JP2955825B2 - 異形断面掘削トンネル掘進機 - Google Patents

異形断面掘削トンネル掘進機

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JP2955825B2
JP2955825B2 JP30773194A JP30773194A JP2955825B2 JP 2955825 B2 JP2955825 B2 JP 2955825B2 JP 30773194 A JP30773194 A JP 30773194A JP 30773194 A JP30773194 A JP 30773194A JP 2955825 B2 JP2955825 B2 JP 2955825B2
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稔 山本
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異形断面のトンネルを
掘進するトンネル掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】異形断面のトンネルを掘進するトンネル
掘進機としては種々のものが知られている。例えば、特
開平3−122398号公報に示すように、シールド本
体に一対の円形第1カッタヘッドを回転自在に設け、こ
の円形第1カッタヘッドの後方に第2カッタヘッドを回
転自在に設けた第1のトンネル掘進機。
【0003】また、特開平4−143398号公報に示
すように、円形となった2つのメインカッタを並設した
2つの本体胴部にそれぞれ設け、その2つの本体胴部の
間にワイパ型揺動カッタを装着した第2のトンネル掘進
機。
【0004】また、特開平4−285294号公報に示
すように、スキンプレートに2つの円形カッター板を配
設し、その2つの円形カッター板間の上下に端部カッタ
ーを配設した第3のトンネル掘削機。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の各トンネル掘進
機によればほぼ長円形断面のトンネルを掘進できるが、
第1のトンネル掘進機であると第2カッタヘッドが一対
の円形カッタヘッドの後方において一対の円形カッタヘ
ッド間に亘って設けてあるので、第1円形カッタヘッド
で掘削した後に掘削できない部分を第2カッタヘッドで
掘削することになり、第2カッタヘッドにより掘削した
後に第1円形カッタヘッドで掘削できない。つまり、第
2カッタヘッドで先行掘削できない。
【0006】また、第1のトンネル掘進機であると第2
カッタヘッドのほぼ半分程度が一対の第1円形カッタヘ
ッドの後方に位置し、第2カッタヘッドの有効掘削部分
が全体のほぼ半分程度となり、第2カッタヘッドが必要
以上に大きくなってしまう。
【0007】第2のトンネル掘進機であるとカッタをワ
イパーのように揺動して掘削するワイパ型揺動カッタを
2つ用いるので駆動源も複数必要となる。またカッタ揺
動時はジャッキ操作を常に切換えねばならず、操作が複
雑になる。さらに揺動カッタ間の部分が掘削できず掘削
残りが生じてしまう。
【0008】第3のトンネル掘進機であると、端部カッ
ターがスキンプレートと平行に回転して2つの円形カッ
ター間の部分を掘削するので、その2つの円形カッター
間の部分を全て掘削できずに掘削残りが生じてしまう。
なお、掘削残りをなくするため中央にカッタを追加する
と、カッタを回転させるための駆動機構が複雑になって
しまう。
【0009】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした異形断面掘削トンネル掘進機を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、掘進機本
体1の前端部に、その前面が掘進方向と直角となり、か
つ回転軸が掘進方向と平行にして取付けた複数の円形カ
