JP2963096B1 - 圧力測定装置及び補助動力付人力走行車 - Google Patents

圧力測定装置及び補助動力付人力走行車

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JP2963096B1
JP2963096B1 JP10302505A JP30250598A JP2963096B1 JP 2963096 B1 JP2963096 B1 JP 2963096B1 JP 10302505 A JP10302505 A JP 10302505A JP 30250598 A JP30250598 A JP 30250598A JP 2963096 B1 JP2963096 B1 JP 2963096B1
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Abstract

【要約】 【課題】 圧力センサに作用する圧力を精度良く測定す
ることが可能な圧力測定装置と、その圧力測定装置を用
いて測定された人力に基づいて補助動力装置の駆動力の
制御を適切に行うことが可能な補助動力付人力走行車と
を提供することを目的とする。 【解決手段】 マイコン130において、予め設定した
基準値を、踏力が作用していない期間における圧力測定
回路の検出値で更新し、その更新された基準値に対し
て、トルク測定回路の検出値の変化率を演算する。そし
て、この変化率に基づいて、電動モータ22の出力が制
御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサに作用
する圧力を測定する圧力測定装置と、その圧力測定装置
を用いて測定した人力に基づいて補助動力装置による駆
動力が制御される補助動力付人力走行車に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の補助動力付人力走行車として
は、一般に、踏力による駆動力と補助動力装置による駆
動力との合力によって駆動される補助動力付自転車がよ
く知られている。この補助動力付自転車は、運転者がペ
ダルを踏んで駆動輪である後輪に推進力を与え、例え
ば、上り坂等を走行することによって踏力の負担が大き
くなったとき、補助動力装置による駆動力を増大させて
踏力の負担を軽減するものである。このため、補助動力
付自転車には、ペダルや駆動輪に作用する踏力を測定す
る圧力センサが配設されており、その圧力センサの出力
値に基づいて、補助動力装置による駆動力が制御され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな圧力センサは、本来、その出力にオフセット量(入
力がないときに存在する出力分)を含み、温度変化によ
って、そのオフセット量だけでなく、踏力に対する測定
値の変化量が変動するため、この出力を正しく校正して
真の圧力を得ることが困難であるという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、圧力センサに作用する圧力を精度良
く測定することが可能な圧力測定装置と、その圧力測定
装置を用いて測定された人力に基づいて補助動力装置の
駆動力の制御を適切に行うことが可能な補助動力付人力
走行車とを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力測定装置
は、圧力を検出する圧力センサと、第1の期間内に圧力
センサにて検出された検出値から最大値及び最小値を抽
出し、その最大値及び最小値の差が第1の値以下である
とき、検出値を新しい基準値として更新する基準値更新
手段と、基準値に対する圧力センサの検出値の変化率を
演算する演算手段とを備えている。
【0006】このような構成とすることにより、圧力セ
ンサにて検出される検出値が一定期間変動しないか、ま
たは、わずかしか変動しないと、基準値更新手段にてそ
の検出値のいずれかの値が基準値として更新され、以後
その更新された値に対して圧力センサによる検出値の変
化率が演算される。
【0007】具体的には、圧力センサは、圧力が作用す
ることによって磁化が変化する磁歪材料からなるコア
と、その磁歪素子の近傍に配設された検出用コイルとを
含む。
【0008】このような構成において、コアに圧力が作
