JP2956604B2 - Atmシステムにおけるバッファ配備装置 - Google Patents

Atmシステムにおけるバッファ配備装置

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JP2956604B2
JP2956604B2 JP8227132A JP22713296A JP2956604B2 JP 2956604 B2 JP2956604 B2 JP 2956604B2 JP 8227132 A JP8227132 A JP 8227132A JP 22713296 A JP22713296 A JP 22713296A JP 2956604 B2 JP2956604 B2 JP 2956604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現用系と予備系に
おける送信ATMセル順序列を一致させるフォーマット
変換バッファの配備を行うATMシステムにおけるバッ
ファ配備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ATM(Asynchronous Transfer m
ode:非同期転送モード)通信システムでは、装置内でS
DH(Synchronous Digital Hierarchy:同期転送)フレ
ームのオーバヘッド部及びペイロード部にATMセルが
挿入されたフォーマット(フルスペックATM構成)か
ら、SDHフレームのペイロード部のみにATMセルが
挿入されたフォーマット(SDHフレーム構成)に変換
して伝送路に送出している。
【0003】図2は、このSDHフレーム構成のフォー
マット(CCIT勧告、G.708に準拠)を示す図で
ある。図2のフォーマットは、セクションオーバヘッド
部SOH及びパスオーバーヘッド部POHを有してい
る。残余部分はペイロード部、有効データ部である。
【0004】このフォーマット例では、1ローに入るセ
ル数が5セルであり、1ローのバイト数は260バイト
である。また、1セルのバイト数は53バイトとなって
いる。そのため、各ローのオーバヘッドからATMセル
の先頭までのバイト数がa,bに示すように各ローで異
なっている。
【0005】図3はATM通信装置の送信側の要部構成
を示すブロック図である。図3のATM通信装置の送信
側は、ATMセルのクロスコネクトを行うためのスイッ
チ(SW)部40及び装置内ATMセルフォーマットか
ら伝送路ATMフォーマットに変換するフォーマット変
換部41からなる。このSW部40のSWバッファ40
a、かつ、フォーマット変換バッファ41aによって、
ATMセルのクロスコネクトを行い、かつ、装置内AT
Mセルフォーマットから伝送路ATMフォーマットに変
換している。
【0006】この二つのSWバッファ40a及びフォー
マット変換バッファ41aによって、伝送路利用率0.
95のランダムトラヒックで10-10 の単位時間でのシ
ステム処理量であるスループット特性を確保するように
している。さらに、フォーマット変換バッファ41a
で、伝送路上におけるSDHフレームのオーバヘッド部
でのATMセルデータの読み出しが行われないようにバ
ッファリングされるデータを吸収している。
【0007】このようなATM通信装置では、SWバッ
ファ40aにバッファリングされる有効データが少な
く、SWバッファ40aの読み出し側で有効データを含
まない空きセルを挿入する場合、フォーマット変換バッ
ファ41aの書き込み側で一度、空きセルを廃棄し、フ
ォーマット変換バッファ41aのアンダフロー時に再
度、読み出し側で空きセルを挿入することによって、フ
ォーマット変換バッファ41aの容量の低減が可能であ
る。
【0008】しかし、SWバッファ40aに多数の有効
セルがバッファリングされて連続的に読み出され、フォ
ーマット変換バッファ41aに有効セルが連続的に書き
込まれるようなピークレート時には、書き込み側で空き
セルを廃棄できないため、同様のスループット特性を確
保するためには、200セル以上の大容量のSWバッフ
ァ40a及びフォーマット変換バッファ41aが必要に
なる。
【0009】また、ATM通信装置では伝送路での無瞬
断切り替えを行う必要がある。図4は、このような伝送
路無瞬断切り替えを行うATM通信装置の送信側におけ
る現用系及び予備系の一例を示すブロック図である。
【0010】このようなATM通信装置の送信側では、
伝送路上での無瞬断切り替えを行うために現用系と予備
系との送信ATMセルの順序列を一致させる必要があ
る。このため、フォーマット変換部バッファの書き込み
側で一度、空きセルを廃棄してフォーマット変換部バッ
ファでのアンダフロー時に再度、読み出し側で空きセル
を挿入している。
【0011】この場合、SDHフレームのオーバヘッド
