JP2961216B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、泡立ち、使用感が優れたシャンプーボディ
シャンプー等の液体洗浄剤組成物に関するものである。 従来の技術 近年、ヘアケア及びスキンケア意識の高まりによりシ
ャンプー、ボディシャンプー等身体洗浄剤の使用頻度が
増えてきた。そしてそのことによりより低刺激でかつ泡
立ち、使用感の良好なものが求められてきた。このよう
な目的にそう身体洗浄剤用基剤の一つにN−アシル中性
アミノ酸塩がある。 N−アシル中性アミノ酸塩はシャンプー等に使用した
場合、低刺激で使用後の髪のまとまりをよくしたり、肌
にしっとりとした感触を与えるため近年多量に使用され
るようになってきた。 しかし、N−アシル中性アミノ酸塩は、一般的なシャ
ンプー基剤であるアルキル硫酸塩やアルキルエーテル硫
酸塩に較べると、泡立ちが劣り、シャンプー等の主剤と
して使用するには充分ではない。このような欠点を改良
する方法として、脂肪酸ジエタノールアミドを用いる方
法、アミドベタイン型両性界面活性剤を配合する方法
(特開昭60−195200)、アミドアミンオキサイドを用い
る方法(特開昭62−20596)、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合
する方法(特開昭60−87209)などが提案されているが
充分ではない。 発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、泡立ち、使用感が良好な液体洗浄剤
組成物を提供することにある。 課題を解決するための手段 上基本発明の目的は一般式(1)及び一般式(2)で
示されるN−アシル中性アミノ酸を一般式(1):一般
式(2)の比率が5:95〜45:55又は、一般式(1):一
般式(2)の比率が95:5〜55:45の重量比で含有してか
つ、上記混合物をアルカリ金属、アルカノールアミン、
アンモニウムで中和度57〜95%にアルカリ金属、アルカ
ノールアミン、アンモニウムで中和調整することによっ
て達成される。
【化1】 (式中R1COは、炭素数10〜18直鎖又は分枝鎖の飽和又
は、不飽和の脂肪酸残基)
【化2】 (式中R2COは、炭素数10〜18直鎖又は分枝鎖の飽和又
は、不飽和の脂肪酸残基) 本発明の一般式(1)で示されるN−アシル中性アミ
ノ酸は、N−アシルサルコシンと呼ばれる界面活性剤
で、R1COとしては、C12〜C18が好ましく、特に好ましい
ものとしてC12〜C14が用いられる。 一般式(1)で示されるN−アシルサルコシンの代表
的なものとして、ヤシ油脂肪酸アシルサルコシン、ラウ
ロイルサルコシン、ミリストイルサルコシン、パルミト
イルサルコシン、オレイルサルコシン等がある。 一般式(2)で示されるN−アシル中性アミノ酸は、
N−アシル−N−メチル−β−アラニンと呼ばれる界面
活性剤で、R1COとしては、C12〜C18が好ましく、特に好
ましいものとしてC12〜C14が用いられる。 一般式(2)で示されるN−アシル−N−メチル−β
−アラニンの代表的なものとして、N−ヤシ脂肪酸アシ
ル−N−メチル−β−アラニン、N−ラウロイル−N−
メチル−β−アラニン、N−ミリストイル−N−メチル
−β−アラニン、N−パルミトイル−N−メチル−β−
アラニン、N−オレイル−N−メチル−β−アラニン等
がある。 本発明の一般式(1)のN−アシルサルコシンとN−
アシル−N−メチル−β−アラニンの混合比率は、重量
比で5:95〜45:55又は、95:5〜55:45の比率中にあり、そ
の混合物の当量中和に対して57〜95%の中和をアルカリ
金属、アルカノールアミン、アンモニウムから選ばれる
物質乃至はそれらの混合物で行う事で本発明の効果は発
現する。 本発明のシャンプー組成物に配合される空の界面活性
剤としては、脂肪酸石けん、高級アルコール硫酸エステ
ル塩、ポリオキシエチレン高級アルコール硫酸エステル
塩、高級アルコールリン酸エステル塩、ポリオキシエチ
レン高級アルコールリン酸エステル塩、ポリオキシエチ
レン高級脂肪酸リン酸エステル塩、スルホン化高級脂肪
酸塩、スルホン化高級脂肪酸塩、高級アルコールエステ
ル塩、高級アルコールスルホコハク酸エステル塩、アシ
ルメチルタウリン、N−長鎖アシル−グルタミン酸塩、
アシルイセチオン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩な
どのアニオン界面活性剤、脂肪酸ジエタノールアミド、
脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪
酸モノエタノールアミド等のノニオン界面活性剤、イミ
ダゾリン型及びアミドベタンイン型両性界面活性剤、第
