JP2956034B2 - 軟質ポリウレタン弾性フォーム - Google Patents

軟質ポリウレタン弾性フォーム

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JP2956034B2
JP2956034B2 JP1332596A JP33259689A JP2956034B2 JP 2956034 B2 JP2956034 B2 JP 2956034B2 JP 1332596 A JP1332596 A JP 1332596A JP 33259689 A JP33259689 A JP 33259689A JP 2956034 B2 JP2956034 B2 JP 2956034B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車用や家具用のシートクッションとして
有用な、低密度で反発弾性の改良された、発泡助剤とし
てのフロンを全く使用しないか、大幅にフロン使用量を
削減できる軟質ポリウレタン弾性フォームに関するもの
である。
(従来の技術) 軟質ポリウレタン弾性フォームは、特にその高い弾性
を利用し、家具や自動車、電車などのシートクッション
材として広く利用されている。従来のシートクッション
材としては工業的には、軟質ポリウレタンスラブフォー
ムとして連続的に大量生産されたブロックフォームを必
要な大きさに裁断したり、或は所謂ホットキュアー方式
やコールドキュアー方式によるモールド(金型)成形し
て生産されてきた。これらは、いずれもポリイソシアネ
ートとしては、主としてトルエンジイソシアネート(以
下TDIと略す)が用いられてきた。また、ホットキュア
ーフォームに比べて反発弾性、生産性を改善したシステ
ムとして、使用するポリオールの分子量を高め、第一級
水酸基含量を高めたシートクッション用高弾性フォーム
の開発が進められてきており、イソシアネートとしては
TDI単独又はTDIとポリメリックMDI(アニリンとホルム
アルデヒドとを縮合反応させ、ついでホスゲン化するこ
とにより得られた粗製物MDIより、蒸留精製過程を経て
4,4′−MDIの一部を取り出した残留物ポリイソシアネー
トを指し、4,4′−MDI 60〜40重量部、3官能以上のポ
リメチレンポリフェニルポリイソシアネート40〜60重量
部から成る。)の混合物(TDI含量約80部)が使用され
ている(以下TDI系イソシアネートと略す)。
近年、省エネルギー、生産速度のさらなる向上等の改
良要求とともに、工業的にジフェニルメタンジイソシア
ネート類(以下MDI系イソシアネートと略す)が大量に
生産されるにつれ、従来よりも安価に供給されるように
なり、ポリイソシアネートとしてMDI系のものを使用す
るシートクッション材が注目されるようになってきた。
しかし、純粋なジフェニルメタンジイソシアネート(以
下MDIと略す)は融点が約40℃であり、室温で固体であ
るため軟質ポリウレタン弾性フォーム用原料として使用
するとき取り扱いが不便であり、古くから低温安定性改
良研究が行われてきた。例えばMDI異性体を使用する
(特公昭58−458)方法、プレポリ変性を行う(特公昭6
0−15649)方法等の提案が既に成されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、MDI系イソシアネートを用いた方法による軟
質ポリウレタン弾性フォームの製造方法では省エネルギ
ー、生産速度の向上には有効であるが、反面、TDI系イ
ソシアネートによるコールド・キュアー軟質ポリウレタ
ン弾性フォームに比べフォームの反発弾性が低下しMDI
系イソシアネートを用いたシートクッションの乗り心地
性が低下するという耐え難い欠点がある。さらに発泡剤
に水のみを使用した場合、フォーム密度が十分に低下し
ないため製品のコストが上がり、フォーム密度を従来の
TDIによるコールド・キュアー軟質ポリウレタン弾性フ
ォーム同等とし、コストの維持を計るためには環境破壊
の可能性が問題となっているフロン発泡剤の使用が必要
不可欠であるという重大な欠点を持っている。省エネル
ギー性、生産性の向上を保持したままで、高い反発弾性
値を保持して乗り心地性を損なわず、フロン発泡剤の使
用量を削減し得る、又はフロンを全く使用しない技術が
求められている。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の従来法の問題点を解決すべく種
々検討した結果、ポリイソシアナネート成分としてMDI
とTDIの混合物及び/又はその誘導体と官能基数3以上
のポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートを下記
