JP2962328B1 - パネル取付構造 - Google Patents

パネル取付構造

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Abstract

【要約】 【課題】 様々な位置、方向で外力が加わってもケース
本体からフロントパネルが外れることがないことを保証
する。 【解決手段】 ケース本体1、フロントパネル2及びト
ッププレート7を組み上げる場合、下部舌片3が挿通孔
4から挿入され、下部舌片3の先端に形成された嵌合爪
3aが、底面1aに形成された嵌合孔5に嵌合される。
また、上部舌片8がケース本体1の上部に被さり、上部
舌片8に形成された嵌合孔8aに前板1bの上部に形成
された嵌合爪1cが嵌合される。この状態で、矢印Aま
たはBに示す外力が嵌合爪3aまたは底面1aに加わっ
ても、突起部6が挿通孔4によって押さえつけられるこ
とで、嵌合爪3aと嵌合孔5との相対的な移動距離は小
さくて済み、嵌合爪3aが嵌合孔5から外れることがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子機器
の筐体前面にフロントパネルを取り付ける場合などに適
用されるパネル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどの電子機器
の筐体には、ケース本体の前面にフロントパネルを取り
付ける構造のものがある。現在、このような構造の電子
機器の筐体ではその多くが、製造コストの削減のため
に、ねじ止めを行わずにフロントパネルをケース本体に
取り付けるものとなっている。
【0003】ところが、このようにねじ止めを行わない
でフロントパネルをケース本体に取り付けた場合には、
通常、外力によってフロントパネルが外れやすくなって
しまうという問題が生じる。そこで、ねじ止めを行わな
くても外力によってフロントパネルがケース本体から外
れないようにするようなフロントパネル取付構造が、特
開平10−145048号公報にて提案されている。
【0004】図6は、上記公報に開示されているフロン
トパネル取付構造を示す断面図である。図示するよう
に、フロントパネル2の下端フランジ2aと一体成形さ
れた下部舌片3をケース本体1の下部に形成された挿通
孔4から挿入し、下部舌片3aの先端に形成された嵌合
爪3aをケース本体1の底面1aに設けられた嵌合孔5
に嵌合させ、また、フロントパネル2の上端フランジ2
bより下側にフロントパネル2と一体成形された上部舌
片8にある嵌合孔8aにケース本体1の前板1bの上部
に形成された嵌合爪1cを嵌合させている。
【0005】このように嵌合爪3aを嵌合孔5に嵌合さ
せ、嵌合爪1cを嵌合孔8aに嵌合させることによっ
て、フロントパネル2がケース本体1に取り付けられて
いる。そして、フロントパネル2を取り付けたケース本
体1の上部をトッププレート7で覆うことで、パーソナ
ルコンピュータ等の電子機器の筐体として使用するもの
である。ここで、トッププレート7をケース本体1の上
部に取り付けたときに、トッププレート7の端部に設け
られたロック部7aによって上部舌片8から上部に突出
して形成された突起部8bが係止される。
【0006】以上説明したように、上記公報に記載のフ
ロントパネル取付構造では、嵌合爪3a、1cの嵌合孔
5、8aへの嵌合、及びロック部7aによる突起部8b
の係止によってフロントパネル2がケース本体1に固定
され、ねじ止め無しでもケース本体1から容易に外れな
いようになっている。なお、ケース本体1とフロントパ
ネル2とは、嵌合爪3a、1cを嵌合孔5、8aに嵌合
させることができるように、ある程度の弾性を持ったプ
ラスチックで構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のフロントパネル取付構造では、例えば、図6
の矢印Aで示す方向、位置に強い外力が加わった場合に
は、フロントパネル2を構成するプラスチックの弾性に
より下部舌片3が上部にしなるように変形して、嵌合爪
3aが嵌合孔5から外れる可能性がある。また、運搬時
などに、図6の矢印Bで示す方向、位置に強い外力が加
わった場合には、ケース本体1を構成するプラスチック
の弾性により底面1aが下部にたわむように変形して、
嵌合爪3aが嵌合孔5から外れる可能性がある。このよ
うに、上記公報に記載のフロントパネル取付構造では、
加わる外力の位置、方向或いはその大きさによっては、
フロントパネル2がケース本体1から外れないというこ
とを保証し得なかった。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
るためになされたものであり、様々な位置、方向で外力
が加わっても筐体本体からパネルが外れることがほとん
どないパネル取付構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパネル取付構造は、2つの面の境界部に切
り欠かれて形成された挿通孔と、該挿通孔に対応して一
方の面側に切り欠かれて形成された嵌合孔を有する筐体
本体と、前記筐体本体の挿通孔と対応する位置に突出し
て形成され、前記挿通孔から前記嵌合孔に向けて挿入さ
れる舌片と、該舌片の先端に形成され、前記嵌合孔に嵌
合される嵌合爪とを有するパネルとから構成されるパネ
ル取付構造であって、前記舌片が挿通孔から挿入され、
前記嵌合爪が前記嵌合孔に嵌合されたときに、前記舌片
上で、前記挿通孔に対応する位置に突出して設けられた
突起部を備えることを特徴とする。
【0010】上記パネル取付構造によれば、嵌合孔に嵌
合されている嵌合爪に対して、該嵌合爪を嵌合孔から外
すような方向で外力が加わっても、舌片の上部に形成さ
れた突起部が挿通孔によって押さえられる。一方、筐体
本体の嵌合孔が形成されている面に対して、嵌合孔の近
傍に嵌合爪を嵌合孔から外すような方向で外力が加わっ
ても、舌片の上部に形成された突起部が挿通孔によって
押さえられる。一方、これ以外の位置、方向で筐体本体
またはパネルに加わった外力に対しては、上記の2つの
外力に比べて嵌合爪を嵌合孔から外そうとする働きは弱
い。このため、あらゆる位置、方向からの外力に対し
て、パネルが筐体本体から外れることを防ぐことができ
る。
【0011】上記パネル取付構造において、前記挿通孔
は、前記2つの面の双方に切り欠かれて形成され、前記
挿通孔の切り欠きの両端を結ぶ最大長さは、前記舌片と
前記嵌合爪との厚さの和よりも大きく、かつ前記舌片と
前記突起部との厚さの和よりも大きいことを好適とす
る。
【0012】挿通孔の切り欠き部の両端を結ぶ最大長さ
と、舌片、嵌合爪及び突起部のそれぞれの厚さが、上記
のような関係を有することによって、舌片を挿通孔の最
大長さの方向とほぼ垂直方向で挿入すれば、筐体本体へ
のパネルの取り付けに支障を来すことがない。
【0013】上記パネル取付構造において、前記嵌合爪
の方向から上昇するように傾斜して形成されたものとす
ることができる。この場合、前記挿通孔の前記嵌合孔が
形成されていない方向での長さは、前記舌片の厚さと前
記突起部との厚さとの和に等しいことをさらに好適とす
る。
【0014】このように嵌合爪が傾斜して形成されてい
る場合には、舌片を上述したような方向から挿入し、回
転させることによって、嵌合爪を嵌合孔に嵌合させるこ
とができる。そして、この場合は、突起部が挿通孔によ
って完全に押さえつけられるため、筐体本体からパネル
が外れることをより一層防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0016】図1は、本発明が適用されるパーソナルコ
ンピュータ等の電子機器の筐体構造を示す分解斜視図で
ある。図示するように、この電子機器の筐体は、それぞ
れ一定の弾力性を持ったプラスチックで構成されている
ケース本体1と、フロントパネル2と、トッププレート
7とから構成されている。そして、後述するように、フ
ロントパネル2をケース本体1の前面に取り付け、ケー
ス本体1の上部をトッププレート7で覆って使用され
る。なお、ケース本体1の内部には、電子回路基板など
が配置されるが、ここでは、図示を省略している。
【0017】図2は、この実施の形態におけるフロント
パネル2の取付構造を示す断面図である。この図は、フ
ロントパネル2をケース本体1に取り付け、トップカバ
ー7でケース本体1の上面を覆った状態を示すものであ
り、また、下部舌片3を通り、フロントパネル2をケー
ス本体1へ取り付ける方向で破断した断面図を示してい
る。また、図3は、フロントパネル2の下部舌片3近傍
の構造を詳細に示す斜視図である。
【0018】図1〜図3に示すように、ケース本体1の
底面1aと前板1bとの境界には、フロントパネル2側
の下部舌片3が挿入される挿通孔4が3箇所ほど形成さ
れている。挿通孔4は、前板1a側に長く、底面1a側
に短く切り欠かれて形成されている。ケース本体の底面
1aには、挿通孔4と対応し、フロントパネル2側の嵌
合爪3aが嵌合される嵌合孔5が3箇所ほど形成されて
いる。また、ケース本体1の上面の3箇所ほどには、フ
ロントパネル2側の嵌合孔8aに嵌合される嵌合爪1c
が形成されている。
【0019】フロントパネル2下面には下端フランジ2
aが成形されており、下端フランジ2aから突出して先
端に嵌合爪3aが形成された下部舌片3がケース本体1
の挿通孔4と対応する位置で3箇所ほど、フロントパネ
ル2と一体成形されて設けられている。また、図2、図
3に示すように、下端フランジ2aと下部舌片3との上
部には、下端フランジ2aから下部舌片3の方向にかけ
て傾斜が上昇する突起部6がそれぞれ形成されている。
【0020】フロントパネル2の上面には上端フランジ
2aが成形されており、この上端フランジ2aよりもや
や下の位置に、ケース本体1側の嵌合爪1cに対応して
3箇所ほど、上部舌片8がフロントパネル2と一体成形
されている。上部舌片8には、図2、図3に示すよう
に、嵌合爪1cが嵌合される嵌合孔8aと、上部に突出
し、ケース本体1を覆うトッププレート7を支える突起
部8bとがそれぞれ形成されている。
【0021】なお、下端フランジ2aから突起部8bま
での高さは、下端フランジ2aから上端フランジ2bま
での高さよりも、トッププレート7の厚さ程度低くなっ
ている。また、フロントパネル2の前面(図2の左側)
から上端フランジ2bの先端までの長さは、フロントパ
ネル2の前面から突起部8bの後部(図2の左側)間で
の長さよりも、トッププレート7の先端に形成されたロ
ック部7aの厚さ程度短くなっている。
【0022】トッププレート7は、先端部に上面とほぼ
垂直となるように形成されたロック部7aを有してい
る。ロック部7aの長さは、下端フランジ2aから突起
部8bまでの高さと下端フランジ2aから上端舌片8ま
での高さとの差よりも、若干短くなっている。
【0023】これらのケース本体1、フロントパネル2
及びトッププレート7を組み上げて電子機器の筐体とす
る場合には、図2に示すように、下部舌片3が挿通孔4
から挿入され、下部舌片3の先端に形成された嵌合爪3
aが、底面1aに形成された嵌合孔5に嵌合される。ま
た、上部舌片8がケース本体1の上部に被さり、上部舌
片8に形成された嵌合孔8aに前板1bの上部に形成さ
れた嵌合爪1cが嵌合される。フロントパネル2を装着
したケース本体1にトッププレート7を覆い被したとき
に、ロック部7aは、上端フランジ2bと突起部8bと
の間に生じた隙間にはめ込まれる。
【0024】なお、上記したフロントパネル2とケース
本体1とにおいて、図4に示すように、ケース本体1の
底面1aの厚さT1、挿通孔4の上下方向の長さT2、
斜め方向の長さT3(挿通孔4の切り欠きの両側を結ぶ
最大長さ)、嵌合爪3aのない部分の下部舌片3の厚さ
(以下、単に下部舌片3の厚さという)T4、嵌合爪3
aの最大厚さT5、及び突起部6の最大厚さT6とする
と、T1〜T6は、次の数式1〜数式4による関係を有
している。
【0025】
【数1】T1≒T5
【数2】T2>T4+T6
【数3】T3>T4+T5
【数4】T3>T4+T6
【0026】以下、図5を参照して、この実施の形態に
おいて、フロントパネル2をケース本体1に取り付ける
方法について説明する。
【0027】まず、図5に示すように、挿通孔4の最大
長さ方向と下部舌片3とがほぼ垂直になるようにフロン
トパネル2をケース本体1に対して傾斜を持たせ、フロ
ントパネル2の下部舌片3をケース本体1の挿通孔4か
ら挿入する。このとき、下部舌片3の厚さT4と嵌合爪
3aの最大厚さT5との和は、挿通孔4の斜め方向の厚
さT3よりも小さいため、下部舌片3を挿通孔4に容易
に挿入することができる。
【0028】次に、フロントパネル2がケース本体1に
対して傾斜を持った状態で、図5に示すように下部舌片
3が挿通孔4に挿入したまま、フロントパネル2を図の
矢印Dで示す方向に回転させる。これにより、図2に示
すように、上部舌片8に形成された嵌合孔8aにケース
本体1の前板1bの上部に形成された嵌合爪1cが嵌合
され、フロントパネル2がケース本体1に固定される。
このとき、上端フランジ2bと上部舌片8の端部に形成
された突起部8bとの間には、わずかな隙間が生じてい
る。
【0029】そして、このようにしてフロントパネル2
が取り付けられたケース本体1の上にトッププレート7
を覆い被せる。このとき、トッププレート7の端部(図
1の上部左側)に形成された折り欠き部が上端フランジ
2bと突起部8bとの間に挿入され、フロントパネル2
が図5の矢印Dと反対方向に回転して外れてしまうのを
さらに防ぐことが可能となる。
【0030】なお、フロントパネル2をケース本体1か
ら取り外す場合には、トッププレート7をケース本体1
から取り外した後に嵌合爪1cを押さえて嵌合孔8aか
ら外し、図5の矢印Dの方向に回転させてフロントパネ
ル2をケース本体1に対して傾斜させる。そして、下部
舌片3を挿通孔4から抜くようにして、フロントパネル
2をケース本体1から取り外せばよい。
【0031】以下、ケース本体1、フロントパネル2及
びトッププレート7を組み上げて電子機器の筐体とした
場合に、強い外力が加わったときにケース本体1、フロ
ントパネル2に及ぼす影響について、図2を参照して説
明する。
【0032】例えば、、図2の矢印Aで示す方向、位置
に外力(下部舌片3が破損しない程度で十分に大きな外
力)が加わった場合について考察する。この場合、この
外力の影響で、矢印Aで示す方向に嵌合爪3aを持ち上
られる。しかし、挿通孔4の上下方向の長さT2は、下
部舌片3の厚さT4と突起部6の厚さT6との和よりも
わずかに大きい程度である。このため、下部舌片3が持
つ弾性による多少のたわみを考慮しても、挿通孔4に突
起部6が押さえつけられ、嵌合爪3aが嵌合孔5から外
れるほどに下部舌片3が持ち上げられることはない。
【0033】また、図2の矢印Bで示す方向、位置に外
力(ケース本体1が破損しない程度で、十分に大きな外
力)が加わった場合について考察する。この場合、この
外力の影響で、矢印Bで示す方向にケース本体1の底面
1aが押し下げられる。しかし、挿通孔4の上下方向の
長さT2は、下部舌片3の厚さT4と突起部6の厚さT
6との和よりもわずかに大きい程度である。このため、
底面1aが持つ弾性によるたわみを考慮しても、挿通孔
4に突起部6が押さえつけられ、嵌合爪3aが嵌合孔5
から外れるほどに底面1aが押し下げられることはな
い。
【0034】なお、図2の矢印A、Bで示す方向、位置
以外でケース本体1またはフロントパネル2に外力が加
わっても、矢印A、Bで示す方向、位置に外力が加わっ
た場合ほどには嵌合爪3aと嵌合孔5との間の位置関係
に影響を及ぼすことはなく、嵌合爪3aが嵌合孔5から
外れることがないことはいうまでもない。
【0035】以上説明したように、この実施の形態によ
るフロントパネルの取付構造によれば、ケース本体1或
いはフロントパネル2にどのような方向、位置で外力が
加わっても嵌合爪3aが嵌合孔5から外れることがな
く、ケース本体1からフロントパネルが外れないという
ことを保証することができる。
【0036】また、挿通孔4の斜め方向の長さT3と、
下部舌片3の厚さT4、嵌合爪3aの厚さT5及び突起
部6の厚さT6が数式3、4に示す関係を有することに
よって、図5に示すように、下部舌片3を挿通孔4の斜
め方向にほぼ垂直にして挿通孔4に挿入することによっ
て、フロントパネル2のケース本体1への取り付けに支
障を来すことがない。
【0037】しかも、フロントパネル2をケース本体1
に取り付けるために、ねじ止めを行っていないため、フ
ロントパネル2の取り付けを低コストで行うことができ
る。
【0038】本発明は、上記の実施の形態に限られず、
種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可
能な上記の実施の形態の変形態様について、説明する。
【0039】上記の実施の形態では、ケース本体1、フ
ロントパネル2及びトッププレート7は、一定の弾性を
有するプラスチックで構成されるものとしていた。しか
しながら、図5に示すようにして筐体を組み上げるので
あれば、少なくとも嵌合爪1cが一定の弾性を有する材
料で構成されていればよい。
【0040】上記の実施の形態では、突起部6は、下端
フランジ2aから下部舌片3の方向にかけて傾斜が上昇
するように形成されていた。これに対し、突起部6の傾
斜は、下部舌片3の方向から下部舌片3の方向にかけて
傾斜が上昇するようにしてもよい。そして、嵌合爪3a
が嵌合孔5に嵌合した状態における挿通孔4に対応する
位置で、突起部6の厚さが最大T6になるようにしても
よい。
【0041】このとき、図5に示すように、フロントパ
ネル2を矢印D方向に回転させるため、次の数式5の関
係を有するものとすることができる。
【数5】T2=T4+T6 これにより、突起部6が挿通孔4によって完全に押さえ
つけられることとなるため、嵌合爪3aが嵌合孔5から
外れるのをより完全に防ぐことができる。
【0042】上記の実施の形態では、嵌合爪3aが形成
された下部舌片3がフロントパネル2の下端フランジ2
aから3箇所ほど一体成形されていた。また、これに合
わせて、ケース本体1に、挿通孔4及び嵌合孔5がそれ
ぞれ3つずつ形成されていた。しかしながら、これらの
数は、任意である。また、位置もケース本体1の底面1
a、すなわち下部に対応する位置に設けられる場合のみ
ならず、上部や側部に対応する位置に設けるものであっ
ても構わない。
【0043】上記の実施の形態では、本発明をフロント
パネル2をケース本体1に取り付ける場合について説明
した。しかしながら、本発明は、サイドパネルやリアパ
ネルなどをケース本体に取り付けるための構造にも適用
することができる。さらに、本発明は、上部パネルや下
部パネルをケース本体に取り付けるための構造にも適用
することができる。
【0044】上記の実施の形態では、本発明を電子機器
の筐体に適用した場合について説明し、ケース本体1の
内部には電子回路基板などが配置されるとしていた。し
かしながら、本発明は、パネルをケース本体に取り付け
るようなものであれば、電子機器の筐体以外にも適用す
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
様々な方向、位置で加わった外力に対して筐体の本体か
らパネルが外れないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電子機器の筐体構造を示す
分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるフロントパネルの
取付構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるフロントパネルの
下部舌片近傍の構造を示す斜視図である。
【図4】ケース本体の底面、挿通孔、下部舌片及び嵌合
爪、並びに突起部の厚さの関係を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるフロントパネルの
取り付け方法を示す断面図である。
【図6】従来例におけるフロントパネルの取付構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 1a 底面 1b 前板 1c 嵌合爪 2 フロントパネル 2a 下端フランジ 2b 上端フランジ 3 下部舌片 3a 嵌合爪 4 挿通孔 5 嵌合孔 6 突起部 7 トップカバー 7a ロック部 8 上部舌片 8a 嵌合孔 8b 突起部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの面の境界部に切り欠かれて形成され
    た挿通孔と、該挿通孔に対応して一方の面側に切り欠か
    れて形成された嵌合孔を有する筐体本体と、前記筐体本
    体の挿通孔と対応する位置に突出して形成され、前記挿
    通孔から前記嵌合孔に向けて挿入される舌片と、該舌片
    の先端に形成され、前記嵌合孔に嵌合される嵌合爪とを
    有するパネルとから構成されるパネル取付構造であっ
    て、 前記舌片が挿通孔から挿入され、前記嵌合爪が前記嵌合
    孔に嵌合されたときに、前記舌片上で、前記挿通孔に対
    応する位置に突出して設けられた突起部を備えることを
    特徴とするパネル取付構造。
  2. 【請求項2】前記挿通孔は、前記2つの面の双方に切り
    欠かれて形成され、前記挿通孔の切り欠きの両端を結ぶ
    最大長さは、前記舌片と前記嵌合爪との厚さの和よりも
    大きく、かつ前記舌片と前記突起部との厚さの和よりも
    大きいことを特徴とする請求項1に記載のパネル取付構
    造。
  3. 【請求項3】前記突起部は、前記嵌合爪の方向から上昇
    するように傾斜して形成されており、 前記挿通孔の前記嵌合孔が形成されていない方向での長
    さは、前記舌片の厚さと前記突起部との厚さとの和に等
    しいことを特徴とする請求項2に記載のパネル取付構
    造。
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