JP2957577B1 - ケーブル導入部における閉塞用押圧板およびこの閉塞用押圧板を用いた閉塞装置 - Google Patents

ケーブル導入部における閉塞用押圧板およびこの閉塞用押圧板を用いた閉塞装置

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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、密封部のケーブルが曲がった場合
や、海底観測装置の内外に圧力差が生じた場合でも、海
底観測装置内の密封を保つことができるケーブル導入構
造を提供する。 【解決手段】 複数のケーブル3の外側を取り囲む一対
の半円板状の押圧板構成体9と、ケーブル間の隙間を覆
う嵌合板10とを備え、各押圧板構成体に、その直線部
から中心部へ向けてケーブルが嵌合させられる切り欠き
9aが形成されて、この切り欠きの開口端部近傍に、嵌
合板が嵌合させられる薄肉部が形成されている。薄肉部
の内周形状は、嵌合板の外郭形状と略同一形状となるよ
うに形成され、かつ、前記切り欠きの底部には、前記ケ
ーブルの外周に約半周に亘って接触させられる半円弧状
の接触部が形成され、かつ、前記嵌合板には、各ケーブ
ルの外周に約半周に亘って接触させられる半円弧状の接
触部10bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、海底観測装
置等に用いられるケーブル導入部における閉塞用押圧板
およびこの閉塞用押圧板を用いた閉塞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々のケーブル導入構造が開
発提供されている。一例として図3に示すような海底観
測装置100に用いられるケーブル導入構造について説
明する。
【0003】従来に係るケーブル導入構造が分解された
状態を図4に示す。ケーブル3の両端には予めコネクタ
4がモールド等により接続されている。その片端のコネ
クタが接続されたケーブル3が海底観測装置のケーブル
導入部1から海底観測装置100内に導入される。この
ケーブル3のコネクタ4と、海底観測装置側のインター
フェースとが接続される。
【0004】ケーブル導入部1の段付け部1bには、U
字状の切欠部が形成された金属円板5がセットされる。
その金属円板5上にスリット付きゴム円板6がセットさ
れ、このスリット付きゴム円板6上に他の金属円板5が
セットされる。
【0005】リングネジ2には雄ねじ2aが、ケーブル
導入部1には雌ねじ1aが切られている。金属円板5,
5に挟まれたスリット付きゴム円板6がリングネジ2に
より締め付けられると、スリット付きゴム円板6の内側
面とケーブル3の外側面、並びにスリット付きゴム円板
6の外側面とケーブル導入部1の内壁と密着される。こ
れらによって構成されるケーブル挿入部閉塞部材Bによ
って、ケーブル導入部1がシールされ、海水が海底観測
装置内に浸水するのを防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。海底観測装置内を
密封後、例えば、コネクタ4をもう一方の海底観測装置
と接続作業等により動かし、密封部のケーブル3が金属
円板5のU字状の切欠部側方向に曲がった場合、スリッ
ト付きゴム円板6の内側面とケーブル3の外側面との間
に隙間が生じ海底観測装置内を密封に保てなくなる。ま
た、海底観測装置内を密封後、海底観測装置の内外に圧
力差が生じた場合、スリット付きゴム円板6が金属円板
5のU字状の切欠部内に変形し、スリット付きゴム円板
6の全体があたかも波打つように不等変形し、この変形
に追従して、スリット付きゴム円板6の内側面とケーブ
ル3の外側面、並びにスリット付きゴム円板6の外側面
とケーブル導入部1の内壁との間に隙間が生じ海底観測
装置100内を密封に保てなくなる。本発明は斯かる問
題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、密封部のケーブルが曲がった場合や、海底観測装
置の内外に圧力差が生じた場合でも、海底観測装置内の
密封を保つことができるケーブル導入構造を提供する点
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のケーブル導入部における閉塞用押圧板は、前述した課
