JP2963893B1 - 遅延時間測定装置 - Google Patents
遅延時間測定装置Info
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- JP2963893B1 JP2963893B1 JP10150322A JP15032298A JP2963893B1 JP 2963893 B1 JP2963893 B1 JP 2963893B1 JP 10150322 A JP10150322 A JP 10150322A JP 15032298 A JP15032298 A JP 15032298A JP 2963893 B1 JP2963893 B1 JP 2963893B1
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Abstract
【要約】
【課題】ディジタル放送システムにおける送受信システ
ムの処理時間を含めた伝送遅延時間を正確に測定する。 【解決手段】送信側システムにおいてGPS受信機11
からの信号に基づき時刻コード発生器12で発生される
時刻コードをデータエンコーダ13でトランスポートス
トリームのデータパケットに変換した後、MPEG多重
化装置14およびOFDM変調器15を介してディジタ
ル放送信号に乗せて伝送し、受信側システムにおいて受
信したディジタル放送信号からOFDM復調器22およ
びMPEG多重分離装置23を介して時刻コードのデー
タパケットを分離した後、データデコーダ24で時刻コ
ードを再生し、この時刻コードで与えられる時刻とGP
S受信機25からの信号に基づき時刻コード発生器26
で発生される時刻コードで与えられる時刻との時間差を
時間差測定器27で伝送遅延時間として測定する。
ムの処理時間を含めた伝送遅延時間を正確に測定する。 【解決手段】送信側システムにおいてGPS受信機11
からの信号に基づき時刻コード発生器12で発生される
時刻コードをデータエンコーダ13でトランスポートス
トリームのデータパケットに変換した後、MPEG多重
化装置14およびOFDM変調器15を介してディジタ
ル放送信号に乗せて伝送し、受信側システムにおいて受
信したディジタル放送信号からOFDM復調器22およ
びMPEG多重分離装置23を介して時刻コードのデー
タパケットを分離した後、データデコーダ24で時刻コ
ードを再生し、この時刻コードで与えられる時刻とGP
S受信機25からの信号に基づき時刻コード発生器26
で発生される時刻コードで与えられる時刻との時間差を
時間差測定器27で伝送遅延時間として測定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル放送シ
ステムにおける送受信システムを含めた伝送遅延時間を
測定する伝送遅延時間測定方法とディジタル放送装置お
よび伝送遅延時間測定装置に関する。
ステムにおける送受信システムを含めた伝送遅延時間を
測定する伝送遅延時間測定方法とディジタル放送装置お
よび伝送遅延時間測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、実用化に向けて研究開発が進めら
れている地上ディジタル放送などのディジタルTV放送
では、現行のアナログTV放送とは異なり、送信側シス
テムでは映像、音声およびデータなどのプログラムを帯
域圧縮、多重化およびOFDM(orthogonal frequecy
division multiplex:直交周波数多重)変調といった処
理を経て送信する。受信側システムでは、送信側と逆の
処理、つまりOFDM復調、多重分離および帯域伸長を
行ってプログラムを再生する。
れている地上ディジタル放送などのディジタルTV放送
では、現行のアナログTV放送とは異なり、送信側シス
テムでは映像、音声およびデータなどのプログラムを帯
域圧縮、多重化およびOFDM(orthogonal frequecy
division multiplex:直交周波数多重)変調といった処
理を経て送信する。受信側システムでは、送信側と逆の
処理、つまりOFDM復調、多重分離および帯域伸長を
行ってプログラムを再生する。
【0003】このようにディジタルTV放送において
は、送受信側でアナログTV放送にない特有の複雑な処
理が介在し、これら処理時間によってアナログTV放送
に比較して送信側から受信側までの伝送遅延が大きくな
る。しかも、帯域圧縮/伸長の処理時間は例えば映像の
