JP2963558B2 - 車載用音響機器 - Google Patents
車載用音響機器Info
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- JP2963558B2 JP2963558B2 JP3196147A JP19614791A JP2963558B2 JP 2963558 B2 JP2963558 B2 JP 2963558B2 JP 3196147 A JP3196147 A JP 3196147A JP 19614791 A JP19614791 A JP 19614791A JP 2963558 B2 JP2963558 B2 JP 2963558B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power amplifier
- channel side
- head unit
- channel
- audio signals
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- Stereophonic System (AREA)
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用音響機器の改良
に関し、特にヘッドユニットとパワーアンプとの間の信
号伝送を改良した車載用音響機器に関するものである。
に関し、特にヘッドユニットとパワーアンプとの間の信
号伝送を改良した車載用音響機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車載用音響機器において、ヘッドユニッ
トであるカセットデッキから発生する左右のフロント信
号とリヤ信号とは、4つのチャンネルを経てパワーアン
プに供給され、これらの4チャンネルの出力信号は、そ
れぞれのスピーカに供給されるようになっている。従来
技術では、フロント信号とリヤ信号とは、同相でパワー
アンプに伝送され、このパワーアンプで増幅されたフロ
ントチャンネル及びリヤチャンネルのオーディオ信号は
それぞれのスピーカに出力される。
トであるカセットデッキから発生する左右のフロント信
号とリヤ信号とは、4つのチャンネルを経てパワーアン
プに供給され、これらの4チャンネルの出力信号は、そ
れぞれのスピーカに供給されるようになっている。従来
技術では、フロント信号とリヤ信号とは、同相でパワー
アンプに伝送され、このパワーアンプで増幅されたフロ
ントチャンネル及びリヤチャンネルのオーディオ信号は
それぞれのスピーカに出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、フロントチャ
ンネルとリヤチャンネルとを伝送されるオーディオ信号
は、全く同相の成分を有するが、これらのチャンネルを
伝送されるオーディオ信号をヘッドユニットからパワー
アンプに同相状態で伝送すると、これらのチャンネルに
正弦波が入力された場合、一方の極性では1つのチャン
ネルのオーディオ信号の電流値の2倍の電流が流れ、一
方他方の極性では全く電流が流れないので、パワーアン
プの電源の使用効率が低い欠点があった。
ンネルとリヤチャンネルとを伝送されるオーディオ信号
は、全く同相の成分を有するが、これらのチャンネルを
伝送されるオーディオ信号をヘッドユニットからパワー
アンプに同相状態で伝送すると、これらのチャンネルに
正弦波が入力された場合、一方の極性では1つのチャン
ネルのオーディオ信号の電流値の2倍の電流が流れ、一
方他方の極性では全く電流が流れないので、パワーアン
プの電源の使用効率が低い欠点があった。
【0004】また、フロントチャンネルとリヤチャンネ
ル毎にそれぞれ左右のチャンネルに分割されているの
で、合計4つのチャンネルの伝送線路がヘッドユニット
とパワーアンプとの間に設けられるが、これらのチャン
ネルの間でクロストークが生じ易く、チャンネル間のバ
ランスが崩れ易い欠点があった。
ル毎にそれぞれ左右のチャンネルに分割されているの
で、合計4つのチャンネルの伝送線路がヘッドユニット
とパワーアンプとの間に設けられるが、これらのチャン
ネルの間でクロストークが生じ易く、チャンネル間のバ
ランスが崩れ易い欠点があった。
【0005】従来技術において、入力信号を前後のチャ
ンネル又は左右のチャンネル間で相互に逆相にして増幅
し、この逆相で増幅された信号をこれらのチャンネル間
で逆相であるスピーカに入力するようにした再生方式が
提案されている(実開昭59−183100号公報及び
特開昭60−62214号公報参照)。
ンネル又は左右のチャンネル間で相互に逆相にして増幅
