JP2960024B2 - 扉自動閉塞装置 - Google Patents

扉自動閉塞装置

Info

Publication number
JP2960024B2
JP2960024B2 JP418997A JP418997A JP2960024B2 JP 2960024 B2 JP2960024 B2 JP 2960024B2 JP 418997 A JP418997 A JP 418997A JP 418997 A JP418997 A JP 418997A JP 2960024 B2 JP2960024 B2 JP 2960024B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic oil
door
cylinder chamber
closing
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP418997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10196213A (ja
Inventor
圓藏 出向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON DOAACHETSUKU SEIZO KK
Original Assignee
NIPPON DOAACHETSUKU SEIZO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON DOAACHETSUKU SEIZO KK filed Critical NIPPON DOAACHETSUKU SEIZO KK
Priority to JP418997A priority Critical patent/JP2960024B2/ja
Publication of JPH10196213A publication Critical patent/JPH10196213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2960024B2 publication Critical patent/JP2960024B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるドアクロ
ーザやフロアヒンジなどの扉自動閉塞装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、扉自動閉塞装置(例えばドアク
ローザ)は、図8および図9に示すように、扉1の上端
部に取付けられる金属製の閉塞装置本体2と、この閉塞
装置本体2に回転自在に支持された回転軸部材3に先端
部が連結されるとともに基端部がブラケット4を介して
壁5側に回動自在に取付けられるリンク部材6とを備え
ている。
【0003】このような扉自動閉塞装置では、例えば閉
塞する際の速度を、通行人が通過するのを待機する「安
全閉塞速度」(以下「ディレード速度」と称す)、通過
が終了した後の「通常閉塞速度」および壁5の開口端部
に閉塞する際に緩衝する「緩衝閉塞速度」の三段階に制
御するよう構成している。
【0004】そして、これら三段階の速度を得るための
速度制御装置9は、図10の断面図に示すように、前記
回転軸部材3に設けた歯車7に噛合するラック部8を形
成するとともに閉塞装置本体2のシリンダ部10に摺動
自在に内装したピストン11と、このピストン11とシ
リンダ部10の側壁との間に配置しピストン11をシリ
ンダ部10の一方(扉閉塞側)に付勢する圧縮ばね12
と、一方のシリンダ室13および他方のシリンダ室14
の間で作動油15の流れを制御する制御弁部とを備えて
いる。
【0005】そしてこの制御弁部は、扉開時に他方のシ
リンダ室14から一方のシリンダ室13へ作動油15を
供給するための扉開用弁16と、扉閉時にシリンダ部1
0に一方のシリンダ室13から他方のシリンダ室14へ
作動油15を供給するための扉閉用弁17とから構成し
ている。
【0006】そして、扉開用弁16は、ピストン11の
先端に形成した弁孔18と、この弁孔18に内装した閉
止球20とから構成した一方向弁とされている。扉閉用
弁17は、シリンダ部10に平行に形成して長さの異な
る三本(「ディレード速度」用、「通常閉塞速度」用お
よび「緩衝閉塞速度」用)の装着孔22,23,24
と、これら各装着孔22,23,24にそれぞれ螺合し
て長さの異なる調節杆部材25,26,27と、各装着
孔22,23,24と一方のシリンダ室13および他方
のシリンダ室14とを連通する導入孔28,29,30
および導出孔31,32,33とから構成している。
【0007】また、各調節杆部材25,26,27の先
端部には、導出孔31,32,33に連通する三角錐状
の作動油調節溝34,35,36が形成されている。上
記構成において、扉1を開くと、回転軸部材3とともに
歯車7が回転し、ラック部8を介してピストン11が圧
縮ばね12の弾性に抗して図9の左方から右方に移動す
る。
【0008】このとき、作動油15が弁孔18を円滑に
通過して他方のシリンダ室14から一方のシリンダ室1
3に移動するため、扉1は小さな力で容易に開けること
ができる。
【0009】ところで、圧縮ばね12の弾性によってピ
ストン11は左方に付勢されているので、この弾性によ
って、扉1は自動的に閉塞される。そして、扉1が閉塞
する場合は、ピストン11が右方から左方へ移動するの
で、作動油15は一方のシリンダ室13から他方のシリ
ンダ室14に移動する。この際の作動油15の移動は次
の通りである。
【0010】すなわち、弁孔18は閉止球20で塞がれ
るので、作動油15は、一方のシリンダ室13から「デ
ィレード速度」用の導入孔28に入り、続いて装着孔2
2と調節杆部材25との隙間を通り、作動油調節溝34
から導出孔31へ流れて他方のシリンダ室14へ入る。
【0011】ディレード区間Aが終了すると、通常閉塞
区間Bに移り、作動油15は、一方のシリンダ室13か
ら「通常閉塞速度」用の導入孔29に入り、続いて装着
孔23と調節杆部材26との隙間を通り、作動油調節溝
35から導出孔32へ流れて他方のシリンダ室14へ入
る。
【0012】また、通常閉塞区間Bが終了すると、緩衝
閉鎖区間Cに移り、作動油15は、一方のシリンダ室1
3から「緩衝閉塞速度」用の導入孔30に入り、続いて
装着孔24と調節杆部材27との隙間を通り、作動油調
節溝36から導出孔33へ流れて他方のシリンダ室14
へ入る。
【0013】なお、「ディレード速度」、「通常閉塞速
度」および「緩衝閉塞速度」の各速度の調節は、各調節
杆部材25,26,27を所定の方向に回転させて、作
動油調節溝34,35,36と導出孔31,32,33
との連通面積を増加させ、ここを通過する作動油15の
量を調節することにより行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の扉自動閉塞
装置では、「ディレード速度」は特に遅く設定されるよ
う作動油15の流量を制限するため、図10に示した作
動油調節溝34と導出孔31との連通面積を絞り込んで
いる。
【0015】ところで、ピストン11がシリンダ部10
を摺動したり、歯車7とラック部8が噛合したりするこ
とにより、金属屑が発生して作動油15の中に混合す
る。そして上記のように、作動油調節溝34と導出孔3
1との連通面積が小さいと、作動油15の流れが遅いこ
とが加わって、作動油調節溝34に金属屑が詰まってし
まい、作動油15が他方のシリンダ室14に流れにくく
なり、扉1の自動閉塞が行えなくなってしまうといった
課題がある。
【0016】そこで本発明は、作動油中に金属屑が混合
しても円滑に扉の自動閉塞を行い得る扉自動閉塞装置の
提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、扉側と壁側との間に配置されると
ともに、扉が閉塞する際の速度を所定の速度に制御する
速度制御装置が設けられ、この速度制御装置は、扉の開
閉に伴って回転する回転軸部材と、閉塞装置本体のシリ
ンダ部に摺動自在に内装されるとともに回転軸部材の回
転に伴ってこれと直交する方向に移動するピストンと、
回転軸部材を扉閉塞側に回転するようピストンを付勢す
る弾性体と、シリンダ部に設けた一方のシリンダ室およ
び他方のシリンダ室間の作動油の流れを制御する制御弁
部とを備え、この制御弁部は、扉開時に他方のシリンダ
室から一方のシリンダ室へ作動油を供給するための扉開
閉弁と、扉閉時にシリンダ部に一方のシリンダ室から他
方のシリンダ室へ作動油を供給するための扉開閉弁とか
ら構成され、扉閉用弁は、閉塞装置本体にシリンダ部に
平行に形成した装着孔と、この装着孔にわずかな隙間を
介して移動自在に嵌合する調節杆部材と、装着孔と一方
のシリンダ室を連通する導入孔および装着孔と他方のシ
リンダ室とを連通する導出孔とから構成され、調節杆部
材の先端部に、前記隙間および導出孔に連通する作動油
調節溝が形成され、導入孔に連続してフィルタ装着凹部
が形成され、このフィルタ装着凹部に、作動油中に混合
した微細な金属屑を濾過するためのフィルタ装置が装着
され、このフィルタ装置は、導入孔側に配置されて透過
孔を形成した有孔板と、前記装着孔側から嵌合して作動
油透過用のメッシュ部を有した嵌合部と、有孔板と嵌合
部との間で挟持されたフィルタ部材とから構成されてい
る。
【0018】上記構成において、扉が開くと回転軸部材
が回転し、扉開用弁を介して他方のシリンダ室から一方
のシリンダ室へ作動油が供給されることにより、回転軸