用すると、磁歪材料の特性からそのコアの透磁率が変化
して、コアの近傍に配置された検出用コイルのインダク
タンスが変化する。
【0009】また、圧力は、コアを圧縮する方向に作用
する。
【0010】このような構成とすることにより、コアを
構成する磁歪素子は圧縮強度が高いため、踏力のような
強い力を作用させることができる。
【0011】また、第1の期間より短い第2の期間
(τ)毎に圧力センサの検出値を抽出し、ある時刻tに
おいて抽出した検出値D(t)とその直前の時刻(t−
τ)において抽出した検出値D(t−τ)との差が第2
の値より大きいとき、検出値D(t)をノイズと判断
し、時刻tにおける圧力センサの検出値をD(t−τ)
とするノイズ除去手段を備えているものである。
【0012】このような構成とすることにより、第2の
期間(τ)中に第2の値より大きく変化した圧力センサ
の検出値は、その直前の検出値によって置き換えられ
る。
【0013】また、第2の値は、第2の期間(τ)内に
人力駆動力によって圧力センサの検出値が変化可能な値
より大きい値に設定されているものである。
【0014】このような構成とすることにより、ノイズ
等の人力駆動力に無関係なものによって変化した抽出値
が、直前の抽出値と置き換えられる。
【0015】また、第1の期間より短い第2の期間
(τ)毎に圧力センサの検出値を抽出し、ある時刻tに
おいて抽出した検出値D(t)と当その時刻の直前の時
刻(t−τ)において抽出した検出値D(t−τ)との
差が第2の値より大きいとき、検出値D(t)をノイズ
と判断し、時刻tにおける圧力センサの検出値をD(t
−τ)とするノイズ除去手段を備えている。
【0016】また、第2の値は、第2の期間(τ)内に
圧力によって圧力センサの検出値が変化可能な値より大
きい値に設定されている。
【0017】具体的には、基準値更新手段は、第1の期
間内における圧力センサの検出値から抽出された最大値
と最小値との差が第1の値以下であるとき、検出値の最
大値、最小値または中間値のいずれかを新しい基準値と
して更新するものである。
【0018】そして、このような構成の圧力測定装置
は、補助動力付人力走行車において、人力により作用す
る圧力を測定するために用いられる。この場合、圧力測
定装置にて測定された圧力に基づいて補助動力装置によ
る駆動力が制御されるため、特に、ノイズ除去手段によ
って所定回数連続してノイズが検出されたときには、補
助動力装置の駆動力が停止される。
【0019】このような構成とすることにより、回路の
故障、断線等の正常な状態への復帰が困難な状況が検出
されると、補助動力装置の駆動力が停止される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態につき、図
面に沿って具体的に説明する。
【0021】以下では、人力走行車として、後輪17を
駆動輪とする2輪の自転車1に実施した場合について説
明する。尚、ペダル45を漕いだときに自転車1が進む
方向を前方とし、また、自転車1の進行方向の前方に向
かって左右の方向をとるものとする。
【0022】まず、自転車1の全体構成について、以下
に説明する。
【0023】自転車1は、図1に示すように、フレーム
11の前部に前輪16及びハンドル14を備え、後部に
駆動輪となる後輪17を備えている。
【0024】フレーム11の略中央には、上端にサドル
13を備えるシートチューブ12が配備され、そのシー
トチューブ12には、電動モータ22の電源となるバッ
テリ26が取り付けられている。シートチューブ12の
下端には、図2に示すように、ペダル機構4を枢支する
ボトムブラケット15が配備されている。
【0025】ペダル機構4は、図4及び図5に示すよう
に、ボトムブラケット15に枢支されたクランク軸40
と、そのクランク軸40の両端に固定されたクランクア
ーム44と、そのクランクアーム44の先端に枢支され
たペダル45と、クランク軸40の右端に相対回転可能
に嵌められたスプロケットよりなる原動ホイール5とを
備えている。
【0026】即ち、クランク軸40の両端(右端側のみ
図示)には、クランクアーム44に嵌まる角軸41が突
設されており、その角軸41に、クランクアーム44の
基端に開設された角孔46を嵌め、座金49aを介して
抜止め用のネジ49を角軸41上のネジ孔に螺合させる