に示す割合で混合使用することによって、MDI系イソシ
アネートの低温安定性を高め、MDI系軟質ポリウレタン
弾性フォームの特徴である省エネルギー、生産速度の向
上等を損なわずに反発弾性を改良し、フロン発泡剤を使
用せずに低密度化が達成出来ることを見い出し、この知
見に基ずき本発明を完成した。
すなわち本発明は、 (1)少なくとも2個のヒドロキシル基を有し、そのヒ
ドロキシル基の少なくとも15モル%が第1級ヒドロキシ
ル基である分子量1000から20000のポリオール成分と、
少なくとも2個のイソシアネート基を有するポリイソシ
アネート成分とを、発泡剤、触媒及びその他の適宜の助
剤の存在下で、かつ、酸化アンチモン、ポリハロゲン化
芳香族化合物及びアルミナ三水化物の不存在下に反応さ
せて軟質ポリウレタン弾性フォームを製造するに当た
り、該ポリイソシアネート成分が、 (a)ジフェニルメタンジイソシアネートとトルエンジ
イソシアネートの混合物及び/またはこれらの誘導体混
合物と、 (b)官能基数3以上のポリフェニルポリメチレンポリ
イソシアネートから成るポリイソシアネートであり、 該ポリイソシアネート成分(a+b)100重量部に対
して(b)成分が多くとも18重量部であり、かつ該ポリ
イソシアネート成分100重量部に対してトルエンジイソ
シアネート及び/またはその誘導体の総量が10重量部を
超え50重量部以下であり、残部がジフェニルメタンジイ
ソシアネート及び/またはその誘導体である製造方法に
よって得られたフリー発泡でのコア密度が15〜45kg/m3
であり、反発弾性が60〜69%、かつ、引裂き強度が0.50
〜0.60kg/cmであることを特徴とする軟質ポリウレタン
弾性フォーム、 (2)ジフェニルメタンジイソシアネートとトルエンジ
イソシアネートの混合物及び/またはこれらの誘導体の
イソシアネート基含量が41.0〜20.0%であることを特徴
とする(1)項記載の軟質ポリウレタン弾性フォーム、 (3)イソシアネート基とこれと反応し得る活性水素原
子との比率(NCO/H)が0.50〜1.50である(1)項記載
の軟質ポリウレタン弾性フォーム、 を提供するものである。
本発明におけるフリー発泡でのコア密度の測定法につ
いて述べると、このコア密度とは、それぞれ22±2℃に
温調したレジンプレミックスとイソシアネート組成物と
の混合物を、6秒間激しく撹拌混合して反応混合物を
得、これを6リットルの容器に入れて室温で約10分間放
置後、発泡膨張しフォーム化した軟質フォームを取り出
し、翌日軟質フォームの中心部をコアとして100mm×100
mm×50mmの大きさに切り出して測定したときの密度をい
う。
本発明に使用するジフェニルメタンジイソシアネート
とトルエンジイソシアネートとは2,4′−メチレンビス
フェニルイソシアネート(2,4′−MDI)を含む4,4′−
メチレンビスフェニルイソシアネート又は4,4′−メチ
レンビスフェニルイソシアネート(4,4′−MDI)と、2,
6−トルエンジイソシアネート(2,6−TDI)を含む2,4−
トルエンジイソシアネート(2,4−TDI)又は2,4−トル
エンジイソシアネートの混合物であり、これらの誘導体
混合物とはウレタン基、カルボジイミド基、ウレトンイ
ミン基、アロファネート基、ビュウレット基を含む、TD
I又はMDIの変性品を少なくとも一方に含む混合物であ
り、例えばMDI誘導体とTDI誘導体の混合物、MDIとTDI誘
導体の混合物及びMDI誘導体とTDIの混合物があげられ
る。
また、官能基数3以上のポリフェニルポリメチレンポ
リイソシアネートとはアニリンとホルムアルデヒドとを
縮合反応させ、次いでホスゲン化することによって得ら
れる粗製物MDIより、蒸留過程を経て4,4′−MDIの一部
を取り出した残留物ポリイソシアネート中の多核体オリ
ゴマーを指す(式1)。この残留物ポリイソシアネート
(以下ポリメリックMDIと略す)中には官能基数3以上
のポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートは40〜
60重量%が含まれているものである。〔例えば三井東圧
化学(株)MDI−CR200(国際イソシアネート協会編、19
82年4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートの取り
扱いのに関する推奨に記載のアルコール法による分析に
よれば、MDI−CR200中の官能基数3以上のポリフェニル
ポリメチレンポリイソシアネートの含量は45重量%であ
る。)〕 該ポリイソシアネート成分100重量部に対して官能基
数3以上のポリフェニルポリメチレンポリイソシアネー
