JP2020020072A - スポーツソックス - Google Patents
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Abstract
【課題】 足の甲から爪先側を覆う部分を備えないスポーツソックスにおいて、脛当てを雌雄用するのにテーピングを不要する。【解決手段】 本願発明に係るスポーツソックスは、着用時に本体部1の内周面側へ重ねられてレガースを本体部1との間に挟む挟持用部2を備え、本体部1の内側へ折り返された挟持用部2と本体部1との間にレガースを挟むものであり、挟持用部2の一端21側は、筒状の本体部1の下端開口13と間隔を開け下端開口13よりも上方にて本体部1の内周面と繋がっており、本体部1において挟持用部2の一端21側と本体部1の足首側の下端開口14との間が着用時にレガースを足の甲から遠ざける離間領域を構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、スポーツソックスに関する。
他者との交錯が激しいスポーツにおいて、選手は脛を保護するためソックスへ脛当てを挿入し競技やトレーニングに臨むことが一般的である。
例えばサッカー選手は、レガース(シンガード)と呼ばれる脛当てをソックスへ挿入して競技に臨む。
しかし、競技中選手の足が相手選手の足やボールと接触することにより、レガースの位置はずれるものであった。
このため爪先から膝まで収容する旧来のソックスにおいて、レガースをずれないようにする種々の手段が提案されている(特許文献1〜4)。
例えばサッカー選手は、レガース(シンガード)と呼ばれる脛当てをソックスへ挿入して競技に臨む。
しかし、競技中選手の足が相手選手の足やボールと接触することにより、レガースの位置はずれるものであった。
このため爪先から膝まで収容する旧来のソックスにおいて、レガースをずれないようにする種々の手段が提案されている(特許文献1〜4)。
特許文献1には、ストッキングの脛部内面にシンガードを係止させる小突起状のポリウレタン弾性体からなる滑り止め材を付設し、当該シンガードがストッキングと一体になって固定してなるサッカー用ストッキングが示され(請求項1及び図1)、また、その請求項2へ該滑り止め材は粘着性弾性体からなるものが示され、その請求項3へ該滑り止め材について縦に細帯状へ突起を配置されたものが示され、その請求項4には該滑り止め材は横に細帯状に突起を配置されたものが示されている。
特許文献2には、サッカー、グランドホッケーなどで使用するストッキングに適したストッキングであって、足の脛に当たるストッキングの内側にポケットを付け当該ポケットの中に脛当てを入れて使用する脛当て入れ付きストッキングが示されている(請求項1及び図1)。
特許文献3には、各種の繊維からなる糸により編成されたソックス本体と、前記ソックス本体へ一体に編成された立体編み形状部とを備え、前記立体編み形状部は前記ソックス本体の編み目とひとつながりに編み込まれた立体編み形状部付きソックスが示され(請求項1及び図1)、その請求項2には、立体編み形状部はソックス本体の外側又は内側で、足首の周囲から脛その他の脚部の一部又は脚部の全体に延びるポケット状に形成されたものが示され、その請求項3には立体編み形状部についてソックス本体の外側で、はき口又は足首又はその中間の任意の位置から延び、ソックス本体の脚部周囲にスカート状又はフラップ状に形成されたものが示されている。
特許文献4には、サッカー等のスポーツ用ソックスに関し、ソックス本体(1)と、着用者の脛部に相当する位置のソックス本体(1)の内側上下にプロテクター(P)の縦寸法(L)と横幅寸法(W)と板厚寸法(T)に適合した所定寸法を有し、且つ、カバーの口部を上下内向きに対向させ、プロテクター(P)の上下方向から包囲して固着可能に縫着して設けたプロテクター固定用カバー(1a)(1b)から成り、且つ、プロテクター装着時は装着する足に適合するプロテクター(P)の左右の向きと取付面をそれぞれ合わせ、且つ、プロテクター固定用カバー(1a)(1b)を上下方向から内向きに包囲するように被覆して固着するものが示されている(請求項1及び図3)。
上記特許文献1〜4へ示すものは、上述の通り旧来の爪先から膝にかけて足を収容するソックスであり、爪先から足首を覆う領域と足首から膝を覆う領域とは一体になっている。
ソックスを履く選手の運動により、シューズ内でソックスの爪先側が足の爪先から離れてだぶつき、ソックスがずり下がることがある。このとき、爪先から足首を覆う領域に引っ張られ、ソックスの足首から膝を覆う領域もずり下がる。その結果、上記のレガースは、足の甲側へ落ちてしまう。
ソックスを履く選手の運動により、シューズ内でソックスの爪先側が足の爪先から離れてだぶつき、ソックスがずり下がることがある。このとき、爪先から足首を覆う領域に引っ張られ、ソックスの足首から膝を覆う領域もずり下がる。その結果、上記のレガースは、足の甲側へ落ちてしまう。
特許文献1〜4においてレガースがずれないようにレガースを挿入するポケットをソックスへ設けるなどの工夫がなされているが、ソックスの足首から膝を覆う領域がずり下がれば、否応なしにレガースは足の甲側まで下がってしまうのである。
このように運動すれば直ぐレガースが足の甲までずり下がった状態となるのでは、足首が自由に動かし難く、選手の動きを阻害してしまう。
このように運動すれば直ぐレガースが足の甲までずり下がった状態となるのでは、足首が自由に動かし難く、選手の動きを阻害してしまう。
その一方で最近ではサッカー選手によって、ソックスの爪先から足首を覆う領域と足首から膝を覆う領域とを足首の位置で切断して、テープで止めることが行われている(近いものとして特許文献5の図1(c)へ示す状態)。例えば、上記切断によりソックスの爪先から足首を覆う部分を切除し残った足首から膝までを覆う筒状の部分を、爪先から足首までを覆う既成の短ソックスと併用するのである。
詳しくは、選手が自由にチームカラーと異なる配色のストッキングを着用できない場合など、チームのストッキング(ソックス)の足首から膝までを覆う筒状の部分を残すことでストッキングのチームカラーはそのままにして、足首から爪先を収容し靴とのフィット機能を向上させた別途の短ソックスを併用するのである。
詳しくは、選手が自由にチームカラーと異なる配色のストッキングを着用できない場合など、チームのストッキング(ソックス)の足首から膝までを覆う筒状の部分を残すことでストッキングのチームカラーはそのままにして、足首から爪先を収容し靴とのフィット機能を向上させた別途の短ソックスを併用するのである。
このため最近では特許文献5の図1(b)へ示すように、当初よりソックスの爪先から足首を覆う領域に対し足首から膝を覆う領域が別体に形成されたものが市場に供給され、また足首から膝を覆う筒状のストッキングが単独で市場に供給されて爪先から足首を覆う短ソックス(特許文献5の図1(a))と併用することが徐々に行われつつある。
ソックスの爪先から足首を覆う領域と足首から膝を覆う領域とが分離したものを着用することによって、上記の通りソックスの爪先から足首を覆う領域(短ソックス)についてクッション性やシューズとのフィット性を向上させる機能を持ったものを選んだり、足首から膝を覆う領域にサポーターの機能を持ったものを選ぶなど、各領域に特化した機能性を確保することが容易になる。
ソックスの爪先から足首を覆う領域と足首から膝を覆う領域とが分離したものを着用することによって、上記の通りソックスの爪先から足首を覆う領域(短ソックス)についてクッション性やシューズとのフィット性を向上させる機能を持ったものを選んだり、足首から膝を覆う領域にサポーターの機能を持ったものを選ぶなど、各領域に特化した機能性を確保することが容易になる。
上記の特許文献5の図1へ示すようにソックスの爪先から足首を覆う領域に対し足首から膝を覆う領域を別体に形成したものでは、特許文献1〜4へ示す爪先から膝にかけて足を収容するソックスのような、爪先から足首を覆う領域に引っ張られてソックスの足首から膝を覆う領域もずり下がるという問題は生じ難いと言える。
そして特許文献5に例示するものでは、競技中レガースの位置が脛からずれないように、選手は通常ソックスの上から足首にテーピングを施しレガースの位置を固定させるので、テーピングを適切に行えば、他の選手やボールとの接触によってもレガースは脛からずり下がり難いと言える。
具体的にはソックスの足首から膝を覆う筒状部分の下端側へテープを巻き付けて、前記筒状部分を足首に固定すれば、ソックス内へ挿入されたレガースの下端側を足の甲から遠ざけることが可能である。
そして特許文献5に例示するものでは、競技中レガースの位置が脛からずれないように、選手は通常ソックスの上から足首にテーピングを施しレガースの位置を固定させるので、テーピングを適切に行えば、他の選手やボールとの接触によってもレガースは脛からずり下がり難いと言える。
具体的にはソックスの足首から膝を覆う筒状部分の下端側へテープを巻き付けて、前記筒状部分を足首に固定すれば、ソックス内へ挿入されたレガースの下端側を足の甲から遠ざけることが可能である。
しかし、トレーニングや試合毎にテーピングを行うという手間を採る必要があることや、ソックスの着用に毎回多量のテープを消費しなくてはならないという問題がある。
本発明は、ソックスの爪先から足首を覆う領域と足首から膝を覆う領域とが別々に形成されて併用されるものや前記両領域が分離したソックスにおける、上記の問題を第1の課題としてその解決を図る。
本発明は、ソックスの爪先から足首を覆う領域と足首から膝を覆う領域とが別々に形成されて併用されるものや前記両領域が分離したソックスにおける、上記の問題を第1の課題としてその解決を図る。