ッタヘッド2と、前記掘進機本体1の前端部における隣
接する2つの円形カッタヘッド2間と対向した位置に取
付けたドラムカッタヘッド3を備え、前記ドラムカッタ
ヘッド3は、ギヤボックス27に第1ドラムカッタヘッ
ド20と第2ドラムカッタヘッド21が相対向して回転
自在に取付けられ外周面が前記円形カッタヘッド2の外
周面と略同一曲率の鼓形で、かつ軸方向長さが円形カッ
タヘッド2の直径と略等しく、その第1ドラムカッタヘ
ッド20、第2ドラムカッタヘッド21の回転軸が掘進
方向と直角で、かつ円形カッタヘッド2の前面と平行
で、前記ギヤボックス27の前面に回転カッタ22を取
付け、前記ギヤボックス27内に主駆動軸32と、その
主駆動軸32を第1・第2ドラムカッタヘッド20,2
1と回転カッタ22に連結する傘歯車機構31を設けた
異形断面掘削トンネル掘進機である。第2の発明は、掘
進機本体1の前端上部に大径の円形カッタヘッド2、前
端下部に小径の円形カッタヘッド2を、その前面が掘進
方向と直角となり、かつ回転軸が掘進方向と平行にして
それぞれ取付け、前記掘進機本体1の前端部における隣
接する大径、小径の円形カッタヘッド2間の後部位置に
鼓形で下向きV字状となったドラムカッタヘッド3を、
前記大径の円形カッタヘッド2の外周面に沿って回転
し、その軸方向両端面を大径の円形カッタヘッド2の外
周面と小径の円形カッタヘッド2の外周面を結ぶ仮想直
線に沿って取付けた異形断面掘削トンネル掘進機であ
る。
【0011】
【作 用】第1の発明に係るトンネル掘進機によれ
ば、隣接する2つの円形カッタヘッド2間の掘削できな
い鼓状部分をドラムカッタヘッド3で掘削してほぼ長円
形断面のトンネルを掘進できる。また、ドラムカッタヘ
ッド3を円形カッタヘッド2よりも前方に突出させてド
ラムカッタヘッド3で先行掘削できる。また、ドラムカ
ッタヘッド3の全体が掘削動作するからドラムカッタヘ
ッド3は隣接する2つの円形カッタヘッド2間の掘削で
きない部分と略同一の大きさとなる。また、ドラムカッ
タヘッド3は回転駆動により掘削するから掘削力が大き
く、効率良く掘削できる。また、主駆動軸32を駆動す
ることで第1ドラムカッタヘッド20と第2ドラムカッ
タヘッド21と回転カッタ22が回転し、回転カッタ2
2でギヤボックス27の前方を掘削できる。第2の発明
によれば、大径の円形カッタヘッド2で掘削した大径の
円形断面の上部トンネルと小径の円形カッタヘッド2で
掘削した小径の円形断面の下部トンネルの外周面がドラ
ムカッタヘッド3の掘削によって連続するので、上部が
大径で下部が小径なる長円形状のトンネルを掘削でき
る。
【0012】
【実 施 例】図1と図2に示すように、スキンプレー
トと呼ばれる筒状の掘進機本体1には一対の円形カッタ
ヘッド2が回転自在に設けてあり、その隣接した一対の
円形カッタヘッド2間にドラムカッタヘッド3が回転自
在に設けられている。
【0013】前記掘進機本体1は図3に示すように半円
形断面形状で相対向した第1円弧状部4と第2円弧状部
5を直線状で相互に平行となった第1直線部6と第2直
線部7により一体的に連結した長円形断面の筒状体とな
り、その第1、第2直線図6,7の前端部における長軸
方向の中間部は図1に示すように半円形状に切欠きされ
て切欠凹部8を有している。
【0014】前記一対の円形カッタヘッド2は図1と図
2に示すように円板状の回転体10の前面に複数のビッ
ト11を取付けたもので、その回転体10の後面にフレ
ーム12を介してリング状回転体13が固設しており、
前記掘進機本体1の前部寄りに支持フレーム14が固設
され、この支持フレーム14の第1、第2円弧状部4,
5にリング状支持体15が前方に向けてそれぞれ固設し
てあり、このリング状支持体15に前記リング状回転体
13が軸受16を介して回転自在に支承され、円形カッ
タヘッド2は掘進機本体1の前端面1aよりも若干前方
に突出して第1、第2円弧状部4,5に沿って回転自在