ト成分の割合は18重量部以下である。官能基数3以上の
ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート成分の割
合が18重量部を越える場合には反発弾性向上の効果が得
られないと同時にフォーム引裂強度及び伸び率が低下
し、シートクッションとして必要な性能が得られない。
トルエンジイソシアネート及び/またはその誘導体と
は、TDIまたはウレタン基、カルボジイミド基、ウレト
ンイミン基、アロファネート基、ビュウレット基を含
む、TDIの変性品を含むTDIである。
該ポリイソシアネート成分100重量部に対してトルエ
ンジイソシアネート及び/またはその誘導体の割合は10
重量部を超え50重量部以下である。トルエンジイソシア
ネート及び/またはその誘導体の割合が低すぎる場合に
は、反発弾性は向上しない。また、該ポリイソシアネー
トの低温貯蔵安定性が著しく低下する。さらにフォーム
の密度が十分に低下しない。トルエンジイソシアネート
及び/またはその誘導体の割合が50重量部を越えた場合
には、ポリオール成分とイソシアネート成分を混合反応
させたときの硬化速度が遅く生産性が低下する。
ジフェニルメタンジイソシアネートとトルエンジイソ
シアネート混合物及び/またはこれらの誘導体のイソシ
アネート基含量は41.0〜20%が好ましい。イソシアネー
ト基含量が少なすぎると、反発弾性の向上及びフォーム
低密度化の効果が得られないことがある。
本発明に使用するポリオールは水、多価ヒドロキシ化
合物[例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,
3−及び1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,2−ヘキシレングリコール、1.10−デカンジオー
ル、1,2−シクロヘキサンジオール、2−ブテン−1,4−
ジオール、3−シクロヘキサン−1,1−ジメタノール、
4−メチル−3−シクロヘキサン−1,1−ジメタノー
ル、3−メチレン−1,5−ペンタンジオール、(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−1−プロパノール−4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−1−ブタノール、5−(2−ヒド
ロキシプロポキシ)−1−ペンタノル、1−(2−ヒド
ロキシプロポキシ)−2−オクタノール、3−アリロキ
シ−1,5−ペンタンジオール、3−(o−プロペニルフ
ェノキシ)−1,2−プロパンジオール、2,2′−ジイソプ
ロピリデンビス(p−フェニレンオキシ)ジエタノー
ル、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−
トリメチロールエタン、1,1,1−トリメチロールプロパ
ン、3−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,2−プロパン
ジオール、3−(2−ヒドロキシプロピル)−1,2−プ
ロパンジオール、2,4−ジメチル−2−(2−ヒドロキ
シエトキシ)−メチルペンタンジオール−1,5,1,1,1−
トリス〔(2−ヒドロキシ)メチル〕・エタン、1,1,1
−トリス〔(2−ヒドロキシプロポキシ)−メチル〕プ
ロパン、ペンタエリスリット、ソルビット、ショ糖、乳
糖、α−メチルグルコシド、α−ヒドロキシアルキルグ
ルコシド、ノボラック樹脂、りん酸、ポリりん酸(例え
ばトリポリりん酸およびテトラポリりん酸)]、ポリア
ミン類(例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、メチレンオルソクロルア
ニリン、4,4′−ジフェニルメタンジアミン、2,4−トリ
レンジアミン、2,6−トリレンジアミン)又はアルカノ
ールアミン類(例えばトリエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン)にエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン、スチレン
オキシド等の1種又は2種以上を付加せしめて得られる
ポリエーテルポリオール類、又はポリテトラメチレンエ
ーテルグリコールである。又、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、テトラ
メチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサ
メチレングリコール、デカメチレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリット、
ソルビット等の少なくとも2個のヒドロキシル基を有す
る化合物の1種又は2種以上と、マロン酸、マレイン
酸、コハク酸、アジピン酸、酒石酸、ピメリン酸、セバ
シン酸、シュウ酸、フタール酸、テレフタール酸、トリ
メリット酸、ヘミメリット酸等の少なくとも2個のカル
ボキシル基を有する化合物の1種又は2種以上とから得
たポリエステルポリオール、又はポリカプロラクトン等
の環状エステルの開環重合体類も用いられる。さらに特
公昭39−24737号、特公昭41−3473号、特公昭43−22108
号、特公昭44−8230号、特公昭47−47597号、特公昭47
−47999号、特開昭48−34991号、特開昭51−50398号、
特開昭51−70286号、特開昭52−11249号、特開昭53−40
92号、特開昭53−13700号、特開昭54−64264号、特開昭
53−78297号、特開昭54−133599号、特開昭55−5988号
等に記載のポリエーテルポリオール及び/又はポリエス
テルポリオール中でエチレン性不飽和化合物をグラフト
重合させて得られる、いわゆるポリマーポリオール組成
物が用いられる。かかる組成物を調製するのに適当なエ
チレン性不飽和化合物にはアクリロニトリル、スチレン
等がある。さらに、1,2−ポリブタジエンポリオール、
1,4−ポリブタジエンポリオールも用いられる。
上に述べた各種のポリオールは分子量は、通常1000な
いし20000、好ましくは1000ないし8000、特に好ましく
は2000ないし6000である。また、これらポリオールのヒ
ドロキシル価の好ましい範囲は20〜150mgKOH/g、特に好
ましくは24〜56mgKOH/gの範囲のものである。
これらポリオールは単独または混合して用いられる。
本発明においては、場合により少なくとも2個のイソ
シアネートと反応し得る反応性活性水素原子を含有する
架橋剤及び/または鎖延長剤を用いる。これら架橋剤及
び/または鎖延長剤としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、1,3−及び1,4−ブタンジオールなどの単
量体ポリオール、トリエタノールアミン、ジエタノール
アミンなどのアルカノールアミン類、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンな
どの脂肪族ポリアミン、メチレンオルソクロルアニリ
ン、4,4′−ジフェニルメタンジアミン、アニリン、2,4
−トリレンジアミン、2,6−トリレンジアミンなどの芳
香族ポリアミン、及びこれらの活性水素化合物にエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイドなどを付加して得
られるヒドロキシル価200mgKOH/g以上の化合物である。
その他ハイドロキノン、レゾルシン、アニリンなどに
エチレンオキサイド及び/またはプロピレンオキサイド
を付加して得たヒドロキシル価200mgKOH/g以上の化合物
も使用できる。
本発明で使用し得る触媒としては、ポリウレタンフォ
ームに通常用いられるものを用いることができ、特に制
限はないが、例えばアミン系ウレタン化触媒(トリエチ
ルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロパノール
アミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、ヘキ
サデシルジメチルアミン、N−メチルモルホリン、N−
エチルモルホリン、N−オクタデシルモルホリン、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメ
チルエタノールアミン、ジエチレントリアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,N′,N′−
テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N′,N′−テト
ラメチルブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル
−1,3−ブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘ
キサメチレンジアミン、ビス〔2−(N,N−ジメチルア
ミノ)エチル〕エーテル、N,N−ジメチルベンジルアミ
ン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N,N′,
N″,N″−ペンタメチルジエチレントリアミン、トリエ
