JP2956141B2 - 黒色印刷インキ組成物 - Google Patents

黒色印刷インキ組成物

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black
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ink
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は黒色印刷インキ組成物に関するものであり、
より詳しくは光学適性並びに流動適性の優れた黒色印刷
インキ組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来より、書籍、新聞、雑誌、各種パンフレット等の
各種印刷分野において、種々の黒色印刷インキが使用さ
れている。黒色印刷インキ処方中の顔料主成分としては
一般にカーボンブラックが使用されている。黒色印刷イ
ンキはカーボンブラックの他、通常、色調調節剤、オイ
ル、ワニスまたは水および他化合物よりなる液体媒体中
に分散させている。
〔発明が解決しようとする課題〕
黒色印刷インキの処方に適したカーボンブラック顔料
の調製に際しては、カーボンブラックが顔料として必要
な性質が具備されていることに加えて、高付加価値化、
多様化に対応するカーボンブラックの開発が強く要請さ
れている。
一般に、黒色印刷インキとして、もっとも望まれてい
るカーボンブラックの性質は良好な流動性、高い黒色度
又は肉見(マストーン)及び高い着色力である。また適
当なベヒクルにカーボンブラックを分散する際に一般的
に使用される分散機は剪断力が比較的弱いので、カーボ
ンブラックの分散性の良否も重要な要因である。
近年の印刷の高速化に伴い、特に、オフセット印刷に
おいては、他の印刷方式に比べて印刷後のインキの厚み
が薄いため、同一の黒色度を出すために多量のカーボン
ブラックが配合される。カーボンブラックを多量に配合
した場合には著しくインキの流動性が悪くなる。このた
めに高い黒色度を維持したままインキの流動性がよいも
のが望まれている。
インキの流動性をよくするにはカーボンブラックの配
合量を減らすか又はカーボンブラック粒子径や吸油量を
変更することで流動性のみの変更は可能であるが、イン
キ自体の黒色濃度や分散性などに影響し、インキとして
のバランスを崩してしまい、目的のものが得られないと
いう難点があった。そこで黒色顔料であるカーボンブラ
ックにその解決の要素があるとしてカーボンブラックの
改質が要求されている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、このような課題を解決すべく鋭意検討
したところ、カーボンブラックに微量のアミン化合物を
添着することにより、これらの問題が改良させることを
見いだした。すなわち黒色顔料としてアミン化合物を添
着したカーボンブラックを配合することによって所望の
インキの黒色度や処方を大幅に変えることなく、流動性
の良い黒色印刷インキを提供出来ることを見出し本発明
に到達した。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の黒色インキ組成物で用いる黒色顔料として
は、通常のインキ用途に用いるカーボンブラック、具体
的には粒子径は10〜100mμ、DBP吸油量は20〜350ml/100
gの範囲にあり、好ましくは、950℃での揮発分組成中の
酸素化合物から算出した酸素量がカーボンブラックに対
して5mg/g以上、更に好ましくは10〜100mg/gの範囲にあ
るカーボンブラックが挙げられる。
オゾンガス、酸素含有ガス、硝酸等の酸化剤で公知の
酸化処理によりカーボンブラックの表面に酸素化合物を
付加させても良い。
本発明で用いる黒色顔料はかかるカーボンブラックに
アミン化合物を添着したものであり、かかるカーボンブ
ラックに対するアミン化合物の添着量はカーボンブラッ
クに対して0.01〜2.0重量%が好適に使用できる。添着
量は0.01重量%以下であると顕著な効果が得られず、ま
た2.0重量%以上であると添着量の割合に比べて効果が
得られない。アミン化合物としては炭素原子が4以下の
直鎖又は側鎖よりなるアミン化合物が使用され具体的に
は1・4ジアミノブタン、1・3ジアミノプロパン、1
・2ジアミノプロパン、エチレンジアミン等が好適に使
用される。
黒色印刷インキのベヒクルはアマニ油やアルキド樹
脂、フェノール樹脂などを鉱物油に溶解したものであ
り、この中に黒色顔料であるカーボンブラック、その他
ヒドロパーオキシド等の乾燥剤、カルナバ蝋のようなワ
ックス等を混練してインキとなる。
これらの配合割合は分散機の種類、使用するカーボン
ブラックの種類あるいはワニスの種類により異なるが、
一般的にはインキにカーボンブラック5〜20重量%、樹
脂ワニス20〜60重量%、アマニ油5〜25重量%、溶剤10
〜30重量%、色調調節剤0〜15重量%、乾燥剤1〜3重
