JP2959979B2 - 丸鋸盤 - Google Patents

丸鋸盤

Info

Publication number
JP2959979B2
JP2959979B2 JP6309698A JP30969894A JP2959979B2 JP 2959979 B2 JP2959979 B2 JP 2959979B2 JP 6309698 A JP6309698 A JP 6309698A JP 30969894 A JP30969894 A JP 30969894A JP 2959979 B2 JP2959979 B2 JP 2959979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
cutting
circular saw
work
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6309698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08142010A (ja
Inventor
博 岡嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amitec Corp
Original Assignee
Amitec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amitec Corp filed Critical Amitec Corp
Priority to JP6309698A priority Critical patent/JP2959979B2/ja
Publication of JPH08142010A publication Critical patent/JPH08142010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2959979B2 publication Critical patent/JP2959979B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転する丸鋸を加工テ
ーブルに形成したスリットから突出させてワークを切断
する丸鋸盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】丸鋸盤の一般的構成は、例えば特開昭3
−281301号、特開平4−118201号公報等に
開示されているように、ワークを支持する加工テーブル
と、モータにより高速回転駆動される丸鋸を備えて加工
テーブルの裏側に配置した切断ユニットと、この切断ユ
ニットを移動させる往復駆動機構とを備え、加工テーブ
ル上にワークを固定しておき、回転する丸鋸をスリット
から突出させた状態で往復駆動機構によって切断ユニッ
トを移動させることにより、ワークをスリットに沿って
切断する構成となっている。
【0003】このような丸鋸盤においては、ワークの切
断に伴って発生する切削屑を回収して切削屑が周囲に飛
散することを防止するための集塵機構が設けられてい
る。これは、加工テーブルの下方に、一方の端部をスリ
ットに対応させて開口するように排出管を設けると共
に、この排出管の他方の端部にファン等の吸引装置を接
続した構成になり、切削屑は吸引装置の吸引力によりス
リットと排出管を通って機外へ誘導されて回収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、丸鋸盤で
は、スリットの開口幅は回転する丸鋸の揺れを考慮する
と狭くすることには一定の限界があるため、ワークを薄
い寸法で切断すると、その薄い切断片がスリットを通っ
て加工テーブルの下方に落ち込むことがある。このよう
な通常の切削屑よりも大きい切断片が排出管内に吸引さ
れると、この切断片が排出管の途中で引っかかって切削
屑の詰まりを発生させ、集塵力の低下によって切削屑の
回収が非効率化するという問題があった。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、切削屑を通過させるための排出路内にワー
クの切断片等のような大きな異物が入り込んだ場合で
も、排出路の詰まり等を生じさせることなく、高い集塵
力を維持できるようにすることを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワー
クを支持する加工テーブルと、この加工テーブルに形成
したスリットを通してワーク支持面側へ突出されると共
に前記スリットに沿って移動可能な丸鋸と、前記加工テ
ーブルのワーク支持面とは反対側において前記スリット
を通過した切削屑を受け入れ可能であると共に前記丸鋸
と一体に移動するホッパと、前記スリットと平行に設け
られて前記ホッパ内の切削屑を受け入れ可能な集塵ダク
とを備えたものにおいて、前記ホッパ内における前記
丸鋸の下方位置にはカッタが設けられている構成とした
ところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記カッタが、前記丸鋸を駆動するためのモータを
