JP2957966B2 - 薬石入りセラミックス製品およびその製造方法 - Google Patents

薬石入りセラミックス製品およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミックス製品お
よびその製造方法に関する。さらに詳しくは、とくに湯
呑みやコップ等の食器に好適な薬石入りセラミックス製
品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックス製品は工業用品、民生用品
に広く用いられ、陶磁器はこの典型である。従来のセラ
ミックス製品は、陶石や粘土などの天然窯業原料を調合
し、成型したものを適当な焼成条件で焼成固化して製造
するもので、その調合や焼成条件はセラミックス製品の
物性や外観によって異なる。ところで、一般的に、陶石
や粘土などの天然窯業原料に熱エネルギーを与えて温度
を上昇させていくと、相変態が起こる。相変態が起き始
める温度を変態温度という。相変態には転移、焼結、溶
融があり、ほとんどの天然窯業原料は与えられた熱エネ
ルギーによって転移、焼結、溶融の順で相変態する。天
然原料の中には、転移せずにいきなり焼結するものもあ
る。転移とは、結晶の構造が変化する現象をいい、この
現象が起き始める温度を転移温度という。焼結とは、原
料をその各成分の融点以下あるいは一部液相を生じる温
度に加熱したとき、原料の粒子間の結合によりある程度
の強度をもつ固体となる現象をいい、この現象が起き始
める温度を焼結温度という。溶融とは、結晶が溶けてガ
ラス状となる現象をいい、この現象が起き始める温度を
溶融温度という。したがって、天然窯業原料に熱エネル
ギーを与えて相変態が起こり始めたときに、その原料が
転移する場合には、原料の変態温度はその転移温度であ
り、その原料が転移せずにいきなり焼結する場合には、
原料の変態温度はその焼結温度である。
【0003】他方、薬石とは人間の健康や食品の改質、
あるいは動植物の育成に有効ないわゆる薬効のある天然
の岩石や鉱物をいう。薬石には酸性岩質のものと塩基岩
質のものとがあるが、薬石として使用しうる薬効のある
鉱物としては、前者の酸性岩質の半深成岩や火山岩が多
く、花崗斑岩、石英斑石、石英粗面岩などを例示でき
る。この酸性岩質の薬石に多く含まれる石英は六方晶形
に属し、原子の形状は六角形で六面体として産されるこ
とが多く、その角は先鋭な形状をしている。石英の結晶
として典型的なものに水晶を例示できる。この石英は、
水をおいしくさせる成分として知られている。石英の他
にも、水をおいしくさせる成分として、カルシウムやカ
リウム等が知られている。薬石は、すでに風化して粉状
のものもあるが、未風化あるいは半風化の塊状のものが
多い。従来ではこの薬石を、粒状あるいは粉末にして、
水を満たした容器の底に沈めたり、袋詰めにして水中に
吊したり、この粒状物を積層させ、この層に水を通した
りして利用している。後者の塩基岩質の薬石としては火
山砕屑岩、珪藻岩、海緑石質凝灰岩などが例示できる。
これらの塩基岩質の薬石には水をまずくさせる成分であ
るナトリウム、マグネシウム、鉄等が含まれており、こ
れらが溶出し、水を苦くさせることが知られている。
【0004】古くから薬石の薬効は知られていた。例え
ば、薬石に長時間接触させた水は、皮膚病に効き、傷の
治りを早くさせるといった薬効が知られていた。本発明
者は、この薬石の薬効を緒として、岩石学の理論とデー
タによる実験・観察との両側面から、薬石の薬効や効力
に関するより詳細な研究を行った。その結果、薬石に
は、(i)水からカルキ臭や藻腐敗臭等の異臭を除去し
て水をおいしくさせ、(ii)ミネラル分を溶出するとと
もに、過剰に溶出したミネラルを吸着して水をおいしく
させるというPH調整力があり、(iii )水に制菌性を
与えて、その水を長時間腐らせず、(iv)水中の溶存酸
素量を増加させるといった効力があることがわかった。
最近では、薬石は(a)家庭用としては風呂水の循環浄
水、(b)農業における利用では農作物の成育の促進や
花卉の長持ち、(c)水産における利用では魚の成育の
促進や魚の幣死の防止、等に利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のセラ
ミックス製品は人間の健康や食品の改質、あるいは動植
