JP2962251B2 - 超伝導メモリ装置 - Google Patents

超伝導メモリ装置

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JP2962251B2 JP8335397A JP33539796A JP2962251B2 JP 2962251 B2 JP2962251 B2 JP 2962251B2 JP 8335397 A JP8335397 A JP 8335397A JP 33539796 A JP33539796 A JP 33539796A JP 2962251 B2 JP2962251 B2 JP 2962251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョセフソン素子
を有するメモリ装置に関する。特に、本発明は、2値情
報の符号化、蓄積、読出のために、磁束量子を利用する
ジョセフソン回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、従来のジョセフソン素子メモ
リ装置の改良にある。
【0003】従来のジョセフソン素子メモリセルは、1
以上のジョセフソン素子を有し、永久循環電流を保持す
る超伝導ループをその基本構成要素としている。ここ
で、超伝導ループのインダクタンスが十分に小さいもの
とすると、超伝導ループに結合・捕捉される磁束は、単
一磁束量子(SFQ)の整数倍の値であり、デジタル情
報の符号化に使用され得る。メモリセルの論理状態は、
ジョセフソン素子を超伝導状態から抵抗状態へスイッチ
ングすることにより変化する。この変化は、超伝導量子
干渉デバイス(SQUID)において、ナノ秒以下の時
間で起こる。また、このスイッチング動作の間に消費さ
れるエネルギーは、非常に小さいエネルギー(<10
-18 ジュール)である。それにもかかわらず、動作が極
低温で行われ、熱雑音が低レベルであるので、信頼性の
高い動作が期待される。更に、情報蓄積に伴うエネルギ
ー消費は無く、メモリは不揮発性である。従って、SF
Qを利用した回路(以下、SFQ回路と呼ぶ。)の構成
により、電力消費及びその結果としての熱放散といった
制限を受けることのない、高密度・超高速のメモリが得
られると考えられる。
【0004】B.D.Josephson が、ジョセフソン効果の発
見後(「Relation Between the Superfluid Density an
d Order Parameter for Superfluid He Near Tc
Phys. Lett. 21, 6, 608-609,(1966) 参照)、間もな
く、SFQを利用したデータ記憶(以下、SFQデータ
記憶と呼ぶ。)の可能性が、D.J.Dumin 等によって、初
めて提案された(「Application of Quantized Trapped
Flux in a Superconducting Memory 」 J. Appl. Phy
s.,34,1566-67,(1963)参照)。しかしながら、SFQを
利用したメモリ装置(以下、SFQメモリ装置と呼
ぶ。)の実現を妨げる主要な障害として、情報の読み出
しが不便なことがあった。
【0005】T.A.Fulton等によって提案された当初のS
FQメモリ装置は(「The Flux Shuttle-A Josephson J
unction Shift Register Employing Single Flux Quant
a 」Proc. IEEE,61,28-35,(1973)及び「Experimental F
lux Shuttle 」 Appl. Phys. Lett.,22,232,(1973) 参
照)、超伝導ループの並列接続を含む伝送線路、即ち磁
束シャトルであった。即ち、メモリ装置は、シフトレジ
スタとして動作するもので、回路中の特定のジョセフソ
ン素子にバイアス電流を流し、続いて、電流パルスによ
りジョセフソン素子を超伝導状態から抵抗状態へと変化
させることにより、SFQの位置を制御するものであ
る。このT.A.Fulton等の発表後、いくつかのSFQを利
用したスタティックメモリ装置(以下、スタティックS
FQメモリ装置と呼ぶ。)が提案された。それらのスタ
ティックSFQメモリ装置おいて、デジタルビットは、
SFQとして蓄積されるが、情報はジョセフソン素子を
介して直流電圧レベルとして読み出されるという点で共
通の特徴を有している。検知用であるジョセフソン素子
は、変換器として、その機能を果たすために、電流電圧
特性にヒステリシス特性のあるものでなければならない
とされていた。その場合、リセットは、バイアス電流を
オフすることによってのみ達成され得るので、メモリ装
置のクロック周波数を厳しく制限しなければならない。
【0006】また、ジョセフソン素子を利用したメモリ
装置が、従来の半導体メモリ装置と比較して、速度上の
利点を維持するためには、情報の蓄積と読出の両方に単
一磁束量子(SFQ)を使用しなければならない。従来
のその様な可能性を提供するものとして、SFQを利用
したダイナミックメモリ装置(以下、ダイナミックSF
Q装置と呼ぶ。)がある。このメモリ装置では、情報
は、K.K.LikharewとV.K.Semenov らにより述べられてい
る様に、単一磁束量子(SFQ)に等しい固定面積の短
い電圧パルス(SFQパルス)の形で論理素子間を伝達
される(「RSFQ Logic/Memory Family: A New Josephso
n Junction Technology for Sub-Terahertz-Clock Freq