ことによって、クランクアーム44とクランク軸40と
が固定される。
【0027】また、クランクアーム44の基端には、取
付板47が固定されており、その取付板47の原動ホイ
ール5側に向かう面の外周近傍には、押し片48が突設
されている。原動ホイール5のリブ片52には、押し片
48と対向する位置に受け片55が突設されており、こ
の受け片55と押し片48との間に磁歪材料からなるコ
ア56が配置されている。
【0028】原動ホイール5は、外周に設けられた平歯
部51と、内周に設けられたハブリング54と、それら
の間を繋ぐ5つのリブ片52とから構成されており、こ
の原動ホイール5のボトムブラケット15側の側面に
は、回転側回路200(図6参照)が配置されている。
【0029】後輪17は、フレーム11の後端に回転自
由に取り付けられており、また、その回転軸付近には、
ワンウェイクラッチ(図示省略)を介して従動スプロケ
ット76が取り付けられている。
【0030】そして、原動ホイール5と従動ホイール7
6との間に、無端状のチェーン75を張設して人力伝達
機構を構成し、これにより、原動ホイール5に作用する
踏力が、チェーン75、従動ホイール76を介して後輪
17に伝達される。
【0031】一方、シートチューブ12と後輪17との
間には、電動モータ22が配設されており、その駆動力
は、動力伝達機構3を介して駆動輪である後輪17に伝
達される。
【0032】即ち、フレーム11には、図2及び図3に
示すように、ベースプレート24が固定部材21により
固定されており、このベースプレート24の上面には、
固定側回路100(図6参照)が配置されている。
【0033】電動モータ22は、ベースプレート24の
側壁の右側に配置され、ベースプレート24の側壁の左
側には、電動モータ22の出力軸23に固定された原動
プーリ31が配置されるとともに、第1従動プーリ33
が支持されている。そして、原動プーリ31と第1従動
プーリ33との間には、ベルト32が張設されている。
【0034】第1従動プーリ33の側方には、その第1
従動プーリ33と同軸に位置し、且つ、その第1従動プ
ーリ33より小径の第2従動プーリ35が固定されてい
る。第3従動プーリ37は、後輪17のリム74の左側
に一体成形されている。そして、第2従動プーリ35と
第3従動プーリ37との間には、ベルト36が張設され
いる。
【0035】このように、プーリ31、33、35、3
7と、それらに張設されたベルト32、36により動力
伝達機構が構成される。そして、電動モータ22の回転
は、電動モータ22の出力軸と一体に回転する原動プー
リ31からベルト32を経て第1従動プーリ33に伝達
され、第2従動プーリ35からベルト36を経て第3従
動プーリ37に伝達される。これにより、電動モータ2
2は、動力伝達機構3を介して後輪17を減速駆動する
ことができる。
【0036】次に、人力により作用する圧力に基づいて
トルクを検出するトルク検出機構50について、以下に
説明する。
【0037】図4及び図5に示すように、原動ホイール
5は、ハブリング54のボトムブラケット15側に、ボ
トムブラケット15に向かって開口を有する断面U字状
のリングコア43を備え、そのリングコア43内に原動
ホイール5の回転方向に沿って巻回された回転コイル2
01が配置されている。
【0038】また、ボトムブラケット15の回転コイル
201と対向する位置には、回転コイル201に向かっ
て開口を有する断面U字状のリングコア42が設けら
れ、そのリングコア42内に原動ホイール5の回転方向
に沿って巻回された固定コイル101が回転コイル20
1と平行な面内において近接配置される。このように断
面U字状のリングコア42、43を、夫々の開口が対向
するように配置し、それらの間に閉磁路を形成する。
【0039】また、原動ホイール5のリブ片52には、
押し片48と対向するように受け片55が突設されてい
る。この受け片55が突設されたリブ片52とそれに隣
接するリブ片52に、回転側回路200(図6参照)が
架設されている。
【0040】押し片48と受け片55とは、磁歪材料か
らなる円柱状のコア56を介して連結されており、これ
により、クランク軸40と原動ホイール5は、一体回転
可能となっている。コア56の外周には、コイル57が
巻回されてインダクタを形成している。