物の育成に対する有効性についての考慮はなされていな
い。例えば、セラミックス製品の中でも食器についてい
えば、前記(i)や(ii)、(iii )、(iv)のごとき
作用・効果を有するセラミックス製品は工業的に生産さ
れていない。したがって、このような効果を有するセラ
ミックス製品が望まれている。また、薬石は昇温によっ
て、転移・焼結・溶融の順で相変態するが、転移してし
まうだけで、その薬効を発揮できなくなるという問題が
ある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、水からカルキ
臭や藻腐敗臭等の異臭を除去し、水に制菌性を与えて、
その水を長時間腐らせず、水をおいしくさせ、水中の溶
存酸素量を増加させ、しかも、風呂の水を循環浄化で
き、農作物の成育を促進でき、花卉を長持ちでき、魚の
成育を促進でき、魚の弊死を防止できる薬石入りセラミ
ックス製品およびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の薬石入りセラ
ミックス製品は、粘土と、石英、斜長石およびカリ長石
を主成分とする酸性岩質であって、変態温度が前記粘土
の焼結温度より高い薬石と、水とがされた調整粘土
を用い、該調整粘土が前記粘土の焼結温度より高く、か
つ、前記薬石の変態温度よりも低い焼成温度で焼成され
ことを特徴とする。請求項2の薬石入りセラミックス
製品は、請求項記載の発明おいて、前記薬石に含まれ
る石英が、微構造の高温型石英であることを特徴とす
る。請求項3の薬石入りセラミックス製品は、請求項
記載の発明おいて、前記薬石に含まれる石英が、微構造
の高温型石英であり、前記薬石に含まれる斜長石が、微
構造であり、該斜長石の一部が二次鉱物に変態している
ことを特徴とする。請求項4の薬石入りセラミックス製
品は、請求項記載の発明おいて、前記薬石に含まれる
カリ長石が、微構造であることを特徴とする。請求項5
の薬石入りセラミックス製品は、請求項記載の発明お
いて、前記薬石、酸化チタンと酸化鉄と含有され
いることを特徴とする。請求項6の薬石入りセラミック
ス製品の製造方法は、粘土と、石英、斜長石およびカリ
長石を主成分とする酸性岩質であって、変態温度が前記
粘土の焼結温度より高い薬石と水とを混合して調整粘
土とし、該調整粘土を混練し、成型し、乾燥し、該調整
粘土を、前記粘土の焼結温度より高く、かつ、前記薬石
の変態温度よりも低い焼成温度で焼成することを特徴と
する。請求項7の薬石入りセラミックス製品の製造方法
は、粘土と、石英、斜長石およびカリ長石を主成分とす
る酸性岩質であって、変態温度が前記粘土の焼結温度よ
り高い薬石と水とを混合して調整粘土とし、該調整粘
土を混練し、成型し、乾燥し、該調整粘土を前記粘土の
焼結温度より高く、前記薬石の変態温度よりも低い温度
で素焼きして素焼き製品とし、該素焼き製品の表面に、
前記薬石が加えられた釉薬を塗布し、乾燥し、前記素焼
き製品を、前記粘土の焼結温度より高く、前記薬石の変
態温度よりも低い温度で焼成することを特徴とする。請
求項8の薬石入りセラミックス製品の製造方法は、粘土
に薬石と水とを加えて調整粘土とし、該調整粘土を混練
し、成型し、乾燥し、前記薬石の薬効が残存する温度で
素焼きして素焼き製品とし、該素焼き製品の表面に、前
記薬石が加えられた釉薬を塗布し、乾燥し、前記薬石の
薬効が残存する温度で焼成することを特徴とする。本明
細書において、「変態温度」とは、相変態が起き始める
温度をいう。また、「焼結温度」とは鉱物の各成分の融
点以下あるいは一部液相を生じ、粒子間の結合によりあ
る程度の強度をもつ固体となり始める温度をいう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態の薬
石入りセラミックス製品6Aに係わる概略斜視図、図2
は第1実施形態の薬石入りセラミックス製品の第1製造
方法のフローチャートである。図1〜2に示すように、
第1実施形態の薬石入りセラミックス製品6Aは、硬焼
タイプであって、ビールコップやぐい呑み、湯呑み等の
コップ形状のものである。この薬石入りセラミックス製
品6Aの原料は、粘土2に酸性岩質の薬石1を混入させ
たものである。しかも、この薬石入りセラミックス製品
6Aにおいて、その薬石1の薬効が残存している。
【0009】つぎに、セラミックス製品6Aの原料であ