一方、旧来の爪先から膝を収容するソックスでは、他の選手やボールとの接触によって脛当てが足の周方向へ移動すること、即ち脛当てが脛から脹脛側へ移動するなどのずれは比較的生じ難いと言える。例えば旧来の爪先から膝を収容する袋状のソックスでは、上下へ縦に伸びる足首から脛を覆う領域に対し、横方向へ曲がって伸びる足首から爪先側を収容する領域が回り止めとなって、脛当てを収容するポケットの左右の縁が脛当てに押されてもソックスは足の周方向について回りに難いものとなっている。
しかし、上記の通り、足首から膝を覆う領域しか持たない筒状のソックスでは、上記ポケットを設けた場合、足の周方向についてポケットの内外を画する左右両縁を外部から力を受けた脛当てが押すことで、筒状のソックス全体が足の周方向へ比較的回り易い。ソックスが回れば、サポーターなどの足の特定の部位例えば脹脛を押圧する機能を備えたソックスでは、脹脛からサポーターの機能部分がずれてしまう。特定の形状を備えたレガースは、手探りでその位置を整えることができるが、編地などの生地で構成された不定形なサポーターの機能部分は手探りだけでは困難で目視により位置を整える必要がある。
本発明は、足首から膝を覆う領域しか持たない筒状のソックスにおける上記の問題を第2の課題としてその解決を図る。
本発明は、足首から膝を覆う領域しか持たない筒状のソックスにおける上記の問題を第2の課題としてその解決を図る。
本発明は、脛保護用の脛当てを保持することができるスポーツソックスについて、次の手段を採るものを提供する。
即ちこのスポーツソックスは、少なくとも足首から脛側に向け足を覆う筒状の本体部を備えると共に足の甲から爪先側を覆う部分を備えないソックスであり、ソックスの着用時に筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられて前記脛当てを前記本体部との間に挟む筒状の挟持用部を備えるものであり、筒状の前記挟持用部における一端側開口の周縁は略全周に渡って前記本体部の内周面と繋がっており、ソックスの着用時に挟持用部の前記一端側から前記挟持用部の他の一端側を上方へ向け前記本体部の内側へ折り返すことにて、前記挟持用部は筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられ前記脛当てを前記本体部との間に挟むものであり、前記挟持用部の前記一端側は、筒状の前記本体部の下端開口と間隔を開け当該下端開口よりも上方にて前記本体部の内周面と繋がっており、前記本体部において前記挟持用部の前記一端側と前記本体部の足首側の下端開口との間は、着用時に脛当てを足の甲から遠ざける離間領域を構成する。
また本発明は、脛保護用の脛当てを保持することができるスポーツソックスについて、次の手段を採るものを提供する。
即ちこのスポーツソックスは、少なくとも足首から脛側に向け足を覆う筒状の本体部と、前記本体部とは別体に形成され少なくとも足の甲から爪先側を覆う袋状の靴下部とを備えるセパレートソックスであり、ソックスの着用時に筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられて前記脛当てを前記本体部との間に挟む筒状の挟持用部を備えるものであり、筒状の前記挟持用部における一端側開口の周縁は略全周に渡って前記本体部の内周面と繋がっており、ソックスの着用時に挟持用部の前記一端側から前記挟持用部の他の一端側を上方へ向け前記本体部の内側へ折り返すことにて、前記挟持用部は筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられ前記脛当てを前記本体部との間に挟むものであり、前記挟持用部の前記一端側は、筒状の前記本体部の下端開口と間隔を開け当該下端開口よりも上方にて前記本体部の内周面と繋がっており、前記本体部において前記挟持用部の前記一端側と前記本体部の足首側の下端開口との間は、着用時に脛当てを足の甲から遠ざける離間領域を構成する。
更に本発明では、前記本体部は、前記離間領域に隣接して前記離間領域の上方に位置する筒状の締付領域と、前記締付領域に隣接して前記締付領域の上方に位置する筒状の非締付領域とを備え、ソックスの着用時において、前記非締付領域は、足の前側にて前記挟持用部を介し主として脛を覆い、足の後側にて主として脹脛を覆うものであり、前記締付領域は、筒状の前記本体部における前記非締付領域よりも径の窄まった、前記非締付領域よりも周方向の伸縮の大きな領域であり、前記離間領域も、筒状の前記本体部における前記非締付領域よりも径の窄まった、前記非締付領域よりも周方向の伸縮の大きな領域であるスポーツソックスを提供できた。
また更に本発明では、前記脛当てをレガースとするサッカー用のソックスであって、ソックスを足へ装着していない即ちソックスに負荷の掛かっていない状態において、前記離間領域の上下の幅は1cm〜15cmであるスポーツソックスを提供できた。
更にまた本発明では、前記本体部は、前記離間領域と共に、主領域と副領域とを備え、前記主領域は、前記締付部と前記非締付部とにて構成され、前記副領域は前記非締付部に隣接して前記非締付領域の上方へ位置し、ソックスの着用時において前記副領域の上端側が前記本体部の外側へ向け下方へ折り返されるものであり、前記離間領域において、本体部の前記主領域よりも多重に生地が重なっており、前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部の上下の幅は、前記離間領域の上下の幅よりも大きく前記離間領域を除いた前記本体部の上下の幅を超えないものであり、前記締付領域の上下の幅は前記離間領域の上下の幅を超えないものであり、前記本体部と前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部との間は、足の周方向について区画された部位を備えない非区画領域であるスポーツソックスを提供できた。
また本発明では、前記挟持用部は、内挿部と、外被部とにて構成され、前記内挿部は、前記本体部の内周面と繋がる挟持用部の前記一端側開口を備え、且つ、ソックスの着用時筒状の前記本体部の内側へ収容される筒状の領域であり、前記外被部は、前記内挿部の上端へ延設されソックスの着用時前記本体部の上端開口からはみ出す筒状の領域であり、前記膝当てを挟持用部の前記内挿部と前記本体部との間へ挿入した後、前記外被部が前記本体部の外側へ折り返されることによって、前記本体部上端と前記内挿部上端との間を閉鎖するスポーツソックスを提供できた。
更にまた本発明では、前記本体部及び前記挟持用部は、丸編みされた編地にて構成されたものであり、前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部において、脹脛に当接する編成領域の少なくとも一部は、足を押圧する着圧力を、足の周方向について脹脛よりも足の前方側へ位置する他の編成領域に比べて大きいものとする高着圧領域にて構成されたスポーツソックスを提供できた。
即ちこのスポーツソックスは、少なくとも足首から脛側に向け足を覆う筒状の本体部を備えると共に足の甲から爪先側を覆う部分を備えないソックスであり、ソックスの着用時に筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられて前記脛当てを前記本体部との間に挟む筒状の挟持用部を備えるものであり、筒状の前記挟持用部における一端側開口の周縁は略全周に渡って前記本体部の内周面と繋がっており、ソックスの着用時に挟持用部の前記一端側から前記挟持用部の他の一端側を上方へ向け前記本体部の内側へ折り返すことにて、前記挟持用部は筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられ前記脛当てを前記本体部との間に挟むものであり、前記挟持用部の前記一端側は、筒状の前記本体部の下端開口と間隔を開け当該下端開口よりも上方にて前記本体部の内周面と繋がっており、前記本体部において前記挟持用部の前記一端側と前記本体部の足首側の下端開口との間は、着用時に脛当てを足の甲から遠ざける離間領域を構成する。
また本発明は、脛保護用の脛当てを保持することができるスポーツソックスについて、次の手段を採るものを提供する。
即ちこのスポーツソックスは、少なくとも足首から脛側に向け足を覆う筒状の本体部と、前記本体部とは別体に形成され少なくとも足の甲から爪先側を覆う袋状の靴下部とを備えるセパレートソックスであり、ソックスの着用時に筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられて前記脛当てを前記本体部との間に挟む筒状の挟持用部を備えるものであり、筒状の前記挟持用部における一端側開口の周縁は略全周に渡って前記本体部の内周面と繋がっており、ソックスの着用時に挟持用部の前記一端側から前記挟持用部の他の一端側を上方へ向け前記本体部の内側へ折り返すことにて、前記挟持用部は筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられ前記脛当てを前記本体部との間に挟むものであり、前記挟持用部の前記一端側は、筒状の前記本体部の下端開口と間隔を開け当該下端開口よりも上方にて前記本体部の内周面と繋がっており、前記本体部において前記挟持用部の前記一端側と前記本体部の足首側の下端開口との間は、着用時に脛当てを足の甲から遠ざける離間領域を構成する。
