JP2961308B2 - ソックス - Google Patents
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- A63B71/00—Games or sports accessories not covered in groups A63B1/00 - A63B69/00
- A63B71/08—Body-protectors for players or sportsmen, i.e. body-protecting accessories affording protection of body parts against blows or collisions
- A63B71/12—Body-protectors for players or sportsmen, i.e. body-protecting accessories affording protection of body parts against blows or collisions for the body or the legs, e.g. for the shoulders
- A63B71/1225—Body-protectors for players or sportsmen, i.e. body-protecting accessories affording protection of body parts against blows or collisions for the body or the legs, e.g. for the shoulders for the legs, e.g. thighs, knees, ankles, feet
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Socks And Pantyhose (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロテクタ等の物
品の挿入部を有するソックスに関する。
品の挿入部を有するソックスに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ソックスにプロテクタや使い捨て
カイロ等の物品の挿入部を設ける場合、挿入部、即ちポ
ケットと同形状の編地片をソックスの脚部等に縫着した
り、実開平３−９９７０６号公報に記載されているよう
に脚部の内層側に筒状編地を縫着したりすることが知ら
れている。しかし、これらは、各れもソックス本体とは
別にポケット等の編地を用意する必要がある上、ソック
ス本体に縫着されるため、ソックス自体の伸縮性が劣化
したり、ソックスの伸縮と共に縫糸が切断することも憂
慮される。
カイロ等の物品の挿入部を設ける場合、挿入部、即ちポ
ケットと同形状の編地片をソックスの脚部等に縫着した
り、実開平３−９９７０６号公報に記載されているよう
に脚部の内層側に筒状編地を縫着したりすることが知ら
れている。しかし、これらは、各れもソックス本体とは
別にポケット等の編地を用意する必要がある上、ソック
ス本体に縫着されるため、ソックス自体の伸縮性が劣化
したり、ソックスの伸縮と共に縫糸が切断することも憂
慮される。
【０００３】一方、特開昭５２−５２７４０号公報，特
開昭５９−３０９０２号公報，特開昭５９−３７３０７
号公報等にはソックスの脚部に丸編機により同数の編
目、若しくは、ヒールポケットの編成時同様に編目を増
減させながら正逆転編成することでソックス本体と一体
に編成されたポケットを形成することが記載されてい
る。
開昭５９−３０９０２号公報，特開昭５９−３７３０７
号公報等にはソックスの脚部に丸編機により同数の編
目、若しくは、ヒールポケットの編成時同様に編目を増
減させながら正逆転編成することでソックス本体と一体
に編成されたポケットを形成することが記載されてい
る。
【０００４】しかし、これらのソックスにおいては、各
れもポケットの挿入口が外面に露見し、通常のソックス
とは異なる特異な体裁となるばかりか、挿入口がソック
ス自体の筒状編地を部分的に貫通して設けられているた
め、ソックス自体のサポート力、着用感が損なわれてし
まうという問題が有った。特に、挿入口が穿口ゴム部の
直下に設けられている場合、穿口ゴム部側の編地と挿入
口以下の編地とが、挿入口によって分断され、穿口ゴム
部のサポート力が脚部全体に反映されないという、スポ
ーツソックスとしては致命的とも言える問題があった。
れもポケットの挿入口が外面に露見し、通常のソックス
とは異なる特異な体裁となるばかりか、挿入口がソック
