JP2955561B1 - ストリーム通信システム及びストリーム転送制御方法 - Google Patents
ストリーム通信システム及びストリーム転送制御方法Info
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- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/50—Reducing energy consumption in communication networks in wire-line communication networks, e.g. low power modes or reduced link rate
Abstract
も、実時間性を維持すると共に可能な限り品質も維持し
つつ動的な送信レート調整が行えるようにする。 【解決手段】受信ノード13内のQoS制御部25は、
中継ノード12と受信ノード13自身から通知されるデ
ータ受信実績及びデータ処理実績と現在の送信レートを
もとに送信ノード11と中継ノード12での実時間転送
が可能な送信レートを表すQoSパラメータをそれぞれ
算出し、当該パラメータへの設定変更を要求する。送信
ノード11と中継ノード12では、送信ノード11に対
してQoS制御を一時停止させるメッセージを送出した
後、送信許容優先度を段階的に下げながら、且つ同一周
期における当該優先度と同一優先度のデータブロックの
送信許容ブロック数を段階的に増やしながら、各データ
ブロックを送信または破棄することで、指定された送信
レートに到達するように転送データ量を調整する。
Description
オ等の実時間性が要求される符号化ストリームを転送す
るストリーム通信システムに係り、特に転送ストリーム
の品質を考慮しつつストリーム転送に関係するパラメー
タを負荷変動に応じてフィードバック系により自律的に
制御するためのストリーム通信システム及びストリーム
転送制御方法に関する。
ディジタル情報の通信技術の発展に伴い、符号化映像ス
トリーム、音声情報を含む符号化映像ストリーム等に代
表されるマルチメディアストリーム、つまり実時間性が
要求される実時間ストリームを扱う通信システム(スト
リーム通信システム)が開発されている。
転送を維持する方法として、ストリーム中の一部データ
を破棄することにより送出データ量を調整する方法(第
1の方法)が知られている。しかし、この第1の方法で
は、重要なデータが失われる虞があった。
タリング処理を行うことで、極力重要なデータを残しな
がら、実時間転送を維持する方法(第2の方法)が提案
されている。この第2の方法の具体例として、MPEG
(Moving Picture Experts Group)ビデストリームを扱
ったシステムにおいて、ピクチャタイプにより数段階の
レベル(データ優先度)を設ける方法が知られている。
この方法の特徴は、全データの転送、Bピクチャの破
棄、B,Pピクチャの破棄、全ビデオ破棄(オーディオ
のみ転送)という段階的な指定によるレート制御であ
り、例えば全データの転送が維持できなくなった状況で
は、Bピクチャは1フレームたりとも送信されなくな
る。つまり第2の方法は、極めて粗い離散的なレート制
御を適用しており、送信レートも不定であり、品質を極
力保ちながら実時間転送を維持するものではない。
から知られている実時間転送を維持する方法(第1及び
第2の方法)は、マルチメディアストリーム(符号化ス
トリーム)の実時間転送において、ストリーム品質を考
慮した動的な送出データ量調整を行うものではなく、ま
た送信レートも指定できるものではなかった。
ネットワーク帯域(送信レート)を予約することで、サ
ービス品質、即ちQoS(Quality of Service)を保証
する方法(第3の方法)も知られている。しかしこの第
3の方法では、予約を許可するか否かのみが判定され、
割り当て可能な帯域に余裕がない場合には、予約は許可
されずに通信不可能となる。このことは、利用者数を制
限することを意味し、ユーザの望む帯域に極力近づける
ような制御は行われていない。
の特願平9−1367号において、離散的なレート制御
ではなくて、連続的なレート制御を行うことにより、動
的な品質制御を可能とした方法(第4の方法)を提案し
た。この第4の方法(以下、先願発明と称する)におい
ては、ストリーム中の優先度(重要度)の低いパケット
を積極的に破棄して品質調整及び送信レート調整を行う
ことで、品質を可能な限り保ちながら、ユーザの指定す
る送信レート(転送帯域)に極力近づけることを可能と
している。
ステムの負荷状態が変動することを考慮しておらず、当
該負荷状態に最適な品質調整及び送信レート調整を行う
ものではなかった。このため、ネットワークやシステム
の負荷状態が変動する状況でユーザの指定する送信レー
トを維持することは困難となる。映像ストリームの実時
間転送を例にとると、通常はコンテントのビットレート
(符号化レート、コンテントレート)を守ってデータ転
送を行う。その際、ネットワーク帯域が十分に確保でき
ないためにパケット損失が発生したり、端末の処理能力
不足のために受信データのデコード処理が間に合わない
場合、ユーザに提示する映像に品質劣化が発生する。
でその目的は、ネットワークやシステムの負荷変動を上
流側にフィードバックし、上流側では当該負荷変動に追
従して自律的に優先度が低いデータ部分を破棄して送信
するデータ量を削減することで、負荷変動があっても、
実時間性を維持すると共に可能な限り品質も維持しつ
つ、動的な送信レート調整が行えるストリーム通信シス
テム及びストリーム転送制御方法を提供することにあ
る。
始されてから要求された送信レートに到達するまでの過
渡状態の期間に更なるフィードバック制御がかかってシ
ステムが不安定になるのを確実に防止できるストリーム
通信システム及びストリーム転送制御方法を提供するこ
とにある。
送系の先頭段をなす送信ノード及び最終段をなす受信ノ
ードを含む複数のノードがネットワークを介して接続さ
れ、送信ノードから受信ノードまでの各ノードのストリ
ーム転送装置間で、データ属性単位でデータブロックに
分割され、当該データブロック単位で対応するデータ属
性を表すデータ属性情報が付加され、且つデータ構造に
周期性のある符号化ストリームを転送するストリーム通
信システムであって、上記複数のノードのうち、制御対
象ノードとして割り当てられるノードのストリーム転送
装置は、符号化ストリームを次段のノードに送信または
中継する際に、各データブロックに付加されているデー
タ属性情報をもとに決定されるデータ優先度を利用し
て、データブロック送信/破棄の境界を表す送信許容優
先度を段階的に下げながら、且つ同一周期における当該
優先度と同一優先度のデータブロックの送信許容ブロッ
ク数を段階的に増やしながら、各データブロックを送信
または破棄することにより、指定された送信レートに到
達するように転送データ量を調整するストリームシェー
ピング処理を行うストリーム変換手段を備え、上記制御
対象ノードに対応して監視対象ノードとして割り当てら
れる当該制御対象ノードの下流の少なくとも1つのノー
ドは、自身(自ノード)における負荷状況を、内部状況
通知メッセージにより、自身に対する管理ノードとして
割り当てられたノードに通知する内部状況通知手段を備
え、上記管理ノードは、上記監視対象ノードの内部状況
通知手段からの内部状況通知メッセージにより通知され
た負荷状況及び当該監視対象ノードに対応する制御対象
ノードにおいて現在設定されている送信レートを表す情
報をもとに、当該制御対象ノードでの実時間転送が可能
な送信レートを表すパラメータを算出し、その算出結果
に応じて当該パラメータをパラメータ設定メッセージに
より上記制御対象ノードに通知して当該パラメータの示
す送信レートへの設定変更を要求するフィードバック制
御(QoS制御)を行うフィードバック制御手段(Qo
S制御手段)を備えていることを特徴とする。
ドの下流側に位置し、監視対象ノードとして割り当てら
れている少なくとも1つのノード(の内部状況通知手
段)から通知される当該ノードの負荷状況及び上記制御
対象ノードにおいて現在設定されている送信レートを表
す情報をもとに、当該制御対象ノード及び監視対象ノー
ドに対応して管理ノードとして割り当てられていている
ノードにおいて、当該制御対象ノードでの実時間転送が
可能な送信レートを表すパラメータが算出されて、当該
制御対象ノードにフィードバックされる。これにより制
御対象ノードでは、現在の送信レートからフィードバッ
クされたパラメータの示す新たな送信レートに変更され
るように、送信許容優先度を段階的に下げながら、且つ
同一周期における当該優先度と同一優先度のデータブロ
ックの送信許容ブロック数を段階的に増やしながら、自
律的に優先度が低いデータ部分を破棄して送信するデー
タ量を削減するストリームシェーピング処理が行われ
る。
変動があっても、実時間性を維持すると共に可能な限り
品質も維持しつつ、動的な送信レート調整を行うことが
できる。
知手段に、当該ノードでのデータ受信実績を通知するデ
ータ受信実績通知手段と、当該ノードでのデータ処理実
績を通知するデータ処理実績通知手段とを設け、管理ノ
ードのフィードバック制御手段では、監視対象ノードか
ら通知されたデータ受信実績をもとに当該監視対象ノー
ドと前段ノードとのリンクの負荷を、データ処理実績を
もとに当該監視対象ノードの負荷を、それぞれ判定し、
各負荷判定結果を統合して、対応する制御対象ノードに