る薬石1について説明する。この薬石1は酸性岩質であ
って、その表面および内部が水熱反応等により風化して
おり、クラックなどの微構造が形成されている。この薬
石1は、天然原料なので、粒が揃っていない。そこで、
大きな粒は粉砕して粒状あるいは粉末にして粒度を均一
にしておくと、粘土2に薬石1を混練させやすくなる。
以下では、薬石1の粉砕物を単に薬石1という。また、
薬石1には、その石基中に大きな斑晶が含有されてい
る。このため、薬石1は、その成分が溶出しやすい。こ
の薬石1には、石英、カリ長石および斜長石が含有され
ているが、詳細については後述する。なお、薬石1は酸
性岩質の半深成岩の花崗斑岩、火山岩のいずれであって
もよい。
【0010】ところで、微構造とは、融喰状の内部構
造、ハロ現象を呈する内部構造、累帯構造、微細葉片積
層構造およびカールスバド双晶等をいう。 [1] 融喰状とは、鉱物の内部および外部にひびやクラッ
クなどが形成されている状態をいう。このひびやクラッ
クなどは、鉱物の生成時に生じるものもあるが、主に鉱
物の水熱反応等あるいは風化によって生じるものであ
る。このひびやクラックなどの部分は風化によって脆弱
になっているので、この部分から鉱物の成分が溶出しや
すい。 [2] ハロ現象とは、鉱物の内部または外部からの放射線
による影響によって、その鉱物の色調が原色の白色から
徐々に濃い赤色や褐色に変色する現象である。とくに、
内部に40K等の放射性物質が含有されている場合には、
ハロ現象による赤色化が進行しやすい。ハロ現象が進行
した鉱物は、その鉱物の成分が溶出しやすくなるととも
に、過剰に溶出したその成分を吸着するPH調整力があ
り、また、人体に有害な重金属を吸着する性質がある。 [3] 累帯構造とは、結晶の中心部と外側部とで化学成分
が異なる層状の微細結晶が積層された構造である。この
累帯構造の鉱物は、その内部における隣接する層の間の
界面から鉱物の成分が溶出しやすくなるとともに、過剰
に溶出したその成分を吸着するPH調整力があり、ま
た、人体に有害な重金属を吸着する性質がある。 [4] 微細葉片積層構造とは、別名ペリステライト構造と
もいい、非常に微細な葉片状の粒子が層状に積層してい
る構造をいう。この微細葉片積層構造の鉱物は、累帯構
造と同様に、隣接する層の間の界面からその鉱物の成分
が溶出しやすくなるとともに、過剰に溶出したその成分
を吸着するPH調整力があり、また、人体に有害な重金
属を吸着するという性質を有している。 [5] カールスバド双晶とは、長石にしばしば見られる構
造で、双晶面が接合面と一致せず、往々貫入しあってい
る構造をいう。このカールスバド双晶は、累帯構造と同
様に、隣接する層の間の界からその鉱物の成分が溶出し
やすくなるとともに、過剰に溶出したその成分を吸着す
るPH調整力があり、また、人体に有害な重金属を吸着
するという性質を有している。
【0011】つぎに、薬石1の成分について説明する。
薬石1には、融喰状の高温型石英が含有されている。高
温型石英とはβ石英ともいい、この高温石英は高温時で
の容積を保持したまま急冷されたもので、低温型石英の
α石英に較べて不安定である。このため、高温型石英の
表面および内部にはクラックや虫喰い等の融喰状の微構
造が形成される。したがって、薬石1の高温石英は、低
温石英に比較して、石英が溶出しやすい。また、石英は
カリウムやカルシウムの溶出に応じて、その溶出が促進
されやすいという性質を有している。
【0012】また、薬石1には、累帯構造や微細葉片積
層構造の斜長石が含有されている。しかも、この薬石1
の斜長石の一部または大部分は二次鉱物に変態してい
る。この薬石1の斜長石の二次鉱物としては、ザクロ
石、藍晶石、カオリナイト、緑泥石、方解石などを例示
できる。これらの薬石1の斜長石の二次鉱物には、カリ
ウムやカルシウムが豊富に含有されている。したがっ
て、薬石1の斜長石の二次鉱物は、カリウムやカルシウ
ムが溶出しやすくなるとともに、過剰に溶出したカリウ
ムやカルシウムを吸着するPH調整力があり、また、人
体に有害な重金属を吸着しやすい。このカリウムおよび
カルシウムは、前記石英の溶出に応じて、その溶出が促
進されやすいという性質を有している。
【0013】さらに、薬石1には、カリ長石の正長石が
含まれており、この正長石はカールスバド双晶の構造を
