JP2956727B2 - カード走行方向変更装置と磁気カード記録再生装置 - Google Patents

カード走行方向変更装置と磁気カード記録再生装置

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JP2956727B2
JP2956727B2 JP3310373A JP31037391A JP2956727B2 JP 2956727 B2 JP2956727 B2 JP 2956727B2 JP 3310373 A JP3310373 A JP 3310373A JP 31037391 A JP31037391 A JP 31037391A JP 2956727 B2 JP2956727 B2 JP 2956727B2
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driving roller
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気カードを用いたプリ
ペイドカードシステムにおいて自販機等に搭載する磁気
カード記録再生装置とそのカード走行方向変更装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、キャシュレス時代に対応して、テ
レホンカードに代表される磁気カードを用いたプリペイ
ドカードシステムの運用が盛んとなり、缶飲料等の自販
機を含めたシステムも実用されてきている。このような
システムにおいて、磁気カードのデータの記録再生を行
なう磁気カード記録再生装置は重要な装置の一つであ
る。磁気カード記録再生装置は、磁気ヘッド上を、磁気
カードを摺接させながら移動させることにより記録再生
を行なうもので、確実な記録再生を行なうにはカードの
走行速度を安定させることが必要である。このため、記
録再生時のカード走行路は直線で構成される。しかし、
自販機に搭載する磁気カード記録再生装置は、自販機の
前面扉に取り付けられるために奥行きが制限され、直線
走行路を水平方向に配置することができない。このた
め、概水平方向から挿入されたカードの走行方向を概垂
直方向に変えて、直線走行路を概垂直方向に設けてい
る。
【0003】以下、図面を参照しながら自販機に搭載さ
れる従来の磁気カード記録再生装置の一例について説明
する。
【0004】図4は従来の磁気カード記録再生装置を示
す。図4において、1は磁気カードで(以後単にカード
と称す)、ポリエチレンテレフタレート(略称PET)
を基材とし裏面に磁性層を形成した構造になっている。
2は磁気カード記録再生装置で、概水平方向から挿入さ
れたカードを概垂直下方向に走行させるカード走行方向
変更路3と、カード走行方向変更路3の終端に接続され
カードのデータの記録再生を行なうための直線走行路4
から構成されるカード走行路を持つ。
【0005】ここで、カード走行方向変更路3の構造に
ついて図5をもとに説明する。図5はカード走行方向変
更路3の断面(図4中のA−A′)の略図で、後述する
駆動ローラと従動ローラは省略している。カード走行方
向変更路3は湾曲形状を形成するために、カード外周側
湾曲部材3aとカード内周側湾曲部材3bから構成さ
れ、その内側表面(カード接触面)は凹凸のない平坦面
である。即ち、カードの走行方向の変更は、カード1が
カード外周側湾曲部材3aの湾曲面に沿って走行するこ
とにより行なわれる。
【0006】再び図4に戻り、磁気カード記録再生装置
2の構成を説明する。カード走行方向変更路3はその始
端付近に配置された第一の駆動ローラ5aと従動ローラ
5bと、その中央付近に配置された第二の駆動ローラ5
cと従動ローラ5dと、その終端付近に配置された第三
の駆動ローラ5eと従動ローラ5fから構成される。直
線走行路4はその中央付近に配置された第四の駆動ロー
ラ5gと従動ローラ5hから構成される。各駆動ローラ
と従動ローラはカード接触面を硬質の弾性材で構成さ
れ、カード1を挟み込んだ状態で連動する機構になって
いる。また、第一,第二,第3及び第四の駆動ローラと
従動ローラはそれぞれカード長(約86mm)よりやや短
めの間隔で配置され、カード1をカード走行方向変更路
3の始端から直線走行路4の終端まで走行させる構成に
