JP2958563B1 - 電子潮汐計、満潮干潮時刻算出方法及びその方法を実行するプログラムの記録媒体 - Google Patents

電子潮汐計、満潮干潮時刻算出方法及びその方法を実行するプログラムの記録媒体

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JP2958563B1 JP10161177A JP16117798A JP2958563B1 JP 2958563 B1 JP2958563 B1 JP 2958563B1 JP 10161177 A JP10161177 A JP 10161177A JP 16117798 A JP16117798 A JP 16117798A JP 2958563 B1 JP2958563 B1 JP 2958563B1
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Abstract

【要約】 【課題】 満潮時刻および干潮時刻を高精度に且つ高速
に算出する電子潮汐計および満潮・干潮時刻算出方法を
提供する。 【解決手段】 入力部14から暦の入力と地域の選択を
行い、地域毎の潮汐データを記憶したROM11から、
前記選択した地域の潮汐データを読み出すことで潮位推
算式を定め、CPU10において、その潮位推算式から
第1の時間間隔で第1の潮位データを求め、さらに、そ
の第1の時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で
第2の潮位データを求める。よって、第1の潮位データ
から、その第1の潮位データ間における変位の符号が変
化した範囲を抽出して、その範囲に対してのみ微細な時
間間隔での潮位データを求めることができ、その潮位デ
ータから高精度に満潮時刻および干潮時刻を算出してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、満潮時刻および干
潮時刻を算出し、その結果を表示する電子潮汐計、満潮
・干潮時刻算出方法およびその方法をコンピュータに実
行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】海面の昇降現象である潮汐は、特に漁業
に携わる者にとって注目すべき現象であり、その中でも
潮の満ち干きは沿岸部において行われる潮干狩りやマリ
ンスポーツを楽しむ者にとっても重要とされている。潮
汐現象、特に1日における満潮時刻および干潮時刻の知
得は、調和分解法に基づく潮位計算によって達成され
る。一般に、その潮位計算の結果は、地域毎の潮汐情報
として官公庁等から公開され、その潮汐情報を閲覧する
ことで満潮時刻および干潮時刻を知ることができる。
【0003】しかしながら、潮汐現象の情報を常に必要
とする者にとっては、その閲覧作業は非能率的であり、
また、公開される潮汐現象情報の全てを必要としないこ
とが多いことから、所望の潮汐現象の情報、特に満潮時
刻および干潮時刻を容易に知る手段が要望されていた。
そこで、予め記憶させた潮汐データから潮位推算式を導
き出し、導き出した潮位推算式を用いて所望の日付の満
潮時刻および干潮時刻を計算して、その結果を表示する
電子潮汐計が提案されていた。潮位推算式は、経験的に
得られた地域毎の潮位データを用いて調和分解法により
定められ、ある時刻における潮位を求めるための計算式
である。例えば、特公平第6−27868号公報に開示
されている電子潮汐計によれば、まず、上記した潮位推
算式を用いて一定時間毎の一日分に相当する潮位を求
め、さらに求めた潮位データから、2次曲線を用いた近
似方法により極値を導き出す。つぎに、導き出した極値
から、一日に起こり得る満潮・干潮回数を考慮して適正
な時間間隔の極値のみを取り出し、取り出した極値を満
潮または干潮の潮位として、満潮時刻および干潮時刻を
算出していた。
【0004】また、特開昭第58−146819号公報
に開示されている潮汐表示装置によれば、上記した潮位
推算式から求めた潮位をグラフ表示し、表示されたグラ
フから満潮時刻および干潮時刻を読み取ることを可能と
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、満潮時
刻および干潮時刻をより高精度に求めるには、上記した
潮位推算式において、できるだけ短い時間間隔で数多く
の潮位を求める必要がある。そのためには、演算時間を
多く必要とするだけでなく、計算された多くの潮位デー
タを格納するための多容量のメモリを確保しなければな
らないという問題があった。
【0006】前述した特公平第6−27868号公報に
開示の電子潮汐計では、より高精度な満潮時刻および干
潮時刻を求めるためには、やはり潮位推算式から短い時
間間隔で多くの潮位データを求める必要があった。ま
た、前述した特開昭第58−146819号公報に開示
の潮汐表示装置では、満潮時刻および干潮時刻の算出よ
りもむしろその表示方法に注目した装置であり、特公平
第6−27868号公報に開示の電子潮汐計と同様な問
題を含んでいた。