題を解決するために、複数のケーブルが貫通状態で配置
されるケーシングのケーブル導入部を閉塞する閉塞部材
とともに用いられて、この閉塞部材を押圧して前記ケー
ブル導入部を閉塞するための閉塞用押圧版であって、前
記複数のケーブルを、その配列方向から挟み込むように
して突き合わされることにより、これらのケーブルの外
側を取り囲む一対の半円板状の押圧板構成体と、前記複
数のケーブルの間に挿入されて、ケーブル間の隙間を覆
う嵌合板とを備え、前記各押圧板構成体には、その直線
部から中心部へ向けて前記ケーブルが嵌合させられる切
り欠きが形成されているとともに、この切り欠きの開口
端部近傍に、前記嵌合板が嵌合させられる薄肉部が形成
され、前記薄肉部の内周形状が、両閉塞用押圧板を突き
合わせた状態において前記嵌合板の外郭形状と略同一形
状となるように形成され、かつ、前記切り欠きの底部に
は、前記ケーブルの外周に約半周に亘って接触させられ
る半円弧状の接触部が形成され、かつ、前記嵌合板に
は、各ケーブルの外周に約半周に亘って接触させられる
半円弧状の接触部が形成されていることを特徴とするも
のである。本発明の請求項2に記載のケーブル導入部に
おける閉塞用押圧板は、請求項1に記載の前記嵌合板の
厚みが、前記押圧板構成体の薄肉部の深さと略同一とな
されて、前記嵌合板を前記薄肉部に嵌合した状態におい
て、前記嵌合板と押圧板構成体とが面一となるようにな
されていることを特徴とするものである。本発明の請求
項3に記載のケーブル導入部における閉塞用押圧板は、
請求項1または請求項2の何れかに記載の前記各押圧板
構成体および嵌合板に形成されているケーブルとの接触
部には、その厚さ方向に突出する突条が接触部の長さ方
向全長に亘って形成されていることを特徴とするもので
ある。本発明の請求項4に記載のケーブル導入部におけ
る閉塞用押圧板は、請求項1ないし請求項3の何れかに
記載の前記押圧板構成体および嵌合板が、金属によって
形成されていることを特徴とするものである。本発明の
請求項5に記載のケーブル導入部における閉塞用押圧板
は、請求項1ないし請求項3の何れかに記載の前記押圧
板構成体および嵌合板が、高剛性の合成樹脂によって形
成されていることを特徴とするものである。本発明の請
求項6に記載の閉塞用押圧板を用いたケーブル導入部の
閉塞装置は、ケーシングに形成され、複数のケーブルが
挿入されるケーブル挿入口内に挿入されて、このケーブ
ル挿入口の内面と前記複数のケーブルとの間を閉塞する
ようにした閉塞装置であって、前記各ケーブルが挿通さ
れる挿通孔が複数形成されるとともに、周縁部から各挿
通孔へ至る複数のスリットが形成された弾性円板と、こ
の弾性円板の両面に対向配置させられる前記請求項1な
いし請求項5の何れかに記載の閉塞用押圧板と、前記ケ
ーブル挿入口に螺着されることにより、一方の閉塞用押
圧板を他方の閉塞用押圧板へ向けて押圧して、前記弾性
円板を両閉塞用押圧板間で弾性変形させる押圧部材とを
備え、前記ケーブル挿入口内には、前記他方の閉塞用押
圧板を係止する段部が形成されていることを特徴とする
ものである。また、本発明の請求項7に記載の閉塞用押
圧板を用いたケーブル導入部の閉塞装置は、請求項6に
記載の前記各閉塞用押圧板が、前記嵌合板を装着した面
が前記弾性円板へ対向するように配設されていることを
特徴とするものである。さらに、本発明の請求項8に記
載の閉塞用押圧板を用いたケーブル導入部の閉塞装置
は、請求項6または請求項7の何れかに記載の前記各閉
塞用押圧板が、その突き合わせ面が、前記弾性円板に形
成されているスリットに重畳しないように配設されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1および図2を参照して説明する。図1に、本発明
を図3に示す海底観測装置100に適用した例を示し、
そのケーブル導入部の外観斜視図を示してある。この海
底観測装置100は、センサー101に接続され、塩分
濃度、温度等を観測する装置である。これらセンサー1
01とは、複数のケーブル3により接続され、本体10
0側にケーブル導入部1が設けられている。
【0009】ケーブル導入部1が設けら得たケーシング
Cは、ケーブル3に接続されたコネクタ4とこのコネク
タ4が接続される装置のインターフェースとを閉塞する
ものである。ケーブル導入部1は、図1に示すように、
ケーブル3が挿通される円筒形をなし、その内部に段部