【0041】次に、固定側回路100と回転側回路20
0とからなるトルク測定回路の構成について、以下に説
明する。
【0042】図6に示すように、トルク測定回路は、L
C発振回路113を固定側回路100に設け、固定コイ
ル101側からみたインダクタンスを原動ホイール5に
加わるトルクに応じて変化させて、このときのLC発振
回路113の発振波形をF−V変換回路120にて直流
電圧に変換して、原動ホイール5に加わるトルクを検出
するものである。
【0043】回転側回路200は、磁歪材料からなる円
柱状のコア56と、そのコア56に巻回されたコイル5
7と、そのコイル57に接続された固定コイル201と
から構成されている。
【0044】また、固定側回路100は、回転コイル2
01に近接して配置された固定コイル101と、固定コ
イル101のインダクタンスに応じて発振周波数を変化
させるLC発振回路113と、そのLC発振回路113
から発振された信号の発振周波数を直流電圧に変換する
F−V変換回路120と、そのF−V変換回路120の
出力に応じて電動モータ22の駆動力を制御するマイコ
ン130と、直流電源103とから構成されている。
【0045】LC発振回路113は、固定コイル101
からみたインダクタンスに応じて発振周波数が変化す
る。この固定コイル101からみたインダクタンスは、
固定コイル101の自己インダクタンスと、回転コイル
201の自己インダクタンスと、固定コイル101及び
回転コイル201の相互インダクタンスと、コイル57
の自己インダクタンスとによって決まるものである。
【0046】そして、自転車1の始動時、加速時、登坂
時等に、原動ホイール5に大きな負荷が加わると、この
負荷により、クランク軸40にクランクアーム44を介
して固定された押し片48と原動ホイール5に固定され
た受け件55との間に配置されたコア56に圧縮力が加
わり、コア56の透磁率が変化し、コイル57のインダ
クタンスが変化する。その結果、固定コイル101から
みたインダクタンスが変化するため、LC発振回路11
3の発振周波数が変化する。この周波数は、F−V変換
回路120にて直流電圧に変換され、その直流電圧がマ
イコン130に入力される。
【0047】尚、ペダル45を漕いでいる間、F−V変
換回路120から出力される直流電圧は、図10の区間
Bに示すように、ペダル45の回転周期に応じた正弦波
状の変化を示す。
【0048】マイコン130では、F−V変換回路12
0から出力された直流電圧に基づいて、電動モータ22
の出力を制御する。
【0049】次に、マイコン130の動作について、図
7に示すフローチャートに沿って、説明する。
【0050】図7に示すように、F−V変換回路120
から出力された直流電圧Vは、マイコン130にて、所
定のサンプリング周期τ=4msecで抽出され、抽出
された電圧は、その大きさに応じたデジタル値に変換さ
れる(ステップS1)。尚、以下の説明においては、時
刻t=nτにおける電圧値をDnと表す。
【0051】デジタル値に変換された時刻t=nτにお
ける電圧値Dnは、1周期前に抽出された電圧値Dn−
1との差ΔDnが演算される。その結果、算出された値
ΔDnが所定値β(1サンプル期間で通常の人力駆動力
によって変化可能な電圧値の変化量よりも大きい値)よ
り大きい場合、時刻t=nτにおける電圧値Dnはノイ
ズ成分と判断されて、1周期前の電圧値Dn−1にて置
き換えられる。また、差ΔDnが所定値β以下の場合、
時刻t=nτにおける電圧値は、Dnのままである。
【0052】尚、ノイズ成分が連続して250回検出さ
れた場合には、回路の故障、断線と判断して、電動モー
タ22のモータドライバ(図示省略)に、電動モータ2
2の駆動停止を指示する信号を出力する。(ステップS
2) このとき、磁歪材料からなるコア56に作用する踏力F
と電圧値Dとの関係は、図8に示すように、温度Tによ
り大きく変動する。例えば、磁歪素子に作用する踏力F
が250Kgfのところを見ると、図中実線(測定値は
菱形で示す)で示す温度Tが20度のとき電圧値Dが
2.05になるのに対して、図中破線(測定値は四角形
で示す)で示す温度Tが40度のときには電圧値Dが
2.45になり、また、図中一点鎖線(測定値は三角形
で示す)で示す温度Tが0度のときには電圧値Dが1.
