JP2961150B1 - 床版防水構造と施工法 - Google Patents

床版防水構造と施工法

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Abstract

【要約】 【課題】 鉄筋コンクリート床版上のアスファルト舗装
防水施工において現場で加熱溶融や有害な溶剤蒸気を発
散させずに強力な防水層を形成する。 【解決手段】 床版1上に、水硬性セメントと合成樹脂エ
マルジョンを同量配合した伸長型防水材層6を不織布を
挟んで形成し、その表面にタックコート層7を塗布してア
スファルト舗装8を施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高架道路又は道
路橋などの鉄筋コンクリート床版の防水構造とその施工
法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】路面舗装材のアスファ
ルト混合物が劣化したりひび割れなどによってコンクリ
ート床版に雨水の浸入を防止するために、床版上に防水
層を施工し、その防水層の上にアスファルト混合物など
の舗装材を施工する工法が普及しつつある。この防水層
を施工する工法としては、ゴムアスファルトを含浸させ
たシート系防水材を溶融したアスファルトで張り付ける
流し張り工法、シート系防水材を接着剤で張り付ける溶
着工法、溶融したゴム入りアスファルトいわゆる加熱ア
スファルトを塗布する加熱型塗布工法、溶剤を加えたク
ロロプレンを塗布する溶剤型塗布工法が多く行なわれ、
防水材料に加熱アスファルトや溶剤型合成ゴムを使用し
たものがほとんどである。流し張り工法及び加熱型塗布
工法では、アスファルトを加熱溶融する必要があり、作業
員の加熱による火傷や蒸気吸入による健康上の安全性に
問題がある。更に燃焼による二酸化炭素の排出があるた
め環境科学的にも問題がある。溶着工法及び溶剤型塗布
工法では、有機溶剤を含有しているため蒸気吸入による
作業員の健康上の安全性に問題がある。更に有機溶剤の
気散による環境汚染の問題がある。本発明は、現場にお
いて有害蒸気を発生する加熱作業や有機溶剤を使用しな
い常温型防水工法及び防水構造を提供するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄筋コンクリ
ート床版(プレストレスト鉄筋コンクリート床版を含む)
上に不織布を補強材として埋設した常温水和凝固型防水
材層とタックコート層を形成してアスファルト混合物舗
装を施工するものである。防水材は大荷重に耐えて低温
でも可撓性があり、ひび割れ追従性に優れているものが
好ましく、本発明においては水硬性セメントとガラス転
移点(Tg)が−30〜−20℃の範囲の伸長型合成樹脂エマル
ジョンの同量(重量比)混合物を用いる。この防水材中に
は適宜炭酸カルシウムなどの充填材、消泡剤、増粘剤、流
動化剤など一般にセメントモルタルに添加する成分を用
いることができる。合成樹脂エマルジョンとしてはスチ
レンアクリル系又はエチレン酢酸ビニル系のもので樹脂
固形分が45〜55重量%の範囲に調整したものがよい。防
水材は2回に分けて塗布すると一層防水性能を高めるこ
とができ、第1回塗布後に補強材となる不織布を敷いて張
り付け、防水材を含浸させその後の第2回塗布量と併せて
全量を2〜5kg/mとする。即ち、第1回目の塗布量は1.5
〜4kg/m2、第2回目の塗布量は不織布が隠れる程度でよく
0.5〜1kg/m2とするのがよい。第1回目の塗布量が1.5kg/
m2以下では不織布の含浸が不充分になる他充分な防水性
能が確保できない。また、4kg/m2を超えると施工性が悪
くなって凹凸を生じ易くなり、乾燥時間も長くなって作
業能率も低下する。防水材層の表面が固まった後、ゴム
アスファルト系エマルジョンをアスファルトタックコー
ト層として0.3〜0.5kg/m2塗布してからアスファルト混
合物舗装材を常法によって施工する。なお、床版コンク
リートからの気泡発生のおそれがなく、コンクリートの
含水状態が良好であればプライマー処理は必要ではない
が、必要によってプライマー処理を施すことができる。
プライマーとしてはエチレン酢酸ビニル系又はアクリル
系合成樹脂エマルジョンの樹脂固形分5〜25重量%のも
のが使用できる。5重量%以下では効果がなく、25重量%
以上では施工性が悪くなる他、層間剥離のおそれがある
ので通常15重量%のものがよい。
【0004】
【実施例】図1に示す如く床版コンクリート1の表面にエ