対する制御方針を決定するための判定を下し、その判定
結果及び当該制御対象ノードにおいて現在設定されてい
る送信レートを表す情報をもとに上記パラメータを算出
する構成とするならば、より高精度のフィードバック制
御が可能となる。また、監視対象ノードを構成するモジ
ュールのうち、データ処理実績を算出可能な少なくとも
1つのモジュールを監視対象モジュールとして割り当
て、その監視対象ノード内の全監視対象モジュールでの
データ処理実積から求められるモジュール負荷からノー
ド負荷を判定するようにするとよい。
情報が周期的に挿入された符号化ストリームを用い、こ
の転送制御基準情報により判別される周期毎に前周期の
送信実績をもとに送信許容優先度を更新する構成とする
ならば、複雑なストリーム解析なしに、データ構造の周
期性を検出することができる。
シェーピング処理に、以下のアルゴリズム、即ち、送信
許容優先度より高い優先度のデータブロックは送信し、
送信許容優先度より低い優先度のデータブロックは破棄
し、送信許容優先度と同じ優先度のデータブロックにつ
いては、転送制御基準情報により判別される周期毎に当
該周期で送信が可能なデータブロック数を表す送信許容
データブロック数を徐々に増加することで送信するデー
タブロック数を増やしていき、送信許容優先度と同じ優
先度のデータブロックを該当周期にて指定送信レートの
範囲内で全て送信できた場合には送信許容優先度を下げ
ると共に送信許容データブロック数を初期値に戻し、指
定送信レートに到達したなら新たに送信レート設定変更
が要求されるまで、送信許容優先度及び送信許容データ
ブロック数の更新を停止するアルゴリズムを適用すると
よい。
度の高いデータブロックを極力送信しながら指定の送信
レートに限りなく近づける連続的なレート制御が、送信
レートと品質との関係を明確に保ちながら実現可能とな
る。
ードに対して送信レート変更が要求された場合、当該制
御対象ノードのストリーム変換手段におけるストリーム
シェーピング処理によって実際の送信レートが要求され
た指定送信レートに到達するまでの過渡状態期間の開始
を示す過渡状態開始通知メッセージを、当該ストリーム
変換手段から送信レート変更の要求元の管理ノードに送
信すると共に、指定送信レートに到達したならば過渡状
態終了通知メッセージを当該管理ノードに送信する構成
とし、過渡状態開始通知メッセージを受けてから過渡状
態終了通知メッセージを受けるまでの過渡状態の期間、
管理ノードのフィードバック制御手段による対応する制
御対象ノードのストリーム変換手段へのフィードバック
制御が一時停止されるようにしたことをも特徴とする。
らのフィードバックに従って制御対象ノードで動的な送
信レート調整を開始してから要求された送信レートに到
達するまでの過渡状態の期間は、当該レート調整の開始
時に制御対象ノードから送信された過渡状態開始通知メ
ッセージに応じて管理ノードにおけるフィードバック制
御が停止されるため、過渡状態期間において管理ノード
による更なるフィードバック制御が制御対象ノードにか
かってシステムが不安定になるのを確実に防止できる。
ここで、制御対象ノードのストリーム変換手段から管理
ノードに対し、非過渡状態の期間、つまり定常状態の期
間、現在の送信レートを表すパラメータを含む内部状況
通知メッセージを定期的に送信することで、制御対象ノ
ードにおいて設定されている最新の送信レートを表すパ
ラメータを管理ノードが常時取得できるようにすると、
高精度のフィードバック制御が可能となる。
ードに通知されたデータ受信実績値を先入れ先出し方式
のデータ受信実績バッファに複数個時系列順に保持し、
当該バッファ内の複数個のデータ受信実績の各々にその
順番に対応した重み付けを行い、その重み付け後のデー
タ受信実績の平均値を制御対象ノードで現在設定されて
いる送信レートで決まる許容受信レート範囲に対応する
上限しきい値及び下限しきい値と比較してその比較結果
をもとに、リンク負荷大、リンク負荷適正、またはリン
ク負荷小の3段階でリンク負荷結果を出力する構成とし
たことをも特徴とする。
経時変化を考慮した負荷判定が可能となる。この構成
は、モジュール負荷についても同様に適用し得る。
と最新のノード負荷判定結果とを最新判定結果保持手段
に保持する一方、予め想定される全てのリンク負荷判定
結果とノード負荷判定結果との組み合わせと対応する制
御対象ノードに対する制御方針を「送信レート増」、
「送信レート現状維持」、「送信レート減」の3段階で
示す判定結果の関係とが記述されたマトリクステーブル
情報を用意することで、最新判定結果保持手段に保持さ
れている最新のリンク負荷判定結果とノード負荷判定結
果との組み合わせにより当該テーブル情報を参照するだ
けで、対応する制御対象ノードに対する制御方針を示す
判定結果が簡単に取得できるようにしたことをも特徴と
する。
す判定結果を過去n回分時系列順に保持するための先入
れ先出し方式の判定結果バッファと、この判定結果バッ
ファに最新の判定結果が保持された場合に、この判定結
果バッファ内の当該最新の判定結果を含む連続する過去
m回(m≦n)の判定結果をもとに当該最新の判定結果
を補正する判定結果補正手段と、上記mの値を示すウイ
ンドウ幅を(例えば上記最新の判定結果に応じて)設定
するウインドウ設定手段とを備えたことをも特徴とす
る。ここで、過去m回の判定結果が全て「送信レート
増」または全て「送信レート減」であれば、上記最新の
判定結果を補正なしでそのまま出力し、全て「送信レー
ト現状維持」であれば、上記最新の判定結果を「送信レ
ート現状維持」から「送信レート増」に変更して出力
し、異種の判定結果を含むならば、上記最新の判定結果
に無関係に「送信レート現状維持」を出力する構成とす
るとよい。
変動への過剰反応を抑えることが可能となる。
段に、送信レートの制御範囲を表す最小送信レート及び
最大送信レートを外部からの指定に応じて設定するため
の送信レート制御範囲設定手段を設け、上記算出したパ
ラメータの表す送信レートが最大送信レートを超える場
合には、当該最大送信レートを表すパラメータに変更
し、最小送信レートを下回る場合には、ストリーム転送
を中断させるか、或いは当該最小送信レートを表すパラ
メータに変更してストリーム転送を継続させるようにし
たことをも特徴とする。ここで、上記最小送信レートを
下回る場合に、ストリーム転送を中断するか、或いは当
該最小送信レートを表すパラメータに変更してストリー
ム転送を継続するかを指定する制御モードを外部からの
指定に応じて設定するための制御モード設定手段を持た
せるとよい。
整、品質調整の制御方針(ポリシー)にユーザ要望を反
映させることが可能となり、ユーザが望むコスト、品質
の範囲内でのストリーム転送が実現できる。
送信ノードを除くノードがいずれも監視対象ノードとし
て割り当てられると共に、監視対象ノードに対する唯一
の管理ノードとしても割り当てられており、前段のノー
ドが当該管理ノードの唯一の制御対象ノードとして割り
当てられる構成としたことをも特徴とする。
送信ノードを除く各ノードが、それぞれ前段のノードに
対する管理ノードとなって、システム内のストリーム転
送系のフィードバック制御(QoS制御)を分散して行
うことが可能となる。
いずれか1つのノードが管理ノードとして割り当てられ
ていることを特徴とする。
いずれか1つのノードが、システム内のストリーム転送
系全体の負荷判定(QoS判定)及び当該判定結果に基
づくフィードバック制御(QoS制御)を集中して行う
ことが可能となる。
図面を参照して説明する。
イムストリーム通信システムの全体構成を示すブロック
図である。
ユーザ環境のネットワーク下における、音声情報を含む
符号化映像ストリームに代表されるマルチメディアスト
リームの実時間転送を実現するシステムであり、送信ノ
ード11、中継ノード12、及び受信ノード13と、こ
れら各ノードが接続されるネットワーク14から構成さ
れる。図では、送信ノード11、受信ノード13間に1
台の中継ノード12が配置された構成となっているが、
複数台の中継ノードが配置される構成であっても、また
中継ノードを持たない構成であっても構わない。
ムは、各ノード(11〜13)が直列に接続されている
リンク型の結合をしており、途中での分岐はないものと
する。ここでは、送信ノード11が先頭段、受信ノード
13が最終段をなす。このシステムでは、ノード数がN
のとき、リンク数はN−1となる。
リーム転送装置(ストリーム送受信装置)20を有して
いる。このストリーム転送装置20はモジュール化され
ており、設定の切り替えによって、ストリーム送信装置
(送信ノード11に実装して用いる場合)、ストリーム
中継装置(中継ノード12に実装して用いる場合)、ま
たはストリーム受信装置(受信ノード13に実装して用
いる場合)として機能する。
0の他に、符号化されている各種のマルチメディアスト
リームデータ(パケット化ストリームデータ)を蓄積し
ておくためのハードディスク装置等の外部記憶装置を用
いて構成されるデータ蓄積装置111、及びデータ蓄積
装置111に蓄積されているストリームデータを取り込
んでストリーム転送装置20に送出するストリーム送出
装置112を備えている。
0の他に、ユーザによる各種の設定・操作に用いられ設
定・操作部131、ストリーム転送装置20にて受信さ
れたストリームを復号・再生するストリーム復号・再生
装置132、及び復号・再生装置132によって復号・
再生されたマルチメディアデータを表示・音声出力する
スピーカ付きの表示装置133を備えている。