なっている。ここで、第一の駆動ローラ5aと従動ロー
ラ5bから第三の駆動ローラ5eと従動ローラ5fまで
の間隔はカード外周側湾曲部3aに沿ってカード長より
長いために、第二の駆動ローラ5cと従動ローラ5dが
必要になる。6は正転逆転可能なモータで、四つの駆動
ローラに駆動力を与えている。四つの駆動ローラへの駆
動力は、モータ6,第一の駆動ローラ5a,第二の駆動
ローラ5c,第三の駆動ローラ5eそして第四の駆動ロ
ーラ5gに設けられたプーリ7a,7b,7c,7d,
7e,7f,7g,7hと、ベルト8a,8b,8c,
8dにより伝達される。9は磁気ヘッドで、第四の駆動
ローラ5g付近に配置され、カード1の走行により磁気
ヘッドのギャップ上をカード1の磁性面が摺接すること
によりデータの記録再生を行なう。10a,10bそし
て10cは第一,第二そして第三カード位置検出手段
で、第一カード検出手段10aは第一の従動ローラ5b
付近に配置されてカード1の挿入と排出を検出し、第二
カード検出手段10bは第四の従動ローラ5h付近に配
置されて磁気ヘッド9による読み書きの開始と終了を検
出し、第三カード検出手段10cは直線走行路4の終端
付近に配置されてカード1の走行の終了を検出する。各
カード検出手段はフォトインタラプタにより構成され、
発光部と受光部をカード走行路に対して配置される。1
1はカード挿入口である。
【0007】以上のように構成された磁気カード記録再
生装置について、以下にその動作を説明する。
【0008】まず、カード挿入口11に挿入されたカー
ド1を第一カード検出手段10aにより検出し、モータ
6を正転させて第一の駆動ローラ5aと従動ローラ5b
でカード1を挟み紺で引き込みも、続いて第二の駆動ロ
ーラ5cと従動ローラ5dによりカード走行方向変更路
3を走行させる。次に、第三の駆動ローラ5eと従動ロ
ーラ5fによりカード走行方向変更路3から直線走行路
4を走行させて、第二カード検出手段10bによりカー
ド1を検出すれば磁気ヘッド9によるデータの再生(読
み取り)処理を開始する。この時カード1の走行は第四
の駆動ローラ5gと従動ローラ5hにより行なわれる。
そして、第三カード検出手段10cによりカード1を検
出すればデータの再生処理を終了し、モータ6を停止さ
せてカード1の走行を停止させる。この後、自販機等に
よる物品の販売を行ない、カード1の記録データが確定
すれば、モータ6を逆転させて第四の駆動ローラ5gと
従動ローラ5hでカード1を挟み込んで排出方向に走行
させ磁気ヘッド9によるデータの記録(書き込み)処理
を開始する。そして、第二カード検出手段10bにより
カード1の通過を検出すればデータの記録処理を終了
し、モータ6を停止させてカード1の走行を停止させ
る。データの記録処理終了後、確認のために前述の再生
処理と同様にしてデータの再生処理を行ない、記録デー
タと再生データが一致すれば、モータ6を逆転させてカ
ード1を排出方向に走行させる。そして、第一カード検
出手段10aによりカード1の排出を検出すればモータ
6を停止させて一連の処理を終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、カード走行方向変更路3の構成が複雑に
なり、駆動ローラと従動ローラの対が三ヶ所必要である
ことやカード1を湾曲に走行させるためのカード外周側
湾曲部材3aとカード内周側湾曲部材3bが必要である
こと等、部品点数が多くなるばかりでなく、カード走行
方向変更路3の湾曲面でカード1との接触面積が大きい
ため摩擦力が大きくなり大きなモータトルクが必要にな
る。また、カード1が湾曲面を走行するために走行距離
が長くなりカード走行方向変更路3の通過に時間がかか
る等の欠点を有していた。
【0010】本発明は上記欠点に鑑み、少ない部品点数
で大きなモータトルクを必要とせず、またカード走行方
向変更路3の走行距離を短くし短時間で通過できるカー
ド走行方向変更装置と磁気カード記録再生装置を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記欠点を解決するため
に本発明のカード走行方向変更装置は、カードを走行さ
せるために駆動力が付与された駆動ローラと、駆動ロー
