JPH10289359A - 自動販売機展示用商品見本 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作費用を低減し、薄型に形成する。 【解決手段】 表示体保持部材１４を商品表示体保持部
とその周縁の背景部とからなる縦向の平板状に形成し、
商品表示体保持部の両側端部分に溝状の表示体側縁係止
部１６、１６を設け、商品表示体保持部の中央に照明用
窓孔１７を設ける。弾性を有するシート状で商品カップ
の正面部分が表示された商品表示体１０を、その両側縁
部分を表示体側縁係止部１６、１６に挿入し、その両側
縁中央寄部分の裏面と両側縁端寄部分の表面とを各表示
体側縁係止部１６の両側縁に当接させて前方に突出した
略円弧状に湾曲させて、照明用窓孔１７の前方に配置す
る形で表示体保持部材１４に装着する。複数個の表示体
保持部材１４を、背景部を連続させる形で並列して、表
示体保持部材１４により見本展示装置の背景パネルを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カップ販売式等の
自動販売機に展示される自動販売機展示用商品見本に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来の缶入飲料の自動販売機の商品見本
は、実公平７−２６７８７号公報等に開示されているよ
うに、弾性を有するシート状（フィルム状）で商品の正
面部分が印刷により表示された商品表示体を、上下面が
円板状で正面側が開口された略円筒状の保持部材に、前
方に突出した略円弧状に湾曲させて取り外し自在に装着
することによって、実際の商品と略同一形状に構成され
ている。そして、見本展示装置は、自動販売機の前面に
設けられた棚状の展示台に、多数の商品見本を、保持部
材を固定する形で装着することによって、変色、退色し
たような場合には、嵩張らずに保管、運搬等が便利な商
品表示体のみを取り替えることができるように構成され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、商品見
本を実際の商品と略同一形状に構成すると、製作費用が
嵩むという問題があり、また、このような商品見本を展
示する場合、展示台（見本展示装置）の奥行を商品の外
径以上に大きくする必要があり、また、商品見本の後方
に背景パネルを別個に設ける必要があり、更に、複数の
商品見本の商品表示体を蛍光灯により一括して照明する
場合には、商品見本の下方から照光する形となって、照
明の効率が悪い等の問題があった。

【０００４】本発明は、このような従来の問題に鑑み、
製作費用を低減することができ、薄型に形成されて、蛍
光灯等により後方から好適に照明することができる自動
販売機展示用商品見本の提供を目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
弾性を有するシート状で商品の正面部分が表示された商
品表示体と、前記商品表示体を前方に突出した略円弧状
に湾曲させて着脱自在に係止する表示体保持部材とを備
えてなる自動販売機展示用商品見本において、前記表示
体保持部材は、商品表示体保持部とその周縁の背景部と
からなる縦向の平板状に形成され、前記商品表示体保持
部の両側端部分に、前記商品表示体の両側縁部分を係止
する溝状、切欠状又は孔状の表示体側縁係止部が設けら
れたことにある。

【０００６】なお、表示体側縁係止部は、溝状又は切欠
状に形成され、商品表示体の両側縁中央寄部分の裏面と
両側縁端寄部分の表面とに当接して、前記商品表示体を
略円弧状に湾曲させることが好ましい。また、なお、商
品表示体保持部には、後方からの照明に対応した照明用
窓孔が設けられていることが好ましい。また、表示体保
持部材は、複数個が背景部を連続させる形で並列され
て、見本展示装置の背景パネルを構成することが好まし
い。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
ついて説明する。

【０００８】図１〜６は、カップ販売式の自動販売機の
見本展示装置に適用した場合を示しており、商品表示体
（見本本体）１０と表示体保持部材１４とからなる複数
の商品見本が、自動販売機の前面扉の内部に固定された
支持フレーム２０に横方向に並列して着脱可能に装着さ
れ、後方に固定された蛍光灯等の横長な照明器具５によ
り一括して照明され、前方に固定された透明な前面パネ
ル１を介して外部から透視されるようになっている。な
お、前面パネル１には、各商品見本に対応して、商品選
択スイッチ２が装着されている。

【０００９】商品表示体１０は、図２に示すように、半
透明な合成樹脂製の薄いシート状（フィルム状）で、略
円弧形の横断面形状の湾曲した扇形に成形されており、
両側端部分を押し縮めると展開方向へ反発する弾性を有
している。そして、商品表示体１０の両側縁部分下端に
は、鉤状の係合部１２、１２が設けられており、商品表
示体１０の表面には、自動販売機で実際に使用される商
品カップの正面部分と略同様な色彩、模様等が印刷によ
り表示されるようになっている。