は、例えばUDP(User DatagramProtocol)/IP(I
nternet Protocol )が利用される。
すブロック図である。
信部21、ストリーム送信部22、ストリーム変換部2
3、通信制御部24、QoS制御部25、及び通信イン
タフェース部26から構成されている。
送装置20内のストリーム受信部21は、当該ストリー
ム転送装置20から制御可能なストリーム送出装置11
2と接続され、このストリーム送出装置112から送出
されるストリームを受信してストリーム変換部23に出
力する。
に設けられたストリーム転送装置20内のストリーム受
信部21は、同じストリーム転送装置20内の通信イン
タフェース部26を介してネットワーク14と接続さ
れ、当該ネットワーク14を介して上流側から転送され
るストリームをUDPにより受信して同じストリーム転
送装置20内のストリーム変換部23に出力する。この
ストリーム受信部21は、単位時間当たりのデータ受信
量を計測し、これを実効受信レート(データ受信実績)
に関するQoS状況メッセージとして通信制御部24を
介して、例えば受信ノード13内のQoS制御部25に
通知するデータ受信実績通知機能(内部状況通知機能)
を有する。
られたストリーム転送装置20内のストリーム送信部2
2は、同じストリーム転送装置20内の通信インタフェ
ース部26を介してネットワーク14と接続され、同じ
ストリーム転送装置20内のストリーム変換部23から
送られるストリームをUDPにより(通信インタフェー
ス部26経由で)ネットワーク14へ送信する 一方、受信ノード13に設けられたストリーム転送装置
20内のストリーム送信部22は、当該ストリーム転送
装置20から制御可能なストリーム復号・再生装置13
2と接続され、同じストリーム転送装置20内のストリ
ーム受信部21で受信されたストリームをストリーム変
換部23を介して受け取って当該ストリーム復号・再生
装置132に出力する。このストリーム送信部22は、
受信データ量に対する処理データ量の割合を算出して正
規化処理を行い、これをデータ処理実績に関するQoS
状況メッセージとして例えば同じ受信ノード13内のQ
oS制御部25に通知するデータ処理実績通知機能(内
部状況通知機能)を有する。
られたストリーム転送装置20内のストリーム変換部2
3は、ストリーム受信部21により受信されたストリー
ムを受け取ってストリーム解析を行い、送出データ量を
調整してストリーム送信部22に送出する機能(ストリ
ームシェーピング機能)を付与されている。このストリ
ーム変換部23の持つストリームシェーピング機能の詳
細については後述する。
ーム転送装置20内のストリーム変換部23は、ストリ
ーム受信部21により受信されたストリームを受け取っ
てそのままストリーム送信部22に送出する。
1、ストリーム送信部22、ストリーム変換部23、Q
oS制御部25及び通信インタフェース部26と接続さ
れ、主としてストリーム受信部21、ストリーム送信部
22及びストリーム変換部23の後述するQoSパラメ
ータ設定を行うQoSパラメータ設定機能と、ストリー
ム受信部21、ストリーム送信部22及びストリーム変
換部23の内部状態(各部が計測した数値、障害発生の
有無)を取得する内部状態取得機能とを有する。
状態(データが送受信されるノード間のリンクの負荷状
態)、及び各ノード(送信/中継/受信ノード)の負荷
状態に応じてストリーム転送に関係するQoSパラメー
タを自律的に制御する。これをQoS制御(QoS自律
制御)と呼ぶ。リンク(ネットワーク)の負荷状態(リ
ンク負荷)は、該当するリンクの下流側のノードでのデ
ータ受信実績で決まり、ノードの負荷状態は、そのノー
ドでのデータ処理実績で決まるものとする。QoSパラ
メータとしては、遅延(Delay )、遅延変動(Jitte
r)、パケット損失率、転送帯域等が考えられるが、本
実施形態では送信(送受信)レート(=転送帯域)を適
用する。
ク14とのインタフェース(ネットワークインタフェー
ス)261と、設定・操作部131との接続インタフェ
ース262とを有している。
式(QoS管理方式)として、集中型のQoS管理方式
または分散型のQoS管理方式が適用される。集中型の
QoS管理方式とは、システム内のいずれか1つのノー
ドのストリーム転送装置20に設けられたQoS制御部
25が、システム内の各リンクの負荷状態、及び各ノー
ドの負荷状態に関する情報を収集し、その収集した結果
をもとに、各ノード毎に最適なQoSパラメータを決定
して、当該ノードのQoSパラメータの設定更新を行う
ものである。これに対して分散型のQoS管理方式と
は、上流側ノードとの間にリンクを持つ各ノードが、当
該リンクの負荷状態、及び自身(自ノード)の負荷状態
に関する情報を収集し、その収集した結果をもとに、上
流側ノードに最適なQoSパラメータを決定して、当該
上流側ノードのQoSパラメータの設定更新を行うもの
である。
oS管理方式の適用例を、受信ノード13内のストリー
ム転送装置20に設けられたQoS制御部25が集中し
てシステム内の各ノードのQoS管理を行う場合につい
て示す。
ーム転送装置20に設けられたQoS制御部25は、送
信ノード11と中継ノード12とのリンクの負荷状態、
中継ノード12と受信ノード13とのリンクの負荷状
態、及び中継ノード12並びに受信ノード13の各ノー
ドの負荷状態に関する情報を収集し、その収集した結果
をもとに、各ノード11,12毎に最適なQoSパラメ
ータを決定して、当該ノード11,12内の(ストリー
ム転送装置20に設けられた)ストリーム変換部23の
QoSパラメータの設定更新を行う。
ード12とのリンクの負荷状態に関する情報は、中継ノ
ード12内のストリーム転送装置20に設けられたスト
リーム受信部21のデータ受信実績であり、中継ノード
12と受信ノード13とのリンクの負荷状態に関する情
報は、受信ノード13内のストリーム転送装置20に設
けられたストリーム受信部21のデータ受信実績であ
る。一方、中継ノード12の負荷状態に関する情報は、
当該中継ノード12内のストリーム転送装置20に設け
られたストリーム送信部22のデータ処理実績であり
(ストリーム変換部23のデータ処理実績であっても構
わない)、受信ノード13の負荷状態に関する情報は、
当該受信ノード13内のストリーム復号・再生装置13
2のデータ処理実績である。
3を監視対象ノードと呼ぶ。また、当該ノード12,1
3内の(ストリーム転送装置20に設けられた)ストリ
ーム受信部21、中継ノード12内の(ストリーム転送
装置20に設けられた)ストリーム送信部22、及び受
信ノード13内のストリーム復号・再生装置132を監
視対象モジュールと呼ぶ。また、QoSパラメータの設
定更新の対象となるノード11,12内の(ストリーム
転送装置20に設けられた)ストリーム変換部23を制
御対象(QoS制御対象)モジュールと呼び、当該ノー
ド11,12を制御対象(QoS制御対象)ノードと呼
ぶ。また、QoSパラメータの設定更新を行うQoS制
御部25を有する受信ノード13を管理ノードと呼ぶ。
理機能を有する場合の、当該QoS制御部25の構成を
示すブロック図である。
信・解析部251、負荷判定部252、QoS判定部2
53、QoSパラメータ算出部254、メッセージ送信
部255、及び管理・制御部256を備えている。
ド(ここでは受信ノード13)及び他ノード(ここでは
送信ノード11及び中継ノード12)の各モジュールか
ら送られるQoS状況メッセージを通信制御部24を通
して受け取って解析し、当該メッセージを適切な処理部
に選択的に出力する。
リーム転送装置20の内部状況等を通知するためのもの
である。本実施形態で適用されるQoS状況メッセージ
には、データ受信実績通知メッセージ、データ処理実績
通知メッセージ、QoSパラメータ通知メッセージ、過
渡状態通知メッセージ(過渡状態開始/終了通知メッセ
ージ)、及び障害通知メッセージ等がある。
受信実績を計測する監視対象モジュール(中継ノード1
2及び受信ノード13内の各ストリーム転送装置20が
有するストリーム受信部21)から送られる、データ受
信実績(実効受信レート)を通知するためのQoS状況
メッセージである。
処理実績を計測する監視対象モジュール(中継ノード1
2内のストリーム転送装置20が有するストリーム送信
部22及び受信ノード13内のストリーム復号・再生装
置132)から送られる、データ処理実績を通知するた
めのQoS状況メッセージである。
S制御対象ノード(送信ノード11及び中継ノード1
2)のQoS制御対象モジュール(ストリーム転送装置
20内のストリーム変換部23)から送られる、QoS
パラメータの設定値(=送信レート)を通知するための
QoS状況メッセージである。
信部255からの後述するQoS設定メッセージに従っ
てQoS制御対象ノードのQoS制御対象モジュールで
行われるQoSパラメータ(送信レート)更新処理の開
始/終了を当該QoS制御対象モジュールから通知する
ためのQoS状況メッセージである。
維持できない状況に陥ったモジュールから送られる障害
を通知するためのQoS状況メッセージである。
処理実績通知メッセージは負荷判定部252に渡され、
QoSパラメータ通知メッセージ、過渡状態通知メッセ
ージ、及び障害通知メッセージは管理・制御部256に
渡される。
する監視対象モジュールが属するノード(監視対象ノー
ド)毎に用意されるリンク負荷判定部252a、データ
処理実績に関する監視対象モジュール毎に用意されるモ
