出しトロツコ2により坑口まで運
搬され、一旦土砂ホツパ3に入れられ、同ホツパ3から
ミキサ4に一定速度で供給され、固化材サイロ及び供給
装置5から固化材供給管6を介して供給された所定量の
速硬型固化材と混練される。なお前記掘削土は切羽より
ポンプで直接土砂ホツパ3にまで供送される場合もあ
る。
【0010】前記ミキサ4で掘削高含水泥土は速硬型固
化材と混練された直後から流動性を失ない、硬化を始め
るが、この固化処理土を一旦貯留ホツパ7で30分乃至
60分程度仮置きし、しかるのち解砕機8に入れ、粒径
を小さくしたのち、ベルトコンベヤ9を介してダンプト
ラツク10に積み込まれて、造成地等に送られる。
【0011】前記速硬型固化材は、カルシウムサルホア
ルミネートを主成分とするクリンカー粉末10〜40重
量%、ポルトランドセメントクリンカー粉末20〜50
重量%、二型無水石膏5〜35重量%、生石灰及び/ま
たは消石灰5〜25重量%、アルカリ金属炭酸塩0.1
2〜2.5重量%から構成されている。
【0012】前記カルシウムサルホアルミネートは、速
硬性を有しており、水和時にポルトランドセメントクリ
ンカー粉末及び生石灰から生成される水酸化カルシウム
及び石膏と反応してエトリンガイト、またはモノサルフ
エイトを形成する。これらの水和物は結合水が多く、高
強度性を有し、更に有機物の存在下においても生成す
る。
【0013】また前記二型無水石膏は、半水分や二水石
膏と比較して溶解速度が遅いので、カルシウムサルホア
ルミネートとの親和性が大で、これが固化材の高密度の
発現及び固化体の安定性に寄与する。この二型無水石膏
の配合量を5〜35重量%としたのは、クリンカー及び
石灰から生成される水酸化カルシウムと反応してエトリ
ンガイトを形成する際、下限値より少ないと長期(特に
繰返し後)の強度発現が悪く、また上限値より多いと固
化体の安定性を損うからである。
【0014】なお前記速硬型固化材としては、微粉状態
の二型無水石膏と粗粉状態の二型無水石膏を1:0.8
〜1:4の割合で混合させたものでもよい。この場合、
粒度の異なるものを添加したのは、微粉状態の石膏は主
に接水直後からごく初期までの水和に寄与するのに反し
て、粗粉状態の石膏は主としてその後の強度発現に加
え、固化土が繰返された後の強度発現に寄与させるため
である。
【0015】
【発明の効果】本発明の高含水泥土の処理方法は前記の
ように地盤掘削工事や浚渫工事により排出されてきた高
含水泥土を前記速硬型固化材と混練する。同速硬型固化
材のうち、カルシウムサルホアルミネートは、速硬性を
有しており、水和時にポルトランドセメントクリンカー
粉末及び生石灰から生成される水酸化カルシウム及び石
膏と反応してエトリンガイト、またはモノサルフエイト
を形成する。これらの水和物は結合水が多く、高強度性
を有し、更に有機物の存在下においても生成する。また
二型無水石膏は、半水分や二水石膏と比較して溶解速度
が遅いので、カルシウムサルホアルミネートとの親和性
が大で、これが固化材の高密度の発現及び固化体の安定
性に寄与する。この二型無水石膏の配合量を5〜35重
量%としたのは、クリンカー及び石灰から生成される水
酸化カルシウムと反応してエトリンガイトを形成する
際、下限値より少ないと長期(特に繰返し後)の強度発
現が悪く、また上限値より多いと固化体の安定性を損う
からである。この速硬型固化材と高含水泥土とを混練す
るので、高含水泥土は直ちに流動性を失って硬化する。
次いで同混練物を解砕機により処理し、粒径を小さくし
て、敷き均し可能な土砂としたのち、運搬手段に積み込
む。そのため、排泥、固化処理、解砕、運搬手段への積
込み等の作業を一連の装置により連続的に行うことがで
き、従来のセメント系改良材等を使用して固化を行う場
合に比して敷地が狭くてよく、都市部の工事においても
ストツクヤードが不要となる。また非常に軟弱な掘削土
がすぐにでも敷き均し可能な土砂となり、更にまた固化
処理土の強度は前記速硬型固化材の量の増減により調整
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る速硬型固化材を使用した高含水泥
土の処理方法の実施に使用する装置を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シールド機 2 ずり出しトロツコ 3 土砂ホツパ 4 ミキサ 5 固化材サイロ及び供給装置 6 固化材輸送管 7 貯留ホツパ 8 解砕機 9 ベルトコンベヤ 10 ダンプカー等の運搬手段
フロントページの続き (72)発明者 橘田 一臣 埼玉県熊谷市月見町二丁目1番1号 秩 父セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 酒巻 克之 埼玉県熊谷市月見町二丁目1番1号 秩 父セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 藤井 二三夫 東京都文京区本郷一丁目28番23号 弓町 秩父ビル内日本ソイルエンジニアリング 株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−242130(JP,A) 特開 昭63−171700(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 7/00 C02F 11/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤掘削工事や浚渫工事により排出され
    てきた高含水泥土を、カルシウムサルホアルミネートを
    主成分とするクリンカー粉末10〜40重量%、ポルト
    ランドセメントクリンカー粉末20〜50重量%、二型
    無水石膏5〜35重量%、生石灰及び/または消石灰5
    〜25重量%、アルカリ金属炭酸塩0.12〜2.5重
    量%から構成された速硬型固化材と混練し、次いで同混
    練物を解砕機により処理し、粒径を小さくして、敷き均
    し可能な土砂としたのち、運搬手段に積み込むことを特
    徴とした速硬型固化材を使用した高含水泥土の処理方
    法。
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