JP2955753B1 - 自動販売機用見本展示装置 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 商品の大きさの違いに拘らず、共通の保持部
材に、商品表示板を装着する。 【解決手段】 複数の商品表示板２０、２０の保持部材
を、連続した平板状に一体的に形成して、背景パネル１
０を構成する。各保持部材の中央部分に、窓孔状の小型
表示板装着部１２を設け、その両側方に、溝状の大型表
示板装着部１５、１５を設ける。商品表示板２０を、中
央部分の湾曲部２２とその両側縁から張り出した張出部
とからなるシート状に形成し、湾曲部２２は、商品に対
応した大きさに形成して、商品と同様の絵柄２３を表示
する。小型商品に対応した横幅の小さい商品表示板２０
_A は、湾曲部２２を前方に突出した略円弧形の横断面形
状に湾曲させた状態で、張出部を小型表示板装着部１２
に挿入して係止し、大型商品に対応した横幅の大きい商
品表示板２０_B は、張出部を大型表示板装着部１５、１
５に挿入して係止して、保持部材に着脱自在に保持させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、缶入飲料、瓶入飲
料等の自動販売機に、商品見本を展示する自動販売機用
見本展示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】特開平９−３１１９７２号公報に開示さ
れた自動販売機展示用商品見本（缶見本）は、シート状
の商品表示板を、略半円筒状に撓ませて、略半円筒状の
保持部材に装着することによって、略円筒状の商品の全
体を立体的に表示している。一方、特開平１０−１１６
４０号公報に開示された見本展示装置では、薄形化を図
るため（保持部材の共通化を図るためではなく）、保持
部材を縦向平皿状に形成して、商品表示板のみにより、
商品の正面部分のみを立体的に表示している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の商品表示板は、
商品に対応した大きさに形成され、商品と同様の絵柄が
印刷され、保持部材に対して着脱自在に装着されてお
り、販売商品の変更など必要に応じて、嵩張らない商品
表示板のみを、異なる絵柄のものに取り替えられるよう
になっている。しかし、異なる大きさの商品表示板を、
同一の保持部材に装着することはできず、従って、販売
商品が大きさの異なるものに変更される場合には、商品
表示板だけでなく、保持部材も交換する必要があるなど
の問題があった。

【０００４】本発明は、このような問題に鑑み、商品の
大きさの違いに拘らず、共通の保持部材に、商品表示板
を装着できるようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、展開方
向に反発性を有するシート状で商品の正面部分の絵柄が
表示された商品表示板と、前記商品表示板を前方に突出
した略円弧形の横断面形状に湾曲させて着脱自在に保持
する保持部材とを備えたことにある。

【０００６】なお、前記保持部材は、背景パネルを構成
する連続した平板状に形成され、該保持部材に横幅の小
さい前記商品表示板に対応した照明用窓孔兼用の窓孔状
をした小型表示板装着部が複数設けられ、その各小型表
示板装着部の両側方に、横幅の大きい前記商品表示板に
対応した溝状の大型表示板装着部それぞれが設けられ、
前記保持部材の背面には、前記大型表示板装着部を照明
光に対して遮閉する平板状の遮光部が間隔を隔てて設置
され、該遮光部には前記照明用窓孔兼用の小型表示板装
着部と整合する照明用窓孔が設けられ、前記商品表示板
は、中央部分の湾曲部と、前記湾曲部の両側縁から張り
出した張出部とからなり、前記湾曲部は、前記商品に対
応した大きさに形成されて、前記商品と同様の絵柄が表
示され、前記商品表示板は、前記湾曲部を湾曲させた状
態で、前記張出部を前記小型表示板装着部又は前記大型
表示板装着部に挿入して係止されたことにある。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の形態を示
す正面図、図２は、その拡大横断面図であり、図３は、
図１中の背景パネル１０のみの正面図、図４は、図１中
の商品表示板２０、２０のみの展開図である。

【０００８】図３に示すように、背景パネル１０は、比
較的厚く剛性を有する合成樹脂製で、横長な略長方形の
平板状に形成されており、縦向に（鉛直に又は傾斜し
て）設置されるようになっている。そして、背景パネル
１０は、横方向に連続して一体的に形成された複数の保
持部（保持部材）を構成している。従って、背景パネル
１０を保持部材と別個に設ける必要がなく、製作費用を
低減し、薄型化を図ることができる。なお、図面には、
簡略にするため、２つの保持部（保持部材）のみを示し
ている。