ジュール負荷判定部252b、及び監視対象ノード毎に
用意されるノード負荷判定部252cから構成される。
これらリンク負荷判定部252a、モジュール負荷判定
部252b、及びノード負荷判定部252cは、ソフト
ウェアプログラムを用いて実現される機能部品であり、
ストリーム通信システムのノード構成、QoS制御の目
的等に応じて、適宜必要数だけ管理・制御部256によ
り生成される。
視対象ノード(内のストリーム転送装置20が有するス
トリーム受信部21)からのデータ受信実績通知メッセ
ージをメッセージ受信・解析部251から受け取って、
当該メッセージの示すデータ受信実績に基づいて当該ノ
ードと上流側のノードとのリンクの負荷を判定する。し
たがって、対応する監視対象ノードが中継ノード12の
場合には、送信ノード11と中継ノード12との間のリ
ンクの負荷が判定され、受信ノード13の場合には、中
継ノード12と受信ノード13との間のリンクの負荷が
判定される。リンク負荷判定部252aは少なくとも1
つ(最大でリンク数分)だけ用意(生成)される。本実
施形態では、中継ノード12に対応するリンク負荷判定
部252aと、受信ノード13に対応するリンク負荷判
定部252aとの2つが用意される。リンク負荷判定部
252aのリンク負荷判定結果は、例えばHigh
(H):負荷大(LL=2)/Medium(M);負
荷適当(LL=1)/Low(L):負荷小(LL=
0)の3段階でQoS判定部253に出力される。
る監視対象モジュールを持つノード(監視対象ノード)
からのデータ処理実績通知メッセージ(QoS状況メッ
セージ)をメッセージ受信・解析部251から受け取っ
て、当該メッセージの示すデータ処理実績に基づいて当
該モジュールの負荷を判定する。モジュール負荷判定部
252bは1ノードにつき少なくとも1つ(最大でデー
タ処理実績を算出可能な部品数分)だけ用意(生成)さ
れる。本実施形態では、監視対象ノードとしての中継ノ
ード12に属する監視対象モジュールは(ストリーム転
送装置20内の)ストリーム送信部22であり、もう1
つの監視対象ノードとしての受信ノード13に属する監
視対象モジュールはストリーム復号・再生装置132で
ある。したがって、中継ノード12に属するストリーム
送信部22(監視対象モジュール)に対応するモジュー
ル負荷判定部252bと、受信ノード13に属するスト
リーム復号・再生装置132(監視対象モジュール)に
対応するモジュール負荷判定部252bとが用意され
る。
視対象ノードに属する全監視対象モジュールについての
モジュール負荷判定部252bの負荷判定結果を統合し
て当該ノードの負荷を判定する。ノード負荷判定部25
2cは少なくとも1つ(最大でシステム内のノード数
分)だけ用意(生成)される。本実施形態では、中継ノ
ード12に対応するノード負荷判定部252cと、受信
ノード13に対応するノード負荷判定部252cとの2
つが用意される。ノード負荷判定部252cのノード負
荷判定結果は、例えば上記リンク負荷判定結果と同様
に、負荷大(H)/負荷適当(M)/負荷小(L)の3
段階でQoS判定部253に出力される。
52a、モジュール負荷判定部252b、及びノード負
荷判定部252cは、制御対象ノード別にグループ分け
される。本実施形態では、制御対象ノードは送信ノード
11と中継ノード12の2つである。したがって負荷判
定部252は、送信ノード11に対応するグループG1
と中継ノード12に対応するるグループG2に分けて管
理される。グループG1は、送信ノード11の下流側の
中継ノード12(監視対象ノード)に対応するリンク負
荷判定部252a、当該中継ノード12(監視対象ノー
ド)に属する監視対象モジュール(中継ノード12内の
ストリーム送信部22)に対応するモジュール負荷判定
部252b、及び当該中継ノード12(監視対象ノー
ド)に対応するノード負荷判定部252cからなる。グ
ループG2は、中継ノード12の下流側の受信ノード1
3(監視対象ノード)に対応するリンク負荷判定部25
2a、当該受信ノード13(監視対象ノード)に属する
監視対象モジュール(受信ノード13内のストリーム復
号・再生装置132)に対応するモジュール負荷判定部
252b、及び当該受信ノード13(監視対象ノード)
に対応するノード負荷判定部252cからなる。
に各リンク負荷判定部252a及びノード負荷判定部2
52cから逐次送られる負荷判定結果をテーブルに保持
し、同一グループ内のリンク負荷判定結果とノード負荷
判定結果を組み合わせて、グループ単位で、つまり制御
対象ノード単位でQoS判定を下す。本実施形態におけ
るQoS判定結果は、送信レート(QoSパラメータ)
に対する制御情報を兼ねており、UP/KEEP/DO
WNの3段階で出力される。
判定部253の判定結果がUPまたはDOWNの場合
に、QoSパラメータ(送信ノードの指定送信レート)
を再計算し、メッセージ送信部255に通知する。Qo
Sパラメータ算出部254は、計算したQoSパラメー
タの示す送信レートが指定された送信レート制御範囲の
下限(最小送信レート)を下回る場合、その旨を表すフ
ラグ(レート低下フラグ)をONする。このフラグは管
理・制御部256に保持されているものとする。
ータ算出部254により算出されたQoSパラメータ
(指定送信レート)を受けて、QoSパラメータの設定
変更を要求するQoS設定メッセージを作成し、これを
制御対象(QoS制御対象)ノード宛てに(通信制御部
24を通して)送信する。またメッセージ送信部255
は、メッセージ受信・解析部251から管理・制御部2
56に渡された障害通知メッセージに従って当該管理・
制御部256からの障害通知を受けた場合は、ストリー
ム転送システム全体の停止を要求するメッセージ(シス
テム停止メッセージ)を送信する。またメッセージ送信
部255は、管理・制御部256からストリーム転送の
中断通知を受けた場合は、ストリーム転送の中断を要求
するメッセージ(ストリーム転送中断メッセージ)を送
信する。
の各種設定を例えばアプリケーションプログラム(以
下、単にアプリケーションと使用する)に従ってまたは
ユーザ指定により行う。QoS制御のための設定項目に
は、ストリーム転送系のノード構成を示すノード数(リ
ンク数はノード数−1)、各ノードのモジュール構成、
各ノードのノード負荷判定のON/OFF設定(ノード
負荷の判定対象、つまりノード負荷の監視対象とするか
否かの設定)、各リンクのリンク負荷判定のON/OF
F設定、QoS制御対象ノード及びモジュールの設定等
がある。なお、ノード数、及び各ノードのモジュール構
成は、ストリーム転送系(システム構成)を管理するマ
スタ装置(ストリームマスタ)を設けるならば、システ
ム内部で当該マスタ装置から取得して自動設定すること
が可能である。
転送対象となるストリームのコンテントレート、送信レ
ートの制御範囲(レート制御範囲)を表す最小送信レー
ト及び最大送信レート、中断/継続モードもある。中断
/継続モードは、QoSパラメータ算出部254によっ
て算出されたQoSパラメータの示す送信レートが指定
された最小送信レートを下回る場合に、ストリーム転送
を中断するか、或いは最小送信レートでストリーム転送
を継続するかのモードを表す。
御モード)は、例えばストリーム転送開始前にユーザ指
定に従って設定される。指定されたレート制御範囲の上
限値(最大送信レート)がコンテントレートを上回って
いる場合には、当該上限値はコンテントレートに設定さ
れる。レート制御範囲及び中断/継続モードの指定は、
本実施形態の受信ノード13のように、設定・操作部1
31を備えたノードのQoS制御部25(の管理・制御
部256)の場合には、当該設定・操作部131から行
われる。また、QoS状況メッセージを用いても指定可
能である。
ュールから送信されてメッセージ受信・解析部251か
ら渡されたメッセージを解析し、(メッセージ送信部2
55からのQoS設定メッセージに従って制御対象モジ
ュールにて設定される)QoSパラメータの設定値の取
得、QoS制御状況の監視、更には過渡状態(QoS設
定メッセージを送信してからQoSパラメータ設定変更
が有効になるまでの過渡状態)の監視を行う。
は、前記したようにQoSパラメータの設定値を通知す
るQoSパラメータ通知メッセージ、過渡状態の開始/
終了を通知する過渡状態通知メッセージ、ストリーム転
送を維持できない状況に陥ったモジュールから通知され
る障害通知メッセージがある。これらのメッセージに
は、当該メッセージの送信元を示す識別子が付されてい
る。
知メッセージからQoSパラメータの設定値を抽出した
場合、そのQoSパラメータ(メッセージ送信元のスト
リーム変換部23での指定送信レート)を保持して、Q
oS判定部253に通知する。
セージを受け取った場合、過渡状態(及び定常状態)を
管理する過渡状態フラグを当該メッセージの内容に応じ
て更新する。また管理・制御部256は、障害通知メッ
セージを受け取った場合、エラー処理を行い、メッセー
ジ送信部255からシステム停止メッセージを送信させ
る。
設定されている状態でQoSパラメータ算出部254に
よりレート低下フラグがONされた場合、メッセージ送
信部255からQoSパラメータ設定メッセージに代え
てストリーム転送中断メッセージを送信させる。
中の(ストリーム転送装置20内の)QoS制御部25
の動作について、図5のフローチャートを参照して説明
する。
図5のフローチャートに従って自律的に動作する。
6)は、QoS制御の状態を示すフラグ(QoS制御フ
