JP2960994B2 - 磁場計測装置のワイヤ保持機構及び取付方法 - Google Patents

磁場計測装置のワイヤ保持機構及び取付方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウィグラー,アンジュ
レーター等の周期磁場に適用される磁場計測装置のワイ
ヤ保持機構及び取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自由電子レーザーのウィグラーやシンク
ロトロン放射光施設のアンジュレーター等の周期磁場に
おいて、磁場中に張設された極細金属ワイヤに電流パル
スを通電することによって生ずる極細金属ワイヤの変位
から磁場を計測する磁場計測装置の一例を、図3模式図
に示す。すなわち図3において、20は周期磁場を発生
させる磁石列、1は周期磁場中に張設された極細金属ワ
イヤ、21,21はこの極細金属ワイヤ1を張設するた
めに使用する1対のブリッジ、22,22は極細金属ワ
イヤ1の張力を調整するためのおもり、23は極細金属
ワイヤ1に電流パルスを流すための電流パルス源であ
る。しかして、極細金属ワイヤ1はこの電流パルスによ
り磁場から力を受け、軸に直交する方向へ横波の変位を
発生し、この横波の変位量をX方向変位センサー24及
びY方向変位センサー25で検出し、その検出信号はア
ンプ26,26を介して適宜増巾率でそれぞれ増巾され
た後、オシロスコープ27に表示される。
【0003】しかしながら、このような磁場計測装置で
は、磁場を計測するために用いられる極細金属ワイヤ1
を磁石列20により形成される磁場中に張設する際に以
下のような問題がある。
【0004】(1) 磁場計測に用いられる極細金属ワイヤ
1としては、通常25μm〜100μmの銅又は銅合金
等が用いられているが、非常に細径のため取扱いが難し
く、一般に狭あい(約10〜20mm)かつ長尺(約1m
〜5m)な磁極ギャップにより形成される磁場空間に張
設する際には作業性が悪い上、極細金属ワイヤ1が空調
設備の風の影響を受けて揺らぐという問題がある。
【0005】(2) また極細金属ワイヤ1を磁場中の所定
の位置へ位置決めする際には、同ワイヤ1を支える1対
のブリッジ21,21の位置を調整することにより行っ
ているが、この方法では空間の所定の位置に極細金属ワ
イヤ1を正確に位置決めする指標となるものがなく位置
決めが困難である。
【0006】(3) 更に極細金属ワイヤ1に張力を与える
ためおもり22,22を使用しているが、同ワイヤ1の
長さ,材質に応じて最適な張力を与えられるようにおも
り22の重さを調整する際には、その度におもり量を追
加,削除,交換する必要があり作業性が良くない。
【0007】(4) なお上記(1) 〜(3) のため、磁極の空
間内のXY平面上の種々の位置に極細金属ワイヤ1を移
動させて磁場計測を行おうとした場合、同ワイヤ1の移
動,位置決めに著しく手間がかかり不便であり、また計
測の度に同ワイヤ1の張設,位置決めを行う必要がある
が、手間がかかる上、位置決め精度も極めて低いことか
ら計測データの再現性にも問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、極細金属ワイヤを迅
速,簡便かつ正確に被計測磁場中に設置することができ
るとともに、計測精度が高くかつ再現性にすぐれた磁場
計測装置のワイヤ保持機構及び取付方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、磁
場内に張設された極細金属ワイヤに電流パルスを通電す
ることにより生ずる同極細金属ワイヤの変位から磁場を
計測する磁場計測装置において、上記磁場内に張設する
極細金属ワイヤを予め非磁性金属又は絶縁材の細管の中
心軸に張設しておくとともに、同細管両端部の上記極細