駆動源として回転駆動される構成とした。
【0008】
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、ワークの切断に伴
って発生した切削屑はスリット、ホッパ、集塵ダクトを
順に通って機外に排出される。ワークの切断片等のよう
に通常の切削屑よりも大きい異物がスリットを通って
ッパ内に入り込むと、その異物はホッパ内においてカッ
タにより粉砕された後、排出される。
【0010】請求項2の発明においては、ワークの切断
を行うときにはモータを起動すると丸鋸とカッタが共に
回転駆動され、モータを停止する丸鋸とカッタが共に回
転を停止する。
【0011】
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、大きな異物が
ホッパ内に入り込んでもその異物をカッタで粉砕するよ
うにしたから、異物がホッパ内や集塵ダクト内で引っ掛
かって切削屑の通過を阻害してしまうことを防止でき
る。
【0013】請求項2の発明によれば、丸鋸とカッタの
駆動源が共通だから、丸鋸とカッタの専用の駆動源を別
々に設けた場合に比べると、設置スペースが小さくて済
むと共にコストを削減することができる。
【0014】
【0015】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を木工用のランニングソーに
適用した第1実施例を図1乃至図7を参照して説明す
る。加工テーブル10は左右方向に長い長方形をなして
メインフレーム11にほぼ水平に固定され、その後方
(図2で上方、図3で右方)にワーク(切断すべき板
材)を固定するためのチャッキングユニット20が設け
られている。
【0016】チャッキングユニット20は、可動フレー
ム21を図示しないガイド機構により加工テーブル10
に対して前後に移動可能に設けると共に、その可動フレ
ーム21に複数個(本実施例では9個)のワーク固定機
構22を取り付けて構成されている。このワーク固定機
構22は加工テーブル10上に載せられたワーク(図示
せず)をその端縁部において上下から挟み付けることに
より固定し、その状態で可動フレーム21が前後に移動
することによりワークを加工テーブル10に載せたまま
前後に移動させることができる。
【0017】加工テーブル10の前面部には切断ユニッ
ト30が往復駆動機構40によって左右に往復移動可能
に設けられている。メインフレーム11には2本のガイ
ドレール41が左右に設けられ、ここに係合して左右に
案内されるスライダ42に可動フレーム31が固定され
ている。可動フレーム31には上下両面が開放したハウ
ジング32が固定され、このハウジング32内にけびき
用丸鋸33及び切断用丸鋸34が回転可能に支持され、
各丸鋸33,34はそれぞれ専用のモータ35(図7に
1台のみ示す)によって回転駆動されるようになってい
る。なお、両丸鋸33,34及び両モータ35は図示し
ない昇降機構によって昇降されるようになっており、上
昇時には、加工テーブル10に左右に延びるように形成
したスリット13から両丸鋸33,34が突出してワー
クを切断加工することができ、下降時には、スリット1
3から下に沈み込んでワークに接触しないようになって
いる。
【0018】上記可動フレーム31には2個のL型端板
43間に1本の駆動チェーン44が取り付けられてい
る。この駆動チェーン44はメインフレーム11の両端
部に回転可能に設けた駆動スプロケット45及びアイド
ルスプロケット46にそれぞれ掛け渡されており、駆動
スプロケット45を走行モータ47にてチェーン48を
介して回転駆動すると、駆動チェーン44が走行駆動さ
れ、もってガイドレール41に案内されながら切断ユニ
ット30が左右方向に走行することになる。スリット1
3を通して両丸鋸33,34が加工テーブル10側に突
出した状態で切断ユニット30が左右方向に走行する
と、両丸鋸33,34にてワークが左右方向に切断され
る。
【0019】メインフレーム11のうち切断ユニット3
0の移動領域の左右両端側には、上下三段にガイドロー
ル52が回転可能に配置され、ここに1本の遮蔽ベルト
に相当するスチールベルト51が掛けられている。この
スチールベルト51の中央部は最下段のガイドロール5
2に案内されて前記カバーベルト54の下方において左
右方向に延びると共に、左右両端寄り部分は最上段の左
右のガイドロール52に案内されて加工テーブル10の
裏面に接するようにして左右方向に延び、その左右両端
部が切断ユニット30のハウジング32の左右両端部に
固定されている。これにてスチールベルト51の左右両
端寄り部分が、加工テーブル10のスリット13のうち
切断ユニット30の左右両側に位置する部分を加工テー
ブル10の裏側から閉じる形態となっている。
【0020】上記構成になる切断機構の切断動作は次の
ようにして行われる。装置の電源スイッチを投入し、操
作盤60のディスプレイに表示される「原点出し」を行
うべき旨のメッセージに従って開始操作を行うと、往復