【０００９】背景パネル１０により構成される各保持部
（保持部材）には、中央に、小型表示板装着部１２が設
けられており、小型表示板装着部１２は、照明用窓孔を
兼ねて、縦長な略長方形の窓孔状に形成され、その縦向
の両側縁の間隔は、小型商品（細径缶）の横幅と略同一
になっている。また、小型表示板装着部１２の両側縁上
下端には、楔形の係止鍔１３、１３…が、略長方形の４
隅部分から内方に突出して設けられている。

【００１０】更に、背景パネル１０により構成される各
保持部（保持部材）には、小型表示板装着部１２の両側
方に、縦向の溝状の大型表示板装着部１５、１５が設け
られており、大型表示板装着部１５、１５の間隔は、大
型商品（太径缶）の横幅と略同一になっている。

【００１１】また、図２に示すように、背景パネル１０
の背面側には、遮光部１７が設けられており、遮光部１
７は、横長な略長方形の平板状に形成され、背景パネル
１０と平行に、背景パネル１０と所定間隔を開けて配置
されている。そして、遮光部１７には、縦長な略長方形
の照明用窓孔１８、１８が、背景パネル１０の小型表示
板装着部１２、１２と整合するように設けられている。

【００１２】図４に示すように、商品表示板２０は、半
透明な合成樹脂製の薄いシート状で、湾曲させると展開
方向へ反発する弾性を有しており、中央部分の略長方形
の湾曲部２２と、その縦向の両側縁の下寄部分から張り
出した張出部２７、２７とからなっている。湾曲部２２
は、高さが商品と略同一で、横幅Ｗが商品の外周長の略
半分に形成されている。但し、湾曲部２２の張出部２
７、２７（上側の被係止切欠２８、２８）よりも上方部
分の横幅Ｗ”は、上端側へ徐々に小さく形成されてい
る。

【００１３】そして、湾曲部２２には、商品の正面部分
と同様の絵柄２３（ラベル部、上下端部）が、商品と略
同一の高さで、商品の外周長の略半分の横幅で、スクリ
ーン印刷により表示されている。また、張出部２７の根
元部分（湾曲部２２との境界部分）の上下両端には、被
係止切欠２８、２８が設けられている。

【００１４】図１、２に示すように、小型商品に対応し
た横幅の小さい商品表示板２０_A は、湾曲部２２を前方
に突出した略半円形の横断面形状に湾曲させた状態で、
両側端の張出部２７、２７を小型表示板装着部１２の両
側縁の内側に挿入して、係止鍔１３、１３…に被係止切
欠２８、２８…を係合させて、背景パネル１０の保持部
（保持部材）に着脱自在に保持されている。

【００１５】一方、大型商品に対応した横幅の大きい商
品表示板２０_B は、湾曲部２２を前方に突出した略半円
形の横断面形状に湾曲させた状態で、両側端の張出部２
７、２７を大型表示板装着部１５、１５に挿入して、そ
の上下縁に被係止切欠２８、２８…を係合させて、背景
パネル１０の保持部（保持部材）に着脱自在に保持され
ている。

【００１６】即ち、商品表示板２０_A 、２０_B は、湾曲
部２２の横幅が異なるが、背景パネル１０の保持部（保
持部材）には２組の装着部１２、１５、１５が設けられ
ているため、両者を共通の保持部（保持部材）に装着す
ることができ、製作費用を低減することができると共
に、販売商品が大きさの異なるものに変更される場合に
も、商品表示板２０のみを交換すればよい。

【００１７】また、商品表示板２０の湾曲部２２の上方
部分の横幅Ｗ”は、上端側へ徐々に小さく形成されてい
るので、張出部２７、２７を係止して湾曲させた際に、
上方部分の曲率半径が下寄部分に比して大きくなって
も、正面から投影した横幅は下端部から上端部まで一定
になり、背の高い商品の正面部分を好適に表示すること
ができる。