となり、その円形カッタヘッド2の回転軸は掘進方向と
平行で、前面2aは掘進方向と直角である。
【0015】前記支持フレーム14には一対の第1駆動
モータ17が取付けられ、この各第1駆動モータ17で
駆動されるピニオン18が前記各リング状回転体13に
それぞれ設けたリングギヤ19にそれぞれ噛合してい
る。
【0016】前記ドラムカッタヘッド3は図4に示すよ
うに、第1ドラムカッタヘッド20と第2ドラムカッタ
ヘッド21と回転カッタ22を備え、第1、第2ドラム
カッタヘッド20,21は漏斗状の外周面23を有する
ドラム24に複数の取付座25を放射状に固着し、その
取付座25に複数のビット26を取付けたもので、その
ドラム24の小径部がギヤボックス27の上下に相対向
して回転自在に支承され、第1、第2ドラムカッタヘッ
ド20,21の各ビット26の軸方向の配列軌跡は前記
円形カッタヘッド2の外周面と略同一曲率の凹円弧状と
なり、ドラムカッタヘッド3は隣接する一対の円形カッ
タヘッド2間に形成された鼓形の空間部と略同一形状、
具体的には円形カッタヘッド2の外周面と略同一曲率の
鼓形で、軸方向長さが円形カッタヘッド2の外径と略同
一となり前記ギヤボックス27の前面に回転カッタ22
が回転自在に支承され、この回転カッタ22の回転軸は
前記第1、第2ドラムカッタヘッド20,21の回転軸
と90度位相がずれている。
【0017】前記ギヤボックス27には第1ドラムカッ
タヘッド20を駆動する第1駆動軸28と第2ドラムカ
ッタヘッド21を駆動する第2駆動軸29と回転カッタ
22を駆動する第3駆動軸30が設けてあり、この第
1、第2駆動軸28,29は傘歯車機構31を介して主
駆動軸32に連結し、第3駆動軸30は主駆動軸32に
連結している。
【0018】前記傘歯車機構31は図5(a)に示すよ
うに、主駆動軸32に設けた第1駆動傘歯車33を第1
駆動軸28に設けた第1従動傘歯車34に噛合し、主駆
動軸32に設けた第2駆動傘歯車35を中間傘歯車36
を介して第2駆動軸29に設けた第2従動傘歯車37に
噛合してあり、駆動軸32を一方向に駆動すると第1駆
動軸28が他方向に回転し、第2駆動軸29が一方向に
回転する。
【0019】このようであるから、主駆動軸32を駆動
すると第1ドラムカッタヘッド20と第2ドラムカッタ
ヘッド21が逆方向に回転駆動され、第1、第2ドラム
カッタヘッド20,21の掘削反力がバランスするため
掘進機本体1は掘進方向から外れる力が作用しないよう
になる。
【0020】つまり、第1ドラムカッタヘッド20の掘
削反力と第2ドラムカッタヘッド21の掘削反力が相互
に打ち消し合うから、掘進機本体1にドラムカッタヘッ
ド回転方向の力が作用せずに正しく掘進方向に掘進でき
る。
【0021】また、主駆動軸32、傘歯車機構31はギ
ヤボックス27内に設けられ、第1、第2、第3駆動軸
28,29,30のギヤボックス27貫通部分をシール
材でシールしてあり、これにより傘歯車機構31に泥水
等が流入することを防止できる。
【0022】前記ギヤボックス27は図1に示すように
支持フレーム14の凹湾曲部5寄りに固設されて円形カ
ッタヘッド2より若干前方に突出し、その第1、第2ド
ラムカッタヘッド20,21の回転軸は掘進方向と直角
円形カッタヘッド2の前面2aと平行となり、かつ掘
進方向の位置は円形カッタヘッド2と略同一で、第3駆
動軸30(ドラムカッタヘッド3の軸方向中央部3a)
は2つの円形カッタヘッド2の回転中心2bを結ぶ直線
上に位置し、ドラムカッタヘッド3の各ビット26は一
対の円形カッタヘッド2間において円形カッタヘッド2
の外周面に沿って回転する。
【0023】前記ギヤボックス27の後端部には第2駆
動モータ38が取付けてあり、送水管39で円形カッタ
ヘッド2の裏面側に水を供給して掘削した土砂と水を混
合して泥水とし、泥水を吸引管40で吸引して排出する
ようにしてある。なお泥土状による土砂排出方法に限ら
