JP3242378B2 - 扉に内蔵できる自動閉扉装置 - Google Patents
扉に内蔵できる自動閉扉装置Info
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- JP3242378B2 JP3242378B2 JP14970999A JP14970999A JP3242378B2 JP 3242378 B2 JP3242378 B2 JP 3242378B2 JP 14970999 A JP14970999 A JP 14970999A JP 14970999 A JP14970999 A JP 14970999A JP 3242378 B2 JP3242378 B2 JP 3242378B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉に内蔵できる自
動閉扉装置に関し、特に、扉の開放を軽快に操作でき、
閉鎖を自動的に、確実に行えるとともに、扉の周辺に突
起物をなくして外観をすっきりさせた扉に内蔵できる自
動閉扉装置に関するものである。
動閉扉装置に関し、特に、扉の開放を軽快に操作でき、
閉鎖を自動的に、確実に行えるとともに、扉の周辺に突
起物をなくして外観をすっきりさせた扉に内蔵できる自
動閉扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、玄関、その他の出入口に取り付け
られる扉には、開いた扉を自動的に閉じるようにするた
め、自動閉扉装置を配設することがある。ところで、従
来より広く用いれられている自動閉扉装置、所謂ドアク
ローザは、ケーシングを兼ねたシリンダ内に作動油を充
填密封し、このシリンダ内に、扉の開閉動作に追従して
移動するピストンと、シリンダヘッド側とボトム側間の
作動油の流動油量を調整して扉の閉じる速度を調整可能
とするニードル弁と、さら扉を閉じるように作用するば
ねを配設して構成している。そして、扉の外側にこの自
動閉扉装置の本体を取り付け、建具枠の上枠又は鴨居、
中鴨居等の固定側の外側には、この本体に屈曲可能に突
設枢着したリンクの先端を支持するようにして取り付け
ている。そして、扉の閉止はケーシングを兼ねたシリン
ダ内に納めたばね圧により閉扉する際、この閉扉速度を
ニードル弁による作動油の流量の調整により行い、さら
に、ニードル弁により作動油の流れが閉止されても、油
量調整による速度調整の最低速度よりも緩速に扉が自動
的に閉じるように、ニードル弁とは別に小さなオリフィ
スをピストン又はシリンダのいずれか一方に穿設し、シ
リンダ内の左右室間を流動する作動油の最低流量を確保
して、扉が確実に閉じるように構成している。
られる扉には、開いた扉を自動的に閉じるようにするた
め、自動閉扉装置を配設することがある。ところで、従
来より広く用いれられている自動閉扉装置、所謂ドアク
ローザは、ケーシングを兼ねたシリンダ内に作動油を充
填密封し、このシリンダ内に、扉の開閉動作に追従して
移動するピストンと、シリンダヘッド側とボトム側間の
作動油の流動油量を調整して扉の閉じる速度を調整可能
とするニードル弁と、さら扉を閉じるように作用するば
ねを配設して構成している。そして、扉の外側にこの自
動閉扉装置の本体を取り付け、建具枠の上枠又は鴨居、
中鴨居等の固定側の外側には、この本体に屈曲可能に突
設枢着したリンクの先端を支持するようにして取り付け
ている。そして、扉の閉止はケーシングを兼ねたシリン
ダ内に納めたばね圧により閉扉する際、この閉扉速度を
ニードル弁による作動油の流量の調整により行い、さら
に、ニードル弁により作動油の流れが閉止されても、油
量調整による速度調整の最低速度よりも緩速に扉が自動
的に閉じるように、ニードル弁とは別に小さなオリフィ
スをピストン又はシリンダのいずれか一方に穿設し、シ
リンダ内の左右室間を流動する作動油の最低流量を確保
して、扉が確実に閉じるように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
閉扉装置においては、シリンダ内に、ピストンの他にニ
ードル弁、閉扉用のばね等を納め、かつ作動油を充填し
ている。さらにこのばねは重い扉や大きな扉でも閉じら
れるようにするため、強力なものを使用する必要があ
り、必然的にばねは太く、大きくなり、またこのばねを
収納するシリンダ径も太くなり、さらにこの強力なばね
による扉閉じ方向の力を扉側に伝達するリンクも頑丈な
ものにする必要がある。このため、太い径のシリンダ
と、頑丈なリンクとより構成する装置は嵩高く、大きな
ものとなり、扉に内蔵することができず、ほとんどのド
アクローザは外付けとなっている。したがって、この自
動閉扉装置は、扉の上部に外付形式で取り付けるものと
なり、扉の外観上よく目立つ位置に取り付けざるを得
ず、扉の外観を損ねるという問題があり、これをあまり
目立たないようにするとすれば、自動閉扉装置の設置場
所、扉の材質や色調等に応じて、多くの種類及び色調の
自動閉扉装置を用意しなければならず、コストが上昇す
るという問題点を有していた。
閉扉装置においては、シリンダ内に、ピストンの他にニ
ードル弁、閉扉用のばね等を納め、かつ作動油を充填し
ている。さらにこのばねは重い扉や大きな扉でも閉じら
れるようにするため、強力なものを使用する必要があ
り、必然的にばねは太く、大きくなり、またこのばねを
収納するシリンダ径も太くなり、さらにこの強力なばね
による扉閉じ方向の力を扉側に伝達するリンクも頑丈な
ものにする必要がある。このため、太い径のシリンダ
と、頑丈なリンクとより構成する装置は嵩高く、大きな
ものとなり、扉に内蔵することができず、ほとんどのド
アクローザは外付けとなっている。したがって、この自
動閉扉装置は、扉の上部に外付形式で取り付けるものと
なり、扉の外観上よく目立つ位置に取り付けざるを得
ず、扉の外観を損ねるという問題があり、これをあまり
目立たないようにするとすれば、自動閉扉装置の設置場
所、扉の材質や色調等に応じて、多くの種類及び色調の
自動閉扉装置を用意しなければならず、コストが上昇す
るという問題点を有していた。
【0004】また、作動油を充填密封したシリンダ内に
は、ニードル弁により作動油の流量を調整する流路と別
に、オリフィスを形成しているが、該オリフィスの内径
は、0.2〜0.3mmと極めて小径であるため、作動
油内に混入する微細なごみ、あるいは使用中に部材の摩
耗等にて発生する部材の磨耗片によるごみ等にて詰まる
ことがあり、しかも、このオリフィスは、作動油の出入
口部のみで解放されているだけであるため、一旦オリフ
ィス内に侵入したごみがなかなか排出されず、このよう
にオリフィスが詰まると扉の閉止が、円滑に確実に行え
なくなるという問題点があった。
は、ニードル弁により作動油の流量を調整する流路と別
に、オリフィスを形成しているが、該オリフィスの内径
は、0.2〜0.3mmと極めて小径であるため、作動
油内に混入する微細なごみ、あるいは使用中に部材の摩
耗等にて発生する部材の磨耗片によるごみ等にて詰まる
ことがあり、しかも、このオリフィスは、作動油の出入
口部のみで解放されているだけであるため、一旦オリフ
ィス内に侵入したごみがなかなか排出されず、このよう
にオリフィスが詰まると扉の閉止が、円滑に確実に行え
なくなるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記従来の自動閉扉装置の有す
る問題点を解決し、構造をコンパクトに細長くすること
により扉の上枠内に収納できるようにするとともに、扉
の開閉が円滑に行え、かつ扉及び扉の周辺部に露出物を
なくして扉を閉じたときに扉の外観をすっきりさせるこ
とのできる扉に内蔵できる自動閉扉装置を提供すること
を目的とする。
る問題点を解決し、構造をコンパクトに細長くすること
により扉の上枠内に収納できるようにするとともに、扉
の開閉が円滑に行え、かつ扉及び扉の周辺部に露出物を
なくして扉を閉じたときに扉の外観をすっきりさせるこ