チレンジアミン、トリエチレンジアミンのギ酸塩及び他
の塩、第一及び第二アミンのアミノ基のオキシルアルキ
レン付加物、N,N−ジアルキルピペラジン類のようなア
ザ環化合物、種々のN,N′,N″−トリアルキルアミノア
ルキルヘキサヒドロキトリアジン類、特公昭52−43517
号のβ−アミノカルボニル触媒、特公昭53−14279号の
β−アミノニトリル触媒等)、有機金属系ウレタン化触
媒(酢酸錫、オクチル酸錫、オレイン酸錫、ラウリン酸
錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジブチル錫ジクロライド、オクタン酸鉛、ナフテン
酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト等)等
がある。これらの触媒は単独又は混合して用い、その使
用量は活性水素をもつ化合物100重量部に対して0.0001
〜10.0部である。
本発明における発泡剤としては、水が用いられるが、
補助発泡剤としてトリクロロモノフルオロメタン、メチ
レンクロライド、ジクロロジフルオロメタン、ペンタン
等の通常のウレタン用発泡剤を単独又は混合して使用で
きる。特に本発明によれば、従来の、MDIを主たるポリ
イソシアネートとして用いる場合よりも、より密度の低
いすなわち発泡度の高い発泡体フォームが得られるた
め、補助発泡剤の削減が可能となる。
本発明における整泡剤としては、ポリウレタンフォー
ムに通常用いられる有機珪素界面活性剤があり、例えば
日本ユニカー社製のL−5309、L−3600等、トーレシリ
コン社製のSRX−274C、SF−2966、PRX−601、SF−2962
等、ゴールドシュミット社製のB−4113、B−4900等で
ある。これら整泡剤の使用量は、活性水素化合物と有機
ポリイソシアネート化合物との総量100重量部に対して
0.1〜5部である。
本発明は以上のほか必要により各種安定剤、充填剤、
着色剤、難燃剤等を使用することができる。
本発明を実施するには、ポリオール、架橋剤、整泡
剤、発泡剤、その他の助剤を所定量混合してレジン成分
とする。
一方ジフェニルメタンジイソシアネート及び/または
その誘導体とポリフェニルポリメチレンポリイソシアネ
ート混合物とトルエンジイソシアネート及び/またはそ
の誘導体との所定量を混合しポリイソシアネート成分と
する。
これら各成分をポリウレタンフォームの製造で通常行
われる方法で撹拌混合し、反応させる。
各成分はイソシアネートインデックス通常0.5〜1.50
で反応させるが、好ましくは0.7〜1.20である。イソシ
アネートインデックスとは、当業者においてしばしば用
いられる、ポリオール、架橋剤等のイソシアネート基
(NCO基)と反応し得る活性水素基(H)の量に必要な
イソシアネート基の量(化学量論量)に対する指数であ
る。例えば、活性水素基の量に相当するイソシアネート
量が使用された場合のイソシアネートインデックスは、
1.00である。イソシアネートインデックスは、下記の計
算式によって計算される。
本発明において、イソシアネートインデックスが0.5
以下である場合には、発泡成形後のフォームは独立気泡
のセルの多いものが得られ、フォーム内部温度の低下と
共にフォームは収縮してしまうことがある。またイソシ
アネートインデックスが1.50以上である場合には、フォ
ーム中の未反応のイソシアネートのために反応硬化が遅
くなり、生産性が劣る結果となることがある。
レジン成分とイソシアネート成分とを、両者の混合比
がイソシアネートインデックスで0.50〜1.50となるよう
に混合しつつ予め30〜60℃に加熱調整した金型へ注入す
る。直ちに蓋を閉じ、常温で3〜4分放置した後、成形
したポリウレタン弾性フォームを型から取り出す。
(発明の効果) 本発明のポリウレタン弾性フォームは従来のMDI系軟
質ポリウレタン弾性フォーム製造における高生産性を維
持しつつ、反発弾性の改良されたものである。また、同
一水量の水(発泡剤)で従来のMDI系軟質ポリウレタン
弾性フォームと比較してフリーコア密度で45kg/m3以下
(15〜45kg/m3)のより低密度のフォーム体が得られる
ため発泡助剤としてのフロン使用量を削減ないしは零に
して得た軟質ポリウレタン弾性フォームである。また本
発明に原料として用いられるイソシアネート組成物は低
温でも液状の低温貯蔵安定性が良好なものである。
(実施例) 以下に実施例、比較例を上げて本発明を具体的に説明
する。
トルエンジイソシアネートはTDIと記し、ジフェニル
メタンジイソシアネートはMDIと記すこととする。
また%は特にことわりの無いかぎり重量%を示すもの
とする。