し、この逆相で増幅された信号をこれらのチャンネル間
で逆相であるスピーカに入力するようにした再生方式が
提案されている(実開昭59−183100号公報及び
特開昭60−62214号公報参照)。
【0006】これらの従来技術の方式によれば、増幅回
路内の電源の使用効率を向上することができるが、信号
を逆相にするのはヘッドユニット内ではなく、増幅回路
内であってこの増幅回路には同相の状態の信号が入力さ
れるので、ヘッドユニットとパワーアンプとを接続する
伝送線路においてそれぞれのチャンネルの接地線を共通
にすることができないため、伝送線路のケーブルの数を
低減することができなかった。
路内の電源の使用効率を向上することができるが、信号
を逆相にするのはヘッドユニット内ではなく、増幅回路
内であってこの増幅回路には同相の状態の信号が入力さ
れるので、ヘッドユニットとパワーアンプとを接続する
伝送線路においてそれぞれのチャンネルの接地線を共通
にすることができないため、伝送線路のケーブルの数を
低減することができなかった。
【0007】本発明が解決すべき課題は、パワーアンプ
の電源の使用効率を向上することができる上にヘッドユ
ニットとパワーアンプとの間でクロストークを引き起す
ことなく伝送線路のケーブル数を低減することができる
車載用音響機器を提供することにある。
の電源の使用効率を向上することができる上にヘッドユ
ニットとパワーアンプとの間でクロストークを引き起す
ことなく伝送線路のケーブル数を低減することができる
車載用音響機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、フロントチャンネル側とリヤチャンネル
側とで同一内容であるオーディオ信号をそれぞれ発生す
るヘッドユニットと、このヘッドユニットからのフロン
トチャンネル側とリヤチャンネル側とのオーディオ信号
をそれぞれ増幅してフロントスピーカとリヤスピーカと
にそれぞれ供給するパワーアンプとを備えた車載用音響
機器において、ヘッドユニットはフロントチャンネル側
とリヤチャンネル側とのオーディオ信号を逆相状態で発
生するように構成し、ヘッドユニットからパワーアンプ
にこの逆相状態でオーディオ信号を伝送し、且つパワー
アンプとフロントスピーカの間及びパワーアンプとリヤ
スピーカとの間を相互に逆相状態で接続し、またフロン
トチャンネル側とリヤチャンネル側とのオーディオ信号
の接地線を共通にして前記接地線に流れるオーディオ信
号が互いに逆方向になるようにしたことを特徴とする車
載用音響機器を提供することにある。
解決するため、フロントチャンネル側とリヤチャンネル
側とで同一内容であるオーディオ信号をそれぞれ発生す
るヘッドユニットと、このヘッドユニットからのフロン
トチャンネル側とリヤチャンネル側とのオーディオ信号
をそれぞれ増幅してフロントスピーカとリヤスピーカと
にそれぞれ供給するパワーアンプとを備えた車載用音響
機器において、ヘッドユニットはフロントチャンネル側
とリヤチャンネル側とのオーディオ信号を逆相状態で発
生するように構成し、ヘッドユニットからパワーアンプ
にこの逆相状態でオーディオ信号を伝送し、且つパワー
アンプとフロントスピーカの間及びパワーアンプとリヤ
スピーカとの間を相互に逆相状態で接続し、またフロン
トチャンネル側とリヤチャンネル側とのオーディオ信号
の接地線を共通にして前記接地線に流れるオーディオ信
号が互いに逆方向になるようにしたことを特徴とする車
載用音響機器を提供することにある。
【0009】
【作用】このように、ヘッドユニットは、フロントチャ
ンネル側とリヤチャンネル側とで同一内容のオーディオ
信号を逆相状態で発生し、ヘッドユニットからパワーア
ンプにフロントチャンネル側とリヤチャンネル側との同
じ信号であるオーディオ信号が逆相状態で伝送されるの
で、パワーアンプの電源の使用効率が向上する。尚、パ
ワーアンプとフロントスピーカとの間とパワーアンプと
リヤスピーカとの間は逆相状態で接続されているので、
フロントスピーカとリヤスピーカとは所定の同一内容で
同相のオーディオ信号をそれぞれ再生することになる。
ンネル側とリヤチャンネル側とで同一内容のオーディオ
信号を逆相状態で発生し、ヘッドユニットからパワーア
ンプにフロントチャンネル側とリヤチャンネル側との同
じ信号であるオーディオ信号が逆相状態で伝送されるの
で、パワーアンプの電源の使用効率が向上する。尚、パ
ワーアンプとフロントスピーカとの間とパワーアンプと
リヤスピーカとの間は逆相状態で接続されているので、
フロントスピーカとリヤスピーカとは所定の同一内容で
同相のオーディオ信号をそれぞれ再生することになる。