内容、例えば動きや絵柄などによって変動し、これに伴
って伝送遅延時間も変動する。
は、送受信側でアナログTV放送にない特有の複雑な処
理が介在し、これら処理時間によってアナログTV放送
に比較して送信側から受信側までの伝送遅延が大きくな
る。しかも、帯域圧縮/伸長の処理時間は例えば映像の
内容、例えば動きや絵柄などによって変動し、これに伴
って伝送遅延時間も変動する。
【0004】従来、このようなディジタルTV放送特有
の処理時間を含めた伝送遅延時間を定量的に知る方法は
見出されていない。しかし、実際のTV番組制作では、
この伝送遅延時間をある程度正確に知っておかないと、
様々な不都合が生じる。
の処理時間を含めた伝送遅延時間を定量的に知る方法は
見出されていない。しかし、実際のTV番組制作では、
この伝送遅延時間をある程度正確に知っておかないと、
様々な不都合が生じる。
【0005】例えば、ニュース番組などでは図3に示さ
れるようにスタジオ内の情報A(映像および音声)をデ
ィジタル放送回線を介して遠隔地の中継車に送る。一
方、中継車では、スタジオから送られた情報Aに応じた
コメントなどの情報B(映像および音声)をディジタル
放送回線を介してスタジオに送り返す。このようにして
スタジオと中継車との間でいわゆる掛け合いを行い、視
聴者に対してはスタジオ内の情報Aと中継車からの情報
Bを合成して放送するといったことが実際の番組制作で
は行われている。
れるようにスタジオ内の情報A(映像および音声)をデ
ィジタル放送回線を介して遠隔地の中継車に送る。一
方、中継車では、スタジオから送られた情報Aに応じた
コメントなどの情報B(映像および音声)をディジタル
放送回線を介してスタジオに送り返す。このようにして
スタジオと中継車との間でいわゆる掛け合いを行い、視
聴者に対してはスタジオ内の情報Aと中継車からの情報
Bを合成して放送するといったことが実際の番組制作で
は行われている。
【0006】この場合、スタジオでは中継車に情報Aを
送ってから情報Bが戻ってくるまでの伝送遅延時間を考
慮して画面のはめ込みタイミング等を調整しており、さ
らに視聴者から見て掛け合いが自然に行われるように、
スタジオと中継車の双方で相手側の話が終わる前に次の
話を始めるといった手法がとられる。このような手法を
実際の番組制作で採用するためには、スタジオと中継車
の間、一般的には送信側と受信側との間の伝送遅延時間
をある程度、正確に知る必要がある。
送ってから情報Bが戻ってくるまでの伝送遅延時間を考
慮して画面のはめ込みタイミング等を調整しており、さ
らに視聴者から見て掛け合いが自然に行われるように、
スタジオと中継車の双方で相手側の話が終わる前に次の
話を始めるといった手法がとられる。このような手法を
実際の番組制作で採用するためには、スタジオと中継車
の間、一般的には送信側と受信側との間の伝送遅延時間
をある程度、正確に知る必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ディ
ジタル放送では送受信システムの特有の処理に伴って伝
送遅延が大きくなり、かつその伝送遅延時間が時間的に
変動するが、従来ではディジタル放送における送受信シ
ステムの処理時間を含めた伝送遅延時間を測定する手法
が見出されておらず、特にスタジオと外部の中継車との
間で掛け合いを行うような番組を制作する上で支障が生
じるという問題点があった。
ジタル放送では送受信システムの特有の処理に伴って伝
送遅延が大きくなり、かつその伝送遅延時間が時間的に
変動するが、従来ではディジタル放送における送受信シ
ステムの処理時間を含めた伝送遅延時間を測定する手法
が見出されておらず、特にスタジオと外部の中継車との
間で掛け合いを行うような番組を制作する上で支障が生
じるという問題点があった。
【0008】本発明の目的は、ディジタル放送システム
における送受信システムの処理時間を含めた伝送遅延時
間を正確に測定することができる伝送遅延時間測定方法
を提供することにある。
における送受信システムの処理時間を含めた伝送遅延時
間を正確に測定することができる伝送遅延時間測定方法
を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、このような伝送遅延
時間測定を行うための機能を付加したディジタル放送装
置を提供することにある。
時間測定を行うための機能を付加したディジタル放送装
置を提供することにある。
【0010】本発明のさらに別の目的は、このような伝