している。この薬石1のカリ長石の正長石には、多くの
カリウムが含有されている。しかも、薬石1のカリ長石
の正長石はハロ現象により、ピンク色を呈している。し
たがって、この正長石におけるカールスバド双晶の界面
はカリウムが溶出しやすくなるとともに、過剰に溶出し
たカリウムを吸着するPH調整力があり、また、人体に
有害な重金属を吸着しやすい。なお、薬石1に含有され
ているカリ長石は正長石だけでなく、微斜長石であって
もよく、カリウムを含有している鉱物であればよい。
【0014】さらにまた、薬石1には、微量の酸化チタ
ンおよび鉄酸化物が含有されている。この酸化チタンお
よび鉄酸化物は、いずれも吸着作用および触媒作用の性
質を有するが、その作用については後述する。なお、上
記の成分以外にも薬石1の中に遠外線を放射させる鉱物
や磁性を有する鉱物が含有されていると、遠赤外線効果
や磁性効果によって、水をおいしくさせるので好適であ
る。
【0015】つぎに、粘土2について説明する。粘土2
は可塑性に富んで成型が容易なもの、例えば、カオリン
質低火度粘土等が好適である。一般的に、粘土2には、
嫌な臭いの発現体となる有機物質が含有されている。粘
土2が焼成するのに伴い、この有機物の大部分を除去す
ることができるが、粘土2は有機物質の含有率が低いこ
とが望まれる。つまり、粘土2は泥臭さや嫌な臭いを発
するものでなく、水をおいしくさせるものが好ましい。
水をおいしくさせる粘土2として、岡山県備前市の備前
の土、香川県綾歌郡綾南町の陶(すえ)の土を例示する
ことができる。また、この粘土2は、その焼結温度が前
記薬石1の変態温度よりも低いものを用いる。というの
は、前述のごとく、前記薬石1は高温によって相変態す
ると、その薬効を発揮できなくなるからである。もし、
粘土2の焼結温度が、薬石1の変態温度よりも高けれ
ば、粘土2が焼結する前に薬石1が変態してしまい、薬
石1の薬効が失われる。
【0016】つぎに、本発明の薬石入りセラミックス製
品の第1製造方法を説明する。図2に示すように、調合
工程110 では、粘土2に粉末状の薬石1を少しずつ混ぜ
ながら練り込んでいき、調整粘土とする。この調整粘土
に水分が足りない場合には、適宜、水3を加えて適当な
柔らかさの調整粘土とする。
【0017】ついで、混練工程120 、成型工程130 、乾
燥工程140 はいずれも従来と同様に行う。混練工程120
は、手で行ってもよいし、ミキサー等の機械を使用して
もよい。成型工程130 は、手で行ってもよいし、ロクロ
等の機械を使用してもよい。図1に図示した実施形態の
薬石入りセラミックス製品6Aを製造する場合には、成
型工程130 において、ビールコップやぐい呑み、湯呑み
等のコップ形状に成型すればよい。乾燥工程140 では、
成型された調整粘土を自然乾燥させる。なお、花びんや
水槽等、所望の形状に成型したい場合には、成型工程13
0 において、調整粘土を所望の形状に成型すればよく、
コップ形状だけではなく、種々の形状に成型しうる。
【0018】つぎに、焼成工程 180Aを説明する。前述
のごとく、薬石1は高温によって相変態すると、その薬
効を失ってしまう。もちろん、薬石1は焼結したり、溶
融したりすると、薬石1の薬効を失う。このため、薬石
1の薬効を残存しつつ、粘土2を焼結させることのでき
る焼成温度で、調整粘土を焼成する。つまり、薬石1の
変態温度から粘土2の焼結温度までの間の温度帯の焼成
温度で、調整粘土を焼成する。薬石1の変態温度は、薬
石1に含まれている微構造の高温型石英の変態温度と、
薬石1に含まれている微構造のカリ長石の変態温度と、
薬石1に含まれている微構造の斜長石の変態温度との中
で最も高い温度である。したがって、薬石1に含まれて
いる前記微構造の高温型石英、カリ長石、斜長石のうち
少なくともいずれかが相変態せずに残っていれば、薬石
1の薬効は失われずに薬石入りセラミックス製品6Aと
なる。
【0019】上記のごとき本発明の薬石入りセラミック
ス製品の第1製造方法によって、薬石1の薬効が残存し
たまま、適度な強度と水漏れをしない性質の硬焼きタイ
プの薬石入りセラミックス製品6Aを製造することがで
きる。
【0020】つぎに、第1実施形態の薬石入りセラミッ
クス製品6Aの作用・効果について、次に示すような種
々の形状の薬石入りセラミックス製品6Aを例示してそ
