JP3182385B2 - 補助動力付人力走行車 - Google Patents

補助動力付人力走行車

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JP3182385B2 JP32291397A JP32291397A JP3182385B2 JP 3182385 B2 JP3182385 B2 JP 3182385B2 JP 32291397 A JP32291397 A JP 32291397A JP 32291397 A JP32291397 A JP 32291397A JP 3182385 B2 JP3182385 B2 JP 3182385B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁歪材料よりなる
コアの歪み量に基づいてそのコアに作用する力を検出す
るセンサを用いた補助動力付人力走行車に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車の駆動輪にモータを連繋し、人力
駆動の際、ペダルに加わる負荷の大きさに応じてモータ
を回転させることにより、人力駆動に補助動力を作用さ
せ、軽い人力駆動力によって自転車を走行させることが
できる補助動力付自転車が知られている。
【0003】人力により加えられた駆動力を測定する装
置として、例えば特開平7−309284号公報には、
ペダル機構のクランク軸内に踏力及び補助動力装置の駆
動力の差によって捻れ変形するトーションバーを収納す
るとともに、クランク軸外側にそのトーションバーの捻
れによってクランク軸の軸方向に摺動するスライダを設
け、そのスライダの摺動によってポテンショメータの検
出ロッドが押し込まれるように構成した踏力検出装置が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の構成においては、トーションバーの捩じれをスラ
イダの摺動方向の変位に変換するための複雑な機構が必
要となり、その機構によって検出誤差が生じたり、ま
た、センサ自体の大型化をまねいたりするという問題が
あった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、小型軽量で、正確な力検出が可能なセンサを
用いた補助動力付人力走行車を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の補助動力付人力
走行車は、人力による人力駆動系と補助動力装置による
動力駆動系とを設けた補助動力付人力走行車において、
人力によって人力走行車本体に対して回転駆動される回
転体に、磁歪材料よりなるコアと、該コアの歪み量に応
じたインピーダンス変化を生じるべくコアに巻回された
コイルとからなるセンサを有する回転側回路を設け、人
力走行車本体に、コイルのインピーダンス変化に基づく
電流または電圧の変化を検出する検出手段を有する固定
側回路を設け、検出手段の出力値に基づいて補助動力装
置の制御を行う制御手段を設けたものである。また、回
転体は、人力走行車本体に枢支されたクランク軸と、該
クランク軸の外周に回転可能に取り付けられた原動ホイ
ールとからなり、クランク軸には、そのクランク軸と一
体回転すべく先端にペダルを備えたクランクアームの基
端が固定され、原動ホイールには、人力駆動輪が連繋さ
れている。このような構成において、回転体に力が作用
すると、その力に応じてコアが歪み、コアを通る磁界に
変化が生じる。この磁界変化によってコアの周囲に巻回
されたコイルのインピーダンスが変化し、そのインピー
ダンス変化が検出手段にて検出される。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】また、回転体に作用する力は、コアを圧縮
する方向に作用するものである
【0014】また、クランク軸に固定されたクランクア
ームが原動ホイール側に向かって突設された押し片を備
え、原動ホイールが押し片と回転方向において対向する
受け片を備え、押し片または受け片の当接面とコアの端
面との間に緩衝板を介挿したものである。このような構
成とすることにより、押し片または受け片の当接面とコ
アの端面との間の傾きが許容されるとともに、瞬間的に
コアに生じる強い力が弱められる。
【0015】また、押し片または受け片の当接面が球面
状に形成され、該球面状当接面と緩衝板との間にコアの
端面に板状部材を介挿したものである。このような構成
とすることにより、押し片または受け片のうち一方の球
面状当接面と板状部材とが一点で当接し、緩衝板を介し
てコアの端面に一様に力が作用する。
【0016】また、伝達部は、固定側回路に接続された
固定側伝達部と、回転側回路に接続された回転側伝達部
とからなり、固定側伝達部または回転側伝達部のうち一
方がクランク軸と同軸に配備された導体リングからな
り、他方が該導体リングに当接する位置に配備された導
体ブラシからなり、導体リング及び導体ブラシのうち一
方が回転体に、他方が人力走行車両本体に配備されてい
る。このような構成とすることにより、回転体とともに
回転する回転側回路からの信号が、導体リング及び導体
ブラシの接点を介して固定側回路に伝達される。
【0017】また、固定側回路は、コイルのインピーダ
ンス変化に基づいて発振周波数が変化する発振手段を備
えている
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき、図面
に沿って詳述する。以下では、後輪17を駆動輪とする
