JP2955679B2 - エタノール代謝促進剤 - Google Patents

エタノール代謝促進剤

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なエタノール代謝促進剤に関する。
〔従来の技術・発明が解決しようとする課題〕
現代社会において飲酒の機会が増えており、アルコー
ル中毒患者の増加やアルコールに起因した種々の疾患の
増加等が見られる等、飲酒による弊害が医学上問題とな
りつつある。
特に、日本人は遺伝的にエタノール代謝能力に欠ける
人が多いため、エタノールを速やかに分解し、肝臓への
負担を軽減しかつ肝臓の機能の促進を図ることのできる
エタノール代謝促進剤の開発が望まれている。
エタノール代謝促進剤としては、飲酒等に気軽に服用
できてかつ安全性の高いことが要求されることから、特
に薬用植物の抽出物等を用いるのが望ましく、特にこの
面からの研究が多くなされている。
薬用植物としては、朝鮮人参やこれと同じウコギ科の
植物等種々のものが一般に知られており、古来より用い
られている。しかし、薬用植物は一般に人体に対して多
面的に作用するものが多く、人体全体の新陳代謝機能や
強壮作用としての機能等きわめて幅広い作用を有するも
のであることは知られているものの、直接的にエタノー
ル代謝促進作用を有し、エタノール代謝促進剤として有
効なものは未だ知られておらず、かかる作用を有する薬
用植物の発見が期待されている。
本発明の目的は、まさにこの点にあり、薬用植物の抽
出物を有効成分とするエタノール代謝促進剤を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、前記課題を解決することを目的として種
々の研究を重ねてきたところ、薬用植物であるエゾウコ
ギの抽出物にエタノール代謝促進作用があることを見い
出し、さらに研究を重ねて本発明を完成するに至った。
即ち、本発明はエゾウコギを水又は極性有機溶媒によ
り抽出して得られる抽出物を有効成分として含有するこ
とを特徴とするエタノール代謝促進剤に関するものであ
る。
本発明におけるエゾウコギは、ウコギ科のウコギ属の
植物であって、中国東北部、黒竜江省やソ連のシベリア
地区、サハリン等に、日本では北海道の東部、北見・網
走地方等に群生している薬用植物であり、容易に入手で
きるものである。
エゾウコギの主成分はステロール、フェノール、クマ
リン、アルコール、フラボノール系配糖体をはじめ、ト
リテルペノイド系サポニン、ポリフェノール誘導体のセ
サミンなどが含まれており、その薬効は、一般に代謝促
進・強壮作用のほかに、抗ストレス・集中力増強・耐暑
耐寒・抗麻酔性・抗自家中毒性、抗細菌・食欲増進・血
中蛋白増加・糖尿病予防・神経系疾患・アテローム性動
脈硬化・心臓ロイマチス・自立神経失調・無力症・衰弱
・低血圧症・抗ガン・放射線酔い予防など多くの効用が
知られている。
本発明におけるエゾウコギの抽出物は次のようにして
得ることができる。
まず、採取したエゾウコギを乾燥器中で通常、60〜63
℃、15〜20時間乾燥させ、該乾燥物を粉砕機を用いてチ
ップ状又は粉末状に粉砕する。次いで、得られたチップ
状又は粉末状の粉砕物を水又は極性有機溶媒を用いて抽
出する。
抽出処理は水を用いる場合、通常、粉砕物100gを蒸留
水500〜1000mlに溶解させ、100〜120分間煮沸する。得
られた煮液をろ過し、ろ液を抽出液とする。
また、極性有機溶媒を用いる場合、該有機溶媒として
は含水又は非含水のいずれでもよく、メタノール、エタ
ノール等のアルコールが挙げられる。これらの溶媒は単
独又は2以上の混合溶媒でもよい。
これらの有機溶媒を用いる場合、通常、粉砕物100gに
対し、溶媒を500〜1000ml加えて抽出し、通常、濾過及
び減圧濃縮等の方法により溶媒を除去して抽出物を得る
ことができる。
本発明におけるエゾウコギの抽出物は、エゾウコギの
根部、幹部あるいは果実のいずれからでも得られるが、
好ましくは根部を用いた抽出物がよく、葉部の抽出物に
は殆ど作用は認められない。
このようにして得られたエゾウコギの抽出物は、濃縮
してエキス又はシロップ状として採取するか、水などで
希釈して用いるか、更に乾燥して粉末状として用いても
よい。
本発明におけるエゾウコギ抽出物は、そのままで又は
必要に応じて薬用エキス、医薬品等において一般的に用
いられる各種の添加剤、例えば安定剤、賦形剤、緩衝
剤、保存剤、着色剤等を添加した配合剤として用いるこ
とができる。
本発明のエゾウコギ抽出物を有効成分として含有する
エタノール代謝促進剤は、例えば、エキスとしてバイア
ルに封入してドリンク剤とし、あるいはトローチ、舌下
錠、錠剤、カプセル等に製剤化して経口的に使用するこ
とができる。また、通常、飲酒の少なくとも60〜100分