ラグ)、及び外部よりQoS設定条件を変更されたか否
かを示すフラグ(QoS変更フラグ)を有しており、Q
oS変更フラグがONの場合には(ステップA1)、前
記した各種初期設定項目についての初期化処理を行っ
て、当該フラグをOFFする(ステップA2,A3)。
6)は、ステップA1でQoSフラグがOFF状態にあ
ると判定した場合にはそのままステップA4に進んで、
ON状態にあると判定した場合にはステップA2,A3
の実行後にステップA4に進んで、QoS制御フラグの
状態を調べる。このQoS制御フラグの状態には、Qo
S制御の実行を指示する「EXEC」、QoS制御の一
時停止を指示する「PAUSE」、QoS制御の停止を
指示する「END」、及びストリーム転送の停止を指示
する「STOP」の4種がある。
であれば、管理・制御部256はメッセージ受信・解析
部251を起動する。メッセージ受信・解析部251
は、自ノード及び他ノードの監視対象モジュールから送
られるQoS状況メッセージを通信制御部24を通して
受信して、受信順に保持するキュー構造のバッファ(以
下、キューと称する)を有している。メッセージ受信・
解析部251は、キューから受信順にQoS状況メッセ
ージを読み込んで、以下に述べるメッセージ解析処理を
行う。
セージ文字列、メッセージ送信元のノードアドレス、メ
ッセージ送信元のモジュール識別子が含まれている。メ
ッセージ受信・解析部251は、これらの情報を参照し
て、受信メッセージの種別を解析し(ステップA6)、
当該メッセージを適切な処理部へ振り分ける。
合には(ステップA7)、メッセージ受信・解析部25
1は当該メッセージを無視してステップA5に進む。
ージの場合で、且つ当該メッセージが障害通知メッセー
ジである場合には(ステップA8)、管理・制御部25
6にそのメッセージが渡されて、当該管理・制御部25
6によるエラー処理(メッセージ送信部255からのシ
ステム停止メッセージ送信)が行われ(ステップA
9)、ステップA5に進む。
合で、且つ当該メッセージがQoS制御状況に関するメ
ッセージ(QoSパラメータ通知メッセージ、過渡状態
通知メッセージ)の場合には(ステップA10)、管理
・制御部256に当該メッセージが渡されて、後述する
QoS状況監視処理が行われ(ステップA11)、ステ
ップA5に進む。
御状況に関するメッセージでもない場合には、過渡状態
フラグの状態(ON/OFF)が調べられる(ステップ
A12)。ON(過渡状態)の場合には(ステップA1
2)、該当するメッセージが破棄されて、負荷判定及び
QoS判定が行われずにステップA5に進む。本実施形
態では、QoSパラメータの設定変更を要求するQoS
パラメータ設定メッセージを送信してから、その変更が
有効になるまでは、過渡状態であるとする。過渡状態の
開始/終了に関するメッセージは、管理・制御部256
でのQoS状況監視処理(ステップA11)で扱われ
て、過渡状態フラグにセットされる。
(ステップA12)、QoS制御に関連するメッセージ
が、データ受信実績通知メッセージ、或いはデータ処理
実績通知メッセージのいずれであるかが調べられる(ス
テップA13)。
合には、当該メッセージがリンク負荷判定部252aに
渡されて、当該メッセージの文字列中のデータ受信実績
値に基づく後述するリンク負荷判定処理が行われる(ス
テップA14)。リンク負荷判定部252aのリンク判
定結果はQoS判定部253に渡される。
合には、当該メッセージが、その送信元(の監視モジュ
ール)に対応するモジュール負荷判定部252bに渡さ
れて、当該メッセージの文字列中のデータ処理実績値に
基づく後述するモジュール負荷判定処理が行われる(ス
テップA15)。モジュール負荷判定部252bのモジ
ュール負荷判定結果は、対応するモジュールが属するノ
ードの負荷判定を行うノード負荷判定部252cに渡さ
れる。ノード負荷判定部252cは、予め定められた同
一ノード(監視対象ノード)に属する監視対象モジュー
ルに関する全てのモジュール負荷判定部252bのモジ
ュール負荷判定結果を統合して当該ノードについての後
述するノード負荷判定処理を行う(ステップA16)。
ノード負荷判定部252cのノード負荷判定結果はQo
S判定部253に渡される。
と、管理・制御部256は再びQoS制御フラグの状態
をチェックし(ステップA17)、「EXEC」以外で
あればステップA5に進む。これに対し、「EXEC」
であれば、管理・制御部256はQoS判定部253を
起動する。これによりQoS判定部253は、リンク負
荷判定部252aのリンク負荷判定結果及びノード負荷
判定部252cのノード負荷判定結果をもとにQoS制
御方針を決定する後述するQoS判定処理を行う(ステ
ップA19)。QoS判定部253の(UP/KEEP
/DOWNの3段階で表される)QoS判定結果はQo
Sパラメータ算出部254に渡される。
判定部253のQoS判定結果がUPもしくはDOWN
のとき、QoSパラメータ(送信レート)を再計算する
ための後述するQoSパラメータ算出処理を行う(ステ
ップS19)。QoSパラメータ算出部254での再計
算の結果、QoSパラメータに変更がある場合は、その
再計算結果がメッセージ送信部255に渡される。メッ
セージ送信部255は、QoSパラメータ算出部254
の再計算結果を受けてQoSパラメータ変更要求メッセ
ージ(QoS設定メッセージ)を作成し、これを通信制
御部24を通してQoS制御対象モジュールが属するノ
ードへ送信する(ステップA20)。するとステップA
5に進む。
oS制御フラグの状態をチェックし、「END」以外で
あれば前記ステップA1以降の処理を繰り返し、「EN
D」であれば一連のQoS制御を終了させる。
ップA11のQoS状況監視処理について、図6のフロ
ーチャートを参照して説明する。
象モジュールから送信されたメッセージを解析し、メッ
セージ種類を判定する(ステップB1)。もし、規定さ
れたフォーマットに合致していないメッセージであるな
らば、管理・制御部256はフォーマットエラーとして
QoS状況監視処理(ステップA11)を終了する。
渡状態通知メッセージ、つまりQoSパラメータ変更処
理を開始したことを通知する過渡状態開始通知メッセー
ジ、またはQoSパラメータ変更処理を終了したことを
通知する過渡状態終了通知メッセージであるならば、管
理・制御部256は当該メッセージに従って過渡状態フ
ラグを更新する(ステップB2)。
フラグをチェックし(ステップB3)、OFFされてい
るならば、即ち過渡状態が終了したならば、一時停止さ
れていたQoS制御の再開を可能とするために、必要な
初期化処理(負荷判定結果を保持するための後述するテ
ーブル等の初期化)を実行して(ステップB4)、Qo
S状況監視処理を終了する。
(送信レート)を通知するQoSパラメータ通知メッセ
ージであるならば、管理・制御部256は(当該メッセ
ージの送信元ノードに対応して)現在保持している既設
定のQoSパラメータの設定値を、通知された最新のQ
oSパラメータの設定値に更新し(ステップB5)、Q
oS状況監視処理を終了する。このQoSパラメータの
設定値、つまりQoS制御対象モジュールでの設定送信
レートは、リンク負荷判定部252aでの判定基準(後
述する許容受信レートの上限/下限しきい値)を決定す
るのに用いられる他、メッセージ送信部255からのQ
oS設定メッセージの指定するQoSパラメータ変更要
求が受け付けられて、実際に変更されたか否かの判断に
も用いられる。
ように、(メッセージ受信・解析部251により)Qo
S状況メッセージから抽出されたデータ受信実績値を時
系列順に最大n個保持するための1×nのサイズのテー
ブル構造を有するn段のFIFO(先入れ先出し)型バ
ッファ31と、FIFO型バッファ31に保持されてい
るn個のデータ受信実績値にその時系列順で決まる重み
(係数)a1 〜an を付ける重み付け回路32-1〜32
-nと、重み付け回路32-1〜32-nの出力の加算値を重
みの総和で除する演算回路33と、演算回路33の演算
結果、つまり最新のn個のデータ受信実績値の重み付き
加算値を重みの総和で除した値(平均的実効受信レー
ト)をリンク判定のしきい値(許容受信レートの上限し
きい値及び下限しきい値)と比較することで、リンク負
荷判定結果(LL)を、H(High):負荷大(LL
=2)/M(Medium):負荷適当(LL=1)/
L(Low):負荷小(LL=0)の3段階で出力する
比較演算回路34とを備えている。
記ステップA14のリンク負荷判定処理について、図8
のフローチャートを参照して説明する。
受信・解析部251から渡されたメッセージがデータ受
信実績(実効受信レート)を通知するメッセージの場合
(ステップC1)、その実効受信レートをFIFO型バ
ッファ31に保持する(ステップC2)。このときFI
FO型バッファ31に既にn個の実効受信レート(デー
タ受信実績値)が保持されている場合には、最も古い実
効受信レートが破棄される。本実施形態では、データ受
信実績通知メッセージ送信の時間間隔は不定であり、メ
ッセージが通知される度に、以下に述べる負荷判定が行
われる。
の実効受信レートP1 〜Pn が保持されているものとす
ると、リンク負荷判定部252a内の比較演算回路34
には、重み(係数)a1 〜an で重み付けされた値a1
・P1 〜an ・Pn の加算値(重み付き加算値)a1 ・
P1 +…+an ・Pn を重み(係数)a1 〜an の総和
で除した値、つまり平均的実効受信レートが入力され