【0007】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、満潮時刻および干潮時刻を高
精度に且つ高速に算出する電子潮汐計、満潮・干潮時刻
算出方法およびその方法をコンピュータに実行させるプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明の第1の構成に係る電子
潮汐計は、地域の選択および暦の入力を行う入力手段
と、地域毎の潮汐データを記憶する記憶手段と、前記暦
と、選択された地域から特定される前記潮汐データと、
から定まる潮位推算式から第1の時間間隔で第1の潮位
データを求め、さらに、前記潮位推算式から前記第1の
時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮
位データを求め、前記第2の潮位データから所望の潮汐
現象の生じる時刻を算出する演算手段と、を備えること
を特徴とする。
【0009】この構成によれば、暦と地域毎の潮汐デー
タとで定まる潮位推算式から、第1の時間間隔で第1の
潮位データを求め、さらに、その第1の時間間隔より短
い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを求め
るように、2段階の潮位データ算出を行う演算手段を備
えているので、第1の潮位データから微細な情報を必要
とする範囲を抽出して、その範囲に対してのみ微細な時
間間隔での潮位データが求められることから、無駄な演
算時間を省き、且つ高精度に所望の潮汐現象の生じる時
刻を算出することが可能となる。
【0010】また、本発明の第2の構成に係る電子潮汐
計は、入力された暦と選択された地域の潮汐データとか
ら定まる潮位推算式を用いて満潮時刻および干潮時刻を
算出する電子潮汐計において、前記潮位推算式から第1
の時間間隔で第1の潮位データを求め、連続した前記第
1の潮位データ間における変位の符号が変化した場合
に、変位の符号が変化する時間の前後において前記潮位
推算式から前記第1の時間間隔より短い時間間隔の第2
の時間間隔で第2の潮位データを求め、前記第2の潮位
データから前記満潮時刻および干潮時刻を算出する演算
手段を備えることを特徴とする。
【0011】この構成によれば、暦と地域毎の潮汐デー
タとで定まる潮位推算式から、第1の時間間隔で第1の
潮位データを求め、さらに、その第1の時間間隔より短
い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを求め
るように、2段階の潮位データ算出を行う演算手段を備
えているので、第1の潮位データから、その第1の潮位
データ間における変位の符号が変化した範囲を抽出し
て、その範囲に対してのみ微細な時間間隔での潮位デー
タを求めて満潮時刻および干潮時刻を算出することか
ら、無駄な演算時間を省き、且つ高精度な満潮時刻およ
び干潮時刻の算出が可能となる。
【0012】また、本発明の第3の構成に係る電子潮汐
計は、入力された暦と選択された地域の潮汐データとか
ら定まる潮位推算式を用いて満潮時刻および干潮時刻を
算出する電子潮汐計において、前記潮位推算式から第1
の時間間隔で第1の潮位データを求め、連続した前記第
1の潮位データ間における変位の符号が変化した場合
に、変位の符号が変化する時間の前後において前記潮位
推算式から前記第1の時間間隔より短い時間間隔の第2
の時間間隔で第2の潮位データを求める演算手段と、前
記第2の潮位データを補間して極値を求めて、前記極値
から前記満潮時刻および干潮時刻を算出する算出手段
と、を備えることを特徴とする。
【0013】この構成によれば、暦と地域毎の潮汐デー
タとで定まる潮位推算式から、第1の時間間隔で第1の
潮位データを求め、さらに、その第1の時間間隔より短
い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを求め
るように、2段階の潮位データ算出を行う演算手段を備
えているので、第1の潮位データから、その第1の潮位
データ間における変位の符号が変化した範囲を抽出し
て、その範囲に対してのみ微細な時間間隔での潮位デー
タを求め、さらにその潮位データに補間処理を施す算出
手段を備えているので、無駄な演算時間を省き、且つよ
り高精度な満潮時刻および干潮時刻の算出が可能とな
る。
【0014】また、本発明の第4の構成に係る満潮・干
潮時刻算出方法は、入力された暦と選択された地域の潮
汐データとから定まる潮位推算式を用いて満潮時刻およ
び干潮時刻を算出する満潮・干潮時刻算出方法におい
て、前記潮位推算式から第1の時間間隔で第1の潮位デ
ータを求める第1工程と、連続した前記第1の潮位デー
タ間における変位の符号が変化した場合に、変位の符号
が変化する時間の前後において前記潮位推算式から前記
第1の時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第
2の潮位データを求める第2工程と、前記第2の潮位デ
ータを補間して極値を求める第3工程と、前記極値から
満潮時刻および干潮時刻を算出する第4工程と、を含む
ことを特徴とする。