金属ワイヤを保持する部分の少なくとも一方側に同ワイ
ヤの張力を可変にできる機構を設けておくことと、極細
金属ワイヤを予め非磁性金属又は絶縁材の細管の中心軸
に張設しておくとともに、同細管両端部の少なくとも一
方にワイヤ張力可変機構を設けておくワイヤ保持機構
を、被計測磁場の中心に取付けるにあたり、上記被計測
磁場の入口,出口にアパーチャを設置するとともに同ア
パーチャの外側に位置合わせ用レーザー及び反射鏡を設
置してレーザービームがアパーチャの中心を通るように
光軸を設定し、次いで上記ワイヤ保持機構を被計測磁場
中に設置したうえ同ワイヤ保持機構の両端部の中心が光
軸と一致するように調整することとを、それぞれ特徴と
する。
【0010】
【作用】上述の構成により、極細金属ワイヤを迅速,簡
便かつ正確に被計測磁場中に設置することができるとと
もに、計測精度が高くかつ再現性にすぐれた磁場計測装
置のワイヤ保持機構及び取付方法を得ることができる。
【0011】
【実施例】本発明磁場計測装置のワイヤ保持機構及び取
付方法の一実施例を図面について説明すると、図1はワ
イヤ保持機構の縦断面図、図2はワイヤ保持機構を周期
磁場へ取付ける要領を示す模式図である。
【0012】図1において、1は磁場計測用の極細金属
ワイヤであり、例えばアルミニウム,ステンレス鋼等の
非磁性金属細管2中に張設されている。非磁性金属細管
2の両端部内面には適当な長さの内ねじ3が設けられる
とともに、適宜位置には極細金属ワイヤ1の振動をX,
Y2方向から検出可能なようにセンサー用の窓4が互い
に直交する2ヶ所に設けられている。5はその中心に約
100〜500μmφの小孔を持つ例えばテフロン等の
絶縁材のディスクであり、その外周には非磁性金属細管
2の内ねじ3にねじ込むことができる外ねじが設けられ
ている。
【0013】極細金属ワイヤ1はこのディスク5の中心
の小孔を貫通しており、ディスク5の外側で2分割の例
えばテフロン等の絶縁材でできたクランプ6で挟み込ま
れて固定されている。クランプ6ははめ合い構造等によ
りディスク5に固定されている。また極細金属ワイヤ1
は両側のディスク5の小孔に通されクランプ6で固定さ
れた後、片側のディスク5を非磁性金属細管2の内ねじ
3に沿って細管端部側へ移動させることにより、適当な
張力を受ける。この際脱着可能な治具7をディスク5の
端面に設けられた穴に差し込むことにより、ディスク5
を内ねじ3に沿って移動させることができる。
【0014】次にこのようなワイヤ保持機構を被測定対
象の周期磁場内に迅速,簡便かつ正確に設置する方法に
ついて、図2により説明する。同図において、8は被測
定対象の周期磁場であり、この中にワイヤ保持機構9が
設置される。まず周期磁場8の入口と出口にアパーチャ
10,11を設置する。この際アパーチャ10,11の
中心のピンホールは予め周期磁場8の磁極の中心に一致
するようにしておく。次にアパーチャ10の外側に位置
合わせ用レーザー12及び全反射鏡13,14を設置
し、全反射鏡13,14を調整して位置合わせ用レーザ
ー12のビームがアパーチャ10,11の中心を通るよ
うに光軸を決定する。
【0015】次いで、この光軸中の全反射鏡14の後方
に半透過鏡15と遮光板16を設置するとともに、更に
周期磁場8を囲む位置に全反射鏡17,18,19を設
置し、全反射鏡19を反射した光がアパーチャ10,1
1の中心を通るように光軸を決定する。しかる後にワイ
ヤ保持機構9を周期磁場8中に設置する。この際アパー
チャ10,11及び遮光板16を撤去し、ワイヤ保持機
構9の両端面の中心が半透過鏡15を透過したビーム光
軸及び全反射鏡19で反射したビーム光軸に一致するよ
うに、ワイヤ保持機構9の設置位置を調整する。
【0016】かくして、このようなワイヤ保持機構の構
造と取付方法によれば、迅速,簡便かつ正確に周期磁場