ず、スクリューコンベヤによる排出でもよい。
【0024】前記傘歯車機構31は図5(b)に示す構
成としても良い。つまり、第1駆動軸28と第2駆動軸
29を一体とし、第3駆動軸30と主駆動軸32を別体
とし、その第3駆動軸30に設けた傘歯車30aを第1
従動傘歯車34に噛合してある。
【0025】このようにすれば、3つの傘歯車で第1、
第2、第3駆動軸28,29,30を回転できる。
【0026】前記傘歯車機構31は図5(c)に示す構
成としても良い。つまり、第1駆動軸28と第2駆動軸
29を別体として自在継手31aで連結し、第3駆動軸
30と主駆動軸32を別体とし、その第3駆動軸30に
設けた傘歯車30aを第1従動傘歯車34に噛合してあ
る。
【0027】このようにすれば、3つの傘歯車で第1、
第2、第3駆動軸28,29,30を回転できるし、第
1駆動軸28と第2駆動軸29をハ字状とすることがで
きる。
【0028】次に掘進動作を説明する。一対の第1駆動
モータ17を駆動して一対の円形カッタヘッド2を回転
すると共に、第2駆動モータ38を駆動してドラムカッ
タヘッド3を回転しながら掘進機本体1を推進して地山
を掘削する。
【0029】これにより、図6の仮想線で示すようにド
ラムカッタヘッド3により鼓形断面の第1トンネル41
を先行掘削し、その後に一対の円形カッタヘッド2,2
により先行掘削した第1トンネル41の両側部掘削して
一対の円形断面の第2トンネル42,42を掘削し、そ
の第一トンネル41と一対の第2トンネル42が連続し
て全体として長円形断面のトンネル43が掘削される。
【0030】このようであるから、一対の円形カッタド
ラム2間の掘削できない鼓形の部分をドラムカッタヘッ
ド3により全て掘削できるし、そのドラムカッタヘッド
3の全体が掘削するのでドラムカッタヘッド3は前記一
対の円形カッタヘッド2間の鼓形の掘削できない部分と
同一大きさで良いからドラムカッタヘッド3は必要の大
きさとなり、全体がコンパクトとなる。しかも、ドラム
カッタヘッド3は回転駆動して掘削するので、その掘削
力が大きい。
【0031】なお、一対の円形カッタヘッド2を反対方
向に回転すれば掘削反力が相互に打ち消し合って正しい
掘進方向に掘進でき、同一方向に回転すれば掘進機本体
1に掘削反力によって掘進方向からずれる力が作用する
から掘進方向の修正などが可能となる。
【0032】次に第2実施例を説明する。図7に示すよ
うに、ドラムカッタヘッド3の第1ドラムカッタヘッド
20のドラム24の大径側端面24aを凸円弧状とし、
第2ドラムカッタヘッド21のドラム24の大径側端面
24aも凸円弧状としてある。このようにすれば、だ円
となった断面形状のトンネルを掘進できる。
【0033】次に第3実施例を説明する。図8に示すよ
うに、4つの円形カッタドラム2を隣接して取付け、隣
接する円形カッタドラム2間にドラムカッタヘッド3が
設けてあり、トンネル掘進機全体が円弧状となってい
る。
【0034】前述の図8のトンネル掘進機によれば長尺
で円弧状断面のトンネルを一度に掘進できる。
【0035】以上の各実施例はドラムカッタヘッド3の
回転中心を円形カッタヘッド2の前面と掘進方向に略同
一位置としたが、図9に示すようにドラムカッタヘッド
3の回転中心を円形カッタヘッド2の前面よりも掘進方
向後側に位置させても良い。
【0036】このようにすれば、掘進機本体1を推進し
てトンネルを掘進する際に一対の円形カッタヘッド2に
より2つの円形断面の第1トンネルが掘進され、その後
にドラムカッタヘッド3により鼓形断面の第2トンネル
が掘進される。つまり、円形カッタヘッド2が掘進残し
た部分をドラムカッタヘッド3で掘進する。これによ
り、砂れき層などの弱い地盤を効率良く掘進できる。
【0037】これに対して、図1に示すようにドラムカ
ッタヘッド3を円形カッタヘッド2よりも前方に突出さ
せたトンネル掘進機の場合には、ドラムカッタヘッド3