【0015】この構成によれば、暦と地域毎の潮汐デー
タとで定まる潮位推算式から、第1の時間間隔で第1の
潮位データを求め、さらに、その第1の時間間隔より短
い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを求め
るように、2段階の潮位データ算出を行っているので、
第1の潮位データから、その第1の潮位データ間におけ
る変位の符号が変化した範囲を抽出して、その範囲に対
してのみ微細な時間間隔での潮位データを求め、さらに
その潮位データに補間処理を施すことにより、無駄な演
算時間を省き、且つより高精度な満潮時刻および干潮時
刻の算出が可能となる。
【0016】また、本発明の第5の構成に係るコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、入力された暦と選択さ
れた地域の潮汐データとから定まる潮位推算式を用いて
満潮時刻および干潮時刻を算出する満潮・干潮時刻算出
方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記潮
位推算式から第1の時間間隔で第1の潮位データを求め
る第1手順と、連続した前記第1の潮位データ間におけ
る変位の符号が変化した場合に、変位の符号が変化する
時間の前後において前記潮位推算式から前記第1の時間
間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位デ
ータを求める第2手順と、前記第2の潮位データを補間
して極値を求める第3手順と、前記極値から満潮時刻お
よび干潮時刻を算出する第4手順と、を実行させるため
のプログラムを記録したことを特徴とする。
【0017】この構成によれば、暦と地域毎の潮汐デー
タとで定まる潮位推算式から、第1の時間間隔で第1の
潮位データを求め、さらに、その第1の時間間隔より短
い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを求め
るように、2段階の潮位データ算出を行っているので、
第1の潮位データから、その第1の潮位データ間におけ
る変位の符号が変化した範囲を抽出して、その範囲に対
してのみ微細な時間間隔での潮位データを求め、さらに
その潮位データに補間処理を施すことにより、無駄な演
算時間を省き、且つより高精度な満潮時刻および干潮時
刻の算出を可能とするプログラムを提供できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る電子潮汐計
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、
この実施の形態によりこの発明が限定されるものではな
い。本発明に係る電子潮汐計において、目的とする満潮
時刻および干潮時刻を求めるにあたり、調和分解法に基
づく潮位推算式を決定する必要がある。ここでは、ま
ず、その潮位推算式について説明する。
【0019】港湾や海水浴場等の主要な沿岸部におい
て、通常、官公庁またはその他の検潮所よりその地域固
有の潮汐データが公開されている。ここでいう潮汐デー
タとは、その地域すなわち沿岸部において、検潮器を用
いて計測することで得られる潮位変化グラフから、基本
波の重ね合わせで表現されるフーリエ級数を同定するこ
と(調和分解法)で求められる各基本波の振幅や遅角等
を示す。ここで、求められるフーリエ級数が潮位推算式
に相当し、特に、前記した振幅や遅角を調和定数と称
し、また、各基本波を分潮と称している。
【0020】潮汐現象は、周知のように月と太陽等の天
体からもたらされる起潮力を主因として生じているが、
沿岸部の地形や海水の温度等の影響も含まれるので各地
域固有の潮汐データすなわち調和定数は必須となる。ま
た、月や太陽等の天体位置は、年月日からなる暦によっ
て決定されるので、潮位推算式においてまず、その暦に
応じた定数が決定される。
【0021】つぎに、潮位推算式において、天体との詳
細な位置関係を決定するための観測点すなわち満潮・干
潮時刻を知り得たい沿岸部の位置情報に応じた定数が決
定される。最終的に、潮位推算式は、その地域固有の潮
位を求める時間関数として、以下のように表される。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、giは修正遅角を表し、gi=κi
+a1*L−σi*Sである。また、添字iは、分潮の
種類を表す番号である。Hiおよびκiは、前述した調和
定数であり、それぞれ観測点における分潮の平均振幅お
よび各分潮の遅角(位相遅れ量)を表す。その他の各記
号は、fi,Voi,Ui:世界時0時における天文因数、
σi:各分潮の角速度、a1:分潮の波数、L:観測点
の経度(西経+,東経−)、S:観測点における標準時
差を表す。
【0024】なお、分潮とは、各天体からの起潮力によ
って生じる波を表し、特にそれら分潮をある周期毎にさ
らに細分化して周潮と称している。例えば、月の起潮力
による約半日周期の波(主太陰半日周潮)をM2分潮、
太陽の起潮力による半日周期の波(主太陽半日周潮)を