駆動機構40の走行モータ47が駆動され、切断ユニッ
ト30が所定の「待機位置」まで移動し、その位置を切
断ユニット30の左右方向座標系の原点として設定す
る。次に、操作盤60にて必要な切断寸法等を入力し、
ワークを加工テーブル上に供給し、操作盤60のスター
トスイッチをオン操作すると、加工テーブル10上のチ
ャッキングユニット20がワーク側に前進し、各ワーク
固定機構22がワークを挟持する。
【0021】すると、図示しない位置制御回路からの信
号によって往復駆動機構40の走行モータ47が正転さ
れ、切断ユニット30が所定の移動領域の右端に至る
と、昇降機構によって両丸鋸33,34が上昇されると
共に走行モータ47が今度は逆転されるようになる。こ
の結果、丸鋸33,34の一部が加工テーブル10のス
リット13から飛び出た状態で、切断ユニット30が右
から左に移動することになり、各丸鋸33,34がワー
クに遭遇したところからワークの切断が開始される。そ
して、切断用丸鋸34がワークよりも左に位置するよう
になったところでワークの切断が完了し、切断ユニット
30は「待機位置」に戻って1枚のワークの切断サイク
ルが終了する。
【0022】このような切断サイクルの実行中におい
て、加工テーブル10に設けられているスリット13の
うち切断ユニット30の左右両側に位置する部分は、ス
チールベルト51によって加工テーブル10の裏側から
閉じられた形態となっているため、仮にワークの切断寸
法が小さく、薄型の切断片が発生したとしても、その切
断片がスリット13を通って加工テーブル10の裏側に
落ち込むことはない。
【0023】また、切断ユニット30が左右に移動する
とき、スチールベルト51は全体的に切断ユニット30
の移動量に応じた長さだけ切断ユニット30に追従して
移動するため、たるみを生ずることなくスリット13を
閉鎖した状態を維持し、ワークの切断片の落ち込みは確
実に防止される。
【0024】上記切断動作において発生した細かい切粉
や粉塵等の切削屑は、次に説明する集塵機構によって機
外に排出されて回収される。以下、その集塵機構の構成
について説明する。切断ユニット30のハウジング32
は、本発明の構成要件であるホッパに相当するものであ
る。ハウジング32は、上下両端面が開口していると共
に前後方向の寸法が比較的小さい薄型の箱状をなしてい
る。丸鋸33,34が収容されている上部は左右方向の
幅が大きくて方形をなし、これに連続する下部は、下に
向かって左右の幅が狭まるようなテーパ形状をなす。ハ
ウジング32の上端面の開口は上記のようにスリット1
3の真下に対応していてスリット13を通過した切削屑
を受け入れ可能な受け口32Aとなっている。一方、ハ
ウジング32の下端面の開口は受け口32Aよりも左右
の寸法の小さい排出口32Bとなっていて、この排出口
32Bは後述する集塵ダクト53の上面と対応してい
る。
【0025】集塵ダクト53は、スリット13と平行に
細長く延びた形状をなし、その上面はハウジング32の
移動範囲に亘って開口する集塵溝53Aとなっている。
集塵ダクト53の左右両側には一対のガイドロール5
5,55が配置され、その両ガイドロール55にはカバ
ーベルト54が掛け渡されていて、このカバーベルト5
4の両端は共に排出口32Bの口縁右端部に固定されて
いる。また、カバーベルト54には排出口32Bに対応
して開口する連通口(図示せず)が形成されている。か
かるカバーベルト54は集塵溝53Aのうちの排出口3
2Bが対応する部分を除いた部分を閉塞し、もって、集
塵ダクト53の内部と外部とが隔絶されている。さら
に、集塵ダクト53の両端には斜め方向に突出する吸引
ダクト56,56が形成されており、両吸引ダクト56
には、ハウジング32内及び集塵ダクト53内に吸引力
を作用させるためのファンやブロア等を用いた図示しな
い吸引装置が接続されている。
【0026】上記集塵機構には、通常の切削屑よりも大
きい異物が入り込んだ場合でもその異物を通常の切削屑
と一緒に排出回収するために、次のような手段が設けら
れている。集塵ダクト53の両端部における吸引ダクト
56との接続部近くの位置には、異物粉砕用の丸胴タイ
プのカッタ57が設けられている。カッタ57は、集塵
ダクト53の前面外側に固定したモータ58により回転
駆動される。集塵ダクト53内にはモータ58の駆動軸
58Aが集塵ダクト53内を水平に横切るように前後方
向に突出し、この駆動軸58Aにカッタ57が一体化移
転可能に固定されている。
【0027】カッタ57は、ドラム形をなす丸胴57A
の外周に適当な角度間隔で複数本の切刃57Bを取り付
けたものである。切刃57Bは駆動軸58Aと平行な向
きで、丸胴57Aの外周面からその接線方向に対して斜
め外方向に突出している。また、カッタ57の軸方向の
長さは集塵ダクト53の前後の内寸法よりも僅かに短
く、且つ、外径は集塵ダクト53の内底面からカバーベ
ルト54までの高さよりも僅かに小さい寸法となってい
る。したがって、カッタ57と集塵ダクト53との間に
は、細かい切削屑のみが通過可能な僅かな隙間しか空い