量%である。
分散方法としては、上記組成物を縦型攪拌機、三本ロ
ールミルのようなロール練肉機、サンドミル等の分散機
を用いて、混合・分散してインキ組成物を得られる。
以上の様にして得られた黒色印刷インキは黒色度を保
持したまま、流動性を向上させた優れたものである。
〔実施例〕
本発明を実施例にて更に詳細に説明する。
実施例1 カーボンブラック“#40B"(三菱化成(株))30gに
予め1・4ジアミノブタン0.03gを水33gに溶解し、ポリ
エチレン袋に入れ、混合、造粒を行った後、115℃の熱
風乾燥機中で4時間乾燥した。
得られたカーボンブラックを用いて、「表−1」の配
合処方に従い、配合を調製し、「表−2」の方法で練肉
し、「表−3」に従い、物性測定を行い、その結果を
「表−4」に示した。
実施例2 カーボンブラック“#40B"(三菱化成(株))30gに
予め1・4ジアミノブタン0.3gを水33gに溶解し、ポリ
エチレン袋に入れ、混合、造粒を行った後、115℃の熱
風乾燥機中で4時間乾燥した。
得られたカーボンブラックを用いて、「表−1」の配
合処方に従い、配合を調製し、「表−2」の方法で練肉
し、「表−3」に従い、物性測定を行い、その結果を
「表−4」に示した。
実施例3 カーボンブラック“#40B"(三菱化成(株))30gを
ガラス製回転キルンに入れ、オゾンガスの発生量が1時
間当たり1.0g/h発生する空気含有ガス3/hを3時間処
理した。そのカーボンブラックをキルンから取出し、に
予め1・4ジアミノブタン0.3gを水33gに溶解し、ポリ
エチレン袋に入れ、混合、造粒を行った後、115℃の熱
風乾燥機中で4時間乾燥した。
得られたカーボンブラックを用いて、「表−1」の配
合処方に従い、配合を調製し、「表−2」の方法で練肉
し、「表−3」に従い、物性測定を行い、その結果を
「表−4」に示した。
実施例4 カーボンブラック“#40B"(三菱化成(株))30gに
予め1・3ジアミノプロパン0.3gを水33gに溶解し、ポ
リエチレン袋に入れ、混合、造粒を行った後、115℃の
熱風乾燥機中で4時間乾燥した。
得られたカーボンブラックを用いて、「表−1」の配
合処方に従い、配合を調製し、「表−2」の方法で練肉
し、「表−3」に従い、物性測定を行い、その結果を
「表−4」に示した。
実施例5 カーボンブラック“#10B"(三菱化成(株))30gに
予め1・4ジアミノブタン0.3gを水25gに溶解し、ポリ
エチレン袋に入れ、混合、造粒を行った後、115℃の熱
風乾燥機中で4時間乾燥した。
得られたカーボンブラックを用いて、「表−1」の配
合処方に従い、配合を調製し、「表−2」の方法で練肉
し、「表−3」に従い、物性測定を行い、その結果を
「表−4」に示した。
比較例1 カーボンブラック“#40B"(三菱化成(株))を用い
て、「表−1」の配合処方に従い、配合を調製し、「表
−2」の方法で練肉し、「表−3」に従い、物性測定を
行い、その結果を「表−4」に示した。
比較例2 カーボンブラック“#10B"(三菱化成(株))を用い
て、「表−1」の配合処方に従い、配合を調製し、「表
−2」の方法で練肉し、「表−3」に従い、物性測定を
行い、その結果を「表−4」に示した。
比表面積は「ソープトマチック窒素吸着装置」(カル
ロエルバ社製)を用い、B.E.T法で測定した。
揮発分組成はカーボンブラック約0.2gを精秤し、石英
サンプル管に入れ、10-2mmHgまで減圧したら、減圧系を
閉じ、950℃の電気炉に挿入し、カーボンブラックに存
在する酸素化合物や水素化合物を分解・揮発させる。
揮発成分はテプラーポンプを通じて、一定容量のガス
補集管に採取する。ガス量は圧力と温度から計算して求
める。
ガスの組成はガスクロマトグラフィーで分析し、上記
のガス発生量とそれぞれのガスの組成を求める。なお、
電気炉への挿入時間は30分である。
全酸素量は次式で求める。
全酸素量(mg/g)=CO(mg/g)×16/28+CO2(mg/g)×32/44 pHはカーボンブラック10gに蒸留水100mlを加え、ホッ
トプレート上で10分間煮沸し室温まで冷却した後、上澄
み液をデカンテーションし捨て、残りの泥状物のpHをガ
ラス電極pHメーターを用いて測定した。
〔発明の効果〕 本発明により、光学適性並びに流動性の優れた黒色印
刷インキ組成物を得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒色含量として炭素原子が4以下の直鎖又
    は側鎖よりなるアミン化合物をカーボンブラックに対し
    て0.01〜2.0重量%添着したカーボンブラックを含有す
    る黒色印刷インキ組成物。
JP16953890A 1990-06-27 1990-06-27 黒色印刷インキ組成物 Expired - Lifetime JP2956141B2 (ja)

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