2分潮と称している。ここで、潮位推算式に使用する
分潮の数を定めておく必要がある。この分潮数が多い
程、算出される満潮・干潮時刻の精度が増すが、演算時
間および使用する地域毎の潮汐データ数を考慮する必要
がある。例えば、Sa,Ssa,Q1,O1,P1,K1
μ2,N2,ν2,M2,S2,K2,M4,MS4を選択し、
1から順に分潮番号を付す。ここで挙げた分潮は、太陽
または月からの起潮力に基づく周潮であり、上記したM
2およびS2のように、例えばQ1,O1,P1,K1は、そ
れぞれ主太陰楕率潮,主太陰日周潮,主太陽日周潮,日
月合成日周潮として個別の波を定義している。
【0025】数式1において、まず、地域(観測点)を
決定することにより、観測点の経度Lと観測点における
標準時差Sとが定まり、さらに分潮のそれぞれに対して
調和定数(Hi,κi)が定まる。つぎに、暦を決定する
ことにより、分潮のそれぞれに対して天文因数のfi
oi,Uiとが定まる。分潮の波数a1および角速度σ i
は、それぞれの分潮において一義的に定まる数値であ
る。
【0026】この角速度σiは、天体の運行に基づい
て、T:太陽の平均時角、s:月の平均黄経、h:太陽
の平均黄経、p:月の近地点の平均黄経において、それ
ぞれの1時間当たりの変化、すなわち Tav=15° sav=0.54901652 hav=0.04106864 pav=0.00464181 と、各分潮の整数パラメータ(a1,a2,a3,a
4)との組み合わせa1*Tav+a2*sav+a3*h
av+a4*pavによって算出される。ここで、a1は分
潮の波数として且つ角速度σiを定める整数パラメータ
の1つとして使用される。例えば、M2分潮の場合は、
(a1,a2,a3,a4)=(2,−2,2,0)で
あり、その角速度σiは、2*15−2*0.5490
1652+2*0.04106864=28.9841
042と表現される。
【0027】このように角速度σiは、遅角κiとともに
各分潮毎に予め定まる値であるので、地域の位置情報L
およびSが決定されると同時に、修正遅角giの値もま
た定まる。従って、地域固有の潮汐データとして、最低
限、各分潮毎の角速度σi、修正遅角giおよび調和定数
iを用意しておけばよいことになる。そして、天文因
数Voi(グリニッジ基準)は、角速度σiの算出の際に
説明したs、h、pと整数パラメータ(a2,a3,a
4)との組み合わせa2*s+a3*h+a4*pによ
って算出される。ここで、 s=211.728+129.38471*(Y−2000)+13.176396*(D+L) h=279.974−0.23871*(Y−2000)+0.985647*(D+L) p=83.298+40.66229*(Y−2000)+0.111404*(D+L) と表現される。ただし、Y、DおよびLは、暦から導き
出される数値であり、Y:西暦年、D:Y年における1
月1日からの経過日数、L:Y年の年初と2000年の
年初間の閏日数を表す。特にL=int[(Y+3)/
4]−500である。ここで、int[]は整数部分を
表し、2000年以前に対してLは負の値として扱われ
る。
【0028】また、天文因数Uiはui+cとして表現さ
れ、cは整数パラメータであり、u iは天文因数fiとと
もに月の昇交点の平均黄経Nにおける三角関数の級数と
して表される。Nは、暦Y、DおよびLを用いて、 N=125.071−19.32812*(Y−2000)−0.052954*
(D+L) と表される。よって、天文因数VoiとUiの和は、 Voi+Ui=a2*s+a3*h+a4*p+c+ui と表され、暦Y、Dによって各分潮毎に決定される値で
ある。例えばM2分潮(i=10)の場合、Vo10+U10
=−2s+2h+u10と表される。
【0029】天文因数fiおよびuiは、例えばM2分潮
(i=10)の場合、それぞれ f10=1.0004−0.0373*cosN+0.0002*cos2N u10=−2.14*sinN と表される。最終的に、h(t)は、地域(観測点)お
よび暦を決定することにより、分潮毎の潮位を表す式の
和として構成され、時刻tにおける潮位を算出する潮位
推算式となる。
【0030】本発明に係る電子潮汐計は、以上に説明し
た潮位推算式を利用して機能する。図1は、本発明に係
る電子潮汐計のブロック図である。図1において、電子
潮汐計は、利用者からの暦(カレンダー)および地域選
択入力等を可能にする入力部14と、入力部14を介し
た利用者からの要求に応じて満潮・干潮時刻を算出する
中央処理装置(CPU)10と、CPU10を駆動させ
るクロックを発生する発振回路13と、CPU10の動
作プログラム等を格納したROM11と、CPU10に
よって算出された演算結果や利用者の設定状態等を記憶
するRAM12と、CPU10によって算出された演算
結果等を表示する表示部15とから構成される。
【0031】ROM11には、さらに地域毎の潮汐デー
タとして、例えば、前述したように各分潮毎の角速度σ
i、修正遅角giおよび調和定数Hiが格納される。その
潮汐データにおいて使用される分潮数は、演算時間およ