チレン酢酸ビニル合成樹脂エマルジョン(日本化成株式
会社製ハイフレックスHF−1000)の固形分を15重量%に
希釈したものをプライマー層2として塗布した。プライ
マー層が乾燥した後、常温水和凝固型防水材をローラに
よって2kg/m2の厚さで塗布3し、直ちにポリエステル・ナ
イロン複合不織布(オランダAZOK製コルバック50H)4を張
り付けて防水材を含浸させて一体化させ、更に防水材を1
kg/m2の厚さで塗布5して防水材層6とした。常温型防水
材は、水硬性セメントは普通ポルトランドセメント(日本
セメント製)100重量部に充填材として90メッシュの炭酸
カルシウム粉末50重量部と7号珪砂50重量部からなる粉
体100重量部に対し、ガラス転移点(Tg)が−25℃である固
形分50重量%のエチレン酢酸ビニル合成樹脂エマルジョ
ン100重量部とからなる。防水材施工後24時間後にゴム
アスファルト系エマルジョン(イーテック製ハルコート8
5)を0.3kg/m2塗布してタックコート層7とし、2時間後に
常法によってアスファルト混合物の舗装8を施工した。
【0005】(比較例1)上記実施例において、防水材として水
硬性セメント粉体100重量部に対し、ガラス転移点が−15
℃の固形分50重量%のスチレンアクリル系エマルジョン
100重量部混合したものを用いた他は全く同様に施工し
た。
【0006】(比較例2)上記実施例において、防水材として水
硬性セメント100重量部に対し、ガラス転移点が0℃の固
形分52重量%のエチレン酢酸ビニル系エマルジョン115
重量部からなるものを用いた他は全く同様に施工した。
【0007】(試験結果)前記実施例品及び上記各比較例品と
床版防水品質基準(日本道路協会、床版防水設計・施工資
料)との対比は表1のようであった。表中の*印は、日本
道路公団橋梁床版用防水層の品質基準。
【0008】
【表1】
【0009】なお、実施例においてタックコート処理を行な
わなかった場合のせん断性能及び接着強度は表2のよう
であってタックコート層の効果が明らかである。
【0010】
【表2】
【0011】
【効果】本発明防水工法は水硬性セメントと伸長型合成
樹脂エマルジョンからなる組成物を防水材層としている
からアスファルトのように加熱融解工程がなく、作業員
の加熱による火傷や有害蒸気の吸入による健康上の安全
性も確保される。更に燃焼による二酸化炭素の排出がな
いため環境科学的にも好ましい。また有機溶剤を含有し
ていないため環境汚染の問題もない。防水層の施工方法
は特別な性能を必要とせず確実な防水層を形成すること
ができ、この防水層は伸長型の合成樹脂エマルジョンを
使用しているために下地コンクリートのひび割れに対し
割れることなく追随し、その上、タックコート層と相俟っ
て防水性能及びアスファルト混合物舗装材との接着性を
従来の加熱型塗膜防水材やシート系防水材と同程度に確
保できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明防水構造の模型断面図。
【符号の説明】
1 床版コンクリート 2 プライマー層 3 第1回塗布 4 不織布 5 第2回塗布層 6 防水材層 7 タックコート層 8 アスファルト舗装

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート床版上に、水硬性セメン
    トとガラス転移点が−30〜−20℃の範囲の合成樹脂エマ
    ルジョンを主剤とする防水材層が形成されると共に該防
    水材層内に補強材が埋設され、この表面にゴムアスファ
    ルト系エマルジョンのタックコート層を介してアスファ
    ルト混合物舗装材が施工されてなる床版防水構造。
  2. 【請求項2】 鉄筋コンクリート床版上に、水硬性セメン
    トとガラス転移点が−30〜−20℃の範囲の合成樹脂エマ
    ルジョンを主剤とする防水材層を1.5〜3kg/m 2で塗布す
    る工程とこの塗布面に不織布を含浸材として張り付ける
    工程と、更に前記防水材を0.5〜2kg/m2塗布して防水材の
    全量を少なくとも2kg/m2とした防水材層を形成する工程
    と前記防水材層上にゴムアスファルト系エマルジョンの
    タックコート層を0.3〜0.5kg/m2を塗布する工程とアス
    ファルト混合物舗装を常法によって行なう工程とからな
    る床版防水構造の施工法。
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