ス自体の筒状編地を部分的に貫通して設けられているた
め、ソックス自体のサポート力、着用感が損なわれてし
まうという問題が有った。特に、挿入口が穿口ゴム部の
直下に設けられている場合、穿口ゴム部側の編地と挿入
口以下の編地とが、挿入口によって分断され、穿口ゴム
部のサポート力が脚部全体に反映されないという、スポ
ーツソックスとしては致命的とも言える問題があった。
【０００５】また、人体脚部、特に脹脛部は足部等に比
べて太く、従来は専ら編地や弾性糸の伸縮性、或いは糸
張力の調整によって賄われてきた。しかも、脚部にプロ
テクターを挿入した場合、直径差は相当なものとなり、
編地が拡張されることによって、編地の厚さ方向への緩
衝性が低下する傾向は否めず、外部からの衝撃に対する
脚部の保護という点で改善が望まれていた。
べて太く、従来は専ら編地や弾性糸の伸縮性、或いは糸
張力の調整によって賄われてきた。しかも、脚部にプロ
テクターを挿入した場合、直径差は相当なものとなり、
編地が拡張されることによって、編地の厚さ方向への緩
衝性が低下する傾向は否めず、外部からの衝撃に対する
脚部の保護という点で改善が望まれていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のソッ
クスの叙上の問題点に鑑みて、袋部の入口が外部に露見
せず、且つ、ソックス自体のサポート力を損なわずにプ
ロテクタ等の物品を確実に挿入，保持できると共に、製
造コスト的にも有利なソックスを提供することを目的と
してなされたものである。
クスの叙上の問題点に鑑みて、袋部の入口が外部に露見
せず、且つ、ソックス自体のサポート力を損なわずにプ
ロテクタ等の物品を確実に挿入，保持できると共に、製
造コスト的にも有利なソックスを提供することを目的と
してなされたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】脚部と一体にダブルウエ
ルトに編成され内外二重の編地からなる外層側穿口部
と、該外層側穿口部の内側編地端部に連続する内層側穿
口部とを有し、且つ、それらの連続部分に、筒状編地の
略半周に相当するウエールのみを正逆転編成することに
よって袋部を形成し、プロテクタ等を挿入可能とした。
上記袋部は、外層側穿口部と内層側穿口部との間に連続
する帯状編地部分を二つ折りし、互いに重合する側縁同
士を綴じ合わせてなるものが好適である。また、上記袋
部の少なくともソックス着用時に着用者の肌に触れる面
をパイル編成とすることが好適である。更に、１乃至は
数本置きに編針を不作用位置とした状態で跣部側から編
み始め、足首部から脚部にかけての編成において、１乃
至は数コースの編成毎に、１乃至は数本づつ編針を増や
し、脚部の略上半分から穿口部にかけては全編針で編成
することによって、脚部以上の部分を漸次拡径すること
が好適である。この際、１乃至は数本置きに編針を不作
用位置とした状態で跣部側から編み始め、足首部から脚
部にかけての編成において、前記編針を１乃至は数コー
スの編成毎、１乃至は数ウエール置きに、１乃至は数本
づつ増やし、次いで、残余の編針を数コースの編成毎
に、１乃至は数本づつ増やし、これらの操作を一回乃至
は数回行った後、脚部の略上半分から穿口部にかけては
全編針で編成することによって、脚部以上の部分を漸
次、段階的に拡径しても良い。
ルトに編成され内外二重の編地からなる外層側穿口部
と、該外層側穿口部の内側編地端部に連続する内層側穿
口部とを有し、且つ、それらの連続部分に、筒状編地の
略半周に相当するウエールのみを正逆転編成することに
よって袋部を形成し、プロテクタ等を挿入可能とした。
上記袋部は、外層側穿口部と内層側穿口部との間に連続
する帯状編地部分を二つ折りし、互いに重合する側縁同
士を綴じ合わせてなるものが好適である。また、上記袋
部の少なくともソックス着用時に着用者の肌に触れる面
をパイル編成とすることが好適である。更に、１乃至は
数本置きに編針を不作用位置とした状態で跣部側から編
み始め、足首部から脚部にかけての編成において、１乃
至は数コースの編成毎に、１乃至は数本づつ編針を増や
し、脚部の略上半分から穿口部にかけては全編針で編成
することによって、脚部以上の部分を漸次拡径すること
が好適である。この際、１乃至は数本置きに編針を不作
用位置とした状態で跣部側から編み始め、足首部から脚
部にかけての編成において、前記編針を１乃至は数コー
スの編成毎、１乃至は数ウエール置きに、１乃至は数本
づつ増やし、次いで、残余の編針を数コースの編成毎
に、１乃至は数本づつ増やし、これらの操作を一回乃至
は数回行った後、脚部の略上半分から穿口部にかけては
