JP2960436B2 - 非線形データ伝送システム用受信器 - Google Patents

非線形データ伝送システム用受信器

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JP2960436B2
JP2960436B2 JP1160756A JP16075689A JP2960436B2 JP 2960436 B2 JP2960436 B2 JP 2960436B2 JP 1160756 A JP1160756 A JP 1160756A JP 16075689 A JP16075689 A JP 16075689A JP 2960436 B2 JP2960436 B2 JP 2960436B2
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誠一 三田
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L25/03178Arrangements involving sequence estimation techniques
    • H04L25/03337Arrangements involving per-survivor processing

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
ディジタル磁気及び光学記録システム,ディジタル光
ケーブル及び無線送信システムにおける信号処理に関す
る。
【従来の技術】
今後十年間でディジタル光学記憶装置はコンピュータ
・データ並びにディジタル化されたオーディオ及びビデ
オ信号の記憶に対し、広い応用を見出すと期待される。
この型式のシステムにおいて、2値情報は一連のくぼみ
及び陸地として光学的媒体に記憶される。書込みプロセ
スが不完全だと、それらくぼみ及び陸地の形状又は長さ
を変えてしまう。再生プロセスにおいて、この非対称性
は非線形の符号間干渉(ISI)となって現れる。この障
害は、例えば光学的分解能の制約、そしてレーザダイオ
ード及び前置増幅器で発生されるノイズによって生じる
線形のISIに重畳される。従来の受信技術は一般に、後
者の2つの不完全さを扱えるのみである。これは、ビタ
ビ検出器と言われる最も強力な手法を用いた場合で言え
ることである。 つぎに、このビタビ検出器の動作を概説する。ビタビ
検出器は、線形のISI及びノイズのみがあると仮定する
と、被送信データシーケンスの最尤評価値を形成する。
このために、ビタビ検出器を生き残りと呼ばれる候補デ
ータ・シーケンスのパスを維持する必要がある。こうし
た生き残りパスは、巡回的に拡張され、そして生き残り
パスの選択プロセスは、実際のチャネル出力信号を、ノ
イズのないときに生じると仮定された出力信号と比較す
ることにより、各生き残りパスに対して計算される尤度
の大きさに基づいて行われる。この結果、関係のある生
き残りパスが送信されることになる。こうした仮定のチ
ャネル出力信号を形成する手段は従来と同じく、関係の
ある生き残りパスの所定個数の最新の符号に関して動作
する線形の重み付け回路網からなっている。 この検出プロセスの基本的素子は、例えば、1972年5
月発行,IEEE Trans.Inform.Theory,Vol.IT−18,No.3,ペ
ージ363〜378,G.D.ホーネイ,Jr.による“Maximum−Like
lihood Sequence Estimation of Digital Sequences in
the Presence of Intersymbol Interference"(符号間
干渉の存在の下でのディジタル・シーケンスの最大尤度
シーケンス評価)というタイトルの文献において詳細に
記述されている。この文献で開示されている従来のビタ
ビ検出器は、チャネルメモリの長さが大きくなるにつれ
てその複雑さが管理できないほど急速に増長するという
不都合を持っている。この問題を克服するために、従来
のビタビ検出器についての簡素化が種々な形態において
行われ、例えば、1987年発行,Philips J.Res.,Vol.42,N
o.4,ページ399−428,J.W.M.バーグマン,S.A.ラプット及
びF.A.M.ヴァン・デ・レーアによる“On the Use of De
cision Feedback for Simplitying the Viterbi Detect
or"(ビタビ検出器を簡素化するための判定帰還等化器
の使用に関して)というタイトルの文献を参照された
い。簡素化に対するそうした努力の結果として、従来の
ビタビ検出器でも、音声帯域のモデム及びディジタル磁
気記録のような領域にもその応用を見出した。しかし、
いまのところ上述した装置は非線形ISIを持つ光学的記
憶装置に用いられている。 1977年7月発行,IEEE Trans.Commu.,Vol.COM−25,No.
7,ページ633〜643,M.F.メシア,P.J.マクレーン,L.L.キ
ャンプベルによる“Maximum Likelihood Sequence Esti
mation of Binary Sequences Transmitted over Nonlin
ear Channels"という文献には、非線形ISIを扱えるとい
う点で従来のビタビ検出器から異なる新規な型式のビタ
ビ検出器が開示されているが、不幸にして、そうした能
力の達成には、極めて複雑な回路構成が必要である。 さて、ここでは、前述の一般的紹介を前提にして、従
来技術を詳細に説明する。以下の記載では、送信システ
ムの離散時間モデリングが用いられる。本発明はかかる
モデリングを用いて最も簡単な方法で説明される。本発
明でのモデリングは、例えば、1983年発行、J.G.プロア
キス,マグローヒル,ニューヨークによる“Digital Co
mmunications(ディジタル通信)”というタイトルの本
での第6章、特にセクション6.3,ページ351〜357におい
て記述されている。 第2図は、符号レート1/Tにおけるデータ符号aKを雑
音のある分散チャネルCHNを通してデータ受信器RECに送
信するシステムの機能的離散時間モデルを示している。
説明を簡略化するために、ここでは、送信されるデータ
信号aKをaK∈{−1,+1}で規定される2進値と仮定す
る。しかし、この仮定は限定的なものではない。本発明
は、例えばディジタル音声帯域通信システムにおいて用
いられるようなマルチレベル又は複素数値データ信号に
対しても同様に適用可能である。第2図のチャネルCHN
は、実際の連続時間チャネル、あり得る受信フィルタ及
び/又は等化器、データレート1/Tにおける同期的サン
プリング動作の縦続接続を図示している。チャネルCHN
の離散時間出力信号rKは、次式、すなわち: rk=f( )+nK (1) で規定され、上式で、nKはホワイト・ガウス雑音信号を
示し、f(.)は、が転位を表わすとして、データ・
ベクトル、すなわち: aK=[aK-M,aK-M+1,………aK (2) の確定的関数を示している。非負の整数Mはチャネルの
メモリ長さである。非線形のISIが存在しない場合には
f( )は、 f( )= TaK (3) として規定される線形形態を取り、上式において、
[f0,………,fMは、その成分がそのチャネルのイン
パルス応答を指定している長さM+1のベクトルであ
る。第2図における受信器RECは、aKの遅延された形式a
K-Dについての判定値K-Dを作り出すためにrKに関して
動作し、前式において、Dは検出遅延として扱われる非