る。
演算回路34には、最新のn個の実効受信レートP1 〜
Pn の単純平均値が入力されることになる。なお、新し
い実効受信レートPi (i=1〜n)ほど重みai の値
を大きくするようにしても構わない。また、a1 を1、
a2 〜an を0にして、最新のP1 だけを用いるように
しても構わない。また、重みa1 〜an を、その総和
(Σai )が1となるように設定するならば、重み付き
加算値a1 ・P1 +…+an ・Pn (Σai ・Pi )が
そのまま平均的実効受信レートを示すことから、演算回
路33での除算は不要となる。
レートを許容受信レートの上限しきい値及び下限しきい
値と比較する(ステップC3)。ここで上限しきい値は
(管理・制御部256に保持されている)設定送信レー
トの値を基準にして+α%大きい値に、下限しきい値は
−α%小さい値に、それぞれ設定される。αは受信レー
ト安定範囲を示す定数であり、5〜10程度のデフォル
ト値が定義されている。
限しきい値を超えている場合は、判定結果を「H:負荷
大(LL=2)」とする(ステップC4)。また比較演
算回路34は、実効受信レートがしきい値範囲内(下限
しきい値以上、上限しきい値以下)の場合は、判定結果
を「M:負荷適正(LL=1)」とし(ステップC
5)、下限しきい値未満の場合は、判定結果を「L:負
荷小(LL=0)」とする(ステップC6)。
負荷の経時変化を考慮しており、そのために比較演算回
路34から出力されるリンク負荷の最新の判定結果を最
大N個(ここではN=10)保持するための、例えば図
9に示すFIFO型のリンク負荷記録テーブル40が用
意されている。そこで比較演算回路34での判定結果
は、図9のリンク負荷記録テーブル40に保持される
(ステップC7)。このテーブル40にN個の判定結果
が保持された後は、1個新たな判定結果が保持される毎
に、その時点で最も古い判定結果が破棄される。
記録テーブル40内の最新のN1個(N1≦N、ここで
はN1=5であり、図9の斜線の部分)の判定結果の平
均値(小数点第1位を四捨五入)を算出する(ステップ
C8)。そしてリンク負荷判定部252aは、算出した
平均値を最終的なリンク負荷判定結果(リンク負荷)L
Lとして、監視対象モジュールのモジュール識別子と組
にして、QoS判定部253へ出力する(ステップC
9)。但し、この最終的な判定結果LLはテーブルへの
登録対象としない。
ラーと判定され、負荷判定結果LLが−1とされる(ス
テップC10)。
負荷判定部252aと同様の構成を有している。そこで
モジュール負荷判定部252bの構成を、図7を援用し
て説明する。リンク負荷判定部252aは、(メッセー
ジ受信・解析部251により)QoS状況メッセージか
ら抽出されたデータ処理実績値を時系列順に最大n個保
持するための1×nのサイズのテーブル構造を有するn
段のFIFO型バッファ31と、FIFO型バッファ3
1に保持されているn個のデータ処理実績値にその時系
列順で決まる重み(係数)a1 〜an を付ける重み付け
回路32-1〜32-nと、重み付け回路32-1〜32-nの
出力の加算値を重みの総和で除した値(平均的実効受信
レート)を求める演算回路33と、演算回路33の演算
結果をリンク判定のしきい値(許容データ処理実績値の
上限しきい値及び下限しきい値)と比較することで、モ
ジュール負荷判定結果(モジュール負荷)MLを、H
(High):負荷大(ML=2)/M(Mediu
m):負荷適当(ML=1)/L(Low):負荷小
(ML=0)の3段階で出力する比較演算回路34とを
備えている。
る上記ステップA15のモジュール負荷判定処理につい
て、図10のフローチャートを参照して説明する。
ージ受信・解析部251から渡されたメッセージがデー
タ処理実績を通知するメッセージの場合(ステップD
1)、その実効受信レートをFIFO型バッファ31に
保持する(ステップD2)。このときFIFO型バッフ
ァ31に既にn個のデータ処理実績値が保持されている
場合には、最も古いデータ処理実績値が破棄される。本
実施形態では、データ処理実績値の時間間隔は不定であ
り、メッセージが通知される度に、以下に述べる負荷判
定が行われる。なお、データ処理実績には、モジュール
負荷(データ処理実績)の監視対象モジュールがストリ
ーム復号・再生装置132である場合を例にとると、ハ
ードウェアにより実現されるMPEGデコーダにより構
成されているならば、モジュール内バッファにおけるデ
ータ蓄積量の正規化値(例えば8ビットで表される0〜
255の数値)、ソフトウェアにより実現されるMPE
Gデコーダにより構成されているならば、単位時間当た
りの、受信フレーム数に対する、復号・表示せずにスキ
ップしたフレーム数の割合を正規化した値が用いられ
る。後者の方が精度は高い。ここでは、正規化されたデ
ータ処理実績値が大きいほど、処理実績が低く、負荷が
高い状態(スループットが低い状態)にあると定義され
る。
のデータ処理実績値(の正規化値)P1 〜Pn が保持さ
れているものとすると、モジュール負荷判定部252b
内の比較演算回路34には、重み(係数)a1 〜an で
重み付けされた値a1 ・P1〜an ・Pn の加算値a1
・P1 +…+an ・Pn を重みの総和で除した値、つま
り平均的データ処理実績値が入力される。
理実績値を許容データ処理実績値の上限しきい値及び下
限しきい値と比較する(ステップD3)。比較演算回路
34は、データ処理実績値が上限しきい値を超えている
場合は、判定結果を「H:負荷大(ML=2)」とする
(ステップD4)。また比較演算回路34は、データ処
理実績値がしきい値範囲内(下限しきい値以上、上限し
きい値以下)の場合は、判定結果を「M:負荷適正(M
L=1)」とし(ステップD5)、下限しきい値未満の
場合は、判定結果を「L:負荷小(ML=0)」とする
(ステップD6)。
ール負荷の経時変化を考慮しており、そのために比較演
算回路34から出力されるモジュール負荷の最新の判定
結果を最大N個(ここではN=10)保持するための、
例えば図11に示すFIFO型のモジュール負荷記録テ
ーブル50が用意されている。そこで比較演算回路34
での判定結果は、図11のモジュール負荷記録テーブル
50に保持される(ステップD7)。このテーブル50
にN個の判定結果が保持された後は、1個新たな判定結
果が保持される毎に、その時点で最も古い判定結果が破
棄される。
ール負荷記録テーブル50内の最新のN1個(N1≦
N、ここではN1=5であり、図11の斜線の部分)の
判定結果の平均値(小数点第1位を四捨五入)を算出す
る(ステップD8)。そしてモジュール負荷判定部25
2bは、算出した平均値を最終的なモジュール負荷判定
結果(モジュール負荷)MLとして、監視対象モジュー
ルのモジュール識別子と組にして、ノード負荷判定部2
52cへ出力する(ステップD9)。但し、この最終的
な判定結果はテーブルへの登録対象としない。
ラーと判定され、負荷判定結果MLが−1とされる(ス
テップD10)。
対象となるモジュール数が例えば最大で3の場合を例に
とると、図12に示すように、最大3個のモジュール負
荷判定部252bから最も最近に出力されたモジュール
負荷判定結果(モジュール負荷)ML1〜ML3を最新
のモジュール負荷判定結果ML1new 〜ML3new とし
て保持するための最新モジュール負荷記録テーブル60
と、最新のモジュール負荷判定結果ML1new 〜ML3
new をもとに、ノード負荷を算出するノード負荷算出部
61とを備えている。
記ステップA16のノード負荷判定処理について、図1
3のフローチャートを参照して説明する。
る監視対象ノードに属する監視対象モジュールの負荷を
判定するモジュール負荷判定部252bから送られたモ
ジュール識別子付きのモジュール負荷判定結果(モジュ
ール負荷)MLi(i=1〜3)を調べる(ステップE
1)。もし、モジュール識別子(により示されるモジュ
ールタイプ)及びMLiの値(負荷レベル)が適性であ
るならば、ノード負荷判定部252cは最新モジュール
負荷記録テーブル60内の該当するモジュールについて
の最新のモジュール負荷判定結果MLinew を、今回モ
ジュール負荷判定部252bから送られたモジュール負
荷判定結果MLiに更新する(ステップE2)。
ジュール負荷記録テーブル60に保持されている各監視
対象モジュール毎のモジュール負荷判定結果ML1new
〜ML3new をもとに、ノード負荷算出部61によりノ
ード負荷を算出する(ステップE3)。ここではML1
new 〜ML3new のうちの最大値を選択して、ノード負
荷判定結果(ノード負荷)NLとして決定する。つま
り、本実施形態におけるノード負荷算出部61は最大値
選択手段により構成される。このノード負荷NLの値
は、2(負荷大、つまりH)、1(負荷適性、つまり
M)、または0(負荷小、つまりL)のいずれかであ
る。
(小数点第1位を四捨五入)を求め、その値をノード負
荷NLとするようにしてもよい。また、モジュール負荷
の経時変化を考慮して、最新モジュール負荷記録テーブ
ル60に代えて、図14に示すようにM(同一監視対象
ノードにおける監視対象モジュール数)×N(同一モジ
ュールについてのモジュール負荷判定結果保持数)のサ
イズ(図ではM=3,N=8)のFIFO型バッファで
構成されたモジュール負荷記録テーブル600を用いる
ことも可能である。この場合、モジュール負荷記録テー
ブル600の最新のN1個(N1≦N、ここではN1=