uency Digital System」 IEEE Trans. App. Supercon
d., vol.1 no.1, pp3-28, March 1991.参照)。
【0007】また、最近、S.V.Polovskyらによっても、
ダイナミックSFQメモリ装置が、提案された(「Rapi
d Single Flux Quantum Random Access Memory」 IEEE
Trans. App. Supercon. 5, 3000-3005, 1995.参照)。
そこでは、複数のRF−SQUIDの網目状構造におい
て、SFQパルスにより、2値情報の符号化、蓄積、及
び読出しが行われている。Polovskyらによるこの技術
は、高速SFQデータ記憶装置の実用的な実現という点
で、重要なステップである。しかしながら、その読出の
メカニズムは、常にアレイに捕捉される磁束を伴うとい
う実用上の問題の故に、障害許容性がなく、従って信頼
性に欠けるものである。さらに、その読み出し方法は、
破壊的であり、このことが、速度は特に重要ではない高
密度メインメモリへの適用可能性を制限している。
【0008】図11を参照すると、従来の単一磁束量子
(SFQ)回路の基本的な回路構成が示されている。直
流電流源10は、回路中においてアンダーダンプされた
ジョセフソン素子12(×で示す)に対して、バイアス
電流IB を供給する。後に詳述するように、単一磁束量
子(SFQ)としてデジタル情報を蓄積するためには、
方形波電流パルスIIN14を入力することが必要とな
る。この方形波電流パルスIIN14を入力すると、ジョ
セフソン素子12が初期の超伝導状態から抵抗状態へと
変化される。この変化は、単一磁束量子(SFQ)が固
定面積の電圧パルス(SFQパルス)16の形で発生す
ることによって達成される。ここで、超伝導ループ中に
ジョセフソン素子12があれば、発生した単一磁束量子
パルスは、該超伝導ループに捕捉されることになり、一
方、超伝導ループにジョセフソン素子12がなければ、
SFQパルス16は、ビット線18の右端へと伝搬する
ことになる。
【0009】アンダーダンプされたジョセフソン素子に
おける電流(IJ )−電圧(V)特性は、図12に示さ
れるようになる。また、ジョセフソン素子における電流
(IJ )−位相(2πΦ/Φ0 )関係は、図13に示さ
れるようになる。ここで、図12及び図13の双方にお
いて、ジョセフソン素子12における臨界電流は、IJ
MAX で示されている。またΦ0 は磁束量子であり、Φは
電流IJ による磁束である。
【0010】図11に示される回路の動作は、図12及
び図13において参照符号20、22、24、及び26
で示される4つの時刻点への変化を考慮することで理解
されるであろう。
【0011】時刻20において、図11に示されるジョ
セフソン素子12は、図12に示す電流IB によってバ
イアスされる。しかしながら、電流IB は臨界電流IJ
MAXよりも小さいので、ジョセフソン素子12の状態
は、初期の超伝導状態のままである。
【0012】次に、時刻22において、ビット線18の
(図の)左端から入力電流パルスIINを回路へ伝播させ
る。電流IB とIINの和は、IJ MAX より大きくなる。
【0013】時刻24において、ジョセフソン素子12
は、超伝導状態から抵抗状態へと切り替わる。この状態
の切り替え時において、図13に示される様に、時刻2
4において一位相スリップが生ずることになる。結果と
して、図11に示されるような単一磁束量子(SFQ)
パルス16が得られる。
【0014】更に、入力電流パルスIINが通過してしま
うと(時刻26)、ジョセフソン素子12は、再度、臨
界値以下の電流IB でバイアスされることになる。しか
しながら、ジョセフソン素子12として、ヒステリシス
をもつものを用いているために、初期の超伝導状態に戻
ることができない。従って、電流IB の完全な停止を含
むリセット手続きが、回路の正確な動作のために必要不
可欠であり、結果として、回路のクロック周波数を厳密
に制御しなければならないことになる。尚、上の動作
は、後に、図17を参照して更に、詳細に説明される。
【0015】図14は、図11に示すタイプの基本的な
回路を直列に接続した構成を有するジョセフソン伝送線
路を含む従来の磁束伝送線路、即ち磁束シフトレジスタ
を示す。この磁束シフトレジスターは、図11を関連し
て説明したのと同じ原理で動作する。特定のジョセフソ
ン素子、例えば図14におけるジョセフソン素子28
は、電流源34からの臨界値以下の電流(準臨界電流)
B1でバイアスされる。入力電流パルスIINにより、S
FQパルスが発生し、ジョセフソン素子28及びジョセ
フソン素子30を含む超伝導ループにSFQが捕捉され
る。この磁束シフトレジスタは、図11に関して説明し
たと同じ原理で動作する。即ち、レジスタ中の全てのジ
ョセフソン接合28、30、32は、それぞれ、電流源
34、36、38からの準臨界電流IB1、IB2、IB3
バイアスされている。ジョセフソン接合28のスイッチ
ングで発生したパルスはインダクタL1中に電流パルス
を生成する。この電流がジョセフソン接合30を超伝導
状態から抵抗状態に変化させる。同じ減少が伝送線路の
下方に沿って繰り返される。結果として、SFQが1ル
ープずつ右側へシフトしたことになる。この様に、SF
Qは、全体の伝送線路に沿って、一度に1レジスターだ
けシフトされる。この回路は、上記Fulton等の論文に開
示された、デジタルSFQ記憶装置のための最も初期の
提案の一つである。