更に本発明では、前記本体部は、前記離間領域に隣接して前記離間領域の上方に位置する筒状の締付領域と、前記締付領域に隣接して前記締付領域の上方に位置する筒状の非締付領域とを備え、ソックスの着用時において、前記非締付領域は、足の前側にて前記挟持用部を介し主として脛を覆い、足の後側にて主として脹脛を覆うものであり、前記締付領域は、筒状の前記本体部における前記非締付領域よりも径の窄まった、前記非締付領域よりも周方向の伸縮の大きな領域であり、前記離間領域も、筒状の前記本体部における前記非締付領域よりも径の窄まった、前記非締付領域よりも周方向の伸縮の大きな領域であるスポーツソックスを提供できた。
また更に本発明では、前記脛当てをレガースとするサッカー用のソックスであって、ソックスを足へ装着していない即ちソックスに負荷の掛かっていない状態において、前記離間領域の上下の幅は1cm〜15cmであるスポーツソックスを提供できた。
更にまた本発明では、前記本体部は、前記離間領域と共に、主領域と副領域とを備え、前記主領域は、前記締付部と前記非締付部とにて構成され、前記副領域は前記非締付部に隣接して前記非締付領域の上方へ位置し、ソックスの着用時において前記副領域の上端側が前記本体部の外側へ向け下方へ折り返されるものであり、前記離間領域において、本体部の前記主領域よりも多重に生地が重なっており、前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部の上下の幅は、前記離間領域の上下の幅よりも大きく前記離間領域を除いた前記本体部の上下の幅を超えないものであり、前記締付領域の上下の幅は前記離間領域の上下の幅を超えないものであり、前記本体部と前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部との間は、足の周方向について区画された部位を備えない非区画領域であるスポーツソックスを提供できた。
また本発明では、前記挟持用部は、内挿部と、外被部とにて構成され、前記内挿部は、前記本体部の内周面と繋がる挟持用部の前記一端側開口を備え、且つ、ソックスの着用時筒状の前記本体部の内側へ収容される筒状の領域であり、前記外被部は、前記内挿部の上端へ延設されソックスの着用時前記本体部の上端開口からはみ出す筒状の領域であり、前記膝当てを挟持用部の前記内挿部と前記本体部との間へ挿入した後、前記外被部が前記本体部の外側へ折り返されることによって、前記本体部上端と前記内挿部上端との間を閉鎖するスポーツソックスを提供できた。
更にまた本発明では、前記本体部及び前記挟持用部は、丸編みされた編地にて構成されたものであり、前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部において、脹脛に当接する編成領域の少なくとも一部は、足を押圧する着圧力を、足の周方向について脹脛よりも足の前方側へ位置する他の編成領域に比べて大きいものとする高着圧領域にて構成されたスポーツソックスを提供できた。
本発明では、前述の短ソックスとの併用を前提として当初より或いは切断により足の甲から爪先を覆う領域を備えないソックスや、更には足の甲から爪先を覆う袋状の靴下部と足首から膝を覆う筒状の本体部とが分離したセパレートソックスに関し、脛及び脹脛を覆う本体部が脛当てを保持する挟持用部を備えると共に脛当てを足の甲から上方へ離間させる離間領域を備えることにより、テーピングにて脛当ての位置を足の甲より高い位置に固定しなくても、脛当てと足の甲との間に上記離間領域が介在し、足の甲に対し脛当て下端を遠ざけ脛当てが足の甲側へ直ちに落ち込むのを妨げることができた。
即ち、請求項1に記載の本発明において、上記離間領域を備えることにて上記第1の課題を解決できた。
即ち、請求項1に記載の本発明において、上記離間領域を備えることにて上記第1の課題を解決できた。
特に、請求項3に記載の本発明では、テーピングを行う位置に対応する離間領域について、上記の通り本体部の非締付部よりも径が小さく非締付部よりも径方向の伸縮の大きなものとすることによって、ソックスの上から強くテープを巻き付けることで足首を締め付けるという従来の作業を全く不要とでき、テーピングをより確実に排除できるものとした。また、上記締付部により、本体部において脛当てをより確実に保持できるものとした。
また本発明は、本体部と当該本体部の内側へ折り返された挟持用部との間に足の周方向について区画する部位を備えない、即ち上記周方向について本体部と当該本体部の内側へ折り返された挟持用部との間に繋がった部分を備えず当該周方向について連続するものであることで、ソックス外部から膝当てに横方向への力が加わった場合ソックスを巻き込まずに脛当てのみがソックスに対し変位し、足の周方向について足に対するソックスの位置をずれ難いものとすることができた。
即ち、請求項5に記載の本発明において、本体部と当該本体部の内側へ折り返された挟持用部との間を上記非区画領域とすることで上記第2の課題を解決した。
上記非区画領域を備えることで、ソックスに対し脛当てが足の周方向についてずれ易くなるが、ソックスに手を入れて手探りで脛当ての位置を整えてやればよい。着用者において脛当てのずれは違和感が大きいので気付き易く、また、膝当てはプロテクターとして特定の形状を備えたパットであるので、手探りで直ちに位置を直すことができる。一方、ソックスの本体部の足に対する周方向へのずれは、本体部に高着圧領域などの機能部を設けた場合、競技中などそのずれに気付くことが難しく又気付いたとしてもずれた位置を整えにくい。例えば脹脛側に上記高着圧領域を設けた場合、目で見て確認しないと手探りだけでは正確に本体部の向きを整えるのは難しい。本発明の発明者は、逆転の発想により、足の周方向について脛当てを遮るものを設けずに脛当てが外部から力を受けた際足の周方向へずれることを許容し、ソックスの本体部が足の周方向に沿って足に対し脛当てに引きずられてずれるのを抑制したものである。
特に請求項6に記載の本発明は、膝当ての装着を容易にした。即ち、請求項6へ記載の本発明は、スポーツソックスを履いた後の、膝当ての出し入れを簡単なものとした。具体的には、ソックスを着用しているとき、挟持用部の外被部を上方へ伸ばした状態にして、膝当てを挟持用部の内挿部とスポーツソックスの本体部との間へ滑り込ませることができる。このため、ソックス着用後に子供でも簡単且つ正確に膝当てを足に装着することが可能となった。そして膝当てを装着した後、挟持用部の外被部を本体部の外側へ折り返すという簡単な動作によって前記本体部上端と前記内挿部上端とのを閉鎖することができる。当該閉鎖により膝当ての上端が本体部の上端と共に外被部に覆われ、運動中膝当てをソックスから上方へはみ出し難くいものとできたのである。またスポーツソックスも膝当てに邪魔されずり下がり難い。
即ち、請求項5に記載の本発明において、本体部と当該本体部の内側へ折り返された挟持用部との間を上記非区画領域とすることで上記第2の課題を解決した。
上記非区画領域を備えることで、ソックスに対し脛当てが足の周方向についてずれ易くなるが、ソックスに手を入れて手探りで脛当ての位置を整えてやればよい。着用者において脛当てのずれは違和感が大きいので気付き易く、また、膝当てはプロテクターとして特定の形状を備えたパットであるので、手探りで直ちに位置を直すことができる。一方、ソックスの本体部の足に対する周方向へのずれは、本体部に高着圧領域などの機能部を設けた場合、競技中などそのずれに気付くことが難しく又気付いたとしてもずれた位置を整えにくい。例えば脹脛側に上記高着圧領域を設けた場合、目で見て確認しないと手探りだけでは正確に本体部の向きを整えるのは難しい。本発明の発明者は、逆転の発想により、足の周方向について脛当てを遮るものを設けずに脛当てが外部から力を受けた際足の周方向へずれることを許容し、ソックスの本体部が足の周方向に沿って足に対し脛当てに引きずられてずれるのを抑制したものである。
特に請求項6に記載の本発明は、膝当ての装着を容易にした。即ち、請求項6へ記載の本発明は、スポーツソックスを履いた後の、膝当ての出し入れを簡単なものとした。具体的には、ソックスを着用しているとき、挟持用部の外被部を上方へ伸ばした状態にして、膝当てを挟持用部の内挿部とスポーツソックスの本体部との間へ滑り込ませることができる。このため、ソックス着用後に子供でも簡単且つ正確に膝当てを足に装着することが可能となった。そして膝当てを装着した後、挟持用部の外被部を本体部の外側へ折り返すという簡単な動作によって前記本体部上端と前記内挿部上端とのを閉鎖することができる。当該閉鎖により膝当ての上端が本体部の上端と共に外被部に覆われ、運動中膝当てをソックスから上方へはみ出し難くいものとできたのである。またスポーツソックスも膝当てに邪魔されずり下がり難い。
以下、図面に基づき本発明に係るスポーツソックスの実施の形態について、サッカー用のソックスを例示して説明する。
尚各図においてスポーツソックス着用時の状態を基準とし、Uは上方を、Sは下方を、Fは前方を、Bは後方を、Lは左方を、Rは右方を示す。また上記左方L及び右方Rについては、身体の左右(例えば右足・左足)を基準とし正面視における左右とは逆になっている。
尚各図においてスポーツソックス着用時の状態を基準とし、Uは上方を、Sは下方を、Fは前方を、Bは後方を、Lは左方を、Rは右方を示す。また上記左方L及び右方Rについては、身体の左右(例えば右足・左足)を基準とし正面視における左右とは逆になっている。
(基本構成)
図1及び図2へ示す通り、このスポーツソックスm(以下必要に応じて単にソックスmと呼ぶ。)は、筒編み機を用いて、編糸で編成されて筒状に形成されたものである。
このソックスmは、丸編みの編地にて一体に編成された、筒状の本体部1と筒状の挟持用部2とを備える。ソックスmの各部位の詳細については後述する。
但し、本体部1と挟持用部2とを夫々別々に編成し、本体部1に対し挟持用部2を「はぎ」や「とじ」その他の重ね編み或いは縫製により取り付けるものとしてもよい。