れぞれ説明する。まず、コップ形状の第1実施形態の薬
石入りセラミックス製品6Aについて説明する。コップ
形状の第1実施形態の薬石入りセラミックス製品6Aに
水やお茶などの水を主成分とする飲物を入れておく。す
ると、薬石入りセラミックス製品6Aと飲物とが接触し
ている部分において、薬石入りセラミックス製品6Aの
薬石1に含まれるカリウムおよびカルシウムが溶出する
が、薬石1のPH調整力によってカリウムやカルシウム
は過剰に溶出しないので、水を主成分とする飲物をおい
しくさせることができるという効果を奏する。しかも、
薬石1の酸化チタンおよび酸化鉄の触媒作用により、水
やアルコール飲料に含有されている水をまずくさせる成
分を除去することができる。このため、水を主成分とす
る飲物をおいしくさせることができるという効果を奏す
る。また、この水を料理水として使用すれば、料理をお
いしくさせることができるという効果を奏する。
【0021】また、コップ形状の第1実施形態の薬石入
りセラミックス製品6Aにビールやソーダなど炭酸を含
んだ飲物を入れておく。すると、薬石入りセラミックス
製品6Aと炭酸を含んだ飲物とが接触している部分にお
いて、薬石入りセラミックス製品6Aは、細かい泡を保
持するとともに、脱泡現象が抑制される。また、薬石1
が微構造なので、炭酸を含んだ飲物の炭酸の泡を細かく
し、この泡を長時間持続させることができるという効果
を奏する。さらに、水をまずくさせる成分を吸着し、触
媒作用によって水をまずくさせる成分を分解するので、
マイルドな味にさせ、おいしくさせることができるとい
う効果を奏する。しかも、薬石1の酸化チタンおよび酸
化鉄の触媒作用により、水やアルコール飲料に含有され
ている水をまずくさせる成分を除去することができる。
このため、炭酸を含んだ飲物をおいしくさせることがで
きるという効果を奏する。
【0022】つぎに、花びんの形状の第1実施形態の薬
石入りセラミックス製品の作用・効果について説明す
る。前述のごとく、成型工程130 において調整粘土を花
びんの形状に成型すれば、花びんの形状の第1実施形態
の薬石入りセラミックス製品6Aを製造することができ
る。花びんの形状の第1実施形態の薬石入りセラミック
ス製品6Aに水を入れておき、観賞用の花を入れてお
く。すると、薬石入りセラミックス製品6Aの薬石1に
よって水が活性化しており、薬石1の制菌作用によって
細菌の繁殖を抑えることができ、溶存酸素量が増加する
ため、花卉を長持ちさせることができるという効果を奏
する。
【0023】つぎに、水槽の形状の第1実施形態の薬石
入りセラミックス製品の作用・効果について説明する。
前述のごとく、成型工程130 において調整粘土を水槽の
形状に成型すれば、水槽の形状の第1実施形態の薬石入
りセラミックス製品6Aを製造することができる。水槽
の形状の第1実施形態の薬石入りセラミックス製品6A
に貯水しておいて、魚を育成させる。薬石入りセラミッ
クス製品6Aの薬石1の薬効により、水は活性化され、
制菌作用によって細菌の繁殖を抑えられ、溶存酸素量が
増加しているので、魚の成育を促進させることができる
とともに、魚の弊死を防止できるという効果を奏する。
また、水槽の形状の第1実施形態の薬石入りセラミック
ス製品6Aを貯水槽として使用すると好適である。例え
ば、水槽の形状の第1実施形態の薬石入りセラミックス
製品6Aの貯水槽に貯水しておき、この水を苗などの農
作物に与えれば、水は薬石1によって活性化され、制菌
作用によって細菌の繁殖を抑えられ、溶存酸素量が増加
しているので、農作物の成育を促進させることができる
という効果を奏する。
【0024】つぎに、第2実施形態の楽焼きタイプの薬
石入りセラミックス製品6Bを説明する。図3は、本発
明の薬石入りセラミックス製品の第2製造方法のフロー
チャートである。図示しないが、第2実施形態の楽焼タ
イプの薬石入りセラミックス製品6Bは、第1実施形態
の硬焼タイプの薬石入りセラミックス製品6Aにおい
て、その表面に釉薬5が被覆された後に、焼成されたも
のである。
【0025】本発明の薬石入りセラミックス製品の第2
製造方法を説明する。この第2製造方法は、第2実施形
態の楽焼タイプの薬石入りセラミックス製品6Bを製造
するための方法である。薬石1、粘土2および水3は、
第1実施形態の硬焼タイプの薬石入りセラミックス製品