全編針で編成することによって、脚部以上の部分を漸
次、段階的に拡径しても良い。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１及び図２に、本発明の代表的
な実施形態のソックス１を示す。図において、ソックス
１は、跣部２１，踵部２２を含む足部２，脚部３，外層
側穿口部４，内層側穿口部５、及び外層側穿口部４と内
層側穿口部５との連続部分（５２）に形成された袋部６
から構成され、脚部３の足首部２４に近い部分には第１
及び第２の拡径部３１，３２を形成している。以下、ソ
ックス１の編成について図面と共に説明する。
な実施形態のソックス１を示す。図において、ソックス
１は、跣部２１，踵部２２を含む足部２，脚部３，外層
側穿口部４，内層側穿口部５、及び外層側穿口部４と内
層側穿口部５との連続部分（５２）に形成された袋部６
から構成され、脚部３の足首部２４に近い部分には第１
及び第２の拡径部３１，３２を形成している。以下、ソ
ックス１の編成について図面と共に説明する。
【０００９】ソックス１の編成には靴下丸編機を用い、
１本置きに編針を不作用位置とし、全針数の１／２の編
針を使用して跣部２１から編み始める。即ち、跣開口部
２０に連なる捨て編み部（図示せず）を編成した後、足
部２を跣部２１，リングトウ２５，不踏土部２３，踵部
２２，足首部２４の順に編成した後、脚部３の編成に入
る。この際、不踏土部２３と足首部２４ではゴム糸を挿
入し、１×３ゴム編成によりゴムサポートを形成する。
１本置きに編針を不作用位置とし、全針数の１／２の編
針を使用して跣部２１から編み始める。即ち、跣開口部
２０に連なる捨て編み部（図示せず）を編成した後、足
部２を跣部２１，リングトウ２５，不踏土部２３，踵部
２２，足首部２４の順に編成した後、脚部３の編成に入
る。この際、不踏土部２３と足首部２４ではゴム糸を挿
入し、１×３ゴム編成によりゴムサポートを形成する。
【００１０】脚部３の編成では、それまでと同数の全針
数の１／２の編針で図１中３１ａで示される地点まで脚
下端部３０を編成した後、該地点３１ａより３１ｂまで
向脛側のウエールの編針を２コースの編成毎に、１ウエ
ール置きに１本づつ増やし第１拡径部３１を編成する。
この第１拡径部３１においてはそれまで不作用位置にあ
った１／２の編針のうち、半数が編成に加わることで全
編針の３／４で編成し、３本置きに１本の編針は、依然
として不作用位置にある。
数の１／２の編針で図１中３１ａで示される地点まで脚
下端部３０を編成した後、該地点３１ａより３１ｂまで
向脛側のウエールの編針を２コースの編成毎に、１ウエ
ール置きに１本づつ増やし第１拡径部３１を編成する。
この第１拡径部３１においてはそれまで不作用位置にあ
った１／２の編針のうち、半数が編成に加わることで全
編針の３／４で編成し、３本置きに１本の編針は、依然
として不作用位置にある。
【００１１】次いで、図１中３２ａで示される地点よ
り、向脛側のウエールでは４コースの編成毎に上記不作
用位置にあった３本置きに１本の編針が順次編成に加わ
ると共に、脹脛側のウエールでは２コースの編成毎にそ
れまで不作用位置にあった１本置きの編針が順次編成に
加わり、第２拡径部３２を編成する。そして、地点３２
ｂ以上では向脛側の全編針が編成に加わり、地点３２ｃ
以上では脹脛側でも全編針が編成に加わり、以後、編み
始めの２倍の全編針で脚部３の残りの部分を編成する。
り、向脛側のウエールでは４コースの編成毎に上記不作
用位置にあった３本置きに１本の編針が順次編成に加わ
ると共に、脹脛側のウエールでは２コースの編成毎にそ
れまで不作用位置にあった１本置きの編針が順次編成に
加わり、第２拡径部３２を編成する。そして、地点３２
ｂ以上では向脛側の全編針が編成に加わり、地点３２ｃ
以上では脹脛側でも全編針が編成に加わり、以後、編み
始めの２倍の全編針で脚部３の残りの部分を編成する。
【００１２】脚部３の編成後、脚部上端４０のループを
トランスファージャックで保持して、外層側穿口部４の
ダブルウエルトの編成に入り、１×３ゴム編成により該
外層側穿口部４の表側編地４１，内側編地４２を連続し
て編成する。
トランスファージャックで保持して、外層側穿口部４の
ダブルウエルトの編成に入り、１×３ゴム編成により該
外層側穿口部４の表側編地４１，内側編地４２を連続し
て編成する。
【００１３】そして、該内側編地４２の編成後、トラン
スファージャックで保持していたループを編成中の編針
に移し、外層側穿口部４と内層側穿口部５の連続部分で
ある内層側脚上端部５２の数コースの編成を行い、次い
で袋部６の編成に入る。袋部６の編成では、図１中右側
