JP2959733B2 - 光反射型スクリーンの製造方法 - Google Patents

光反射型スクリーンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として家庭用ビデオ
プロジェクター用スクリーン等として使用される光反射
型スクリーンの製造方法に関し、特に高輝度反射特性に
優れた光反射型スクリーンの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、光反射型スクリーンとして、
アルミニウム箔を重合圧延したものが使用されている
(特開昭55-100537号公報)。アルミニウム箔を重合圧
延すると、アルミニウム箔同士の対向した面が艶消し面
となって、スクリーンの光反射面として優れた性能を示
す。即ち、艶消し面には、微細な凹凸が多数存在するた
め、入射した光が乱反射し、いずれの角度からもスクリ
ーンに映し出された映像を良好に鑑賞することができる
のである。
【0003】しかしながら、上記の従来法により得られ
た光反射型スクリーンは、広角反射特性に優れたもので
ある反面、反射輝度が低く、映像が見にくいという欠点
があった。特に、家庭用ビデオプロジェクター用スクリ
ーンの場合には、狭い室内で使用するため、それほど広
角反射特性は要求されず、むしろ優れた高輝度反射特性
が要求されるのである。従来法により得られた光反射型
スクリーンが、何故、高輝度反射特性に劣っているか
は、定かではないが、次のように考えられる。即ち、従
来の光反射型スクリーンは、表面の凹凸状態が激しく、
また凹部の深度が深いため、スクリーンの表面と殆ど平
行に光が反射したり、或いは深い凹部に入り込んだ光が
スクリーン表面で吸収されてしまい、光の反射損失が大
きいからであると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、アルミ
ニウム箔の艶消し面に形成される凹部の深度を浅くし、
もって光の反射損失が少なくなるようにすることを検討
した。この結果、従来全く顧みられなかった、重合圧延
における圧下率、及び重合圧延前のアルミニウム箔の平
均粗度を一定の範囲内にすることにより、反射損失を少
なくし且つある程度光が広角に乱反射するスクリーンが
得られることを見出し、本発明に到達したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、アルミ
ニウム板に、表面平均粗度(Ra)0.01〜0.05μの圧延ロー
ルを使用して圧延を繰り返すことにより、平均粗度(Ra)
0.01〜0.1μのアルミニウム箔を得、該アルミニウム箔
を少なくとも二枚重ね合わせて、圧下率が20%以上45%
未満となるように圧延することを特徴とする、艶消し面
の平均粗度(Ra)が0.15〜0.25であり且つ艶消し面の最大
粗度が1.5μ以下である光反射型スクリーンの製造方法
に関するものである。
【0006】まず、本発明においては、アルミニウム板
に、従来公知の圧延を繰り返すことにより、アルミニウ
ム箔を得る。この圧延は、通常の一枚圧延であってもよ
いし、二枚圧延等の重合圧延であっても差し支えない。
この圧延において、用いる圧延ロールの表面平均粗度(R
a)は、0.01〜0.05μの範囲内でなければならない。圧延
ロールの表面平均粗度(Ra)が0.05μを超えると、得られ
るアルミニウム箔の平均粗度(Ra)が大きくなり、深度の
深い凹部が形成されるので好ましくない。また、圧延ロ
ールの表面平均粗度(Ra)を0.01μ未満とすることは、現
実的に困難である。なお、平均粗度(Ra)は、JIS B-0601
で定義されるものである。
【0007】この圧延ロールを用いて、圧延を繰り返し
てアルミニウム箔を得る。この際の圧延における圧下率
は、任意に決定すればよい。しかし、得られるアルミニ
ウム箔の平均粗度(Ra)が、0.01〜0.1μの範囲になるよ
うに圧下率を決定する必要がある。アルミニウム箔の平
均粗度(Ra)が、0.1μを超えると、深度の深い凹部が形
成されるので好ましくない。また、アルミニウム箔の平
均粗度(Ra)を0.01μ未満とすることは、現実的に困難で
ある。
【0008】次いで、得られたアルミニウム箔を少なく
とも二枚重ね合わせて、圧下率が20%以上45%未満とな
るように圧延する。通常は、二枚重ねで重合圧延を行な
うが、三枚以上重ね合わせて重合圧延を行なっても差し
支えない。圧下率が45%以上になると、アルミニウム箔
同士の対向した面(圧延後、艶消し面となる面)に、深
度の深い凹部が形成されるため、好ましくない。また、
圧下率が20%未満であると、アルミニウム箔同士の対向
した面の凹凸の程度が低く、光をある程度広角に反射す
る乱反射性能が低下するので、好ましくない。特に、圧
下率は20〜40%程度が好ましい。なお、ここでいう圧下
率とは、[(t0−t1)/t0]×100なる式で算出される
ものである。但し式中、t0は重合圧延前のアルミニウム
箔の厚さを表わし、t1は重合圧延後のアルミニウム箔の
厚さを表わすものである。
【0009】以上のようにして得られた、少なくとも片
面が艶消し面となっているアルミニウム箔を、艶消し面
が反射面となるようにして光反射型スクリーンとして使
用するのである。本発明の製造方法によれば、この艶消
し面の平均粗度(Ra)は、0.15〜0.25の範囲になる。ま
た、艶消し面の最大粗度は1.5μ以下となる。このよう
な艶消し面を持つ光反射型スクリーンは、入射した光を
ある程度広角に乱反射し、且つ入射した光の損失を少な