4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤等のカチオン
界面活性剤等である。 なお、必要に応じて、グリコール類等の可溶化剤、エ
ステル油等のエモリエント剤、ヒアルロン酸、キチン、
キトサン等の保湿剤、アロエエキス、胎盤抽出液等の細
胞賦活剤、アラントイン、グリチルリチン酸等の消炎
剤、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン等の抗フケ
剤及び殺菌剤、香料、色素などを加えることができる。 以下実施例により本発明を詳細に説明する。 実施例1〜5、比較例1〜3 有効成分20%の液体洗浄剤組成物を調製し、使用感
(洗髪後)、泡立ちを評価した。結果を第1表に示す。 (評価方法) 泡立ち 純分0.25%、40℃でロス・マイルス方法にて測定。 使用感 長さ約20cm、重さ約5gの毛束を予め濡らしておき、シ
ャンプー1gをつけ、軽く指先で洗髪した。その後、温水
で充分にすすいだ後、風乾燥し、毛束の外観を肉眼で観
察した。各シャンプーについてこの操作を5回おこない
次のように判定した。 毛束のまとまりがよいもの ・・○ 毛束のまとまりが比較的よいもの ・・△ 毛束のまとまりが悪いもの ・・× 実施例6〜10、比較例4〜6 活性剤分20%の液体洗浄剤を調製し、使用感(入浴後
のしっとり感)、泡立ちを評価した。結果を第2表に示
す。 (使用感の評価方法) 各ボディシャンプーを5人のパネルに入浴時に使わせ
入浴後のしっとり感が、 優れていたもの ・・+1点 ややしっとり感が認められたもの ・・0点 しっとり感の認められなかったもの ・・−1点 と評価させその合計により、次のように評価した。 3〜5点・・・・・○ −2〜2点・・・・・△ −3〜−5点・・・・× 実施例11 コンディショニングシャンプー 重量部% ・ヤシ油脂肪酸アシルサルコシン 3% ・ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノー ルアミン 12% ・ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 1% ・トリエタノールアミンラウリルサルフェート 5% ・ラウリン酸ジエタノールアミド 0.5% ・カチオン化セルロース 0.5% ・カルボキシメチルキチン 0.2% ・EDTA 0.1% ・水 残部 実施例12 ボディシャンプー 重量% ・ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 15% ・ラウロイルメチル−β−アラニン 2% ・ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸 ベタイン 5% ・N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸 モノトリエタノールアミン 3% ・ラウリン酸ジエタノールアミド 2% ・ジステアリン酸エチレングリコール 1% ・ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 0.5% ・ヒアルロン酸ナトリウム 0.5% ・メチルパラベン 0.1% ・香料 適量 ・水 残部 実施例11と12の各液体洗浄剤の泡立ちは優れており、
実施例10のシャンプー組成物は使用後の髪のまとまり良
く、実施例11のボディシャンプーは使用後のしっとり感
が優れていた。 発明の効果 N−アシル中性アミノ酸とN−アシル中性アミノ酸塩
を特定の比率で併用することにより、泡立ちが優れ、シ
ャンプーに使用したときは洗髪後の髪のまとまりが良
く、ボディシャンプーに使用した時は使用後のしっとり
感が優れた液体洗浄剤が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 17/08,3/33,1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)及び一般式(2)で示される
    N−アシル中性アミノ酸を 一般式(1):一般式(2)の比率が5:95〜45:55又
    は、 一般式(1):一般式(2)の比率が95:5〜55:45の重
    量比で含有してかつ、上記混合物をアルカリ金属、アル
    カノールアミン、アンモニウムで中和度57〜95%に中和
    調整した液体洗浄剤組成物 【化1】 (式中R1COは、炭素数10〜18直鎖又は分枝鎖の飽和又
    は、不飽和の脂肪酸残基) 【化2】 (式中R2COは、炭素数10〜18直鎖又は分枝鎖の飽和又
    は、不飽和の脂肪酸残基)
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