実施例1、2及び比較例A〜E 表−(1)に示す各種イソシアネートの混合物を100c
cの密封できるガラス容器にいれ、窒素雰囲気下に密栓
し5℃の低温槽に5日間放置して、目視により内容物の
低温貯蔵安定性を評価した。
表−(1)の実施例、及び比較例に見る通り、2,4′
−MDI、ウレトンイミン変性MDI、ウレタン変性MDIの有
無又は使用量に係わらず、TDIを10%を超えて使用した
イソシアネート組成物では5℃で5日間液状を保ってい
たが、TDIの使用量が10%未満のイソシアネート組成物
では、固化または結晶の析出が見られた。
実施例7〜12、比較例F〜J 表−(2)に記載したレジンプレミックス処方のPPG
A、H2O、B−4113、L−1020、A−1、DEOAを表−
(2)に記載した量、容器に取り、十分に撹拌混合し
た。この混合物にF−11Aを表−(2)に記載した量だ
け混合し、レジンプレミックスとした。
また、別の容器にTDI−80/20、4,4′−MDI、2,4′−M
DI、ポリメリックMDI、ウレトンイミン変性MDIの表−
(2)に記載した量を取り、混合しイソシアネート組成
物とした。
22℃2±℃に温調したレジンプレミックス432.8gを取
り、22+2℃に温調したイソシアネート組成物を表−
(2)に記載した量加えて、6秒間激しく撹拌混合後、
6のポリプロピレン製のビーカーに、この反応混合液
をあけて、室温で約10分間放置後、発泡膨張し、フォー
ム化した軟質フォームを取り出し、翌日100mm×100mm×
50mmの大きさに軟質フォームの中心部を切りだし、コア
密度を測定した。
表−(2)に記載したごとく、得られた軟質フォーム
のコア密度は、発泡剤としての水、F−11Aの量が一定
であるにもかかわらず、TDIを10%を超え50%以下使用
したイソシアネート組成物を使用したものでは、31〜36
kg/m3と低く(実施例7〜12)、TDI使用量10%未満のも
ののコア密度は39〜46kg/m3と高く(比較例F〜J)な
った。
4,4′−MDI、ポリメリックMDI、ウレトンイミン変性
体の使用の有無又は使用量によって、軟質フォームのコ
ア密度は大きな影響を受けない。2,4′−MDIを使用した
場合、フォームは多少低密度化する(比較例G、H)が
TDIを10%を超え50%以下使用した場合ほどの低密度化
は見られない。
実施例13〜18、比較例K 表−(3)に記載したレジンプレミックス処方のPPG
A、POP A、H2O、B−4113、L−1020、A−1、DEOA、T
EOAを表−(3)に記載した量、容器に取り、十分に撹
拌混合しレジンプレミックスとした。
また、別の容器にTDI−80/20、4,4′−MDI、2,4′−M
DI、ポリメリックMDI、ウレタン変性MDI、ウレタン変性
TDIの表−(3)に記載した量を取り、混合しイソシア
ネート組成物とした。
22±2℃に温調したレジンプレミックス426.4gを取
り、22±2℃に温調したイソシアネート組成物を表−
(3)に記載した量加えて、6秒間激しく撹拌混合後、
6のポリプロピレン製のビーカーに、この反応混合液
をあけて、室温で約10分間放置後、発泡膨張し、フォー
ム化した軟質フォームを取り出し、翌日100mm×100mm×
50mmの大きさに軟質フォームの中心部を切りだし、コア
密度を測定した。
表−(3)に記載したごとく、得られた軟質フォーム
のコア密度は、発泡剤としての水の量が一定であるにも
かかわらず、TDI又はウレタン変性TDI(TDI誘導体)を1
4〜45%使用したイソシアネート組成物を使用したもの
では、38〜45kg/m3と低く(実施例13〜18)、TDI使用量
10%未満のもののコア密度は60kg/m3と高く(比較例
K)なった。4,4′−MDI、2,4′−MDI、ポリメリックMD
I、ウレタン変性MDI、ウレタン変性TDIの使用の有無ま
たは使用量によって軟質フォームのコア密度は大きな影
響を受けない。
実施例19〜22、比較例L〜P レジンプレミックスおよびイソシアネート組成物を表
−(4)に記載の種類と量を用いて、実施例7〜12、比
較例F〜Jに示した操作により、調整し、実施例7〜1
2、比較例F〜Jに示した方法により、レジンプレミッ
クス432.8部と表−(4)に記載した量(部)のイソシ
アネート組成物を撹拌混合する(レジンプレミックスと
イソシアネートの総量で800g)。
この反応混合液を、予め50℃に温調した350mm×350mm
×100mmのアルミ製テストモールドに注入し、レジンプ
レミックスとイソシアネート組成物の撹拌開始から4分
後にモールド内に発泡膨張した軟質ウレタンフォームを
取り出し、キュアー性の評価を触感により行った。この
フォームの重量を測定し、モールドの容積でフォーム重