【００１８】また、背景パネル１０に装着された商品表
示板２０、２０は、背面側から蛍光灯等の横長の照明器
具により一括して照明されるが、照明光は、照明用窓孔
１８と窓孔状の小型表示板装着部１２とを通って前方へ
照射され、溝状の大型表示板装着部１５、１５…は遮閉
されるので、照明光が大型表示板装着部１５、１５から
正面側へ漏れることなく、商品表示板２０、２０を背面
側から好適に照明することができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、保持部材を、縦向の平板状又
は偏平状に形成し、その中央部分又は中央寄に、横幅の
小さい商品表示板に対応した窓孔状、溝状等の小型表示
板装着部を設け、その両側方に、横幅の大きい商品表示
板に対応した溝状の大型表示板装着部を設け、商品表示
板を、中央部分の湾曲部とその両側縁から張り出した張
出部とからなる展開方向に反発性を有するシート状に形
成し、湾曲部は、商品に対応した大きさに形成して、商
品と同様の絵柄を表示し、商品表示板を、湾曲部を前方
に突出した略円弧形の横断面形状に湾曲させた状態で、
張出部を小型表示板装着部又は大型表示板装着部に挿入
して係止して、保持部材に着脱自在に保持させることに
よって、大きさの異なる商品表示板を共通の保持部材に
装着することができ、製作費用を低減することができる
と共に、販売商品が大きさの異なるものに変更される場
合にも、商品表示板のみを交換すればよい。

【００２０】また、保持部材に、照明用窓孔を、小型表
示板装着部の内側に又は小型表示板装着部を兼ねて設
け、保持部材の背面側には、遮光部を、照明光に対して
大型表示板装着部を遮閉するように設けることによっ
て、照明光が大型表示板装着部から正面側へ漏れること
なく、商品表示板を背面側から好適に照明することがで
きる。

【００２１】また、複数の商品表示板の保持部材を、連
続した板状に一体的に形成して、背景パネルを構成する
ことによって、保持部材と別個に背景パネルを設ける必
要がなく、製作費用を低減し、一層の薄型化を図ること
ができる。

【００２２】また、商品表示板の湾曲部を、張出部より
も上方部分の横幅が上端側へ徐々に小さく形成すること
によって、商品表示板を張出部を介して湾曲させた際
に、上方部分の局率半径が下寄部分に比して大きくなっ
ても、正面から投影した横幅は下端部から上端部まで一
定になり、背の高い商品の正面部分を好適に表示するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態を示す正面図である。

【図２】 図１の実施の形態の横断面図である。

【図３】 図１中の保持部材（背景パネル）のみの正面
図である。

【図４】 図１中の商品表示板のみの展開図である。

【符号の説明】

１０ 背景パネル（保持部材） １２ 小型表示板装着部（照明用窓孔） １３ 係止鍔 １５ 大型表示板装着部 １７ 遮光部 １８ 照明用窓孔 ２０ 商品表示板 ２２ 湾曲部 ２３ 絵柄 ２７ 張出部 ２８ 被係止切欠

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】展開方向に反発性を有するシート状で商品
   の正面部分の絵柄が表示された商品表示板と、前記商品
   表示板を前方に突出した略円弧形の横断面形状に湾曲さ
   せて着脱自在に保持する保持部材とを備えた自動販売機
   用見本展示装置において、 前記保持部材は、背景パネルを構成する連続した平板状
   に形成され、該保持部材に横幅の小さい前記商品表示板
   に対応した照明用窓孔兼用の窓孔状をした小型表示板装
   着部が複数設けられ、その各小型表示板装着部の両側方
   に、横幅の大きい前記商品表示板に対応した溝状の大型
   表示板装着部それぞれが設けられ、前記保持部材の背面
   には、前記大型表示板装着部を照明光に対して遮閉する
   平板状の遮光部が間隔を隔てて設置され、該遮光部には
   前記照明用窓孔兼用の小型表示板装着部と整合する照明
   用窓孔が設けられ、前記商品表示板は、中央部分の湾曲
   部と、前記湾曲部の両側縁から張り出した張出部とから
   なり、前記湾曲部は、前記商品に対応した大きさに形成
   されて、前記商品と同様の絵柄が表示され、前記商品表
   示板は、前記湾曲部を湾曲させた状態で、前記張出部を
   前記小型表示板装着部又は前記大型表示板装着部に挿入
   して係止された自動販売機用見本展示装置。