部と読み出すATMセルとの位相関係及びバッファセル
量が現用系と予備系とで異なると、空きセルの挿入位置
が両系間で相違するため、両系の送信ATMセル(有効
セルと空きセル)の順序列を一致させる処理が必要にな
る。この順序列を一致させる処理として、フォーマット
変換部バッファの書き込み側で装置内の空きセルを選別
して廃棄する空きセル廃棄処理と、このフォーマット変
換部バッファのアンダフロー時の読み出し側で伝送路空
きセルを挿入する処理を行っている。
【0012】さらに、このアンダフロー時の現用系から
予備系にリセット信号を送出して、バッファ動作の同時
初期化を行うための同時初期化処理と、現用系から予備
系に対してSDHフレームのオーバヘッド部に対するA
TMセルの先頭位置をフレームごとに通知し、その位相
関係を一致させる位相関係一致処理を行っている。
【0013】また、このようなATM通信システムに関
する従来例としては、特開平4ー157844号公報、
特開平5ー240356号公報に開示されている技術が
知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では、スループット特性を確保し、かつ、フォーマッ
ト変換バッファを数セル程度の小容量に低減することが
困難である。また、SDHフレームのオーバヘッド部と
読み出すATMセルとの位相関係及びバッファセル量が
現用系と予備系で異なる際に、空きセル廃棄処理、伝送
路空きセル挿入処理、同時初期化処理及び位相関係一致
処理を行う、それぞれの回路が必要となる。
【0015】すなわち、現用系と予備系における送信A
TMセル順序列を一致させるフォーマット変換バッファ
周辺の回路構成が複雑化する。したがって、信号処理規
模及び装置規模が増大化するという欠点があった。
【0016】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、伝送路利用率0.95のラ
ンダムトラヒックで10-10 のスループット特性を確保
し、かつ、フォーマット変換バッファの容量を数セル程
度に低減できるとともに、現用系及び予備系における送
信ATMセル順序列を一致させるフォーマット変換バッ
ファの周辺回路が簡素化され、その信号処理規模及び装
置規模を縮小できるATMシステムにおけるバッファ配
備装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ATMセルのクロスコネク
ト及び装置内用のATMセルフォーマットを伝送路用A
TMセルフォーマットへ変換し、所定伝送路利用率での
ランダムトラヒックで所定スループット特性を確保し、
かつ、伝送路上のSDHフレームのオーバヘッド時に
TMセルデータの読み出しを行わずにバッファリングで
のデータを吸収する際のATMシステムにおけるバッフ
ァ配備装置にあって、読み出し側ではSDHフレームの
オーバヘッド時にATMセルデータを読み出さずに、一
定速度でATMセルデータをバッファリングし、かつ、
書き込み側でダミーセルを廃棄し、ダミーセル以外の全
てのセルの読み込み及び読み出しを連続して行うフォー
マット変換部と、読み出し側で一定速度に相当するダミ
ーセルを生成するスイッチ部とを備える構成としてあ
る。
【0018】請求項2記載のATMシステムにおけるバ
ッファ配備装置は、ATMセルデータのバッファリング
量が増加しないように、予め生成したスイッチ部の読み
出し側で一定速度のダミーセルを、スイッチ部で吸収す
ることによって、所定伝送路利用率でのランダムトラヒ
ックで所定スループット特性を確保し、かつ、フォーマ
ット変換部の書き込み側で、ダミーセルを検出して非書
き込みに制御する構成としてある。
【0019】請求項3記載のATMシステムにおけるバ
ッファ配備装置は、ATM通信装置における受信側での
伝送路無瞬断切り替えを行うために、送信側で送信デー
タのATMセル順序列を現用系と予備系とで一致させる
場合、ダミーセルを検出した際の非書き込み制御による
フォーマット変換部でアンダーフロー及びオーバフロー
が発生しない特性を利用し、主信号のATMセルに対し
て、ダミーセル以外の全ての有効セル及び空きセルを書
き込み、この書き込んだ全セルを読み出す構成としてあ
る。
【0020】請求項4記載のATMシステムにおけるバ
ッファ配備装置は、前記フォーマット変換部として、装
置内用のATMセルフォーマットを伝送路用ATMセル
フォーマットへ変換し、小容量のフォーマット変換バッ
ファと、フォーマット変換バッファの書き込み側でダミ
ーセルを廃棄するための判定を行うダミーセル廃棄手段
とを有し、前記スイッチ部として、ATMセルのクロス
コネクトを処理する大容量のスイッチバッファと、スイ
ッチバッファの書き込み側で装置内空きセルを廃棄する
空きセル判定手段と、スイッチバッファの読み出し側で