量で割った値をフォームのオーバーオール密度とした。
得られた軟質フォームは翌日切断しフォーム中央から10
0mm×100mm×30mmのサンプルを切りだし、反発弾性(JI
S K−6401に準拠)、及び振動特性の評価を行った。
振動特性の評価はIMV LAB co.LTD社製、振動試験装置
VS−50−06を用いて荷重1287g、掃引周波数範囲3〜63H
z、掃引時間30sec.、変位0.1mm(全振幅)にて行った。
振動特性及び反発弾性により乗りごこち性を評価する
ことができると一般に考えられているが、反発弾性はシ
ート・クッションのバネ感の尺度として、また、振動特
性の6Hz伝達率は、6Hzの振動数が人間の内蔵と強震する
振動性であり、乗り物酔いの原因になる有害な振動の伝
達の程度の尺度となる(6Hz伝達率=検出振幅/加振振
幅)。
一般に反発弾性が高いほど、共振振動数(検出振幅最
大時の振動数)が低いほど6Hz伝達率が低下する。
今回測定では加重を1287gとしたが実際の人体を想定
した場合50kgの加重をかける測定が一般的であるため、
50kg加重での6Hzの振動数を式(1)により1287g加重で
の振動数に換算した37.4Hzでの伝達率を6Hz伝達率の尺
度として用いた。
f1(Hz)=f2(Hz)×50kg/1287g=6×6.23=37.4(Hz)・・
・式(1) f1:加重1287gでの加重50kg、6Hzに対応する振動数 f2:6Hz 表−(4)に示したように、イソシアネート組成物中
でTDIを10%を超え50%以下を使用したイソシアネート
組成物を使用して合成された軟質フォームは4分でキュ
アー性はほぼ良好か又は良好である。反発弾性は60〜69
%を示しており、バネ感に優れている。さらに、37.4Hz
伝達率は1を大きく下回り、加えられた振動を効率良く
吸収し軟質フォームに座った人体に振動を極めて伝えに
くくなっており、乗りごこち性に優れている(実施例19
〜22)。一方、比較例L、M、N、Oに示したようにイ
ソシアネート組成物中のTDI量が10%未満のイソシアネ
ート組成物を使用して得られた軟質フォームでは2,4′
−MDIを多く使用した場合(比較例O)を除いてキュア
ー性は良好であるが、反発弾性は51〜54%と低く、37.4
Hz伝達率も1を越えているため、バネ感に乏しく、人体
に有害な振動を、むしろ、増幅して伝えており、乗りご
こち性に劣ることがわかる。
また、比較例Pに示したようにイソシアネート組成物
中でTDIを50%より多く使用した場合、反発弾性は67%
と良好な値を示すが、キュアー性が大きく悪化し、脱型
が困難となり、より長時間のキュアーが必要となり、生
産性を減じる。
実施例25〜30及び比較例Q レジンプレミックスおよびイソシアネート組成物を表
−(5)に記載の種類と量を用いて、実施例13〜18、比
較例Kに示した操作により調整し、実施例13〜18、比較
例Kに示した方法により、レジンプレミックス426.4部
と表−(4)に記載した量(部)のイソシアネート組成
物を撹拌混合する(レジンプレミックスとイソシアネー
トの総量で880g)。
この反応混合液を、予め50℃に温調した350mm×350mm
×100mmのアルミ製テストモールドに注入し、レジンプ
レミックスとイソシアネート組成物の撹拌開始から4分
後にモールド内に発泡膨張した軟質ウレタンフォームを
取り出した。このフォームの重量を測定し、モールドの
容積でフォーム重量で割った値をフォームのオーバーオ
ール密度とした。得られた軟質フォームは翌日切断しフ
ォーム中央から100mm×100mm×30mmのサンプルを切りだ
し、反発弾性(JIS K−6401に準拠)の評価を行った。
実施例25〜30、比較例Qに示したようにイソシアネー
ト組成物中のTDI又はウレタン変性TDI(TDI誘導体)を1
4〜45%使用した場合には、反発弾性は60%〜67%とい
う高い値を示し、乗りごこち性に優れた軟質フォームを
与えるが、TDIの使用量が10%未満の場合には、反発弾
性55%という低い値しか得られない。
実施例31〜33、比較例R、S 表−(6)に記載したレジンプレミックス処方のポリ
オールA、POP A、H2O、B−4113、L−1020、A−1、
DEOA、TEOAを表−(6)に記載した量、容器に取り、十
分に撹拌混合しレジンプレミックスとした。
また、別の容器にTDI−80/20 120部、4,4′−MDI 1
60部、ポリメリックMDI 120部の量を取り、混合しイソ
シアネート組成物とした。
22℃±2℃に温調したレジンプレミックス426.4gを取
り、22±2℃に温調したイソシアネート組成物を表−
(3)に記載した量で加えて、6秒間激しく撹拌混合