75になる。
【0053】また、同図から分かるように、温度Tが上
昇するにつれて、踏力Fと電圧値Dとの関係を表す特性
曲線は、上方(電圧値Dが大きくなる方向)へシフトす
ると共に、傾きが大きくなっている。
【0054】次に、4sec間毎にその期間内における
電圧値Dk(k=k1〜km)の中から最大値Dmax
と最小値Dminを抽出し、その差ΔDkを演算する。
その結果、算出された差ΔDkが所定値α(通常のノイ
ズ成分によって変化する電圧値の変化量よりも大きい
値)より小さい場合、時刻t=kτにおける基準値Bk
は、予め設定された基準値B0から、当該期間中におけ
る電圧値の中間値であるDmidに更新される。また、
差ΔDkが所定値α以上の場合、図10の区間Bに示す
ように、踏力が作用していると判断され、時刻t=kτ
における基準値は、B0のままである。(ステップS
3) 次に、基準値Bkに対する時刻t=kτにおける電圧値
Dkの変化率Pkを、下記数1に従って演算する。(ス
テップS4)
【0055】
【数1】 このとき、磁歪材料からなるコア54に作用する踏力F
と変化率Pとの関係は、図9に示すように、温度Tによ
る影響が低減されて、実線で示す温度Tが20度のとき
の特性と、破線で示す温度Tが40度のときの特性と、
一点鎖線で示す温度Tが0度のときの特性とが、略一致
するようになる。この踏力Fと変化率Pとの関係は、マ
イコン130内のメモリ(図示省略)に記憶されてい
る。
【0056】次に、数1に基づいて演算されたPkか
ら、メモリに記憶された踏力Fと変化率Pの関係に基づ
いて、踏力Fkが演算され、更に、その踏力Fkに応じ
た電動モータ22の駆動目標電流値が演算される。(ス
テップS5) この駆動目標電流値は、電動モータ22のモータドライ
バ(図示省略)に与えられ、これを受けたモータドライ
バは、その駆動目標電流値に基づく電流を電動モータ2
2に供給するとともに、実際に電動モータ22に供給さ
れている電流値を検出して、検出された電流値が駆動目
標電流値と一致するようにフィードバック制御を行って
いる。
【0057】そして、モータドライバから供給される電
流に基づいて、電動モータ22が駆動力を発生し、これ
により、踏力に応じた補助が行われる。
【0058】本実施の形態によれば、予め設定された基
準値がマイコン130にて更新され、その更新された基
準値に対してトルク測定回路からの検出値の変化率が演
算されるため、周囲の温度に左右されることなく、精度
よく人力駆動力を検出することができ、これにより、補
助動力装置の出力を適切に制御することができる。しか
も、温度センサや複雑な温度補償回路を用いる必要がな
いため、簡単な構成で実施することができる。
【0059】また、本実施の形態によれば、磁歪材料か
らなるコア56を圧縮する方向に力を作用させているた
め、踏力のような強い力をコア56のみで受けることが
でき、トルク検出機構50を簡単な構成にすることがで
きる。
【0060】また、本実施の形態によれば、1サンプル
期間中に通常の人力駆動力によって変化可能な電圧値の
変化量よりも大きく変化した検出値が、その直前の検出
値によって置き換えられるため、踏力とは無関係なノイ
ズ成分を除去することができ、踏力に対応したトルクを
より正確に検出することができるようになる。更に、ノ
イズ成分による電動モータ22の急激な出力変化が生じ
ないため、安全性の向上を図ることができる。
【0061】また、本実施の形態によれば、所定回数連
続してノイズ成分が検出されたとき、補助動力装置の駆
動力を停止させるように制御しているため、回路の故
障、断線等による不所望な状態が長時間継続されること
がない。これにより、電動モータ22の過負荷状態が長
時間継続して、焼け付きを起こしたりすることがなく、
安全性が向上する。
【0062】尚、本実施の形態においては、基準値を更
新する際、その対象期間中の中間値で置き換えたが、そ
れに限定されることなく、例えば、最大値、最小値等で
置き換えてもよい。
【0063】また、本実施の形態においては、LC発振
回路113の発振波形をF−V変換回路120にてアナ
ログ電圧に変換して検出する場合について説明したが、
LC発振回路113の発振周波数を周波数カウンタで計
測してデジタル値として検出してもよい。
【0064】また、本実施の形態においては、回転側回
路200に設けられたコイル57のインダクタンス変化
を、回転コイル201及び固定コイル101間の磁気的
結合によって、非接触で固定側回路101へ伝達する場
合について説明したが、回転側回路200と固定側回路
100とを電気的に接続してもよい。
【0065】例えば、回転コイル43の代わりに一対の
導体ブラシ143を用いるとともに、固定コイル42の
代わりに一対の導体リング142を用いて、導体ブラシ
143及び導体リング142が接触するように配置する
ことによって、回転側回路201と固定側側回路101
とを電気的に接続する場合について説明する。
【0066】図11に示すように、ボトムブラケット1
5の右端には、ドーナツ状の蓋体148が固定され、そ
の蓋体148の右側面には、図12に示す一対の導体リ
ング142がクランク軸40と同軸に配置されている。
【0067】また、原動ホイール5の左側面には、ドー
ナツ状のケース144が固定され、そのケース144の