この例では、上記ソックスmは、足kの爪先k6から足kの甲k5を覆う部分は備えず(図6及び図7)、別途の短ソックスnと併用されるものである(図4、図6及び図7)。尚図4のn1は短ソックスnの上端を示す。
短ソックスnは、図4へ示す爪先k6から甲k5或いは足首k4に掛けて収容する袋状の短いソックス(靴下部)である。上記ソックスmは、単独で流通するものとする他、セパレートソックスとして、上記短ソックスnとセットで流通するものとしてもよい。
図1及び図2へ示す通り、このスポーツソックスm(以下必要に応じて単にソックスmと呼ぶ。)は、筒編み機を用いて、編糸で編成されて筒状に形成されたものである。
このソックスmは、丸編みの編地にて一体に編成された、筒状の本体部1と筒状の挟持用部2とを備える。ソックスmの各部位の詳細については後述する。
但し、本体部1と挟持用部2とを夫々別々に編成し、本体部1に対し挟持用部2を「はぎ」や「とじ」その他の重ね編み或いは縫製により取り付けるものとしてもよい。
この例では、上記ソックスmは、足kの爪先k6から足kの甲k5を覆う部分は備えず(図6及び図7)、別途の短ソックスnと併用されるものである(図4、図6及び図7)。尚図4のn1は短ソックスnの上端を示す。
短ソックスnは、図4へ示す爪先k6から甲k5或いは足首k4に掛けて収容する袋状の短いソックス(靴下部)である。上記ソックスmは、単独で流通するものとする他、セパレートソックスとして、上記短ソックスnとセットで流通するものとしてもよい。
(本体部)
ソックスmの上記本体部1が足kの足首k4から脛k1及び脹脛k2を収容する。
詳しくは本体部1は、主領域10と、離間領域11と、副領域12とからなる(図1及び図2(B))。
ソックスmの着用時の本体部1について、上記主領域10は足首k4から脛k1側に向け足kを覆う区間である。
本体部1の上記主領域10は、締付領域10aと、非締付領域10bとを備える。
主領域10とりわけ非締付領域10bは、足kの前側において主として足首k4から脛k1を覆い足kの後側において主として足首k4から脹脛k2を覆う。
具体的には、ソックスmの着用時において、締付領域10a及び非締付領域10bが、足kの前側にて後述のレガースp及び挟持用部2を介して主として脛k1を覆い、非締付領域10bが、足kの後側にて主として脹脛k2を覆う。
ソックスmの上記本体部1が足kの足首k4から脛k1及び脹脛k2を収容する。
詳しくは本体部1は、主領域10と、離間領域11と、副領域12とからなる(図1及び図2(B))。
ソックスmの着用時の本体部1について、上記主領域10は足首k4から脛k1側に向け足kを覆う区間である。
本体部1の上記主領域10は、締付領域10aと、非締付領域10bとを備える。
主領域10とりわけ非締付領域10bは、足kの前側において主として足首k4から脛k1を覆い足kの後側において主として足首k4から脹脛k2を覆う。
具体的には、ソックスmの着用時において、締付領域10a及び非締付領域10bが、足kの前側にて後述のレガースp及び挟持用部2を介して主として脛k1を覆い、非締付領域10bが、足kの後側にて主として脹脛k2を覆う。
離間領域11は、本体部1の主領域10より下方の区間を構成する。離間領域11の下端は、筒状の本体部1の下端開口13を備える。
締付領域10aは、上記離間領域11と隣接して離間領域11の上方に位置する。非締付領域10bは締付領域10aと隣接して締付領域10aの上方へ位置する。
締付領域10aは、筒状の本体部1における非締付領域10bよりも径の窄まった部位である(図1、図2(B)及び図3(B))。締付領域10aは、非締付領域10bよりも足の周方向について伸縮の大きな領域である。
離間領域11も、筒状の本体部1における非締付領域10bよりも径の窄まった部位である。離間領域11もまた、非締付領域10bよりも足の周方向について伸縮の大きな領域である。
離間領域11の上記径は、締付領域10aの上記径とほぼ同じものとしてもよいが、離間領域11は、更に締付領域10aよりも径の窄まった部位とするのが好ましい。
締付領域10aは、上記離間領域11と隣接して離間領域11の上方に位置する。非締付領域10bは締付領域10aと隣接して締付領域10aの上方へ位置する。
締付領域10aは、筒状の本体部1における非締付領域10bよりも径の窄まった部位である(図1、図2(B)及び図3(B))。締付領域10aは、非締付領域10bよりも足の周方向について伸縮の大きな領域である。
離間領域11も、筒状の本体部1における非締付領域10bよりも径の窄まった部位である。離間領域11もまた、非締付領域10bよりも足の周方向について伸縮の大きな領域である。
離間領域11の上記径は、締付領域10aの上記径とほぼ同じものとしてもよいが、離間領域11は、更に締付領域10aよりも径の窄まった部位とするのが好ましい。
副領域12は、上記本体部1の主領域10より上方の区間を構成する(図1、図2(B)及び図3(B))。
図1及び図2(B)へ示す通り、副領域12の上端は、筒状の本体部1の上端開口14を備える。
図5へ示す通り、ソックスmの着用時において副領域12は主領域10の外周面へ折り返される部位である(図5〜図7)。本体部1は副領域12を備えないものとしても実施できる。尚図5において、破線は挟持用部2を示し、二点鎖線はレガースpを示す。
図2(B)及び図3(B)へ示す通り、ソックスmの厚み方向について編地が1枚の主領域10に対し、上記の離間領域11と副領域12の夫々については編地が袋編みで二重(端面視において袋状)になっている。
特に離間領域11について編地を二重にすることによって、離間領域11は型崩れし難くなり、足kの甲k5からレガースpを遠ざけた状態を維持するのに適する。
図1及び図2(B)へ示す通り、副領域12の上端は、筒状の本体部1の上端開口14を備える。
図5へ示す通り、ソックスmの着用時において副領域12は主領域10の外周面へ折り返される部位である(図5〜図7)。本体部1は副領域12を備えないものとしても実施できる。尚図5において、破線は挟持用部2を示し、二点鎖線はレガースpを示す。
図2(B)及び図3(B)へ示す通り、ソックスmの厚み方向について編地が1枚の主領域10に対し、上記の離間領域11と副領域12の夫々については編地が袋編みで二重(端面視において袋状)になっている。
特に離間領域11について編地を二重にすることによって、離間領域11は型崩れし難くなり、足kの甲k5からレガースpを遠ざけた状態を維持するのに適する。
離間領域11は、ソックスm着用時にレガースpを足の甲から遠ざける領域である。
ソックスmを足へ装着していない状態、即ちソックスmに負荷の掛かっていない状態において、離間領域11の上下の幅は、1cm〜15cmとするのが好ましく、2cm〜10cmとするのがより好ましく、4cm〜7cmとするのが更に好ましい。
また、締付領域10aの上下の幅は離間領域11の上下の幅を超えないものとするのが好ましい。即ち締付領域10aの上下の幅は離間領域11の上下の幅と同じか小さいものとするのが好ましい。但し、締付領域10aの上下の幅を離間領域11の上下の幅より大きく形成するのを排除するものではない。
ここで前述のソックスmの各部位の詳細について本体部1を中心に説明する。
この例では、ソックスmは、下部ニードルシリンダと上部ニードルシリンダを備えた周知のダブルシリンダの丸編機(ダブルシリンダ円形編機)にて筒編みされたものであり、本体部1の主領域10と離間領域11と副領域12、更に挟持用部2とが連続して編成される。離間領域11及び副領域12の夫々は、筒編みの主領域10の上下へ袋編みに編成された領域であり、主領域10の非締付領域10bはゴム糸や弾性糸の挿入されない通常の筒編みで二重に編成された領域であり、主領域10の締付領域10aはゴム糸又は弾性糸が挿入糸として挿入された一重の編成領域である。
ソックスmを足へ装着していない状態、即ちソックスmに負荷の掛かっていない状態において、離間領域11の上下の幅は、1cm〜15cmとするのが好ましく、2cm〜10cmとするのがより好ましく、4cm〜7cmとするのが更に好ましい。
また、締付領域10aの上下の幅は離間領域11の上下の幅を超えないものとするのが好ましい。即ち締付領域10aの上下の幅は離間領域11の上下の幅と同じか小さいものとするのが好ましい。但し、締付領域10aの上下の幅を離間領域11の上下の幅より大きく形成するのを排除するものではない。
ここで前述のソックスmの各部位の詳細について本体部1を中心に説明する。
この例では、ソックスmは、下部ニードルシリンダと上部ニードルシリンダを備えた周知のダブルシリンダの丸編機(ダブルシリンダ円形編機)にて筒編みされたものであり、本体部1の主領域10と離間領域11と副領域12、更に挟持用部2とが連続して編成される。離間領域11及び副領域12の夫々は、筒編みの主領域10の上下へ袋編みに編成された領域であり、主領域10の非締付領域10bはゴム糸や弾性糸の挿入されない通常の筒編みで二重に編成された領域であり、主領域10の締付領域10aはゴム糸又は弾性糸が挿入糸として挿入された一重の編成領域である。
(挟持用部2)
筒状の挟持用部2における一端側開口の周縁は全周に渡って上記の通り本体部1の内周面と繋がっている。詳しくは、挟持用部2の一端側は、筒状の本体部1の下端開口13と間隔を開け当該下端開口13よりも上方にて本体部1の内周面と繋がっており、挟持用部2の上記一端は挟持用部2の基端21をなす。挟持用部2の上記一端(基端21)側開口は、全周に渡って本体部1の内周面と繋がったものとしたが、レガースpが下方へ通り抜けることができないものであれば、一部に繋がっていない箇所があってもよい(特許請求の範囲における略全周とは、このような一部繋がっていないものも含むという意味である)。