びROM11のメモリ容量を考慮し決定する。つぎに、
本発明に係る電子潮汐計の動作を図2に示したフローチ
ャートを参照しつつ説明する。まず、利用者は、満潮・
干潮時刻の知りたい年月日(カレンダー)を、入力部1
4を介して入力する(ステップS101)。
【0032】つぎに、利用者は、満潮・干潮時刻の知り
得たい地域を、入力部14を介して、ROM11に格納
された地域リストから選択する(ステップS102)。
これにより、選択した地域固有の角速度σi、修正遅角
iおよび調和定数Hiが分潮のそれぞれに対して定ま
る。ステップS101の処理において、入力された年月
日が例えばy年m月d日であった場合、前述したよう
に、yを西暦Y年に変換し(y=西暦年である場合は変
換する必要はない)、1月1日からm月d日までの経過
日数D、およびY年の年初と2000年の年初間の閏日
数Lを算出する。これにより、分潮のそれぞれに対して
天文因数のfi,Voi,Uiが定まる(ステップS10
3)。
【0033】以上のステップS101〜ステップS10
3によって、まず、時刻tにおける潮位を求めるための
潮位推算式h(t)が決定される。本発明の電子潮汐計
においては、この潮位推算式h(t)を用いた潮位の演
算を2段階にて行う(ステップS104)ことを特徴と
している。図3は、1段階目の潮位の演算結果を示し、
図4は、2段階目の潮位の演算結果を示している。な
お、図3においては、その一部のみを示している。ま
ず、1段階目の潮位演算として、例えばΔT1=60分
の時間間隔で、t=0時〜24時までの潮位を算出す
る。その際、現在(時刻t2)において演算された潮位
h(t2)と、前回(時刻t1)において演算された潮
位h(t1)との潮位差df2=h(t2)−h(t
1)が同時に計算される。そして、現在(時刻t2)に
おける潮位差df2と、前回(時刻t1)におけるさら
に過去(時刻t0)の潮位h(t0)との潮位差df1
=h(t1)−h(t0)との間において、符号の相違
を検査する。なお、以上の演算結果は、逐次、RAM1
2に記憶されていく。
【0034】ここで、潮位差df2とdf1との符号が
相違した場合、2段階目の潮位演算として、図4に示す
ように、例えばΔT2=20分の時間間隔で再び潮位を
算出する。この際、現在(時刻t2)から2*ΔT1
去の潮位(t0)を2段階目の潮位演算開始時とする。
1段階目の潮位演算によって、時刻t0から時刻t2の
間に、潮位差の符号が変化する時刻すなわち潮位の変曲
点における時刻が存在することが確認されているので、
2段階目の潮位演算では、この時刻t0から時刻t2の
間における潮位をさらに短い時間間隔で求めることによ
り、真の変曲点を導出することが可能になる。
【0035】2段階目の潮位演算において、真の変曲点
が導出された後は、再び時刻t2からの2段階目の潮位
演算すなわちΔT1の時間間隔で潮位を算出していく。
以上のステップS104の処理をさらに詳細に、図5お
よび図6に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図5は1段階目の潮位演算を行うフローチャートであ
り、図6は2段階目の潮位演算を行うフローチャートで
ある。
【0036】まず、ステップS201において、潮位推
定式において潮位を求めていく際の時間間隔ΔTにT1
(例えば、60分)を代入し、時刻tに初期値0を代入
する。この場合のt=0は、0時を示している。続い
て、その時刻tにおける潮位h(t)を上記した数式1
を用いて算出する(ステップS202)。つぎに、時刻
tが初期値であるか(この場合、t=0?)を判定する
(ステップS203)。ステップS203においてt=
0である場合は、ステップS202において算出された
潮位h(t)を潮位変数h1に代入する(ステップS2
09)。ステップS209の後は、時刻tを時間間隔Δ
T分だけ進め(ステップS210)、ステップS202
に処理を戻す。これは、後述する潮位の差分を求めるた
めの初期処理に相当する。
【0037】ステップS203においてt=0でない場
合は、潮位変数h1にすでに値が格納されており、この
h1に格納された値を潮位変数h0に代入し、続けて、
ステップS202において算出された潮位h(t)を潮
位変数h1に代入する(ステップS204)。つぎに、
時刻tが初期値から時間間隔ΔT以上進んだかを判定す
る(ステップS205)。
【0038】ステップS205においてt>ΔTでない
場合は、潮位の差分が求められておらず、ここでh1−
h0の演算結果を差分変数d1に代入する(ステップS
211)。ステップS211の後は、時刻tを時間間隔
ΔT分だけ進め(ステップS212)、ステップS20
2に処理を戻す。これは、後述する潮位の差分の符号を
判定するための初期処理に相当する。
【0039】ステップS205においてt>ΔTである
場合は、差分変数d1にすでに値が格納されており、こ
のd1に格納された値を差分変数d0に代入し、続け
て、h1−h0の演算結果を差分変数d1に代入する
(ステップS206)。ステップS206の後は、差分
変数d0とd1との符号が一致しているかを判定する