前に成人1回当たり例えば純末エキスとして1〜3g、あ
るいは純末エキス1〜3gに相当する量を含有する製剤を
服用するのが好ましい。飲酒中又は飲酒後の服用であっ
てもよい。
本発明のエゾウコギ抽出物を有効成分として含有する
エタノール代謝促進剤は、エタノール代謝能力の弱い者
に限らず、強い者に対しても、これを用いることにより
肝臓の機能を補助し、健康を維持することができる。
本発明のエゾウコギ抽出物を有効成分として含有する
エタノール代謝促進剤は、飲酒前に本剤を服用しておく
と飲酒後の血中エタノール量、肝臓中エタノール量に服
用しない場合と比較して明らかな低下がみられ、エタノ
ールの代謝を促進させることが、後述の試験例で示され
る。
肝臓におけるエタノールの代謝系には、アルコール脱
水素酵素系、シクロゾームエタノール酸化系、NADPH−
オキシダーゼーカタラーゼ系、キサンチンオキシダーゼ
−カタラーゼ系が知られているが、本発明のエタノール
代謝促進剤はこれらと同様の代謝系に作用するものと考
えられる。
本発明におけるエゾウコギは、約2000年前から漢方薬
の一つとして用いられ毒性、副作用を持たないことは、
2000年来先人が体験し、立証し、伝承されてきており、
従って本発明のエタノール代謝促進剤の長期服用をした
際にも問題はなく、安全である。
〔実施例〕
以下、実施例、試験例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
ではない。
実施例1 エゾウコギの根1kgを乾燥器中で60℃、15時間放置
し、乾燥させた。得られた乾燥物を粉砕機を用いて粉末
状になるまで粉砕した。
この粉末200gを蒸留水2000mlに加え、100分間煮沸
し、煮液をろ過し、ろ液20mlを得、エキスとしてバイア
ルに封入し、エタノール代謝促進剤とする。
実施例2 実施例1と同様に得られた粉末200gをメタノール1000
mlを用いて抽出し、濾過後、得られた濾液を減圧濃縮し
て溶媒を留去し、抽出物を得た。
この抽出物を乾燥し粉末化した後、カプセル剤として
製剤化する。
実施例3 実施例1でエゾウコギの根を用いた代わりにエゾウコ
ギの幹を用いた以外は実施例1と同様に行なったとこ
ろ、20mlのエキスを得、バイアルに封入し、エタノール
代謝促進剤とする。
試験例1 実施例1で得られたエキスを用いてエタノール代謝促
進作用を試験した。
試験はICR系雄性マウス(平均体重30g)を用いて、本
発明エキス0.6mlを経口投与し、1時間後に20%エタノ
ール水溶液を2g/kg体重の割合で経口投与する。その
後、30分、1時間、2時間及び3時間後の血中エタノー
ル量及び肝臓中のエタノール量を、ガスクロマトグラフ
ィーにより測定した。ガスクロマトグラフィーによる測
定はPerkin Elmer GCF45を用い行なった。
対照群としては、エゾウコギの代わりに生理食塩水0.
6mlを用い、各群は10匹とした。
その結果、第1図、第2図に示すように、本発明のエ
キスを用いた場合、血中、肝臓中のエタノール量は顕著
に低く、エタノール代謝促進作用を認めた。
試験例2 成人男子5人(平均体重60kg)にエゾウコギエキス10
0ml(純末エキス3g相当)を飲用させ、1時間後、ビー
ル(エタノール5%)1を20分間で飲酒させた。飲酒
後の血中エタノール濃度をガスクロマトグラフィーを用
いて、経時的に測定した。対照として、成人男子5人に
エゾウコギエキスの代わりに水道水100mlを飲用させ、
同様に測定した。その結果を第3図に示したが、エゾウ
コギエキスを飲用した場合、対照に比べて明らかに血中
エタノール濃度の低下が認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図はマウスを用いた試験例1での血中エタノール量
の推移を示す。第2図はマウスを用いた試験例1での肝
臓中エタノール量の推移を示す。第3図は成人男子に服
用させた試験例2での血中エタノール量の推移を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エゾウコギを水又は極性有機溶媒により抽
    出して得られる抽出物を有効成分として含有することを
    特徴とするエタノール代謝促進剤。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載のエゾウコギが該エゾウ
    コギの根部である請求項(1)記載のエタノール代謝促
    進剤。
  3. 【請求項3】請求項(1)記載の抽出物の有効量が純末
    エキスとして、1回量1〜3gである請求項(1)又は
    (2)記載のエタノール代謝促進剤。
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