部材の回転に伴って、弾性体の弾性に抗してピストンが
閉塞装置本体のシリンダ部を移動し、扉が閉塞する際
は、弾性体の弾性によりピストンが押されて、まず作動
油は導入孔に入り、微細な金属屑がフィルタ装置で濾過
されるので、作動油調節溝が詰まるのを防止され、作動
油は閉塞装置本体にシリンダ部に形成した装着孔と調節
杆部材との間のわずかな隙間を通り、調節杆部材の先端
部に形成した作動油調節溝で流量を制限されてここを通
過し、続いて導入孔に流れて他方のシリンダ室へ供給さ
れ、扉が閉塞する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
扉自動閉塞装置を、図1〜図9に示したドアクローザを
例に説明する。なお、図8および図9については従来図
と兼用し、また従来例と同様の機能を有する構成部品に
ついては、同一の符号を付す。
【0020】本発明の実施の形態に係るドアクローザ
は、図8および図9に示すように、扉1の上端部に取付
けられる金属製の閉塞装置本体2と、この閉塞装置本体
2に回転自在に支持された回転軸部材3に先端部が連結
されるとともに基端部がブラケット4を介して壁5側に
回動自在に取付けられるリンク部材6とを備えている。
【0021】そして、扉1が閉塞する際の速度を三段階
の速度、すなわち「ディレード速度」、「通常閉塞速
度」および「緩衝閉塞速度」の速度に制御する速度制御
装置9が設けられている。なお、これら各速度について
は、上記従来の技術に示している通りなので省略する。
【0022】図1、図2および図6に示すように、前記
速度制御装置9は、扉1の開閉に伴って回転する回転軸
部材3と、この回転軸部材3に取付けられた歯車7と、
この歯車7に噛合するラック部8を形成するとともに閉
塞装置本体2のシリンダ部10に、回転軸部材3に直交
する方向に摺動自在に内装したピストン11と、このピ
ストン11とシリンダ部10の側壁との間に配置してピ
ストン11をシリンダ部10の一方(扉1閉塞側)に付
勢する圧縮ばね12(弾性体の一例)と、シリンダ部1
0に設けた一方のシリンダ室13および他方のシリンダ
室14間の作動油15の流れを制御する制御弁部とを備
えている。
【0023】この制御弁部は、扉開時に他方のシリンダ
室14から一方のシリンダ室13へ作動油15を供給す
るための扉開用弁16と、扉閉時にシリンダ部10に一
方のシリンダ室13から他方のシリンダ室14へ作動油
15を供給するための扉閉用弁17とから構成されてい
る。
【0024】扉開用弁16は、ピストン11の先端に形
成した弁孔18と、この弁孔18に内装した閉止球20
とから構成した一方向弁とされ、弁孔18には、ピスト
ン11がシリンダ部10を摺動したり、歯車7とラック
部8が噛合したりすることにより発生して作動油15中
に混合した粗い金属屑を濾過するためのフィルタ(図示
せず)が装着されている。
【0025】図1および図7に示すように、扉閉用弁1
7は、互いにずらした位置に配置するとともに、閉塞装
置本体2にシリンダ部10に平行に形成した第一〜第三
装着孔22,23,24と、これら各装着孔22,2
3,24にわずかな隙間を介して移動自在に螺合する、
長さの異なる第一〜第三調節杆部材25,26,27
と、各装着孔22,23,24と一方のシリンダ室13
を連通する第一〜第三導入孔28,29,30および各
装着孔22,23,24と他方のシリンダ室14とを連
通する第一〜第三導出孔31,32,33とから構成さ
れ、各調節杆部材25,26,27の先端部には、前記
隙間および各導出孔31,32,33に連通する第一〜
第三作動油15調節溝34,35,36が形成されてい
る。
【0026】また、図2および図5に示すように、各装
着孔22,23,24は、その途中で各調節杆部材2
5,26,27と同一径になるよう、段付き部40を介
してわずかに径が縮小され、各作動油調節溝34,3
5,36が段付き部40付近に位置するよう各調節杆部
材25,26,27の長さが設定され、各導入孔28,
29,30の位置、各導出孔31,32,33の位置
は、ピストン11の移動に伴って、順次作動油15が各
導入孔28,29,30から各導出孔31,32,33
に向けて移動するよう設定されている。
【0027】そして図3に示すように、第一導入孔28
の第一装着孔22側に連続して、第一装着孔22に対し
て拡径されたフィルタ装着凹部41が形成され、このフ
ィルタ装着凹部41に、作動油15中に混合した微細な
金属屑を濾過するためのフィルタ装置42が装着されて
いる。
【0028】このフィルタ装置42は、第一導入孔28
側に配置されて放射状に透過孔44を形成した断面コ字
形の有孔板43と、この有孔板43に弾性環部材45を
介して第一装着孔22側から嵌合して作動油透過用のメ
ッシュ部46を有した嵌合部47と、有孔板43と嵌合
部との間で挟持されたフィルタ部材48とから構成され
ている。
【0029】なお、フィルタ装着凹部41は、閉塞装置
本体2の底部から穿孔49して形成されるため、この穿
孔49を塞ぐ蓋体50が設けられている。上記構成の扉
自動閉塞装置において、扉1を開くと、回転軸部材3と
ともに歯車7が回転し、ラック部8を介してピストン1
1が圧縮ばね12の弾性に抗して図1の左方から右方に
移動する。
【0030】このとき、作動油15が弁孔18を円滑に
通過して他方のシリンダ室14から一方のシリンダ室1
3に移動するため、扉1は小さな力で容易に開けること
ができる。
【0031】なお、作動油15が弁孔18を通過する際
には、図示しないフィルタによって作動油15中に混合
した粗い金属屑が濾過される。ところで、扉1の閉塞の
際は、圧縮ばね12の弾性によってピストン11は左方
に付勢されているので、この弾性によって、扉1は自動
的に行われる。そして、扉1が閉塞する場合は、ピスト
ン11が右方から左方へ移動するので、作動油15は一
方のシリンダ室13から他方のシリンダ室14に移動す
る。この際の作動油15の移動は次の通りである。
【0032】すなわち、弁孔18は閉止球20で塞がれ
るので、作動油15は、一方のシリンダ室13から「デ
ィレード速度」用の導入孔28に入り、続いて装着孔2
2と調節杆部材25との隙間を通り、作動油調節溝34
から導出孔31へ流れて他方のシリンダ室14へ入る。
【0033】ディレード区間Aが終了すると、通常閉塞
区間Bに移り、作動油15は、一方のシリンダ室13か
ら「通常閉塞速度」用の導入孔29に入り、続いて装着
孔23と調節杆部材26との隙間を通り、作動油調節溝
35から導出孔32へ流れて他方のシリンダ室14へ入
る。
【0034】また、通常閉塞区間Bが終了すると、緩衝
閉塞区間Cに移り、作動油15は、一方のシリンダ室1
3から「緩衝閉塞速度」用の導入孔30に入り、続いて
装着孔24と調節杆部材27との隙間を通り、作動油調
節溝36から導出孔33へ流れて他方のシリンダ室14
へ入る。
【0035】なお、「ディレード速度」、「通常閉塞速
度」および「緩衝閉塞速度」の各速度の調節は、各調節
杆部材25,26,27を所定の方向に回転させて、作
動油調節溝34,35,36と導出孔31,32,33
との連通面積を増加させ、ここを通過する作動油15の
量を調節することにより行うことは、上記従来の技術で
示した通りである。
【0036】ところで、作動油15が一方のシリンダ室
13から「ディレード速度」用の導入孔28に入って装
着孔22と調節杆部材25との隙間に到る際、導入孔2
8に連続して形成したフィルタ装着凹部41には、フィ
ルタ装置42が装着されているので、作動油15は有孔
板43の透過孔44を通り、続いてフィルタ部材48を
通過する。このとき、作動油中に混合した微細な金属屑
はフィルタ部材48で濾過され、作動油15のみがメッ
シュ部46から装着孔22と調節杆部材25との隙間に
流れる。
【0037】従って、「ディレード速度」を得るため
に、作動油調節溝34と導出孔31との連通面積を小さ
くしても、作動油15中の微細な金属屑は濾過されてい
るので、作動油調節溝34が詰まってしまうのを防止で
き、作動油15は作動油調節溝34を円滑に流れ、扉1
が長期的に「ディレード速度」で閉塞動作するのを維持
することができる。
【0038】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、第一導入孔28の第一装着孔22側に連続して形成
したフィルタ装着凹部41に、作動油15中に混合した
微細な金属屑を濾過するためのフィルタ装置42を装着
したので、作動油調節溝34と導出孔31との連通面積
が小さくする「ディレード速度」であっても、作動油調
節溝34が詰まってしまうのを防止でき、作動油15は
作動油調節溝34を円滑に流れるので、扉1が長期的に
「ディレード速度」で閉塞動作するのを維持することが
できる。
【0039】なお、上記実施の形態は、ドアクローザを
例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、扉閉用弁を、閉塞装置本体にシリンダ部に平行に形
成した装着孔と、この装着孔にわずかな隙間を介して移
動自在に嵌合する調節杆部材と、装着孔と一方のシリン
ダ室を連通する導入孔および装着孔と他方のシリンダ室
とを連通する導出孔とから構成したフロアヒンジにおい
て、導入孔に連続して形成したフィルタ装着凹部に、作
動油中に混合した微細な金属屑を濾過するためのフィル
タ装置を装着することもでき、この場合も上記実施の形
態と同様に、扉の円滑な閉塞を長期的に維持できる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、扉閉時にシリンダ部に一方のシリンダ室から他方の