左側面には、図13に示す導体ブラシ143が導体リン
グ142と対向する位置に配置されている。この導体ブ
ラシ143は、一端がケース144に固定され、他端が
導電ブラシ143の弾性によって蓋体148の導体リン
グ142に押し付けられている。このため、原動ホイー
ル5が回転しても、導体リング142に当接しながら摺
動する。
【0068】これにより、原動ホイール5の回転中であ
っても、導体リング142及び導体ブラシ143の接点
において回転側回路100と固定側回路200とが電気
的に接続されて、回転側回路200に設けられたコイル
91のインダクタンス変化が固定側回路100に伝達さ
れる。
【0069】固定側回路100は、図14に示すよう
に、直流電源103と、その直流電源103から出力さ
れた直流電圧を所定の周期でスイッチングして矩形波電
圧を出力する励振回路121と、回転側回路200から
固定側回路100に流れる電流の変化を電圧の変化とし
て出力する電流検出回路122と、その電流検出回路1
22の出力に応じて電動モータ22の駆動力を制御する
マイコン130とから構成されている。
【0070】そして、直流電源103から出力された直
流電圧は、励振回路121にて所定の周期でスイッチン
グされて矩形波となる。この矩形波は、導体ブラシ14
3及び導体リング142を介して回転側回路のコイル5
7に印可される。このとき、コア56に圧縮力が加わる
と、この圧縮力の大きさに応じてコア56の透磁率が変
化し、コイル57のインダクタンスが変化する。その結
果、回転側回路200から固定側回路100に流れる電
流の大きさが変化し、その変化が電流検出回路122に
て検出される。電流検出回路122は、検出した電流の
大きさに応じた電圧を出力するよう構成されており、そ
の電圧はローパスフィルタ123を介してマイコン13
0に入力される。マイコン130では、先に図7を用い
て説明したのと同様の処理が行われ、これにより電動モ
ータ22の出力が制御される。
【0071】また、本実施の形態においては、駆動輪で
ある後輪17が、踏力による人力駆動力と電動モータ2
2からの動力駆動力とによって駆動される場合について
説明したが、その駆動輪を、人力によって駆動される人
力駆動輪と、補助動力装置によって駆動される動力駆動
輪とに分けて構成することもできる。例えば、2輪の自
転車の場合、後輪を人力駆動輪とし、前輪を動力駆動輪
とすればよい。
【0072】また、本実施の形態においては、人力走行
車として、後輪17を駆動輪とする2輪の自転車を用い
たが、前輪駆動の自転車や、その他の人力走行車にも適
用することができる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、予め設定された基準値
が基準値更新手段にて更新され、その更新された基準値
に対してトルク検出手段による検出値の変化率が演算さ
れるため、周囲の温度に左右されることなく、精度よく
人力駆動力を検出することができ、これにより、補助動
力装置の出力を適切に制御することができる。しかも、
温度センサや複雑な温度補償回路を用いる必要がないた
め、簡単な構成で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における補助動力付自
転車を表す側面図である。
【図2】 図1の補助動力付自転車における駆動機構を
左斜め後方から見た斜視図である。
【図3】 図1の補助動力付自転車における駆動機構を
上側から見た平面図である。
【図4】 図1の補助動力付自転車におけるペダル機
構を表す分解斜視図である。
【図5】 図4のペダル機構のA−A断面図である。
【図6】 図1の補助動力付自転車に搭載されている
トルク測定回路の構成を表すブロック図である。
【図7】 図6のトルク測定回路におけるマイコンの
動作を表すフローチャートである。
【図8】 踏力Fと電圧値Dとの関係を表すグラフで
ある。
【図9】 踏力Fと変化率Pとの関係を表すグラフで
ある。
【図10】 F−V変換回路から出力される直流電圧V
の時間的変位を表すグラフである。
【図11】 本発明の他の実施の形態におけるペダル機
構の構成を表す断面図である。
【図12】 図11のペダル機構における蓋体の平面図
である。
【図13】 図11のペダル機構におけるケースの平面
図である。
【図14】 図11のペダル機構に対して用いられるト
ルク測定回路の構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
11 :フレーム 16 :前輪 17 :後輪 22 :電動モータ 24 :バッテリ 3 :動力伝達機構 5 :原動ホイール 50 :トルク検出機構 76 :従動ホイール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−99985(JP,A) 特開 平10−293071(JP,A) 特開 平10−181673(JP,A) 特開 平6−317492(JP,A) 特開 平6−307965(JP,A) 特開 平6−288787(JP,A) 特開 平8−43220(JP,A) 特開 昭63−37213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01L 3/14 B62M 23/02 G01D 3/028