ラとの間でカードを挟み込むカード侵入側の第一従動ロ
ーラと、駆動ローラと第一従動ローラから送り出された
カードの走行方向を成す平面より駆動ローラから見て反
対側に中心軸を配置し駆動ローラとの間でカードを挟み
込む第二従動ローラとからなるという構成を備えたもの
である。
【0012】さらに、第一従動ローラと第二従動ローラ
を中心軸方向から見て前後に配置したことを特長とする
ものである。
【0013】さらに、第一従動ローラの直径と第二従動
ローラの直径をほぼ同寸法としたことを特長とするもの
である。
【0014】また、本発明の磁気カード記録再生装置
は、カードの先端が駆動ローラと第一従動ローラの間に
侵入し、かつ、駆動ローラと第一従動ローラの中心軸を
含む平面とカード侵入方向がほぼ直交する位置に複数の
上記カード走行方向変更装置を配置したカード走行方向
変更路と、カードを直線的に走行させる直線走行路と、
駆動ローラに駆動力を与えるモータと、直線走行路に配
置され磁気データの記録と再生を行なう磁気ヘッドとか
らなるという構成を備えたものである。
【0015】
【作用】本発明のカード走行方向変更装置は上記した構
成によって、駆動ローラと第一従動ローラ間に侵入した
カードはこの二つのローラに挟まれて走行し、カードの
先端が第二従動ローラに到達した時、第二従動ローラの
中心軸はカードの走行面より駆動ローラから見て反対側
に配置されているので、カードの先端は駆動ローラ側に
曲がり駆動ローラと第二従動ローラに挟まれて走行し、
カードの走行方向を変更することが可能となり、カード
を湾曲に走行させるための部品を削減できるとともに、
大きな摩擦力が生じないので大きなモータトルクを必要
としない。
【0016】さらに、第一従動ローラと第二従動ローラ
を中心軸方向から見て前後に配置することにより、第一
従動ローラと第二従動ローラの中心軸間の距離が二つの
従動ローラの半径の合計より短い場合でも二つの従動ロ
ーラが接触しないように配置することができる。
【0017】さらに、第一従動ローラの直径と第二従動
ローラの直径をほぼ同寸法とすることにより、カードを
正逆両方向で走行させる場合にカードが第一従動ローラ
側から侵入してカードの先端が第二従動ローラと衝突し
た時の衝撃力とカードが第二従動ローラ側から侵入して
カードの先端が第一従動ローラと衝突した時の衝撃力を
同程度にすることができ、必要なモータトルク設計が容
易になる。
【0018】また、本発明の磁気カード記録再生装置は
上記した構成によって、一つのカード走行方向変更装置
から排出されたカードを次のカード走行方向変更装置に
円滑に侵入させることができるので、概水平方向から概
垂直方向へのカードの走行方向の変更が正逆両方向で円
滑にできるとともに、直線的なカード走行方向変更路を
構成でき、走行距離短縮による駆動ローラの削減と通過
時間の短縮が可能となる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。尚、従来と同構成のものは同番号を付
し、詳細な説明は割愛する。
【0020】図1,図2及び図3は一実施例における磁
気カード記録再生装置を示すもので、図1において、1
は磁気カードであり、2は磁気カード記録再生装置で、
カード走行方向変更路3と、緒栓走行路4から構成され
る。水平方向から挿入されたカード1の走行方向を垂直
下方向に変更するカード走行方向変更路3はカード挿入
口11付近に配置された第一のカード走行方向変更装置
12aと直線走行路4の始端付近に配置された第二のカ
ード走行方向変更装置12bとよりなり、さらに、第一
のカード走行方向変更装置12aは駆動ローラ13aと
第一従動ローラ14aと第二従動ローラ15aとよりな
り、第二のカード走行方向変更装置12bは駆動ローラ
13bと第一従動ローラ14bと第二従動ローラ15b
とよりなる。また、直線走行路4はその中央付近に配置
された直線走行路駆動ローラ16と直線走行路従動ロー
ラ17から構成される。各駆動ローラと従動ローラはカ
ード接触面を硬質の弾性材で構成され、カード1を挟み
込んだ状態で連動する機構になっている。また、第一の
カード走行方向変更装置12aの第二従動ローラ15a
から第二のカード走行方向変更装置12bの第一従動ロ
ーラ14bまでの距離と、第二のカード走行方向変更装