シリンダ室へ作動油を供給するための扉閉用弁が、閉塞
装置本体に形成した装着孔と、この装着孔にわずかな隙
間を介して移動自在に嵌合する調節杆部材と、装着孔と
一方のシリンダ室を連通する導入孔および装着孔と他方
のシリンダ室とを連通する導出孔とから構成され、調節
杆部材の先端部に、前記隙間および導出孔に連通する作
動油調節溝が形成され、導入孔に連続してフィルタ装着
凹部が形成され、このフィルタ装着凹部に、作動油中に
混合した微細な金属屑を濾過するためのフィルタ装置が
装着され、このフィルタ装置は、導入孔側に配置されて
透過孔を形成した有孔板と、前記装着孔側から嵌合して
作動油透過用のメッシュ部を有した嵌合部と、有孔板と
嵌合部との間で挟持されたフィルタ部材とから構成され
ものであるので、作動油調節溝と導出孔との連通面積
が小さくても、作動油調節溝が詰まってしまうのを防止
でき、作動油は作動油調節溝を円滑に流れるので、長期
の使用であっても扉を所定の速度で閉塞動作させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す扉自動閉塞装置の閉
塞装置本体の断面図である。
【図2】同じく一部拡大断面図である。
【図3】同じくフィルタ装置の拡大断面図である。
【図4】同じく閉塞装置本体の側面図である。
【図5】同じく調節杆部材の装着状態を示す拡大図であ
る。
【図6】同じくピストンを示した閉塞装置本体の断面図
である。
【図7】同じく導入孔および導出孔を示した閉塞装置本
体の断面図である。
【図8】扉自動閉塞装置を扉および壁に取付けた状態の
斜視図である。
【図9】同じく拡大斜視図である。
【図10】従来の扉自動閉塞装置の閉塞装置本体の断面
図である。
【符号の説明】
1 扉 3 回転軸部材 7 歯車 8 ラック部 11 ピストン 12 圧縮ばね 13 一方のシリンダ室 14 他方のシリンダ室 15 作動油 18 弁孔 20 閉止球 22 装着孔 25 調節杆部材 28 導入孔 31 導出孔 34 作動油調節溝 41 フィルタ装着凹部 42 フィルタ装置 48 フィルタ部材 A ディレード区間 B 通常閉塞区間 C 緩衝閉塞区間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉側と壁側との間に配置されるととも
    に、扉が閉塞する際の速度を所定の速度に制御する速度
    制御装置が設けられ、この速度制御装置は、扉の開閉に
    伴って回転する回転軸部材と、閉塞装置本体のシリンダ
    部に摺動自在に内装されるとともに回転軸部材の回転に
    伴ってこれと直交する方向に移動するピストンと、回転
    軸部材を扉閉塞側に回転するようピストンを付勢する弾
    性体と、シリンダ部に設けた一方のシリンダ室および他
    方のシリンダ室間の作動油の流れを制御する制御弁部と
    を備え、この制御弁部は、扉開時に他方のシリンダ室か
    ら一方のシリンダ室へ作動油を供給するための扉開閉弁
    と、扉閉時にシリンダ部に一方のシリンダ室から他方の
    シリンダ室へ作動油を供給するための扉開閉弁とから構
    成され、扉閉用弁は、閉塞装置本体にシリンダ部に平行
    に形成した装着孔と、この装着孔にわずかな隙間を介し
    て移動自在に嵌合する調節杆部材と、装着孔と一方のシ
    リンダ室を連通する導入孔および装着孔と他方のシリン
    ダ室とを連通する導出孔とから構成され、調節杆部材の
    先端部に、前記隙間および導出孔に連通する作動油調節
    溝が形成され、導入孔に連続してフィルタ装着凹部が形
    成され、このフィルタ装着凹部に、作動油中に混合した
    微細な金属屑を濾過するためのフィルタ装置が装着さ
    れ、このフィルタ装置は、導入孔側に配置されて透過孔
    を形成した有孔板と、前記装着孔側から嵌合して作動油
    透過用のメッシュ部を有した嵌合部と、有孔板と嵌合部
    との間で挟持されたフィルタ部材とから構成されたこと
    を特徴とする扉自動閉塞装置。
JP418997A 1997-01-14 1997-01-14 扉自動閉塞装置 Expired - Lifetime JP2960024B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP418997A JP2960024B2 (ja) 1997-01-14 1997-01-14 扉自動閉塞装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP418997A JP2960024B2 (ja) 1997-01-14 1997-01-14 扉自動閉塞装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10196213A JPH10196213A (ja) 1998-07-28
