JPH0617972Y2 - ドアクロ−ザ - Google Patents

ドアクロ−ザ

Info

Publication number
JPH0617972Y2
JPH0617972Y2 JP1986105450U JP10545086U JPH0617972Y2 JP H0617972 Y2 JPH0617972 Y2 JP H0617972Y2 JP 1986105450 U JP1986105450 U JP 1986105450U JP 10545086 U JP10545086 U JP 10545086U JP H0617972 Y2 JPH0617972 Y2 JP H0617972Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
oil liquid
cylinder
liquid passage
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986105450U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6310187U (ja
Inventor
納 高城
Original Assignee
ダイハツディ−ゼル機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイハツディ−ゼル機器株式会社 filed Critical ダイハツディ−ゼル機器株式会社
Priority to JP1986105450U priority Critical patent/JPH0617972Y2/ja
Publication of JPS6310187U publication Critical patent/JPS6310187U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0617972Y2 publication Critical patent/JPH0617972Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はドアクローザの改良に関するものである。
従来の技術 この種ドアクローザの従来技術として、実公昭59-38863
号公報が公知である。
上記公知のものは、シリンダ内に組込まれるピストン、
ラック、ピニオン、スプリング等を予め洗浄してシリン
ダ内に組み込まれるがそれでもなお、切粉、ゴミ等の夾
雑物が上記各部品に付着したままで組み込まれてしまう
ことがあり、さらに、使用経過に伴うラック、ピニオン
噛合部等から発生する摩耗粉が、シリンダ内に充満され
た油液中に混入し、閉扉速度制御用の流量調整弁のオリ
フィス部に詰まって円滑な閉扉作動に支障をきたすこと
があるため、逆止ボール弁の弁座側の油液通路端部にフ
ィルタを設置するようにしているものである。
考案が解決しようとする問題点 上記公知の技術は、シリンダとピストンとの間に設置さ
れる閉扉力が発生用コイルスプリングの押圧力及び、位
置ずれ防止作用を利用するために、フィルタを半円球状
とし、赤道部外周に環状フランジを形成していたもので
あるが、インナーラックピストン方式のドアクローザ及
びバックチェックピストン方式のドアクローザには装着
できないという問題点があった。
即ち、インナーラックピストン方式では、ピストン内に
ラック、ピニオン噛合部が配置され、スプリングの位置
にフィルタを設置しても効果が上がらないのであり、ま
た、バックチェックピストン方式では、スプリング設置
箇所が油液通路と全く関係のない個所であるためであ
る。そのため、従来では、別に筒状のフィルタを流量調
整弁にも装着していた。これであると、フィルタを2個
所に取付けなければならず、取付けの手間及び部品点数
が増加し、コスト高となる不具合があった。
また、従来では、逆止ボール弁のボール受用ピン等の部
材をフィルタとは別個に設けており、この点でもコスト
高となる不具合があった。
問題点を解決するための手段 この考案は、油液を充満させた密閉構造のシリンダと、
該シリンダ内に摺動自在に嵌装され、その一部にラック
を有するピストンと、シリンダに回転自在に軸承され、
上記ピストンのラックに嵌合するピニオンと、上記ピス
トンをシリンダ内で常時一方に押圧してラックを介し上
記ピニオンに閉扉方向の回動力を付与するスプリング
と、上記ピストンで仕切られるシリンダ内の両室を連通
するべく上記ピストンを貫通して形成された第1油液通
路と、該第1油液通路内に設置され、上記スプリングに
よるピストンの閉扉方向への移動時、閉鎖して両室の連
通を遮断し、開扉方向への移動時、開放して両室の油室
の連通を可能とする逆止ボール弁と、上記ピストンで仕
切られるシリンダ内の両室を連通するべくシリンダの周
壁内に形成された第2油液通路と、該第2油液通路内に
開口度を調整可能に設置された閉扉速度制御用の流量調
整弁とを具備するドアクローザに於いて、第1油液通路
中で逆止ボール弁に対してピストンの閉扉作動方向前方