【0010】また、ヘッドユニットとパワーアンプとの
間で同一内容のオーディオ信号を逆相状態で伝送する伝
送線路は、接地線を共通にしても、この接地線にはこの
同一内容のオーディオ信号が逆方向に流れるので、クロ
ストークを引き起す接地線のインピーダンスがキャンセ
ルされるため、クロストークを起こすことがなく、従っ
てヘッドユニットとパワーアンプとの間でクロストーク
を起こすことなく、これらの間の伝送線路のケーブルの
数を低減することができる。
間で同一内容のオーディオ信号を逆相状態で伝送する伝
送線路は、接地線を共通にしても、この接地線にはこの
同一内容のオーディオ信号が逆方向に流れるので、クロ
ストークを引き起す接地線のインピーダンスがキャンセ
ルされるため、クロストークを起こすことがなく、従っ
てヘッドユニットとパワーアンプとの間でクロストーク
を起こすことなく、これらの間の伝送線路のケーブルの
数を低減することができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1は、本発明に係る車載用音響機器10を示
し、この車載用音響機器10は、カセットデッキから成
るヘッドユニット12と、このヘッドユニット12で発
生したオーディオ信号を増幅するパワーアンプ14と、
このパワーアンプ14から出力されたオーディオ信号に
よって駆動されるスピーカ群16とを備えている。
ると、図1は、本発明に係る車載用音響機器10を示
し、この車載用音響機器10は、カセットデッキから成
るヘッドユニット12と、このヘッドユニット12で発
生したオーディオ信号を増幅するパワーアンプ14と、
このパワーアンプ14から出力されたオーディオ信号に
よって駆動されるスピーカ群16とを備えている。
【0012】ヘッドユニット12は、カセットデッキ本
体からの左右のオーディオ信号ASL 、ASR との音量
を調整するボリューム18と、これらのオーディオ信号
ASL 、ASR の左右の出力を調整するバランス20
と、フェーダ22と、増幅回路24とから成っている。
体からの左右のオーディオ信号ASL 、ASR との音量
を調整するボリューム18と、これらのオーディオ信号
ASL 、ASR の左右の出力を調整するバランス20
と、フェーダ22と、増幅回路24とから成っている。
【0013】左右のオーディオ信号は、バランス20の
出力側でフロントチャンネル(Fチャンネル)側とリヤ
チャンネル(Rチャンネル)側とに分離され、従ってフ
ェーダ22及び増幅回路24は、左右毎にFチャンネル
側とRチャンネル側との各2つで合計4つのフェーダ部
分22FL、22FR、22RL、22RR及び増幅器
24FL、24FR、24RL、24RRを有する。
尚、理解されることであるが、左又は右のオーディオ信
号のFチャンネル側とRチャンネル側とは、同一の信号
を分離して発生しているので、同一内容の信号であるこ
とは明らかである。
出力側でフロントチャンネル(Fチャンネル)側とリヤ
チャンネル(Rチャンネル)側とに分離され、従ってフ
ェーダ22及び増幅回路24は、左右毎にFチャンネル
側とRチャンネル側との各2つで合計4つのフェーダ部
分22FL、22FR、22RL、22RR及び増幅器
24FL、24FR、24RL、24RRを有する。
尚、理解されることであるが、左又は右のオーディオ信
号のFチャンネル側とRチャンネル側とは、同一の信号
を分離して発生しているので、同一内容の信号であるこ
とは明らかである。
【0014】本発明の音響機器では、これらの4つの増
幅器のうち、Fチャンネル側の増幅器24FLと24F
Rは、Rチャンネル側の増幅器24RL、24RRに対
して逆相に構成されており、従ってFチャンネル側の左
右のオーディオ信号ASFL、ASFRとRチャンネル側の
左右のオーディオ信号ASRL、ASRRとが逆相に発生す
ることが解る。
幅器のうち、Fチャンネル側の増幅器24FLと24F
Rは、Rチャンネル側の増幅器24RL、24RRに対
して逆相に構成されており、従ってFチャンネル側の左
右のオーディオ信号ASFL、ASFRとRチャンネル側の
左右のオーディオ信号ASRL、ASRRとが逆相に発生す
ることが解る。
【0015】ヘッドユニット12とパワーアンプ14と
は、これらの逆相状態にあるFチャンネル側の左右のオ
ーディオ信号ASFL、ASFRとRチャンネル側の左右の
オーディオ信号ASRL、ASRRとを伝送する伝送線路
(伝送ケーブル)26で接続されている。
は、これらの逆相状態にあるFチャンネル側の左右のオ
ーディオ信号ASFL、ASFRとRチャンネル側の左右の
オーディオ信号ASRL、ASRRとを伝送する伝送線路