2輪の自転車に本発明を適用した例について説明する。
尚、ペダル62を漕いだときに自転車1が進む方向を前
方とし、そのときの各回転部品の回転方向を正回転と
し、また、自転車1の進行方向の前方に向かって左右の
方向をとるものとする。
【0019】まず、自転車1の全体構成の説明を行い、
その後で、トルク検出部50に関する第1〜第3の実施
の形態と、コア90の取り付け形態に関する第4、第5
の実施の形態と、回転側回路200と固定側回路100
との結合形態に関する第6の実施の形態について説明す
る。
【0020】自転車1は、図1に示すように、フレーム
11の前部に前輪16及びハンドル14を備え、後部に
は駆動輪となる後輪17を備えている。フレーム11の
略中央には、上端にサドル13を備えるシートチューブ
12が配備され、シートチューブ12の下端には、図2
に示すように、ペダル機構4を枢支したボトムブラケッ
ト15が配備されている。
【0021】ペダル機構4は、図4及び図5に示すよう
に、ボトムブラケット15に枢支されたクランク軸40
と、そのクランク軸40の両端に固定されたクランクア
ーム61と、そのクランクアーム61の先端に枢支され
たペダル62と、クランク軸40の右端に相対回転可能
に嵌められたスプロケットよりなる原動ホイール5とを
備えている。
【0022】即ち、クランク軸40の両端(右端側のみ
図示)には、クランクアーム61に嵌まる角軸41が突
設されている。その角軸41に、クランクアーム61の
基端に開設された角孔63を嵌め、座金76を介して抜
止め用のネジ77を角軸41上のネジ孔に螺合させるこ
とによって、クランクアーム61とクランク軸40とが
固定される。
【0023】また、クランクアーム61の基端には、外
周に押し片168が突設された取付板166が固定され
ており、その取付板166の原動ホイール5側の面に向
かう側の外周近傍には、押し片168が突設されてい
る。
【0024】クランク軸40は、磁歪材料で構成された
コア90を介してスプロケットよりなる原動ホイール5
に連繋している。後輪17の車軸72に嵌められたスプ
ロケットよりなる従動ホイール73と原動ホイール5と
の間には、無端状のチェーン75が張設され、後輪17
に対して人力による駆動力が伝達可能となっている。
尚、後輪17の車軸72と従動ホイール73との間に
は、周知のワンウェイクラッチ(図示省略)が介在され
ている。
【0025】原動ホイール5は、外周に設けられた平歯
部51と、内周に設けられたハブリング54と、それら
の間を繋ぐ5つのリブ片52とから構成されている。ま
た、この原動ホイール5のボトムブラケット15側の側
面には、後述する回転側回路200が配置されている。
【0026】後輪17の外径は、前輪16の外径よりも
小さく形成されている。フレーム11には、シートチュ
ーブ12と後輪17との間において、人力による駆動力
を補助する補助動力ユニット2が取り付けられている。
補助動力ユニット2は、補助動力としてのモータ22
と、その回転を減速して後輪17に伝える伝達機構3と
を備えている。
【0027】即ち、図2及び図3に示すように、フレー
ム11上には、ベースプレート24が設置され、そのベ
ースプレート24は、固定部材21によってフレーム1
1に固定されている。また、このベースプレート24の
上面には、後述する固定側回路100が配置されてい
る。
【0028】モータ22は、ベースプレート24の側壁
の右側に配置され、ベースプレート24の側壁の左側に
は、モータ22の出力軸23に固定された原動プーリ3
1が配置されるとともに、第1従動プーリ33が支持さ
れている。ベルト32は、原動プーリ31と第1従動プ
ーリ33との間に張設されている。
【0029】第1従動プーリ33の側方には、その第1
従動プーリ33と同軸に位置し、且つ、その第1従動プ
ーリ33より小径の第2従動プーリ35が固定されてい
る。第3従動プーリ37は、後輪17のリム71の左側
に一体成形されている。そして、第2従動プーリ35と
第3従動プーリ37との間には、ベルト36が張設され
いる。
【0030】モータ22の回転は、モータ22の出力軸
23と一体に回転する原動プーリ31からベルト32を
経て第1従動プーリ33に伝わり、第2従動プーリ35
からベルト36を経て第3従動プーリ37に伝わる。こ
れにより、モータ22は、伝達機構3を介して後輪17
を減速駆動することができる。モータ22の出力は、後
述のトルク検出部50からのトルク検出信号に基づいて
制御部130によって制御される。
【0031】シートチューブ12には、モータ22の電
源となるバッテリ26が取り付けられている。以下、ト
ルク検出部50の各構成について説明する。 第1の実施の形態 本実施の形態における補助動力付自転車は、図5〜図8
に示すように、センサとして磁歪材料からなるコア90
及びそのコア90に巻回されたコイル91を用い、回転
側回路200に発振手段としてLC発振回路207を設
け、そのLC発振回路207の発振周波数を原動ホイー
ル5に加わるトルクに応じて変化させ、その信号成分を
回転側回路200の電圧波形に重畳させて、電磁誘導作
用により回転コイル201を介して固定コイル101に
伝達し、LC発振回路207の発振周波数を固定側回路
100にて測定することによって、原動ホイール5に加
わるトルクを測定するものである。
【0032】図5に示すように、ハブリング54のボト
ムブラケット15側の側面には、ボトムブラケット15
に向かって開口を有する断面U字状のリングコア43が