3であり、図14の斜線の部分)の判定結果の平均値
(小数点第1位を四捨五入)をノード負荷算出部61に
て算出し、これをノード負荷NLとしてもよい。
算出部61にて算出(選択)されたノード負荷NLを、
自身に固有の監視対象ノードのノード識別子と組にして
QoS判定部253に出力する(ステップE4)。
送られたモジュール識別子付きのモジュール負荷MLi
(i=1〜3)が不適性の場合には、エラーと判定さ
れ、ノード負荷NLが−1とされる(ステップE5)。
は、対応する監視対象ノードに属する監視対象モジュー
ル数Mが便宜的に3であるとして、3つのモジュール負
荷判定結果から(最大のモジュール負荷を選択して)ノ
ード負荷を決定するものとした。但し、本実施形態で
は、図4の例のようにM=1である。この場合には、唯
一つのモジュール負荷が、そのまま最大モジュール負荷
であることから、そのモジュール負荷をそのままノード
負荷とすればよい。
内の各グループ(G1,G2)毎に図15に示すよう
に、リンク負荷判定部252aから最も最近に出力され
たリンク負荷LL及びノード負荷判定部252cから最
も最近に出力されたノード負荷NLを、最新リンク負荷
LLnew 及びノード負荷NLnew として保持するための
最新負荷判定結果記録テーブル70と、最新負荷判定結
果記録テーブル70に保持された最新リンク負荷LLne
w 及びノード負荷NLnew の組み合わせからQoS判定
マトリクステーブル710を用いてQoS判定を行うマ
トリクス判定部71とを備えている。
リンク負荷LLとノード負荷NLの組み合わせからQo
S判定結果をUP(=2)/KEEP(=1)/DOW
N(=0)の3段階で一意に決定するためのものであ
る。マトリクステーブル710は、図16(a)に示す
ように、リンク負荷LL(H,M,Lの3レベル)とノ
ード負荷NL(H,M,Lの3レベル)の組み合わせに
対応するQoS判定結果が予め設定された9つのマトリ
クス要素からなる。
定部71によるQoS判定結果Qを時系列順に最大n個
保持するための1×nのサイズのテーブル構造を有する
n段のFIFO型バッファ72と、ウインドウ設定部7
3と、QoS判定結果補正部74とを備えている。
補正部74で参照するFIFO型バッファ72内の過去
のQoS判定結果の履歴の範囲(ウインドウサイズ)W
を、マトリクス判定部71による最新の判定結果Qに応
じて設定する。
設定部73により設定されているウインドウサイズWの
範囲にあるFIFO型バッファ72内の過去のQoS判
定結果を参照し、その参照結果と最新の判定結果Qをも
とに、当該判定結果Qを補正して、最終的なQoS判定
結果としてQoSパラメータ算出部に出力する。
による上記ステップA18のQoS判定処理について、
図17のフローチャートを参照して説明する。
252aから出力されるモジュール識別子付きの最新の
リンク負荷LL、及びノード負荷判定部252cから出
力されるノード識別子付きの最新のノード負荷NLを受
け取る毎に、そのリンク負荷LL及びノード負荷NLの
正当性を調べる(ステップF1,F2)。
レベル)、及びノード識別子とNLの値(負荷レベル)
が正当であるならば、QoS判定部253は当該LL及
びNLを最新のLLnew 及びNLnew として最新負荷判
定結果記録テーブル70に保持して、当該QoS判定部
253内のマトリクス判定部71を起動する。
のリンク負荷LLnew 及びノード負荷NLnew の組み合
わせからQoS判定マトリクステーブル710を参照
し、LLnew 及びNLnew の組み合わせに固有のQoS
判定結果Q(UP(=2)/KEEP(=1)/DOW
N(=0)のいずれか)を取得する(ステップF3)。
このQoS判定結果Qは最新の判定結果Q1 としてFI
FO型バッファ72に保持される(ステップF4)。こ
のときFIFO型バッファ72に既にn個のQoS判定
結果Q1 〜Qn が保持されている場合には、最も古いQ
oS判定結果Qnが破棄され、残りのQ1 〜Qn-1 はそ
れぞれQ2 〜Qn となる。
73は、最新のQoS判定結果Q(Q1 )をもとに、ウ
インドウサイズWを設定する(ステップF5〜F8)。
即ちウインドウ設定部73は、Q(Q1 )がKEEP
(=1)/UP(=2)/DOWN(=0)の場合に、
ウインドウサイズWをそれぞれWK /Wu /Wd に設定
する。このウインドウサイズWは、過去のQoS判定結
果の個数を示す。
正部74は、最新のQoS判定結果Q(Q1 )がKEE
P(=1)の場合、FIFO型バッファ72に保持され
ている過去W(=Wk )個のQoS判定結果Q1 〜QW
を参照し、KEEPがW回連続しているか否かを調べる
(ステップF9)。
ば、QoS判定結果補正部74はデータ受信、データ処
理共に安定した状態であると判断し、QoS判定結果Q
をKEEPからUPに変更して(ステップF10)、ス
テップF11に進む。これは、図16(a)のQoS判
定マトリクステーブル710によるQoS判定では、判
定結果がUPになる機会が少ないことへの対策である。
つまり図16(a)の例では、QoS判定結果がUPと
なるには、リンク負荷LLとノード負荷NLがいずれも
L(Low)である必要がある。リンク負荷LLがL
(Low)となるのは、設定送信レートを上回る実効受
信レート場合である。しかし、このような状況は殆ど発
生しないので、上記したようにQoS判定結果QがUP
となるのは希である。
図16(a)に示したQoS判定マトリクステーブル7
10に代えて、図16(b)に示すQoS判定マトリク
ステーブル710′を用いるようにしてもよい。このマ
トリクステーブル710′を用いた場合、リンク負荷L
LがM(Medium)、ノード負荷NLがL(Lo
w)の組み合わせでも、QoS判定結果QはUPとな
る。
ば、つまり変動があるならば、QoS判定結果補正部7
4はQoS判定結果Qを補正(変更)せずにそのままス
テップF11に進む。
果補正部74は、最新のQoS判定結果Q(Q1 )がU
P(=2)またはDOWN(=0)の場合、FIFO型
バッファ72に保持されている過去W(=Wu またはW
d )個のQoS判定結果Q1〜QW を参照し、UPまた
はDOWNがW回連続しているか否かを調べる(ステッ
プF12)。
同じ判定結果UPまたはDOWNが連続していないなら
ば、つまり変動があるならば、QoS判定結果補正部7
4はQoS判定結果QをUPまたはDOWNからKEE
Pに変更して(ステップF13)、ステップF11に進
む。これは、パルス状の負荷変動への過剰反応(制御)
を抑える措置である。
d 回)同じ判定結果UPまたはDOWNが連続している
ならば、QoS判定結果補正部74はQoS判定結果Q
を補正せずにそのままステップF11に進む。
部74によりQoS判定結果Qが補正された場合には、
その補正後のQoS判定結果Qが、補正されなかった場
合にはマトリクス判定部71により判定された最新のQ
oS判定結果Qが、QoSパラメータ算出部254に出
力される。
ノード負荷NL)が不適性の場合には、エラーと判定さ
れ、QoS判定判定結果QがERROR(=−1)とさ
れる(ステップF14)。
上記ステップA19のQoSパラメータ算出処理につい
て、図18のフローチャートを参照して説明する。な
お、QoSパラメータ(送信レート)は、ストリーム転
送開始前にユーザ指定等により設定される最小送信レー
ト/最大送信レートの制御範囲内で変更される。ここで
は、設定された制御範囲をN(例えばN=10)段階の
レベル(0〜N−1)に刻み、QoS判定結果に応じて
当該レベルを制御する。レベル0は最小送信レート(送
信レート制御範囲の下限値)に相当するレベル(min
L)であり、レベルN−1は最大送信レート(送信レー
ト制御範囲の上限値)に相当するレベル(maxL)で
ある。最大送信レートはコンテントレート以下の値に設
定される。
判定部253から出力されるQoS判定結果Qを受け取
る毎に、そのQoS判定結果Qの正当性を調べる(ステ
ップG1)。もし、QoS判定結果Qが正当である(Q
がERRORを示す−1でない)ならば、QoSパラメ
ータ算出部254は当該QoS判定結果QがKEEP
(=1)/UP(=2)/DOWN(=0)のいずれで
あるかを調べる(ステップG2)。
判定結果がUP(=2)の場合には、現在の設定レベル
(Level)を1段階上げる(ステップG3)。次に
QoSパラメータ算出部254は、1段階上げた後の設
定レベルが最大レベルmaxL(=N−1)を超えてい
る場合には当該設定レベルを最大レベルmaxLに固定
して(ステップG4,G5)、超えていない場合には何
もせずに、ステップG6に進む。
の場合には、現在の設定レベル(Level)を1段階
下げる(ステップG7)。次にQoSパラメータ算出部
254は、1段階下げた後の設定レベルが最小レベルm
inL(=0)を下回っている場合には当該設定レベル
を最小レベルminLに固定すると共にレート低下フラ
グをONした後(ステップG8〜G10)、下回ってい
ない場合には何もせずに、上記ステップG6に進む。
テップG6において、次式 送信レート=最小送信レート+(最大送信レート−最小
送信レート)×(設定レベル/maxL) に従って、送信レート、つまりQoSパラメータを算出
する。明らかなように、最大送信レートが大きいほどコ
ストは高くなるものの品質がよくなる。
プG6でQoSパラメータを算出すると、ステップG1
1に進む。これに対し、QoS判定結果QがKEEP
(=1)の場合には、そのまま現状の設定レベルを維持