(伝送ケーブル)26で接続されている。
【0016】パワーアンプ14は、フィルタ回路28
と、増幅回路30とを含んでいる。フィルタ回路28
は、伝送線路26を経て供給されたF、Rチャンネルの
左右の4チャンネルのオーディオ信号ASFL、ASFR、
ASRL、ASRRをそれぞれろ波する遮断周波数が100
Hzのハイパスフィルタ(HPF)28FL、28F
R、28RL、28RRから成り、また増幅回路30
は、これらのフィルタ回路28の出力を増幅するそれぞ
れ同相の増幅器30FL、30FR、30RL、30R
Rから成っている。
と、増幅回路30とを含んでいる。フィルタ回路28
は、伝送線路26を経て供給されたF、Rチャンネルの
左右の4チャンネルのオーディオ信号ASFL、ASFR、
ASRL、ASRRをそれぞれろ波する遮断周波数が100
Hzのハイパスフィルタ(HPF)28FL、28F
R、28RL、28RRから成り、また増幅回路30
は、これらのフィルタ回路28の出力を増幅するそれぞ
れ同相の増幅器30FL、30FR、30RL、30R
Rから成っている。
【0017】図示の実施例では、フィルタ回路28は、
遮断周波数が100Hzのウーハー用のローパスフィル
タ(LPF)28WOを含み、また増幅回路30は、ウ
ーハー用の増幅器30WOを含んでいる。伝送線路26
を経て供給されるオーディオ信号のうちRチャンネル側
のオーディオ信号ASRL、ASRRは、加算器32Rによ
って加算され、この加算信号ASWRは、位相反転器34
を経て加算器32FによってFチャンネル側のオーディ
オ信号ASFL、ASFRと共に加算されて全加算信号AS
WOを得、この全加算信号ASWOはLPF28WOによっ
て低音域信号ASLAとなる。増幅器30WOは、BTL
接続された2組のSEPP増幅器30W1、30W2か
ら成り、低音域信号ASLAは、この増幅器30WOによ
って増幅される。
遮断周波数が100Hzのウーハー用のローパスフィル
タ(LPF)28WOを含み、また増幅回路30は、ウ
ーハー用の増幅器30WOを含んでいる。伝送線路26
を経て供給されるオーディオ信号のうちRチャンネル側
のオーディオ信号ASRL、ASRRは、加算器32Rによ
って加算され、この加算信号ASWRは、位相反転器34
を経て加算器32FによってFチャンネル側のオーディ
オ信号ASFL、ASFRと共に加算されて全加算信号AS
WOを得、この全加算信号ASWOはLPF28WOによっ
て低音域信号ASLAとなる。増幅器30WOは、BTL
接続された2組のSEPP増幅器30W1、30W2か
ら成り、低音域信号ASLAは、この増幅器30WOによ
って増幅される。
【0018】スピーカ群16は、各チャンネルからのオ
ーディオ信号ASFL、ASFR、ASRL、ASRRによって
駆動されるスピーカ16FL、16FR、16RL、1
6RRと低音域信号ASLAによって駆動されるウーハー
16WOとを含んでいる。
ーディオ信号ASFL、ASFR、ASRL、ASRRによって
駆動されるスピーカ16FL、16FR、16RL、1
6RRと低音域信号ASLAによって駆動されるウーハー
16WOとを含んでいる。
【0019】図1に示すように、増幅器30FLと30
FRとは、それぞれフロントスピーカ16FLとフロン
トスピーカ16FRとのプラス端子に接続され、また増
幅器30RLと30RRとは、それぞれリヤスピーカ1
6RLとリヤスピーカ16RRのマイナス端子に接続さ
れている。従って、ヘッドユニット12のFチャンネル
側の増幅器24FLとRチャンネル側の増幅器24RL
との逆相接続がキャンセルされ、また同様にFチャンネ
ル側の増幅器24FRとRチャンネル側の増幅器24R
Rとの逆相接続がキャンセルされるので、4つのスピー
カ16FL、16FR、16RL、16RRは、オーデ
ィオ信号ASL 、ASR をすべて同相状態で再生するこ
とができる。
FRとは、それぞれフロントスピーカ16FLとフロン
トスピーカ16FRとのプラス端子に接続され、また増
幅器30RLと30RRとは、それぞれリヤスピーカ1
6RLとリヤスピーカ16RRのマイナス端子に接続さ
れている。従って、ヘッドユニット12のFチャンネル
側の増幅器24FLとRチャンネル側の増幅器24RL
との逆相接続がキャンセルされ、また同様にFチャンネ
ル側の増幅器24FRとRチャンネル側の増幅器24R
Rとの逆相接続がキャンセルされるので、4つのスピー
カ16FL、16FR、16RL、16RRは、オーデ
ィオ信号ASL 、ASR をすべて同相状態で再生するこ
とができる。
【0020】このように、ヘッドユニット12は、増幅