とのできる扉に内蔵できる自動閉扉装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の扉に内蔵できる自動閉扉装置は、扉の開閉
動作に追従して内蔵したねじりばねに扉を閉じる捻回力
を付与するように構成して開口上枠等の固定側に埋設固
定する閉扉機構と、扉の開閉動作に追従して移動するピ
ストンの作用にてシリンダ内の作動油をシリンダヘッド
側とボトム側間にて流動することにより扉の閉鎖速度が
緩速になるよう調速を行うように構成して扉の上枠に埋
設固定する閉扉調速機構と、閉扉機構及び閉扉調速機構
間を連結して扉の開閉動作に追従して動力を伝達するよ
うに揺動し、開口上枠と扉の上枠間の隙間内に収まるよ
うにしたリンクとより構成され、前記閉扉調速機構を、
扉上枠内に収納できる大きさのケーシング内に、閉扉調
速用のシリンダと、開扉状態を保持するストッパ機構
と、扉の開閉動作に応じて移動するピストンロッドの先
端に取り付け、かつケーシング内を移動してストッパ機
構と係止可能とし、かつリンクの一端側を支持した摺動
台とを備えて構成するとともに、前記ストッパ機構を、
ケーシングに扉の開扉位置を調整できるよう可調整的に
固定したストッパ台と、該ストッパ台に取り付けられ、
前記摺動台の係止片にばね圧に抗して押されることによ
りケーシングの長手方向に摺動し、かつ短軸方向に揺動
するストッパとにより構成したことを特徴とする。
め、本発明の扉に内蔵できる自動閉扉装置は、扉の開閉
動作に追従して内蔵したねじりばねに扉を閉じる捻回力
を付与するように構成して開口上枠等の固定側に埋設固
定する閉扉機構と、扉の開閉動作に追従して移動するピ
ストンの作用にてシリンダ内の作動油をシリンダヘッド
側とボトム側間にて流動することにより扉の閉鎖速度が
緩速になるよう調速を行うように構成して扉の上枠に埋
設固定する閉扉調速機構と、閉扉機構及び閉扉調速機構
間を連結して扉の開閉動作に追従して動力を伝達するよ
うに揺動し、開口上枠と扉の上枠間の隙間内に収まるよ
うにしたリンクとより構成され、前記閉扉調速機構を、
扉上枠内に収納できる大きさのケーシング内に、閉扉調
速用のシリンダと、開扉状態を保持するストッパ機構
と、扉の開閉動作に応じて移動するピストンロッドの先
端に取り付け、かつケーシング内を移動してストッパ機
構と係止可能とし、かつリンクの一端側を支持した摺動
台とを備えて構成するとともに、前記ストッパ機構を、
ケーシングに扉の開扉位置を調整できるよう可調整的に
固定したストッパ台と、該ストッパ台に取り付けられ、
前記摺動台の係止片にばね圧に抗して押されることによ
りケーシングの長手方向に摺動し、かつ短軸方向に揺動
するストッパとにより構成したことを特徴とする。
【0007】この扉に内蔵できる自動閉扉装置は、ねじ
りばねの捻回力にて扉を閉じる閉扉機構を開口上枠等の
固定側に埋設固定し、閉扉調速機構を扉の上枠に埋設固
定し、この閉扉機構、閉扉調速機構間を連結し、扉の開
閉に追従して移動するリンクを、扉の上面と開口上枠と
の間の隙間内に格納されるように構成しているため、構
造が簡単にコンパクトに収まり、扉及び開口上枠への取
り付けも容易であり、しかも扉を閉じたときに自動閉戸
装置は外からいっさい見えず、扉の外観がすっきりす
る。そして、閉扉調速機構を、扉上枠内に収納できる大
きさのケーシング内に、閉扉調速用のシリンダと、開扉
状態を保持するストッパ機構と、扉の開閉動作に応じて
移動するピストンロッドの先端に取り付け、かつケーシ
ング内を移動してストッパ機構と係止可能とし、かつリ
ンクの一端側を支持した摺動台とを備えて構成するとと
もに、前記ストッパ機構を、ケーシングに扉の開扉位置
を調整できるよう可調整的に固定したストッパ台と、該
ストッパ台に取り付けられ、前記摺動台の係止片にばね
圧に抗して押されることによりケーシングの長手方向に
摺動し、かつ短軸方向に揺動するストッパとにより構成
したことにより、閉扉調速機構を、細長いケーシング内
に納められるので、扉内に収納するようにして取り付け
られるため、扉外部に露出することなく外部をすっきり
納めることができる。
りばねの捻回力にて扉を閉じる閉扉機構を開口上枠等の
固定側に埋設固定し、閉扉調速機構を扉の上枠に埋設固
定し、この閉扉機構、閉扉調速機構間を連結し、扉の開
閉に追従して移動するリンクを、扉の上面と開口上枠と
の間の隙間内に格納されるように構成しているため、構
造が簡単にコンパクトに収まり、扉及び開口上枠への取
り付けも容易であり、しかも扉を閉じたときに自動閉戸
装置は外からいっさい見えず、扉の外観がすっきりす
る。そして、閉扉調速機構を、扉上枠内に収納できる大
きさのケーシング内に、閉扉調速用のシリンダと、開扉
状態を保持するストッパ機構と、扉の開閉動作に応じて
移動するピストンロッドの先端に取り付け、かつケーシ
ング内を移動してストッパ機構と係止可能とし、かつリ
ンクの一端側を支持した摺動台とを備えて構成するとと
もに、前記ストッパ機構を、ケーシングに扉の開扉位置
を調整できるよう可調整的に固定したストッパ台と、該
ストッパ台に取り付けられ、前記摺動台の係止片にばね
圧に抗して押されることによりケーシングの長手方向に
摺動し、かつ短軸方向に揺動するストッパとにより構成
したことにより、閉扉調速機構を、細長いケーシング内
に納められるので、扉内に収納するようにして取り付け
られるため、扉外部に露出することなく外部をすっきり
納めることができる。
【0008】また、この場合、ピストンに、ピストン移
動にシリンダヘッド室側とシリンダボトム室側に挿通す
るようにして、ピストンロッドとこれと反対側にバラン
スロッドを取り付けて構成することができる。
動にシリンダヘッド室側とシリンダボトム室側に挿通す
るようにして、ピストンロッドとこれと反対側にバラン
スロッドを取り付けて構成することができる。
【0009】これにより、ピストンロッドと反対側に突
設するバランスロッドとを左右対称になるようにして備
えているので、ピストンの移動によるシリンダ内のヘッ
ド側室内と、ボトム側室内の容積比の変化が常に一定比
率となり、作動油の流れが円滑となり、ピストンの移動
がスムースに行える。
設するバランスロッドとを左右対称になるようにして備
えているので、ピストンの移動によるシリンダ内のヘッ
ド側室内と、ボトム側室内の容積比の変化が常に一定比
率となり、作動油の流れが円滑となり、ピストンの移動
がスムースに行える。
【0010】この場合において、ピストンに、作動油が
流通する油通路と、この油通路の開口端面に形成した、
ボール弁が着座する弁座面にボール弁が着座している際
に、油通路を導通させる弁座面に沿って刻設した細い溝
とを形成することができる。
流通する油通路と、この油通路の開口端面に形成した、
ボール弁が着座する弁座面にボール弁が着座している際
に、油通路を導通させる弁座面に沿って刻設した細い溝
とを形成することができる。
【0011】これにより、扉の開閉の際に、微細なごみ
による目詰まりをボール弁の移動によって自然に除去す
ることができ、従来のように微細孔を穿孔する方法に比
べて製作が簡単で、作動の信頼性が向上する。
による目詰まりをボール弁の移動によって自然に除去す
ることができ、従来のように微細孔を穿孔する方法に比
べて製作が簡単で、作動の信頼性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の扉に内蔵できる自
動閉扉装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
動閉扉装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】この扉に内蔵できる自動閉扉装置は、閉扉
調速機構Aと、閉扉機構Bと、リンクCとより構成さ
れ、図1に示すように、閉扉調速機構Aを扉D側に、閉
扉機構Bを鴨居、上框等の開口上枠Fの固定側にそれぞ
れ取り付け、閉扉調速機構Aと閉扉機構B間を、リンク
Cをもって動力伝達可能に連結するようにして構成され
る。なお、扉Dの支持は、図1に示すように、従来の取
付方法と同じようにして、柱又は開口竪枠等Hに蝶番T