【0016】複数のビットは、各ビット毎にSFQとし
て符号化される一方で、図15に示すような従来のラッ
チング回路を用いて読み出される。アンダーダンプされ
たジョセフソン素子40は、入力回路42からの入力電
流パルスIINを直流電圧に変換する変換器として動作す
る。図11に参照符号12で示されるものと同様に、ジ
ョセフソン素子40は、ヒステリシスを持ち、電流源4
4からの臨界値以下の電流IB でバイアスされる。入力
電流パルスIINは、ジョセフソン素子40を抵抗状態へ
と駆動し、それによって、情報として読み出される直流
電圧を発生させる。尚、図14に示す回路を、図15の
入力回路42の中に含む構成としても良い。即ち、図1
5におけるIINを、図14における回路の出力としても
良い。
【0017】入力回路42が満たさなければならない第
1の条件は、検知用のジョセフソン素子40を超伝導状
態から抵抗状態へと駆動するのに十分な入力電流パルス
INを発生させなければならないことである。ここで、
問題とされるのは、例え、入力回路42からの情報が、
図14に示すように、SFQとして蓄積されるとして
も、該情報は直流電圧として読みだされることになり、
それによって、メモリ回路の読出速度が制限されること
である。さらにまた、検知用のジョセフソン素子は、ア
ンダーダンプされていなければならないとされていた。
上述したように、リセットのために、超伝導回路のクロ
ック周波数には上限が存在するため、結果として、半導
体回路を越える重要な長所を断念せざるを得ない。
【0018】リセットの問題は、K.K.Likharevらの論文
に述べられているように、使用するジョセフソン素子の
抵抗を減少させることにより解決できる。オーバーダン
プされたジョセフソン素子は、概略的に、図16(a)
に示される様なものになる。即ち、オーバーダンプされ
たジョセフソン素子46は、従来の(アンダーダンプさ
れた)ジョセフソン素子48に対して抵抗50が並列に
接続されたものとほぼ同様であると見なせる。この様な
ヒステリシスを持たないジョセフソン素子の理想的な電
流−電圧特性は、図16(b)に示される様になる。オ
ーバーダンプされたジョセフソン素子46は、超伝導状
態と抵抗状態とを可逆的に切り替えることができるた
め、改良された従来のダイナミックSFQ回路素子にお
いて、重要な役割を果たすことになる。
【0019】図17は、従来のSFQメモリの回路図を
示す。メモリセルの2つの論理状態は、図17に示した
ようにSQUIDにおける右回り(“1”)または左回
り(“0”)の永続的な電流IP に対応する。ここで、
ジョセフソン素子52及び54は双方ともオーバーダン
プされている。
【0020】書き込み動作において、特定のセルが、左
回りのワード電流IW で選択され、RF−SQUIDが
“0”状態にあるならば、2つの電流IP とI1 (=I
W W /L1 )とが加算され、ジョセフソン素子52に
はわずかに臨界値を下回る電流が流れる。ビット線56
の左側から伝搬してくるSFQパルス55は、ジョセフ
ソン素子52を抵抗状態へと変化させ、これにより、磁
束量子がSQUIDに捕捉され、それによって、その論
理状態は“1”へと切り替えられる。
【0021】反対に、このセルがもともと“1”である
ならば、電流I1 とIP とは異なる符号を持つ。その結
果、ジョセフソン素子52に加わる電流は臨界値より遥
かに小さくなり、ジョセフソン素子はSFQパルス55
によって抵抗状態へは変化しない。SFQパルス55
は、単純にビット線56に沿って更に伝搬し、図14に
示したフラックスシャトルレジスタにおけると同様にジ
ョセフソン素子54の状態を切り替える。
【0022】読み出し動作は、上述した書き込み動作に
非常に似ている。特定のセルが右回りのワード電流Iw
で選択され、SFQパルス58が右側からビット線56
に沿って供給される。もし、選択されたセルが“0”状
態であれば、IP とI1 は反対の符号を持ち、ジョセフ
ソン素子52は、SFQパルス58の入力で変化しな
い。SFQパルス58は、ビット線56に沿って流れ続
ける。しかしながら、選択されたセルが“1”ならば、
SFQパルス58は、該選択されたセルに吸収されて終
わり、選択されたセルは“0”状態に戻る。
【0023】図17に示された回路構成は、情報を磁束
量子として符号化し、蓄積し、読出す構成を有する最初
のジョセフソンメモリである。
【0024】しかしながら、この改良されたSFQメモ
リ装置は、2値情報を対応する所定のループ毎に関連性
なく記憶するものであり(以下、局部的メモリと呼
ぶ。)、このために、このSFQメモリ装置における2
値情報の蓄積を不正確にし且つ信頼性のないものにする
不可避的な磁束の捕捉に影響されやすい。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の全てのジョセフソン素子を利用したメモリ装置、特に
ダイナミックSFQメモリ装置として使用されるメモリ
装置の長所を組み合わせ、しかも、常に存在する少量の
捕捉磁束に耐性を示す障害許容性の高い非破壊読出機構
を有するジョセフソン素子メモリ装置を提供することに
ある。
【0026】また、本発明の他の目的は、ダイナミック
SFQメモリ装置として、本質的に並列で、連想アドレ
ス指定でき(コンテントアドレッサブル)、複数ビット
を同時に読み出すことができ、したがって、ビットあた
りイメージ獲得時間は単一ビットアクセスタイムよりか
なり短くした装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するための手段として、以下に示す第1乃至第2
