JP2961016B2 - 石炭ガス化炉の溶融スラグ排出構造 - Google Patents

石炭ガス化炉の溶融スラグ排出構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭ガス化炉等の石炭
燃焼炉の炉底部に設けられる溶融スラグ排出孔の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】石炭ガス化炉は、石炭ガス化複合発電シ
ステムの要部設備で、高圧状態で石炭をガス化するもの
であり、一般に石炭中の灰を回収する手段として、石炭
の旋回燃焼により灰を溶融し、炉壁で捕捉して流下さ
せ、溶融スラグとして燃焼炉炉底部、溶融スラグ排出孔
より回収する方法を採用している。
【0003】この溶融スラグは、炉内では石炭燃焼のふ
く射により十分に高温に保持され流動性が保たれるが、
溶融スラグ排出孔溝に沿って流れてくると、炉内からの
ふく射熱の低減、溶融スラグ排出孔を構成する耐火材、
冷却管への熱損失等により、溶融スラグ温度は徐々に低
下し、流動性が劣化し、場合によっては溶融スラグ排出
孔壁面で固化することになる。この冷却固化が進行する
と、スラブ排出孔を閉塞し、燃焼炉機能がなくなる。
【0004】このため溶融スラグ排出孔から溶融スラグ
を安定に排出させることが最大のポイントで、溶融スラ
グ排出孔の形状、寸法のほか、溶融スラグを冷却させな
い各種手段が検討されている。溶融スラグ排出孔の従来
構造例を図4に示す。図4において、01は冷却管及び
耐火材で構成された燃焼炉、02はその燃焼空間、03
はバーナ、04は冷却管で構成された炉底、05は冷却
管及び耐火材で構成されたスラグ排出孔、06はスラグ
排出孔を予熱するバーナ、07は炉壁の溶融スラグを示
す。08,09はスラグ排出溝より排出する溶融スラグ
で、08は予熱されない状態を示し、09は予熱バーナ
06により予熱される状態を示す。
【0005】燃焼炉01内空間02で燃焼、溶融した石
炭灰は燃焼炉01壁で捕捉され、溶融スラグ07として
流下し、炉底04に設うけられたスラグ排出孔05のス
ラグ排出溝より排出される。溶融スラグ排出孔05は、
溶融スラグ07が1500°C以上の高温のため、通常
耐火構造のみでは耐久性がなく、図5の05に示すよう
に、冷却管を内蔵した耐火材構造としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には次
のような問題点がある。溶融スラグが十分高温の場合は
流動性が保たれ、冷却されたスラグ排出孔05を08に
示すように流下し、系外に排出されるが、溶融スラグの
粘度が高い場合は、溶融スラグ排出孔05部分で冷却さ
れ、流動停止し固着成長する場合がある。
【0007】このため、溶融スラグを冷却させないため
実願昭59−133509号明細書に記載してあるよう
に、予熱バーナ06で予熱する手段が提案されている。
しかし常時予熱する事は、予熱するために他の燃料を使
用するので、不経済である。いずれの場合も、溶融スラ
グが冷却されると、溶融スラグ排出孔の耐火材表面に固
着する。
【0008】この固着する現象は、溶融スラグが溶融ス
ラグ排出孔を構成する材料と同種材質であり、また溶融
スラグと耐火材温度が同一温度であり、しかも溶融スラ
グ温度が低下し流動が悪くなることによる。本発明は、
石炭ガス化炉において、溶融スラグが固化して排出孔を
閉塞する惧れのない溶融スラグ排出構造を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 溶融スラグ排出孔の円筒状下端部に水冷管を全
周に配置する。 (2) この水冷管の取付位置の上限は溶融スラグ排出
溝底部までとし、且つ水冷管の内周の一部(管の場合は
半径相当分)を溶融スラグ排出円筒内へ突出させる。 (3) 水冷管の内周部下側に板状フィンを取付ける。
【0010】
【作用】溶融スラグ排出溝より排出された十分高温で流
動性をもつ溶融スラグは、排出孔下部に配置された冷却
管に流下、衝突し、水冷管表面で溶融スラグは急冷され
る。このため、溶融スラグの表面層は、流動性がなくな
り、あるいは固化するため、水冷管表面に付着すること
はない。
【0011】水冷管と接したスラグと反対側のスラグ流
は、急に冷却されることはなく十分温度が保持できるた
め、流動性を保って連続的に排出され、溶融スラグの重
力が抗力をまさる時点で切断し、落下することになる。
この際、冷却管表面側に形成された溶融スラグの表面固
相も落下するが、次に溶融スラグが流出してきて、上記
現象がくり返えされることになる。
【0012】又水冷管は、溶融スラグとは異種材質であ