ダミーセルを生成して挿入するためのダミーセル生成手
段と、ダミーセル生成手段でのダミーセルの挿入タイミ
ングを制御するダミーセル挿入タイミング生成手段とを
備える構成としてある。
【0021】請求項5記載のATMシステムにおけるバ
ッファ配備装置は、伝送路利用率0.95のランダムト
ラヒックで10-10 の単位時間のシステム処理量である
スループット特性を確保する構成としてある。
【0022】このような構成からなる発明のATMシス
テムにおけるバッファ配備装置は、ATMセルのクロス
コネクト及び装置内用のATMセルフォーマットを伝送
路用ATMセルフォーマットへ変換し、伝送路利用率
0.95のランダムトラヒックで10-10 の単位時間の
システム処理量を確保するスループット特性を確保し、
かつ、伝送路上のSDHフレームのオーバヘッド時に
TMセルデータの読み出しを行わずにバッファリングで
のデータを吸収している。
【0023】この際、ATMセルデータのバッファリン
グ量が増加しないように予め生成したスイッチ部の読み
出し部で一定速度に相当するダミーセルを、スイッチ部
で吸収することによって、所定伝送路利用率でのランダ
ムトラヒックで所定スループット特性を確保し、フォー
マット変換部の書き込み側で、ダミーセルを検出して非
書き込みに制御している。
【0024】この場合、書き込むATMセルデータ及び
SDHフレームのオーバヘッドの長さは予め定まってお
り、フォーマット変換部のバッファがオーバーフロー及
びアンダーフローが発生しないためのダミーセルの生成
タイミングが決定できる。フォーマット変換部では、書
き込み側でダミーセルを廃棄するため、フォーマット変
換バッファの容量を、例えば、数セル程度に低減できる
ようになり、その装置規模が縮小される。
【0025】本発明のATMシステムにおけるバッファ
配備装置は、ATM通信装置における受信側での伝送路
無瞬断切り替えを行うために、送信側で送信データのA
TMセル順序列を現用系と予備系とで一致させている。
すなわち、ダミーセルを検出した際の非書き込み制御に
よりフォーマット変換部でアンダーフロー及びオーバフ
ローが発生しない特性を利用し、主信号のATMセルに
対して、ダミーセル以外の全ての有効セル及び空きセル
を書き込み、この書き込んだ全セルを読み出している。
【0026】このように、ATM通信装置で伝送路無瞬
断切り替えを行うために送信側で送信データのATMセ
ル順序列を現用系と予備系とで一致させている。この結
果、現用系及び予備系における送信ATMセル順序列を
一致させるフォーマット変換バッファの周辺回路が簡素
化され、その信号処理規模及び装置規模が縮小されるこ
とになる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明のATMシステムに
おけるバッファ配備装置の実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明のATMシステムにおけ
るバッファ配備装置の実施形態における構成を示すブロ
ック図である。図1の実施形態は、ATMセルのクロス
コネクトを行うための現用系スイッチ(SW)部A1
と、装置内ATMセルフォーマットから伝送路ATMフ
ォーマットに変換する現用系フォーマット変換部A2と
を有している。さらに、同一構成の予備系スイッチ(S
W)部B1及び予備系フォーマット変換部B2を有して
いる。
【0028】現用系SW部A1(予備系SW部B1、以
下、括弧内は予備系)は、入力データS1(S21)が
供給され、SWバッファのデータ書き込み側で、装置内
空きセルを廃棄するための判定を行う空きセル判定回路
1(21)と、この空きセル判定回路1(21)からの
空きセル指示信号S2(S22)に基づいて生成したラ
イト側制御信号S3(S23)を出力するライト側制御
回路2(22)と、ライト側制御回路2(22)からの
ライト側制御信号S3に基づいて生成したライトアドレ
スカウント値信号S4(S24)を送出するライト側ア
ドレスカウンタ3(23)とを有している。
【0029】また、入力データS1(S21)が供給さ
れ、要求されるスループット特性を確保するための大容
量のスイッチ(SW)バッファ4(24)と、このSW
バッファ4(24)のデータ読み出し側でダミーセルを
挿入するためのダミーセル生成回路5(25)とが設け
られている。また、SWバッファ4(24)からの転送
データS5(S25)又はダミーセル生成回路5(2
5)からのダミーセルデータS6(S26)をリード側
制御信号S8(S28)で選択した転送データS11,
S12を出力する選択回路6(26)と、リード側制御
信号S8(S28)に基づいて生成したリードアドレス
カウント値信号S7(S27)をSWバッファ4(2
4)へ出力するリード側アドレスカウンタ7(27)と