送遅延時間測定を受信側で行うための伝送遅延時間測定
装置を提供することにある。
送遅延時間測定を受信側で行うための伝送遅延時間測定
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明はディジタル放送システムにおける送受信シ
ステムを含めた伝送遅延時間を測定するために、送信側
で絶対時刻基準に基づいて発生された第1の時刻コード
をトランスポートストリームのデータパケット形式で送
信信号に乗せて伝送し、受信側で送信側から伝送された
きた時刻コードと絶対時刻基準に基づいて発生された第
2の時刻コードとを比較し、これら第1および第2の時
刻コードにより与えられる時間差から伝送遅延時間を測
定することを特徴とする。
め、本発明はディジタル放送システムにおける送受信シ
ステムを含めた伝送遅延時間を測定するために、送信側
で絶対時刻基準に基づいて発生された第1の時刻コード
をトランスポートストリームのデータパケット形式で送
信信号に乗せて伝送し、受信側で送信側から伝送された
きた時刻コードと絶対時刻基準に基づいて発生された第
2の時刻コードとを比較し、これら第1および第2の時
刻コードにより与えられる時間差から伝送遅延時間を測
定することを特徴とする。
【0012】ここで、絶対基準時刻は例えばGPS衛星
から送信される時刻信号に基づいて生成される。
から送信される時刻信号に基づいて生成される。
【0013】さらに、本発明に係るディジタル放送シス
テムにおける伝送遅延時間装置は、ディジタル放送信号
を受信する受信手段と、この受信手段により受信された
ディジタル放送信号を直交周波数多重復調する復調手段
と、この復調手段により復調された信号から時刻コード
のデータパケットと送信データのデータパケットとを分
離する分離手段と、この分離手段により分離された時刻
コードのデータパケットから第1の時刻コードを再生す
る再生手段と、この再生手段により再生された第1の時
刻コードと絶対時刻基準に基づいて発生された第2の時
刻コードとを比較し、第1の時刻コードで与えられる時
刻と第2の時刻コードで与えられる時刻との時間差から
伝送遅延時間を測定する測定手段とを具備することを特
徴とする。
テムにおける伝送遅延時間装置は、ディジタル放送信号
を受信する受信手段と、この受信手段により受信された
ディジタル放送信号を直交周波数多重復調する復調手段
と、この復調手段により復調された信号から時刻コード
のデータパケットと送信データのデータパケットとを分
離する分離手段と、この分離手段により分離された時刻
コードのデータパケットから第1の時刻コードを再生す
る再生手段と、この再生手段により再生された第1の時
刻コードと絶対時刻基準に基づいて発生された第2の時
刻コードとを比較し、第1の時刻コードで与えられる時
刻と第2の時刻コードで与えられる時刻との時間差から
伝送遅延時間を測定する測定手段とを具備することを特
徴とする。
【0014】このように本発明では、送信側から絶対時
刻基準に基づいて発生された時刻コードのデータをディ
ジタル放送信号に乗せて伝送し、受信側で送信側からの
時刻コードと絶対時刻基準に基づいて発生された第2の
時刻コードとを比較して、これら第1および第2の時刻
コードによりそれぞれ与えられる時刻の時間差から、送
受信システムの合計の処理時間を含めた伝送遅延時間を
容易に測定することができる。
刻基準に基づいて発生された時刻コードのデータをディ
ジタル放送信号に乗せて伝送し、受信側で送信側からの
時刻コードと絶対時刻基準に基づいて発生された第2の
時刻コードとを比較して、これら第1および第2の時刻
コードによりそれぞれ与えられる時刻の時間差から、送
受信システムの合計の処理時間を含めた伝送遅延時間を
容易に測定することができる。
【0015】また、絶対時刻基準をGPS衛星から送信
される時刻信号に基づいて生成するようにすることによ
って、絶対時刻基準の情報を送受信システム間でやりと
りする必要がなく、より簡便に伝送遅延時間の測定が可
能となる。
される時刻信号に基づいて生成するようにすることによ
って、絶対時刻基準の情報を送受信システム間でやりと
りする必要がなく、より簡便に伝送遅延時間の測定が可
能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る伝達遅延時間測定機能を有するディジタル放送システ
ムであり、(a)は送信側システム(ディジタル放送装