置12bの第二従動ローラ15bから直線走行路4の直
線走行路従動ローラ17までの距離はそれぞれカード長
(約86mm)よりやや短めの間隔とし、カード1をカー
ド走行方向変更路3の始端から直線走行路4の終端まで
走行させる構成になっている。ここで、第一のカード走
行方向変更装置12aの第二従動ローラ15aから第二
のカード走行方向変更装置12bの第一従動ローラ14
bまでの走行路は、直線で構成されるために従来の湾曲
面の走行路と比べて短くなりカード長以下にできる。6
は正転逆転可能なモータで、三つの駆動ローラに駆動力
を与える。三つの駆動ローラへの駆動力は、モータ6,
直線走行路駆動ローラ16,第二のカード走行方向変更
装置12bの駆動ローラ13bそして第一のカード走行
方向変更装置12aの駆動ローラ13aに設けられたプ
ーリ18a,18b,18c,18d,18e,18f
と、ベルト19a,19b,19cにより伝達される。
9は磁気ヘッドで、直線走行路駆動ローラ16付近に配
置される。10a,10bそして10cは第一,第二そ
して第三カード位置検出手段で、第一カード検出手段1
0aは第一のカード走行方向変更装置12aの第一従動
ローラ14a付近に配置されてカード1の挿入と排出を
検出し、第二カード検出手段10bは直線走行路従動ロ
ーラ17付近に配置されて磁気ヘッド9による読み書き
の開始と終了を検出し、第三カード検出手段10cは直
線走行路4の終端付近に配置されてカード1の走行の終
了を検出する。11はカード挿入口である。
【0021】次に、カード走行方向変更路3と第一及び
第二のカード走行方向変更装置12a,12bについて
詳細に説明する。図2はカード走行方向変更路3の構成
図である。カード走行方向変更路3は上述のように第一
のカード走行方向変更装置12aと第二のカード走行方
向変更装置12bから構成されている。第一のカード走
行方向変更装置12aの第一従動ローラ14aは、カー
ド挿入口11より挿入されたカード1の先端が駆動ロー
ラ13aと第一従動ローラ14aの間に侵入し、かつ、
駆動ローラ13aと第一従動ローラ14aの中心軸を含
む平面(B−B′)とカード挿入方向を成す平面(C−
C′)が直交する位置に配置され、第二従動ローラ15
aは、カード挿入方向を成す平面(C−C′)より駆動
ローラ13aから見て反対側に中心軸を持つ位置に配置
され、カード1は駆動ローラ13aと第二従動ローラ1
5aの中心軸を含む平面(D−D′)と直交する方向に
送り出される。また、第二のカード走行方向変更装置1
2bの第一従動ローラ14bは、第一のカード走行方向
変更装置12aの駆動ローラ13aと第二従動ローラ1
5aから送り出されたカード1の先端が駆動ローラ13
bと第一従動ローラ14bの間に侵入し、かつ、駆動ロ
ーラ13bと第一従動ローラ14bの中心軸を含む平面
(E−E′)とカード1の走行方向を成す平面(F−
F′)が直交する位置に配置され、第二従動ローラ15
bは、カード1の走行方向を成す平面(F−F′)より
駆動ローラ13bから見て反対側に中心軸を持つ位置に
配置され、カード1は駆動ローラ13bと第二従動ロー
ラ15bの中心軸を含む平面(G−G′)と直交する方
向に送り出される。この位置関係により、第一のカード
走行方向変更装置12aの駆動ローラ13aと第二従動
ローラ15aの中心軸を含む平面(D−D′)と、第二
のカード走行方向変更装置12bの駆動ローラ13bと
第一従動ローラ14bの中心軸を含む平面(E−E′)
は平行し、平面(D−D′)と平面(E−E′)はカー
ド1の走行方向を成す平面(F−F′)と直交する。こ
こで、カード走行方向変更装置12a(12b)の第一
従動ローラ14a(14b)と第二従動ローラ15a
(15b)は、直径の寸法が同じで、中心軸間の距離よ
りも各従動ローラの半径の合計の方が大きいので中心軸
方向から見て前後に配置されている。
【0022】次に、カード走行方向変更装置についてさ
らに詳細に説明する。図3は第一のカード走行方向変更
装置12aの概略構成図である。駆動ローラ13a,第
一従動ローラ14aそして第二従動ローラ15aの各中
心軸を結んで形成される三角形の各内角を角度A,角度
B,角度Cとし、カード1の走行方向変更角度を角度