となる脹脛側の全周の１／２に相当する編針は、ループ
を保持したまま不作用とし、残りの半数の編針のみを使
用して正逆転編成により、袋部６の前側部分６１，後側
部分６２を形成する一定幅の帯状の編地部分を連続して
編成する。この際、上記後側部分６２は内面パイル編成
とし、全面にシンカーパイル６４を形成する。
スファージャックで保持していたループを編成中の編針
に移し、外層側穿口部４と内層側穿口部５の連続部分で
ある内層側脚上端部５２の数コースの編成を行い、次い
で袋部６の編成に入る。袋部６の編成では、図１中右側
となる脹脛側の全周の１／２に相当する編針は、ループ
を保持したまま不作用とし、残りの半数の編針のみを使
用して正逆転編成により、袋部６の前側部分６１，後側
部分６２を形成する一定幅の帯状の編地部分を連続して
編成する。この際、上記後側部分６２は内面パイル編成
とし、全面にシンカーパイル６４を形成する。
【００１４】上記帯状編地部分（６）の編成後、不作用
位置にあった脹脛側の編針を作用位置に戻し、全編針に
より内層側脚上端部５２の残りの部分を筒状に編成し、
更に、内層側穿口部５の口ゴム部５１をゴム糸を挿入し
ながらダブルウエルトに編成した後、編み終り部分５３
を１×１フロート組織によりほつれ防止編みする。
位置にあった脹脛側の編針を作用位置に戻し、全編針に
より内層側脚上端部５２の残りの部分を筒状に編成し、
更に、内層側穿口部５の口ゴム部５１をゴム糸を挿入し
ながらダブルウエルトに編成した後、編み終り部分５３
を１×１フロート組織によりほつれ防止編みする。
【００１５】次いで、上記編成工程の後、跣開口部２０
のリンキングを行い、更に、帯状編地部分を二つ折りし
てなる前側部分６１と後側部分６２の互いに重合する側
縁６３同士をオーバーロックミシンにより縫合して袋部
６を形成すれば、ソックス１は完成する。
のリンキングを行い、更に、帯状編地部分を二つ折りし
てなる前側部分６１と後側部分６２の互いに重合する側
縁６３同士をオーバーロックミシンにより縫合して袋部
６を形成すれば、ソックス１は完成する。
【００１６】図３は、上記ソックス１の着用状態を示し
ており、該ソックス１を着用後、外層側穿口部４のみを
一旦折り返すなどして、袋部６内にサッカー用プロテク
タＰを挿入した状態を示している。図示の如く、袋部６
は、その入口部分６０が外層側穿口部４及び内層側穿口
部５と連続編成されることで一体であるため、挿入した
プロテクタＰにずれを生じ難く、且つ、上記入口部分６
０は、外層側穿口部４で抑えられ、閉鎖されているの
で、プロテクタＰは袋部６内に確実に保持される。
ており、該ソックス１を着用後、外層側穿口部４のみを
一旦折り返すなどして、袋部６内にサッカー用プロテク
タＰを挿入した状態を示している。図示の如く、袋部６
は、その入口部分６０が外層側穿口部４及び内層側穿口
部５と連続編成されることで一体であるため、挿入した
プロテクタＰにずれを生じ難く、且つ、上記入口部分６
０は、外層側穿口部４で抑えられ、閉鎖されているの
で、プロテクタＰは袋部６内に確実に保持される。
【００１７】また、上記袋部６の入口部分６０は外層側
穿口部４と内層側穿口部５との層間に設けられているた
め、従来のソックスの如く袋の入口が外部に露見せず、
外観が良好であるばかりか、外層側穿口部４や脚部３の
サポート力にも何ら影響はなく、逆に外層側穿口部４と
内層側穿口部５とにより穿口が二重（４層）になった
分、穿口のサポート力は向上しずり落ち等も起こり難く
なっている。また、袋部６内への泥等の侵入は、完全に
防止される。
穿口部４と内層側穿口部５との層間に設けられているた
め、従来のソックスの如く袋の入口が外部に露見せず、
外観が良好であるばかりか、外層側穿口部４や脚部３の
サポート力にも何ら影響はなく、逆に外層側穿口部４と
内層側穿口部５とにより穿口が二重（４層）になった
分、穿口のサポート力は向上しずり落ち等も起こり難く
なっている。また、袋部６内への泥等の侵入は、完全に
防止される。
【００１８】また、プロテクタＰとソックス着用者の肌
との間には袋部６の後側部分６２の編地が介在し、且
つ、該編地にはパイル編成により全面的にシンカーパイ
ル６４が形成されているので、発汗による水分の吸収及
び蒸散が良好となり、プロテクタを直接肌に着ける場合
のようなべとつき感や蒸れも生じ難い上に、保温性も良
好である。
との間には袋部６の後側部分６２の編地が介在し、且
つ、該編地にはパイル編成により全面的にシンカーパイ
ル６４が形成されているので、発汗による水分の吸収及
び蒸散が良好となり、プロテクタを直接肌に着ける場合
のようなべとつき感や蒸れも生じ難い上に、保温性も良
好である。