(ステップS207)。なお、図5のステップS207
において、SGN()は符号を得るための関数である。
【0040】ステップS207において、差分変数d0
とd1との符号が一致していない場合は、この時刻tか
ら時刻t−ΔT*2の間において、潮位の極値が存在す
ることを示し、前述した2段階目の潮位演算に処理が移
る(ステップS220)。そしてステップS220の処
理後は、再びステップS202に処理を戻す。ステップ
S207において、差分変数d0とd1との符号が一致
している場合は、時刻tが最終の値を示すかを判定する
(ステップS208)。ここで、最終の値とは、一日分
の潮位演算を行うための時刻範囲において、その最終値
を示す。例えば、t=0時〜24時までの潮位演算を行
う場合、その最終値は24時を示す値である。
【0041】ステップS208において、時刻tが最終
の値を示さない場合は、時刻tを時間間隔ΔT分だけ進
め(ステップS213)、ステップS202に処理を戻
す。ステップS208において、時刻tが最終の値を示
す場合は、潮位演算処理すなわち図2のステップS10
4の処理を終了する。つぎに、図5のステップS220
における2段階目の潮位演算処理について説明する。ま
ず、図5のステップS220に処理が移る時点での時刻
tを終了時刻ST1に代入し、その時刻tからΔT*2
過去の時刻t−ΔT*2を開始時刻ST0に代入する
(ステップS301)。さらに、時間間隔ΔTTに、1
段階目の潮位演算処理における時間間隔ΔTよりも小さ
な時間間隔T2(例えば、20分)を代入し、開始時刻
ST0を時刻ttに代入する。また、後述する潮位の配
列変数tdの配列番号を示す変数iに初期値0を代入す
る(ステップS302)。
【0042】ステップS302の処理後は、その時刻t
tにおける潮位h(tt)を上記した数式1を用いて算
出し(ステップS303)、ステップS303において
算出した潮位h(tt)を、さらに、潮位の配列変数t
d[i]に代入する(ステップS304)。つぎに、時
刻ttが終了時刻ST1に等しいかを判定する(ステッ
プS305)。ステップS305において、時刻ttが
終了時刻ST1に等しくない場合は、変数iに1を加算
し(ステップS308)、時刻ttを時間間隔ΔTT分
だけ進め(ステップS309)、ステップS303に処
理を戻す。ステップS303からステップS309に亘
る一連の処理を繰り返すことにより、時間間隔ΔTTで
算出された潮位h(tt)が潮位の配列変数td[i]
に格納されていく。
【0043】ステップS305において、時刻ttが終
了時刻ST1に等しい場合は、潮位の配列変数td
[i]に格納された値を用いて補間演算を行い、開始時
刻ST0から終了時刻ST1の範囲における潮位分布式
を求める(ステップS306)。ステップS306にお
いて求められた潮位分布式から、例えばラグランジュの
3点逆補間法を用いて極値を求め(ステップS30
7)、さらにその極値を示す時刻を算出し、2段階目の
潮位演算処理を終了する。
【0044】従って、以上に説明した図5および図6の
フローチャートの示す動作によれば、1段階目の潮位演
算として第1の時間間隔ΔTで潮位h(t)を求め、そ
の潮位の変位の符号が変化した時点で、進めていた時刻
tをΔT*2だけ戻し、2段階目の潮位演算として時間
間隔ΔTよりも小さな値である第2の時間間隔ΔTTで
再び潮位h(t−ΔT*2〜t)を求め、その潮位から
極値を算出している。2段階目の潮位演算の終了後は、
再び1段階目の潮位演算に移り、これら1段階目および
2段階目の潮位演算を一日分の時刻に亘り繰り返す。最
終的に、いくつかの極値(理想的には4つの極値)が得
られ、図2のフローチャートにおけるステップS104
の処理を終了する。
【0045】ステップS104の処理を終了後は、得ら
れたいくつかの極値から、満潮・干潮時刻を算出する
(ステップS105)。算出された満潮・干潮時刻は、
表示部15上に表示される(ステップS106)。図7
および図8は、表示部15に相当する表示器50におい
て、それぞれ満潮時刻および干潮時刻を表示した例を示
している。図7および図8の表示領域51には年月日が
表示され、これは利用者からの年月日入力時において入
力確認のための表示領域、および地域選択のための表示
領域でもある。また、表示領域52には、算出された満
潮時刻または干潮時刻が表示され、さらに満潮時刻か干
潮時刻かを区別するためのマークも同時に表示される。
さらに、表示領域53には、満潮時刻か干潮時刻かを区
別するためのグラフが表示される。
【0046】以上に説明した電子潮汐計によれば、満潮
・干潮時刻を求めるために、一日分の潮位をまず粗い時
間間隔で求め、求めた潮位の変位の符号が変化する前後
の時刻からなる範囲に限って再び微細な時間間隔で潮位
を求めて極値を算出しているので、演算時間を短縮でき
るのと同時に、高精度な満潮・干潮時刻を得ることがで
きる。
【0047】以上に説明した実施の形態において、2段
階目の潮位演算として、その2段階目の潮位演算処理の
開始時刻から終了時刻までのすべての潮位を改めて求め
るとしたが、この時刻範囲において1段階目の潮位演算