1bが形成され、先端近傍には雌ねじ1aが切られてい
る。ケーブル導入部1の内径は150mm〜200mm
程度であり、図3に示すように、斯かるケーブル導入部
1の内部にケーブル導入部閉塞装置Bが取り付けられて
いる。
【0010】ケーブル導入部閉塞装置Bは、図2に示す
ように、2枚の閉塞用押圧板としての金属円板(ケーブ
ル導入部閉塞用押圧板)と、これら金属円板に挟装され
るスリット付き弾性円板11と、リングネジ2とを備え
ている。
【0011】金属円板は、段差付きの押圧板構成体9と
嵌合板10とからなる。押圧板構成体9は、外輪郭半円
状をなし、一対の押圧板構成体9をその直線部において
突き合わせることにより略円板状となされるようになっ
ており、各押圧板構成体9は、厚肉部と薄肉部とが形成
され、この薄肉部に相当する部分に、前記嵌合板10が
嵌合させられる凹部9bが形成されている。また、前記
凹部9bには、U字状切欠部9cが、直線部の外縁から
中央に向かって設けられており、一対の押圧板構成体9
を相互に突き合わせた状態において、前記2本のケーブ
ル3が挿通させられるようになっている。押圧板構成体
9の凹部9bに形成された切欠部9cの先端は、ケーブ
ル3の径より僅かに小さい曲率半径となっている。そし
て、挿通される複数のケーブル3の外形が異なる場合に
は、各押圧板構成体9に形成される切欠部9cの先端の
曲率半径を、各ケーブル3に合わせて設定される。嵌合
板10は、凹部9bに嵌合した状態で切欠部9c先端を
除く残部を閉塞し、且つ挿通されたケーブル3の外側面
との間に間隔が空かないように円弧状に切り欠かれたケ
ーブル接触面10bを有する。このケーブル接触面10
bは、ケーブル3の半径以下の曲率半径を有する。ま
た、嵌合板10は、その厚さが厚肉部の厚さの半分であ
り、押圧板構成体9と嵌合板10並びにケーシングはベ
リリウム銅製であり、押圧板構成体9の厚肉部の厚さ
は、7〜8mm程度である。
【0012】 スリット付き弾性円板11は、各ケーブ
ル3を挿通するためのケーブル挿通孔11aが開孔さ
れ、外縁から前記孔にまで至るスリット11bが切られ
ている。
【0013】リングネジ2は、ケーブル導入部1の内側
面に切られた雌ねじに螺合する雄ねじが切られている。
厚さは10mm程度である。
【0014】なお、ケーブル導入部1の段付き部1bお
よびリングネジ2の最小内径は、コネクタ4の外径より
も大きくなっている。また、弾性円板11の内径は、ケ
ーブル3外径よりも若干大きく、弾性円板11の外径
は、ケーブル導入部1の弾性円板11の配置部の内径よ
り若干小さくなっている。もっとも、ケーブル導入部1
の段部1bおよびリングネジ2の最小内径は、コネクタ
4の外径よりも小さくても良い。また、弾性円板6の内
径は、ケーブル3外径よりも若干小さく、弾性円板11
の外径は、ケーブル導入部1の弾性円板11の配置部の
内径より若干大きくても良い。
【0015】斯かるケーブル導入装置が取り付けられた
ケーブル導入部1に取り付けられた状態であるケーブル
導入構造について説明する。
【0016】図1に示すように、ケーシングCのケーブ
ル導入部1の段部1bに相互に突き合わされて円板状に
構成された一対の押圧板構成体9が嵌入されている。係
る薄肉部に嵌合板10が嵌合されている。係る嵌合され
た状態で一枚の金属円板を成している。
【0017】この金属円板の上にスリット付き弾性円板
11が接している。
【0018】その上には、弾性円板11に嵌合板10が
接するように一対の押圧板構成体9が載置されている。
【0019】この押圧板構成体9の上にリングネジ2
が、押圧板構成体9、および、この押圧板構成体9の凹
部19bに嵌合されている嵌合板10を介してスリット
付き弾性円板11を押圧しつつケーブル導入部1に切ら
れた雌ねじに螺着されいる。したがって、弾性円板11
は、上下の円板状に組み上げられた押圧板構成体9およ
び嵌合板10により挟装された状態となっている。そし
て、前記弾性円板11に形成されているスリット11b
と、その上下に配される円板状に組み上げられた押圧板
構成体9の突き合わせ面とは、相互に交差する方向に位
置させられている。
【0020】次に、ケーブル導入構造の組立方法を説明
する。コネクタ4の両端に予めモールド等により密着接
続されたケーブル3の片端のコネクタ4をケーブル導入
部1から海底観測装置100内に挿入する。