【００１０】また、表示体保持部材１４は、半透明な合
成樹脂製で略長方形の縦向平板状に成形されており、比
較的厚く剛性を有しており、正面略中央の商品表示体保
持部とその周縁の背景部とから構成されている。そし
て、商品表示体保持部の両側端部分には、溝状の表示体
側縁係止部１６、１６が、斜め縦向に略逆ハ字状に設け
られており、中央部分には、照明用窓孔１７が設けられ
ている。従って、表示体保持部材１４は、略円筒形など
立体的なものに比して形状が簡易であるので、製作費用
を低減することができる。

【００１１】そして、図１、３、４に示すように、商品
表示体１０は、両側縁部分を表示体側縁係止部１６、１
６に挿入し、係合部１２、１２を表示体側縁係止部１
６、１６の下縁に係合させ、両側縁中央寄部分の裏面を
表示体側縁係止部１６の中央側面前縁１６ａに当接さ
せ、両側縁端寄部分の表面を表示体側縁係止部１６の端
側面後縁１６ｂに当接させて、前方に突出した略円弧状
に湾曲した状態に保持され、照明用窓孔１７の前方に配
置される形で、表示体保持部材１４に着脱自在に装着さ
れるようになっている。

【００１２】従って、商品表示体１０が変色、退色した
場合など容易に交換することができ、また、奥行が小さ
く商品見本を照明器具５の前方の狭い空間に配置するこ
とができ、これによって、商品表示体１０を照明用窓孔
１７を介して後方から好適に照明することができ、ま
た、見本展示装置を薄型化することができる。

【００１３】なお、表示体側縁係止部１６の中央側面前
縁１６ａと端側面後縁１６ｂとの間隔を短くすると、商
品表示体１０の曲率半径を小さくして立体感を増すこと
ができ、逆に、表示体側縁係止部１６の中央側面前縁１
６ａと端側面後縁１６ｂとの間隔を長くすると、商品表
示体１０の曲率半径を大きくして奥行を更に小さくする
ことができる。また、表示体側縁係止部１６の端側面を
後方に拡開して斜めに形成することによって、商品表示
体１０の表面と表示体保持部材１４（背景部）の表面と
の隙間を小さくすることができる。

【００１４】一方、支持フレーム２０は、図５〜６に示
すように、金属製又は合成樹脂製で偏平で縦向横長な略
直方体形の枠状に形成されて、垂直な正面上部が見本装
着部２１となっており、見本装着部２１の上端、下端部
分には、横長溝状の係止部２２、２２が対向して設けら
れている。そして、支持フレーム２０は、商品見本が偏
平なことから、商品表示体１０を照明器具５の前方に配
置するように、固定されている。なお、見本装着部２１
は、傾斜して形成してもよい。

【００１５】そして、商品見本は、支持フレーム２０の
見本装着部２１に、表示体保持部材１４の上縁部分と下
縁部分を被係止部として係止部２２、２２に係合させ
て、着脱可能に縦向に支持されるようになっており、従
って、商品カップのサイズを変更する場合など表示体保
持部材１４を容易に交換することができる。なお、表示
体保持部材１４はそのままで、商品表示体１０のみを交
換することができる。

【００１６】また、複数個の商品見本が、表示体保持部
材１４、１４…の側面を相互に当接させ、表面の背景部
（周縁部分）を横方向に連続させる形で並列されて、表
示体保持部材１４、１４…により見本展示装置の背景パ
ネルが構成されるようになっており、従って、商品見本
と別個に背景パネルを設ける必要はなく、また、商品見
本の交換と同時に、背景パネルを容易に交換することが
できる。

【００１７】また、支持フレーム２０の正面下端には、
文字表示体保持部材２４が固定されており、文字表示体
保持部材２４は、半透明な合成樹脂製で比較的厚く剛性
を有している。そして、文字表示体保持部材２４には、
商品見本に対応して複数の文字表示体保持部が設けら
れ、各文字表示体保持部には、前方に開口した略長方形
の表示体装着用凹部２６が設けられており、表示体装着
用凹部２６は、裏面部分が薄く形成され、両側端部分に
溝状の係止部が設けられている。

【００１８】そして、文字表示体２９は、半透明な合成
樹脂製のシート状（フィルム状）で薄く弾性を有してお
り、略長方形の横長平板状に成形され、表面には、商品
名、価格等の文字が印刷により表示されるようになって
いる。そして、文字表示体２９は、表示体装着用凹部２
６に、両側端部分を係止部に挿入して着脱可能に装着さ
れている。