JP2960024B2 true JP2960024B2 (ja) 1999-10-06

Family

ID=11577765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP418997A Expired - Lifetime JP2960024B2 (ja) 1997-01-14 1997-01-14 扉自動閉塞装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2960024B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102587774A (zh) * 2011-01-11 2012-07-18 多玛两合有限公司 门操作器

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100328116B1 (ko) * 1999-07-09 2002-03-09 이상억 도어크로저
JP4753712B2 (ja) * 2005-12-27 2011-08-24 リョービ株式会社 ドアクローザ
JP4864944B2 (ja) * 2008-07-14 2012-02-01 株式会社Lixil ドアクローザ
JP4864943B2 (ja) * 2008-07-14 2012-02-01 株式会社Lixil ドアクローザ
JP5555198B2 (ja) * 2011-03-30 2014-07-23 リョービ株式会社 ドアクローザ
CN102691452A (zh) * 2012-06-21 2012-09-26 江苏亚希维医疗器械有限责任公司 一种平衡拉杆
JP5952154B2 (ja) * 2012-09-28 2016-07-13 リョービ株式会社 ドアクローザ
TWI662178B (zh) * 2018-07-10 2019-06-11 松之門控設備股份有限公司 玻璃門用自動歸位裝置
CN114016840A (zh) * 2021-11-04 2022-02-08 上海牡丹洗涤设备有限公司扬中分公司 一种开门缓冲装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102587774A (zh) * 2011-01-11 2012-07-18 多玛两合有限公司 门操作器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10196213A (ja) 1998-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2960024B2 (ja) 扉自動閉塞装置
JP5905442B2 (ja) ドア、特にガラスドア用のドアクローザ
EP0469697A1 (en) Hydraulic door closer
JP2005351076A (ja) ドア閉め装置
US20010015033A1 (en) Automatic door-closing device
JP2003020853A (ja) ドア開閉装置
JP3014335B2 (ja) フロアヒンジ
KR102094189B1 (ko) 도어 클로저
US2769195A (en) Door check with fluid bumper
JPS5947794B2 (ja) ドア−チエツク装置
GB1576292A (en) Door closer having an opening brake
JP2000282745A (ja) 作動体の作動速度または作動開始時等を制御する作動体コントロール装置
JP2004003293A (ja) ドアクローザ
JP3281540B2 (ja) ピボット型ドアクローザ
JP3245335B2 (ja) ドアクローザ
JP2003343151A (ja) フロアヒンジ
JP2007035744A (ja) パネル開閉機構
KR100263205B1 (ko) 도어체크
JPH0617972Y2 (ja) ドアクロ−ザ
JP3090408U (ja) 自動閉扉式スライド蝶番
JP3746861B2 (ja) ドア内蔵型両開きクローザ
JP3374109B2 (ja) 扉の自動閉止装置
JP3242378B2 (ja) 扉に内蔵できる自動閉扉装置
JPH01247681A (ja) ドアチエツク
US3220046A (en) Delayed action door closer

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term