器24FLと24RL、24FRと24RRとでそれぞ
れ相互に逆相としてFチャンネル側とRチャンネル側と
のオーディオ信号ASFLとASRL、ASFRとASRRをそ
れぞれ逆相状態にすると、元来Fチャンネル側とRチャ
ンネル側との同じ信号であるオーディオ信号が逆相状態
でヘッドユニット12からパワーアンプ14に伝送され
ることになる。従って、FチャンネルとRチャンネルに
は、両極性の電源のうち、それぞれ逆の電流が供給され
るので、ウーハー16WOの増幅段がBTL接続されて
いることと相俟ってパワーアンプ14の電源の使用効率
が向上することが解る。
器24FLと24RL、24FRと24RRとでそれぞ
れ相互に逆相としてFチャンネル側とRチャンネル側と
のオーディオ信号ASFLとASRL、ASFRとASRRをそ
れぞれ逆相状態にすると、元来Fチャンネル側とRチャ
ンネル側との同じ信号であるオーディオ信号が逆相状態
でヘッドユニット12からパワーアンプ14に伝送され
ることになる。従って、FチャンネルとRチャンネルに
は、両極性の電源のうち、それぞれ逆の電流が供給され
るので、ウーハー16WOの増幅段がBTL接続されて
いることと相俟ってパワーアンプ14の電源の使用効率
が向上することが解る。
【0021】本発明の音響機器では、図2に示すよう
に、Fチャンネル側とRチャンネル側との伝送線路26
の接地線26aを共通にしている。図2では、左側のチ
ャンネルのF、Rチャンネルについて共通の接地線26
aのみを示しているが、右側のチャンネルも全く同様に
接続されることはもちろんである。尚、図2において符
号36はパワーアンプ14の入力インピーダンス、符号
38は接地線のインピーダンスを示す。
に、Fチャンネル側とRチャンネル側との伝送線路26
の接地線26aを共通にしている。図2では、左側のチ
ャンネルのF、Rチャンネルについて共通の接地線26
aのみを示しているが、右側のチャンネルも全く同様に
接続されることはもちろんである。尚、図2において符
号36はパワーアンプ14の入力インピーダンス、符号
38は接地線のインピーダンスを示す。
【0022】このように、ヘッドユニット12とパワー
アンプ14との間でこの逆相のオーディオ信号を伝送す
る伝送線路26の接地線26aを共通にしても、クロス
トークを引き起す接地線のインピーダンス38には同一
内容のオーディオ信号成分である電流が互いに逆方向に
流れるため、インピーダンス38がキャンセルされ、従
ってヘッドユニット12とパワーアンプ14との間でク
ロストークを起こすことなく、これらの間の伝送線路2
6のケーブルの数を低減することができることが解る。
アンプ14との間でこの逆相のオーディオ信号を伝送す
る伝送線路26の接地線26aを共通にしても、クロス
トークを引き起す接地線のインピーダンス38には同一
内容のオーディオ信号成分である電流が互いに逆方向に
流れるため、インピーダンス38がキャンセルされ、従
ってヘッドユニット12とパワーアンプ14との間でク
ロストークを起こすことなく、これらの間の伝送線路2
6のケーブルの数を低減することができることが解る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、パワー
アンプの電源の使用効率を向上することができ、またヘ
ッドユニットとパワーアンプとの間でクロストークを引
き起すことなく、伝送線路のケーブル数を低減すること
ができる実益がある。
アンプの電源の使用効率を向上することができ、またヘ
ッドユニットとパワーアンプとの間でクロストークを引
き起すことなく、伝送線路のケーブル数を低減すること
ができる実益がある。
【図1】本発明に係る車載用音響機器の要部の系統図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係る車載用音響機器に用いられる伝送
線路の系統図である。
線路の系統図である。
10 車載用音響機器 12 ヘッドユニット 14 パワーアンプ 16 スピーカ群 24 増幅回路 24FL 正相の増幅器 24FR 正相の増幅器 24RL 逆相の増幅器 24RR 逆相の増幅器 26 伝送線路 26a 接地線 28 フィルタ回路 28FL ハイパスフィルタ 28FR ハイパスフィルタ 28RL ハイパスフィルタ 28RFR ハイパスフィルタ 30 増幅回路 30FL 増幅器 30FR 増幅器 30RL 増幅器 30RR 増幅器 38 インピーダンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−62214(JP,A) 実開 昭57−115789(JP,U) 実開 昭53−136102(JP,U) 実開 昭59−183100(JP,U) 実開 昭62−44541(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 フロントチャンネル側とリヤチャンネル