X,角度Xの補角を角度Dとする。また、カード1は駆
動ローラ13aと第一従動ローラ14aの中心軸を含む
平面及び駆動ローラ13aと第二従動ローラ15aの中
心軸を含む平面と直交するものとすると、角度Dは(数
1)より角度Bと角度Cの和となり、角度Xはその補角
となる。
【0023】
【数1】
【0024】本実施例では角度Bと角度Cをそれぞれ6
7.5°とし、角度Dを135°,角度Xを45°とす
る。即ち、第一のカード走行方向変更装置12aによる
カード1の走行方向変更角度は45°である。また、第
二のカード走行方向変更装置12bによるカード1の走
行方向変更角度も45°とすると、二つ合わせて90°
になる。これにより、水平方向から挿入されたカード1
の走行方向を垂直下方向に変更することができる。
【0025】以上のように構成された磁気カード記録再
生装置について、以下にその動作を説明する。
【0026】まず、水平方向からカード挿入口11に挿
入されたカード1を第一カード検出手段10aにより検
出し、モータ6を正転させて第一のカード走行方向変更
装置12aの駆動ローラ13aと第一従動ローラ14a
でカード1を挟み込んで引き込み、カード1の先端が第
二従動ローラ15aに衝突すると第二従動ローラ15a
の中心軸はカードの走行面より駆動ローラ13aから見
て反対側にあるためカード1の先端は駆動ローラ13a
側に曲がり駆動ローラ13aと第二従動ローラ15aに
挟まれて走行し、第二のカード走行方向変更装置12b
に向かって送り出される。この時カード1の走行方向変
更角度は45°となる。同様にして第二のカード走行方
向変更装置12bでカード1の走行方向が45°変更さ
れて、カード1は垂直下方向に走行することになる。以
下の処理は従来と同様であるために説明を割愛する。
【0027】以上のようにカード走行方向変更装置12
a(12b)の第二従動ローラ15a(15b)の中心
軸を第二従動ローラ15a(15b)へのカード侵入方
向を成す平面(C−C′(F−F′))より駆動ローラ
13a(13b)から見て反対側に配置することによ
り、カード1を駆動ローラ13a(13b)側に曲げる
ことができるので湾曲部材等の部品点数を削減できると
ともにカード走行方向変更に伴う摩擦力を軽減できる。
【0028】さらに、第一従動ローラ14a(14b)
と第二従動ローラ15a(15b)を中心軸方向から見
て前後に配置したので各従動ローラの中心軸間の距離が
各従動ローラの半径の合計より短い場合でも二つの従動
ローラが接触しないように配置することができる。
【0029】さらに、第一従動ローラ14a(14b)
と第二従動ローラ15a(15b)の直径を同寸法とし
たのでカードを正逆両方向で走行させる場合にカードが
第一従動ローラ側から侵入してカードの先端が第二従動
ローラと衝突した時の衝撃力とカードが第二従動ローラ
側から侵入してカードの先端が第一従動ローラと衝突し
た時の衝撃力を同程度にすることができ、必要なモータ
トルク設計が容易になる。
【0030】また、第一のカード走行方向変更装置12
aの駆動ローラ13aと第二従動ローラ15aの中心軸
を含む平面(D−D′)と、第二のカード走行方向変更
装置12bの駆動ローラ13bと第一従動ローラ14b
の中心軸を含む平面(E−E′)が平行し、かつ、カー
ド1の走行方向を成す平面(F−F′)と直交する位置
に45°の変更角度を持つ第一及び第二のカード走行方
向変更装置12a,12bを配置したので水平方向から
垂直下方向へのカードの走行方向の変更が正逆両方向で
円滑にできるとともに、第一のカード走行方向変更装置
12aから第二のカード走行方向変更装置12bへの走
行路を直線で構成でき、走行距離短縮による駆動ローラ
の削減と通過時間の短縮が可能となる。
【0031】尚、本実施例では第一及び第二のカード走
行方向変更装置12a,12bとも走行方向変更角度を
45°としたが、これを個々に異なる角度としても同様
の効果が得られることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明のカード走行方向変
更装置は、カードを走行させるために駆動力が付与され
た駆動ローラと、駆動ローラとの間でカードを挟み込む
カード侵入側の第一従動ローラと、駆動ローラと第一従