でまず掘進し、その後に円形カッタヘッド2で掘進する
ので、円形カッタヘッド2の掘進負荷が減少し、固い地
盤の掘進に好適となる。
【0038】次に第5実施例を説明する。図10と図1
1に示すように、掘進機本体1の上部に設けた一方の円
形カッタヘッド2が大径で下部に設けた他方の円形カッ
タヘッド2が小径となり、その大径の円形カッタヘッド
2が小径の円形カッタヘッド2よりも前方に突出し、そ
の2つの円形カッタヘッド2は大径の回転軸50により
支持フレーム14に回転自在に支承され、ドラムカッタ
ヘッド3は小径の円形カッタヘッド2の後方に位置し、
そのドラムカッタヘッド3の第1駆動軸28と第2駆動
軸29は小径の円形カッタヘッド2に向けてハ字状とな
り、第1ドラムカッタヘッド20と第2ドラムカッタヘ
ッド21が下向きV字状となっている。
【0039】以下その具体構造を図11に基づいて説明
する。主駆動軸32(ドラムカッタヘッド3の軸方向中
央部3a)は大径の円形カッタヘッド2の外周面に接近
した位置となり、第1駆動軸28と第2駆動軸29は主
駆動軸32を中心として一直線に対して大径の円形カッ
タヘッド2より離れる方向に向けて斜めとなり、これに
よって第1ドラムカッタヘッド20と第2ドラムカッタ
ヘッド21は軸方向に対して下向きV字状となってい
る。
【0040】これにより、第1、第2ドラムカッタヘッ
ド20,21の軸方向に配設した複数のビット26が大
径の円形カッタヘッド2の外周面に沿い、第1、第2ド
ラムカッタヘッド20,21のドラム24における大径
側端面24a,24a(ドラムカッタヘッド3の軸方向
両端面)は小径の円形カッタヘッド2に向けて逆ハ字状
で、かつ大径の円形カッタヘッド2の外周面と小径の円
形カッタ2の外周面を結ぶ仮想直線に沿うようになる。
【0041】このようであるから、図12に示すように
大径の円形カッタヘッド2により大径円形断面の上部ト
ンネル51が掘削され、小径の円形カッタヘッド2によ
り小径円形断面の下部トンネル52が掘削されドラムカ
ッタヘッド3により略鼓形断面の中間部トンネル53が
掘削され、その中間部トンネル53の第1、第2直線状
部54,55が上部トンネル51と下部トンネル52に
連続するので、全体としてのトンネル56は上部が大径
で下部が小径なる長円形状となり、下水道などの水が流
れるトンネルとして好適となる。
【0042】以上の各実施例では円形カッタヘッド2、
ドラムカッタヘッド3にビットを取付けたが、図13に
示すようにディスクカッタ60を取付けても良い。
【0043】
【発明の効果】第1の発明に係るトンネル掘進機によれ
ば、隣接する2つの円形カッタドラム2間の掘削できな
い鼓状部分をドラムカッタヘッド3で掘削するので、ほ
ぼ長円形断面のトンネルを掘進できる。また、ドラムカ
ッタヘッド3を円形カッタヘッド2よりも前方に突出さ
せることが可能となるから、ドラムカッタヘッド3で先
行掘削でき、円形カッタヘッド2の掘削抵抗が小さくな
って硬い地盤を効率良く掘削できる。また、ドラムカッ
タヘッド3の全体が掘削動作するからドラムカッタヘッ
ド3は隣接する2つの円形カッタヘッド3間の掘削でき
ない部分と略同一の大きさで良く、全体がコンパクトに
なるし、その掘削できない部分を完全に掘削して掘削残
しが生じることがない。また、ドラムカッタヘッド3は
回転駆動により掘削するから掘削力が大きく、効率良く
掘削できてトンネル掘進機全体の掘削作業効率が向上す
る。また、主駆動軸32を駆動することで第1ドラムカ
ッタヘッド20と第2ドラムカッタヘッド21と回転カ
ッタ22が回転し、回転カッタ22でギヤボックス27
の前方を掘削できる。
【0044】第2の発明によれば、大径の円形カッタヘ
ッド2で掘削した大径の円形断面の上部トンネルと小径
の円形カッタヘッド2で掘削した小径の円形断面の下部
トンネルの外周面がドラムカッタヘッド3の掘削によっ
て連続するので、上部が大径で下部が小径なる長円形状