0の超伝導メモリ装置を提供する。
【0028】即ち、本発明によれば、第1の超伝導メモ
リ装置として、書き替え可能な超伝導メモリ装置におい
て、蓄積された情報を読み出す読出アレイを備えてお
り、該読出アレイは、実質的に互いに並列に配置された
N本の超伝導線によるビット線と、実質的に互いに並列
に配置されるとともに、前記ビット線に実質的に直交す
るように当該ビット線の上に重ねて配置されたN本の超
伝導線によるワード線と、ビット線とワード線との各交
点に形成されたN×N個のジョセフソン接合によるノー
ドとを有し、これにより、該読出アレイが前記蓄積され
た情報をNビットのイメージの形でアドレス出来る読出
アレイを構成していることを特徴とする障害許容性のあ
る書き替え可能な超伝導メモリ装置が得られる。
【0029】また、本発明によれば、第2の超伝導メモ
リ装置として、前記蓄積された情報が、磁束量子として
蓄積されていることを特徴とする前記第1の障害許容性
のある書き替え可能な超伝導メモリ装置が得られる。
【0030】更に、本発明によれば、第3の超伝導メモ
リ装置として、ピコ秒のタイムスケールで、データを非
破壊的に読み出すための読み出し手段を更に有すること
を特徴とする前記第2の障害許容性のある書き替え可能
な超伝導メモリ装置が得られる。
【0031】また、本発明によれば、第4の超伝導メモ
リ装置として、リセット回路を更に有することを特徴と
する前記第1の障害許容性のある書き替え可能な超伝導
メモリ装置が得られる。
【0032】
【0033】
【0034】また、本発明によれば、第5の超伝導メモ
リ装置として、前記読出アレイの上に重ね合わされた書
込アレイを更に有することを特徴とする前記第1の障害
許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置が得られ
る。
【0035】更に、本発明によれば、第6の超伝導メモ
リ装置として、前記書込アレイが、2重接合SQUID
からなるサブ装置を含むことを特徴とする前記第5の障
害許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置が得ら
れる。
【0036】また、本発明によれば、第7の超伝導メモ
リ装置として、リセット回路を更に有することを特徴と
する前記第6の障害許容性のある書き替え可能な超伝導
メモリ装置が得られる。
【0037】 更に、本発明によれば、第8の超伝導メ
モリ装置として、リセット回路を更に有することを特徴
とする前記第5の障害許容性のある書き替え可能な超伝
導メモリ装置が得られる。
【0038】 また、本発明によれば、第9の超伝導メ
モリ装置として、書き換え可能な超伝導メモリ装置にお
いて、蓄積された情報を読み出す読出アレイを備えてお
り、該読出アレイは、実質的に互いに並列に配置された
N本の超伝導線によるビット線と、実質的に互いに並列
に配置されるとともに、前記ビット線に実質的に直交す
るように当該ビット線の上に重ねて配置されたN本の超
伝導線によるワード線と、ビット線とワード線との各交
点に形成されたN×N個の超伝導相のジョセフソン接合
によるノードとを有し、これにより該読出アレイが前記
蓄積された情報をNビットのイメージの形で読み出すこ
とが出来る読出アレイを構成していることを特徴とする
障害許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置が得
られる。
【0039】 また、本発明によれば、第10の超伝導
メモリ装置として、前記蓄積された情報が、磁束量子と
して蓄積されていることを特徴とする前記第9の障害許
容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置が得られ
る。
【0040】 また、本発明によれば、第11の超伝導
メモリ装置として、ピコ秒のタイムスケールで、データ
を非破壊的に読み出すための読み出し手段を更に有する
ことを特徴とする前記第10の障害許容性のある書き替
え可能な超伝導メモリ装置が得られる。
【0041】 また、本発明によれば、第12の超伝導
メモリ装置として、リセット回路を有することを特徴と
する前記第9の障害許容性のある書き替え可能な超伝導
メモリ装置が得られる。
【0042】
【0043】
【0044】 また、本発明によれば、第13の超伝導
メモリ装置として、前記読出アレイの上に重ねられた書
込アレイを更に有することを特徴とする前記第9の障害
許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
【0045】 更に、本発明によれば、第14の超伝導
メモリ装置として、前記書込アレイが、2重接合SQU
IDからなるサブ装置を含むことを特徴とする前記第1
の障害許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置
が得られる。
【0046】 また、本発明によれば、第15の超伝導
メモリ装置として、リセット回路を更に有することを特
徴とする前記第14の障害許容性のある書き替え可能な
超伝導メモリ装置が得られる。
【0047】 更に、本発明によれば、第16の超伝導
メモリ装置として、リセット回路を更に有することを特
徴とする前記第13の障害許容性のある書き替え可能な
超伝導メモリ装置が得られる。
【0048】
【作用】本発明は、書込アレイと読出アレイとが積層さ
れたものと、リセット回路とを有するメモリセルを提供
する。自律メモリデバイスにおいて、SFT−PROM