負の整数を示している。 従来の受信器RECは、一般に、非線形ISIを取り扱うこ
とができない。これは、一般にビタビ検出器として知ら
れている最も強力な型式の従来の受信器に対してもあて
はまる。こうした検出器は、線形ISI及びノイズのみが
あるものと仮定して、もっともあり得る被送信データ・
シーケンスの評価値を形成する。このために、いかなる
瞬間K−1でも、それらは、生き残りとして扱われる所
定数Nの候補データベクトル、すなわち: s1 K-1=[i K-D,………,i K-1 (4) (すべてのi←{0,……,N−1}に対して) を持つ。検出プロセスの過程において、これらの値は、
すべての生き残りに対して計算された尤度の大きさに基
づいて巡回的に更新される。この過程の主たる考え方
は、例えば、ホーネイ及びベルグマンその他による前述
の文献において記述されている。このプロセスを一層明
確にするために、第3図は、上述の従来技術による受信
器におけるいずれかの生き残りsi K-1に関連した尤度計
算の基本的モデルを示している。 第3図において、累積された尤度Ji K-1の大きさは生
き残りsi K-1に関連している。累積される尤度の大きさ
は、通常の命名法により、簡潔さのためにメトリック
(metric)として扱われる。瞬間Kにおいて実行される
反復における第1のステップとして、生き残りsi K-1
最も古いディジット i K-Dは無視され、2つのあり得る
ディジット−1及び+1が、2つの新しい候補生き残
り、すなわち: ij K=[i K-D+1,………,i K-1,I(i)](5) (j=0及び1に対して) を得るために付加され、上式において、インデックス関
数I(j)は、I(0)=−1及びI(1)=+1に従
って規定される。このインデックス関数は、2つの別個
な符号よりはむしろ からなっているデータ・アルファベット に対しても成立する。前にも指摘したように、ここで
は、本発明の提示をできるだけ簡素化するために、 のように2値アルファベットについて説明する。 拡張された生き残り ij Kに関連しているのは、下記
のマトリクス、すなわち: JiJ k=Ji K-1+G[rK iJ K] (6) であり、上式において、 ij K=[i K-M,………,i K-1,I(j)] (7) は、その成分が ij KのM+1個の最新の成分であるベ
クトルであり、G(.)は、RでのすべてのXに対する
選択G(X)=X2が共通している確定的関数である。成
ij Kは、sij KのM個の最新のディジットに関し
て動作する線形の重み付け回路網LWijにより発生され、
ノイズがなくてそして ij Kが送信されるときでの瞬間
Kにおいて生じるであろう仮定されたチャネル出力サン
プルとして認識される。RでのすべてのXに対してG
(X)=X2である通常の場合、メトリクス(metrics)J
ij Kは、実際のチャネル出力信号rKと仮定されたチャネ
ル出力信号 ij Kとの間における累積されたユーク
リッド距離として解釈される。時間の進行と共に、その
検出器はすべての考慮された生き残りパスの距離を最小
にするように作用する。 生き残りパスのそのリストを更新するために、ビタビ
検出器は、すべてのiε{0,………,N−1}及びjε
{0,1}に対する拡張された生き残りパスのメトリクスJ
ij Kを比較し、そしてそれを基準にして選択をする。
【発明が解決しようとする課題】
線形の重み付け回路網LWijの出力は、線形形態のため
に、非線形のISIを持たないチャネルCHNに対するノイズ
のない仮定されたチャネル出力としてのみ作用する。こ
のために、第3図に一致しているビタビ検出器は本質的
に非線形のISIを取り扱うことができない。
【課題を解決するための手段】
本発明によると、受信器は、ノイズのない仮定された
チャネル出力信号を評価するための前記手段が1つ又は
それ以上のルックアップ・テーブルを含んでいることを
特徴としている。 この受信器の特に簡単な形式は、両候補データ・シー
ケンスの尤度関数の差を表わし、そしてノイズのない仮
定されたチャネル出力を評価するための手段により決定
される尤度の大きさに基づいて巡回的に更新される2つ
の候補データ・シーケンスのみを持っている。本発明の
別な局面によると、高いデータレートでの応用に適して
いるこの簡単な受信器の形態は、その尤度の大きさが該
尤度の大きさの前以って計算された候補値間を選択する
ことにより決定されることを特徴としている。 本発明の別の局面によると、すべてのルックアップ・
テーブルが1つのエントリのみを持っている受信器の特
別な形式は、前記ルックアップ・テーブルがノイズのな
い仮定されたチャネル出力符号を記憶するレジスタの形
態を取ることを特徴としている。 本発明の更に別な局面によると、その受信器の適応形
式は、各ルックアップ・テーブルが、前記候補データ・
シーケンスのディジットの制御の下で、チャネル出力信
号及び前記ルックアップ・テーブルの出力信号の差を表
わしているエラー信号に応答するように適合されている
ことを特徴としている。 本発明の更に別な局面によると、その受信器の代替可
能な適応形式は、各ルックアップ・テーブルがチャネル
出力信号の遅延された形式及び前記候補データ・シーケ
ンスの1つ又はそれ以上の遅延されたディジットにより
アドレス指定されたときにおける前記ルックアップ・テ
ーブルの出力信号の差を表わしているエラー信号に応答
するように適合されていることを特徴としている。 ルックアップ・テーブルがすべてレジスタの形態を取
る場合に関する本発明の局面によると、受信器の代替可
能な適応形式は、各レジスタが、前記候補データ・シー
ケンスの1つ又はそれ以上の遅延されたディジットの制
御の下で、そのチャネル出力信号の遅延された形式と前
記カウンタの内容との差を表わしているエラー信号に応
答するように適合されているディジタル・カウンタの形
態を取ることを特徴としている。 本発明の更に別な局面によると、受信器の特に簡単な
形式は、各尤度の大きさが実際のチャネル出力信号及び
ノイズのない仮定されたチャネル出力信号の差のモジュ
ラスの累積された形式を表わしていることを特徴として
いる。高いデータ・レートにおけるその応用を容易にす
るために、この形式の受信器は、前記モジュラスが該モ
ジュラスの前以って計算された候補値間を選択すること
により決定されることを特徴としている。
【作用】
本発明の中心は、線形の重み付け回路網LWijが有限数
M+1の2値データ符号を持つベクトル ij Kに関して
動作することについての考察である。これは、ノイズの
ないあり得る仮定されたチャネル出力信号をすべて記憶
するルックアップ・テーブルにより前記回路網を置き換
えることを可能にする。これは第1図に示されている。
第1図は、線形の重み付け回路網LWijに置き変っている
ルックアップ・テーブルLUTijを除いて、第3図と同じ
である。各テーブルは全体でM+1個の2値データ符号
によりアドレス指定されるので、全体で2M+1個のエント
リを含まなければならない。 例えば、M=10としても、現在利用可能なランダムア
クセスメモリが存在し、実用上支障がない。 実際に、あり得る出力は計算よりはむしろじかに表31
により得られるので、第1図の構成は一般に、第3図の
構成よりも実行するのが容易である。更に、ルックアッ
プ・テーブルは十分に任意な入力−出力関係を記憶でき
るので、LUTijの出力h( ij K)は、 h( )=f( ) (8) (すべての に対して) を選ぶことにより、ノイズのない仮定されたチャネル出
力として作用する。このように、非線形のISIは受信器