くして乱反射しうるものである。具体的には、本発明に
係る製造方法で得られる光反射型スクリーンの艶消し面
の反射率は20〜40%程度である。ここで、反射率は、以
下の方法により測定したものである。即ち、東京電色株
式会社製の可変角度光電光沢計を使用して、入射角45度
で光を艶消し面に入射し、受光角45度(入射側からみて
135度)で反射光を受光し、この輝度をXとする。一
方、前記と同一の条件で鏡面に光を入射し、その反射光
を受光し、この輝度をWとする。そして、反射率(%)
=(X/W)×100の計算式で反射率を算出するのであ
る。
【0010】本発明の製造方法により得られた光反射型
スクリーンは、このままでビデオプロジェクター用スク
リーン等として使用してもよいし、また裏面(艶消し面
の反対面)にポリエステルフィルム等の合成樹脂製フィ
ルムよりなる支持体を貼合して使用してもよい。更に、
艶消し面に、透明な合成樹脂層をコーティング或いはラ
ミネート等して、表面保護層を設けて、使用してもよ
い。
【0011】
【実施例】実施例1 材料として、JIS H-4000で規定された、厚さ0.35mm,巾
1210mm,Al純度99.3%以上のアルミニウム板に、石川島
播磨重工業株式会社製の4段ロール圧延機を用いて、圧
延を繰り返すことによって、アルミニウム箔を得た。な
お、用いた圧延ロールの表面平均粗度(Ra)は、0.03μで
あった。また、得られたアルミニウム箔の平均粗度(Ra)
は0.05μであった。次に、このアルミニウム箔を二枚重
ね合わせて、圧下率が35%となるように圧延した。得ら
れた光反射型スクリーンの艶消し面の平均粗度(Ra)は0.
21μであった。また、艶消し面の最大粗度は1.1μであ
った。そして、この光反射型スクリーンの艶消し面の反
射率を測定したところ、32%であった。従って、この光
反射型スクリーンの艶消し面は、入射した光をある程度
広角に乱反射し、且つ入射した光の損失の少ないもので
あることが分かる。
【0012】実施例2 実施例1で得られたアルミニウム箔を二枚重ね合わせ
て、圧下率が40%となるように圧延した。得られた光反
射型スクリーンの艶消し面の平均粗度(Ra)は0.25μであ
った。また、艶消し面の最大粗度は1.2μであった。そ
して、この光反射型スクリーンの艶消し面の反射率を測
定したところ、24%であった。従って、この光反射型ス
クリーンの艶消し面は、入射した光をある程度広角に乱
反射し、且つ入射した光の損失の少ないものであること
が分かる。
【0013】比較例1 実施例1で得られたアルミニウム箔を二枚重ね合わせ
て、圧下率が50%となるように圧延した。得られた光反
射型スクリーンの艶消し面の平均粗度(Ra)は0.40μであ
った。また、艶消し面の最大粗度は1.9μであった。そ
して、この光反射型スクリーンの艶消し面の反射率を測
定したところ、18%であった。従って、この光反射型ス
クリーンの艶消し面は、入射した光を広角に乱反射する
ものの、入射した光の損失は大きいものであった。
【0014】比較例2 実施例1で用いたアルミニウム板に、圧延を繰り返すこ
とによって、平均粗度(Ra)0.12μのアルミニウム箔を得
た。このアルミニウム箔を二枚重ね合わせて、圧下率35
%となるように圧延した。得られた光反射型スクリーン
の艶消し面の平均粗度(Ra)は0.41μであった。また、艶
消し面の最大粗度は2.1μであった。そして、この光反
射型スクリーンの艶消し面の反射率を測定したところ、
17%であった。従って、この光反射型スクリーンの艶消
し面は、入射した光を広角に乱反射するものの、入射し
た光の損失は大きいものであった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光反
射型スクリーンの製造方法は、まず、ある特定の表面平
均粗度(Ra)を持つ圧延ロールでアルミニウム板を圧延し
て、ある特定の平均粗度(Ra)を持つアルミニウム箔を準
備する。そして、このアルミニウム箔を、特定の圧下率
で重合圧延することにより、小さい平均粗度及び最大粗
度を持つ艶消し面を備えた光反射型スクリーンを得るの
である。従って、艶消し面に形成された凹凸の凹部の深
さが浅いので、艶消し面に入射した光が凹部に入って
も、そのまま艶消し面に吸収されることが少ない。依っ
て、この光反射型スクリーンは、ある程度広角に反射
し、全体に高い輝度を示す。つまり、この光反射型スク
リーンを用いれば、映し出された映像を良好に鑑賞しう
るという効果を奏するのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−73040(JP,A) 特公 昭46−42677(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 21/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム板に、表面平均粗度(Ra)0.
    01〜0.05μの圧延ロールを使用して圧延を繰り返すこと
    により、平均粗度(Ra)0.01〜0.1μのアルミニウム箔を
    得、該アルミニウム箔を少なくとも二枚重ね合わせて、
    圧下率が20%以上45%未満となるように圧延することを
    特徴とする、艶消し面の平均粗度(Ra)が0.15〜0.25であ
    り且つ艶消し面の最大粗度が1.5μ以下である光反射型
    スクリーンの製造方法。
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