を介して開閉自在に設けるもので、前記リンクCは、図
15に示すように、扉Dの上枠と開口上枠Fの固定側間
に形成される隙間G内に挿入されるように架設され、か
つ扉Dの開閉に追従して閉扉機構Bを中心として揺動す
るように構成される。
調速機構Aと、閉扉機構Bと、リンクCとより構成さ
れ、図1に示すように、閉扉調速機構Aを扉D側に、閉
扉機構Bを鴨居、上框等の開口上枠Fの固定側にそれぞ
れ取り付け、閉扉調速機構Aと閉扉機構B間を、リンク
Cをもって動力伝達可能に連結するようにして構成され
る。なお、扉Dの支持は、図1に示すように、従来の取
付方法と同じようにして、柱又は開口竪枠等Hに蝶番T
を介して開閉自在に設けるもので、前記リンクCは、図
15に示すように、扉Dの上枠と開口上枠Fの固定側間
に形成される隙間G内に挿入されるように架設され、か
つ扉Dの開閉に追従して閉扉機構Bを中心として揺動す
るように構成される。
【0014】閉扉調速機構Aは、図1、図2に示すよう
に、扉上枠内に、扉の横幅方向に沿って埋設可能とした
1本の角パイプ状のケーシング1内に収納するようにし
て構成する。このケーシング1の一端側内には、ピスト
ン21を嵌挿したシリンダ2を、また他端側内にはスト
ッパ機構3を備え、このピストンに突設したピストンロ
ッド22の先端に引張ばね24を介して摺動台4を取り
付け、該摺動台4を扉の開閉動作に追従してシリンダ2
とストッパ機構3間をケーシング内にて移動し、該扉の
開閉動作をリンクC、ピストンロッド22を介してピス
トン21に伝達するとともに、閉扉時の扉が開口竪枠な
どに強く衝突するのを緩和するための閉扉緩衝調節具5
をケーシング内に収納して構成する。また、該ケーシン
グ1を扉上枠内に、扉の幅方向に沿って埋設可能な外径
と長さ、例えば、扉の開閉操作に必要な長さを有し、扉
上枠内に形成した溝(図示省略)内に埋設し、かつビス
等にて取り付けるもので、この場合、ケーシング1は完
全に扉上枠内に埋設収納され、扉上枠より上方に露出し
ないようにする。
に、扉上枠内に、扉の横幅方向に沿って埋設可能とした
1本の角パイプ状のケーシング1内に収納するようにし
て構成する。このケーシング1の一端側内には、ピスト
ン21を嵌挿したシリンダ2を、また他端側内にはスト
ッパ機構3を備え、このピストンに突設したピストンロ
ッド22の先端に引張ばね24を介して摺動台4を取り
付け、該摺動台4を扉の開閉動作に追従してシリンダ2
とストッパ機構3間をケーシング内にて移動し、該扉の
開閉動作をリンクC、ピストンロッド22を介してピス
トン21に伝達するとともに、閉扉時の扉が開口竪枠な
どに強く衝突するのを緩和するための閉扉緩衝調節具5
をケーシング内に収納して構成する。また、該ケーシン
グ1を扉上枠内に、扉の幅方向に沿って埋設可能な外径
と長さ、例えば、扉の開閉操作に必要な長さを有し、扉
上枠内に形成した溝(図示省略)内に埋設し、かつビス
等にて取り付けるもので、この場合、ケーシング1は完
全に扉上枠内に埋設収納され、扉上枠より上方に露出し
ないようにする。
【0015】角パイプ状のケーシング1の一端側内に収
納し、ビスなどにてケーシングに固定するシリンダ2
は、内部に扉の開閉動作に追従して移動するピストン2
1を嵌挿し、かつシリンダ内に作動油を充填密封して構
成するとともに、該ピストンには扉を開閉するに必要な
ストロークを有するようにしてその全長を定め、かつ扉
上枠内に埋設するケーシング内に収納できる外径とし、
かつピストンには扉の開閉動作を該ピストンに伝達する
ピストンロッド22と、このピストンロッド22と反対
側に突設するバランスロッド23とを左右対称になるよ
うにして備える。このバランスロッド23は、ピストン
ロッド22と反対側のシリンダ内に挿通されるもので、
ピストンロッド22と同じ外径を有するものとして、ピ
ストンの移動によるシリンダ内のヘッド側室内と、ボト
ム側室内の容積比の変化が一定となるようにして、作動
油の流れを円滑にする。
納し、ビスなどにてケーシングに固定するシリンダ2
は、内部に扉の開閉動作に追従して移動するピストン2
1を嵌挿し、かつシリンダ内に作動油を充填密封して構
成するとともに、該ピストンには扉を開閉するに必要な
ストロークを有するようにしてその全長を定め、かつ扉
上枠内に埋設するケーシング内に収納できる外径とし、
かつピストンには扉の開閉動作を該ピストンに伝達する
ピストンロッド22と、このピストンロッド22と反対
側に突設するバランスロッド23とを左右対称になるよ
うにして備える。このバランスロッド23は、ピストン
ロッド22と反対側のシリンダ内に挿通されるもので、
ピストンロッド22と同じ外径を有するものとして、ピ
ストンの移動によるシリンダ内のヘッド側室内と、ボト
ム側室内の容積比の変化が一定となるようにして、作動
油の流れを円滑にする。
【0016】このピストン21は、図5に示すように、
ピストン21の内部には扉の開方向には作用せず、閉じ
方向の速度を調整するためのボール弁21Bを備えた油
通路21Pを形成するとともに、この油通路21Pには
ピストン外周面に開口したオリフィス21a、21bを
形成し、該オリフィス21a、21b、油通路21P、
ボール弁21Bを介してシリンダのボトム室側とヘッド
室側とを導通するようにし、かつオリフィス21a、2
1bを、ピストン外周面に嵌合したシールを挟むように
してそれぞれ位置を異に、即ちピストンのヘッド側外周
面とボトム側外周面になるようにして開口して形成す
る。
ピストン21の内部には扉の開方向には作用せず、閉じ
方向の速度を調整するためのボール弁21Bを備えた油
通路21Pを形成するとともに、この油通路21Pには
ピストン外周面に開口したオリフィス21a、21bを
形成し、該オリフィス21a、21b、油通路21P、
ボール弁21Bを介してシリンダのボトム室側とヘッド
室側とを導通するようにし、かつオリフィス21a、2
1bを、ピストン外周面に嵌合したシールを挟むように
してそれぞれ位置を異に、即ちピストンのヘッド側外周
面とボトム側外周面になるようにして開口して形成す
る。
【0017】なお、このオリフィス21a、21bの内
径は、扉を開けるとき、作動油の流動が円滑に行え、ピ
ストンの移動がスムースに行えるようにして定める。ま
た、ボール弁21Bは、ピストン内に形成した油通路の
一部にばね21Sにて弁座側に所要の圧力にて押圧され
るようにしてピストン内に挿入する。このボール弁21
Bの弁座への押圧力は、ばね21Sの弾発力をピストン
に螺合したねじ式のバランスロッド又はばね調節用のね
じ(図示せず)を回動することにより調整可能とし、こ
れにより扉を開く時の速度を調整できるようにすること
もできる。
径は、扉を開けるとき、作動油の流動が円滑に行え、ピ
ストンの移動がスムースに行えるようにして定める。ま
た、ボール弁21Bは、ピストン内に形成した油通路の
一部にばね21Sにて弁座側に所要の圧力にて押圧され
るようにしてピストン内に挿入する。このボール弁21
Bの弁座への押圧力は、ばね21Sの弾発力をピストン
に螺合したねじ式のバランスロッド又はばね調節用のね
じ(図示せず)を回動することにより調整可能とし、こ
れにより扉を開く時の速度を調整できるようにすること
もできる。
【0018】弁座部には、図5(B)に示すように、ボ
ール弁21Bがばね21S及び油圧にて弁座側に押圧さ
れて弁が完全に閉じられた状態であっても最低量の作動
油が流通するようにして弁座位置に細い溝21Mを形成
する。この細い溝21Mは弁座に当接されるボール弁の
外周面に沿うようにして刻接されて、その全長に亘って
開口した形状とすることにより、該溝内にごみが侵入し
ても作動油の流れ、ボール弁の移動などにより自然に排
出されるようにする。なお、シリンダ2のヘッド側端と
ボトム側端にはシリンダプレート2A、2Bを嵌合して
シリンダ内を密封し、該シリンダプレート2A、2Bに
シールを介してバランスロッド、バランスロッドを密閉
性を保持しつつ、摺動可能に挿通するものである。
ール弁21Bがばね21S及び油圧にて弁座側に押圧さ
れて弁が完全に閉じられた状態であっても最低量の作動
油が流通するようにして弁座位置に細い溝21Mを形成
する。この細い溝21Mは弁座に当接されるボール弁の
外周面に沿うようにして刻接されて、その全長に亘って
開口した形状とすることにより、該溝内にごみが侵入し
ても作動油の流れ、ボール弁の移動などにより自然に排
出されるようにする。なお、シリンダ2のヘッド側端と
ボトム側端にはシリンダプレート2A、2Bを嵌合して
シリンダ内を密封し、該シリンダプレート2A、2Bに
シールを介してバランスロッド、バランスロッドを密閉
性を保持しつつ、摺動可能に挿通するものである。
【0019】ピストンロッド22の先端部と摺動台4の
後端部41とは、直接取り付けて固定するのではなく、
両者の端部を互いに突き合わせるようにして対設し、そ
してピストンロッド22の先端部と該摺動台4の棒状と
した後端部41間に跨って嵌挿するようにして引張ばね
24を取り付け、この引張ばね24の一端を、ピストン
ロッド22側に、他端を摺動台4側にそれぞれ係止ピン
Pを介して固定し、扉の開閉時に移動距離が異なるピス
トンロッド22、摺動台4を引張ばね24の引張にて吸
収し、ピストンロッド22の先端部と、摺動台4の後端
部が、図2(A)に示すように、直接接触したり、ある
いは、図2(B)に示すように、離間するようにする。
後端部41とは、直接取り付けて固定するのではなく、
両者の端部を互いに突き合わせるようにして対設し、そ
してピストンロッド22の先端部と該摺動台4の棒状と
した後端部41間に跨って嵌挿するようにして引張ばね
24を取り付け、この引張ばね24の一端を、ピストン
ロッド22側に、他端を摺動台4側にそれぞれ係止ピン
Pを介して固定し、扉の開閉時に移動距離が異なるピス
トンロッド22、摺動台4を引張ばね24の引張にて吸
収し、ピストンロッド22の先端部と、摺動台4の後端
部が、図2(A)に示すように、直接接触したり、ある
いは、図2(B)に示すように、離間するようにする。
【0020】この引張ばね24の引張されて、ピストン
ロッド22の先端部と、摺動台4の後端部が離間する場
合、この離間間隔をできるだけ少なくするように引張ば
ねが作用、例えば、扉が閉じた位置では、図2(A)に
示すように、引張ばね24の引張力にてピストンロッド
22の先端部と、摺動台4の後端部41とが互いに接触
し、また扉が開いた状態では、図2(B)に示すよう
に、ピストンロッド22よりも移動距離の長い摺動台4
が、引張ばねを引張してピストンロッド22の先端部
と、摺動台4の後端部41とが離間するようにする。こ
の場合、摺動台4は引張ばねの引張力にてピストンロッ
ド22側に常に引きつけられるように作用している。
ロッド22の先端部と、摺動台4の後端部が離間する場
合、この離間間隔をできるだけ少なくするように引張ば
ねが作用、例えば、扉が閉じた位置では、図2(A)に
示すように、引張ばね24の引張力にてピストンロッド
22の先端部と、摺動台4の後端部41とが互いに接触
し、また扉が開いた状態では、図2(B)に示すよう
に、ピストンロッド22よりも移動距離の長い摺動台4
が、引張ばねを引張してピストンロッド22の先端部
と、摺動台4の後端部41とが離間するようにする。こ
の場合、摺動台4は引張ばねの引張力にてピストンロッ
ド22側に常に引きつけられるように作用している。
【0021】摺動台4は、ケーシング内で摺動可能とす
る大きさを備え、かつ図6に示すように、一端側の後端
面42より棒状の後端部41を突設し、中央部にコロ4
5を転動可能にして取り付けるコロ挿入孔43を形成
し、かつ先端には鏃状の係止片44を突設して一体に構
成する。このコロ45を転動可能に支持する軸46は、
摺動台4に形成したねじ孔47に螺合して取り付け、か
つ同時に前記リンクCの先端側を揺動可能に係止する。
る大きさを備え、かつ図6に示すように、一端側の後端
面42より棒状の後端部41を突設し、中央部にコロ4
5を転動可能にして取り付けるコロ挿入孔43を形成
し、かつ先端には鏃状の係止片44を突設して一体に構
成する。このコロ45を転動可能に支持する軸46は、
摺動台4に形成したねじ孔47に螺合して取り付け、か
つ同時に前記リンクCの先端側を揺動可能に係止する。
【0022】閉扉緩衝調節具5は、閉扉時の扉が閉扉機
構Bのコイルばねの捻回力にて、あるいは人手による扉
の閉じ力にて開口竪枠などに強く衝突するのを緩和する
ためのもので、これはケーシング内で、かつ前記ピスト
ンロッド22に外嵌され、ケーシング1に対してその取
付位置を調整可能にして取り付ける。この閉扉緩衝調節
具5は、ケーシング内に収納できる外形を有するナット
状の調節具本体51と、該調節具本体51に支持され、
先端部が突出して摺動台4の後端面42と対向して、時
には摺動台4の後端面42に接触押圧されるようにした
コイル状のばね体52とより構成する。コイル状のばね
体52は、その基端側を調節具本体51に形成したばね
支持孔51H内に嵌合保持するようにして支持するが、
この時、ばね体52は調節具本体51よりも扉の閉じ力
を緩和できる程度に、調節具本体51より突出させると
ともに、調節具本体51をケーシングにビス止めにて固
定する。この扉の閉じ力が異なる場合でも、該閉扉緩衝
調節具5が有効に作用するように、ケーシングへのビス
止め位置を調整できるようにして固定する。例えば、調
節具本体51を固定する位置のケーシングに長孔1Hを
穿設し、この長孔内にて取付ビスを移動可能として、所
定位置にて固定できるようする。
構Bのコイルばねの捻回力にて、あるいは人手による扉
の閉じ力にて開口竪枠などに強く衝突するのを緩和する
ためのもので、これはケーシング内で、かつ前記ピスト
ンロッド22に外嵌され、ケーシング1に対してその取
付位置を調整可能にして取り付ける。この閉扉緩衝調節
具5は、ケーシング内に収納できる外形を有するナット
状の調節具本体51と、該調節具本体51に支持され、
先端部が突出して摺動台4の後端面42と対向して、時
には摺動台4の後端面42に接触押圧されるようにした
コイル状のばね体52とより構成する。コイル状のばね
体52は、その基端側を調節具本体51に形成したばね
支持孔51H内に嵌合保持するようにして支持するが、
この時、ばね体52は調節具本体51よりも扉の閉じ力
を緩和できる程度に、調節具本体51より突出させると
ともに、調節具本体51をケーシングにビス止めにて固
定する。この扉の閉じ力が異なる場合でも、該閉扉緩衝
調節具5が有効に作用するように、ケーシングへのビス
止め位置を調整できるようにして固定する。例えば、調
節具本体51を固定する位置のケーシングに長孔1Hを
穿設し、この長孔内にて取付ビスを移動可能として、所
定位置にて固定できるようする。
【0023】ストッパ機構3は、図8に示すように、ケ
ーシング1に扉の開扉位置を調整できるよう可調整的に
ビスにて固定するようにしたストッパ台31と、該スト
ッパ台31に軸33を介して揺動可能に取り付けるスト
ッパ32と、扉の開扉時にケーシングの長手方向に摺動
し、かつ長手方向に対して交わる短軸方向に対して揺動
するようにしてそれぞればね34とばね35を配設して
構成される。このストッパ台31は、図9に示すよう
に、内部にストッパ32を嵌挿する溝31Mを形成し、
この溝の両側壁31Wに、ストッパ取付用の長孔31
H、31Hを、また上片31Tにもストッパ台取付用の
長孔31hを形成し、溝の内奥部にばね嵌挿孔31Pを
形成して構成する。
ーシング1に扉の開扉位置を調整できるよう可調整的に
ビスにて固定するようにしたストッパ台31と、該スト
ッパ台31に軸33を介して揺動可能に取り付けるスト
ッパ32と、扉の開扉時にケーシングの長手方向に摺動
し、かつ長手方向に対して交わる短軸方向に対して揺動
するようにしてそれぞればね34とばね35を配設して
構成される。このストッパ台31は、図9に示すよう
に、内部にストッパ32を嵌挿する溝31Mを形成し、
この溝の両側壁31Wに、ストッパ取付用の長孔31
H、31Hを、また上片31Tにもストッパ台取付用の
長孔31hを形成し、溝の内奥部にばね嵌挿孔31Pを
形成して構成する。
【0024】そして、このストッパ取付用の長孔31
H、31H内に軸33を挿通し、かつ該長孔に沿って移
動可能にして取り付け、またストッパ台取付用の長孔3
1hには、ケーシングに取り付けるビス31Bを挿通
し、該ビス31Bに溝31M内に配設するナット31N
を螺合してケーシングにストッパ台31を固定する。こ
の時、長孔31hの長さだけ、ケーシングに対するスト
ッパ台31の固定位置を調整できるようにする。ストッ
パ32は、図10に示すように、ストッパ台31の溝3
1M内に挿入し、基端側に軸孔32Hを、先端側にフッ
ク状の係止片32Fを形成し、かつ係止片32Fの上面
にばねを嵌合するばね嵌合孔32hを形成して構成す
る。また、時にはストッパ32の基端側上面に浅溝32
mを形成して取付用ビス31Bに螺合するナット31N
の一部を嵌合してナットの廻り止めとして利用すること
ができる。
H、31H内に軸33を挿通し、かつ該長孔に沿って移
動可能にして取り付け、またストッパ台取付用の長孔3
1hには、ケーシングに取り付けるビス31Bを挿通
し、該ビス31Bに溝31M内に配設するナット31N
を螺合してケーシングにストッパ台31を固定する。こ
の時、長孔31hの長さだけ、ケーシングに対するスト
ッパ台31の固定位置を調整できるようにする。ストッ
パ32は、図10に示すように、ストッパ台31の溝3
1M内に挿入し、基端側に軸孔32Hを、先端側にフッ
ク状の係止片32Fを形成し、かつ係止片32Fの上面
にばねを嵌合するばね嵌合孔32hを形成して構成す
る。また、時にはストッパ32の基端側上面に浅溝32
mを形成して取付用ビス31Bに螺合するナット31N
の一部を嵌合してナットの廻り止めとして利用すること
ができる。
【0025】このように形成したストッパ台31、スト
ッパ32、軸33を、ストッパ機構3として組み立てる
には、ばね嵌挿孔31P内にばね34を嵌挿してストッ
パ台31の溝31M内にストッパ32を挿入し、ストッ
パ台31、ストッパ32の長孔31H、軸孔32H間に
軸33を挿通し、これによりストッパ32をストッパ台
31の溝31M内にて、ストッパ台31の長手方向のば
ね圧に抗しての移動と、軸33を中心として揺動とを可
能とする。なお、このストッパ機構3をケーシング内に
取り付けるときに、ケーシングの内面とばね嵌合孔32
h間にばね35を介在させてストッパ32のフック状の
係止片32Fを図8にては下方向へ押圧するように構成
する。
ッパ32、軸33を、ストッパ機構3として組み立てる
には、ばね嵌挿孔31P内にばね34を嵌挿してストッ
パ台31の溝31M内にストッパ32を挿入し、ストッ
パ台31、ストッパ32の長孔31H、軸孔32H間に
軸33を挿通し、これによりストッパ32をストッパ台
31の溝31M内にて、ストッパ台31の長手方向のば
ね圧に抗しての移動と、軸33を中心として揺動とを可
能とする。なお、このストッパ機構3をケーシング内に
取り付けるときに、ケーシングの内面とばね嵌合孔32
h間にばね35を介在させてストッパ32のフック状の
係止片32Fを図8にては下方向へ押圧するように構成
する。
【0026】また、閉扉機構Bは、図11〜図13に示
すように、開口上枠の固定側Fに埋設し、かつビス止め
できる取付鍔61Tを備えた筒状の本体61と、この本
体内に許容角度内にて回転可能として嵌挿されるリンク
軸62と、該リンク軸と互いに遊回動可能にして嵌合
し、かつ本体61内に嵌挿されるばね止め具63と、本
体内に挿入され、かつリンク軸62とばね止め具63間
に掛け渡すようにして係止する図13に示すねじりばね
65と、このねじりばね65、リンク軸62、ばね止め
具63を本体内に封入するようする本体61の反取付鍔
側に嵌合固定する裏蓋64とより構成する。
すように、開口上枠の固定側Fに埋設し、かつビス止め
できる取付鍔61Tを備えた筒状の本体61と、この本
体内に許容角度内にて回転可能として嵌挿されるリンク
軸62と、該リンク軸と互いに遊回動可能にして嵌合
し、かつ本体61内に嵌挿されるばね止め具63と、本
体内に挿入され、かつリンク軸62とばね止め具63間
に掛け渡すようにして係止する図13に示すねじりばね
65と、このねじりばね65、リンク軸62、ばね止め
具63を本体内に封入するようする本体61の反取付鍔
側に嵌合固定する裏蓋64とより構成する。
【0027】コイル状に巻回したねじりばね65の両端
65a、65bを屈曲してそれぞれリンク軸62、ばね
止め具63に係片可能とし、この一端65aをリンク軸
62側に、他端65bをばね止め具63側にそれぞれ係
止し、リンク軸62、ばね止め具63間にて遊回動する
際、その回転のずれをねじりばね65に伝えて該ばねを
ねじるように構成し、またリンク軸62の上端には矩形
軸62aを一体に形成し、この矩形軸62aに前記リン
クCを嵌合係止可能とし、かつビスにて固定する。これ
により、扉Dの開方向に応じてピストンの移動を介して
リンクCが揺動するとき、リンクCに嵌合した矩形軸6
2aを介してリンク軸62を同時に回動させ、ねじりば
ね65にリンクCを介して扉Dを閉じる方向に付勢する
付勢力を蓄えるようにする。
65a、65bを屈曲してそれぞれリンク軸62、ばね
止め具63に係片可能とし、この一端65aをリンク軸
62側に、他端65bをばね止め具63側にそれぞれ係
止し、リンク軸62、ばね止め具63間にて遊回動する
際、その回転のずれをねじりばね65に伝えて該ばねを
ねじるように構成し、またリンク軸62の上端には矩形
軸62aを一体に形成し、この矩形軸62aに前記リン
クCを嵌合係止可能とし、かつビスにて固定する。これ
により、扉Dの開方向に応じてピストンの移動を介して
リンクCが揺動するとき、リンクCに嵌合した矩形軸6
2aを介してリンク軸62を同時に回動させ、ねじりば
ね65にリンクCを介して扉Dを閉じる方向に付勢する
付勢力を蓄えるようにする。
【0028】なお、閉扉機構Bは、扉Dを閉じたとき、
ねじりばね65にリンクCを介して扉Dを閉じる方向に
付勢する付勢力が残存する状態に設定して開口上枠側に
設けるようにする。そして扉を閉じる際、扉Dを閉じる
方向に付勢する付勢力を蓄えたねじりばね65の付勢力
にてリンク軸62を介してリンクCを揺動させ、リンク
Cを復帰させる力を利用して扉を閉じるようにする。
ねじりばね65にリンクCを介して扉Dを閉じる方向に
付勢する付勢力が残存する状態に設定して開口上枠側に
設けるようにする。そして扉を閉じる際、扉Dを閉じる
方向に付勢する付勢力を蓄えたねじりばね65の付勢力
にてリンク軸62を介してリンクCを揺動させ、リンク
Cを復帰させる力を利用して扉を閉じるようにする。
【0029】リンクCは、扉Dと開口上枠Fとの隙間G
内に挿入可能となる細い平板状とし、扉Dを閉じた時、
図15に示すように、完全に前記隙間G内に没して扉D
の外部に露見しないようにするとともに、リンクCの両
端側は、リンク軸62の上端の矩形軸62aに嵌合係止
する長孔が形成され、他端側は、ピストンロッド先端に
設けた摺動台4の軸46に嵌合し、ビス止めする。
内に挿入可能となる細い平板状とし、扉Dを閉じた時、
図15に示すように、完全に前記隙間G内に没して扉D
の外部に露見しないようにするとともに、リンクCの両
端側は、リンク軸62の上端の矩形軸62aに嵌合係止
する長孔が形成され、他端側は、ピストンロッド先端に
設けた摺動台4の軸46に嵌合し、ビス止めする。
【0030】また、ばね止め具63には、本体61に複
数、形成した切欠61aの1つに嵌挿される突起63a
を形成して、これにより筒状の本体に対して回動可能に
して本体内に嵌挿するとともに、突起63aにて所定角
度の位置で固定するようにしてばね止め具63を回転さ
せることにより、リンク軸62との間に生じるねじりを
ねじりばね65を捻るようにしてリンク軸62に回転力
を付与し、これにより扉Dの閉じる力を、扉の自重等に
応じて調整できるようにする。
数、形成した切欠61aの1つに嵌挿される突起63a
を形成して、これにより筒状の本体に対して回動可能に
して本体内に嵌挿するとともに、突起63aにて所定角
度の位置で固定するようにしてばね止め具63を回転さ
せることにより、リンク軸62との間に生じるねじりを
ねじりばね65を捻るようにしてリンク軸62に回転力
を付与し、これにより扉Dの閉じる力を、扉の自重等に
応じて調整できるようにする。
【0031】以下、本発明の扉に内蔵できる自動閉扉装
置の組立について説明する。閉扉調速機構Aは、図1、
図2に示すように、角パイプ状のケーシング1内に、ピ
ストン21に、ピストンロッド22とバランスロッド2
3とを取り付け、作動油を充填密封したシリンダ2を一
端側に固定し、バランスロッドが扉の開閉動作に応じて
シリンダから図14に示すように出没しても該バランス
ロッドはケーシング内に収まるようにしてケーシングの
長さ、及びシリンダの取付位置を定める。また、このシ
リンダ2と対向してケーシング内端部にストッパ機構3
をビス止めする。この場合、扉Dの大きさ、開扉角度位
置に合わせて長孔31hに沿ってビスを移動調整して固
定するとともに、ケーシング内面とストッパの係止片と
の間にばね35を介在させて、係止片を押さえつけるよ
うにする。
置の組立について説明する。閉扉調速機構Aは、図1、
図2に示すように、角パイプ状のケーシング1内に、ピ
ストン21に、ピストンロッド22とバランスロッド2
3とを取り付け、作動油を充填密封したシリンダ2を一
端側に固定し、バランスロッドが扉の開閉動作に応じて
シリンダから図14に示すように出没しても該バランス
ロッドはケーシング内に収まるようにしてケーシングの
長さ、及びシリンダの取付位置を定める。また、このシ
リンダ2と対向してケーシング内端部にストッパ機構3
をビス止めする。この場合、扉Dの大きさ、開扉角度位
置に合わせて長孔31hに沿ってビスを移動調整して固
定するとともに、ケーシング内面とストッパの係止片と
の間にばね35を介在させて、係止片を押さえつけるよ
うにする。
【0032】また、ピストンロッド22には、ナット状
の閉扉緩衝調節具5を嵌挿して、調節具本体51をケー
シングに、かつ扉の閉じるとき、扉が開口竪枠等に激突
するのを防止するように、該閉扉緩衝調節具5が有効に
作用するように、ケーシングへのビス止め位置を調整し
てビス止めにて固定するとともに、ピストンロッド22
の先端には引張ばねの一端側をピンにて固定し、このシ
リンダ2とストッパ機構3との間でケーシング内に摺動
台4を嵌挿し、該摺動台の後端部41に前記引張ばねの
端部を嵌合してピンにて固定し、ピストンロッド、摺動
台間に引張ばねの引張力が作用するように組み立てる。
の閉扉緩衝調節具5を嵌挿して、調節具本体51をケー
シングに、かつ扉の閉じるとき、扉が開口竪枠等に激突
するのを防止するように、該閉扉緩衝調節具5が有効に
作用するように、ケーシングへのビス止め位置を調整し
てビス止めにて固定するとともに、ピストンロッド22
の先端には引張ばねの一端側をピンにて固定し、このシ
リンダ2とストッパ機構3との間でケーシング内に摺動
台4を嵌挿し、該摺動台の後端部41に前記引張ばねの
端部を嵌合してピンにて固定し、ピストンロッド、摺動
台間に引張ばねの引張力が作用するように組み立てる。
【0033】摺動台の孔43内にコロ45を挿入して軸
46にて取り付ける場合、このボルト状の軸46にリン
クCの端部を揺動可能にして係止する。このようにして
組み立てた閉扉調速機構Aを、扉上枠に形成した取付用
の溝内に埋設するように填め、所定位置にビス止め固定
する。また、閉扉機構Bは、本体61を開口上枠の固定
側Fに、扉の大きさ等により予め定めた定位置に埋設
し、かつ取付鍔61Tをビス止めして固定する。この
時、リンク軸62の先端部は少し突出してリンクの他端
側をビス止めにて取り付けられるようにする。
46にて取り付ける場合、このボルト状の軸46にリン
クCの端部を揺動可能にして係止する。このようにして
組み立てた閉扉調速機構Aを、扉上枠に形成した取付用
の溝内に埋設するように填め、所定位置にビス止め固定
する。また、閉扉機構Bは、本体61を開口上枠の固定
側Fに、扉の大きさ等により予め定めた定位置に埋設
し、かつ取付鍔61Tをビス止めして固定する。この
時、リンク軸62の先端部は少し突出してリンクの他端
側をビス止めにて取り付けられるようにする。
【0034】このようにして取り付けた後、扉を閉じた
状態から開く場合、通常の方法で開扉すると、扉の開度
に応じてリンクCは閉扉機構Bのリンク軸62を中心に
して旋回するように揺動するとともに、このリンクCの
揺動にてリンク軸62を回動させてねじりばね65を捻
るようになって、扉Dを閉じる方向に付勢する付勢力を
蓄えるものとなる。
状態から開く場合、通常の方法で開扉すると、扉の開度
に応じてリンクCは閉扉機構Bのリンク軸62を中心に
して旋回するように揺動するとともに、このリンクCの
揺動にてリンク軸62を回動させてねじりばね65を捻
るようになって、扉Dを閉じる方向に付勢する付勢力を
蓄えるものとなる。
【0035】このリンクCの揺動にてリンク先端位置は
ケーシング内にて移動する。リンク先端に摺動台が係止
されているので、摺動台が移動するものとなる。この摺
動台の移動にて引張ばねを引っ張るようにしてピストン
ロッド22を移動させると、ピストンロッドに固定され
たピストンも共に移動する。これによりシリンダ内の作
動油が、シリンダトップ室からオリフィス21a、油通
路21Cを経て、この移動する作動油の流れにてばね2
1Sに抗してボール弁21Bを弁座から離間させ、さら
にオリフィス21bを経てシリンダボトム室側へと流通
し、この作動油の流れに応じてピストン21も移動す
る。この扉を開く方向へのピストンの移動は、ボール弁
の移動にて油通路21Cが全開されるようになって、油
通路21C等に油圧がそれほど発生しないため、軽快に
移動するものとなる。
ケーシング内にて移動する。リンク先端に摺動台が係止
されているので、摺動台が移動するものとなる。この摺
動台の移動にて引張ばねを引っ張るようにしてピストン
ロッド22を移動させると、ピストンロッドに固定され
たピストンも共に移動する。これによりシリンダ内の作
動油が、シリンダトップ室からオリフィス21a、油通
路21Cを経て、この移動する作動油の流れにてばね2
1Sに抗してボール弁21Bを弁座から離間させ、さら
にオリフィス21bを経てシリンダボトム室側へと流通
し、この作動油の流れに応じてピストン21も移動す
る。この扉を開く方向へのピストンの移動は、ボール弁
の移動にて油通路21Cが全開されるようになって、油
通路21C等に油圧がそれほど発生しないため、軽快に
移動するものとなる。
【0036】このピストンの移動により、リンクCをリ
ンク軸62を旋回させて揺動させるものとなる。このリ
ンク軸62を旋回にて閉扉機構Bの本体61内に収納さ
れたねじりばね65を扉を閉じる方向に捻るようにして
付勢力が蓄えられる。このようにして、扉が開かれ予め
設定した扉開角度に達すると、ケーシング内にて移動す
る摺動台4は、図8(A)に示す状態から図8(B)に
示すように鏃状の係止片44にてばね34、35にて押
圧されているストッパ32をばね34に抗して押すよう
に摺動させつつ、鏃状の形状にてストッパの先端をばね
35に抗して持ち上げて、摺動台4の係止片44は、図
8(C)に示すように、ストッパ32の内側に侵入して
ストッパの係止片と互いに係止される。この状態では扉
が開いた位置でストッパが掛かった状態となり、開扉状
態を保持する。
ンク軸62を旋回させて揺動させるものとなる。このリ
ンク軸62を旋回にて閉扉機構Bの本体61内に収納さ
れたねじりばね65を扉を閉じる方向に捻るようにして
付勢力が蓄えられる。このようにして、扉が開かれ予め
設定した扉開角度に達すると、ケーシング内にて移動す
る摺動台4は、図8(A)に示す状態から図8(B)に
示すように鏃状の係止片44にてばね34、35にて押
圧されているストッパ32をばね34に抗して押すよう
に摺動させつつ、鏃状の形状にてストッパの先端をばね
35に抗して持ち上げて、摺動台4の係止片44は、図
8(C)に示すように、ストッパ32の内側に侵入して
ストッパの係止片と互いに係止される。この状態では扉
が開いた位置でストッパが掛かった状態となり、開扉状
態を保持する。
【0037】次に、扉を閉じるには、摺動台4の係止片
44とストッパの係止片との係止力よりも強い力で扉を
閉じると、開扉時と反対方向に作動してこの両係止片に
よる係止が解除される。これにより、閉扉機構Bのねじ
りばね65の付勢力にてリンク軸62を介してリンクC
を揺動させるとともに、引張されていた引張ばねも窄ま
ろうとする。このねじりばね65の付勢力によるリンク
Cの復帰させる揺動力と引張ばねの引張力との作用にて
扉を閉じるようになる。
44とストッパの係止片との係止力よりも強い力で扉を
閉じると、開扉時と反対方向に作動してこの両係止片に
よる係止が解除される。これにより、閉扉機構Bのねじ
りばね65の付勢力にてリンク軸62を介してリンクC
を揺動させるとともに、引張されていた引張ばねも窄ま
ろうとする。このねじりばね65の付勢力によるリンク
Cの復帰させる揺動力と引張ばねの引張力との作用にて
扉を閉じるようになる。
【0038】このリンクCの復帰方向への揺動にて、摺
動台4がケーシング内を移動するとき、摺動台に取り付
けたピストンロッドを介してピストンをシリンダヘッド
側からシリンダボトム側へ、図5においては右から左方
向へ移動する。この時、扉は引張ばねの引き延ばされた
状態にある引張力と、ねじりばね65の付勢力により高
速で閉じるようになる。このピストンの移動にて作動油
がシリンダボトム側からシリンダヘッド側へ流れること
により、シリンダボトム側にて圧力が発生し、該圧力が
高くなると、ばね圧と該作動油圧とにてボール弁を弁座
側に押圧して閉弁状態となり、作動油は弁座位置に刻設
された細い溝21Mからのみ流動するものとなり、これ
が扉を閉じる力に作用してピストンの移動が緩速とな
り、扉はゆっくりと閉じられる。そして、扉が閉じられ
る直前には、摺動台の後端面42が、閉扉緩衝調節具5
のコイル状のばね体52と接触押圧されるようになり、
扉の閉じ力を弱めてさらに扉は緩速となって、指詰め等
を防いでかつ確実に閉じられる。この場合、扉の重量等
によってこの閉扉緩衝調節具5の取付位置を調整するも
のである。
動台4がケーシング内を移動するとき、摺動台に取り付
けたピストンロッドを介してピストンをシリンダヘッド
側からシリンダボトム側へ、図5においては右から左方
向へ移動する。この時、扉は引張ばねの引き延ばされた
状態にある引張力と、ねじりばね65の付勢力により高
速で閉じるようになる。このピストンの移動にて作動油
がシリンダボトム側からシリンダヘッド側へ流れること
により、シリンダボトム側にて圧力が発生し、該圧力が
高くなると、ばね圧と該作動油圧とにてボール弁を弁座
側に押圧して閉弁状態となり、作動油は弁座位置に刻設
された細い溝21Mからのみ流動するものとなり、これ
が扉を閉じる力に作用してピストンの移動が緩速とな
り、扉はゆっくりと閉じられる。そして、扉が閉じられ
る直前には、摺動台の後端面42が、閉扉緩衝調節具5
のコイル状のばね体52と接触押圧されるようになり、
扉の閉じ力を弱めてさらに扉は緩速となって、指詰め等
を防いでかつ確実に閉じられる。この場合、扉の重量等
によってこの閉扉緩衝調節具5の取付位置を調整するも
のである。
【0039】この時、作動油に含まれる微細なごみが細
い溝21M内に詰まっても、扉を開閉する際、シリンダ
内の作動油が流動するため、開口された溝内に詰まった
微細込みも流動する作動油にて溝から排出されるものと
なり、溝内の清掃が自動的に行われて円滑な閉扉操作を
行えるものとなる。
い溝21M内に詰まっても、扉を開閉する際、シリンダ
内の作動油が流動するため、開口された溝内に詰まった
微細込みも流動する作動油にて溝から排出されるものと
なり、溝内の清掃が自動的に行われて円滑な閉扉操作を
行えるものとなる。
【0040】
【発明の効果】本発明の扉の自動閉止装置によれば、ね
じりばねの捻回力にて扉を閉じる閉扉機構を開口上枠等
の固定側に埋設固定し、閉扉調速機構を扉の上枠に埋設
固定し、この閉扉機構、閉扉調速機構間を連結し、扉の
開閉に追従して移動するリンクを、扉の上面と開口上枠
との間の隙間内に格納されるように構成しているため、
構造が簡単にコンパクトに収まり、扉及び開口上枠への
取り付けも容易であり、しかも扉を閉じたときに自動閉
戸装置は外からいっさい見えず、扉の外観がすっきりす
る。そして、閉扉調速機構を、扉上枠内に収納できる大
きさのケーシング内に、閉扉調速用のシリンダと、開扉
状態を保持するストッパ機構と、扉の開閉動作に応じて
移動するピストンロッドの先端に取り付け、かつケーシ
ング内を移動してストッパ機構と係止可能とし、かつリ
ンクの一端側を支持した摺動台とを備えて構成するとと
もに、前記ストッパ機構を、ケーシングに扉の開扉位置
を調整できるよう可調整的に固定したストッパ台と、該
ストッパ台に取り付けられ、前記摺動台の係止片にばね
圧に抗して押されることによりケーシングの長手方向に
摺動し、かつ短軸方向に揺動するストッパとにより構成
したことにより、閉扉調速機構を、細長いケーシング内
に納められるので、扉内に収納するようにして取り付け
られるため、扉外部に露出することなく外部をすっきり
納めることができる。
じりばねの捻回力にて扉を閉じる閉扉機構を開口上枠等
の固定側に埋設固定し、閉扉調速機構を扉の上枠に埋設
固定し、この閉扉機構、閉扉調速機構間を連結し、扉の
開閉に追従して移動するリンクを、扉の上面と開口上枠
との間の隙間内に格納されるように構成しているため、
構造が簡単にコンパクトに収まり、扉及び開口上枠への
取り付けも容易であり、しかも扉を閉じたときに自動閉
戸装置は外からいっさい見えず、扉の外観がすっきりす
る。そして、閉扉調速機構を、扉上枠内に収納できる大
きさのケーシング内に、閉扉調速用のシリンダと、開扉
状態を保持するストッパ機構と、扉の開閉動作に応じて
移動するピストンロッドの先端に取り付け、かつケーシ
ング内を移動してストッパ機構と係止可能とし、かつリ
ンクの一端側を支持した摺動台とを備えて構成するとと
もに、前記ストッパ機構を、ケーシングに扉の開扉位置
を調整できるよう可調整的に固定したストッパ台と、該
ストッパ台に取り付けられ、前記摺動台の係止片にばね
圧に抗して押されることによりケーシングの長手方向に
摺動し、かつ短軸方向に揺動するストッパとにより構成
したことにより、閉扉調速機構を、細長いケーシング内
に納められるので、扉内に収納するようにして取り付け
られるため、扉外部に露出することなく外部をすっきり
納めることができる。
【0041】また、ピストンロッドと反対側に突設する
バランスロッドとを左右対称になるようにして備えてい
るので、ピストンの移動によるシリンダ内のヘッド側室
内と、ボトム側室内の容積比の変化が常に一定比率とな
り、作動油の流れが円滑となり、ピストンの移動がスム
ースに行える。
バランスロッドとを左右対称になるようにして備えてい
るので、ピストンの移動によるシリンダ内のヘッド側室
内と、ボトム側室内の容積比の変化が常に一定比率とな
り、作動油の流れが円滑となり、ピストンの移動がスム
ースに行える。
【0042】また、ピストンに、作動油が流通する油通
路と、この油通路の開口端面に形成した、ボール弁が着
座する弁座面にボール弁が着座している際に、油通路を
導通させる弁座面に沿って刻設した細い溝とを形成して
いるため、扉の開閉の際に、微細なごみによる目詰まり
をボール弁の移動によって自然に除去することができ、
従来のように微細孔を穿孔する方法に比べて製作が簡単
で、作動の信頼性が向上する。
路と、この油通路の開口端面に形成した、ボール弁が着
座する弁座面にボール弁が着座している際に、油通路を
導通させる弁座面に沿って刻設した細い溝とを形成して
いるため、扉の開閉の際に、微細なごみによる目詰まり
をボール弁の移動によって自然に除去することができ、
従来のように微細孔を穿孔する方法に比べて製作が簡単
で、作動の信頼性が向上する。
【図1】本発明の扉に内蔵できる自動閉扉装置の実施の
態様を示し、扉が完全閉戸状態から完全開戸状態を示す
平面図である。
態様を示し、扉が完全閉戸状態から完全開戸状態を示す
平面図である。
【図2】(A)は扉が完全閉戸状態を示す閉扉調速機構
の断面図、(B)は扉が完全に閉いた状態を示す閉扉調
速機構の断面図である。
の断面図、(B)は扉が完全に閉いた状態を示す閉扉調
速機構の断面図である。
【図3】摺動台とストッパ機構との関係を示す平面図
で、(A)図の右切断線に(B)図の左切断線が接続さ
れる。
で、(A)図の右切断線に(B)図の左切断線が接続さ
れる。
【図4】ストッパ機構に摺動台が係止された状態を示す
平面図である。
平面図である。
【図5】ピストンの断面図である。
【図6】摺動台示し、(A)は平面図、(B)は正面
図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側
面図である。
図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側
面図である。
【図7】閉扉緩衝調節具の調節具本体を示し、(A)は
側面図、(B)は正面図、(C)は断面図である。
側面図、(B)は正面図、(C)は断面図である。
【図8】ストッパ機構の作動説明図を示し、(A)は摺
動体の係止片がストッパ機構に接触する前の断面図、
(B)は摺動体の係止片がストッパ機構に接触した時の
断面図、(C)は完全に係止された状態を示す断面図で
ある。
動体の係止片がストッパ機構に接触する前の断面図、
(B)は摺動体の係止片がストッパ機構に接触した時の
断面図、(C)は完全に係止された状態を示す断面図で
ある。
【図9】ストッパ台を示し、(A)は断面図、(B)は
底面図、(C)は側面図である。
底面図、(C)は側面図である。
【図10】ストッパを示し、(A)は平面図、(B)は
断面図である。
断面図である。
【図11】閉扉機構の断面図である。
【図12】閉扉機構を示し、(A)は平面図、(B)は
正面図、(C)は底面図である。
正面図、(C)は底面図である。
【図13】閉扉機構のばねを示し、(A)は正面図、
(B)は平面図である。
(B)は平面図である。
【図14】シリンダを示し、(A)は閉扉時の状態を示
す正面図、(B)は開扉時の状態を示す正面図である。
す正面図、(B)は開扉時の状態を示す正面図である。
【図15】扉の開閉状態の説明図で、(A)は扉を完全
に解放した状態を示す正面図、(B)は扉を完全に閉じ
た状態を示す正面図である。
に解放した状態を示す正面図、(B)は扉を完全に閉じ
た状態を示す正面図である。
D 扉 F 開口上枠 A 閉扉調速機構 B 閉扉機構 C リンク G 隙間 1 ケーシング 2 シリンダ 21 ピストン 22 ピストンロッド 23 バランサロッド 24 引張ばね 3 ストッパ機構 31 ストッパ台 32 ストッパ 4 摺動台 41 後端部 42 後端面 43 コロ挿通孔 44 係止片 5 閉扉緩衝調節具 51 本体 52 コイル状のばね体 65 ねじりばね
Claims (3)
- 【請求項1】 扉の開閉動作に追従して内蔵したねじり
ばねに扉を閉じる捻回力を付与するように構成して開口
上枠等の固定側に埋設固定する閉扉機構と、扉の開閉動
作に追従して移動するピストンの作用にてシリンダ内の
作動油をシリンダヘッド側とボトム側間にて流動するこ
とにより扉の閉鎖速度が緩速になるよう調速を行うよう
に構成して扉の上枠に埋設固定する閉扉調速機構と、閉
扉機構及び閉扉調速機構間を連結して扉の開閉動作に追
従して動力を伝達するように揺動し、開口上枠と扉の上
枠間の隙間内に収まるようにしたリンクとより構成さ
れ、前記閉扉調速機構を、扉上枠内に収納できる大きさ
のケーシング内に、閉扉調速用のシリンダと、開扉状態
を保持するストッパ機構と、扉の開閉動作に応じて移動
するピストンロッドの先端に取り付け、かつケーシング
内を移動してストッパ機構と係止可能とし、かつリンク
の一端側を支持した摺動台とを備えて構成するととも
に、前記ストッパ機構を、ケーシングに扉の開扉位置を
調整できるよう可調整的に固定したストッパ台と、該ス
トッパ台に取り付けられ、前記摺動台の係止片にばね圧
に抗して押されることによりケーシングの長手方向に摺
動し、かつ短軸方向に揺動するストッパとにより構成し
たことを特徴とする扉に内蔵できる自動閉扉装置。 - 【請求項2】 ピストンに、ピストン移動にシリンダヘ
ッド室側とシリンダボトム室側に挿通するようにして、
ピストンロッドとこれと反対側にバランスロッドを取り
付けて構成したことを特徴とする請求項1記載の扉に内
蔵できる自動閉扉装置。 - 【請求項3】 ピストンに、作動油が流通する油通路
と、この油通路の開口端面に形成した、ボール弁が着座
する弁座面にボール弁が着座している際に、油通路を導
通させる弁座面に沿って刻設した細い溝とを形成したこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の扉に内蔵できる自
動閉扉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14970999A JP3242378B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 扉に内蔵できる自動閉扉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14970999A JP3242378B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 扉に内蔵できる自動閉扉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000337017A JP2000337017A (ja) | 2000-12-05 |
JP3242378B2 true JP3242378B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=15481117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14970999A Expired - Fee Related JP3242378B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 扉に内蔵できる自動閉扉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3242378B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2003256218B9 (en) * | 2003-06-18 | 2009-12-24 | Hoong Thye Eldon Lee | A method of concealing exposed door closers |
JP3953082B2 (ja) * | 2004-07-12 | 2007-08-01 | 松下電器産業株式会社 | 冷蔵庫 |
JP3953083B2 (ja) * | 2004-07-12 | 2007-08-01 | 松下電器産業株式会社 | 冷蔵庫 |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP14970999A patent/JP3242378B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000337017A (ja) | 2000-12-05 |
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Date | Code | Title | Description |
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