のトンネルを掘削できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の前面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】ドラムカッタヘッドの断面図である。
【図5】傘歯車機構の説明図である。
【図6】掘削したトンネルの断面形状の説明図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す前面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す前面図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第5実施例を示す縦断面図である。
【図11】図10の前面図である。
【図12】掘削したトンネルの断面形状の説明図であ
る。
【図13】ディスクカッタを取付けた実施例を示す前面
図である。
【符号の説明】
1…掘進機本体 2…円形カッタヘッド 3…ドラムカッタヘッド 20…第1ドラムカッタヘッド 21…第2ドラムカッタヘッド 22…回転カッタ 24…ドラム 25…取付座 26…ビット 27…ギヤケース 31…傘歯車機構 32…主駆動軸 44…トンネル 56…トンネル 60…ディスクカッタ
フロントページの続き (72)発明者 竹内 盛代司 東京都港区赤坂2丁目3番6号 株式会 社小松製作所本社内 (56)参考文献 特開 平2−16294(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘進機本体(1)の前端部に、その前面
    が掘進方向と直角となり、かつ回転軸が掘進方向と平行
    にして取付けた複数の円形カッタヘッド(2)と、 前記掘進機本体(1)の前端部における隣接する2つの
    円形カッタヘッド(2)間と対向した位置に取付けたド
    ラムカッタヘッド(3)を備え、 前記ドラムカッタヘッド(3)は、ギヤボックス(2
    7)に第1ドラムカッタヘッド(20)と第2ドラムカ
    ッタヘッド(21)が相対向して回転自在に取付けられ
    外周面が前記円形カッタヘッド(2)の外周面と略同一
    曲率の鼓形で、かつ軸方向長さが円形カッタヘッド
    (2)の直径と略等しく、その第1ドラムカッタヘッド
    (20)、第2ドラムカッタヘッド(21)の回転軸が
    掘進方向と直角で、かつ円形カッタヘッド(2)の前面
    と平行で、前記ギヤボックス(27)の前面に回転カッ
    タ(22)を取付け、 前記ギヤボックス(27)内に主駆動軸(32)と、そ
    の主駆動軸(32)を第1・第2ドラムカッタヘッド
    (20),(21)と回転カッタ(22)に連結する傘
    歯車機構(31)を設けた 異形断面掘削トンネル掘進
    機。
  2. 【請求項2】 掘削機本体(1)の前端上部に大径の円
    形カッタヘッド(2)、前端下部に小径の円形カッタヘ
    ッド(2)を、その前面が掘進方向と直角となり、かつ
    回転軸が掘進方向と平行にしてそれぞれ取付け、前記掘
    進機本体(1)の前端部における隣接する大径、小径の
    円形カッタヘッド(2)間の後部位置に鼓形で下向きV
    字状となったドラムカッタヘッド(3)を、前記大径の
    円形カッタヘッド(2)の外周面に沿って回転し、その
    軸方向両端面を大径の円形カッタヘッド(2)の外周面
    と小径の円形カッタヘッド(2)の外周面を結ぶ仮想直
    線に沿って取付けた異形断面掘削トンネル掘進機。
JP30773194A 1994-12-12 1994-12-12 異形断面掘削トンネル掘進機 Expired - Fee Related JP2955825B2 (ja)

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