6Aと同様のものを用いる。まず、本発明の薬石入りセ
ラミックス製品の第1製造方法と同様に、薬石1、粘土
2および水3を調合(110 )して、調整粘土とする。こ
の調整粘土を従来と同様に、混練(120 )し、成型(13
0 )し、乾燥(140 )する。
【0026】そして、この調整粘土を素焼き(150 )
し、素焼き製品を作る。素焼き工程150 における素焼き
温度は、粘土2の焼成温度よりも低い温度であって、薬
石1の薬効が残存する温度である。
【0027】他方、釉薬5は、前記薬石1とフリット4
とを混合(200 )させたものである。フリット4は従来
のものを特に限定なく使用しうる。薬石1とフリット4
との混合重量比率は、所望の第2実施形態の薬石入りセ
ラミックス製品6Bの物性や外観等によって異なるが、
本実施形態の場合には1:1の混合重量比率としてお
り、この比率は経験的に多少増減させてもよい。この釉
薬5を、例えばドブ漬けや刷毛塗り等によって、前記素
焼き製品の表面に被覆させ、釉塗り(160 )する。釉薬
5を厚くしたい場合には刷毛塗りすればよく、ドブ漬け
に比べて釉薬5の厚みを増すことができる。そして、乾
燥(170)させる。
【0028】つぎに、本発明の薬石入りセラミックス製
品の第2製造方法における焼成工程180Bを説明する。
前述のごとく、薬石1は高温によって相変態すると、そ
の薬効を失ってしまう。もちろん、薬石1を焼成した
り、溶融したりすると、薬石1の薬効を失う。このた
め、薬石1の薬効を残存しつつ、粘土2および釉薬5の
フリット4を焼成させることのできる温度で、前記素焼
製品を焼成する。つまり、粘土2の焼成温度から薬石1
の変態温度までの間の温度帯の温度で、釉薬5が被覆さ
れた素焼き製品を焼成( 180B)する。薬石1の変態温
度は、薬石1に含まれている微構造の高温型石英の変態
温度と、薬石1に含まれている微構造のカリ長石の変態
温度と、薬石1に含まれている微構造の斜長石の変態温
度との中で最も高い温度である。したがって、薬石1に
含まれている前記微構造の高温型石英、カリ長石、斜長
石のうち少なくともいずれかが相変態せずに残っていれ
ば、薬石1の薬効は失われずに第2実施形態の薬石入り
セラミックス6Bとなる。なお、第2実施形態の薬石入
りセラミックス製品6Bの釉薬5に貫入を形成させる
と、水との接触面積が増大するので、水をまずくさせる
成分を吸着させやすくなり、また、水をまずくさせる成
分を触媒作用によって、分解しやすくなる。さらに、水
をおいしくさせる成分を溶出させやすくなるので好適で
ある。
【0029】上記のごとき本発明の薬石入りセラミック
ス製品の第2製造方法によって、薬石1の薬効が残存し
たまま、適度な強度と水漏れをしない性質を有する楽焼
きタイプの薬石入りセラミックス製品6Bを製造するこ
とができる。第2実施形態の楽焼タイプの薬石入りセラ
ミックス製品6Bは、第1実施形態の硬焼タイプの薬石
入りセラミックス製品6Aと同様に、水からカルキ臭や
藻腐敗臭等の異臭を除去し、水に制菌性を与えて、その
水を長時間腐らせず、水をおいしくさせ、水中の溶存酸
素量を増加させ、しかも、風呂の水を循環浄化でき、農
作物の成育を促進でき、花卉を長持ちでき、魚の成育を
促進でき、魚の弊死を防止できるという効果を奏する。
【0030】
【実施例】本発明の薬石入りセラミックス製品の第1製
造方法に基づき、実際にコップ形状であって硬焼タイプ
の薬石入りセラミックス製品6Aを製造した。 (1)実施例1:硬焼タイプ 薬石1は岐阜県加茂郡白川町黒川産の花崗斑岩未風化物
の粉末(最大粒度24メッシュ、平均粒度 180メッシ
ュ)とした。この薬石1は酸性岩質である。薬石1の化
学組成は表1に示す通りである。
【0031】薬石1に含まれる石英は高温型石英(β石
英)で融喰状を示している。このため、水への石英の溶
出が容易で、カリウムやカルシウム等の有用ミネラルの
溶出を促進しやすい。薬石1に含まれる斜長石は、累帯
構造であって、部分的に吸着性のある二次鉱物に変態し
ており、部分的に方解石になっている。このため、方解
石が溶け出せば、カルシウムとなって、水をおいしくさ
せるとともに、過剰に溶出したカルシウムを吸着するP
H調整力があり、また、人体に有害な重金属を吸着しや
すい。薬石1に含まれるカリ長石はハロ現象のためピン
ク色を呈しており、カリウムが溶出しやすくなるととも