の複雑さを増すことなしに十分に処理できる。これは、
メシヤその他による前述の文献において記述されている
新規なビタビ検出器と好都合に比較できる。この検出器
はそれ自体、非線形のISIを扱えるという点で前述の従
来技術によるビタビ検出器と異なっている。しかし、メ
シアその他によるビタビ検出器で、非線形のISIを取り
扱うには、その構成が非常に複雑になる。 例えば、前述の文献の第3図には、M=3に対し、そ
の検出器が、本発明による受信器に対する単一の入力信
号rKとは逆に、全体で4つの入力信号に関して動作する
ことが例示されている。更に、こうした4つの入力信号
の各々に対して、各種加算が必要である。しかも、この
加算が本発明による受信器における単一のルックアップ
動作とは逆に、符号間隔T及び生き残りパス当たりに行
われる必要がある(メシアその他による前述の文献での
式(26)及びそれに関する説明を参照のこと)。 第1図において、テーブルLUTi1及びLUTi0は、最新の
ビットi1 K=+1及びi0 K=−1が演繹的に知られる
ベクトル i1 K及び i0 Kによってアドレス指定される。
これは両テーブルのサイズが半分で済み、LUTi1及びLUT
i0は、aK=+1及び−1に対するf( )の一部のみ
を記憶する。ベルグマンその他による前記文献において
記述されたものを含む各種型式のビタビ検出器におい
て、 ij Kの最新のビットのいくつかは演繹的に知られ
る。これは各テーブルのサイズを一層減少させることに
なる。ホーネイによる前述の文献において記述されてい
るものを含んでいるビタビ検出器にとって、完全なベク
トル ij Kは演繹的に知られる。これは、各テーブルが
ノイズのない対応する仮定されたチャネル出力を記憶す
る単一のレジスタへと退歩するのを可能にする。以下に
おいては、適応ディジタル・カウンタの形態におけるレ
ジスタを使用した本発明による検出器の適応形式が記述
される。 チャネル特性についての従来の知識は関数f(.)を
識別するのに使用される。従って、テーブルLUTijは条
件(8)に基づいた適当な値でもって満たされる。不運
にして、記憶チャネルの正確な特性は通常、例えば機械
的振動及びトラッキング制御又は焦点制御エラーの結果
として動的に変動する。かくして、関数f(.)は時間
的に変動し、第1図のルックアップテーブルLUTijに記
憶されるような時間不変関数h(.)にとって、
f(.)を完全に整合させることができなくなる。線形
の関数f(.)及びh(.)の特定の場合に対して、か
かるチャネル−受信器不整合の好ましくない影響につい
ては、例えばスコウハーマ・イミンクによる前述の文献
において研究されている。この文献においては、小さな
不整合でさえも、特に高い情報密度では、性能を著るし
く悪化させることが例示されている。そうした悪化を避
けるには、関数h(.)が、f(.)のいずれかの変動
を追跡することが望ましい。これは、ルックアップ・テ
ーブルLUTijを、第4図に例示しているように、適応化
することでできる。 第4図において、ルックアップ・テーブルLUTijに記
憶される関数f(.)は、次式、 h′( ij K)=h( ij K)+μ・dij K・eij K(9) (すべてのiε{0,……,N−1}及びjε{0,1}に対
して) に従って巡回的に更新される。古いテーブルエントリh
ij Kに比較して、新しいエントリh′( ij K)はf
ij K)の理想的に改良された評価値である。このエ
ラー信号、すなわち: eij K=rK−h( ij K) (10) は、ノイズのない仮定されたチャネル出力信号が実際の
チャネル出力信号にいかに良く似ているのかを示し、そ
して(9)の反復はこの差を反復的に小さくしようとす
る。(9)の反復に対する基礎を形成するいわゆるLMS
適合アルゴリズムの一層詳細な記載については、例え
ば、1984年発行,IEEE J.Selected Areas in Commun.,Vo
l.SAC−2,No.2,ページ314〜323,P.J.ヴァン・グルエン,
N.A.M.フェアホエックス及び、T.A.C.M.クラサンによる
“Design Consideration for a 144Kbit/s Digital Tra
nsmission Unit for the Local Telephone Network(ロ
ーカル電話回路網に対する144キロビット/秒・ディジ
タル送信ユットの設計考察)”というタイトルの論文に
おいて見られる。この論文はテーブル・ルックアップ・
フィルタへのLMSアルゴリズムの応用を論議していて、
ここで論じられる応用に密接に関係している。LMSアル
ゴリズムの適切な動作に対して、rKの下にある(1)に
よるデータ・ベクトル は更新されつつあるテーブル
のデータベクトル ij Kに一致しなければならない。す
べてのあり得るデータベクトル ij Kの間で、最大の累
積された尤度を持つものはこの必要条件を十分に満たす
ようである。この理由により、式(9)の選択器信号d
ij Kは、次式: に従って選択される。 かくして、テーブルの1つは、いずれかの瞬間Kにお
いて更新される。また、(11)の選択器信号dij Kはその
検出過程の整数部として発生される情報に全体的に基づ
くことが観察される。この理由のために、それらは最小
の余分なハードウェアでもって発生されることになる。
(9)における適合定数μはテーブルの収斂速度と定常
状態の平均平方エラーとのかね合いを可能にする。アル
ゴリズムのディジタル的履行を簡単化するために、μは
通常、ある正の整数Wに対して形態2-Wであるように選
ばれるので、(9)でのμによる乗算はWビット位置の
シフトオーバになる。簡潔化のために、LMSアルゴリズ
ム及びその履行のそうした及び他の局面については、例
えばヴァン・ゲルウェンその他による前述の文献におい
て記述されているので、ここでの説明は省略する。次
に、本発明による且つLMSアルゴリズムの簡略化された
形式に基づいた適応的受信器についての詳細を述べる。 実際の場合には、それらが演繹的に知られるものと仮
定して、テーブル・エントリh( ij K)をそのチャネ
ルの平均的特性に従って初期設定することが望ましい。
この様に、適合アルゴリズムのみはそのチャネルの平均
的特性と実際の特性との間での距離をブリッジしなけれ
ばならず、それにより、比較的迅速な収斂速度を達成す
る。テーブルが不規則に初期設定される状況に対して、
シミュレーションでは、適当な量のノイズを適応動作初
期に、その受信器の入力信号に加えることにより、収斂
期間が大いに減少されることが見出された。 第4図の構成の不都合は、極く最新の評価されたデー
タ符号がその適応過程で役割を果すことである。ビタビ
検出の性質上、こうした符号は、その維持された生き残
りパスの一部を形成している古いディジットよりも信頼
できない被送信データ信号の評価値になる。更に、仮り
に所定の生き残り ij Kが最も大きな現行の尤度を持つ
としてさえ、その最新のディジット(例えば、ij K
ij K-1)は、対応する被送信桁と一致しないかも知
れない。特にそうした最新の被送信ディジットに依存し
た弱さを持つ関数f(.)に対して、これは極めて頻繁
に生じることになる。(9)及び(10)により、これは
しばしば、誤ったテーブルエントリを更新させて、適切
な値に対するテーブル内容の収斂を妨げるか又は排除す
る問題を生じさせる。 この問題を克服するには、その適合を被送信データ信
号の一層信頼できる、遅延された評価値に基礎を置くこ
とが必要である。第5図には、この目的に対する自然な
可能性が描かれている。第5図の6つのスイッチSW0 0,
……,SW2 1が位置“detect(検出)”にある場合、検出
は第4図におけるように正確に進行し、ルックアップ・
テーブルLUTijは評価されたデータベクトル ij Kにより
アドレス指定される。適合のために、そうしたスイッチ
は位置“adapt(適合)”に置かれる。この場合、次
式、すなわち: i K=[i K-M-P,………,i K-P] (12) で示される遅延されたデータ・ベクトルは各ルック・ア
ップ・テーブルLUTijをアドレス指定する。もし遅延P
が十分大きく取れるならば、いずれかのiに対して、桁
i K-M-P,………,i K-Pは実際に送信されるデータ符
号aK-M-P,………,aK-Pの信頼性ある評価値となる。最大
の信頼性は、第5図に示されているように、最大値P=
D−Mを選択することにより得られるので、 i Kのディ
ジットi K-M-P,………,i K-Pは生き残りパスi K-1
のM+1個の最も古く維持されたディジットai K-D,……
…,ai K-D+Mである。P符号間隔のデータ遅延を補償する
ために、受信された信号rKは、遅延されたエラー信号、
すなわち: K-P=rK-P−h( i K) (13) を形成するために、P符号間隔にわたって遅延され、
(13)は、LMSアルゴリズム、すなわち: h′( i K)=h( i K)+μ・i K-P (14) に従ってルックアップ・テーブルLUTijを更新するため
に使用される。この適応過程において使用されるデータ
評価値はすべて比較的信頼し得るので、(14)では、現
行の又は過去の尤度の大きさに関する適応を調節するの
に、選択器信号を使用する必要がない。 第5図の構成の不都合は、各テーブルが、検出及び適
合のそれぞれにおいて役割をするエラー信号の計算のた
めに、符号間隔当り二度読み出されることである。そう
した2つの関数が組み合わされている第4図の方法は、
データ・スループットを低下させることになる。この問
題を克服するには、その適応を、P個の符号間隔を検出
するために計算されたエラー信号の遅延された形式に基
礎を置くことが必要である。これは又、受信された信号
rKを遅延させるのを不必要にする。次には、この可能性
の簡素化された形式が記述される。
【実施例】
前述の論議を例示するために、ここでは、本発明によ
る非線形のフィードバックを持つ2状態ビタビ検出器の
2つの形式が展開される。説明を容易にするために、ま
ず初めに、従来技術に関連したビタビ検出器が記述され
る。 第6図は、ベルグマンによる前述の文献において記述
されたような線形のフィードバックを持つ2状態ビタビ
検出器の概念的モデルを示している。この検出器は式
(4)に一致した2つの生き残り 0 K-1及び 1 K-1を持
ち、関連せるメトリクスJi Kはi=0,1に対応している。
i,j∈{0,1}に対する4つの拡張された生き残り ij K
は(5)におけるように規定され、そして(6)に従っ
たマトリクスJij Kを持っている。i,i∈{0,1}を持つ4
つの線形の重み付け回路網LWijは式(6)の4つのあり
得る重み付けされた和 ij Kを与える。前述したよ
うに、ベクトルはそのチャネルのインパルス応答を指
定する。これは、例えば、プロアキスによる前述の本
の、第6章,ページ410〜412において記述されているよ
うに、適応技術の助けでもって達成される。従来技術の
受信器において適用されるそうした技術は本発明にとっ
て重要でないので、ここでの論議は省略する。 拡張された生き残り 0j K及びs1j K間で、比較一選択
ユニットCSjは、次のルール: に従って、瞬間kに対する関連せるメトリックJj kを持
つ新しい生き残り j kを選択する。このルールは両j=
0及びj=1に対して適用される。(15)から解ること
は、新しい生き残り j kの最新のディジットj kが常
に、すべてのkに対するインンデックス関数、すなわ
ち、0 k=−1及び1 k=+1に導しいことである。検
出プロセスが巡回的性質を有するために、それは、古い
生き残り i k-1の最近のディジットai k-1が、kに関係
なく、0 k-1=−1及び1 k-1に等しくなければならな
いことを意味する。かくして、拡張された生き残り ij
kに対して、2つの最新の桁 ij k-1及び ij kは共に、
I(i)及びI(j)であるように演繹的に知られる。 いずれのビタビ検出器にとっても、例えばホーネイに
よる前述の文献で説明されているように、チャネルメモ
リ長さMよりも大きい検出遅延Dを持つのが望ましい。
この場合、最も古いディジット1 K-D及び0 K-Dは共に
送信されるディジットaK-Dの比較的信頼できる評価値で
ある。第4図において、1 K-Dは検出器出力K-Dとし
て任意に選ばれる。この選択は単なる例示であって、
K-D0 K-Dのような異なる選択も等しく適応できるの
で、限定的でないことを意味している。 第6図の検出プロセスの一層の背景及び詳細について
は、ベルグマンその他による前述の文献に詳細に記述さ
れているので、ここでの説明は省略する。 第6図の検出器の不都合は次の点にある。つまり、
(6)及び(15)によるメトリック値Ji Kは、関数
G(.)が非負の限定である通常の場合における時間の
非減少関数である。これは検出器のディジタル履行にオ
ーバフローの問題を生じさせる。(15)から解ること
は、マトリクス間における差のみが新しい生き残りの選
択における役割を果すことである。この考察から、それ
らが時間の非減少関数でなくなるように、メトリック値
を再正規化できることが分かる。このために、修正され
たメトリクスQK,Q0 K及びQ1 Kは、i∈{0,1}及びすべて
のkに対して、 QK=J1 K−J0 K (16) そして Qi K=Ji K−J0 K-1 (17) として規定される。(6)を利用することにより、それ
は、 のような修正されたメトリクスの形態で再公式化(15)
でき、上式でのエラー信号eij Kは、i,jを{0,1}に対し
て、 eij K=rK ij K (19) として規定される。更に、(16)及び(17)から見られ
るように、QKは、次式、すなわち: QK=Q1 K−Q0 K (20) により、Q0 K及びQ1 Kからじかに計算される。かくして、
完全な選択プロセスは3つの差メトリクスQK,Q0 K及びQ1
Kにおいてのみ作り直される。こうしたメトリクスの値
は零の周囲で変動するので、ディジタル受信器の履行に
おけるオーバフローの問題はディジタル語の長さを適当
に選択することで回避される。そうした差メトリクスを
組み込んでいる本発明による適応受信器が第7図に示さ
れている。なお、ここで記述するこのような差メトリク
スの使用は、それ自体新しくない。これについては、19
86年5月発行,IEEE Trans.Commun.,Vol.COM−34,No.5,
ページ454〜461,R.W.ウッド及びD.A.ピターセンによる
“Viterbi Detection of Class IV Partial Response o
n a Magnetic Recording Chennel"(磁気的記録チャネ
ル上におけるクラスIVパーシャルレスポンスについての
ビタビ検出)というタイトルの文献、特に、その文献の
式(11)及び(12)に関する記載の部分を参照された
い。 第7図の受信器において、2つの比較・選択ユニット
CS0及びCS1は、j=0及びj=1に対する式(18)の選
択過程を制御するために用いられる。入力信号QK-1+G
[e1j K]及びG[e0j K]に基づいて、比較一選択ユニッ
トCSjは式(18)に従って出力信号Qi Kを作り出し、そし
て、 If QK-1+G[e1j K]<G[e0j K]Then dj K]:=1Else dj K:=0; (21) に従って選択器信号dj Kを作り出す。(18)と(21)と
を比較することにより、この選択器信号dj Kは、両j=
0及びj=1に対して適用する次のルール、すなわち: If dj K=1 Then sj K:S1j K-1 Else sj K:=s0j K-1; (22) に従って生き残りの選択を制御するのに使用できること
が見られる。 この選択プロセスを履行するために、2つのシフトレ
ジスタSR0及びSR1は、行き残り 0 K-1及び 1 K-1それぞ
れの桁[0 K-D,……,0 K-2]及び[1 K-D,……,
1 K-2]を記憶する。前にも述べたように、そうした生き
残りの最新の桁は0 K-1=−1及び1 K-1=1として演
繹的に知られることになり、それ故、かかる桁は両シフ
トレジスタの入力に接続される固定の論理レベル+1及
び−1の形態において表わされる。 シフトレジスタSR0に対して、(22)による選択器信
号d0 K=0は、新しい生き残り 0 K 00 K-1であるべき
ことを示す。(7)により、 00 K-1 0 K-1のシフト
された形式となり、最も古い桁0 K-Dが除去され、そし
て最新の桁 K=1が付加される。かくして、その選
0 K:= 00 K-1はシフトレジスタSR0に関するシフト
左動作でもって実現される。同様にして、選択器信号d0
K=1は新しい生き残り 0 K 10 K-1であるべきことを
示している。(7)により、 10 K-1 1 K-1のシフト
された形式となり、最も古い桁1 K-Dが除去され、そし
て最新の桁0 K-1=−1が付加される。かくして、その
選択 0 K: 10 K-1は、シフトレジスタSR0にシフトレジ
スタSR1の内容のシフトされた形式と最新の桁1 K-1
+1とがロードされる並列負荷動作でもって実現され
る。これは、SR1及び1 K-1からSR0へと走行する曲がっ
た矢印により第7図において図示されている。シフトレ
ジスタSR1に対して、選択器信号d1 Kは同様にして、d1 K
=1に対するシフト左動作か、又はシフトレジスタSR0
とa1 K=1に対する桁a0 K-1=−1とからの負荷並列動作
のいずれかを示す。 なお、両シフトレジスタの伝搬遅延の不整合の結果と
して、第7図のシフトレジスタ構成の直接的履行で生じ
る可能性のある潜在的問題について述べる。 もしも、シフトレジスタSR1がシフトレジスタSR0より
もはるかに小さい伝搬遅延を持つとするならば、SR0
関する並列負荷動作は、古い生き残りSR0 K-1の所望のも
のよりはむしろ新しい生き残りパス 1 Kの1つ又はそれ
以上のディジットをSR1へとロードされるのを可能にす
る。同様にして、もしもシフトレジスタSR0の伝搬遅延
がSR1のものよりも大いに小さいとすると、シフトレジ
スタSR1に関する負荷並列動作は、古い生き残り 0 K-1
の所望のものよりはむしろ新しい生き残り 0 Kの1又は
それ以上の桁をSR1へとロードされるのを可能にする。
両可能性は明らかに望ましくない。この問題を避けるた
めに、第7図の受信器の実際的履行では、良く整合され
た伝搬遅延を持つシフトレジスタSR1及びSR0を選択する
か、又は両シフトレジスタ間の交差結合をラッチする必
要がある。第7図単に本発明による受信器の概念を与え
ることを意図しているので、この履行レベルの問題を回
避する可能性についての説明は省略する。 第7図において、i,j∈{0,1}を有するルックアップ
・テーブルLUTijは生き残りパス i K-1のディジット
i K-M,………,i K-2]によってアドレス指定され
る。(5)及び(7)により、こうしたディジットはア
ドレス・ベクトル ij Kの対応するディジットに一致す
る。残る2つのディジットは、第6図の受信器に関して
説明したように、 ij K-1=I(i)及び ij K=I
(j)であるものとして演繹的に知られる。前にも論じ
た如く、かかる演繹的に知られる桁をルックアップ・テ
ーブルのアドレス・ベクトルに加えることは不必要であ
る。これは、各テーブルが、サイズにおいて、“全”…
長M+1のアドレス・ベクトルに対し、1/4にすること
ができる。数学的に言って、この減少は、4つのルック
アップ・テーブルLUTijがh( )のaK-1=I(i)
及びaK=I(j)をカバーするからできる。 ルックアップ・テーブルLUTijに対する適応機構は、
第4図のものと同じであるので、それ以上の説明は行わ
ない。いずれかの瞬間kにおいて、選択器信号dij Kは、
最もあり得る拡張された生き残りパスに対応するテーブ
ルのみが更新されるようになっている。こうした選択器
信号は、例えば、次の真理値表:すなわち: による信号QK,d0 K及びd1 Kに関して動作する選択器ユニ
ットSELにより作り出される。 表に示されているように、(16)及びそれに関する説
明から解るように、QKの正の値に対しては、新しい生き
残り 0 Kがその片割れ 1 Kよりも一層の可能性があり、
QKの負の値に対しては逆になる。かくして、正のQK-1
対しては、 0 K-1の下にある2つの拡張された生き残り
01 K-1及び 00 K-1間を区別する必要がある。信号d0 K
は、それら2つの拡張された生き残りのうちのいずれが
0 Kを形成するのかを式(22)が正確に指定するので、
この目的のために使用される。同様にして、QK-1<0に
対して、信号d1 Kは、2つの選択器信号d01 K及びd11 K
うちのどれが1になるのかを指定するが、他の2つの選
択信号は零である。 第7図での関数G(.)に対する魅力的な選択は、X
∈Rに対してG(X)=1×1である。というのはこの
関数がディジタル回路装置でもって容易に実現又は近似
できるからである。第7図の受信器に対するシミュレー
ションの結果、多くの場合において、G(X)=|X|は
すべてのX∈Rに対し、通常の関数G(X)=X2と本質
的に等価になる。 第7図の受信器に関して、新しい値QKは加算器により
式(20)に従って信号Q1 R及びQ0 Kから決定される。遅延
ユニットはこのQKを次の符号間隔での使用するために記
憶する。 更に、最も古い桁1 K-Dは、第6図におけるように、
受信器の出力K-Dとして作用する。 第7図の受信器は、あらゆる形式の線形又は非線形の
ISIを扱える能力を第6図の線形のものよりも簡単に達
成している。この点で魅力的である。しかしながらビデ
オ信号のディジタル記憶のような非常に高いデータレー
トにおいてもこれを使えるためには、さらに簡略化する
のが望ましい。 この高速化を困難にする要因の1つは、第7図におけ
る信号G(eij K)の形式がテーブルルックアップ動作を
必要とし、関数Gの適用と減算とに許容できないほどの
時間を必要とすることである。次には、この問題を克服
する技術について記述する。 第7図から分るように、信号G(eij K)の計算はrK
生き残り i K-1のディジットi K-M,………,1 K-2
にのみ依存している。rKは既知であるので、G(eij K
の計算は、全体で2M+1-2=2M-1個存在する。 すべてこうした計算をあらかじめ行なうことにより、
前述の動作が実質的に少ない時間で可能になる。最も簡
単なケース、つまり、M=2及び2M-1=2に対して、第
8図に上述の動作を可能にする適応的予備計算ユニット
APUijを示す。 第8図のシステムにおいて、2つのディジタル・アッ
プ/ダウン・カウンタC0ij及びC1ijは第7図におけるテ
ーブルLUTijの2M-1=2テーブル・エントリに置き換え
られている。更に特定するに、こうしたカウンタは、非
線形の関数値h0ij=H([−1,I(i),I(j)]
及びh1ij=h(「1,I(i),I(j)])をそれぞれ
記憶することによりデータベクトルij K=[−1,I
(i),I(j)])及び[+1、I(i),I(j)]
を持つ拡張された生き残りパスを示す。離散時間信号
を表わし、そして処理するためのディジタル回路の使用
の詳細については、例えば、1975年発行、Prentice−ha
ll,N.J.,L.R.ラビナー及びB.ゴールドによる“Theory a
nd Application of Digital Signal Processing"(ディ
ジタル信号処理の理論と応用)というタイトルの本に良
く記述されているので、ここでの説明を省略する。 2つの加算器は、rKからh0ij及びh1ijを差し引くこと
によりエラー信号e0ij K及びe1ij Kを形成するように作用
する。関数G(.)の引き続く適用は信号G(e0ij K
及びG(e1ij K)を生じさせ、その1つは形成されるべ
き信号G(eij K)に対応している。適切な選択を実施す
るために、生き残り i Kのディジットi K-2は次式、す
なわち: If ai K-2=1 Then G(eij K):=G(e1ij K)Else G(eij K):=G(e0ij K
(23) に従ってスイッチSWgを制御する。G(e0ij K)及びG
(e1ij K)は共に前以って計算されるので、G(eij K
を発生する際にこうむる遅延はその選択(23)から生
じ、非常に小さい。 第8図の回路において、ディジットi K-2は2つのあ
り得るデータベクトル i K=[−1,I(i),I(j)]
及び i K=[+1,I(i),I(j)]の1つを脱落
させるために使用される。このフィードバック動作は、
例えば、ベルグマンその他による前述の文献において説
明されているように、第7図の従来の受信器においてよ
りインプリシットな仕方で生じる線形のフィードバック
動作に相当する。 このフィードバック動作の結果として、4つの適応予
備計算ユニットAPU00,……,APU11の全部において考慮さ
れなければならないものは、フィードバックなしのビタ
ビ検出器において考慮されなければならなかった8つの
ベクトルと比較し、8つのベクトル i Kのうちの4つの
みで済む。概念的に、この簡素化は、フィードバックさ
れるディジットi K-2が考慮中にあるデータベクトル
i Kの最も古い、かくして最も信頼性のあるディジットで
あり、誤った選択が第8図の回路において行われる公算
は比較的小さい。フィードバックのある又はないビタビ
検出器の性質及び概念的背景については、例えば、ベル
グマンその他による前述の文献において良く述べられて
いるので、ここでの記載は省略する。 第8図の構成は、遅延されたディジットi K-M-P,…
……,i K-Pに基づいてカウンタC0ij及びC1ijに適合さ
れる第5図の機構の簡略化された形式を含んでいる。前
にも説明したように、第5図の機構は、それが、aK及び
aK-1のような の最新のディジットに存在した弱さを
持つ関数f( )に対する収斂問題を小さくできる点
で、第4図及び第7図のものに比較して好ましい。前述
の簡素化は、ディジタル回路装置に都合が良いように、
エラー信号e0ij K及びe1ij Kの極性のみを抽出し、1ビッ
トのディジタル信号にする。 SWgに類似したフィードバック機能を持つスイッチSWe
は、式(13)のエラー信号ij K-Pの遅延していないsgn
ij K及びi K-2によって制御される。この信号sgn
ij K)は2値シフトレジスタにより符号間隔PTだけ
遅延させる。遅延されたエラー信号sgn(ij K-P)は、
次のサイン・アルゴリズム: h1ij:=h1ij+q・d1ij K・sgn(e1ij K-P)for all 1,i,j∈{0,1} (24) に従ってカウンタの内容を更新するように作用する。LM
Sアルゴリズムのこの簡素化された形式についての詳細
は、例えば、1981年11月発行,IEEE Trans.Commun.,Vol.
COM−29,ページ1573〜1581,N.ホルタ及びS.スチュフロ
ッテンによる“A New Digital Echo Canceller for Two
−Wire Subscriber Lines"(2線加入者ラインに対する
新しいディジタル・エコー・キャンセラ)というタイト
ルの文献において見出すことができる。この文献は、適
応形テーブル・ルックアップ・フィルタに対するサイン
・アルゴリズムの応用を議論しているので、ここで記述
している応用に対しても密接に関係している。(24)に
おいて、d1ij Kは2値選択器信号であって、第7図の信
号dij Kと混同してはならない。更に、qは1つのユニッ
トだけのカウンタClijのインクリメント又はデクリメン
トに対応する量子化ステップ・サイズである。第8図に
おける量の適当な有限の語長表示により、適当に小さな
値をqに対して選択することが可能である。この有限の
語長表示についての詳細は、ラビナ及びゴールドによる
前述の文献において良く記述されているので、ここでの
記載は省略する。 符号間隔PT遅延するために、(1)による遅延された
エラー信号(ij K-P)は遅延されたデータ・ベクトル
K-Pの関数である。ホルテ及びスチュフホテンによる
前述の文献で説明されているように、(24)のサイン・
アルゴリズムの適当な動作に対しては、カウンタClij
みが更新され、それに対しては、[I(1),I(i),I
(j)] K-Pとなる。Pが十分に大きい場合、(1
2)のベクトル 0 K及び 1 Kは共に、 K-Pの比較的信頼
性のある評価値となり、かくして、それらのいずれか
は、n=0か又はn=1のいずれか及びすべて8つのあ
り得る組合せ(1,i,j)に対して適用される次のルー
ル、すなわち: If n K-P-2=I(1)AND n K-P-1=I(i)AND n K-P=I
(j) THEN d1ij K=1 ELSE d1ij K=0. (25) に従って、選択器信号の形成のために使用される。 両ベクトル 0 K及び 1 Kが本質的に等価の選択器信号
を形成するのに使用される別なルールでも等しく適用で
きるけれども、ここでは簡素化のために省略している。 第8図の構成において、信号d1ij K及びsgn
1ij K-P)は、(24)の反復を実現するために、カウ
ンタC1ijのカウントイネーブル及びアップ/ダウン入力
に接続されている。式(24)の反復を好都合な仕方にお
いて実施するのに必要な第8図の構成に対する修正は、
使用されるカウンタの型式に依存して行われる。このた
めに、上述のようなサインアルゴリズムの使用におい
て、第8図は単なる例示であって、限定的なものではな
い。 なお、第8図の構成は、第1図におけるサイン動作を
除去することにより、LMSのアルゴリズム使用に対して
容易に修正できる。すなわち、第8図のカウンタは、h
1ij Kを記憶し、そして多くのサイズを取ることのできる
ステップ(q・ij K-Pにおいて更新されるディジタル
累算器で置き換えればよい。LMS及びサイン・アルゴリ
ズムの中間形態もかかる累積器を第8図でのサイン動作
に代って多ビット量子化器との組合せにおいて用いると
可能になる。更に、u又はqは固定よりはむしろ可変と
する。例えば、迅速な収斂に対して、比較的大きな値の
u又はqでもって適応動作をスタートさせることは有利
である。引き続いて、u又はqは、小さな定常状態適合
エラーに対して適する値へと徐々に又はステップ状に減
少される。かくして、使用される正確な適合アルゴリズ
ムに関して、第8図は限定的よりはむしろ例示的である
ものと理解されたい。 第8図の構成を2よりも大きいチャネル・メモリ長さ
Mに一般化することは簡単である。この場合、M−1個
のディジットi K-M,……,i K-2は全体でG(eij K
の2M-1個の適応カウンタが必要であり、従って、スイッ
チSWg及びSWeがM−1個のディジットi K-M,……,i
K-2の制御下で信号G(eij K)及びsgn(ij K)を選択
するために使用される。この一般化については、今迄の
説明で十分に自明と思われるので、これ以上は省略す
る。 第8図のような適応的予備計算ユニットの適用は高い
データレートの達成を容易にする。第9図は、第8図の
予備計算ユニットが適用されている本発明による2状態
ビタビ検出器のモデルを描写している。第9図の検出器
はそれが計算QKの一層迅速な方法を採用しているという
点で、それ自体、第7図のものから異なっている。第7
図におけるQKの計算は、比較/選択ユニットCS0及びCS1
における選択プロセスの終了後においてのみスタートで
きる。他方、第9図で、こうした作用は平行において行
われる。この平行性に関して、式(18)からは、j=0
及びj=1の両方に対して、次式、すなわち: Qj K=Min(G[e0j K],QK-1+G[e1j K]) (26) が成り立つ。また、(19)に関しては、次のようにな
る。 Q=Min(G[e01 K],QK-1+G[e11 K])-Min(G[e00 K],QK-1+G[e10 K]). (27) ここで、QKは4つのあり得る値、すなわち、 G[e01 K]-G[e00 K],G[e01 K]-(QK-1+G[e10 K]),QK-1+G[e11 K]-G[e00 K], そして QK-1+(G[e11 K]-(QK-1+G[e10 K]))=G[e11 K]-G[e10 K]) のうちの1つを取る。第9図において、こうした4つの
あり得る値は4つの加算器により計算され、そしてこれ
と同時に、比較器S0及びS1は式(21)の論理信号d0 K
びd1 Kを作り出す。最後に、QKの実際の値は、d0 K及びd1
Kの制御の下で、選択回路SQにおいて、その4つのあり
得る値から単に選択されることになる。式(18),(2
0)及び(22)からは、こうした2つのビットがこの選
択に対して十分な情報を与えることが見られる。通常の
場合、選択は加算よりも速く行われるので、第9図にお
いてQを計算するための構成は、例えば3つの加算器の
ような付加的なハードウェアを通して、第7図のものよ
りも高いデータレートにおいて適用可能である。 第9図での適応性予備計算ユニットAPUijに対する選
択器信号d1ij Kは、n=1及び最大遅延P=D−2に対
する式(25)の復号ルールに従ってディジット1 K-D,
1 K-D+1及び1 K-D+2に関して動作する復号器DECによ
って発生される。第9図の受信器のこれ以上の詳細につ
いては、第7図の受信器のものと全体的に類似している
ので、ここでの議論を省略する。
【発明の効果】
例示を目的として、第8図及び第9図による完全な受
信器は、例えば、1982年発行,Fairchild Camera and In
strument Corporation(マウンティン・ビュー,カリフ
ォルニア)による“F100K ECL data book"(F100K E
CL データ・ブック)において記述されているように、
標準のECL 100Kシリーズの約80のディジタル集積回路
によって実施できるものとする。この実施において、受
信器の内部信号は多くて6ビットの語長でもって表わさ
れている。達成可能なデータレートは約50Mbit/sとな
る。この値はディジタルビデオ記憶に対してさえも適切
である。 本発明による受信器のメリットを例示するために、第
10図は、第7図に一致した従来技術の受信器(曲線a)
と第8図及び第9図に一致した本発明によるもの(曲線
b)に対するシミュレーションにより得られたビットエ
ラー特性を描写している。両受信器は、そこにランダム
(NRZ)データが印加される。非線形のISI及びメモリ長
さM=2を持つ等化された光学的記録チャネルの出力に
関して動作するようにした。非直線性は一連の0及び1
を表わしているくぼみと陸地の長さの差から生じる。第
10図の曲線は厳しい非線形ISIを持つ状況に関係し、そ
こにおいて、書込みプロセスにおける系統的エラーは一
連の0及び1をそれらの公値よりもT/2秒だけ短く又は
長くさせる。こうした状況は第11図に例示されている。
この図において、上側トレースはそのチャネルに適用さ
れるNRZ波形を描写しているが、下側トレースは光学的
媒体上に記録されるものと仮定されているくぼみ及び陸
地の対応するパターンを描写している。くぼみ及び陸地
の長さの差はそれ自体、厳しい非線形のISIとして再生
される信号において明示している。この非線形のISIに
加えて、その再生される信号は、第12図において反映さ
れているチャネル帯域幅制限の結果として線形のISIを
含んでいる。第12図で“チャネル”と指定されている曲
線はそのチャネルの線形部の伝達特性を示している。ナ
イキスト周波数1/(2T)における約20dBの損失は、高い
情報密度での記録に当たり、再生信号における厳しい線
形のISIとなる。両シミュレートされた受信器は比較的
小さいメモリ長さM=2を取り扱うことができるので、
再生される信号に関して動作する等化器はチャネルのメ
モリ長さを約2符号間隔のメモリ長さMへと短縮するた
めに使用される。この等化器を設計するための技術につ
いては、例えば、1973年11月発行,Bell Syst.Tech.J.,V
ol.52,ページ1541〜1562,D.D.ファルコナ及びF.R.マギ
ー,Jr.による“Adaptive Channel Memory Truncation f
or Mamimum Likelihood Seauence Estimation"(最大尤
度シーケンス評価に対する適応性チャネル・メモリ切捨
て)というタイトルの文献を参照されたい。等化器の振
幅−周波数特性は第12図で“等化器”と指定された曲線
で示されている。等化器及びチャネルの線形部は共に線
形の位相特性を持っている。そのシステムのノイズ源を
モデル化した第3の障害であるホワイト・ガウス雑音
は、例えば等化器の入力直前で、チャネルの出力信号に
加えられる。 第10図は、非線形のISIを扱う点において、従来(曲
線a)に対する本発明(曲線b)による受信器の優秀さ
を示している。従来での受信器は高い信号対雑音比にお
ける有用な性能レベルを達成できなかったが、本発明で
は、約16dBの信号対雑音比(SNR)に対し、約10-4のビ
ット・エラー・レート(BER)を達成している。別なシ
ミュレーションにおいては、非直線性のない対応する状
況に関してたかだか3〜4dBの損失を示した。かくし
て、本発明による受信器は、従来技術のものとは異なっ
て、非線形のISIの改善に対してかなり有効である。 更に付け加えるに、従来の受信器の性能は、それに直
流阻止回路を先行させることにより、第10図での曲線a
に関して改良することができる。この可能性は、第11図
の非直線性機構の主な効果が直流レベルのシフトである
という事実から生じる。この効果は、直流阻止回路のよ
うな従来の手段により簡単に処理される。しかし、第11
図のものよりも一層複雑な非直線性の機構に対して、か
かる回路はほとんど無効であったけれども、本発明によ
る受信器は非直線性に無関係に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は選択プロセスを案内するための本発明による受
信器におけるいずれかの生き残りに対して行われる計算
の概念的モデルを示す。 第2図は符号レート1/Tにおけるデータ符号aKを、雑音
のある分散チャネルCHNを通してデータ受信器RECへと送
信するためのシステムの機能的離散時間モデルを示す。 第3図は、その選択プロセスを案内するための従来技術
による受信器におけるいずれかの生き残りに対して行わ
れる計算の概念的モデルを示す。 第4図は、第3図の概念的モデルの適応形式を示す。 第5図は、適合が生き残りの遅延された桁に基づいてい
る第3図の概念的モデルの適応形式を示す。 第6図は前述の従来技術による線形フィードバックを持
つ2状態ビタビ検出器のモデルを示す。 第7図は本発明による非線形のフィードバックを持つ適
応性2状態ビタビ検出器の概念的モデルを示す。 第8図は本発明による受信器に対する適応性予備計算ユ
ニットの概念的モデルを示す。 第9図は、第8図による適応性予備計算ユニットを使用
している本発明による非線形のフィードバックを持つ適
応性2状態ビタビ検出器の概念的モデルを示す。 第10図は、第6図による従来の受信器及び第8図及び第
9図に一致した本発明による受信器に対するシミュレー
ションにより得られたビット・エラー特性を示す。 第11図は、第10図のシミュレーション結果の下に横たわ
るそのシステムでの非直線性機構を例示する。 第12図は、第10図のシミュレーション結果の下に横たわ
る記録チャネルの線形部の伝達特性を示す。
フロントページの続き (72)発明者 三田 誠一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 泉田 守司 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 平1−185053(JP,A) 特開 昭56−146334(JP,A) 特開 昭61−263331(JP,A) 実開 昭64−48936(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 25/00 - 25/66 H03M 13/00 G11B 20/18

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号レート1/Tで送信されたデータ信号を
    符号間干渉とノイズを伴うチャネルを介して受信し、尤
    度に基づいて巡回的に更新される候補データシーケンス
    を維持しながら、送信データ符号の最尤シーケンスを評
    価する非線形データ伝送システム用のデータ受信器にお
    いて、 上記尤度を決定するための信号処理装置が、ノイズがな
    いと仮定した場合にチャネル出力として予測される仮定
    出力信号を算出するための手段と、上記仮定出力信号と
    実際のチャネル出力信号とを比較して得られた誤差信号
    を処理することによって、各候補データシーケンス毎の
    尤度を求めるための手段とを有し、 上記仮定出力信号の算出手段が、少なくとも1つのルッ
    クアップ・テーブルを含むことを特徴とする非線形デー
    タ伝送システム用のデータ受信器。
  2. 【請求項2】前記信号処理装置が、2つの候補データシ
    ーケンスを覚えておき、これらの候補データシーケンス
    の尤度関数の差に基づいて前記尤度を決定することを特
    徴とする請求項1に記載の非線形データ伝送システム用
    のデータ受信器。
  3. 【請求項3】前記信号処理装置が、予め計算しておいた
    候補値の中から選択した値を前記尤度とすることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の非線形データ伝
    送システム用のデータ受信器。
  4. 【請求項4】前記ルックアップ・テーブルが、ノイズが
    ないと仮定した場合に予測されるチャネル出力符号を記
    憶するレジスタ形式となっていることを特徴とする請求
    項1〜請求項3の何れかに記載の非線形データ伝送シス
    テム用のデータ受信器。
  5. 【請求項5】符号レート1/Tで送信されたデータ信号を
    符号間干渉とノイズを伴うチャネルを介して受信し、尤
    度に基づいて巡回的に更新される候補データシーケンス
    を維持しながら、送信データ符号の最尤シーケンスを評
    価する非線形データ伝送システム用のデータ受信器にお
    いて、 上記尤度を決定するための信号処理装置が、ノイズがな
    いと仮定した場合にチャネル出力として予測される仮定
    出力信号を算出するための手段と、上記仮定出力信号と
    実際のチャネル出力信号とを比較して第1の誤差信号を
    検出するための手段とを有し、 上記仮定出力信号の算出手段が、少なくとも1つのルッ
    クアップ・テーブルを含み、該ルックアップ・テーブル
    が、上記候補データシーケンスのディジット値によって
    制御されており、上記誤差信号に適合するようになって
    いることを特徴とする非線形データ伝送システム用のデ
    ータ受信器。
  6. 【請求項6】前記ルックアップ・テーブルが、ディジタ
    ルカウンタからなり、 上記ディジタルカウンタが、前記候補データシーケンス
    のディジット値によって制御され、該カウンタの内容と
    前記チャネル出力との差によって表される誤差信号に適
    合するようになっていることを特徴とする請求項5に記
    載の非線形データ伝送システム用のデータ受信器。
  7. 【請求項7】前記尤度が、前記仮定出力信号と実際のチ
    ャネル出力信号との差の絶対値に実質的に等しい関数の
    累積値で表されることを特徴とする請求項5に記載の非
    線形データ伝送システム用のデータ受信器。
  8. 【請求項8】前記関数が、該関数の予め計算された複数
    の候補値のうちの1つを選択することによって決定され
    ることを特徴とする請求項7に記載の非線形データ伝送
    システム用のデータ受信器。
  9. 【請求項9】符号レート1/Tで送信されたデータ信号を
    符号間干渉とノイズを伴うチャネルを介して受信し、尤
    度に基づいて巡回的に更新される候補データシーケンス
    を維持しながら、送信データ符号の最尤シーケンスを評
    価する非線形データ伝送システム用のデータ受信器にお
    いて、 上記尤度を決定するための信号処理装置が、ノイズがな
    いと仮定した場合にチャネル出力として予測される仮定
    出力信号を算出するための手段と、上記仮定出力信号と
    実際のチャネル出力信号とを比較して第1の誤差信号を
    検出するための手段とを有し、 上記仮定出力信号の算出手段が、少なくとも1つのルッ
    クアップ・テーブルを含み、該ルックアップ・テーブル
    が、前記候補データシーケンスの遅延桁によってアドレ
    スされた時の該テーブルの出力信号と前記チャネル出力
    信号の遅延値との差によって表される第2の誤差信号に
    適合するようになっていることを特徴とする非線形デー
    タ伝送システム用のデータ受信器。
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