【００１９】そして、足首部２４から脚部３にかけての
部分に形成した第１，第２の拡径部３１，３２によって
全針数の１／２の編針で編成された小径の足部２側と、
全編針で編成された大径の脚部３以上の部分とが滑らか
に連続すると共に、元来、足部分に比べて相当太い上
に、プロテクタＰを挿入することで一層径が大きくなっ
た人体脹脛部分に良くフィットし自然なサポート力が得
られ、且つ、編地が過度に引き伸ばされることが無いた
め、編地の厚味方向への緩衝性が低下することも無い。
部分に形成した第１，第２の拡径部３１，３２によって
全針数の１／２の編針で編成された小径の足部２側と、
全編針で編成された大径の脚部３以上の部分とが滑らか
に連続すると共に、元来、足部分に比べて相当太い上
に、プロテクタＰを挿入することで一層径が大きくなっ
た人体脹脛部分に良くフィットし自然なサポート力が得
られ、且つ、編地が過度に引き伸ばされることが無いた
め、編地の厚味方向への緩衝性が低下することも無い。
【００２０】また、第１，第２の拡径部３１，３２に隣
接した脚下端部３０及び第１拡径部３１においては、不
作用とした編針に対応したウエール間のシンカーループ
が長くなり、ウエール方向に平行な縞を形成するため、
上記第１，第２の拡径部３１，３２によってＷ字状の模
様が現出し、意匠的な効果も得られる。
接した脚下端部３０及び第１拡径部３１においては、不
作用とした編針に対応したウエール間のシンカーループ
が長くなり、ウエール方向に平行な縞を形成するため、
上記第１，第２の拡径部３１，３２によってＷ字状の模
様が現出し、意匠的な効果も得られる。
【００２１】尚、上記実施形態においては、袋部６の後
側部分６２のみパイル編成とする場合を示したが、袋部
６の前側部分６１を始め、ソックス１の他の部分をパイ
ル編成としても良い。その場合、プロテクタを用いずに
袋部６の編地自体によるクッション性により、一定の緩
衝効果を得ることも可能である。袋部６をパイル編成す
ることは本発明の好ましい実施形態ではあるが、本発明
はこれに限定されるものではなく、袋部６を他の組織で
編成しても良い。また、必要に応じて編糸の数を増減し
て袋部６の編地を厚く、或いは薄くしても良い。
側部分６２のみパイル編成とする場合を示したが、袋部
６の前側部分６１を始め、ソックス１の他の部分をパイ
ル編成としても良い。その場合、プロテクタを用いずに
袋部６の編地自体によるクッション性により、一定の緩
衝効果を得ることも可能である。袋部６をパイル編成す
ることは本発明の好ましい実施形態ではあるが、本発明
はこれに限定されるものではなく、袋部６を他の組織で
編成しても良い。また、必要に応じて編糸の数を増減し
て袋部６の編地を厚く、或いは薄くしても良い。
【００２２】また、上記実施形態では、編目を追加する
パターンの異なる第１及び第２の二段からなる拡径部３
１，３２を形成する場合を示したが、第１拡径部３１を
省略して拡径部を一段のみとしたり、逆に三段以上の拡
径部を設けることもできる。また、編目を追加し始める
地点３１ａ，３２ａや、編目を追加し終る地点３１ｂ，
３２ｂ，３２ｃは、これらの位置以外でも良く、また、
夫々１箇所でも２箇所以上でも良い。その場合、拡径部
３１，３２と脚上半分との境界線はＶ字状やジグザグ状
等となる。
パターンの異なる第１及び第２の二段からなる拡径部３
１，３２を形成する場合を示したが、第１拡径部３１を
省略して拡径部を一段のみとしたり、逆に三段以上の拡
径部を設けることもできる。また、編目を追加し始める
地点３１ａ，３２ａや、編目を追加し終る地点３１ｂ，
３２ｂ，３２ｃは、これらの位置以外でも良く、また、
夫々１箇所でも２箇所以上でも良い。その場合、拡径部
３１，３２と脚上半分との境界線はＶ字状やジグザグ状
等となる。
【００２３】また、拡径部３１，３２を設けずにソック
ス全体を同数の編目で編成しても良く、その場合、ソッ
クス１を内層側穿口ゴム部５１から編み初めて跣開口部
２０で編み終えるようにしても良い。更に、各れの場合
においても、内層側穿口部５の口ゴム部５１はダブルウ
エルト以外のロールウエルト等、単層の編地からなるも
のであっても良い。
ス全体を同数の編目で編成しても良く、その場合、ソッ
クス１を内層側穿口ゴム部５１から編み初めて跣開口部
２０で編み終えるようにしても良い。更に、各れの場合
においても、内層側穿口部５の口ゴム部５１はダブルウ
エルト以外のロールウエルト等、単層の編地からなるも
のであっても良い。
【００２４】更に、上記実施形態においては、一定幅の
帯状編地部分の前側部分６１，後側部分６２の互いに重
合する側縁同士を縫合して袋部６を形成する場合を示し
たが、ヒールポケットやトウポケットと同様の編成方法
か、若しくは、同方法において針上げ、針下げを複数コ
ース置きに行うことにより、袋部を編成のみで形成する
ことも出来る。また、ソックス１は４枚の針床を有する
横編機により編成することもでき、その場合、袋部の正
逆転編成は、前後各れか一方の針床の編針のみによる往
復編成で置換される。
帯状編地部分の前側部分６１，後側部分６２の互いに重
合する側縁同士を縫合して袋部６を形成する場合を示し
たが、ヒールポケットやトウポケットと同様の編成方法
か、若しくは、同方法において針上げ、針下げを複数コ
ース置きに行うことにより、袋部を編成のみで形成する
ことも出来る。また、ソックス１は４枚の針床を有する
横編機により編成することもでき、その場合、袋部の正
逆転編成は、前後各れか一方の針床の編針のみによる往
復編成で置換される。
【００２５】尚、上記実施形態においては、袋部６にプ
ロテクターＰ（サッカー用等）を挿入する場合を示した
が、本発明のソックスはそれ以外にも、袋部６に使い捨
てカイロ等の保温・発熱体や、湿布等のための保冷材を
挿入したり、携帯用小物入れや非常用の金銭を挿入する
隠しポケット等、様々な用途に使用でき、且つ、挿入さ
れる各種物品を確実に保持できる。その際、袋部の形
状，大きさ，位置及び個数は挿入される物品に応じて適
宜決定すれば良い。また、ソックス１の足部２を省略す
ることによって、サポータを形成することも出来る。
ロテクターＰ（サッカー用等）を挿入する場合を示した
が、本発明のソックスはそれ以外にも、袋部６に使い捨
てカイロ等の保温・発熱体や、湿布等のための保冷材を
挿入したり、携帯用小物入れや非常用の金銭を挿入する
隠しポケット等、様々な用途に使用でき、且つ、挿入さ
れる各種物品を確実に保持できる。その際、袋部の形
状，大きさ，位置及び個数は挿入される物品に応じて適
宜決定すれば良い。また、ソックス１の足部２を省略す
ることによって、サポータを形成することも出来る。
【００２６】
【発明の効果】本発明のソックスは、上述の通り構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【００２７】脚部と一体にダブルウエルトに編成され内
外二重の編地からなる外層側穿口部と、該外層側穿口部
の内側編地端部に連続する内層側穿口部とを有し、且
つ、それらの連続部分に、筒状編地の略半周に相当する
ウエールのみを正逆転編成することによって袋部を形成
し、プロテクタ等を挿入可能としたので、袋部の挿入口
が外層側穿口部と内層側穿口部の層間に位置して外側に
露見せず、ソックスの外観が良好であるばかりか、挿入
口によってソックス自体のサポート力や着用感が低下す
るという問題は生じず、逆に、内外二重の穿口部によっ
て、穿口のサポート力が向上し、ソックスのずり落ち等
も起こり難い。また、袋部の挿入口が内層側穿口部と、
外層側穿口部とで固定され且つ閉鎖されるため、袋部内
にプロテクタ等の物品を確実に保持できると共に、袋部
内への泥等の侵入も防止できる。
外二重の編地からなる外層側穿口部と、該外層側穿口部
の内側編地端部に連続する内層側穿口部とを有し、且
つ、それらの連続部分に、筒状編地の略半周に相当する
ウエールのみを正逆転編成することによって袋部を形成
し、プロテクタ等を挿入可能としたので、袋部の挿入口
が外層側穿口部と内層側穿口部の層間に位置して外側に
露見せず、ソックスの外観が良好であるばかりか、挿入
口によってソックス自体のサポート力や着用感が低下す
るという問題は生じず、逆に、内外二重の穿口部によっ
て、穿口のサポート力が向上し、ソックスのずり落ち等
も起こり難い。また、袋部の挿入口が内層側穿口部と、
外層側穿口部とで固定され且つ閉鎖されるため、袋部内
にプロテクタ等の物品を確実に保持できると共に、袋部
内への泥等の侵入も防止できる。
【００２８】上記袋部は、外層側穿口部と内層側穿口部
との間に連続する帯状編地部分を二つ折りし、互いに重
合する側縁同士を綴じ合わせたてなるものとしたので、
連続自動編成と最小限の縫製により袋部を備えたソック
スを製造できると共に、袋部の大きさを充分に確保で
き、且つ、袋部の形状や位置を自由に設定できるという
利点も有る。
との間に連続する帯状編地部分を二つ折りし、互いに重
合する側縁同士を綴じ合わせたてなるものとしたので、
連続自動編成と最小限の縫製により袋部を備えたソック
スを製造できると共に、袋部の大きさを充分に確保で
き、且つ、袋部の形状や位置を自由に設定できるという
利点も有る。
【００２９】また、上記袋部の少なくともソックス着用
時に着用者の肌に触れる面をパイル編成としたので、発
汗による水分の吸収及び蒸散が良好となり、プロテクタ
を直接肌に着ける場合のようなべとつき感や蒸れも生じ
難い上に、保温性も良好である。
時に着用者の肌に触れる面をパイル編成としたので、発
汗による水分の吸収及び蒸散が良好となり、プロテクタ
を直接肌に着ける場合のようなべとつき感や蒸れも生じ
難い上に、保温性も良好である。
【００３０】そして、ソックスを１乃至は数本置きに編
針を不作用位置とした状態で跣部側から編み始め、足首
部から脚部にかけての編成において、１乃至は数コース
の編成毎に、１乃至は数本づつ編針を増やし、脚部の略
上半分から穿口部にかけては全編針で編成することによ
って、脚部以上の部分を漸次拡径するか、若しくは同様
に跣部側から編み始め、足首部から脚部にかけての編成
において、編針を１乃至は数コースの編成毎、１乃至は
数ウエール置きに、１乃至は数本づつ増やし、次いで、
残余の編針を数コースの編成毎に、１乃至は数本づつ増
やし、これらの操作を一回乃至は数回行った後、脚部の
略上半分から穿口部にかけては全編針で編成することに
よって、脚部以上の部分を漸次、段階的に拡径すること
により、足部分に比べて相当太い上に、プロテクタを挿
入することで一層径が大きくなった人体脹脛部分に良く
フィットし自然なサポート力が得られ、且つ、編地が過
度に引き伸ばされることが無いため、編地の厚味方向へ
の緩衝性が低下することも無い。また、拡径部ではウエ
ール方向に平行な縞が形成されるため、Ｗ字状等の模様
が現出し、意匠的な効果も得られ、スポーツソックスと
しての機能的な外観の向上に寄与できる。
針を不作用位置とした状態で跣部側から編み始め、足首
部から脚部にかけての編成において、１乃至は数コース
の編成毎に、１乃至は数本づつ編針を増やし、脚部の略
上半分から穿口部にかけては全編針で編成することによ
って、脚部以上の部分を漸次拡径するか、若しくは同様
に跣部側から編み始め、足首部から脚部にかけての編成
において、編針を１乃至は数コースの編成毎、１乃至は
数ウエール置きに、１乃至は数本づつ増やし、次いで、
残余の編針を数コースの編成毎に、１乃至は数本づつ増
やし、これらの操作を一回乃至は数回行った後、脚部の
略上半分から穿口部にかけては全編針で編成することに
よって、脚部以上の部分を漸次、段階的に拡径すること
により、足部分に比べて相当太い上に、プロテクタを挿
入することで一層径が大きくなった人体脹脛部分に良く
フィットし自然なサポート力が得られ、且つ、編地が過
度に引き伸ばされることが無いため、編地の厚味方向へ
の緩衝性が低下することも無い。また、拡径部ではウエ
ール方向に平行な縞が形成されるため、Ｗ字状等の模様
が現出し、意匠的な効果も得られ、スポーツソックスと
しての機能的な外観の向上に寄与できる。
【図１】本発明実施形態のソックスを示す縦断面図であ
る。
る。
【図２】図１のII−II′線断面図である。
【図３】本発明実施形態のソックスの着用状態を示す斜
視図である。
視図である。
１ ソックス ２ 足部 ３ 脚部 ４ 外層側穿口部 ５ 内層側穿口部 ６ 袋部（帯状編地部分） ３１ 第１拡径部 ３２ 第２拡径部 ５２ 内層側上端部（連続部分） ６０ 入口部分 ６１ 前側部分 ６２ 後側部分 ６３ 側縁 ６４ シンカーパイル
Claims (5)
- 【請求項１】 脚部と一体にダブルウエルトに編成され
内外二重の編地からなる外層側穿口部と、該外層側穿口
部の内側編地端部に連続する内層側穿口部とを有し、且
つ、それらの連続部分に、筒状編地の略半周に相当する
ウエールのみを正逆転編成することによって袋部を形成
し、プロテクタ等を挿入可能としたことを特徴とするソ
ックス。 - 【請求項２】 袋部は、外層側穿口部と内層側穿口部と
の間に連続する帯状編地部分を二つ折りし、互いに重合
する側縁同士を綴じ合わせてなる請求項１記載のソック
ス。 - 【請求項３】 袋部の少なくともソックス着用時に着用
者の肌に触れる面をパイル編成としたことを特徴とする
請求項１または２記載のソックス。 - 【請求項４】 １乃至は数本置きに編針を不作用位置と
した状態で跣部側から編み始め、足首部から脚部にかけ
ての編成において、１乃至は数コースの編成毎に、１乃
至は数本づつ編針を増やし、脚部の略上半分から穿口部
にかけては全編針で編成することによって、脚部以上の
部分を漸次拡径した請求項１乃至３記載のソックス。 - 【請求項５】 １乃至は数本置きに編針を不作用位置と
した状態で跣部側から編み始め、足首部から脚部にかけ
ての編成において、前記編針を１乃至は数コースの編成
毎、１乃至は数ウエール置きに、１乃至は数本づつ増や
し、次いで、残余の編針を数コースの編成毎に、１乃至