後、6のポリプロピレン製のビーカーに、この反応混
合液をあけて、室温で4分間放置後、発泡膨張し、フォ
ーム化した軟質フォームを取り出し、触感によりキュア
ー性を評価した。翌日100mm×100mm×50mmの大きさに軟
質フォームの中心部を切りだし、コア密度を測定した。
実施例31〜33に示したようにINDEX0.5〜1.50の範囲で
は十分に低密度化されたフォーム状態の良好な軟質フォ
ームが、キュアー性良く得られるが、比較例Rのように
INDEX0.50未満で得られた軟質フォームではフォームが
収縮し、フォームのコア密度も大きくなる。また、比較
例Sのように、INDEX1.50より大きい場合には発泡途中
でフォームは崩壊(コラプス)し、軟質フォームは得ら
れない。
実施例35〜38、比較例T レジンプレミックスおよびイソシアネート組成物を表
−(7)に記載の種類と量を用いて、実施例7〜12、比
較例F〜Jに示した操作により、調整し、実施例7〜1
2、比較例F〜Jに示した方法により、レジンプレミッ
クス432.8部と表−(7)に記載した量(部)のイソシ
アネート組成物を撹拌混合する(レジンプレミックスと
イソシアネートの総量で800g)。
この反応混合液を、予め50℃に温調した350mm×350mm
×100mmのアルミ製テストモールドに注入し、レジンプ
レミックスとイソシアネート組成物の撹拌開始から4分
後にモールド内に発泡膨張した軟質ウレタンフォームを
取り出し、キュアー性の評価を触感により行った。この
フォームの重量を測定し、モールドの容積でフォーム重
量で割った値をフォームのオーバーオール密度とした。
得られた軟質フォームは翌日切断し、JIS K−6401に準
拠して引裂強度、伸び、引張強度の測定を行った。
実施例35〜38、比較例Tに示したように、ポリメリッ
クMDIを40%より多く使用したイソシアネート組成物を
使用して得られた軟質フォームは引裂強度、伸び、引張
強度共に大きく低下し、自動車メーカーがクッション材
に要求する機械強度に達しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−172011(JP,A) 特開 昭50−138095(JP,A) 特開 平3−68620(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 18/72 C08J 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2個のヒドロキシル基を有し、
    そのヒドロキシル基の少なくとも15モル%が第1級ヒド
    ロキシル基である分子量1000から20000のポリオール成
    分と、少なくとも2個のイソシアネート基を有するポリ
    イソシアネート成分とを、発泡剤、触媒及びその他の適
    宜の助剤の存在下で、かつ、酸化アンチモン、ポリハロ
    ゲン化芳香族化合物及びアルミナ三水化物の不存在下に
    反応させて軟質ポリウレタン弾性フォームを製造するに
    当たり、該ポリイソシアネート成分が、 (a)ジフェニルメタンジイソシアネートとトルエンジ
    イソシアネートの混合物及び/またはこれらの誘導体混
    合物と、 (b)官能基数3以上のポリフェニルポリメチレンポリ
    イソシアネートから成るポリイソシアネートであり、 該ポリイソシアネート成分(a+b)100重量部に対し
    て(b)成分が多くとも18重量部であり、かつ該ポリイ
    ソシアネート成分100重量部に対してトルエンジイソシ
    アネート及び/またはその誘導体の総量が10重量部を超
    え50重量部以下であり、残部がジフェニルメタンジイソ
    シアネート及び/またはその誘導体である製造方法によ
    って得られたフリー発泡でのコア密度が15〜45kg/m3
    あり、反発弾性が60〜69%、かつ、引裂き強度が0.50〜
    0.60kg/cmであることを特徴とする軟質ポリウレタン弾
    性フォーム。
  2. 【請求項2】ジフェニルメタンジイソシアネートとトル
    エンジイソシアネートの混合物及び/またはこれらの誘
    導体のイソシアネート基含量が41.0〜20.0%であること
    を特徴とする請求項(1)記載の軟質ポリウレタン弾性
    フォーム。
  3. 【請求項3】イソシアネート基とこれと反応し得る活性
    水素原子との比率(NCO/H)が0.50〜1.50である請求項
    (1)記載の軟質ポリウレタン弾性フォーム。
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