ていない状態となっている。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。
ワークの切断が開始するのに伴ってモータ58が起動
し、カッタ57はその切刃57Bの刃先が排出方向とは
反対方向に進む方向(図4,5における右側のカッタ5
7では反時計方向、左側のカッタ57では時計方向)に
回転駆動されると共に、吸引装置が起動してハウジング
32内と集塵ダクト53内には吸引力が作用する。
【0029】ワークの切断に伴って発生した通常の切削
屑はスリット13とハウジング32内を通過して集塵ダ
クト53内に吸い込まれ、集塵ダクト53内を二手に分
かれてその端部側へ移動し、集塵ダクト53とカッタ5
7との隙間を通過した後、吸引ダクト56を通って、機
外へ排出されて回収される。
【0030】これに対し、例えば左右方向の寸法がハウ
ジング32の受け口よりも小さいワークを薄く切断した
際にその切断片がスリット13を通過してハウジング3
2内に落ち込んだ場合には次のようになる。その切断片
はハウジング32から集塵ダクト53内に落下して吸引
力により端部側へ移動し、カッタ57にぶつかってその
切刃57Bにより切断される。切断によって小さくなっ
た破片が集塵ダクト53とカッタ57の隙間を通過でき
ない場合には、その破片が吸引力によってカッタ57に
ぶつかって再度切断される。これが繰り返されて何度も
カッタ57で切断されるうちに切断片は細かく粉砕さ
れ、最終的にカッタ57と集塵ダクト53との隙間を通
過して排出される。
【0031】このように、本実施例では、通常の切削屑
よりも大きな異物が集塵ダクト53内に入り込んだ場合
にはその異物をカッタ57で粉砕するようにしたから、
異物が集塵ダクト53から吸引ダクト56に至る部分で
引っ掛かってその通過可能範囲を狭める結果切削屑の通
過を阻害してしまう、という事態に至る虞がない。これ
により、切削屑の集塵効率が高く維持されると共に、集
塵経路の詰まりに起因して吸引装置に過負荷がかかって
故障を招くことを防止できる。
【0032】<実施例2>次に、本発明を具体化した実
施例2を図8乃び図9を参照して説明する。本実施例
は、上記実施例1においてカッタの取付け位置を変更し
たものである。その他の構成については上記実施例1と
同じであるため、同じ構成については、同一符号を付
し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0033】上記実施例1ではカッタ57を集塵ダクト
53の両端部に位置させていたのに対し、本実施例のカ
ッタ67はハウジング32の下端の排出口32Bに位置
して設けられている。カッタ67を回転駆動するモータ
68はハウジング32の後面に固定されていると共に、
その駆動軸68Aがハウジング32内を水平に横切るよ
うに前後方向に突出しており、この駆動軸68Aにカッ
タ67が取り付けられている。このカッタ67は、実施
例1のカッタ57と同じく、丸胴67Aの外周に複数の
切刃67Bを斜めに突出させて取り付けた構造になり、
切刃67Bが上向きに突き上がる方向に回転駆動され
る。
【0034】通常の切削屑よりも大きいワークの切断片
がスリット13を通過してハウジング32内に落ち込む
と、その切断片は集塵ダクト53内に至る手前でカッタ
67の上に落下し、その切刃67Bで切断される。切断
により細かくされた切断片の一部は排出口32Bとカッ
タ67との隙間を通って集塵ダクト53内に落下する。
残りの部分は切刃67Bによって突き上げられ、再びカ
ッタ67上に落下して更に小さく切断される。これが繰
り返されて何度もカッタ67で切断されるうちに切断片
は細かく粉砕され、最終的に排出口32Bから集塵ダク
ト53内に落下する。そして、この集塵ダクト53内を
端部側へ向かって吸引されつつ移動し、吸引ダクト56
を通って排出される。
【0035】このように、本実施例においても、通常の
切削屑よりも大きな異物を細かく粉砕するようにしたか
ら、異物が排出口32B内で引っ掛かって切削屑の通過
を阻害してしまうことが防止されている。特に、本実施
例では、集塵ダクト53に落下する手前で異物を粉砕す
るようになっているから、異物が集塵ダクト53の端部
に至る途中で引っ掛かる虞がない。これにより、集塵ダ
クト53内での詰まりが防止されるだでなく、異物がカ
バーベルト54に引っ掛かってハウジング32の円滑な
移動を阻害するという虞もなくなっている。
【0036】<実施例3>次に、本発明を具体化した実
施例3を図10を参照して説明する。本実施例は上記実
施例3におけるカッタ67の駆動手段を変更したもので
ある。実施例3においてはカッタ67を駆動するための
モータ68が独立して設けられていたのに対し、本実施
例では丸鋸34を回転駆動するためのモータ35をカッ
タ67の駆動源として兼用している。
【0037】その構造を説明すると、モータ35の駆動
軸71に取り付けた駆動プーリ72と丸鋸34の回転軸
73に取り付けた丸鋸側従動プーリ74との間には丸鋸
駆動用ベルト75が掛け渡されている。一方、カッタ6