は数本づつ増やし、これらの操作を一回乃至は数回行っ
た後、脚部の略上半分から穿口部にかけては全編針で編
成することによって、脚部以上の部分を漸次、段階的に
拡径した請求項１乃至３記載のソックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9645897A JP2961308B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ソックス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9645897A JP2961308B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ソックス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10280202A JPH10280202A (ja) | 1998-10-20 |
| JP2961308B2 true JP2961308B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14165592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9645897A Expired - Fee Related JP2961308B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ソックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2961308B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007307087A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Kao Corp | 身体装着用具 |
| EP3420830A1 (en) * | 2017-06-28 | 2019-01-02 | Liiteguard ApS | A knitted protective sock |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010140177A1 (en) * | 2009-06-03 | 2010-12-09 | Busi Giovanni S.R.L. | Sock with one or more pockets |
| IT1395975B1 (it) | 2009-07-16 | 2012-11-09 | Marcantoni | Calzettone con parastinchi incorporato e materiale idrorepellente a protezione dal freddo. |
| JP5995535B2 (ja) * | 2012-06-01 | 2016-09-21 | 株式会社島精機製作所 | 編地の編成方法 |
| KR200493975Y1 (ko) * | 2019-03-22 | 2021-07-07 | 오재연 | 보호대 수용 스포츠 양말 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9645897A patent/JP2961308B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007307087A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Kao Corp | 身体装着用具 |
| EP3420830A1 (en) * | 2017-06-28 | 2019-01-02 | Liiteguard ApS | A knitted protective sock |
| WO2019002467A1 (en) * | 2017-06-28 | 2019-01-03 | Liiteguard Aps | KNITTED PROTECTIVE SOCK |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10280202A (ja) | 1998-10-20 |
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Legal Events
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