室側端面に、ボール受を環状の外板により一体化したフ
ィルタを設置すると共に、スプリング、ラックおよびピ
ニオンをピストンの閉扉作動方向後方室側に設置したも
のである。
作用 開扉時、逆止ボール弁が開放するため、油液は第1油液
通路を自由に通過して、開扉動作を軽快に行わせ、スプ
リングを蓄勢させる。閉扉時、逆止ボール弁が閉鎖し、
油液は、第2油液通路からしか通過できなくなる。この
第2油液通路には、流量制御弁が設置してあるため、油
液の通過流量は制限され、閉扉速度が制御される。この
閉扉時、ピストンの閉扉作動方向前方室側の油液は、流
量制御弁が設置された第2油液通路を通過するため、ピ
ストンの閉扉作動方向前方室側に存在する油液中には、
切粉や摩耗粉等の夾雑物があると、流量調整弁の部分で
詰りを生ずることになる。本考案は、これを防止するた
め、フィルタを、第1油液通路中で逆止ボール弁に対し
てピストンの閉扉作動方向前方室側端面に、ボール受を
環状の外板により一体化した状態で設置すると共に、摩
耗粉等の発生源となるスプリング、ラック及びピニオン
をピストンの閉扉作動方向後方室側に設置することによ
って、上記スプリング摺動部やラック及びピニオンの噛
合部で発生する摩耗粉等の夾雑物が、ピストンの閉扉作
動方向前方室側に流入することを防止し、流量調整弁の
部分での詰りを防止している。
実施例 第1図及び第2図はインナーラックピストン方式のドア
クローザに本考案を適用した場合の実施例を示すもの
で、同図において、(1)はシリンダ、(2)はピスト
ン、(3)はラック、(4)はピニオン、(5)はピニ
オン軸、(6)はスプリング、(7)は第1油液通路、
(8)は逆止ボール弁、(9)(10)は2つに分けた第2
油液通路、(11)(12)は第2油液通路に設けた閉扉速度制
御用の流量調整弁、(13)(14)はエンドキャップ、(15)は
オイルプラグ、(A)はフィルタを示す。
上記シリンダ(1)は、略円筒状をなし、その両端がエ
ンドキャップ(13)(14)で密封され、内部にピストン
(2)を摺動自在に嵌装してなる。
ピストン(2)は、内部にくり抜き部(2a)を有し、
このくり抜き部(2a)の一方の内面にラック(3)が
刻設してある。
ピニオン(4)は、上記ラック(3)と噛合させるべく
ピストン(2)のくり抜き部(2a)内に挿入され、ピ
ニオン軸(5)はシリンダ(1)の軸承部(1a)(1
b)に両端を回転自在に軸承されている。
上記ピニオン軸(5)は、その一端をシリンダ(1)か
ら露出させて角軸部としてあり、この角軸部にドアの開
閉用リンクアーム(図示せず)が連結される。
スプリング(6)は、シリンダ(1)内で一方のエンド
キャップ(13)とピストン(2)のエンドキャップ(13)と
の対向端との間に縮設してあり、ピストン(2)をシリ
ンダ(1)内で常時一方に押圧してラック(3)を介し
て上記ピニオン(4)に閉扉方向の回動力を付与するも
のである。
第1油液通路(7)は、ピストン(2)の一端とくり抜
き部(2a)との間を貫通して形成されており、上記ピ
ストン(2)の他端にも油液通路(16)が形成されてい
る。
逆止ボール弁(8)は、第1油液通路(7)内にピスト
ン(2)の閉扉方向への移動時、閉鎖してピストン
(2)の閉扉作動方向前方室(17)からくり抜き部(2
a)への油液の流通を阻止し、開扉方向への移動時、開
放するように設けられている。
第2油液通路(9)(10)は、シリンダ(1)の周壁内に
形成され、ピストン(2)の閉扉作動方向前方室(17)と
くり抜き部(2a)との間を連通させており、夫々に閉
扉速度制御用の流量調整弁(11)(12)を設置してある。
上記第2油液通路(9)(10)は、閉扉終端の若干手前ま
で両通路(9)(10)とともに連通して早い速度で閉扉作
動するが、それ以後は、一方の通路(10)のみが連通し、
他方の通路(9)はピストン(2)自身で連通を遮断し
て遅い速度で閉扉作動させ、さらに最後は、一方の通路
(10)の開口部をもピストン(2)自身が開口度を絞りつ
つ閉鎖するようになされており、それぞれの通路(9)
(10)の流量は、流量調整弁(11)(12)でシリンダ(1)の
一端外部から調整可能とされている。
シリンダ(1)内への油液の供給は、オイルプラグ(15)
から行われる。
第3図及び第4図はバックチェックピストン方式のドア
クローザに本考案を適用した場合の実施例を示すもの
で、第1図及び第2図と同一機能のものには同一符号を
付しており、前記実施例と異なる点は、ラック(3)を
ピストン(2)の一側外面に刻設し、ピニオン(4)を
ピストン(2)の外部に配置し、第1油液通路(7)を
ラック(3)の形成位置に偏倚させて形成し、かつ、第
2油液通路(9)(10)の一方にバックチェックバルブ(1
8)を設け、上記第1油液通路(7)に逆止ボール弁
(8)を設けると共に、フィルタ(A)を上記第1油液
通路(7)の上記逆止ボール弁(8)に対し、ピストン
(2)の閉扉作動方向前方室(17)側に設けたものであ
る。