7は回転軸76によってハウジング32に回転可能に支
持されており、この回転軸76にはカッタ側従動プーリ
77が固着されている。そして、このカッタ側従動プー
リ77とモータ35の駆動プーリ72との間にはカッタ
駆動用ベルト78が掛け渡されている。モータ35を駆
動すると、丸鋸34が回転駆動されて切断可能な状態に
なると共に、カッタ67が回転駆動されて異物粉砕が可
能な状態になり、モータ35を停止すると、丸鋸34と
カッタ67が共に回転を停止する。
【0038】本実施例では、丸鋸34の駆動源とカッタ
67の駆動源が共通となっているから、丸鋸専用のモー
タとカッタ専用のモータとを別々に設けた場合に比べる
と、設置スペースが小さくて済んでいると共にコストの
削減が図られている。
【0039】<実施例4>次に、本発明を具体化した実
施例4を図11を参照して説明する。本実施例では、ハ
ウジング32の排出口32B内に設けたカッタ87の数
が2つになっている。各カッタ87は、上記実施例1乃
至3のカッタと同じく、丸胴87Aの外周に複数の切刃
87Bを取り付けた構造になる。
【0040】この2つカッタ87,87は左右方向に並
べて支持されており、両カッタ87,87の間の間隔及
び各カッタ87と排出口32Bの左右内壁面との間の間
隔が狭く設定されている。また、両カッタ87,87の
切刃87B,87Bの突出方向は互いに逆になってい
て、図11の右側のカッタ87は反時計方向に、左側の
カッタ87は時計方向に、夫々、回転駆動される。した
がって、カッタ87の上に落下した大きな切断片は、両
カッタ87,87の2枚の切刃87B,87Bの間で挟
まれるようにして切断されることになる。したがって、
本実施例では、カッタを1つだけ設けた場合に比べて、
高い粉砕効果を得ることができる。
【0041】<他の実施例>次に、カッタの構造を異な
らせた他の実施例を図12乃至図18を参照して説明す
る。図12のカッタ92は、切刃92Bが、回転軸92
Cと平行ではなくて螺旋を描くように設けた構成にな
る。このように切刃92Bを螺旋状に設けることによ
り、粉砕時の騒音を低減することができる。図13のカ
ッタ93は、螺旋方向を向いた複数枚の切刃93Bを回
転軸93Cと平行に並列して設けた構成になる。図14
のカッタ94は、螺旋方向を向いた複数枚の切刃94B
を螺旋方向に並べ、且つ、その切刃94Bの列を丸胴9
4Aの周方向に複数列設けた構成になる。図15のカッ
タ95は、図14のカッタにおいて、各々の切刃95B
の列においてその各切刃95Bの螺旋の向きが交互に逆
向きになるような構成としたものである。図16のカッ
タ96は、回転軸96Cの軸方向に複数の薄い丸胴96
Aを連続して取り付けると共に、これらの丸胴96Aの
外周に複数の切刃96Bを取り付け、且つ、各丸胴96
Aの切刃96Bの位置が周方向にずれた構成になる。図
17のカッタ97は、回転軸97Cと直角な複数枚の丸
鋸状の切刃97Bをスペーサ97Dを交互に挟んで軸方
向に並べて設けた構成になる。図18のカッタ98は、
1枚の板材を螺旋状に成形してなるスクリュー形の切刃
98Bを備えた構成になる。
【0042】本発明は上記記述及び図面によって説明し
た実施例に限定されるものではなく、例えば次のような
実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記
以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施す
ることができる。
【0043】(1)上記実施例では、丸鋸がスリットに
沿って移動可能なランニングソーに適用した場合につい
て説明したが、本発明によれば、丸鋸が加工テーブルに
対して固定して設けた丸鋸盤にも適用することが可能で
ある。
【0044】(2)上記実施例では、カッタをハウジン
グ内と集塵ダクト内のうちのいずれか一方のみに設けた
場合について説明したが、本発明によれば、ハウジング
内と集塵ダクト内の両方にカッタを設けたり、集塵ダク
ト内の排出経路における途中の複数箇所にカッタを設け
る構成とすることができる。このようにすると、大きな
切断片を多段階的に小さく切断していくことが可能とな
るため、1箇所でいきなり細かく粉砕してカッタの周囲
の狭い隙間を通過させようとする場合のように粉砕に時
間が掛かることがなく、先行の切断片が粉砕されないう
ちに後続の切断片がカッタに到達して詰まりを引き起こ
すという虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すランニングソーの正面
【図2】同平面図
【図3】同右側面図
【図4】一部切欠部分拡大正面図
【図5】集塵機構をあらわす一部切欠正面図
【図6】集塵ダクトの一部切欠平面図
【図7】集塵機構の断面図
【図8】実施例2の集塵機構をあらわす一部切欠正面図
【図9】同断面図
【図10】実施例3の集塵機構をあらわす断面図
【図11】実施例4の集塵機構をあらわす一部切欠正面
【図12】カッタを異ならせた他の実施例の斜視図
【図13】カッタを異ならせた他の実施例の正面図