置)、(b)は受信側システム(ディジタル放送受信機
および遅延時間測定装置)をそれぞれ示している。本実
施形態では、送受信双方のシステムでGPS衛星からの
時刻信号を絶対時刻基準として用い、これを基に送信側
システムから受信側システムへの伝送遅延時間を測定す
る。
施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る伝達遅延時間測定機能を有するディジタル放送システ
ムであり、(a)は送信側システム(ディジタル放送装
置)、(b)は受信側システム(ディジタル放送受信機
および遅延時間測定装置)をそれぞれ示している。本実
施形態では、送受信双方のシステムでGPS衛星からの
時刻信号を絶対時刻基準として用い、これを基に送信側
システムから受信側システムへの伝送遅延時間を測定す
る。
【0017】まず、図1(a)に示す送信側システムに
ついて説明する。送信側システムにおいて、GPS受信
機11はGPS衛星から送信される信号を受信し、この
受信信号に含まれる時刻信号を出力する。時刻コード発
生器12は、この時刻信号を受けて所定の時刻コードを
発生する。この時刻コードは、データエンコーダ13に
よってMPEG2(Moving Picture Experts Group Pha
se2)規格で規定されたトランスポートストリームに対
応したデータパケットに変換された後、MPEG多重化
装置14に入力され、MPEG2方式で圧縮された映像
データや音声データなどの放送データのデータパケット
と多重化される。この場合、時刻コードのパケットのヘ
ッダ部には、そのパケットが時刻コードのデータである
ことを示す識別子が付加される。
ついて説明する。送信側システムにおいて、GPS受信
機11はGPS衛星から送信される信号を受信し、この
受信信号に含まれる時刻信号を出力する。時刻コード発
生器12は、この時刻信号を受けて所定の時刻コードを
発生する。この時刻コードは、データエンコーダ13に
よってMPEG2(Moving Picture Experts Group Pha
se2)規格で規定されたトランスポートストリームに対
応したデータパケットに変換された後、MPEG多重化
装置14に入力され、MPEG2方式で圧縮された映像
データや音声データなどの放送データのデータパケット
と多重化される。この場合、時刻コードのパケットのヘ
ッダ部には、そのパケットが時刻コードのデータである
ことを示す識別子が付加される。
【0018】MPEG多重化装置14により多重化され
たデータは、OFDM(orthogonalfrequecy division
multiplex:直交周波数分割多重)変調器15で変調さ
れ、さらに図示しない送信増幅器によって増幅された
後、送信アンテナ16によりディジタル放送信号の放送
電波として送信される。このようにして、遅延時間測定
のための時刻コードがディジタル放送信号に含まれる形
で送信される。
たデータは、OFDM(orthogonalfrequecy division
multiplex:直交周波数分割多重)変調器15で変調さ
れ、さらに図示しない送信増幅器によって増幅された
後、送信アンテナ16によりディジタル放送信号の放送
電波として送信される。このようにして、遅延時間測定
のための時刻コードがディジタル放送信号に含まれる形
で送信される。
【0019】次に、図1(b)に示す受信側システムに
ついて説明する。受信側システムにおいては、受信アン
テナ21で放送電波が受信され、その受信信号が図示し
ない前置増幅器で増幅された後、OFDM復調器22に
入力される。このOFDM復調器22によりOFDM変
調器15と逆の処理で復調が行われた後、MPEG多重
分離装置23において時刻コードのデータパケットと、
映像データや音声データなどの放送データのデータパケ
ットが分離される。この場合、放送データのデータパケ
ットは、MPEG2方式に従って伸長される。MPEG
多重分離装置23により分離された時刻コードのデータ
パケットは、データデコーダ24により復号され、時刻
コードが再生される。この再生された時刻コードは、時
間差測定器27の一方の入力に与えられる。
ついて説明する。受信側システムにおいては、受信アン
テナ21で放送電波が受信され、その受信信号が図示し
ない前置増幅器で増幅された後、OFDM復調器22に
入力される。このOFDM復調器22によりOFDM変
調器15と逆の処理で復調が行われた後、MPEG多重
分離装置23において時刻コードのデータパケットと、
映像データや音声データなどの放送データのデータパケ
ットが分離される。この場合、放送データのデータパケ
ットは、MPEG2方式に従って伸長される。MPEG
多重分離装置23により分離された時刻コードのデータ
パケットは、データデコーダ24により復号され、時刻
コードが再生される。この再生された時刻コードは、時
間差測定器27の一方の入力に与えられる。
【0020】さらに、この受信側システムには、図1
(a)に示した送信側システムと同様にGPS受信機2
5が設けられており、このGPS受信機25はGPS衛
星から送信された信号を受信し、この受信信号に含まれ
る時刻信号を出力する。時刻コード発生器26は、この
時刻信号を受けて時刻コードを発生する。この時刻コー
ドは、時間差測定器27の他方の入力に与えられる。
(a)に示した送信側システムと同様にGPS受信機2
5が設けられており、このGPS受信機25はGPS衛
星から送信された信号を受信し、この受信信号に含まれ
る時刻信号を出力する。時刻コード発生器26は、この
時刻信号を受けて時刻コードを発生する。この時刻コー
ドは、時間差測定器27の他方の入力に与えられる。
【0021】時間差測定器27では、データデコーダ2
5により復号再生された時刻コードと、時刻コード発生
器26から送られてきた時刻コードとを比較して、これ
らの時刻コードでそれぞれ与えられる時刻の差に相当す
る時間差を測定し、この時間差を伝送遅延時間の情報と
して出力する。この場合、データデコーダ25は時刻コ
ードのデータが挿入されたデータパケットの受信タイミ
ング情報を時間差測定器27に送り、時間差測定器27
はこの受信タイミング情報により与えられるタイミング
で、時刻コードの比較を行う。
5により復号再生された時刻コードと、時刻コード発生
器26から送られてきた時刻コードとを比較して、これ
らの時刻コードでそれぞれ与えられる時刻の差に相当す
る時間差を測定し、この時間差を伝送遅延時間の情報と
して出力する。この場合、データデコーダ25は時刻コ
ードのデータが挿入されたデータパケットの受信タイミ
ング情報を時間差測定器27に送り、時間差測定器27
はこの受信タイミング情報により与えられるタイミング
で、時刻コードの比較を行う。
【0022】このようにして時間差測定器27で測定さ
れる伝送遅延時間は、送信側システムからの時刻コード
が受信側システムで再生されるまでに要する時間であ
り、送信側システムと受信側システムの処理時間を含め
た伝送遅延時間となる。
れる伝送遅延時間は、送信側システムからの時刻コード
が受信側システムで再生されるまでに要する時間であ
り、送信側システムと受信側システムの処理時間を含め
た伝送遅延時間となる。
【0023】さらに具体的に説明すると、まず送信側シ
ステムではMPEG多重化装置14による放送データの
圧縮、時刻コードのデータパケットと放送データのデー
タパケットとの多重化、多重化されたデータのOFDM
変調器15での変調、および送信アンテナ16からのデ
ィジタル放送信号の送信という一連の処理による遅延が
存在する。一方、受信側システムでは受信アンテナ21
によるディジタル放送信号の受信、OFDM復調器22
での復調、およびMPEG多重分離装置23での時刻コ
ードのデータパケットと放送データのデータパケットと
の分離、放送データのデータパケットの伸長という一連
の処理による遅延が存在する。
ステムではMPEG多重化装置14による放送データの
圧縮、時刻コードのデータパケットと放送データのデー
タパケットとの多重化、多重化されたデータのOFDM
変調器15での変調、および送信アンテナ16からのデ
ィジタル放送信号の送信という一連の処理による遅延が
存在する。一方、受信側システムでは受信アンテナ21
によるディジタル放送信号の受信、OFDM復調器22
での復調、およびMPEG多重分離装置23での時刻コ
ードのデータパケットと放送データのデータパケットと
の分離、放送データのデータパケットの伸長という一連
の処理による遅延が存在する。
【0024】本実施形態によると、これら送信側システ
ムおよび受信側システムの合計の処理時間を含めた伝送
遅延時間を時間差測定器27で測定される時間差として
求めることができる。すなわち、送信側システムにおい
て時刻コード発生器12で発生される時刻コードは、デ
ータエンコーダ13でデータパケットに変換される直前
の時刻を表しており、これが受信側システムにおいて送
信側システムおよび受信側システムの合計の処理時間だ
け経過した後、データデコーダ24の出力に現れる。従
って、このとき時間差測定器27で測定される時間差、
つまりデータデコーダ24の出力に現れた時刻コードで
与えられる時刻と、このとき受信側システムにおいて時
刻コード発生器26で発生される時刻コードで与えられ
る時刻との時間差は、送信側システムおよび受信側シス
テムの合計の処理時間を含めた伝送遅延時間となる。
ムおよび受信側システムの合計の処理時間を含めた伝送
遅延時間を時間差測定器27で測定される時間差として
求めることができる。すなわち、送信側システムにおい
て時刻コード発生器12で発生される時刻コードは、デ
ータエンコーダ13でデータパケットに変換される直前
の時刻を表しており、これが受信側システムにおいて送
信側システムおよび受信側システムの合計の処理時間だ
け経過した後、データデコーダ24の出力に現れる。従
って、このとき時間差測定器27で測定される時間差、
つまりデータデコーダ24の出力に現れた時刻コードで
与えられる時刻と、このとき受信側システムにおいて時
刻コード発生器26で発生される時刻コードで与えられ
る時刻との時間差は、送信側システムおよび受信側シス
テムの合計の処理時間を含めた伝送遅延時間となる。
【0025】ここで、送信側システムからの時刻コード
はトランスポートストリームのデータパケットとしてし
て送られるため、この時刻コードの送信タイミングを正
確に規定する必要はない。また、ディジタル放送信号の
一部として時刻コードのデータパケットを伝送するた
め、伝送遅延時間測定のために送信側システムの伝送フ
ォーマットを変更する必要もない。
はトランスポートストリームのデータパケットとしてし
て送られるため、この時刻コードの送信タイミングを正
確に規定する必要はない。また、ディジタル放送信号の
一部として時刻コードのデータパケットを伝送するた
め、伝送遅延時間測定のために送信側システムの伝送フ
ォーマットを変更する必要もない。
【0026】さらに、送信側システムとしては通常のデ
ィジタル放送装置にGPS受信機11、時刻コード発生
器12およびデータデコーダ13を付加し、受信側シス
テムとしても通常のディジタル放送受信機にデータデコ
ーダ24、GPS受信機25、時刻コード発生器26お
よび時間差測定器27を付加するだけでよく、既存のシ
ステムの多くの部分を利用して、所期の目的である伝送
遅延時間の測定が可能となる。
ィジタル放送装置にGPS受信機11、時刻コード発生
器12およびデータデコーダ13を付加し、受信側シス
テムとしても通常のディジタル放送受信機にデータデコ
ーダ24、GPS受信機25、時刻コード発生器26お
よび時間差測定器27を付加するだけでよく、既存のシ
ステムの多くの部分を利用して、所期の目的である伝送
遅延時間の測定が可能となる。
【0027】図2に、本実施形態における受信側システ
ムの具体的な構成例を示す。ディジタル放送受信機31
は、図1(b)に示した受信側システムにおけるOFD
M復調器22およびMPEG多重分離装置23を内蔵し
ている。一方、伝送遅延時間測定装置32は、受信側シ
ステムにおける時刻コードを再生するデータデコーダ2
4、GPS受信機25、時刻コード発生器26および時
間差測定器27を内蔵しており、好ましくはポータブル
タイプとして構成される。
ムの具体的な構成例を示す。ディジタル放送受信機31
は、図1(b)に示した受信側システムにおけるOFD
M復調器22およびMPEG多重分離装置23を内蔵し
ている。一方、伝送遅延時間測定装置32は、受信側シ
ステムにおける時刻コードを再生するデータデコーダ2
4、GPS受信機25、時刻コード発生器26および時
間差測定器27を内蔵しており、好ましくはポータブル
タイプとして構成される。
【0028】伝送遅延時間測定装置32は、ケーブル3
3によりディジタル放送受信機31と接続されており、
このケーブル33を介してディジタル放送受信機31の
内部のMPEG多重分離装置23から、分離された時刻
コードのデータパケットを受け取り、前述のようにして
伝送遅延時間を測定する。この伝送遅延時間測定装置3
2には表示部33が設けられており、この表示部34で
測定された伝送遅延時間が表示される。
3によりディジタル放送受信機31と接続されており、
このケーブル33を介してディジタル放送受信機31の
内部のMPEG多重分離装置23から、分離された時刻
コードのデータパケットを受け取り、前述のようにして
伝送遅延時間を測定する。この伝送遅延時間測定装置3
2には表示部33が設けられており、この表示部34で
測定された伝送遅延時間が表示される。
【0029】なお、上記実施形態では送信側システムと
受信側システムとの間でOFDM伝送を行ったが、例え
ば送信側システムのMPEG多重化装置14の出力を電
話回線などの伝送回線を介して受信側システムのMPE
G多重分離装置23の入力に伝送するようにしてもよ
い。その他、本発明はその趣旨に反しない範囲で種々変
更して実施することが可能である。
受信側システムとの間でOFDM伝送を行ったが、例え
ば送信側システムのMPEG多重化装置14の出力を電
話回線などの伝送回線を介して受信側システムのMPE
G多重分離装置23の入力に伝送するようにしてもよ
い。その他、本発明はその趣旨に反しない範囲で種々変
更して実施することが可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、送
信側から絶対時刻基準に基づいて発生された時刻コード
のデータをディジタル放送信号に乗せて伝送し、受信側
で送信側からの時刻コードと絶対時刻基準に基づいて発
生された第2の時刻コードとを比較して、これら第1お
よび第2の時刻コードにより与えられる時間差から、送
受信システムの合計の処理時間を含めた伝送遅延時間を
容易に測定することができる。
信側から絶対時刻基準に基づいて発生された時刻コード
のデータをディジタル放送信号に乗せて伝送し、受信側
で送信側からの時刻コードと絶対時刻基準に基づいて発
生された第2の時刻コードとを比較して、これら第1お
よび第2の時刻コードにより与えられる時間差から、送
受信システムの合計の処理時間を含めた伝送遅延時間を
容易に測定することができる。
【0031】また、本発明では時刻コードのデータがト
ランスポートストリームのデータパケットとしてして伝
送されるため、時刻コードの送信タイミングを正確に規
定する必要がなく、ディジタル放送信号の一部として時
刻コードのデータパケットを伝送することから、伝送遅
延時間測定のために送信側システムの伝送フォーマット
を変更する必要もない。
ランスポートストリームのデータパケットとしてして伝
送されるため、時刻コードの送信タイミングを正確に規
定する必要がなく、ディジタル放送信号の一部として時
刻コードのデータパケットを伝送することから、伝送遅
延時間測定のために送信側システムの伝送フォーマット
を変更する必要もない。
【0032】さらに、本発明では絶対時刻基準をGPS
衛星から送信される時刻信号に基づいて生成するように
すれば、絶対時刻基準の情報を送受信システム間でやり
とりする必要がなく、より容易に伝送遅延時間の測定が
可能となる。
衛星から送信される時刻信号に基づいて生成するように
すれば、絶対時刻基準の情報を送受信システム間でやり
とりする必要がなく、より容易に伝送遅延時間の測定が
可能となる。
【図1】本発明の一実施形態に係るディジタルTV放送
の送信側システムおよび受信側システムの構成を示すブ
ロック図
の送信側システムおよび受信側システムの構成を示すブ
ロック図
【図2】同実施形態に係るディジタル放送受信機および
伝送遅延時間測定装置の概略構成を示す図
伝送遅延時間測定装置の概略構成を示す図
【図3】従来技術の問題点を説明するための図
11…GPS受信機 12…時刻コード発生器 13…データエンコーダ 14…MPEG多重化装置 15…OFDM変調器 16…送信アンテナ 21…受信アンテナ 22…OFDM復調器 23…MPEG多重分離装置 24…データデコーダ 25…GPS受信機 26…時刻コード発生器 27…時間差測定器 31…ディジタル放送受信機 32…伝送遅延時間測定装置 33…ケーブル 34…表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−55986(JP,A) 特開 平7−46241(JP,A) 特開 平7−143080(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 17/00 H04J 11/00 H04H 1/00 H04B 7/26
Claims (4)
- 【請求項1】ディジタル放送システムにおける送受信シ
ステムを含めた伝送遅延時間を測定する方法であって、 送信側で絶対時刻基準に基づいて発生された第1の時刻