設けられ、そのリングコア43内に原動ホイール5の回
転方向に沿って巻回された回転コイル201が設けられ
ている。
【0033】また、ボトムブラケット15の回転コイル
201と対向する位置には、回転コイル201に向かっ
て開口を有する断面U字状のリングコア42が設けら
れ、そのリングコア42内に原動ホイール5の回転方向
に沿って巻回された固定コイル101が回転コイル20
1と平行な面内において近接配置される。このように断
面U字状のリングコア42、43を、夫々の開口が対向
するように配置し、それらの間に閉磁路を形成する。
尚、両コイル101、201の巻数比は、1対1等任意
である。
【0034】原動ホイール5の5本のリブ片52のうち
の1本のリブ片52には、押し片168と対向するよう
に受け片158が突設されている。また、この受け片1
58が突設されたリブ片52とそれに隣接するリブ片5
2に、図7に示す回転側回路200が架設されている。
【0035】押し片168と受け片158とは、磁歪材
料からなる円柱状のコア90を介して連結されており、
これにより、クランク軸40と原動ホイール5は、一体
回転可能となっている。
【0036】コア90の外周には、コイル91が巻回さ
れてインダクタを形成しており、そのコイル91は、回
転側回路200に接続されている。回転側回路200
は、図7に示すように、固定コイル101に接近して配
備された回転コイル201と、回転コイル201に接続
された整流電源回路204とを備えている。また回転側
回路200は、その整流電源回路204に接続され、正
弦波発振するLC発振回路207と、そのLC発振回路
207のインダクタンス回路として機能する前記コア9
0及びコイル91と、LC発振回路207から発振され
た信号を増幅して回転コイル201に伝達するアンプ2
08とを備えている。
【0037】整流電源回路204は、整流・平滑回路2
05と、電圧安定回路206とからなる。固定コイル1
01の交流電圧に基づく電磁誘導作用により回転コイル
201に対し発生した起電力は、整流・平滑回路205
にて整流、平滑化され、電圧安定回路206にてその電
圧が安定化されることによって、回転側回路200を動
作させる。
【0038】固定側回路100は、電源回路102と、
その電源回路102に接続された固定コイル101と、
その固定コイル101に接続され、前記LC発振回路2
07の発振周波数帯域と同じ帯域の信号を通過させるバ
ンドパスフィルタ111とを備えている。また、固定側
回路100は、アンプ112を介して接続された周波数
測定回路120と、その周波数測定回路120に接続さ
れた制御部130とを備えている。尚、固定側回路10
0は、ベースプレート24上に配置されている。
【0039】電源回路102は、モータ22を駆動する
バッテリ26に基づいて直流電圧を発生する直流電源1
03と、その直流電源103から発生された電圧をPW
M駆動により所定間隔(略20kHz)でオン・オフ駆
動するスイッチング回路110とから構成されている。
これにより、固定コイル101には、所定間隔の矩形波
電圧が印加される。
【0040】周波数測定回路120は、図8に示すよう
に、比較回路121、エッジ検出回路122、カウンタ
回路123から構成されている。そして、回転側回路2
00から伝達された電圧波形(発振波形)は、バンドパ
スフィルタ111を介して電源回路102のスイッチン
グ波形と分離され、アンプ112にて増幅後、比較回路
121にて所定電圧と比較される。これにより、前記電
圧波形のうち所定電圧以上の波形部分が電源電圧レベル
(ハイレベル)に変換され、それ以外の部分がグランド
レベル(ローレベル)に変換されて、方形波が生成され
る。その後、エッジ検出回路122にてこの方形波の立
ちあがり、または、立ち下がりを検出して、エッジパル
スを形成する。これにより、固定コイル101に伝達さ
れた交流電圧波形の周波数に応じた周期のエッジパルス
を得ることができる。
【0041】このエッジパルスを、LC発振回路207
の発振周波数よりはるかに高い動作速度、例えば8MH
zでフリーランニングするカウンタ回路123に入力
し、エッジパルスが入力される毎にそのカウンタ値を制
御回路130に出力するとともに、クリアするように構
成すると、エッジパルスの間隔周期がカウンタ回路12
3のカウンタ値として表される。
【0042】これにより、回転側回路200から固定コ
イル101に伝達された電圧波形の周波数、即ち、後述
するLC発振回路207の発振周波数を検出することが
できる。
【0043】本実施の形態における固定側回路100と
回転側回路200の動作について、図7及び図8を用い
て説明する。固定側回路100の電源回路102から固
定コイル101に、スイッチング回路110によりオン
・オフ制御された矩形波電圧(20kHz)を印加する
と、第1の実施の形態と同様に、回転コイル201に
は、固定コイル101との電磁誘導作用によって誘導起
電力が発生し、回転側回路200に誘導電流が流れる。
【0044】回転側回路200に発生する起電力は、交
流波形となる。整流電源回路204では、この交流波形
を整流、平滑化し、定電圧を得る。LC発振回路207
は、整流電源回路204からの電力供給を受けて、コイ
ル91のインダクタンスに応じた周波数(数kHz〜数
十kHz)で発振する。
【0045】LC発振回路207にて発振された発振電
圧波形は、アンプ208にて増幅されて、回転コイル2
01に印加される。この電圧波形が、回転コイル201
から固定コイル101へ相互誘導作用を及ぼしている電