動ローラから送り出されたカードの走行方向を成す平面
より駆動ローラから見て反対側に中心軸を配置し駆動ロ
ーラとの間でカードを挟み込む第二従動ローラとからな
るという構成を備えたものであるから、カードを湾曲に
走行させるための部品を削減できるとともに、大きな摩
擦力が生じないので大きなモータトルクを必要としな
い。
【0033】さらに、第一従動ローラと第二従動ローラ
を中心軸方向から見て前後に配置したことを特長とする
ものであるから、第一従動ローラと第二従動ローラの中
心軸間の距離が二つの従動ローラの半径の合計より短い
場合でも二つの従動ローラが接触しないように配置する
ことができる。
【0034】さらに、第一従動ローラの直径と第二従動
ローラの直径をほぼ同寸法としたことを特長とするもの
であるから、カードを正逆両方向で走行させる場合にカ
ードが第一従動ローラ側から侵入してカードの先端が第
二従動ローラと衝突した時の衝撃力とカードが第二従動
ローラ側から侵入してカードの先端が第一従動ローラと
衝突した時の衝撃力を同程度にすることができ、必要な
モータトルク設計が容易になる。
【0035】また、本発明の磁気カード記録再生装置
は、カードの先端が駆動ローラと第一従動ローラの間に
侵入し、かつ、駆動ローラと第一従動ローラの中心軸を
含む平面とカード侵入方向がほぼ直交する位置に複数の
上記カード走行方向変更装置を配置したカード走行方向
変更路と、カードを直線的に走行させる直線走行路と、
駆動ローラに駆動力を与えるモータと、直線走行路に配
置され磁気データの記録と再生を行なう磁気ヘッドとか
らなるという構成を備えたものであるから、一つのカー
ド走行方向変更装置から排出されたカードを次のカード
走行方向変更装置に円滑に侵入させることができるの
で、概水平方向から概垂直方向へのカードの走行方向の
変更が正逆両方向で円滑にできるとともに、直線的なカ
ード走行方向変更路を構成でき、走行距離短縮による駆
動ローラの削減と通過時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における磁気カード記録
再生装置の構成図
【図2】第一の実施例におけるカード走行方向変更装置
の構成図
【図3】第一の実施例におけるカード走行方向変更装置
の概略構成図
【図4】従来の磁気カード記録再生装置の構成図
【図5】図4のカード走行方向変更路の断面の略図
【符号の説明】
1 磁気カード 2 磁気カード記録再生装置 3 カード走行方向変更路 4 直線走行路 6 モータ 9 磁気ヘッド 12a,12b カード走行方向変更装置 13a,13b 駆動ローラ 14a,14b 第一従動ローラ 15a,15b 第二従動ローラ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードと、カードを走行させるために駆
    動力が付与された駆動ローラと、駆動ローラとの間でカ
    ードを挟み込むカード侵入側の第一従動ローラと、駆動
    ローラと第一従動ローラから送り出されたカードの走行
    方向を成す平面より駆動ローラから見て反対側に中心軸
    を配置し駆動ローラとの間でカードを挟み込む第二従動
    ローラとよりなるカード走行方向変更装置。
  2. 【請求項2】 第一従動ローラと第二従動ローラを中心
    軸方向から見て前後に配置したことを特長とする請求項
    1記載のカード走行方向変更装置。
  3. 【請求項3】 第一従動ローラの直径と第二従動ローラ
    の直径をほぼ同寸法としたことを特長とする請求項1記
    載のカード走行方向変更装置。
  4. 【請求項4】 カードの先端が駆動ローラと第一従動ロ
    ーラの間に侵入し、かつ、駆動ローラと第一従動ローラ
    の中心軸を含む平面とカード侵入方向がほぼ直交する位
    置に複数のカード走行方向変更装置を配置したカード走
    行方向変更路と、カードを直線的に走行させる直線走行
    路と、駆動ローラに駆動力を与えるモータと、直線走行
    路に配置され磁気データの記録と再生を行なう磁気ヘッ
    ドとからなる磁気カード記録再生装置。
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