コードをトランスポートストリームのデータパケット形
式でディジタル放送信号に乗せて伝送し、 受信側で送信側から伝送されたきたディジタル放送信号
から再生された第1の時刻コードと前記絶対時刻基準に
基づいて発生された第2の時刻コードとを比較し、これ
ら第1の時刻コードで与えられる時刻と第2の時刻コー
ドで与えられる時刻との時間差から前記伝送遅延時間を
測定することを特徴とするディジタル放送システムにお
ける伝送遅延時間測定方法。 - 【請求項2】前記絶対時刻基準をGPS衛星から送信さ
れる時刻信号に基づいて生成することを特徴とする請求
項1記載のディジタル放送システムにおける伝送遅延時
間測定方法。 - 【請求項3】ディジタル放送信号を受信する受信手段
と、 前記受信手段により受信されたディジタル放送信号を直
交周波数多重復調する復調手段と、 前記復調手段により復調された信号から時刻コードのデ
ータパケットと送信データのデータパケットとを分離す
る分離手段と、 前記分離手段により分離された時刻コードのデータパケ
ットから第1の時刻コードを再生する再生手段と、 前記再生手段により再生された第1の時刻コードと絶対
時刻基準に基づいて発生された第2の時刻コードとを比
較し、これら第1の時刻コードで与えられる時刻と第2
の時刻コードで与えられる時刻との時間差から前記伝送
遅延時間を測定する測定手段とを具備することを特徴と
するディジタル放送システムにおける伝送遅延時間測定
装置。 - 【請求項4】前記絶対時刻基準をGPS衛星から送信さ
れる時刻信号に基づいて生成することを特徴とする請求
項3記載のディジタル放送システムにおける伝送遅延時
間測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10150322A JP2963893B1 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 遅延時間測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10150322A JP2963893B1 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 遅延時間測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2963893B1 true JP2963893B1 (ja) | 1999-10-18 |
JPH11346196A JPH11346196A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15494497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10150322A Expired - Fee Related JP2963893B1 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 遅延時間測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963893B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1819078A4 (en) * | 2004-10-01 | 2014-01-08 | Toshiba Kk | DIFFUSION SIGNAL TIME MEASURING DEVICE, TRANSMITTING DEVICE, AND RELAY DEVICE USING THE TIME MEASURING DEVICE, AND DELAY TIME MEASURING DEVICE |
JP7409779B2 (ja) * | 2019-03-25 | 2024-01-09 | ミハル通信株式会社 | 伝送遅延測定システム、伝送遅延測定方法、パケット送信装置、および、測定装置 |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP10150322A patent/JP2963893B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11346196A (ja) | 1999-12-14 |
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