圧波形に重畳されて、固定コイル101に誘導起電力を
生じさせる。つまり、固定コイル101には、図9(a)
に示すように、電源回路102から供給される矩形波電
圧による相互誘導作用から生じる電圧波形に、LC発振
回路207から発振された発振電圧波形が重畳された波
形が現れる。
【0046】固定コイル101に加わる電圧波形は、図
9(b)に示すように、バンドパスフィルタ111により
LC発振回路207より発振された周波数成分だけが取
り出され、アンプ112を介して周波数測定回路120
に入力される。
【0047】周波数測定回路120では、入力された電
圧波形から生成されるエッジパルスの周期がカウントさ
れ、そのカウント値が制御回路130に入力される。こ
のカウント値が原動ホイール5に加わるトルクを示して
いる。
【0048】制御回路130は、内蔵するメモリ(図示
省略)に原動ホイール5に加わるトルクと周波数測定回
路120の出力値との関係を記憶している。自転車1の
始動時、加速時、登坂時等に、原動ホイール5に大きな
負荷が加わると、この負荷により、クランク軸40と原
動ホイール5との間に設けられた磁歪材料からなるコア
90に圧縮力が加わり、磁歪材料の磁束が変化し、コイ
ル91のインダクタンスが変化する。このインダクタン
スの変化によって、LC発振回路207の発振周波数が
変化し、その変化が固定側回路100の周波数測定回路
120にて測定されるカウント値の変化となって現れ
る。
【0049】制御部130は、このカウント値の変化に
応じた駆動力でモータ22を駆動し、その駆動力を伝達
機構3を介して後輪17に伝達することによって、人力
の補助が行われる。
【0050】本実施の形態によれば、センサを、磁歪材
料からなるコア90とそれに巻回されたコイル91とで
構成したため、複雑な変位機構を設けることなく、簡単
な構成とすることができ、小型軽量化を図ることができ
る。
【0051】更に、変位機構自体の誤差や、変位機構の
変形や摩耗等から生じる測定誤差等が生じないため、原
動ホイール5に加わるトルクを正確に測定することがで
きる。
【0052】更に、クランク軸40と原動ホイール5と
の間に回転方向の相対的変位が殆ど生じることがなく、
操縦の違和感をなくすことができる。また、コア90
は、強度の高い圧縮方向に負荷を作用させているため、
自転車等の大きな踏力をコア90だけで受けることがで
きる。これにより、互いに回転自由なクランク軸40及
び原動ホイール5をコア90だけで連繋することがで
き、別途両者を連携する部材を不要とすることができ
る。
【0053】更に、コア90だけで踏力を受けることに
よって、作用する力全体を測定することができるため、
精度の高い検出を行うことができる。また、原動ホイー
ル5に加わるトルクの変化をLC発振回路207の発振
周波数の変化に基づいて検出しているため、回転コイル
201の機械的変位が生じても、トルク検出信号の振幅
が変化するだけで、周波数が変化することはない。これ
により、回転コイル201の機械的変位がトルク変化に
影響することがなく、信頼性の高い検出を行うことがで
きる。
【0054】尚、本実施の形態において、回転側回路2
00の整流電源回路204に充電用のコンデンサを設け
るとともに、図10(a)の区間Aに示すように、固定側
回路100の電源回路102から発生する電圧のオン・
オフ制御を所定期間停止して、この停止期間中にコンデ
ンサからの放電を利用してLC発振回路207を動作さ
せる構成としてもよい。そして、この発振周波数を、上
記と同様にアンプ208を介して、周波数測定回路12
0で測定する。この場合、固定コイル101には、図1
0(b)にαで示すような電圧波形が入力されるが、特に
給電停止期間(区間A)中のみの周波数をアンプ112
で増幅した後、周波数測定回路120で測定すればよ
い。
【0055】これにより、固定側回路100では、電源
回路102から供給される矩形波電圧による相互誘導作
用から生じる電圧波形とLC発振回路207から発振さ
れた発振電圧波形が重畳された波形から、LC発振回路
207から発振された発振電圧波形だけを取り出すフィ
ルタリング処理が不要となる。
【0056】更に、電源回路102から供給される矩形
波電圧の周波数とLC発振回路207から発振された発
振電圧の周波数との混信を生じることがなくなるため、
固定側回路100ではLC発振回路207から発振され
た電圧波形の周波数を正確に検出することができる。
【0057】また、本実施の形態においては、発振手段
として、LC発振回路207を用いた場合について説明
したが、無安定マルチバイブレータ等を使用してもよ
い。また、本実施の形態においては、回転側回路200
が、固定側回路100からの電源供給を受けて動作する
場合について説明したが、回転側回路200に電池を設
けてもよい。
【0058】この場合、固定側回路100から回転側回
路200に電力供給する必要がないため、固定側回路1
00のスイッチング回路110、回転側回路200の整
流電源回路204等が不要となる。 第2の実施の形態 本実施の形態は、回転側回路200の異なる実施の形態
を示すものである。尚、第1の実施の形態と同様の構成
である部分については説明を省略する。また、以下の構
成において、固定側回路100の構成については第1の
実施の形態と同様である。
【0059】図11に示すように、回転側回路200
は、固定コイル101に接近して配備された回転コイル
201に、整流・平滑回路205及び電圧安定回路20
6からなる整流電源回路204が接続されている。回転