を有している。
【0030】さらに、読出セルパルスS9(S29)に
基づいて生成したダミーセル挿入タイミング信号S10
(S30)を出力するダミーセル挿入タイミング生成回
路8(28)と、ダミーセル挿入タイミング生成回路8
(28)からのダミーセル挿入タイミング信号S10
(S30)に基づいて生成したリード側制御信号S8
(S28)を送出するリード側制御回路9(29)とを
有している。
【0031】現用系フォーマット変換部A2(予備系フ
ォーマット変換部B2)は、選択回路10(30)から
の転送データS13(S33)が入力され、フォーマッ
ト変換バッファ14(34)の書き込み側でダミーセル
を廃棄するための判定を行ったダミーセル指示信号S1
4(S34)を出力するダミーセル判定回路11(3
1)と、ダミーセル指示信号S14(S34)に基づい
て生成したライト側制御信号S15(S35)を出力す
るライト側制御回路12(32)と、ライト側制御信号
S15(S35)に基づいて生成したライトアドレスカ
ウント値信号S16(S36)を出力するライト側アド
レスカウンタ13(33)とが設けられている。
【0032】また、ライト側アドレスカウンタ13(3
3)からのライトアドレスカウント値信号S16(S3
6)又はリードアドレスカウント値信号S18(S3
8)に基づいて読み出し又は書き込みが行われる数セル
分程度の小容量のバッファであるフォーマット変換バッ
ファ14(34)と、リードアドレスカウント値信号S
18(S38)をフォーマット変換バッファ14(3
4)に出力するリード側アドレスカウンタ15(35)
とを有している。
【0033】次に、この実施形態の動作について説明す
る。現用系SW部A1及び現用系フォーマット変換部A
2の動作について説明する。予備系SW部B1及び予備
系フォーマット変換部B2も同様に動作する。まず、現
用系SW部A1では、入力データS1に対して空きセル
判定回路1で空きセルを判定する。ここから装置内空き
セルを検出した際の空きセル指示信号S2をライト側制
御回路2に入力する。ライト側制御回路2からのライト
側制御信号S3をライト側アドレスカウンタ3に入力
し、ここからのライトアドレスカウント値信号S4をS
Wバッファ4に送出して、書き込み側(入力側)での装
置内空きセルのSWバッファ4への非書き込みの制御を
行う。
【0034】SWバッファ4は伝送路利用率0.95の
ランダムトラヒックで10-10 のスループット特性を確
保するために約200セル程度の大容量のバッファを用
いている。このSWバッファ4の読み出し側では、スイ
ッチング制御に基づいて各ポートごとにATMセルデー
タを出力する。この際、各ポートごとに読み出すべき有
効セルがバッファリングされている場合、この有効セル
を出力し、有効セルがバッファリングされていない場
合、空きセルを出力する。
【0035】また、SDHフレームのオーバヘッド(O
H)部にはATMセルデータを読み出さないため、現用
系フォーマット変換部A2のフォーマット変換バッファ
14では、一定速度でATMセルデータがバッファリン
グされる。このバッファリング量が増加しないように、
SWバッファ4の読み出し側では、前記の二種類のセル
(有効セル、空きセル)の他に、その一定速度に相当す
るダミーセルを生成する。
【0036】ここで書き込むATMセルデータの長さ
は、例えば、54バイトである。すなわち、53バイト
のATMセルデータと装置内冗長1バイトが加算された
ものであり、SDHフレームのオーバヘッドの長さは2
70バイトごとに10バイトである。したがって、ダミ
ーセルを挿入すべき一定速度は、この2点から計算でき
ることになる。具体的には53セル中1セルの割合でダ
ミーセルを挿入する。以上のダミーセルをダミーセル生
成回路5で生成し、この生成したダミーセルデータS6
を選択回路6で切り替えて転送データS11,S12と
して送出する。
【0037】次に、現用系フォーマット変換部A2で
は、その書き込み側のダミーセル判定回路11で転送デ
ータS13からダミーセルの検出を判定する。この判定
で検出したダミーセル指示信号S14をライト側制御回
路12へ出力する。ライト側制御回路12は、ダミーセ
ルを検出したダミーセル指示信号S14によって、ライ
ト側制御信号S15をライト側アドレスカウンタ13へ
送出する。ここからのライトアドレスカウント値信号S
16をフォーマット変換バッファ14へ送出する。この
ダミーセルを検出した場合は、フォーマット変換バッフ
ァ14で転送データS13の書き込みを行わない。
【0038】ここで適切なダミーセル量は、すでに現用
系SW部A1におけるSWバッファ4の読み出し側で制
御されている。したがって、現用系フォーマット変換部
A2におけるフォーマット変換バッファ14で、ダミー
セル以外の全ての有効セル、空きセルの書き込み及び読
