JPH0729381Y2 - 溶融炉 - Google Patents

溶融炉

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JPH0729381Y2
JPH0729381Y2 JP1989005476U JP547689U JPH0729381Y2 JP H0729381 Y2 JPH0729381 Y2 JP H0729381Y2 JP 1989005476 U JP1989005476 U JP 1989005476U JP 547689 U JP547689 U JP 547689U JP H0729381 Y2 JPH0729381 Y2 JP H0729381Y2
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JP
Japan
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furnace wall
thickness
furnace
slag
solid phase
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JP1989005476U
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敏 奥野
健 岡沢
裕姫 本多
洋民 山本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は下水、し尿、産業廃水等の処理汚泥及びその灰
の溶融炉、詳しくはその炉壁に関する。
〔従来の技術〕
下水、し尿、産業廃水等の汚泥を乾燥の上、適宜に粉粒
化して溶融処理する従来の溶融炉の炉壁保護技術の一つ
に耐火材外側を水冷又は空冷し、炉内耐火材表面に固相
スラグを付着せしめる手段があった。汚泥の溶融は体積
の縮小化によって投棄ないしはその他の後処理を容易に
することを目的とするものであるが、高温の溶融スラグ
が炉壁を損傷させるので、炉壁の表面(炉の内周表面)
に固相スラグを形成させ、それによって損傷、詳しくは
溶融スラグによる侵食を防ごうとするものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の溶融炉には解決すべき次の課題があった。即
ち、従来の技術は固相スラグを炉内の耐火材表面に付着
させさえすれば良い、というものであり、炉壁の冷却条
件その他の運転条件が不明確で汚泥条件によっては固相
スラグの厚さがまちまちになり、炉壁表面(耐火材)が
露出して損傷を早めるという不具合があった。
本考案は、従来技術では解決できなかった炉壁の固相ス
ラグの均一化の手段を提供することを目的とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記課題を解決手段として、下水処理、し尿処
理及び産業廃水処理工程等から排出される汚泥又は該汚
泥等を焼却処理した時に排出される焼却灰を溶融するた
め、所定の炉壁温度を保つ吸熱装置を炉壁内に有すると
共にスラグ排出部をセンタタップ方式とした竪型旋回流
型の溶融炉において、炉壁表面に3〜15mmの厚さに保持
された固相スラグと、同固相スラグの厚さ保持のため吸
熱量を毎時炉壁1m2当り(5〜9)×104Kcalの範囲に
保つと共に固相スラグの厚さを厚くする場合には吸熱量
を増加させ、固相スラグの厚さを薄くする場合には吸熱
量を減少させる制御を行なう吸熱装置とを具備してなる
ことを特徴とする溶融炉を提供しようとするものであ
る。
〔作用〕
本考案は上記のように構成されるので次の作用を有す
る。即ち、炉壁内に設けた吸熱装置によって、所望の固
相スラグの厚さを得るための温度制御が可能となるの
で、汚泥条件に応じて温度域を決め、3〜15mm厚さのう
ちの所望の固相スラグ層を安定かつ均一に形成させる。
この結果、炉壁の保護が十分に果たされる。
即ち、毎時、炉壁1m2当り(5〜9)×104Kcalの範囲
で吸熱装置の吸熱量を増加させると炉壁は稍低温に向
い、固相スラグは厚目となり、吸熱量を減少させると炉
壁は稍高温に向い、固相スラグは薄目となる。
〔実施例〕
本考案の一実施例について第1図〜第3図により説明す
る。
第1図は脱水汚泥15t/日の処理規模の溶融炉の縦断面図
で、本体1の中に、水分5〜10%、粒径500μmパフ、8
0%の粉体汚泥が、炉壁(耐火材)4の内周面の接線方
向に水平に炉壁4を貫通した4本又は2本の粉体バーナ
2から燃焼用空気とともに供給される。供給された粉体
汚泥は粉体バーナ2から接線方向に吹込まれることによ
り、旋回流を生じながら燃焼し、溶融したスラグは旋回
流の遠心力により炉壁4に均一に付着し、一部は固相ス
ラグ3化して炉壁4を保護する。残部は溶融スラグ5と
なって重力により炉壁4を流下し、炉底中央のスラグタ
ップ6より排出される。炉壁4は内部に水冷管7を配設
し、炉壁4を後述の吸熱量で冷却している。
第2図は本実施例で得た本体(炉)1の内部、溶融スラ