処理と同様に、潮位の変位の符号が変化した時点で潮位
演算を終了し、その潮位の変位の符号が変化した時点ま
での潮位を用いて極値を求めるとしてもよい。
【0048】また、以上に説明した実施の形態におい
て、1段階目の潮位演算処理途中に2段階目の潮位演算
を行うこととしたが、1段階目の潮位演算をすべて終了
した後に、その結果に基づいて2段階目の潮位演算処理
を行うようにしてもよい。以上に説明した実施の形態に
おいて、2段階の時間間隔の異なる潮位演算処理を設け
たが、更に時間間隔の短い潮位演算処理を複数用意して
も良い。その際は、時間間隔を同様に切替えて演算処理
を行ない、最終的には、時間間隔の最も短い潮位演算処
理の結果に基き、極値を求めることができる。
【0049】さらに、本発明に係る電子潮汐計は、満潮
・干潮時刻を求めるためだけでなく、その他の潮汐現象
の生じる時刻を求める場合にも適用可能である。さら
に、実施の形態において説明した満潮・干潮時刻算出方
法を、磁気ディスクや光ディスク等の記録媒体にコンピ
ュータプログラムとして記録し、コンピュータにおい
て、そのプログラムを読み出すことにより満潮・干潮時
刻を算出することができる。
【0050】
【発明の効果】 本発明の第1の構成によれば、暦と地
域毎の潮汐データとで定まる潮位推算式から、第1の時
間間隔で第1の潮位データを求め、さらに、その第1の
時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮
位データを求めるように、2段階の潮位データ算出を行
う演算手段を備えているので、第1の潮位データから微
細な情報を必要とする範囲を抽出して、その範囲に対し
てのみ微細な時間間隔での潮位データが求められること
から、無駄な演算時間を省き、且つ高精度に所望の潮汐
現象の生じる時刻を算出することが可能となる。
【0051】また、本発明の第2の構成によれば、暦と
地域毎の潮汐データとで定まる潮位推算式から、第1の
時間間隔で第1の潮位データを求め、さらに、その第1
の時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の
潮位データを求めるように、2段階の潮位データ算出を
行う演算手段を備えているので、第1の潮位データか
ら、その第1の潮位データ間における変位の符号が変化
した範囲を抽出して、その範囲に対してのみ微細な時間
間隔での潮位データを求めて満潮時刻および干潮時刻を
算出することから、無駄な演算時間を省き、且つ高精度
な満潮時刻および干潮時刻の算出が可能となる。
【0052】また、本発明の第3の構成によれば、暦と
地域毎の潮汐データとで定まる潮位推算式から、第1の
時間間隔で第1の潮位データを求め、さらに、その第1
の時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の
潮位データを求めるように、2段階の潮位データ算出を
行う演算手段を備えているので、第1の潮位データか
ら、その第1の潮位データ間における変位の符号が変化
した範囲を抽出して、その範囲に対してのみ微細な時間
間隔での潮位データを求め、さらにその潮位データに補
間処理を施す算出手段を備えているので、無駄な演算時
間を省き、且つより高精度な満潮時刻および干潮時刻の
算出が可能となる。
【0053】また、本発明の第4の構成によれば、暦と
地域毎の潮汐データとで定まる潮位推算式から、第1の
時間間隔で第1の潮位データを求め、さらに、その第1
の時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の
潮位データを求めるように、2段階の潮位データ算出を
行っているので、第1の潮位データから、その第1の潮
位データ間における変位の符号が変化した範囲を抽出し
て、その範囲に対してのみ微細な時間間隔での潮位デー
タを求め、さらにその潮位データに補間処理を施すこと
により、無駄な演算時間を省き、且つより高精度な満潮
時刻および干潮時刻の算出が可能となる。
【0054】また、本発明の第5の構成によれば、暦と
地域毎の潮汐データとで定まる潮位推算式から、第1の
時間間隔で第1の潮位データを求め、さらに、その第1
の時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の
潮位データを求めるように、2段階の潮位データ算出を
行っているので、第1の潮位データから、その第1の潮
位データ間における変位の符号が変化した範囲を抽出し
て、その範囲に対してのみ微細な時間間隔での潮位デー
タを求め、さらにその潮位データに補間処理を施すこと
により、無駄な演算時間を省き、且つより高精度な満潮
時刻および干潮時刻の算出を可能とするプログラムを提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態による電子潮汐計のブロック図であ
る。
【図2】実施の形態による電子潮汐計の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図3】実施の形態による電子潮汐計の動作を説明する