み出しを行うことによって、セルのバッファリング量が
極めて少ない範囲での変動となり、数セル程度の小容量
のフォーマット変換バッファ14でもオーバフロー及び
アンダフローが発生しなくなる。
【0039】このようなダミーセルの生成、廃棄を行わ
ない場合は、現用系SW部A1におけるSWバッファ4
で多数の有効セルがバッファリングされて、連続的に読
み出され、また、現用系フォーマット変換部A2におけ
るフォーマット変換バッファ14に有効セルが連続的に
書き込まれるようなピークレート時は、書き込み側で空
きセルを廃棄できない。このため、伝送路利用率0.9
5のランダムトラヒックで10-10 のスループット特性
を確保するために約200セル程度の大容量のバッファ
が必要になってしまうが、この実施形態では、この点が
改善されることになる。
【0040】次に、現用系(現用系SW部A1、現用系
フォーマット変換部A2)及び予備系(予備系SW部B
1、予備系フォーマット変換部B2)における送信AT
Mセルの順序列の一致について説明する。前記のように
ダミーセルの生成、廃棄を行わない場合、フォーマット
変換バッファ14におけるオーバーフローを回避するた
め、書き込み側で空きセルの検出及び廃棄を行い、か
つ、バッファリングされたATMセルがない場合は、読
み出し側で空きセルの生成及び挿入を行う必要がある。
この場合、一般的にはSDHフレームのオーバヘッド部
と、読み出すATMセルの位相関係及びバッファリング
セル量が現用系及び予備系で異なる。
【0041】このため、空きセルの挿入位置も、この両
系間で異なり、送信ATMセル順序列が一致しない。こ
の一致を行わせるためには、図2、図4に示す従来例の
ように、SDHフレームのオーバヘッド部と、読み出す
ATMセルのセル位置の関係を、現用系から予備系へ通
知するためのセル位置バイト係数回路と、両系のバッフ
ァリング量を同一にするため、現用系のバッファのアン
ダーフロー時に予備系へリセット信号を通知し、バッフ
ァ動作の同時初期化を行うための回路が必要になる。
【0042】しかし、この実施形態のように、ダミーセ
ル以外の有効セルと空きセルを、フォーマット変換バッ
ファ14(34)で全てのセルの書き込み、読み出しを
行い、かつ、フォーマット変換バッファ14(34)で
は、オーバーフロー、アンダーフローが発生しないよう
にしているため、両系間における送信ATMセル順序列
を一致させるためのフォーマット変換バッファ14(3
4)の周辺回路が簡素化される。すなわち、構成が簡素
化されることになる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2,4,5記載のATMシステムにおけるバッファ
配備装置によれば、ATMセルデータのバッファリング
量が増加しないように予め生成したスイッチ部の読み出
し部で一定速度に相当するダミーセルを、スイッチ部で
吸収することによって、所定伝送路利用率でのランダム
トラヒックで所定スループット特性を確保し、フォーマ
ット変換部の書き込み側で、ダミーセルを検出して非書
き込みに制御している。
【0044】この結果、フォーマット変換部のバッファ
がオーバーフロー及びアンダーフローが発生しないため
のダミーセルの生成タイミングが決定され、また、フォ
ーマット変換部では、書き込み側でダミーセルを廃棄す
るため、フォーマット変換バッファの容量を、例えば、
数セル程度に低減できるようになり、その装置規模を縮
小できるようになる。
【0045】請求項1,3,4,5記載のATMシステ
ムにおけるバッファ配備装置によれば、ダミーセルを検
出した際の非書き込み制御によりフォーマット変換部で
アンダーフロー及びオーバフローが発生しない特性を利
用し、主信号のATMセルに対して、ダミーセル以外の
全ての有効セル及び空きセルを書き込み、この書き込ん
だ全セルを読み出して、送信側で送信データのATMセ
ル順序列を現用系と予備系とで一致させ、ATM通信装
置における受信側での伝送路無瞬断切り替えを行ってい
る。
【0046】この結果、現用系及び予備系における送信
ATMセル順序列を一致させるフォーマット変換バッフ
ァの周辺回路が簡素化され、その信号処理規模及び装置
規模を縮小できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のATMシステムにおけるバッファ配備
装置の実施形態における構成を示すブロック図である。
【図2】従来例にあってSDHフレーム構成のフォーマ
ットを示す図である。
【図3】従来例にあってATM通信装置の送信側の要部
構成を示すブロック図である。
【図4】従来例にあって伝送路無瞬断切り替えを行うA
TM通信装置の送信側における現用系及び予備系の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