側回路200は、更に、その整流電源回路204からの
電力供給を受けて動作するPLL(Phase Locked Loop)
回路210と、LC発振回路207とを備えている。
【0060】第1の実施の形態と同様に、原動ホイール
5とクランク軸40は、磁歪材料からなるコア90にて
連結されている(図6参照)。コア90には、LC発振
回路207に接続されたコイル91が巻回されている。
本実施の形態で用いるコア90とコイル91は、図12
に示すように、102Hz〜104Hzの周波数帯の給電
電圧で特に大きなインダクタンス変化を示すものである
が、105程度の周波数帯域までの給電電圧であれば、
検出可能なインダクタンス変化を示すものである。
【0061】また、LC発振回路207は、図11に示
すように、位相比較器211、ローパスフィルタ21
2、電圧制御発振器213及び分周器214からなるP
LL回路210に接続されている。
【0062】PLL回路211に入力された信号(数十
kHz帯で発振)は、位相比較器211で後述するよう
に制御電圧に変換され、電圧制御発振器213にて発振
周波数をMHz帯にまで引き上げられる。この信号は、
分周比が1/100程度の分周器214で分周された
後、位相比較器211にフィードバックされ、位相比較
器211にてLC発振回路207の発振波形と位相の比
較が行われる。位相比較器211は、2つの入力信号の
位相差に対応する制御電圧を発生し、その電圧はローパ
スフィルタ212にて高調波成分が除去されて、電圧制
御発振器213に入力され、MHz帯にまで発振周波数
が引き上げられる。この信号はアンプ209にて増幅さ
れた後、回転側回路200の電圧波形に重畳され、コイ
ル201、101の電磁誘導作用により固定側回路10
0に伝達される。
【0063】本実施の形態によれば、回転側回路200
のLC発振回路207から発振された電圧波形の周波数
が、PLL回路210にて数十kHz帯からMHz帯に
まで引き上げられるため、固定側回路100から回転側
回路200にその電源として伝達される電圧波形(20
kHz)と混信することがなく、固定側回路100では
正確にLC発振回路207から発振された電圧波形の周
波数を検出することができる。 第3の実施の形態 第1及び第2の実施の形態では、発振手段としてのLC
発振回路207を回転側回路200に設け、そのLC発
振回路207の発振周波数を固定側回路100にて測定
することによって、原動ホイール5に加わるトルクを測
定するものであった。
【0064】本実施の形態では、図13に示すように、
発振手段としてLC発振回路113を固定側回路100
に設け、固定コイル101側からみたインダクタンスを
原動ホイール5に加わるトルクに応じて変化させて、こ
のときのLC発振回路113の発振周波数を測定するこ
とにより、原動ホイール5に加わるトルクを測定するも
のである。
【0065】尚、以下の説明において、周波数測定回路
120は、第1の実施の形態で説明したものと同様であ
る。原動ホイール5とクランク軸40は、図6に示す第
1の実施の形態と同様に、円柱状の磁歪材料からなるコ
ア90を介して連繋されている。図13に示すように、
センサとして設けられた磁歪材料からなるコア90及び
コイル91と、コイル91に接続された回転コイル20
1とから回転側回路200が構成されている。
【0066】また、固定側回路100は、回転コイル2
01に近接して配置された固定コイル101と、固定コ
イル101のインダクタンスに応じて発振周波数を変化
させるLC発振回路113と、そのLC発振回路113
から発振された信号の発振周波数を測定する周波数測定
回路120と、その周波数測定回路120の測定結果に
応じてモータ22の駆動力を制御する制御部130と、
直流電源103とから構成されている。
【0067】LC発振回路113は、固定コイル101
のインダクタンスの変化に応じて発振周波数が略4.4
kHzから4.7kHzの間で変化する正弦波を発振す
る。このとき、固定コイル101からみたインダクタン
スは、固定コイル101の自己インダクタンスと、回転
コイル201のインダクタンスと、コイル91のインダ
クタンスとによって決まる。
【0068】自転車1の始動時、加速時、登坂時等に、
原動ホイール5に大きな負荷が加わると、この負荷によ
り、クランク軸40と原動ホイール5との間に設けられ
た磁歪材料からなるコア90に圧縮力が加わり、コア9
0を通る磁界が変化し、コイル91のインダクタンスが
変化する。これにより、固定コイル101からみたイン
ダクタンスが変化する。
【0069】従って、LC発振回路113に接続された
固定コイル101からみたインダクタンスが変化するた
め、LC発振回路113の発振周波数が変化する。そし
て、このLC発振回路113から発振された発振電圧波
形は、周波数測定回路120に入力され、その発振電圧
波形から生成されるエッジパルスの周期がカウントされ
て、そのカウント値が制御部130に入力される。
【0070】制御部130は、内蔵するメモリ(図示省
略)に記憶されたLC発振回路113の発振周波数と原
動ホイール5に加わるトルクとの関係に基づいて、モー
タ22の駆動力を制御し、その駆動力を伝達機構3を介
して後輪17に伝達することによって、人力の補助を行
うことができる。
【0071】本実施の形態によれば、固定側回路100
に発振手段としてLC発振回路113を設けて、その発
振周波数の変化によって原動ホイール5に加わるトルク
の変化を検出している。そのため、回転側回路200に