【0021】次いで、海底観測装置100側のインター
フェースとケーブル3の片端コネクタ4を接続後、ケー
ブル導入部1と密封したい部分にケーブル3を配置す
る。
【0022】次いで、円板状に組み上げられた押圧板構
成体9をケーブル導入部1の段部1bに接触するように
嵌入する。ケーブル3はU字状切欠部9cから行う。
【0023】次いで、嵌合板10を、各ケーブル3の間
にその隙間を埋めるようにして装着するとともに、この
嵌合板10を、押圧板構成体9の凹部9b内に嵌入す
る。
【0024】次いで、上述した押圧板構成体9と嵌合板
10により平面となった円面上に弾性円板11を嵌入す
る。係る嵌入は、スリットを広げるようにしてケーブル
3を挿通すればよい。
【0025】次いで、弾性円板11の上に嵌合板10を
配置するとともに、一対の押圧板構成体9を円板状に組
み上げた状態で配置し、さらに、この円板状に組み上げ
た押圧板構成体9の凹部9b内に、嵌合板10を嵌合さ
せるようにして、これらを弾性円板11上に当接させ
る。
【0026】次いで、押圧板構成体9の上部からリング
ネジ2の雄ねじ2aをケーブル導入部1の雄ねじ1aに
締め付け、弾性円板11をケーブル3の外周およびケー
ブル導入部1の内壁面とに密着させ海底観測装置100
のケーブル導入部1をシールする。
【0027】以上によりケーブル導入構造を組み立てる
ことができる。なお、シール性を更に向上させる為に弾
性円板11の内外径面およびスッリト部接着剤を塗布し
ても構わない。この場合、組立性及び解体性も考慮し、
硬化前には潤滑で、効果時には弾性を有し、解体時には
剥離性を有する接着剤であるシリコーン系のものを使用
することが好ましい。また、ケーブル挙動時にケーブル
導入部に負荷が大きく加わる場合、弾性円板11の枚数
を増やすことによりケーブル3の引き留め力を向上さ
せ、シール性を安定させることができる。
【0028】さらに、図2に示すように、ケーブル3の
外周及びケーブル導入部1の内壁面と弾性円板11の密
着性を向上させるために、押圧板構成体9および嵌合板
10のシール部近傍に凸部9a・10aを設けることに
より、弾性円板11のシール部の変形量が大きくなりシ
ール性が向上する効果を得る。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。押圧板構成体に嵌合板
を嵌合して平滑面を有する閉塞用押圧板を形成し、この
閉塞用押圧板の平滑面を利用してスリット付き弾性円板
を均一に面圧を印加することが可能になり、装置内外圧
力差が生じた場合にもに均一に面圧が生じるため弾性円
板の内外径に円周方向に均一な応力が生じシール効果が
向上する効果がある。また、ケーブルが挙動した場合に
も、ケーブルシール部の外周を、押圧板構成体および嵌
合板によって全周に亘って支持することにより、必要以
上に弾性円板の内径部の変形の偏りを防止することがで
きるとともに、ケーブル周りに隙間が生じることを防止
して、その密封性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すもので、押圧板構成
体および嵌合板の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態が適用される海底観測装置
の一例を示す概略構成図である。
【図4】一従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
A ケーブル導入装置 B ケーブル導入部閉塞部材 1 ケーブル導入部 1a 段付き部 1b 雌ねじ 2 リングネジ 3 ケーブル 4 コネクタ 5 金属円板 6 スリット付き弾性円板 9 押圧板構成体(閉塞用押圧板) 9a 凸部 9b 凹部 9c 切欠部 10 嵌合板(閉塞用押圧板) 10a 凸部 10b ケーブル接触面 11 スリット付き弾性円板 11a ケーブル挿通孔 11b スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−9327(JP,U) 実開 平2−47093(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 7/00 F16J 15/10 G01D 21/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のケーブルが貫通状態で配置される