A1 現用系SW部 A2 現用系フォーマット変換部 B1 予備系SW部 B2 予備系フォーマット変換部 1,21 空きセル判定回路 2,22 ライト側制御回路 3,23 ライト側アドレスカウンタ 4,24 SWバッファ 5,25 ダミーセル生成回路 6,26 選択回路 7,27 リード側アドレスカウンタ 8,28 ダミーセル挿入タイミング生成回路 9,29 リード側制御回路 10,30 選択回路 11,31 ダミーセル判定回路 12,32 ライト側制御回路 13,33 ライト側アドレスカウンタ 14,34 フォーマット変換バッファ 15,35 リード側アドレスカウンタ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATMセルのクロスコネクト及び装置内
    用のATMセルフォーマットを伝送路用ATMセルフォ
    ーマットへ変換し、所定伝送路利用率でのランダムトラ
    ヒックで所定スループット特性を確保し、かつ、伝送路
    上のSDHフレームのオーバヘッド時にATMセルデー
    タの読み出しを行わずにバッファリングでのデータを吸
    収する際のATMシステムにおけるバッファ配備装置に
    あって、読み出し側ではSDHフレームのオーバヘッド
    時にATMセルデータを読み出さずに、一定速度でAT
    Mセルデータをバッファリングし、かつ、書き込み側で
    ダミーセルを廃棄し、ダミーセル以外の全てのセルの読
    み込み及び読み出しを連続して行うフォーマット変換部
    と、 読み出し側で前記一定速度に相当するダミーセルを生成
    するスイッチ部と、 を備えることを特徴とするATMシステムにおけるバッ
    ファ配備装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のATMシステムにお
    けるバッファ配備装置において、 ATMセルデータのバッファリング量が増加しないよう
    に予め生成したスイッチ部の読み出し側で一定速度のダ
    ミーセルを、前記スイッチ部で吸収することによって、
    所定伝送路利用率でのランダムトラヒックで所定スルー
    プット特性を確保し、かつ、フォーマット変換部の書き
    込み側で、前記ダミーセルを検出して非書き込みに制御
    することを特徴とするATMシステムにおけるバッファ
    配備装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載のATMシステムにお
    けるバッファ配備装置において、 ATM通信装置における受信側での伝送路無瞬断切り替
    えを行うために、送信側で送信データのATMセル順序
    列を現用系と予備系とで一致させる場合、ダミーセルを
    検出した際の非書き込み制御によるフォーマット変換部
    でアンダーフロー及びオーバフローが発生しない特性を
    利用し、主信号のATMセルに対して、ダミーセル以外
    の全ての有効セル及び空きセルを書き込み、この書き込
    んだ全セルを読み出すことを特徴とするATMシステム
    におけるバッファ配備装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載のATMシステムにお
    けるバッファ配備装置において、 前記フォーマット変換部として、 装置内用のATMセルフォーマットを伝送路用ATMセ
    ルフォーマットへ変換し、小容量のフォーマット変換バ
    ッファと、 前記フォーマット変換バッファの書き込み側でダミーセ
    ルを廃棄するためのダミーセル廃棄手段とを有し、 前記スイッチ部として、 ATMセルのクロスコネクトを処理する大容量のスイッ
    チバッファと、 前記スイッチバッファの書き込み側で装置内空きセルを
    廃棄するための判定を行う空きセル判定手段と、 前記スイッチバッファの読み出し側でダミーセルを生成
    して挿入するためのダミーセル生成手段と、 前記ダミーセル生成手段でのダミーセルの挿入タイミン
    グを制御するダミーセル挿入タイミング生成手段と、 を備えることを特徴とするATMシステムにおけるバッ
    ファ配備装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1記載のATMシステムにお
    けるバッファ配備装置において、伝送路利用率0.95
    のランダムトラヒックで10-10 の単位時間のシステム
    処理量であるスループット特性を確保することを特徴と
    するATMシステムにおけるバッファ配備装置。
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