挟持用部2の基端21は、上記締付領域10aと離間領域11の境界にて繋がっている。即ち、本体部1において挟持用部2の上記一端(基端21)側と本体部1の足首側の上記下端開口13との間が、上記離間領域11をなすものである。
筒状の挟持用部2における一端側開口の周縁は全周に渡って上記の通り本体部1の内周面と繋がっている。詳しくは、挟持用部2の一端側は、筒状の本体部1の下端開口13と間隔を開け当該下端開口13よりも上方にて本体部1の内周面と繋がっており、挟持用部2の上記一端は挟持用部2の基端21をなす。挟持用部2の上記一端(基端21)側開口は、全周に渡って本体部1の内周面と繋がったものとしたが、レガースpが下方へ通り抜けることができないものであれば、一部に繋がっていない箇所があってもよい(特許請求の範囲における略全周とは、このような一部繋がっていないものも含むという意味である)。
挟持用部2の基端21は、上記締付領域10aと離間領域11の境界にて繋がっている。即ち、本体部1において挟持用部2の上記一端(基端21)側と本体部1の足首側の上記下端開口13との間が、上記離間領域11をなすものである。
図3(A)(B)及び図6、図7へ示す通り、ソックスmの着用時に挟持用部2の上記一端側から挟持用部2の他の一端側を上方へ向け本体部1の内側へ折り返すことにて、挟持用部2は筒状の本体部1の内周面側へ重ねられ脛当て即ちレガースpを本体部1との間に挟む。上方へ折り返されることによって、自由端である挟持用部2の上記他の一端が挟持用部2の上端22となる。
図3(A)(B)及び図6へ示す通り、本体部1の内側へ折り返された挟持用部2の上下の幅は、離間領域11の上下の幅よりも大きく離間領域11を除いた本体部1の上下の幅を超えない。
本体部1と本体部1の内側へ折り返された挟持用部2との間は、足の周方向について本体部1と挟持用部2とを画する部位を備えない非区画領域である(図2(A)及び図3(A))。
但し、足kの周方向について、本体部1と本体部1の内側へ折り返された挟持用部2との間は、ポケットとして足kの周方向について区画された領域(区画領域)としてもよい。足kの周方向について、上記区画領域の周方向の長さをレガースpの長さよりも大きなものとして、ソックスmの外側から力を受けたレガースpが足kの周方に沿って変位する十分な余裕を持つものとすればよいのである。
本体部1と本体部1の内側へ折り返された挟持用部2との間は、足の周方向について本体部1と挟持用部2とを画する部位を備えない非区画領域である(図2(A)及び図3(A))。
但し、足kの周方向について、本体部1と本体部1の内側へ折り返された挟持用部2との間は、ポケットとして足kの周方向について区画された領域(区画領域)としてもよい。足kの周方向について、上記区画領域の周方向の長さをレガースpの長さよりも大きなものとして、ソックスmの外側から力を受けたレガースpが足kの周方に沿って変位する十分な余裕を持つものとすればよいのである。
着用時において、挟持用部2は、上下方向について脹脛k2の全体を覆うものとする他、脹脛k2の一部のみ覆うものとしてもよい。
レガースpの下端側は、本体部1の上記締付領域10aと挟持用部2との間に挟まれ位置が安定する。また、本体部1の上記離間領域11によって、レガースpは足kの甲k5側へ下がろうとするのを邪魔される。
この例では、挟持用部2の上下の幅は本体部1の締付領域10aの下端と非締付領域10bの上端間の幅よりも小さなものとする。
尚この例では、レガースpの上下の幅は、10cm〜30cmを想定し、好ましくは15cm〜25cmを想定し、より好ましくは17cm〜18cmを想定している。但し、上記寸法範囲を外れる脛当ての使用を排除するものではない(図6)。
レガースpの下端側は、本体部1の上記締付領域10aと挟持用部2との間に挟まれ位置が安定する。また、本体部1の上記離間領域11によって、レガースpは足kの甲k5側へ下がろうとするのを邪魔される。
この例では、挟持用部2の上下の幅は本体部1の締付領域10aの下端と非締付領域10bの上端間の幅よりも小さなものとする。
尚この例では、レガースpの上下の幅は、10cm〜30cmを想定し、好ましくは15cm〜25cmを想定し、より好ましくは17cm〜18cmを想定している。但し、上記寸法範囲を外れる脛当ての使用を排除するものではない(図6)。
本体部1の内側へ折り返された挟持用部2において、脹脛k2に当接する編成領域の少なくとも一部は、足kを押圧する着圧力を、足kの周方向について脹脛k2よりも足kの前方側へ位置する他の編成領域に比べて大きい高着圧領域24として構成されている。当該他の編成の領域を必要に応じて非高着圧領域23と呼ぶ。
高着圧領域24は、次の(i)〜(iii)の何れか1つ又は2つ以上を組み合わせたものとすることができる。
(i)高着圧領域24は、非高着圧領域23の度目より度目の大きさを小さくした領域とする。
(ii)非高着圧領域23はタック編みを備えない即ちタック編み以外で編成された領域とし高着圧領域24はタック編みの編成を備えるものとする。
(iii)
非高着圧領域23は弾性糸を備えない領域とし高着圧領域24を弾性糸の挿入された領域とする。
高着圧領域24は、次の(i)〜(iii)の何れか1つ又は2つ以上を組み合わせたものとすることができる。
(i)高着圧領域24は、非高着圧領域23の度目より度目の大きさを小さくした領域とする。
(ii)非高着圧領域23はタック編みを備えない即ちタック編み以外で編成された領域とし高着圧領域24はタック編みの編成を備えるものとする。
(iii)
非高着圧領域23は弾性糸を備えない領域とし高着圧領域24を弾性糸の挿入された領域とする。
特に好ましい例としては、高着圧領域3は、足kの長手方向を長手とする領域とし、足kの周方向について脹脛k2に当接する編成領域の、一部又は全部を構成するものとし、高着圧領域24は、非高着圧領域23に比べて度目の小さな領域とし且つ非高着圧領域24にはないタック編みの編成を備えた領域とし、高着圧領域24が、脹脛k2の足kの周方向における後端部位へ当接する部分を備え、高着圧領域24が、足kの周方向について脹脛k2に当接する編成領域の60パーセント〜100パーセントの領域を占め、高着圧領域24が、15ヘクトパスカル〜30ヘクトパスカルの着圧力であり、非高着圧領域23が、3ヘクトパスカル〜7ヘクトパスカル低い着圧力とする。また、ソックスmは、着用していない状態において、高着圧領域24の上端を踵k2の底となる位置から21〜30cmとするのが特に好ましい。高着圧領域24が上記配置を採れるように挟持用部2及び上記離間領域11の寸法を設定すればよいのである。また上記特に好ましい例に併せて、高着圧領域24に弾性糸が挿入されたものとしてもよいし、更に、高着圧領域24には、前記弾性糸を芯糸として鞘糸でカバーリングした糸が挿入されたものとしてもよい。上記カバーリングした糸には、DCY(Double Covered yarn)を用いることができる。
高着圧領域24には、2コース以上毎に編み針を昇降させて、各コース毎に編針へ供給される2本以上の本数の編糸で編成した編目を設けておき、非高着圧領域23の全域は、1コース毎に編み針を昇降させて形成することができる。
また、挟持用部2は、脹脛k2に当接する編成領域の少なくとも一部、例えば、外側腓腹筋や内側腓腹筋及びその深層(内側)にあるひらめ筋のある部位に当接する部分を、高着圧領域24にて構成する。
この例では、図7及び図8へ示す通り、高着圧領域24は、挟持用部2の基端21から上端22に掛けて挟持用部2の全長(全高)に渡って形成されている。
この例では、図7及び図8へ示す通り、高着圧領域24は、挟持用部2の基端21から上端22に掛けて挟持用部2の全長(全高)に渡って形成されている。
ソックスmの着用時、足kの長手方向(上下方向)においては、上記高着圧領域24の下端が足kの踵k7の底から6〜15cmの位置に配置され、上記高着圧領域24の上端が踵k7の底から21〜30cmの位置に配置されるように、挟持用部2を形成するのが好ましい。本体部1の上記離間領域11は、上記挟持用部2の配置を可能とするように上下の幅を設定しておく。上述の通り、離間領域11の編地を二重にして、離間領域11の位置をより安定させることにて、運動中高着圧領域24を上記位置に確実に維持することができる。
また高着圧領域24の上記配置が可能であれば、挟持用部2の基端21から上端22にかけて上記の通り挟持用部2の全長に渡って高着圧領域24を形成するのに限定するものではなく、上下方向について挟持用部2の一部にのみ高着圧領域24が形成されるものとしても実施可能である。
また、挟持用部2や高着圧領域24の寸法数値は、上記に限定するものではなく、挟持用部2の伸縮性の程度やサイズによって変更すればよい。
また高着圧領域24の上記配置が可能であれば、挟持用部2の基端21から上端22にかけて上記の通り挟持用部2の全長に渡って高着圧領域24を形成するのに限定するものではなく、上下方向について挟持用部2の一部にのみ高着圧領域24が形成されるものとしても実施可能である。
また、挟持用部2や高着圧領域24の寸法数値は、上記に限定するものではなく、挟持用部2の伸縮性の程度やサイズによって変更すればよい。
高着圧領域24が、足kの脹脛k2部分を周方向r(図8(A)(B))に通過する当該通過部分全体(脹脛kと当接する編成領域の周方向rの長さ)の約70〜80パーセントの領域を、占めている。足kの脹脛k2部分を周方向r(図8(A)(B))に通過する当該通過部分全体というのは、着用前の状態において、下端(基端21)で約6〜10cm程度、上端22で約15〜20cm程度の範囲に形成されている。これらの数値は、挟持用部2の伸縮性の程度やサイズによって変化する。