上記第1図〜第4図の実施例において、スプリング
(6)、ラック(3)及びピニオン(4)は、第2図及
び第4図に示すように、夫々、ピストン(2)の閉扉作
動方向後方室(19)側に設置するものである。
次に、本考案の動作を説明すると、人が入口のドアを開
放するとき、ドアと入口の上部框との間に取付けられた
リンクアームを介してピニオン軸(5)が開扉方向に回
動せしめられる。このときドアクローザのシリンダ
(1)内にピニオン(4)とラック(3)を介して仕組
まれたピストン(2)をスプリング(6)に抗して移動
させ、これによって、ドアクローザは、閉扉力を蓄勢す
る。
上記ドアの開扉時のピストン(2)の動きは、逆止ボー
ル弁(8)を開放して第1油液通路(7)より大量の油
液を速やかに移動させることになる。
しかして、ドアの閉扉時には、スプリング(6)の蓄勢
力によりピストン(2)を閉扉方向に移動させる。この
とき、逆止ボール弁(8)は第1油液通路(7)を閉じ
るため、ピストン(2)の閉扉作動方向前方室(17)内の
油液は、第2油液通路(9)(10)の流量調整弁(11)(12)
を介してのみ移動することになり、閉扉速度が所定速度
に制御される。
本考案のフィルタ(A)は、第5図(a)〜(e)のよ
うに構成される。
上記第5図(a)〜(e)は円板の中央に矩形スリット
(19a)を設けたボール受(19)とフィルタ(A)とを環状
の外板(20)で一体に結合した場合であり、いずれにおい
てもフィルタ(A)は円板形、半球形、円錐形、円筒形
等で構成でき、その材質は、網(金属、樹脂)、多孔性
合金、多孔性樹脂等とできる。
上記フィルタ(A)の装着方法は、第6図(a)(b)
のようにピストン(2)の逆止ボール弁(8)と対応す
る部分の外板(20)の嵌合できる環状段部(2b)を形成
し、この部分にボール受(19)と一体化したフィルタ
(A)を、ボール受(19)を逆止ボール弁(8)に向けて
嵌合し、ピストン(2)の端面を適数個所カシメ加工し
て押え爪(2c)を形成させたり、又は、第7図のよう
にスナップリング(21)を装着して固定させるものであ
る。
考案の効果 この考案によれば、閉扉力発生用スプリングの設置位置
とは関係なくフィルタを第1油液通路中に設置すること
ができ、従って、フィルタをインナーラックピストン方
式のドアクローザ及びバックチェックピストン方式のド
アクローザに装着できる。しかも、フィルタは、第1油
液通路中で逆止ボール弁に対してピストンの閉扉作動方
向前方室側端面に環状の外板によってボール受と一体化
して設置したから、ボール受とフィルタとを一部材とし
て取付けることができ、しかも、ピストンの一端、即
ち、ピストンの閉扉作動方向前面側の端面からフィルタ
を取付けることができ、フィルタの取付作業もカシメま
たはスナップリング装着で容易に対応でき、さらに、予
めピストンにフィルタを固着した状態でシリンダ内へ挿
入することができ、フィルタの位置ずれ等も防止できる
利点がある。
また、フィルタは1個所に取付ければよく、流量調整弁
に筒形のフィルタを設ける必要がないため、取付けの手
間及び部品点数が減少し、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はインナーラックピストン方式のドア
クローザに本考案を適用した場合の一部破断正面図と横
断平面図、第3図及び第4図はバックチェックピストン
方式のドアクローザに本考案を適用した場合の一部破断
正面図と横断平面図、第5図(a)〜(e)は本考案の
フィルタの異なる実施例を示し、第6図(a)(b)、
第7図は本考案のフィルタの装着例を示すものである。 (1)…シリンダ、(2)…ピストン、 (3)…ラック、(4)…ピニオン、 (5)…ピニオン軸、(6)…スプリング、 (7)…第1油液通路、(8)…逆止ボール弁、 (9)(10)…第2油液通路、 (11)(12)…流量調整弁、 (19)…ボール受、(20)…外板、 (A)…フィルタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油液を充満させた密閉構造のシリンダと、
    該シリンダ内に摺動自在に嵌装され、その一部にラック
    を有するピストンと、シリンダに回転自在に軸承され、
    上記ピストンのラックに嵌合するピニオンと、上記ピス
    トンをシリンダ内で常時一方に押圧してラックを介し上
    記ピニオンに閉扉方向の回動力を付与するスプリング
    と、上記ピストンで仕切られるシリンダ内の両室を連通
    するべく上記ピストンを貫通して形成された第1油液通
    路と、該第1油液通路内に設置され、上記スプリングに
    よるピストンの閉扉方向への移動時、閉鎖して両室の連
    通を遮断し、開扉方向への移動時、解放して両室の油液
    の連通を可能とする逆止ボール弁と、上記ピストンで仕
    切られるシリンダ内の両室を連通するべくシリンダの周
    壁内に形成された第2油液通路と、該第2油液通路内に
    開口度を調整可能に設置された閉扉速度制御用の流量調