【００１９】なお、上述の実施の形態では、表示体保持
部材に、照明用窓孔とは別個に溝状の表示体側縁係止部
を設けて、商品表示体の両側端部分に当接して湾曲させ
るようにした場合について述べたが、照明用窓孔と連続
した切欠状の表示体側縁係止切欠を設けてもよく、ま
た、照明用窓孔の両側縁を表示体側縁係止部としてもよ
い。また、上述の実施の形態では、支持フレームに溝状
の係止部を設けて、商品見本の表示体保持部材を、その
上縁、下縁部分を被係止部として、着脱可能に支持する
場合について述べたが、例えば、支持フレームと表示体
保持部材とに鉤状の係止部とこれに対応する形状の被係
止部とを設けるなど、どのような係止部、被係止部を設
けてもよい。

【００２０】また、上述の実施の形態では、カップ販売
式の自動販売機の見本展示装置に適用した場合について
述べたが、缶入飲料など筒状の商品の自動販売機の見本
展示装置に適用することができる。

【００２１】

【発明の効果】上述のように、本発明に係る自動販売機
展示用商品見本は、表示体保持部材を、商品表示体保持
部とその周縁の背景部とからなる縦向の平板状に形成さ
れ、商品表示体保持部の両側端部分に、商品表示体の両
側縁部分を係止する溝状、切欠状又は孔状の表示体側縁
係止部を設けたことによって、商品と略同一形状に形成
する場合に比して、形状が簡易であるので製作費用を低
減することができ、また、奥行を小さくすることがで
き、従って、照明器具の前方に配置したり、見本展示装
置を薄型化することができる。

【００２２】なお、表示体側縁係止部を、溝状又は切欠
状に形成し、商品表示体の両側縁中央寄部分の裏面と両
側縁端寄部分の表面とに当接させて、商品表示体を略円
弧状に湾曲させることによって、商品表示体に特に係合
部分を設けなくても好適に略円弧状に湾曲させることが
できる。また、商品表示体保持部に後方からの照明に対
応した照明用窓孔を設けることによって、商品表示体を
好適に照明することができる。また、複数個の表示体保
持部材を、背景部を連続させる形で並列して、表示体保
持部材により見本展示装置の背景パネルを構成すること
によって、別個に背景パネルを設ける必要がなく、ま
た、背景パネルの交換が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る自動販売機展示用商品見本の実
施の形態を示す斜視図である。

【図２】 図１の分解図である。

【図３】 図１の拡大垂直断面図である。

【図４】 図１の拡大水平断面図である。

【図５】 図１の商品見本の見本展示装置における装着
状態を示す斜視図である。

【図６】 図５の拡大垂直断面図である。

【符号の説明】

１ 前面パネル ２ 商品選択スイッチ ５ 照明器具 １０ 商品表示体（商品見本） １２ 係合部 １４ 表示体保持部材（商品見本） １６ 表示体側縁係止部（商品表示体保持部） １６ａ 中央側面前縁 １６ｂ 端側面後縁 １７ 照明用窓孔（商品表示体保持部） ２０ 支持フレーム ２１ 見本装着部 ２２ 係止部 ２４ 文字表示体保持部材 ２６ 表示体装着用凹部（文字表示体保持部） ２９ 文字表示体

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 弾性を有するシート状で商品の正面部分
   が表示された商品表示体と、前記商品表示体を前方に突
   出した略円弧状に湾曲させて着脱自在に係止する表示体
   保持部材とを備えてなる自動販売機展示用商品見本にお
   いて、 前記表示体保持部材は、商品表示体保持部とその周縁の
   背景部とからなる縦向の平板状に形成され、前記商品表
   示体保持部の両側端部分に、前記商品表示体の両側縁部
   分を係止する溝状、切欠状又は孔状の表示体側縁係止部
   が設けられたことを特徴としてなる自動販売機用商品見
   本。
2. 【請求項２】 表示体側縁係止部は、溝状又は切欠状に
   形成され、商品表示体の両側縁中央寄部分の裏面と両側
   縁端寄部分の表面とに当接して、前記商品表示体を略円
   弧状に湾曲させる請求項１に記載の自動販売機用商品見
   本。
3. 【請求項３】 商品表示体保持部には、後方からの照明
   に対応した照明用窓孔が設けられた請求項１もしくは２
   に記載の自動販売機用商品見本。
4. 【請求項４】 表示体保持部材は、複数個が背景部を連
   続させる形で並列されて、見本展示装置の背景パネルを
   構成する請求項１、２もしくは３に記載の自動販売機用
   商品見本。