【図14】カッタを異ならせた他の実施例の概略的正面
【図15】カッタを異ならせた他の実施例の概略的正面
【図16】カッタを異ならせた他の実施例の斜視図
【図17】カッタを異ならせた他の実施例の断面図
【図18】カッタを異ならせた他の実施例の正面図
【符号の説明】
10…加工テーブル 13…スリット 32…ハウジング(排出路) 33,34…丸鋸 53…集塵ダクト(排出路) 57…カッタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを支持する加工テーブルと、この
    加工テーブルに形成したスリットを通してワーク支持面
    側へ突出されると共に前記スリットに沿って移動可能な
    丸鋸と、前記加工テーブルのワーク支持面とは反対側に
    おいて前記スリットを通過した切削屑を受け入れ可能で
    あると共に前記丸鋸と一体に移動するホッパと、前記ス
    リットと平行に設けられて前記ホッパ内の切削屑を受け
    入れ可能な集塵ダクトとを備えたものにおいて、前記ホッパ内における前記丸鋸の下方位置にはカッタが
    設けられている ことを特徴とする丸鋸盤。
  2. 【請求項2】 前記カッタが、前記丸鋸を駆動するため
    のモータを駆動源として回転駆動されることを特徴とす
    る請求項1記載の丸鋸盤。
JP6309698A 1994-11-18 1994-11-18 丸鋸盤 Expired - Lifetime JP2959979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6309698A JP2959979B2 (ja) 1994-11-18 1994-11-18 丸鋸盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6309698A JP2959979B2 (ja) 1994-11-18 1994-11-18 丸鋸盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08142010A JPH08142010A (ja) 1996-06-04
JP2959979B2 true JP2959979B2 (ja) 1999-10-06

Family

ID=17996214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6309698A Expired - Lifetime JP2959979B2 (ja) 1994-11-18 1994-11-18 丸鋸盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2959979B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753276B2 (ja) * 1989-10-03 1995-06-07 栗田工業株式会社 フッ化物含有水の処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08142010A (ja) 1996-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1484127B1 (en) Band saw with vacuum feature
US6036125A (en) Wood chipper
JPS58180243A (ja) 書類材料粉砕装置
JP2959979B2 (ja) 丸鋸盤
JPH08258034A (ja) 石材用切断機
JP2004114205A (ja) 集塵装置
US2026426A (en) Cutter mill
JPH0644652Y2 (ja) 集塵装置付き電動切断カッター
JPH11300701A (ja) 板材の切断装置
JP3860877B2 (ja) シュレッダ
JP3584223B2 (ja) 破砕装置
US3494232A (en) Slitter and cutter apparatus
JP2000167684A (ja) ワークテーブル
JP3314598B2 (ja) 切断機の集塵装置
JP2002283123A (ja) サイドトリマ設備、及び、かえり除去装置
JPH1076518A (ja) 携帯用円形鋸装置の集塵機構
JP2002177804A (ja) 粉砕装置
JP3185311U (ja) アルミスラブ加工システム
TWI717115B (zh) 具有排屑裝置的雙軸向伸縮護罩
JP2002360610A (ja) 歯科用石膏研削機
JP2648445B2 (ja) 走行丸鋸盤
CN118020510B (zh) 一种自动化秸秆干燥及破碎设备
JP3838574B2 (ja) 木片等の破砕装置
CN220310610U (zh) 一种双进料塑料粉碎机
CN217967426U (zh) 一种提高切割安全性的托盘切割机

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees