JP2957132B2 - 各種柄付き道具における柄の引掛け構造 - Google Patents

各種柄付き道具における柄の引掛け構造

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  • Table Equipment (AREA)
  • Food-Manufacturing Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば台所用具
や調理用具などの各種柄付き道具において、保管時等に
柄を引掛ける構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
お玉杓子においては、柄の上端部に引掛け孔が形成され
ているが、柄に対する引掛け部分の種類によっては、こ
の引掛け孔を有効に利用できない場合があり、不便であ
る。
【0003】本発明は、お玉杓子等の各種柄付き道具に
おいて、柄に引掛け孔以外の引掛け手段を設け、柄に対
する引掛け部分の種類に応じて各引掛け手段を使い分け
ることができるように、柄の引掛け構造を改良すること
を目的にしている。
【0004】
【課題を解決するための手段】後記各実施形態の図面
(図1〜2に示す第一実施形態、図3〜4に示す第二実
施形態)の符号を援用して、本発明にかかる各種柄付き
道具を説明する。
【0005】把持柄部(2)を有する柄(1)の端部
(1a)に引掛け孔(6,11)を設けている。引掛け
突部(10)を有する引掛け体(7)をこの柄(1)の
端部(1a)で把持柄部(2)に対し移動操作可能に支
持している。この引掛け体(7)は、その移動操作に伴
い、引掛け突部(10)が把持柄部(2)の端部(5
a)との間で引掛け凹部(12)を形成する引掛け可能
位置(A)と、引掛け突部(10)が把持柄部(2)の
端部(5a)から離れる退避位置(B)とを取り得る。
【0006】
【発明の実施形態】
〔第一実施形態〕まず、本発明の第一実施形態に係るお
玉杓子を図1〜2を参照して説明する。
【0007】お玉杓子の柄1は細長い把持柄部2を有し
ている。この把持柄部2は、金属製の掬い部3から一体
に延設された金属製の支持杆4と、この支持杆4の上部
に取着されて延設されたプラスチック製の握り部5とか
らなる。この握り部5の上端部5aはその延設方向に対
し屈曲されている。この握り部5の上端部5aには引掛
け孔6が貫設されている。
【0008】プラスチック製の引掛け体7は、柄1の上
端部1aで、握り部5の上端部5a端面に当てがわれた
重合部8と、この重合部8から突設された回動支持部9
及び引掛け突部10とを有している。この回動支持部9
は、握り部5の上端部5a端面に直交する方向へ重合部
8から突設され、握り部5の上端部5a端面側からその
引掛け孔6に対し回動可能に挿嵌されている。この重合
部8及び回動支持部9には引掛け孔11が回動支持部9
の回動中心線9aに沿うように貫設されて把持部5の引
掛け孔6に連通している。前記引掛け突部10は、この
回動中心線9aを中心とする半径方向へ重合部8の一側
から突設されている。
【0009】そして、この引掛け体7は、その回動操作
に伴い、図1に示す引掛け突部10の引掛け可能位置A
と、図2に示す引掛け突部10の退避位置Bとを取り得
る。この引掛け可能位置Aでは、引掛け突部10が下方
へ突出して握り部5の上端部5aとの間で引掛け凹部1
2を形成する。この退避位置Bでは、引掛け突部10が
上方へ突出して握り部5の上端部5aから離れる。この
引掛け可能位置A及び退避位置Bで、引掛け体7は、互
いに係合可能な係止凸部13a及び上下両係止凹部13
b(係止部)により回り止めされる。
【0010】図1に示すように引掛け体7を引掛け可能
位置Aにした場合には、壁面等のバー14(引掛け部
分)に引掛け突部10を引掛けるとともに引掛け凹部1
2にバー14を挿入して、お玉杓子を吊下する。
【0011】図2に示すように引掛け体7を退避位置B
にした場合には、壁面等のフック15(引掛け部分)を
引掛け孔6,11に挿入して、お玉杓子を吊下する。第
一実施形態は下記(イ)〜(ロ)の特徴(後記する他の
技術的思想以外)を有する。
【0012】(イ) 引掛け部分の種類(バー14また
はフック15など)に応じて、引掛け体7を引掛け可能
位置Aにして引掛け突部10を利用する場合と、引掛け
体7を退避位置Bにして引掛け孔6,11を利用する場
合とに、使い分けることができ、便利である。
【0013】(ロ) 引掛け孔6,11を利用する場合
に引掛け体7を退避位置Bにすることができるので、握
り部5を把持した場合に引掛け体7の引掛け突部10が