に、過剰に溶出したカリウムを吸着するPH調整力があ
り、また、人体に有害な重金属を吸着しやすい。。
【0032】粘土2は香川県綾歌郡綾南町畑田産の粘土
(陶粘土)とした。成因的には、黒雲母花崗岩の風化物
でカオリン質で、少量の緑泥石質を含み、飲物用焼き物
の原料としては定評がある。この粘土2の化学組成は表
2に示す通りで、この粘土2には、発臭源となる有機物
の量が少なく、また、水をまずくさせる成分であるNa
2 OやMgOの含量が少ない。焼成温度は1040℃であ
る。
【0033】調合工程110 では、薬石1と、この薬石1
と同重量の粘土2と適宜な量の水3とを調合し、調整粘
土とした。混練工程120 では、調整粘土を手で混練し
た。成型工程130 では、コップ形状に成型した。乾燥工
程140 では、一週間自然乾燥させた。焼成工程180 Aで
は、松を燃料とする登り窯にて窯内温度を1040℃まで昇
温し、15分間保持したのち自然放冷した。窯内温度の
1040℃は、粘土2を焼成させることができ、かつ、薬石
1を変態させない温度である。そして、薬石入りセラミ
ックス製品6Aに、水やお茶等の水を主成分とした飲物
を入れて飲むと、従来のセラミックス製品に入れて飲ん
だ味と比較して、おいしくなっていた。また、ビールや
ソーダなどの炭酸を含んだ飲物を入れて飲むと、味がマ
イルドになっており、おいしくなっていた。
【0034】つぎに、楽焼タイプの薬石入りセラミック
ス製品の実施例2を説明する。本発明の薬石入りセラミ
ックス製品の第2製造方法に基づき、実際に楽焼きタイ
プの薬石入りセラミックス製品6Bを製造した。 (2)実施例2:楽焼タイプ 薬石1、粘土2、水3は実施例1と同じ物を使用した。
調合工程110 、混練工程120 、成型工程130 、乾燥工程
140 は実施例1と実質同様に行った。そして、素焼き工
程150 では、素焼き温度を 850℃とし、調整粘土を素焼
きした。もちろん、この素焼き温度では薬石1の薬効は
失われない。
【0035】釉薬5は薬石1とフリット4とを混合重量
比1:1で混合した泥奨物である。釉薬5の化学組成は
表3に示す通りである。
【0036】釉塗り工程160 では、釉薬5の泥奨物に素
焼き製品を刷毛塗り(厚塗り)した。そして、1週間か
けて自然乾燥(170 )させた。焼成工程 180Bでは、焼
成温度を 920℃として素焼製品を焼成した。そして、熱
いうちに水中に投入すると、被膜された釉薬5が急冷さ
れ、表面に貫入組織が形成された薬石入りセラミックス
製品6Bが製造された。この薬石入りセラミックス製品
6Bに、水道水を入れて飲むと、岩清水のようにおいし
くなっていた。また、お茶は、マイルドで上品な味にな
っていた。さらに、日本酒やぶどう避けやビールなどの
アルコール飲物は、すぐさまコクのある味になってい
た。
【0037】
【発明の効果】請求項1の薬石入りセラミックス製品に
よれば、水からカルキ臭や藻腐敗臭等の異臭を除去し、
水に制菌性を与えて、その水を長時間腐らせず、水をお
いしくさせ、水中の溶存酸素量を増加させ、しかも、風
呂の水を循環浄化でき、農作物の成育を促進でき、花卉
を長持ちでき、魚の成育を促進でき、魚の弊死を防止で
きる。請求項2の薬石入りセラミックス製品によれば
英を水に溶出させやすいとともに、カリウムやカルシ
ウムを溶出させやすいので、飲物をおいしくさせること
ができる。請求項の薬石入りセラミックス製品によれ
ば、カリウムやカルシウムを溶出させやすいとともに石
英を溶出させやすいので、飲物をおいしくさせることが
できる。請求項の薬石入りセラミックス製品によれ
ば、カリウムやカルシウムを溶出させやすいとともに石
英を溶出させやすいので、飲物をおいしくさせることが
できる。請求項の薬石入りセラミックス製品によれ
ば、水をまずくさせる成分を除去することができるの
で、飲物をおいしくさせることができる。請求項の薬
石入りセラミックス製品の製造方法によれば、水からカ
ルキ臭や藻腐敗臭等の異臭を除去し、水に制菌性を与え
て、その水を長時間腐らせず、水をおいしくさせ、水中
の溶存酸素量を増加させ、しかも、風呂の水を循環浄化
でき、農作物の成育を促進でき、花卉を長持ちでき、魚
の成育を促進でき、魚の弊死を防止できる硬焼きタイプ
の薬石入りセラミックス製品を作ることができる 請求