(Superconducting Fault-Tolerant Programmable Read
-Only Memory)装置が、良く知られた入力/出力SFQ
回路構成を含む環境にはめ込まれている。読出アレイ
は、各ノードで3次元ジョセフソン素子によって接続さ
れた2組の互いに垂直なN本の超伝導線の組合わせを有
する。情報は、読出アレイの線路の2N個の位相に蓄積
される。パターンは、読出アレイに重ねられた複数のD
C−SQUIDを有する網目状構造の書込アレイを用い
て読出アレイに書き込まれる。蓄積されたパターンに対
応する位相配置は、入力SFQ電圧パルスを線路の横線
(縦線)の組に送ることによりアクセスされ、結果とし
て、縦線(横線)上の出力電圧パルスを、アレイ中の超
伝導位相配置に固有の指紋として供給する。読み出し動
作は、種々の破壊的でない方法で実行できる。また、結
果としてのメモリは、超伝導ジョセフソン読出アレイに
おける複数の相互接続のために、並列に連想アドレス指
定でき、そして、誤りに耐性がある。
【0049】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による障害許容性
のある書き込み可能な超伝導読出専用メモリSFT−P
ROM(Superconducting Fault-Tolerant Programmabl
e Read-OnlyMemory)の好ましい実施の形態のブロック
図である。このSFT−PROMセルは、重ね合わされ
た(スーパーインポーズされた)書込アレイ62及び読
出アレイ64と、位相リセット回路65とを有する。ま
た、入力/出力ポートが示されている。
【0050】図2は、自律パイロットメモリデバイスの
ブロック図であり、この自律パイロットメモリデバイス
は、公知の入力/出力SFQ回路構成を含む試験環境に
おかれたSFT−PROMセルを備えている。ブロック
図の各構成要素の詳細を、以下に詳述する。
【0051】読出アレイ64は、図3(a)において規
則正しい配列として示される様に、互いに直交する2組
のN本の超伝導線66、68のアレイを備えている。こ
こで、2組の超伝導線66及び68の各交点、即ち各ノ
ードには、図3(b)において3次元的に示される様な
ジョセフソン素子70が形成されている。
【0052】SFT−PROMセルの情報は、Nビット
イメージ、即ち、Nビットからなるデータストリングと
して蓄積される。各イメージは、読出アレイ64におけ
る縦(図において)線68の超伝導の位相のN個の値の
形で、指定され読みだされる。
【0053】この情報は、読出アレイ64を貫通する磁
束配置によって符号化される。この磁束配置は、以下に
詳細に説明するように、重ね合わされた書込アレイ62
によって固定される。尚、書込アレイ62は、後述する
当該書込アレイ62の動作及び読出アレイ64の動作か
ら明らかなように、電気的に接続されていない独立した
ものである。
【0054】情報は、読出アレイ64の全体に亘ってア
ドレス指定されて読み出だされる。従って、これらのア
ドレス指定及び読出動作は、入力エラーに対して、障害
許容性が高い。2N本の線を有するアレイに関して、記
憶容量はαN2 であり、概略0.1N2 に等しい。した
がって、N=1000に対して100Kビットである。
尚、比例定数αは許容できる誤り確立Perr によって決
定される。即ち、α=0.1は、Perr <0.001に
対応する。
【0055】単一ビットデータのアクセスタイムτ
A は、線に使用される超伝導材の逆ギャップにより決ま
るものであり、ピコ秒のタイムスケールを有する。ま
た、メモリセルは、多数の相互接続のために、本質的に
連想アドレス指定可能であり、かつ並列アドレス指定可
能である。従って、Nビットのイメージは、1ビット当
たり、時間τDT〜(nτA +τRS)/Nで蓄積されるこ
とができる。ここで、nは、メモリセルの個数を示すも
のであり、τRSは、以下に説明するように、リセット回
路に関連する時間である。これに対し、従来の局部的メ
モリにおいて、τDTは、ほぼτA である。
【0056】下記に説明する書込回路を用いて符号化さ
れ蓄積されるパターンは、例えば、“Neutral Networks
and Physical System with Emargent Collective Comp
utational Abikities ”Proc. Nat. Acad. USA, 79, 25
54-2558 (1982)において、J.J.Hopfild により提案され
たホップフィールド規定に従って動作可能であるアレイ
のエネルギー関数を最小にするように、選択される。
【0057】蓄積される各イメージは、与えられた2N
個の超伝導の位相配置に対応する。各イメージの関連す
る固有の指紋は、電圧パルスを用いて決定され得る。具
体的には、SFQパルスが、N本の横線66の各々に対
して入力され、これによって、各々のノード70の位相
が変わる。各ノードにおける結合の故に、縦線68にお
ける位相が影響を受け、読出アレイ64の全体的なエネ
ルギー関数を最小にするために再調整し、この過程で出
力電圧パルスが得られる。
【0058】N本の入力とN本の出力電圧パルスとの組
は、蓄積されているあるパターンの指紋を構成し、簡単
な入出力ディクショナリが確立される。
【0059】入力は、線68の(図の)最上部に与えら
れ、出力は、線68の(図の)最下部で得られる。尚、
縦、横、最上部、最下部等の用語は、単に、図面を参照
して本発明を理解する際に、該理解の便宜のために用い
ているものである。従って、これらの方向、方位、及