邪魔にならず、使い易い。
【0014】〔第二実施形態〕次に、本発明の第二実施
形態に係るお玉杓子を図3〜4を参照して説明する。前
記第一実施形態では、引掛け体7において引掛け孔11
が重合部8及び回動支持部9に貫設されて把持部5の引
掛け孔6に連通している。この第二実施形態では、引掛
け体7において引掛け孔11が引掛け突部10に貫設さ
れているだけであり、第一実施形態における把持部5の
引掛け孔6は単に引掛け体7の回動支持部分として機能
しているだけである。この第二実施形態においても、前
記第一実施形態の特徴(イ)〜(ロ)を有する。
【0015】〔他の実施形態〕前記各実施形態以外にも
下記(イ)のように構成してもよい。 (イ) お玉杓子以外、例えば台所用具や調理用具など
の各種柄付き道具にも応用する。
【0016】〔他の技術的思想〕各実施形態から把握で
きる技術的思想(請求項以外)を効果と共に記載する。 (イ) 請求項1において、引掛け体(7)を柄(1)
の端部(1a)で把持柄部(2)に対し回動操作可能に
支持した。従って、引掛け体(7)を回動操作するだけ
で引掛け可能位置(A)と退避位置(B)とに簡単に移
動させることができる。
【0017】(ロ) 上記(イ)にかかる引掛け孔は、
前記第一実施形態に示すように、把持柄部(2)に形成
した引掛け孔(6)と、この引掛け孔(6)に対し回動
可能に挿嵌した回動支持部(9)を有する引掛け体
(7)においてその回動中心線(9a)の周りで形成し
た引掛け孔(11)とからなり、これらの引掛け孔
(6)(11)を互いに連通させた。従って、把持柄部
(2)の引掛け孔(6)を、本来の引掛け機能ばかりで
はなく、引掛け体(7)の回動支持部分としても兼用で
き、引掛け体(7)の支持構造を簡単にすることができ
る。また、引掛け体(7)が引掛け可能位置(A)にあ
っても退避位置(B)にあっても、この引掛け孔(6,
11)を利用して引掛けることができ、便利である。
【0018】
【発明の効果】本発明にかかる各種柄付き道具によれ
ば、柄(1)に対する引掛け部分(14,15)の種類
に応じて、引掛け体(7)の引掛け突部(10)を利用
する場合と、引掛け体(7)の引掛け孔(11)を利用
する場合とに、使い分けることができ、便利である。ま
た、把持柄部(2)を把持した場合に引掛け体(7)の
引掛け突部(10)が邪魔にならず、使い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第一実施形態にかかるお玉杓子にお
いてその柄の引掛け体を引掛け可能位置にして引掛けた
状態を示す斜視図であり、(b)はこの引掛け体を示す
柄の部分拡大断面図であり、(c)は(b)のX1 ーX
1 線断面図である。
【図2】 (a)は第一実施形態にかかるお玉杓子にお
いてその柄の引掛け体を退避位置にするとともに引掛け
孔を引掛けた状態を示す斜視図であり、(b)はこの引
掛け体を示す柄の部分拡大断面図であり、(c)は
(b)のX2 ーX 2 線断面図である。
【図3】 (a)は第二実施形態にかかるお玉杓子にお
いてその柄の引掛け体を引掛け可能位置にして引掛けた
状態を示す斜視図であり、(b)はこの引掛け体を示す
柄の部分拡大断面図であり、(c)は(b)のY1 ーY
1 線断面図である。
【図4】 (a)は第二実施形態にかかるお玉杓子にお
いてその柄の引掛け体を退避位置にするとともに引掛け
孔を引掛けた状態を示す斜視図であり、(b)はこの引
掛け体を示す柄の部分拡大断面図であり、(c)は
(b)のY2 ーY 2 線断面図である。
【符号の説明】
1…柄、2…把持柄部、6…引掛け孔、7…引掛け体、
10…引掛け突部、11…引掛け孔、12…引掛け凹
部、A…引掛け可能位置、B…退避位置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持柄部(2)を有する柄(1)の端部
    (1a)に引掛け孔(6,11)を設けた各種柄付き道
    具において、 引掛け突部(10)を有する引掛け体(7)をこの柄
    (1)の端部(1a)で把持柄部(2)に対し移動操作
    可能に支持し、 この引掛け体(7)は、その移動操作に伴い、引掛け突
    部(10)が把持柄部(2)の端部(5a)との間で引
    掛け凹部(12)を形成する引掛け可能位置(A)と、
    引掛け突部(10)が把持柄部(2)の端部(5a)か
    ら離れる退避位置(B)とを取り得るようにしたことを
    特徴とする各種柄付き道具における柄の引掛け構造。
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