8中に磁場計測装置の極細金属ワイヤ1を設置できるの
で、従来設置に要していた手間,時間を大巾に縮小でき
るとともに、設置精度を高めることができ、ひいては計
測精度の向上,計測再現性の向上に寄与することができ
る。また極細金属ワイヤ1の周囲を非磁性金属細管2で
おおったため、外界の風による極細金属ワイヤ1の揺れ
を防止することができ、この面からも計測精度,計測再
現性の向上に寄与することができる。
【0017】
【発明の効果】要するに本発明によれば、磁場内に張設
された極細金属ワイヤに電流パルスを通電することによ
り生ずる同極細金属ワイヤの変位から磁場を計測する磁
場計測装置において、上記磁場内に張設する極細金属ワ
イヤを予め非磁性金属又は絶縁材の細管の中心軸に張設
しておくとともに、同細管両端部の上記極細金属ワイヤ
を保持する部分の少なくとも一方側に同ワイヤの張力を
可変にできる機構を設けておくことと、極細金属ワイヤ
を予め非磁性金属又は絶縁材の細管の中心軸に張設して
おくとともに、同細管両端部の少なくとも一方にワイヤ
張力可変機構を設けておくワイヤ保持機構を、被計測磁
場の中心に取付けるにあたり、上記被計測磁場の入口,
出口にアパーチャを設置するとともに同アパーチャの外
側に位置合わせ用レーザー及び反射鏡を設置してレーザ
ービームがアパーチャの中心を通るように光軸を設定
し、次いで上記ワイヤ保持機構を被計測磁場中に設置し
たうえ同ワイヤ保持機構の両端部の中心が光軸と一致す
るように調整することとにより、極細金属ワイヤを迅
速,簡便かつ正確に被計測磁場中に設置することができ
るとともに、計測精度が高くかつ再現性にすぐれた磁場
計測装置のワイヤ保持機構及び取付方法を得るから、本
発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明磁場計測装置のワイヤ保持機構の一実施
例の縦断面図である。
【図2】同上のワイヤ保持機構を周期磁場へ取付ける要
領を示す模式図である。
【図3】従来の磁場計測装置の模式図である。
【符号の説明】
1 極細金属ワイヤ 2 非磁性金属細管 3 内ねじ 4 窓 5 ディスク 6 クランプ 7 治具 8 周期磁場 9 ワイヤ保持機構 10,11 アパーチャ 12 位置合わせ用レーザー 13,14 全反射鏡 15 半透過鏡 16 遮光板 17,18,19 全反射鏡

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場内に張設された極細金属ワイヤに電
    流パルスを通電することにより生ずる同極細金属ワイヤ
    の変位から磁場を計測する磁場計測装置において、上記
    磁場内に張設する極細金属ワイヤを予め非磁性金属又は
    絶縁材の細管の中心軸に張設しておくとともに、同細管
    両端部の上記極細金属ワイヤを保持する部分の少なくと
    も一方側に同ワイヤの張力を可変にできる機構を設けて
    おくことを特徴とする磁場計測装置のワイヤ保持機構。
  2. 【請求項2】 極細金属ワイヤを予め非磁性金属又は絶
    縁材の細管の中心軸に張設しておくとともに、同細管両
    端部の少なくとも一方にワイヤ張力可変機構を設けてお
    くワイヤ保持機構を、被計測磁場の中心に取付けるにあ
    たり、上記被計測磁場の入口,出口にアパーチャを設置
    するとともに同アパーチャの外側に位置合わせ用レーザ
    ー及び反射鏡を設置してレーザービームがアパーチャの
    中心を通るように光軸を設定し、次いで上記ワイヤ保持
    機構を被計測磁場中に設置したうえ同ワイヤ保持機構の
    両端部の中心が光軸と一致するように調整することを特
    徴とするワイヤ保持機構の取付方法。
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