側とで同一内容であるオーディオ信号をそれぞれ発生す
るヘッドユニットと、前記ヘッドユニットからのフロン
トチャンネル側とリヤチャンネル側とのオーディオ信号
をそれぞれ増幅してフロントスピーカとリヤスピーカと
にそれぞれ供給するパワーアンプとを備えた車載用音響
機器において、前記ヘッドユニットはフロントチャンネ
ル側とリヤチャンネル側とのオーディオ信号を逆相状態
で発生するように構成し、前記ヘッドユニットから前記
パワーアンプにこの逆相状態でオーディオ信号を伝送
し、且つ前記パワーアンプと前記フロントスピーカの間
及び前記パワーアンプと前記リヤスピーカとの間を相互
に逆相状態で接続し、また前記フロントチャンネル側と
リヤチャンネル側とのオーディオ信号の伝送線路の接地
線を前記ヘッドユニットとパワーアンプとの間で共通に
して前記接地線に流れるオーディオ信号が互いに逆方向
になるようにしたことを特徴とする車載用音響機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3196147A JP2963558B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 車載用音響機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3196147A JP2963558B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 車載用音響機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0522799A JPH0522799A (ja) | 1993-01-29 |
JP2963558B2 true JP2963558B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=16353002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3196147A Expired - Fee Related JP2963558B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 車載用音響機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963558B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5666249B2 (ja) * | 2010-11-04 | 2015-02-12 | アルパイン株式会社 | 音声出力装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5235245A (en) * | 1975-09-13 | 1977-03-17 | Kyowa Leather Cloth | Method of distinguishing stereoscopic feeling of sheet materials |
JPS53136102U (ja) * | 1977-04-01 | 1978-10-27 | ||
JPS57115789U (ja) * | 1981-01-10 | 1982-07-17 | ||
JPS59183100U (ja) * | 1983-05-25 | 1984-12-06 | ヤマハ株式会社 | 増幅回路 |
JPS6062214A (ja) * | 1983-09-14 | 1985-04-10 | Sanyo Electric Co Ltd | 増幅回路 |
JPS6120500A (ja) * | 1984-07-06 | 1986-01-29 | Fujitsu Ten Ltd | 音響機器 |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP3196147A patent/JP2963558B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0522799A (ja) | 1993-01-29 |
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