    ケーシングのケーブル導入部を閉塞する閉塞部材ととも
    に用いられて、この閉塞部材を押圧して前記ケーブル導
    入部を閉塞するための閉塞用押圧版であって、 前記複数のケーブルを、その配列方向から挟み込むよう
    にして突き合わされることにより、これらのケーブルの
    外側を取り囲む一対の半円板状の押圧板構成体と、前記
    複数のケーブルの間に挿入されて、ケーブル間の隙間を
    覆う嵌合板とを備え、前記各押圧板構成体には、その直
    線部から中心部へ向けて前記ケーブルが嵌合させられる
    切り欠きが形成されているとともに、この切り欠きの開
    口端部近傍に、前記嵌合板が嵌合させられる薄肉部が形
    成され、前記薄肉部の内周形状が、両閉塞用押圧板を突
    き合わせた状態において前記嵌合板の外郭形状と略同一
    形状となるように形成され、かつ、前記切り欠きの底部
    には、前記ケーブルの外周に約半周に亘って接触させら
    れる半円弧状の接触部が形成され、かつ、前記嵌合板に
    は、各ケーブルの外周に約半周に亘って接触させられる
    半円弧状の接触部が形成されていることを特徴とするケ
    ーブル導入部における閉塞用押圧板。
  2. 【請求項2】 前記嵌合板の厚みが、前記押圧板構成体
    の薄肉部の深さと略同一となされて、前記嵌合板を前記
    薄肉部に嵌合した状態において、前記嵌合板と押圧板構
    成体とが面一となるようになされていることを特徴とす
    る請求項1に記載のケーブル導入部における閉塞用押圧
    板。
  3. 【請求項3】 前記各押圧板構成体および嵌合板に形成
    されているケーブルとの接触部には、その厚さ方向に突
    出する突条が接触部の長さ方向全長に亘って形成されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか
    に記載のケーブル導入部における閉塞用押圧板。
  4. 【請求項4】 前記押圧板構成体および嵌合板が、金属
    によって形成されていることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3の何れかに記載のケーブル導入部における閉
    塞用押圧板。
  5. 【請求項5】 前記押圧板構成体および嵌合板が、高剛
    性の合成樹脂によって形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3の何れかに記載のケーブル導入
    部における閉塞用押圧板。
  6. 【請求項6】 ケーシングに形成され、複数のケーブル
    が挿入されるケーブル挿入口内に挿入されて、このケー
    ブル挿入口の内面と前記複数のケーブルとの間を閉塞す
    るようにした閉塞装置であって、前記各ケーブルが挿通
    される挿通孔が複数形成されるとともに、周縁部から各
    挿通孔へ至る複数のスリットが形成された弾性円板と、
    この弾性円板の両面に対向配置させられる前記請求項1
    ないし請求項5の何れかに記載の閉塞用押圧板と、前記
    ケーブル挿入口に螺着されることにより、一方の閉塞用
    押圧板を他方の閉塞用押圧板へ向けて押圧して、前記弾
    性円板を両閉塞用押圧板間で弾性変形させる押圧部材と
    を備え、前記ケーブル挿入口内には、前記他方の閉塞用
    押圧板を係止する段部が形成されていることを特徴とす
    る閉塞用押圧板を用いたケーブル導入部の閉塞装置。
  7. 【請求項7】 前記各閉塞用押圧板が、前記嵌合板を装
    着した面が前記弾性円板へ対向するように配設されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の閉塞用押圧板を用
    いたケーブル導入部の閉塞装置。
  8. 【請求項8】 前記各閉塞用押圧板が、その突き合わせ
    面が、前記弾性円板に形成されているスリットに重畳し
    ないように配設されていることを特徴とする請求項6ま
    たは請求項7の何れかに記載の閉塞用押圧板を用いたケ
    ーブル導入部の閉塞装置。
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