び、用語は、実際に使用する場合に適合して変更されう
るものである。
【0060】イメージは、アレイの全体に亘って非局所
的に蓄積されるので、入力電圧パルスの数Mは、√N≦
M<<N、であってNより非常に小さくされ得るが、そ
の一方で、蓄積されたイメージの指紋を構成するN個の
出力パルスを、正確且つ完全に読みだすことができる。
なぜなら、このメモリーは障害許容性であるので、N個
の正しい出力を得るのに、N個の正しい入力を必要とし
ないからである。この耐性は、縦および横の超伝導ワイ
ヤ間の多数の結合に基づいている。
【0061】また、N個の出力信号の組は、入力パルス
の中に誤りがあっても、それにより影響されることがな
い。この意味において、このメモリアレイは、障害許容
性が高く、入力エラーがあった場合においても、信頼性
及び精度の高いものであると言える。
【0062】網目状構造の読出アレイにおけるデータの
指定及び読出のメカニズムが、連想式であるために、入
力数がN個に満たない場合であっても、完全な出力パル
スの組を生じる。また、デジタル情報を符号化する位相
がイメージとして出力端に同時に展開されるので、上述
したデータの指定及び読出の方法は、本質的に並列であ
る。
【0063】図4は、書込アレイ62の基本的要素であ
るサブセル72を概略的に示す。サブセル72の主要構
成要素は、二重素子SQUIDすなわちDC−SQUI
D74である。このDC−SQUID74は、2つのオ
ーバーダンプされたジョセフソン素子76及び78と、
インダクタンス80とを備えている。インダクタンス8
0の値は、SQUIDが、単位磁束量子の半分の存在に
応じて、2つの可能な論理状態を持つように選択され
る。ここでのスイッチングメカニズムそれ自体はは、図
11に関して説明されたものと同様である。2つのジョ
セフソン素子76、78が、ワード線88へバイアス電
流を流すことによって選択され、続いてビット線84の
左側から単一SFQパルス82が供給されると、DC−
SQUID74の状態が切り替えられることになる。ビ
ット線84上のオーバーダンプされたジョセフソン素子
86は、隣接するサブセルから指定するサブセルを切り
離すもので、これにより各SQUIDを独立して指定で
きる。
【0064】図4において、各基本サブセル72のジョ
セフソン素子76および78とインダクタンス80のパ
ラメータは、そのSQUIDが、SFQパルス82によ
って一方から他方へ切り換えられ得る2つの論理状態を
とるように、選ばれる。一つのサブセルを隣接するサブ
セルから切り離せることの利点は、その一つをアドレス
指定することができることであり、これにより、与えら
れたパターンを記憶アレイ中に局部的に書き込めること
である。
【0065】図5において、図4に記載されたサブセル
72を周期的な網目状に配列した構成を備えた書込アレ
イ62の概要が、図3に示される読出アレイ64に重ね
て示される。
【0066】書込アレイ62の個々のサブセル72によ
って発生され捕らえられた磁束は、読出アレイ64を貫
通し、それによって、蓄積されたパターンと関係する位
相配置を読出アレイ64に与える。書き込みたいイメー
ジの組に対応する磁束配置を発生させるために、書込ア
レイ62の各サブセルを独立してアドレス指定しなけれ
ばならない。これは、適切なワード線88とビット線8
4とを選択することによって実現される。磁束配置は、
読出アレイの位相の関連する組が蓄積されたイメージに
対応するように選択されなければならない。磁束の配置
を蓄積されたイメージに関連させるために、例えばホッ
プフィールド規定を含む、幾つかのアルゴリズムが存在
する。
【0067】読出アレイ64、リセット回路65、伝送
/増幅線路90、入力回路92、及び出力回路94の間
の接続は、図6に示される様になる。リセット回路65
と入力回路92とは、読出アレイ64における各横線6
6に接続される。伝送/増幅線路90と出力回路94
は、読出アレイ64の各縦線68に接続される。
【0068】図7は、SFQ伝送/増幅線路90を示
す。図示されているジョセフソン素子が、ヒステリシス
を持たないものであり、SFQパルスが捕捉されること
なく伝わるように各バイアス電流値が設定されている点
を除いて、SFQ伝送/増幅線路90の動作は、図14
に関して説明したものと同様である。
【0069】図示するように、SFQパルスが伝送線路
に沿って伝達される際に、該SFQパルスの電力を増加
させるために、減少シーケンスと増加シーケンスとのそ
れぞれにおいて、インダクタンスL0 ,L1 ,…,L
n-1 ,Ln と臨界電流I95 max,I96 MAX ,・・・I98
MAX とが選択される。ジョセフソン素子97は、読出ア
レイ64の位相から、伝送線路の位相を切り離させる。
【0070】位相リセット回路65は、図8に示され
る。読出し出力信号が基準状態に関する位相差に対応す
ることから、読出アレイ64における各データの読出動
作を行った後には、必ずリセット動作を行わなければな
らない。
【0071】2N本のワイヤーの超伝導位相は絶対的に
決まるものではないので、読出アレイからの出力信号は
ある知られた基準状態に関する位相差に対応する。ここ
では、横線のN相を、補助二重接合SQUID回路によ
り、知られた基準状態にロックしているものである。
【0072】リセットコントロールライン100によっ
て供給されるバイアス磁界が存在しない状態において、
直列に接続された2つのDC−SQUIDループ10
2、104は、読出アレイ64の横線66(図6)をグ
ランドに接続し、これによって、その横線66の位相を
基準状態に完全に固定している。
【0073】各SQUIDループに単位磁束量子の半分
の磁束量子を誘導するような電流がリセットコントロー
ルライン100に流れている状態において、各SQUI
Dループで、2つのジョセフソン素子が同じ特性を有す
るものと仮定して、両者の臨界電流は、互いに打ち消し
合い、各SQUIDループに流れる実際の臨界電流は、
実質的にゼロになる。その結果、読み出しアレイ64の
線路66における位相は、もはやグランドに接続されて
おらず、次のデータの読出に移行することができる。要
するに、リセットが必要でないときは、コントロールラ
インに電流が流され、必要なときには、電流は停止され
る。このリセットメカニズムを、ジョセフソン素子のパ
ラメータと誘導磁束の特定値とに関連するエラーに対し
て強いものとするために、直列接続された2つのSQU
IDループが、図示されるようにして、使用されること
が望ましい。尚、許容限度をより大きいものとするため
に、SQUIDループのさらに長い直列回路を用いても
良い。
【0074】出力回路94は、図9に示される構成を備
えている。
【0075】SFQパルス106は、図7に示される伝
送/増幅ライン90から入力される。これにより、バイ
アスされ且つアンダーダンプされた検知用のジョセフソ
ン素子108の状態をを抵抗状態へ切替える。この結
果、従来の半導体電子工学により検出できる直流電圧V
が得られる。
【0076】入力ラインにおけるキャパシタ110は、
抵抗状態のジョセフソン素子108によって出力回路9
4中に生成される浮遊直流電圧から、読出アレイ64を
切り離す。
【0077】入力回路92は、図10に示される。この
入力回路92は、DC/SFQ電圧パルス変換器であ
る。ノコギリ波を有する電流パルスIN によりジョセフ
ソン素子112、114、及び116が順次スイッチン
グを行い、その結果、磁束量子がループ118からルー
プ120へと通過し、最終的に、SFQ電圧パルス12
2として回路から出力される。また、このSFQ電圧パ
ルス122は、読出アレイ64の個々の横線66に対し
て、入力信号として供給される。
【0078】以上、ジョセフソン素子を備えたSFT−
PROMセルについて、好ましい実施例を図面を参照し
ながら説明してきたが、請求項に規定した本発明の範囲
を逸脱することなく、同じ原理および思想に基づいて様
々な変形が可能であることはいうまでもないことであ
る。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、ピコセカンドオーダー
の時間で正確なデータ読出しができる能力を持ち、信頼
できる高速キャッシュメモリとしての使用に適するSF
Qメモリ装置が得られる。
【0080】また、本発明の主たる応用は、ジョセフソ
ン素子構成と従来の半導体素子構成に両立できる障害許
容性のある超高速メモリである。これは、特に、その読
出/アドレス機構が並列式で連想式(コンテントアドレ
ッサブル)であるために、イメージの蓄積に適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSFT−PROMの好ましい実施の形
態を示すブロック図である。
【図2】公知の入力/出力SFQ回路を含む試験環境に
嵌め込まれたSFT−PROMセルを有する自律パイロ
ットメモリ装置のブロック図である。
【図3】(a)は、本発明の一部である読出アレイの概
略図、(b)は、ジョセフソン素子の斜視図である。
【図4】書込アレイの基本的なサブセルの概略図であ
る。
【図5】重ねられた書込/読出アレイの概略図である。
【図6】SFT−PROMセルと、入力回路、出力回
路、リセット回路、及び、伝送/増幅線回路との間の接
続を示すブロック図である。
【図7】単一磁束量子伝送/増幅線の概略図である。
【図8】位相リセット回路の概略図である。
【図9】出力回路の概略図である。
【図10】入力回路の概略図である。
【図11】従来の基本的な単一磁束量子(SFQ)回路
の概略図である。
【図12】アンダーダンプされた(ヒステリシスを持
つ)ジョセフソン素子の電流−電圧特性を示すグラフで
ある。
【図13】ジョセフソン素子の電流−位相関係を示すグ
ラフである。
【図14】従来のジョセフソン伝送線を含む磁束伝送線
を示す図である。
【図15】従来の、ジョセフソン素子をトランスデュー
サーとして利用するメモリセルのラッチ回路の概略図で
ある。
【図16】(a)は、オーバーダンプされたジョセフソ
ン素子の概略図、(b)は、(a)に示すジョセフソン
素子の理想的な電流−電圧特性を示すグラフである。
【図17】従来の単一磁束量子(SFQ)メモリセルの
概略図である。
【符号の説明】
10 直流電流源 12 ジョセフソン素子 14 方形波電流パルス 16 SFQパルス(SFQ電圧パルス) 18 ビット線 20,22,24,26 時刻 28 ジョセフソン素子 30 ジョセフソン素子 34 電流源 40 ジョセフソン素子 42 入力回路 44 電流源 46 ジョセフソン素子 48 ジョセフソン素子 52 ジョセフソン素子 54 ジョセフソン素子 55 SFQパルス 58 SFQパルス 62 書込アレイ 64 読出アレイ 65 リセット回路 66,68 超伝導線路 72 サブセル 74 SQUID 76,78 ジョセフソン素子 82 単一SFQパルス 84 ビット線 88 ワード線 90 伝送/増幅線路 92 入力回路 94 出力回路 102,104 DC−SQUIDループ 106 SFQパルス 108 検知用のジョセフソン素子 110 キャパシタ 112,114,116 ジョセフソン素子 118,120 ループ

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き替え可能な超伝導メモリ装置におい
    て、 蓄積された情報を読み出す読出アレイを備えており、 該読出アレイは、 実質的に互いに並列に配置されたN本の超伝導線による
    ビット線と、 実質的に互いに並列に配置されるとともに、前記ビット
    線に実質的に直交するように当該ビット線の上に重ねて
    配置されたN本の超伝導線によるワード線と、ビット線
    とワード線との各交点に形成されたN×N個のジョセフ
    ソン接合によるノードとを有し、該読出アレイの各セル
    は、前記ビット線と前記ワード線とにより形成される四
    角形領域に対応するとともに4つの前記ジョセフソン接
    合を有しており、これにより、該読出アレイが前記蓄積
    された情報をNビットのイメージの形でアドレス出来る
    読出アレイを構成していることを特徴とする障害許容性
    のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
  2. 【請求項2】 前記蓄積された情報が、磁束量子として
    蓄積されていることを特徴とする請求項1の障害許容性
    のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
  3. 【請求項3】 さらに、ピコ秒のタイムスケールで、デ
    ータを非破壊的に読み出すための読み出し手段を有する
    ことを特徴とする請求項2の障害許容性のある書き替え
    可能な超伝導メモリ装置。
  4. 【請求項4】 さらに、リセット回路を有することを特
    徴とする請求項1の障害許容性のある書き替え可能な超
    伝導メモリ装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記読出アレイの上に重ね合わ
    された書込アレイを有することを特徴とする請求項1の
    障害許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
  6. 【請求項6】 前記書込アレイが、2重接合SQUID
    からなるサブ装置を含むことを特徴とする請求項5の障
    害許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
  7. 【請求項7】 さらに、リセット回路を有することを特
    徴とする請求項6の障害許容性のある書き替え可能な超
    伝導メモリ装置。
  8. 【請求項8】 さらに、リセット回路を有することを特
    徴とする請求項5の障害許容性のある書き替え可能な超
    伝導メモリ装置。
  9. 【請求項9】 書き替え可能な超伝導メモリ装置におい
    て、 蓄積された情報を読み出す読出アレイを備えており、 該読出アレイは、 実質的に互いに並列に配置されたN本の超伝導線による
    ビット線と、 実質的に互いに並列に配置されるとともに、前記ビット
    線に実質的に直交するように当該ビット線の上に重ねて
    配置されたN本の超伝導線によるワード線と、ビット線
    とワード線との各交点に形成されたN×N個の超伝導相
    のジョセフソン接合によるノードとを有し、該読出アレ
    イの各セルは、前記ビット線と前記ワード線とにより形
    成される四角形領域に対応するとともに4つの前記ジョ
    セフソン接合を有しており、これにより、該読出アレイ
    が前記蓄積された情報をNビットのイメージの形でアド
    レス出来る読出アレイを構成していることを特徴とする
    障害許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
  10. 【請求項10】 前記蓄積された情報が、磁束量子とし
    て蓄積されていることを特徴とする請求項9の障害許容
    性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
  11. 【請求項11】 さらに、ピコ秒のタイムスケールで、
    データを非破壊的に読み出すための読み出し手段を有す
    ることを特徴とする請求項10の障害許容性のある書き
    替え可能な超伝導メモリ装置。
  12. 【請求項12】 さらに、リセット回路を有することを
    特徴とする請求項9の障害許容性のある書き替え可能な
    超伝導メモリ装置。
  13. 【請求項13】 さらに、前記読出アレイの上に重ねら
    れた書込アレイを有することを特徴とする請求項9の障
    害許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
  14. 【請求項14】 前記書込アレイが、2重接合SQUI
    Dからなるサブ装置を含むことを特徴とする請求項13
    の障害許容性のある書き替え可能な超伝導メモリ装置。
  15. 【請求項15】 さらに、リセット回路を有することを
    特徴とする請求項14の障害許容性のある書き替え可能
    な超伝導メモリ装置。
  16. 【請求項16】 さらに、リセット回路を有することを
    特徴とする請求項13の障害許容性のある書き替え可能
    な超伝導メモリ装置。
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