上記の伸縮性は、編成の種類(例えば、メリヤス編みやタック編み等)によって、また、編成する糸の種類等によって変化する。
上記の伸縮性は、編成の種類(例えば、メリヤス編みやタック編み等)によって、また、編成する糸の種類等によって変化する。
高着圧領域24は、上記通過部分全体の約60パーセント〜100パーセントの領域を占めること、特に上記通過部分全体の80パーセント〜100パーセントの領域を占めることが、高着圧領域24による作用効果を顕著にする上で好ましい。この実施の形態に係るスポーツソックスmの挟持用部2の場合、ソックスm未着用の状態において脹脛k2部分の上端部に当接する編成領域の周方向rの長さを15〜25cmとし同下端部の周方向rの長さを略10〜20cm程度の寸法としている。
尚前記寸法は、高着圧領域24の効果を確保できることを前提に、対象者のサイズによって適宜変更すればよい。
尚前記寸法は、高着圧領域24の効果を確保できることを前提に、対象者のサイズによって適宜変更すればよい。
また、具体的な前記着圧力に関しては、例えば、高着圧領域24は15〜30ヘクトパスカル、高着圧領域24以外即ち非高着圧領域23は、高着圧領域24より2〜7ヘクトパスカル、好ましくは3〜6ヘクトパスカル程度低い着圧力となるよう構成されている。即ち、非高着圧領域23は、8〜28ヘクトパスカル、好ましくは9〜27ヘクトパスカル程度の着圧力となるよう構成されている。
しかし、高着圧領域24は10〜35ヘクトパスカルの着圧力となるよう、且つ、非高着圧領域23は高着圧領域24より2〜8ヘクトパスカル程度低い着圧力となるよう構成してもよい。
この例では、高着圧領域24の着圧力は約18ヘクトパスカル、非高着圧領域23の着圧力は約13ヘクトパスカルの押圧力となるよう構成されている。
しかし、高着圧領域24は10〜35ヘクトパスカルの着圧力となるよう、且つ、非高着圧領域23は高着圧領域24より2〜8ヘクトパスカル程度低い着圧力となるよう構成してもよい。
この例では、高着圧領域24の着圧力は約18ヘクトパスカル、非高着圧領域23の着圧力は約13ヘクトパスカルの押圧力となるよう構成されている。
この他高着圧領域24の着圧力は約15ヘクトパスカル、非高着圧領域23の着圧力は10〜12ヘクトパスカルの押圧力となるように構成してもよい。
本体部1の非締付領域10bは、上記挟持用部2における高着圧領域24と非高着圧領域23の上記着圧力の設定を阻害しない。即ち、非締付領域10bは、挟持用部2の上記着圧力による効果を阻害するような足kに対する締付けを行わないものとする。
また、スポーツの種類や需要者の好みによって、高着圧領域24及び非高着圧領域23夫々の着圧力を、上記値よりも大きく設定してもよい。また、高着圧領域24内の各部において着圧力を一定とするものに限定するものではない。即ち、高着圧領域24内にて度目を変化や弾性糸の有無などにて着圧力の異なる領域を設定してもよい。同様に非高着圧領域23の各部において着圧力を一定とするものに限定するものではない。
本体部1の非締付領域10bは、上記挟持用部2における高着圧領域24と非高着圧領域23の上記着圧力の設定を阻害しない。即ち、非締付領域10bは、挟持用部2の上記着圧力による効果を阻害するような足kに対する締付けを行わないものとする。
また、スポーツの種類や需要者の好みによって、高着圧領域24及び非高着圧領域23夫々の着圧力を、上記値よりも大きく設定してもよい。また、高着圧領域24内の各部において着圧力を一定とするものに限定するものではない。即ち、高着圧領域24内にて度目を変化や弾性糸の有無などにて着圧力の異なる領域を設定してもよい。同様に非高着圧領域23の各部において着圧力を一定とするものに限定するものではない。
具体的には、高着圧領域24の上下方向(足kの長手方向)の各部位で、例えば上端部位と下端部位とで、或いは上端部位、下端部位および中間部位で、着圧力が夫々異なるように構成してもよい。例えば、高着圧領域24において、その上端から下端にゆくほど着圧力が徐々に小さくなるように構成してもよい。
高着圧領域24は、図8(A)へ示す通り、脹脛k2部分を周r方向に通過する(周r方向について)当該脹脛k2部分に当接する編成領域のほぼ全ての部分に形成されたものとしてもよいし、図8(B)へ示す通り、足kの脹脛24部分を後方より押圧するように、高着圧領域24を脹脛k2部分の後端部に当接する後端部20にのみ形成するものとしてもよい。
高着圧領域24及び高着圧領域24より着圧力の小さい非高着圧領域23を形成する手法としては、一例として上記(i)で触れたように編成時の度目(編目長)を変化させる(大きく又は小さくする)ことによって形成することができる。例えば、高着圧領域24は、非高着圧領域23より小さな度目で編成することによって形成することができる。
また、高着圧領域24形成の他の手法として、上記(iii)で簡単に触れた通り、高着圧領域24に関し、ゴム糸(又はポリウレタン等の弾性糸を芯糸としてポリエステル又はナイロン等を鞘糸としてカバーリングした糸、例えばSCY(Single Covered Yarn)や前述のDCYなどの挿入糸を、編糸の編目の間に引っ張り勝手に(強く引っ張って)挿入するか、又は、ゴム糸等を引っ張り勝手にして編糸とともに挿入することによって形成することができる。
一方、高着圧領域以外の部分(非高着圧領域23)は、前記ゴム糸(又はSCY、DCY)などを、強く引っ張らず(糸の張力を大きくせず)に挿入するか、又は非高着圧領域23には、ゴム糸(又はSCY、DCY)などの挿入糸を挿入しないものとし形成すればよい。勿論高着圧領域24と非高着圧領域23の編成は、上記挿入糸の有無以外の手法を採用することができる。
一方、高着圧領域以外の部分(非高着圧領域23)は、前記ゴム糸(又はSCY、DCY)などを、強く引っ張らず(糸の張力を大きくせず)に挿入するか、又は非高着圧領域23には、ゴム糸(又はSCY、DCY)などの挿入糸を挿入しないものとし形成すればよい。勿論高着圧領域24と非高着圧領域23の編成は、上記挿入糸の有無以外の手法を採用することができる。
勿論高着圧領域24を前述のタックを備える領域として編成してもよい。例えば図9に図示するように高着圧領域24においては、筒編み機のシリンダの2回転毎(2コース毎)又はそれ以上の回転毎(2以上のコース毎)に編み針を昇降させて、各周毎(各コース毎)に編針に供給される2本又はそれ以上の本数の編糸で編目を編成しても、高着圧領域24を形成することができる。非高着圧領域23はシリンダ1回転毎(1コース毎)に編み針を昇降させればよい。尚、図9中a,b,cは各周(各コース)毎に供給された編糸を示し、5は編み針を、符号6はシンカーを示す。上記筒編み機には、電子的信号により各編針を昇降させる形式のものを採用することができる。
また、多層編み(この実施の形態では「三層編み」)の靴下を編成する際の編成手法を、挟持用部2の高着圧領域24の形成時に行うことによって、高着圧領域24と高着圧領域24よりも着圧力の小さい非高着圧領域23を形成することができる。即ち高着圧領域24において、図10に示すように、筒編み機の一つの編糸供給口から表糸a1を、別の編糸供給口から裏糸b1を、さらに別の編糸給口から内糸c1を、それぞれ給糸することによって、着圧力の高い高着圧領域24を形成することができる。そして着圧力の低い非高着圧領域23では、上記表糸a1、裏糸b1、内糸c1のいずれか1本(あるいは2本)の編糸のみを供給して、着圧力の小さい領域を編成する。尚、図10において、Mは筒編み機を示し、符号2a、2b、2cは各編糸の給糸口を示し、3はシリンダを示し、4は給糸される編糸をガイドする箱を示し、5は編針を示し、6はシンカーを示し、また矢印Rrはシリンダ3の回転方向を示す。
上述の通り、上記各手法の2つ或いは3つを適宜選択して組み合わせ又は全ての手法を組み合わせることによっても、高着圧領域24と高着圧領域24より着圧力の小さい他の編成領域即ち非高着圧領域23を形成することができる。既に述べた通り、高着圧領域24を、タック編みで形成するとともに、高着圧領域24を非高着圧領域23に比べて度目を小さくし、或いは、高着圧領域24を、ゴム糸(又はポリウレタン等の弾性糸を芯糸としてポリエステル又はナイロン等を鞘糸としてカバーリングした糸、例えば上記SCY、DCYなどを、編糸の編目の間に引っ張り勝手に挿入すること等によっても、形成することができるのである。このように前記各手法のうちの一つの手法又は二つ以上の手法の組み合わせによる編成は、必要とする着圧力或いは機能又は用途等に応じて行うことができる。編成中にタックを設けることによって、伸縮性を押さえて着圧力を高めることができるのである。
通常のタック編み(Tuck Stitch) は、図11(A)へ示す通り、一部のコースc2で編み針から編目を脱出させず、次のコースc3で複数ループを編み針から脱出させた編成組織である。
即ち狭義の「タック」とは、糸を何本か編み針にかけた状態にした後、次に来る糸で元の編み目に戻す編み方である(図11(A)(B))。
狭義のタック編みでは、図11(A)へ示す通り、特定のコースで編み目を編み針から脱出させず、次のコースで複数ループを編み針から脱出させる組織であるため、ループaの根本にはタックとなるループ崩れの横糸Tと共に他のコースc3の横糸bが掛けられる。図11(B)は、他のコースc2の横糸bと共にループaの根本へタックとなる横糸T1,T2が掛けられた例を示している。尚図示した例と異なりタックとなる横糸は3本以上としてもよい。
一方ウェルト編みとは、浮き編(Float Stitch) とも言い、一部分で糸を針に掛けず編地の裏に浮かせた編成組織である。
即ち「ウェルト」は、数本の糸を編み針にかけないで次に来る糸で元の編み目(ループa)に戻す編み方である(図11(C)(D))。
ウェルト編みでは、図11(C)へ示す通り、ループを形成しない横糸Wが存在する。また図11(D)へ、ウェルトとなるループを形成しない2本の横糸W1,W2が存在する例を示す。尚図示した例と異なりウェルトとなる横糸は3本以上としてもよい。
上記の通りタックは未完成ループを作ることであり、ウェルトはループを作らないことである。
但し、ここでいうタック編みについては、ループの有無も含め正確にループを形成しない編成を備える(ニットとしないこと)ことを指し、通常の(上記狭義の)タック編み以外に上記ウェルト編みも含む。
即ち狭義の「タック」とは、糸を何本か編み針にかけた状態にした後、次に来る糸で元の編み目に戻す編み方である(図11(A)(B))。
狭義のタック編みでは、図11(A)へ示す通り、特定のコースで編み目を編み針から脱出させず、次のコースで複数ループを編み針から脱出させる組織であるため、ループaの根本にはタックとなるループ崩れの横糸Tと共に他のコースc3の横糸bが掛けられる。図11(B)は、他のコースc2の横糸bと共にループaの根本へタックとなる横糸T1,T2が掛けられた例を示している。尚図示した例と異なりタックとなる横糸は3本以上としてもよい。
一方ウェルト編みとは、浮き編(Float Stitch) とも言い、一部分で糸を針に掛けず編地の裏に浮かせた編成組織である。
即ち「ウェルト」は、数本の糸を編み針にかけないで次に来る糸で元の編み目(ループa)に戻す編み方である(図11(C)(D))。
ウェルト編みでは、図11(C)へ示す通り、ループを形成しない横糸Wが存在する。また図11(D)へ、ウェルトとなるループを形成しない2本の横糸W1,W2が存在する例を示す。尚図示した例と異なりウェルトとなる横糸は3本以上としてもよい。
上記の通りタックは未完成ループを作ることであり、ウェルトはループを作らないことである。
但し、ここでいうタック編みについては、ループの有無も含め正確にループを形成しない編成を備える(ニットとしないこと)ことを指し、通常の(上記狭義の)タック編み以外に上記ウェルト編みも含む。
上記スポーツソックスmは、一般の靴下と同様に、丸編機(筒編機)を用いて、編成することができる。しかし、それ以外の形態の靴下編み機(例えば、横編み機)や、手編みによっても編成することができる。
本発明に係る上記ソックスmを履くと、脹脛k2に当接する領域のうちで高着圧領域24で形成されている部分では、足k表面から内部へ向けて非高着圧領域23に比べて大きな着圧力が作用して、上記ソックスmを履いている間、腓腹筋やひらめ筋を外方から押圧するため、歩行や運動したときに屈伸する筋力が脚の長手方向に効果的に作用する。この結果、疲れ難く、脚が軽くなったような感覚を覚える。
挟持用部2の上記高着圧領域24以外の部分即ち非高着圧領域23では、足kはその表面から内部に向けた比較的大きな着圧力で押圧されないため、血行が無用に阻害されることがない。
このため長時間に渡り上記ソックスmを履いても、疲労が生じ難く且つ下脚部に「むくみ」が格段に生じ難くなる。
更に上記に加えてソックスmを履いている状態では、前述のように脹脛k2の少なくとも一部が高着圧領域24によって外方から押圧されているため、当該押圧されている方向と直交する方向(側方)から見ると外観的に脚をスリムに見せることができ、女子サッカーの選手にも好まれる。
挟持用部2の上記高着圧領域24以外の部分即ち非高着圧領域23では、足kはその表面から内部に向けた比較的大きな着圧力で押圧されないため、血行が無用に阻害されることがない。
このため長時間に渡り上記ソックスmを履いても、疲労が生じ難く且つ下脚部に「むくみ」が格段に生じ難くなる。
更に上記に加えてソックスmを履いている状態では、前述のように脹脛k2の少なくとも一部が高着圧領域24によって外方から押圧されているため、当該押圧されている方向と直交する方向(側方)から見ると外観的に脚をスリムに見せることができ、女子サッカーの選手にも好まれる。
尚、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、例示した以外の種々の形態で本発明を実施できる。
(変更例)
上述してきた例において、本体部1の主領域10は生地としての編地を一重とし、離間領域11は編地を二重にするものとした。この他、主領域10と共に離間領域11も編地を一重としてもよい。但し離間領域11の編地は二重とすることにより型崩れが生じ難く、レガースpを確実に足kの甲k5から引き離しておくことができる。また、離間領域11は編地を三重以上に重ねたものとしてもよい。尚、離間領域11や副領域12の上記二重や三重を含む多重(請求項5)というのは、上記の通り布地として編地が多重に重ねられているという意味即ち図2(B)及び図3(B)に示すループ状(袋状)になっているという意味である。
尚図1へ示すソックスmを、図4へ示す短ソックスnに代え、爪先k6から膝k1及び脹脛k2を覆う長ソックス(ハイソックス)に重ねて着用するものとしてもよい。但し、ソックスmと併用する長ソックスには足kに対する締付力が、ソックスmの挟持用部2の高着圧領域24と非高着圧領域23による効果を阻害しないものを用いるのが好ましい。
上述してきた例において、本体部1の主領域10は生地としての編地を一重とし、離間領域11は編地を二重にするものとした。この他、主領域10と共に離間領域11も編地を一重としてもよい。但し離間領域11の編地は二重とすることにより型崩れが生じ難く、レガースpを確実に足kの甲k5から引き離しておくことができる。また、離間領域11は編地を三重以上に重ねたものとしてもよい。尚、離間領域11や副領域12の上記二重や三重を含む多重(請求項5)というのは、上記の通り布地として編地が多重に重ねられているという意味即ち図2(B)及び図3(B)に示すループ状(袋状)になっているという意味である。
尚図1へ示すソックスmを、図4へ示す短ソックスnに代え、爪先k6から膝k1及び脹脛k2を覆う長ソックス(ハイソックス)に重ねて着用するものとしてもよい。但し、ソックスmと併用する長ソックスには足kに対する締付力が、ソックスmの挟持用部2の高着圧領域24と非高着圧領域23による効果を阻害しないものを用いるのが好ましい。
図1〜図8へ示す例では、挟持用部2の上下の幅を本体部1の締付領域10aの下端と非締付領域10bの上端間の幅よりも小さなものとした。この他、挟持用部2の上下の幅を本体部1の締付領域10aの下端と非締付領域10bの上端間の幅と同じものとしてもよいし、挟持用部2の上下の幅を本体部1の締付領域10aの下端と非締付領域10bの上端間の幅よりも大きなものとしてもよい(図12)。
挟持用部2の上下の幅を本体部1の締付領域10aの下端と非締付領域10bの上端間の幅よりも大きなものとする好ましい例について、図12及び図13を用いて説明する。
挟持用部2の上下の幅を本体部1の締付領域10aの下端と非締付領域10bの上端間の幅よりも大きなものとする好ましい例について、図12及び図13を用いて説明する。
この例では、前記挟持用部2は、内挿部25と、外被部26とを備える(図13)。一方本体部1は上記主領域10のみにて構成され、上記副領域12を備えない。
内挿部25は、挟持用部2においてソックスの着用時筒状の本体部1の内側へ収容される領域であり、内挿部25は前記本体部の内周面と繋がる挟持用部の前記一端側開口を備える。
外被部26は、挟持用部2において内挿部25に隣接して内挿部25の上方へ設けられた領域、即ち内挿部25の上端から延設された領域である(図12)。
外被部26は、ソックスの着用時において、本体部1の上端開口14から本体部の外側へはみ出す。そしてレガースpを挟持用部2の内挿部25と本体部1との間へ挿入した後、外被部26を本体部1の外側へ折り返すことによって、本体部1上端と内挿部25上端との間を閉鎖する(図13)。
図12及び図13へ示す例においても、特に言及しなかった事項については、図1〜図11へ示す例と同様である。
内挿部25は、挟持用部2においてソックスの着用時筒状の本体部1の内側へ収容される領域であり、内挿部25は前記本体部の内周面と繋がる挟持用部の前記一端側開口を備える。
外被部26は、挟持用部2において内挿部25に隣接して内挿部25の上方へ設けられた領域、即ち内挿部25の上端から延設された領域である(図12)。
外被部26は、ソックスの着用時において、本体部1の上端開口14から本体部の外側へはみ出す。そしてレガースpを挟持用部2の内挿部25と本体部1との間へ挿入した後、外被部26を本体部1の外側へ折り返すことによって、本体部1上端と内挿部25上端との間を閉鎖する(図13)。
図12及び図13へ示す例においても、特に言及しなかった事項については、図1〜図11へ示す例と同様である。
(総括)
本願発明に係るスポーツソックスは、着用時に本体部1の内周面側へ重ねられてレガースを本体部1との間に挟む挟持用部2を備え、本体部1の内側へ折り返された挟持用部2と本体部1との間にレガースpを挟むものであり、挟持用部2の一端21側は、筒状の本体部1の下端開口13と間隔を開け下端開口13よりも上方にて本体部1の内周面と繋がっており、本体部1において挟持用部2の一端21側と本体部1の足首側の下端開口14との間が着用時にレガースを足の甲から遠ざける離間領域11を構成する。
本願発明に係るスポーツソックスは、着用時に本体部1の内周面側へ重ねられてレガースを本体部1との間に挟む挟持用部2を備え、本体部1の内側へ折り返された挟持用部2と本体部1との間にレガースpを挟むものであり、挟持用部2の一端21側は、筒状の本体部1の下端開口13と間隔を開け下端開口13よりも上方にて本体部1の内周面と繋がっており、本体部1において挟持用部2の一端21側と本体部1の足首側の下端開口14との間が着用時にレガースを足の甲から遠ざける離間領域11を構成する。
1 (スポーツソックスmの)本体部
2 (スポーツソックスmの)挟持用部
2a (筒編み機Mの)給糸口
2b (筒編み機Mの)給糸口
2c (筒編み機Mの)給糸口
3 (筒編み機Mの)シリンダ
4 (筒編み機Mの)箱(ガイド)
5 (筒編み機Mの)編針
6 (筒編み機Mの)シンカー
10 (本体部1の)主領域
10a (主領域10の)締付領域
10b (主領域10の)非締付領域
11 (本体部1の)離間領域
12 (本体部1の)副領域
13 (本体部1の)下端開口
14 (本体部1の)上端開口
15 (副領域12の)基端
20 (挟持用部2の)後端部
21 (挟持用部2の)下端
22 (挟持用部2の)上端
23 (挟持用部2の)非高着圧領域
24 (挟持用部2の)高着圧領域
25 (挟持用部2の)内挿部
26 (挟持用部2の)外被部
a (各コース毎に供給された)編糸
a1 表糸
b (各コース毎に供給された)編糸
b1 裏糸
c (各コース毎に供給された)編糸
c1 内糸
k 足
k1 脛
k2 脹脛
k3 膝(踝)
k4 足首
k5(足kの)甲
k6 爪先
k7 踵
m スポーツソックス
n 短ソックス
n1(短ソックスnの)上端
a ループ
b 他のループ
p レガース(脛当て)
r (足kの)周方向
M 筒編み機
T (タック編みの)横糸
T1(タック編みの)横糸
T2(タック編みの)横糸
W (ウェルト編みの)横糸
W1(ウェルト編みの)横糸
W2(ウェルト編みの)横糸
2 (スポーツソックスmの)挟持用部
2a (筒編み機Mの)給糸口
2b (筒編み機Mの)給糸口
2c (筒編み機Mの)給糸口
3 (筒編み機Mの)シリンダ
4 (筒編み機Mの)箱(ガイド)
5 (筒編み機Mの)編針
6 (筒編み機Mの)シンカー
10 (本体部1の)主領域
10a (主領域10の)締付領域
10b (主領域10の)非締付領域
11 (本体部1の)離間領域
12 (本体部1の)副領域
13 (本体部1の)下端開口
14 (本体部1の)上端開口
15 (副領域12の)基端
20 (挟持用部2の)後端部
21 (挟持用部2の)下端
22 (挟持用部2の)上端
23 (挟持用部2の)非高着圧領域
24 (挟持用部2の)高着圧領域
25 (挟持用部2の)内挿部
26 (挟持用部2の)外被部
a (各コース毎に供給された)編糸
a1 表糸
b (各コース毎に供給された)編糸
b1 裏糸
c (各コース毎に供給された)編糸
c1 内糸
k 足
k1 脛
k2 脹脛
k3 膝(踝)
k4 足首
k5(足kの)甲
k6 爪先
k7 踵
m スポーツソックス
n 短ソックス
n1(短ソックスnの)上端
a ループ
b 他のループ
p レガース(脛当て)
r (足kの)周方向
M 筒編み機
T (タック編みの)横糸
T1(タック編みの)横糸
T2(タック編みの)横糸
W (ウェルト編みの)横糸
W1(ウェルト編みの)横糸
W2(ウェルト編みの)横糸
Claims (7)
- 脛保護用の脛当てを保持することができるスポーツソックスにおいて、
少なくとも足首から脛側に向け足を覆う筒状の本体部を備えると共に足の甲から爪先側を覆う部分を備えないソックスであり、
ソックスの着用時に筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられて前記脛当てを前記本体部との間に挟む筒状の挟持用部を備えるものであり、
筒状の前記挟持用部における一端側開口の周縁は略全周に渡って前記本体部の内周面と繋がっており、
ソックスの着用時に挟持用部の前記一端側から前記挟持用部の他の一端側を上方へ向け前記本体部の内側へ折り返すことにて、前記挟持用部は筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられ前記脛当てを前記本体部との間に挟むものであり、
前記挟持用部の前記一端側は、筒状の前記本体部の下端開口と間隔を開け当該下端開口よりも上方にて前記本体部の内周面と繋がっており、
前記本体部において前記挟持用部の前記一端側と前記本体部の足首側の下端開口との間は、着用時に脛当てを足の甲から遠ざける離間領域を構成するスポーツソックス。 - 脛保護用の脛当てを保持することができるスポーツソックスにおいて、
少なくとも足首から脛側に向け足を覆う筒状の本体部と、前記本体部とは別体に形成され少なくとも足の甲から爪先側を覆う袋状の靴下部とを備えるセパレートソックスであり、
ソックスの着用時に筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられて前記脛当てを前記本体部との間に挟む筒状の挟持用部を備えるものであり、
筒状の前記挟持用部における一端側開口の周縁は略全周に渡って前記本体部の内周面と繋がっており、
ソックスの着用時に挟持用部の前記一端側から前記挟持用部の他の一端側を上方へ向け前記本体部の内側へ折り返すことにて、前記挟持用部は筒状の前記本体部の内周面側へ重ねられ前記脛当てを前記本体部との間に挟むものであり、
前記挟持用部の前記一端側は、筒状の前記本体部の下端開口と間隔を開け当該下端開口よりも上方にて前記本体部の内周面と繋がっており、
前記本体部において前記挟持用部の前記一端側と前記本体部の足首側の下端開口との間は、着用時に脛当てを足の甲から遠ざける離間領域を構成するスポーツソックス。 - 前記本体部は、前記離間領域に隣接して前記離間領域の上方に位置する筒状の締付領域と、前記締付領域に隣接して前記締付領域の上方に位置する筒状の非締付領域とを備え、
ソックスの着用時において、前記非締付領域は、足の前側にて前記挟持用部を介し主として脛を覆い、足の後側にて主として脹脛を覆うものであり、
前記締付領域は、筒状の前記本体部における前記非締付領域よりも径の窄まった、前記非締付領域よりも周方向の伸縮の大きな領域であり、
前記離間領域も、筒状の前記本体部における前記非締付領域よりも径の窄まった、前記非締付領域よりも周方向の伸縮の大きな領域であることを特徴とする請求項1又は2記載のスポーツソックス。 - 前記脛当てをレガースとするサッカー用のソックスであって、
ソックスを足へ装着していない即ちソックスに負荷の掛かっていない状態において、前記離間領域の上下の幅は1cm〜15cmであることを特徴とする請求項3記載のスポーツソックス。 - 前記本体部は、前記離間領域と共に、主領域と副領域とを備え、
前記主領域は、前記締付部と前記非締付部とにて構成され、
前記副領域は前記非締付部に隣接して前記非締付領域の上方へ位置し、ソックスの着用時において前記副領域の上端側が前記本体部の外側へ向け下方へ折り返されるものであり、
前記離間領域において、本体部の前記主領域よりも多重に生地が重なっており、
前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部の上下の幅は、前記離間領域の上下の幅よりも大きく前記離間領域を除いた前記本体部の上下の幅を超えないものであり、
前記本体部と前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部との間は、足の周方向について区画された部位を備えない非区画領域である請求項4に記載のスポーツソックス。 - 前記挟持用部は、内挿部と、外被部とにて構成され、
前記内挿部は、前記本体部の内周面と繋がる挟持用部の前記一端側開口を備え、且つ、ソックスの着用時筒状の前記本体部の内側へ収容される筒状の領域であり、
前記外被部は、前記内挿部の上端へ延設されソックスの着用時前記本体部の上端開口からはみ出す筒状の領域であり、
前記膝当てを挟持用部の前記内挿部と前記本体部との間へ挿入した後、前記外被部が前記本体部の外側へ折り返されることによって、前記本体部上端と前記内挿部上端との間を閉鎖するものである請求項4に記載のスポーツソックス。 - 前記本体部及び前記挟持用部は、丸編みされた編地にて構成されたものであり、
前記本体部の内側へ折り返された前記挟持用部において、脹脛に当接する編成領域の少なくとも一部は、足を押圧する着圧力を、足の周方向について脹脛よりも足の前方側へ位置する他の編成領域に比べて大きいものとする高着圧領域にて構成された請求項1乃至6の何れかに記載されたスポーツソックス。
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JP (1) | JP2020020072A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20220027717A (ko) * | 2020-08-27 | 2022-03-08 | 이선행 | 쿠션부가 있는 덧버선 및 그 편직방법 |
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2018
- 2018-08-02 JP JP2018146239A patent/JP2020020072A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20220027717A (ko) * | 2020-08-27 | 2022-03-08 | 이선행 | 쿠션부가 있는 덧버선 및 그 편직방법 |
KR102499312B1 (ko) * | 2020-08-27 | 2023-02-13 | 이선행 | 쿠션부가 있는 덧버선 및 그 편직방법 |
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