項7の薬石入りセラミックス製品の製造方法によれば、
水からカルキ臭や藻腐敗臭等の異臭を除去し、水に制菌
性を与えて、その水を長時間腐らせず、水をおいしくさ
せ、水中の溶存酸素量を増加させ、しかも、風呂の水を
循環浄化でき、農作物の成育を促進でき、花卉を長持ち
でき、魚の成育を促進でき、魚の弊死を防止できる楽焼
きタイプの薬石入りセラミックス製品を作ることができ
る。 求項8の薬石入りセラミックス製品の製造方法に
よれば、水からカルキ臭や藻腐敗臭等の異臭を除去し、
水に制菌性を与えて、その水を長時間腐らせず、水をお
いしくさせ、水中の溶存酸素量を増加させ、しかも、風
呂の水を循環浄化でき、農作物の成育を促進でき、花卉
を長持ちでき、魚の成育を促進でき、魚の弊死を防止で
きる楽焼きタイプの薬石入りセラミックス製品を作るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬石入りセラミックス製品6Aの概略斜視図で
ある。
【図2】本発明の薬石入りセラミックス製品6Aの製造
方法のフローチャートである。
【図3】本発明の薬石入りセラミックス製品6Bの製造
方法のフローチャートである。
【符号の説明】
1 薬石 2 粘土 3 水 4 フリット 5 釉薬 6A 薬石入りセラミックス製品 6B 薬石入りセラミックス製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03B 33/00 - 33/34

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘土と、 石英、斜長石およびカリ長石を主成分とする 酸性岩質
    あって、変態温度が前記粘土の焼結温度より高い薬石
    と、 水とがされた調整粘土を用い、 該調整粘土が前記粘土の焼結温度より高く、かつ、前記
    薬石の変態温度よりも低い焼成温度で 焼成されたことを
    特徴とする薬石入りセラミックス製品。
  2. 【請求項2】前記薬石に含まれる石英が、微構造の高温
    型石英であることを特徴とする請求項記載の薬石入り
    セラミックス製品。
  3. 【請求項3】前記薬石に含まれる石英が、微構造の高温
    型石英であり、 前記薬石に含まれる斜長石が、微構造であり、該斜長石
    の一部が二次鉱物に変態している ことを特徴とする請求
    記載の薬石入りセラミックス製品。
  4. 【請求項4】前記薬石に含まれるカリ長石が、微構造
    あることを特徴とする請求項記載の薬石入りセラミッ
    クス製品。
  5. 【請求項5】前記薬石、酸化チタンと酸化鉄と含有
    されていることを特徴とする請求項記載の薬石入りセ
    ラミックス製品。
  6. 【請求項6】粘土と、石英、斜長石およびカリ長石を主
    成分とする酸性岩質であって、変態温度が前記粘土の焼
    結温度より高い薬石と水とを混合して調整粘土とし、 該調整粘土を混練し、成型し、乾燥し、該調整粘土を、前記粘土の焼結温度より高く、かつ、前
    記薬石の変態温度よりも低い焼成温度で 焼成することを
    特徴とする薬石入りセラミックス製品の製造方法。
  7. 【請求項7】粘土と、石英、斜長石およびカリ長石を主
    成分とする酸性岩質であって、変態温度が前記粘土の焼
    結温度より高い薬石と水とを混合して調整粘土とし、 該調整粘土を混練し、成型し、乾燥し、該調整粘土を前記粘土の焼結温度より高く、前記薬石の
    変態温度よりも低い 温度で素焼きして素焼き製品とし、 該素焼き製品の表面に、前記薬石が加えられた釉薬を塗
    布し、乾燥し、前記素焼き製品を、前記粘土の焼結温度より高く、前記
    薬石の変態温度よりも低い 温度で焼成することを特徴と
    する薬石入りセラミックス製品の製造方法。
  8. 【請求項8】粘土に薬石と水とを加えて調整粘土とし、 該調整粘土を混練し、成型し、乾燥し、 前記薬石の薬効が残存する温度で素焼きして素焼き製品
    とし、 該素焼き製品の表面に、前記薬石が加えられた釉薬を塗
    布し、乾燥し、 前記薬石の薬効が残存する温度で焼成することを特徴と
    する薬石入りセラミックス製品の製造方法。
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