図である。
【図4】実施の形態による電子潮汐計の動作を説明する
図である。
【図5】実施の形態による潮位演算処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】実施の形態による潮位演算処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図7】実施の形態による電子潮汐計の満潮時刻の表示
例を示す図である。
【図8】実施の形態による電子潮汐計の干潮時刻の表示
例を示す図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 発振回路 14 入力部 15 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G04G 1/00 314 G01W 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地域の選択および暦の入力を行う入力手
    段と、 地域毎の潮汐データを記憶する記憶手段と、 前記暦と、選択された地域から特定される前記潮汐デー
    タと、から定まる潮位推算式から第1の時間間隔で第1
    の潮位データを求め、さらに、前記潮位推算式から前記
    第1の時間間隔より短い時間間隔の第2の時間間隔で第
    2の潮位データを求め、前記第2の潮位データから所望
    の潮汐現象の生じる時刻を算出する演算手段と、 を備えることを特徴とする電子潮汐計。
  2. 【請求項2】 入力された暦と選択された地域の潮汐デ
    ータとから定まる潮位推算式を用いて満潮時刻および干
    潮時刻を算出する電子潮汐計において、 前記潮位推算式から第1の時間間隔で第1の潮位データ
    を求め、連続した前記第1の潮位データ間における変位
    の符号が変化した場合に、変位の符号が変化する時間の
    前後において前記潮位推算式から前記第1の時間間隔よ
    り短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを
    求め、前記第2の潮位データから前記満潮時刻および干
    潮時刻を算出する演算手段を備えることを特徴とする電
    子潮汐計。
  3. 【請求項3】 入力された暦と選択された地域の潮汐デ
    ータとから定まる潮位推算式を用いて満潮時刻および干
    潮時刻を算出する電子潮汐計において、 前記潮位推算式から第1の時間間隔で第1の潮位データ
    を求め、連続した前記第1の潮位データ間における変位
    の符号が変化した場合に、変位の符号が変化する時間の
    前後において前記潮位推算式から前記第1の時間間隔よ
    り短い時間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを
    求める演算手段と、 前記第2の潮位データを補間して極値を求めて、前記極
    値から前記満潮時刻および干潮時刻を算出する算出手段
    と、 を備えることを特徴とする電子潮汐計。
  4. 【請求項4】 入力された暦と選択された地域の潮汐デ
    ータとから定まる潮位推算式を用いて満潮時刻および干
    潮時刻を算出する満潮・干潮時刻算出方法において、 前記潮位推算式から第1の時間間隔で第1の潮位データ
    を求める第1工程と、 連続した前記第1の潮位データ間における変位の符号が
    変化した場合に、変位の符号が変化する時間の前後にお
    いて前記潮位推算式から前記第1の時間間隔より短い時
    間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを求める第
    2工程と、 前記第2の潮位データを補間して極値を求める第3工程
    と、 前記極値から満潮時刻および干潮時刻を算出する第4工
    程と、 を含むことを特徴とする満潮・干潮時刻算出方法。
  5. 【請求項5】 入力された暦と選択された地域の潮汐デ
    ータとから定まる潮位推算式を用いて満潮時刻および干
    潮時刻を算出する満潮・干潮時刻算出方法をコンピュー
    タに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体において、 前記潮位推算式から第1の時間間隔で第1の潮位データ
    を求める第1手順と、 連続した前記第1の潮位データ間における変位の符号が
    変化した場合に、変位の符号が変化する時間の前後にお
    いて前記潮位推算式から前記第1の時間間隔より短い時
    間間隔の第2の時間間隔で第2の潮位データを求める第
    2手順と、 前記第2の潮位データを補間して極値を求める第3手順
    と、 前記極値から満潮時刻および干潮時刻を算出する第4手
    順と、 を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
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