    整弁とを具備するドアクローザに於いて、第1油液通路
    中で逆止ボール弁に対してピストンの閉扉作動方向前方
    室側端面に、ボール受を環状の外板により一体化したフ
    ィルタを設置すると共に、スプリング、ラック及びピニ
    オンをピストンの閉扉作動方向後方室側に設置したこと
    を特徴とするドアクローザ。
JP1986105450U 1986-07-09 1986-07-09 ドアクロ−ザ Expired - Lifetime JPH0617972Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986105450U JPH0617972Y2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09 ドアクロ−ザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986105450U JPH0617972Y2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09 ドアクロ−ザ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6310187U JPS6310187U (ja) 1988-01-23
JPH0617972Y2 true JPH0617972Y2 (ja) 1994-05-11

Family

ID=30979893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986105450U Expired - Lifetime JPH0617972Y2 (ja) 1986-07-09 1986-07-09 ドアクロ−ザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0617972Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE8801897U1 (ja) * 1988-02-13 1988-03-24 Gretsch-Unitas Gmbh Baubeschlaege, 7257 Ditzingen, De
JP7182337B2 (ja) * 2018-10-23 2022-12-02 リョービ株式会社 ドアクローザ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6243102Y2 (ja) * 1980-08-04 1987-11-07

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6310187U (ja) 1988-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU618211B2 (en) Door closer and holder
US4645042A (en) Hydraulic damper
US4953671A (en) Damping force adjustable hydraulic shock absorber
US4068344A (en) Door hinge mechanism
US4999872A (en) Door closer
US5161579A (en) Leveling valve for air springs
US4356898A (en) Valve assembly and reduced harshness shock absorber embodying the same
AU6439290A (en) Self-blocking gas spring with temperature-responsive bypass valve
JPH09502945A (ja) スリップ制御付き液圧ブレーキシステム
CA2445466C (en) Locking strut
CA2114590A1 (en) Door Closer
JPH0617972Y2 (ja) ドアクロ−ザ
US4109767A (en) Compression head assembly
EP2202425A1 (en) Damper
JPH10331895A (ja) ダンパー
US5220982A (en) Dampener
US4483145A (en) Master cylinder
JPH10196213A (ja) 扉自動閉塞装置
EP0863342A3 (de) Drucksteuerventil
JP2759828B2 (ja) ダンパ付きドアヒンジ
JPS6236942Y2 (ja)
GB2323125A (en) Door closers:electrical control
US3375542A (en) Door closer
JP3525306B2 (ja) 緩衝装置
JPH01247681A (ja) ドアチエツク