電源供給する必要がなく回転側回路200の構成を簡単
にすることができる。 第4の実施の形態 本実施の形態では、磁歪材料からなる円柱状のコア90
の異なる取付形態を示すものであって、コア90を原動
ホイール5とクランクアーム61との間の隙間に配置し
たものである。
【0072】図14及び図15に示すように、原動ホイ
ール5の隣り合う2つのリブ片52には、クランクアー
ム61に向けて受け片258を突設した取付部材256
が固定されている。クランクアーム61には、前記受け
片258と回転方向において対向するように押し片26
8を突設した棒状の取付部材266が、クランクアーム
61の孔を貫通した状態で固定されている。
【0073】コア90は、その一端面93において受け
片258に連結固定され、他端面92が押し片268に
連結されている。コア90の外周には、第1乃至第3の
実施の形態と同様にコイル91が巻回されている。電気
回路構成は、上記実施例3と同様である。
【0074】本実施の形態によれば、原動ホイール5と
クランクアーム61との間のスペースにコア90を配置
しているため、コア90が原動ホイール5とクランクア
ーム61によって囲まれて、足や走行中の飛び石等が当
たりにくくなり、それらによる破損を防止することがで
きる。
【0075】また、押し片268は、クランクアーム6
1に取り付けているため、先の第1の実施の形態におい
て説明したような取付板166も不要である。尚、本実
施の形態では、原動ホイール5とクランクアーム61と
の間のスペースにコア90を配置したが、更に、原動ホ
イール5とクランクアーム61との間のスペースに回転
側回路200を設けてもよい。
【0076】また、本実施の形態では、押し片268及
び受け片258をコア90の端面92、93に夫々直接
連結するように構成したが、押し片268とコア90の
端面92との間、または、受け片258とコア90の端
面93との間に、ゴム等の緩衝板を介挿してもよい。
【0077】これにより、押し片268の当接面とコア
90の端面92との間の平行度のずれ、または、受け片
258の当接面とコア90の端面93との間の平行度の
ずれが許容されるとともに、瞬間的にコア90に生じる
強い力が弱められるため、コア90の局部的な疲労もし
くは破損を防止することができる。 第5の実施の形態 本実施の形態では、磁歪材料からなるコア90の別の押
圧形態を示すものである。尚、第4の実施の形態と同様
の構成については、説明を省略する。
【0078】図16に示すように、クランクアーム61
に設けられた取付部材266は、その押し片268の当
接面269を球面状に形成したものである。また、コア
90は、コイル91が巻回された状態で磁性体からなる
カップ状の筐体97に収納されている。コア90の端面
93と筐体97の底面と間には、緩衝板としてのゴム板
94が介挿され、端面92には、緩衝板としてのゴム板
95を介して、板状部材としての金属板96が取り付け
られている。これら、ゴム板94、95、金属板96
は、コア90の端面92、93と略同形、同大に形成さ
れいる。
【0079】筐体97は、原動ホイール5の取付部材2
56上に、その底面外側が受け片258に固定されると
ともに、金属板96が押し片268の球面状当接面26
9に当接するように配置されている。
【0080】このような構成において、クランクアーム
61に力が加わると、押し片268はその当接面269
が球面状であるため、押し片268が受け片258に対
して傾いていたとしても、金属板96の中心付近に一点
で当接し、ゴム板95を介してコア90の端面92全体
に対して略一様に力が作用する。これにより、片当たり
による検出誤差や、コア90の局部的な疲労もしくは破
損が生じなくなる。
【0081】また、受け片258とコア90との間にゴ
ム板94を設けているため、受け片258とコア90と
の片当たりも生じなくなる。また、コア90及びコイル
91を収納する筐体97を磁性体から構成しているた
め、コイル91からの漏れ磁束が減少し、検出感度が向
上する。
【0082】尚、本実施の形態においては、押し片26
8の当接面269を球面形状に形成した場合について説
明したが、受け片258の当接面を球面状に、押し片2
68の当接面269を平面状に形成してもよい。この場
合、筐体97は、原動ホイール5の取付部材256上
に、その底面外側が押し片268に固定されるととも
に、金属板96が受け片258の球面状当接面に当接す
るように配置される。
【0083】また、本実施の形態においては、緩衝板と
してゴム板94、95を使用した場合について説明した
が、ゴムに限定されることなく、合成樹脂等の弾性を有
する部材であれば使用できる。
【0084】また、本実施の形態においては、板状部材
として金属板96を用いた場合について説明したが、金
属に限定されることなく、ペダル62を踏み込んだ際、
押し片268または受け片258から受ける力に対し
て、大きく変形せず破損しないものであれば使用でき
る。更に、板状部材を磁性体から構成した場合には、筐
体97とともに、コイル91からの漏れ磁束をなくすこ
とができるため、検出感度が向上する。
【0085】また、上述した第1乃至第4の実施の形態
においては、後輪17を駆動輪とする2輪の自転車に本
発明を適用した場合について説明したが、前輪駆動の自
転車や、その他の人力走行車にも適用することができ
る。
【0086】また、上述した第1乃至第4の実施の形態
においては、原動ホイール5とクランク軸40の回転方
向に加わるトルクを検出する場合について説明したが、
従動ホイール73と車軸72の回転方向に加わるトルク
を検出してもよい。
【0087】また、上述した第1乃至第5の実施の形態
においては、駆動輪である後輪17が、人力による駆動
力と補助動力装置からの駆動力とによって駆動される場
合について説明したが、その駆動輪を、人力によって駆
動される人力駆動輪と、補助動力装置によって駆動され
る動力駆動輪とに分けて構成することもできる。例え
ば、2輪の自転車の場合、後輪を人力駆動輪とし、前輪
を動力駆動輪とすればよい。 第6の実施の形態 また、上述した第1乃至第5の実施の形態においては、
回転側回路200に設けられたコイル91のインピーダ
ンス変化に基づく変化を、回転コイル201及び固定コ
イル101間の磁気的結合によって、非接触で回転側回
路200から固定側回路101へ伝達する場合について
説明したが、回転側回路200と固定側回路100とを
電気的に接続してもよい。
【0088】例えば、回転コイルコイル43の代わりに
一対の導体ブラシ143を用いるとともに、固定コイル
42の代わりに一対の導体リング142を用いて、導体
ブラシ143及び導体リング142間を当接させること
によって、回転側回路201と固定側側回路101とを
電気的に接続する場合について説明する。尚、導体ブラ
シ143以外の回転側回路200の構成及び導体リング
101以外の固定側回路100の構成については、上記
第1乃至第3のいずれかの実施の形態と同一であるた
め、その説明は省略する。
【0089】図17に示すように、ボトムブラケット1
5の右端には、ドーナツ状の蓋体148が固定され、そ
の蓋体148の右側面には、図18に示す一対の導体リ
ング142がクランク軸40と同軸に配置されている。
【0090】また、原動ホイール5の左側面には、ドー
ナツ状のケース144が固定され、そのケース144の
左側面には、図19に示す導体ブラシ143が導体リン
グ142と対向する位置に配置されている。この導体ブ
ラシ143は、一端がケース144に固定され、他端が
導電ブラシ143の弾性によって蓋体148の導体リン
グ142に押し付けられている。このため、原動ホイー
ル5が回転しても、導体リング142に当接しながら摺
動する。
【0091】これにより、原動ホイール5の回転中であ
っても、導体リング142及び導体ブラシ143の接点
において回転側回路100と固定側回路200とが電気
的に接続されて、回転側回路200に設けられたコイル
91のインピーダンス変化に基づく電流または電圧の変
化が固定側回路100に伝達される。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、センサを、磁歪材料か
らなるコアとそれに巻回されたコイルとで構成したた
め、複雑な変位機構を設けることなく、簡単な構成とす
ることができ、小型軽量化を図ることができ、このセン
サを補助動力付人力走行車に適用したので、回転体の回
転方向における相対的変位が殆ど生じないため、操縦の
違和感をなくすことができる。
【0093】
【0094】また、コアは、強度の高い圧縮方向に負荷
を作用させることによって、人力走行車等の大きな踏力
をコアだけで受けることができる。これにより、互いに
回転自由なクランク軸及び原動ホイールをコアだけで連
繋することができ、別途部材間を連携する部材を不要と
することができる。
【0095】更に、コアだけで力を受けている場合、作
用する力全体を測定することができるため、精度の高い
検出を行うことができる。また、押し片または受け片の
当接面と、コアの端面との間に緩衝板を介挿させること
によって、当接面及び端面の平行度のずれを許容するこ
とができるため、片当たりによるコアの局部的な疲労も
しくは破損を防止することができる。
【0096】更に、押し片または受け片の当接面を球面
状に形成し、この球面状当接面と緩衝板との間に板状部
材を介挿させることによって、球面状当接面が板状部材
の略中央付近に一点で当接し、緩衝板を介してコアの端
面に略一様に力が作用するため、クランク軸に加わるト
ルクを正確に検出することができる。
【0097】また、回転体に作用するトルクの変化を周
波数変化で検出した場合には、伝達部の機械的変位がト
ルク変化とは無関係となるため、信頼性の高い検出を行
うことができる。
【0098】また、固定側回路に発振手段を設けて、そ
の周波数変化でクランク軸に加わるトルクの変化を検出
した場合には、回転側回路に電源供給する必要がなく、
固定側回路だけでなく回転側回路の構成も簡単にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における補助動力付人力
走行車の全体構成を表す側面図である。
【図2】 図1の補助動力付人力走行車の駆動機構を左
斜め後方から見た斜視図である。
【図3】 図1の補助動力付人力走行車の駆動機構を上
側から見た平面図である。
【図4】 第1の実施の形態におけるペダル機構の構成
を表す分解斜視図である。
【図5】 図4のペダル機構のA−A断面図である。
【図6】 図4のペダル機構の側面図である。
【図7】 第1の実施の形態におけるトルク検出回路を
表すブロック図である。
【図8】 第1の実施の形態における周波数測定回路を
表すブロック図である。
【図9】 第1の実施の形態におけるトルク検出方法を
用いた場合の固定コイルにかかる電圧波形(a)と、バ
ンドパスフィルタによって分離された電圧波形(b)と
を表すグラフである。
【図10】 第1の実施の形態における別のトルク検出
方法を用いた場合の電源回路から固定コイルに印加され
る電圧波形(a)と、それによって固定コイルにかかる
電圧波形(b)とを表すグラフである。
【図11】 第2の実施の形態におけるトルク検出回路
を表すブロック図である。
【図12】 第1乃至第5の実施の形態で用いるコア及
びコイルの特性を表すグラフである。
【図13】 第3の実施の形態におけるトルク検出回路
を表すブロック図である。
【図14】 第4及び第5の実施の形態におけるペダル
機構の構成を表す側面図である。
【図15】 第4の実施の形態における図14のB−B
に沿った拡大断面図である。
【図16】 第5の実施の形態における図14のB−B
に沿った拡大断面図である。
【図17】 第6の実施の形態におけるペダル機構の断
面図である。
【図18】 図17のペダル機構における蓋体の平面図
である。
【図19】 図17のペダル機構におけるケースの平面
図である。
【符号の説明】
11 :フレーム 40 :クランク軸(第1の部材) 5 :原動ホイール(第2の部材) 200:回転側回路 201:回転コイル(回転側伝達部) 100:固定側回路 101:固定コイル(固定側伝達部)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−157026(JP,A) 特開 平7−253364(JP,A) 特開 平8−26171(JP,A) 特開 平8−85491(JP,A) 特開 昭64−1924(JP,A) 実開 平1−105834(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 3/14 G01L 1/12 B62M 23/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力による人力駆動系と補助動力装置に
    よる動力駆動系とを設けた補助動力付人力走行車におい
    て、 人力によって前記人力走行車本体に対して回転駆動され
    る回転体に、磁歪材料よりなるコアと、該コアの歪み量
    に応じたインピーダンス変化を生じるべく前記コアに巻
    回されたコイルとからなるセンサを有する回転側回路を
    設け、 前記人力走行車本体に、前記コイルのインピーダンス変
    化に基づく電流または電圧の変化を検出する検出手段を
    有する固定側回路を設け、 前記検出手段の出力値に基づいて前記補助動力装置の制
    御を行う制御手段を設け、 前記回転体は、前記人力走行車本体に枢支されたクラン
    ク軸と、該クランク軸の外周に回転可能に取り付けられ
    た原動ホイールとからなり、 前記クランク軸には、そのクランク軸と一体回転すべく
    先端にペダルを備えたクランクアームの基端が固定さ
    れ、前記原動ホイールには、人力駆動輪が連繋されてい
    ることを特徴とする補助動力付人力走行車。
  2. 【請求項2】 前記回転側回路及び前記固定側回路は、
    伝達部を介して電気的または磁気的に結合され、前記コ
    イルのインピーダンス変化に基づく電流または電圧の変
    化が前記伝達部を介して固定側回路に伝達されることを
    特徴とする請求項1記載の補助動力付人力走行車。
  3. 【請求項3】 前記回転体に作用する力は、前記コアを
    圧縮する方向に作用することを特徴とする請求項1また
    は2記載の補助動力付人力走行車。
  4. 【請求項4】 前記クランク軸に固定されたクランクア
    ームが原動ホイール側に向かって突設された押し片を備
    え、前記原動ホイールが前記押し片と回転方向において
    対向する受け片を備え、 前記押し片または前記受け片の当接面と前記コアの端面
    との間に緩衝板を介挿したことを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の補助動力付人力走行車。
  5. 【請求項5】 前記押し片または前記受け片の当接面が
    球面状に形成され、該球面状当接面と前記緩衝板との間
    に板状部材を介挿したことを特徴とする請求 項4記載の
    補助動力付人力走行車。
  6. 【請求項6】 前記伝達部は、前記固定側回路に接続さ
    れた固定側伝達部と、前記回転側回路に接続された回転
    側伝達部とからなり、 前記固定側伝達部または前記回転側伝達部のうち一方が
    前記クランク軸と同軸に配備された導体リングからな
    り、他方が該導体リングに当接する位置に配備された導
    体ブラシからなり、前記導体リング及び前記導体ブラシ
    のうち一方が前記回転体に、他方が前記走行車両本体に
    配備されていることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の 補助動力付人力走行車。
  7. 【請求項7】 前記回転側回路は、前記コイルのインピ
    ーダンス変化に基づいて発振周波数が変化する発振動手
    段を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかに記載の補助動力付人力走行車。
  8. 【請求項8】 前記固定側回路は、前記コイルのインピ
    ーダンス変化に基づいて発振周波数が変化する発振手段
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の補助動力付人力走行車。
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