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力を検出する圧力センサと、第1の期
    間内に前記圧力センサにて検出された検出値から最大値
    及び最小値を抽出し、該最大値及び最小値の差が第1の
    値以下であるとき、前記検出値を新しい基準値として更
    新する基準値更新手段と、前記基準値に対する前記圧力
    センサの検出値の変化率を演算する演算手段とを備えて
    いることを特徴とする圧力測定装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力センサは、圧力が作用すること
    によって磁化が変化する磁歪材料からなるコアと、該磁
    歪素子の近傍に配設された検出用コイルとを含むことを
    特徴とする請求項1記載の圧力測定装置。
  3. 【請求項3】 圧力は、前記コアを圧縮する方向に作用
    することを特徴とする請求項2記載の圧力測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の期間より短い第2の期間
    (τ)毎に前記圧力センサの検出値を抽出し、ある時刻
    tにおいて抽出した検出値D(t)と当該時刻の直前の
    時刻(t−τ)において抽出した検出値D(t−τ)と
    の差が前記第2の値より大きいとき、前記検出値D
    (t)をノイズと判断し、前記時刻tにおける前記圧力
    センサの検出値をD(t−τ)とするノイズ除去手段を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の圧力測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2の値は、前記第2の期間(τ)
    内に圧力によって前記圧力センサの検出値が変化可能な
    値より大きい値に設定されていることを特徴とする請求
    項4記載の圧力測定装置。
  6. 【請求項6】 前記基準値更新手段は、前記第1の期間
    内における前記圧力センサの検出値から抽出された最大
    値と最小値との差が前記第1の値以下であるとき、前記
    検出値の最大値、最小値または中間値のいずれかを新し
    い基準値として更新することを特徴とする請求項1記載
    の圧力測定装置。
  7. 【請求項7】 人力により作用する圧力を測定する圧力
    測定手段と、該圧力測定手段にて測定された圧力に基づ
    いて補助動力装置による駆動力を制御する制御手段とを
    備え、前記人力と前記駆動力とによって駆動される補助
    動力付人力走行車であって、 前記圧力測定手段が、圧力を検出する圧力センサと、第
    1の期間内に前記圧力センサにて検出された検出値から
    最大値及び最小値を抽出し、該最大値及び最小値の差が
    第1の値以下であるとき、前記検出値を新しい基準値と
    して更新する基準値更新手段と、前記基準値に対する前
    記圧力センサの検出値の変化率を演算する演算手段とを
    備えていることを特徴とする補助動力付人力走行車。
  8. 【請求項8】 前記圧力センサは、圧力が作用すること
    によって磁化が変化する磁歪材料からなるコアと、該磁
    歪素子の近傍に配設された検出用コイルとを含むことを
    特徴とする請求項6記載の補助動力付人力走行車。
  9. 【請求項9】 人力により作用する圧力は、前記コアを
    圧縮する方向に作用することを特徴とする請求項8記載
    の補助動力付人力走行車。
  10. 【請求項10】 前記第1の期間より短い第2の期間
    (τ)毎に前記圧力センサの検出値を抽出し、ある時刻
    tにおいて抽出した検出値D(t)と当該時刻の直前の
    時刻(t−τ)において抽出した検出値D(t−τ)と
    の差が前記第2の値より大きいとき、前記検出値D
    (t)をノイズと判断し、前記時刻tにおける前記圧力
    センサの検出値をD(t−τ)とするノイズ除去手段を
    備えていることを特徴とする請求項7記載の補助動力付
    人力走行車。
  11. 【請求項11】 前記第2の値は、前記第2の期間
    (τ)内に圧力によって前記圧力センサの検出値が変化
    可能な値より大きい値に設定されていることを特徴とす
    る請求項10記載の人力走行車。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記ノイズ除去手段
    によって所定回数連続してノイズが検出されたとき、前
    記補助動力装置の駆動力を停止させることを特徴とする
    請求項10記載の補助動力付人力走行車。
  13. 【請求項13】 前記基準値更新手段は、前記第1の期
    間内における前記圧力センサの検出値から抽出された最
    大値と最小値との差が前記第1の値以下であるとき、前
    記検出値の最大値、最小値または中間値のいずれかを新
    しい基準値として更新することを特徴とする請求項7記
    載の補助動力付人力走行車。
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