るため、付着性が弱く結果的に溶融スラグは固着しな
い。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3について説明
する。図1において、11は冷却管及び耐火材で構成さ
れた燃焼炉、12は燃焼炉空間、13はバーナ、14は
炉底、15は溶融スラグ排出孔、15aは溶融スラグ排
出孔のテーパー状部、15bは円筒状部、16は溶融ス
ラグ排出孔水冷管への導管、17は燃焼炉11壁を流下
する溶融スラグ、18は溶融スラグ排出溝から排出され
る溶融スラグを示す。
【0014】図2,図3において、31,32は溶融ス
ラグ排出孔を構成する耐火材及び冷却管、33は溶融ス
ラグ排出溝、34,35は燃焼炉、炉底を構成する耐火
材及び冷却管、36は水冷管、37は水冷管に取付けら
れた板状フィン、38は水冷管36の冷却水導管を示
す。溶融スラグ排出溝33は、燃焼炉11壁で捕捉流下
し、炉底14にたまった溶融スラグ17を集めて排出す
る溝(切欠き)で、上部のテーパー状15aは、溶融ス
ラグが排出流下する時の冷却防止のため、炉内からのふ
く射熱を円筒状部15bで受けるように上方に向けて拡
大した形状を有する。
【0015】溶融スラグ17は、溶融スラグ排出孔15
から排出される時に、必ず水冷管16と接触するように
なっている。溶融スラグ17と水冷管36とは異種材質
であり、且つ温度差が大きいため、溶融スラグは水冷管
36及び板状フィン37に固着することなく、板状フィ
ン37より落下する。図1,図3において、水冷管36
は溶融スラグ排出溝33の底部と一致するように配置す
るのが良い。また水冷管36は円管とは限らず角管でも
よい。
【0016】
【発明の効果】本発明による石炭ガス化炉の溶融スラグ
排出構造は、中央に向けて低くなるように傾斜した石炭
ガス化炉の炉底の中央部に、上方に向けて拡大するテー
パー状部とその下方に続く円筒状部とからなる溶融スラ
グ排出孔を設け、前記溶融スラグ排出孔の炉底表面より
上方に存在する部分に溶融スラグ排出溝を設け、前記溶
融スラグ排出孔の炉底表面より下方の円筒状部に外周部
を同円筒状部内に部分的に埋設した水冷管を設け、前記
水冷管の内周部下側に板状フィンを取付けたことによ
り、次の効果を有する。 (1) 溶融スラグ排出孔のスラグ排出溝底部に接して
水冷管を配置したことにより、溶融スラグが水冷管に固
着しない。 (2) 水冷管をスラグ排出孔内側に突出させることに
より、溶融スラグが確実に冷却管に接触し、上記(1)
の効果をもたらす。 (3) 上記(1),(2)により、溶融スラグを溶融
スラグ排出孔に固着させることなく、安定に排出でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る石炭ガス化炉の縦断面図
である。
【図2】図1に示した溶融スラグ排出孔の平面図であ
る。
【図3】左半分は図2のa−o矢視図、右半分は図2の
b−o矢視図である。
【図4】従来の溶融スラグ排出孔を具えた石炭ガス化炉
の縦断面図である。
【符号の説明】
14 炉底 15 溶融スラグ排出孔 15a テーパー状部 15b 円筒状部 33 溶融スラグ排出溝 36 水冷管 37 板状フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 隆治 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重工業株式会社 長崎研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−153311(JP,A) 実開 平2−147630(JP,U) 実開 平2−100028(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23J 1/00 F23J 1/08 F23G 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に向けて低くなるように傾斜した石
    炭ガス化炉の炉底の中央部に、上方に向けて拡大するテ
    ーパー状部とその下方に続く円筒状部とからなる溶融ス
    ラグ排出孔を設け、前記溶融スラグ排出孔の炉底表面よ
    り上方に存在する部分に溶融スラグ排出溝を設け、前記
    溶融スラグ排出孔の炉底表面より下方の円筒状部に外周
    部を同円筒状部内に部分的に埋設した水冷管を設け、前
    記水冷管の内周部下側に板状フィンを取付けたことを特
    徴とする石炭ガス化炉の溶融スラグ排出構造。
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