グ5、固相スラグ3及び炉壁(耐火材)4表面の温度分
布の一例を炉壁4等の縦断面で模式的に示した図であ
る。なお、本実施例での炉壁冷却量は約8.5×104Kcal/m
2・hである。
以上、一実施例について説明したが、実施例と略同様の
実験炉を用いて種々、実験を重ね、第3図に示すような
結果を得た。この図(グラフ)によれば、炉壁吸熱量を
大きくすると炉壁に形成される固相スラグの厚さは増す
が、その厚さが15mm程度を越えると運転中の熱ショック
等により脱落を始める。一方、吸熱量を小さくすると固
相スラグ厚さは薄くなり、運転中の温度変動により、炉
内温度が高くなると固相スラグが形成されない場合が生
じ、炉壁(耐火材)が露出して損傷を受ける事態が生じ
る。この下限は約3mmである。即ち、固相スラグの実用
的厚さは3〜15mmの範囲にあり、これを実現する毎時、
炉壁1m2当りの吸熱量は(5〜9)×104Kcalである。
従って本考案は上記実施例の冷却能を備えた炉壁のみに
限定されるものではなく、上記の通り第3図が示す実用
的な範囲の固相スラグの厚さを保持し、かつ、それを達
成するに適した第3図の範囲の吸熱能力を備えた炉壁の
すべてに及ぶものである。
なお、上記実施例では炉壁の冷却に水冷管を用いたが冷
却装置は水冷装置に限定されるものではなく、空冷その
他の装置であってもよく、又、吸熱部材も管に限定され
るものではなく、フィンの埋設その他の適宜な手段が用
いられてよい。又、溶融炉に投入される汚泥は粉体に限
定されるものではなく砕粒、団塊その他の形状であって
もよく、汚泥の組成も特に限定されるものではなく、要
するに溶融して体積を縮小し、投棄、埋込み、その他の
処理を行なうのが適当と判断されるものはすべて対象に
含まれる。なお、炉内に破砕汚泥等を投入する場合は粉
体バーナによらず、そのための投入手段を別に設ける。
以上の通り、本実施例によれば溶融炉の炉壁内に設けた
水冷管により、炉壁を適切に冷却して炉壁内周面に所望
厚さの固相スラグを形成させるので炉壁が保護され、炉
の耐久性が増すと共に溶融操業の安定化が達成されると
いう利点がある。
〔考案の効果〕
本考案は上記のように構成されるので次の効果を有す
る。即ち、下水汚泥等の溶融炉の炉壁に冷却装置を施
し、炉壁の冷却熱量を(5〜9)×104Kcal/m2・hの範
囲に保つため安定かつ均一な固相スラグ相を炉壁表面に
3〜15mm形成させることができる。この結果、炉壁の耐
火材を溶融スラグの浸食から保護して炉の耐久性を増す
と共に安定な溶融操業を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る溶融炉の縦断面図、第
2図は上記実施例により得られた炉壁における固相スラ
グ形成時の温度分布の図、第3図は上記実施例と略同様
の実験炉を用いた種々の実験により得られた炉壁の吸熱
量と固相スラグの厚さとの相関線図である。 1……本体、2……粉体バーナ、3……固相スラグ、4
……炉壁(耐火材)、5……溶融スラグ、6……スラグ
タップ、7……水冷管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 洋民 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−76818(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下水処理、し尿処理及び産業廃水処理工程
    等から排出される汚泥又は該汚泥等を焼却処理した時に
    排出される焼却灰を溶融するため、所定の炉壁温度を保
    つ吸熱装置を炉壁内に有すると共にスラグ排出部をセン
    タタップ方式とした竪型旋回流型の溶融炉において、炉
    壁表面に3〜15mmの厚さに保持された固相スラグと、同
    固相スラグの厚さ保持のため吸熱量を毎時炉壁1m2当り
    (5〜9)×104Kcalの範囲に保つと共に固相スラグの
    厚さを厚くする場合には吸熱量を増加させ、固相スラグ
    の厚さを薄くする場合には吸熱量を減少させる制御を行
    なう吸熱装置とを具備してなることを特徴とする溶融
    炉。
JP1989005476U 1989-01-23 1989-01-23 溶融炉 Expired - Lifetime JPH0729381Y2 (ja)

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JPH02100027U JPH02100027U (ja) 1990-08-09
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KR101172832B1 (ko) * 2009-06-29 2012-08-10 주식회사 제이텍 슬래그 댐을 이용한 용탕이 구비되는 용융처리장치

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