し、送信レート(QoSパラメータ)の計算を行わず
に、ステップG11に進む。
判定結果がUPまたはDOWNであったためにステップ
G6を実行してステップG11に進んだ場合には、当該
ステップG6で算出したQoSパラメータ(送信レー
ト)を、対応するQoS判定結果及びQoS制御対象ノ
ードのノード識別子と共にメッセージ送信部255に出
力する。また、QoS判定結果がKEEP(=1)であ
ったためにステップG6を実行せずにステップG11に
進んだ場合には、QoSパラメータ算出部254は前回
と同じQoSパラメータを当該QoS判定結果及びQo
S制御対象ノードのノード識別子と共にメッセージ送信
部255に出力する。
不適性の場合には、エラーと判定され、QoSパラメー
タがERROR(=−1)とされる(ステップG1
2)。
がONされた場合、中断モードが設定されているなら
ば、メッセージ送信部255に対して(QoSパラメー
タ算出部254からのQoSパラメータに基づく)Qo
S設定メッセージに代えて、ストリーム転送中断メッセ
ージを送信することを要求する中断通知を送る。。
テップA20のメッセージ送信処理について、図19の
フローチャートを参照して説明する。
ータ算出部254から出力されるQoS判定結果、Qo
Sパラメータ及び制御対象ノードのノード識別子の組を
受け取った場合、管理・制御部256から障害通知、或
いは中断通知の有無を調べる(ステップH1)。
けていない場合には、メッセージ送信部255はQoS
パラメータの変更の有無を調べる(ステップH2)。
Nであって、QoSパラメータが変更されている場合に
は、メッセージ送信部255は管理・制御部256が管
理している過渡状態フラグをONした後(ステップH
3)、当該QoSパラメータの変更(設定)を要求する
ためのQoS設定メッセージを作成し(ステップH
4)、これをQoS制御対象ノード(ここでは送信ノー
ド11または中継ノード12)宛てに、通信制御部24
を通して送信(フィードバック)する(ステップH
5)。
場合、或いはQoS判定結果がUPまたはDOWNであ
っても、QoSパラメータが変更されていない場合に
は、メッセージ送信部255はステップH3〜H5を行
わずに、つまりQoS設定メッセージの送信等を行わず
に、そのままメッセージ送信処理を終了する。勿論、Q
oSパラメータが変更されていない場合にも、当該Qo
Sパラメータの設定を要求するメッセージを送信するよ
うにしても構わない。
渡された障害通知メッセージに従って当該管理・制御部
256から障害通知を受けた場合には(ステップH
1)、メッセージ送信部255はシステム停止メッセー
ジを作成して、これを各ノード(ここでは送信ノード1
1及び中継ノード12)宛てに送信する(ステップH
6,H7)。
受けた場合には(ステップH1)、メッセージ送信部2
55はストリーム転送中断メッセージを作成して、これ
を各ノード(ここでは送信ノード11及び中継ノード1
2)宛てに送信する(ステップH8,H9)。これによ
り、中断モードが設定されている状態で、QoSパラメ
ータ算出部254から最小送信レートを下回る送信レー
トを表すQoSパラメータが出力された場合には、スト
リーム転送が中断される。これに対し、中断モードが設
定されていない状態、即ち継続モードが設定されている
状態で、QoSパラメータ算出部254から最小送信レ
ートを下回る送信レートを表すQoSパラメータが出力
された場合には、最小送信レートでのストリーム転送が
継続される。
2(QoS制御対象ノード)のストリーム転送装置20
が有するストリーム変換部23は、上記のようにして
(管理ノードとしての受信ノード13のQoS制御部2
5が有する)メッセージ送信部255からQoS設定メ
ッセージが送信された場合、当該メッセージの要求する
QoSパラメータ(送信レート)の変更設定(更新)処
理を行う。
ムシェーピング機能を説明するための概念図である。こ
の図20の概念図は、送信ノード11のストリーム転送
装置20が有するストリーム変換部23を想定したもの
である。
いて優先度情報が付加されているパケット化ストリーム
を転送する際、優先度に基づいてストリーム中の優先度
の低いパケットを積極的に破棄して品質調整及び転送レ
ート調整を行うことにより、実時間性を維持したストリ
ーム転送を実現する方式である。
(1)データ階層、データ種別単位、つまりデータ属性
単位でデータブロックに分割され、そのデータブロック
にヘッダが付加されたパケット化ストリーム構造となっ
ている点と、(2)各パケットのヘッダに、複雑なスト
リーム解析なしに、データ階層、データ種別を判別可能
とするためのパケット識別子が付加されている点、つま
りデータブロック単位でデータ属性を示すデータ属性情
報が付加されている点と、(3)ストリームのデータ構
造に周期性があり、1周期当たりのデータ量がほぼ一定
である点と、(4)ストリームのデータ構造の周期が複
雑なストリーム解析なしに検知可能なように、図21に
示す如く、ストリーム中に符号化周期を示す制御パケッ
ト(周期通知パケット)が挿入される点、つまり周期的
に転送制御基準情報が挿入される点にある。
に、同期ビット、パケット識別子、リンク、及びパケッ
ト長の各フィールドから構成されている。
(のヘッダ部)を検出するのに用いられる パケット識別子は、パケットのペイロードに含まれるデ
ータの種類(属性)を示す。このパケット識別子は、ビ
デオ、オーディオといったストリームタイプ(データタ
イプ)だけでなく、MPEGビデオのピクチャタイプま
で識別可能なように、階層構造を有している。パケット
識別子の階層構造の一例を、ビデオとオーディオ、及び
その他の付加データをセットとした番組を2本多重化し
たMPEGストリームに適用した場合について、図23
に示す。ここでは、パケット識別子は、番組、データタ
イプ、ピクチャタイプの3階層を持つ。
レーム間予測符号化方式を適用し、I,P,Bという3
種類のピクチャタイプを持つ。P,Bピクチャの復号の
ためには、I,Pピクチャの復号データが必要となる。
つまりMPEGビデオストリームでは、Iピクチャ、P
ピクチャ、Bピクチャという順で、絶対的な優先度が存
在する。ストリームシェーピング処理(におけるパケッ
ト送信/破棄)の際には、この優先度を守らないと復号
画像の品質が大きく劣化する。そのため、ピクチャタイ
プが設定されるフィールド(識別子サブフィールド)の
例えば最下位ビットには、絶対的な優先度であることを
示すフラグ(絶対優先度フラグ)が用意される。したが
ってパケット識別子は、ストリームシェーピング処理に
おける優先度(データ優先度)を兼ねているといえる。
但し、データタイプ等の優先度(例えばビデオとオーデ
ィオの優先度)はユーザにより変更可能である。
位ビット)には、対応するパケットがデータパケットで
あるか制御パケットであるかを識別するための制御フラ
グが割り当てられている。
に、1ビデオフレーム分の符号化データが複数のパケッ
ト(データパケット)に分割される場合に、各パケット
において前後のパケットとの依存関係(リンク関係)、
つまり同じパケット識別子を持つ後ろのパケットのみと
依存関係があるか(フレームの先頭パケット)、同じ識
別子を持つ前後のパケットと依存関係があるか、同じ識
別子を持つ前のパケットのみと依存関係があるか(フレ
ームの最終パケット)、或いは依存関係のない独立のパ
ケットであるかを示す。このリンクフィールドは、同一
タイプ(パケット識別子)のデータが連続する際のデー
タ境界を示す役割も果たす。
イズを示す。なお、パケット長フィールドがパケットの
サイズを示すものでも構わない。
は、ストリームシェーピング処理に先立ち、パケット識
別子と優先度(パケット優先度)との対応テーブル23
1の設定(作成)と、送信レート指定とが、通信制御部
24を通して行われる。パケット識別子は、符号化時に
付加されるものであり、パケット優先度の情報を兼ねて
いる。しかし、ここではユーザの指定に応じてパケット
優先度を変更することも可能なため、上記のようにパケ
ット識別子と優先度との対応テーブル(以下、優先度テ
ーブルと称する)231を設定する。なお、パケット優
先度は、数値が小さいほど高いものとする。
出装置112によりデータ蓄積装置111から取り込ま
れてストリーム受信部21で受け取られたパケット化ス
トリームが入力される。ストリーム変換部23は、入力
ストリーム中の各パケット毎に、そのヘッダに付加され
ているパケット識別子をキーとして優先度テーブル23
0を参照することで、そのパケット識別子に対応するパ
ケット優先度を取得する。そしてストリーム変換部23
は、取得したパケット優先度を前周期の送信実績を考慮
して更新設定される後述するしきい値と比較すること
で、該当するパケットを送信するか或いは破棄するかを
判定し、その判定結果に従う動作を行う。
トリームシェーピング処理の特徴は、つまり当該ストリ
ームシェーピング処理が前記先願発明で適用されるスト
リームシェーピング処理と異なる点は、該当する制御対
象ノードの送信レートがユーザ指定のレート制御範囲内
で、当該制御対象ノードの下流に位置する少なくとも1
つのノード(監視対象ノード)とその前段ノードとのリ
ンクの負荷及び当該監視対象ノードの負荷をもとに、
(受信ノード13内のストリーム転送装置20が有す
る)QoS制御部25により動的に決定される送信レー
トとなるように制御することと、当該動的に決定される
送信レートへの設定変更がQoS制御部25(内のメッ
セージ送信部255)からのQoS設定メッセージで要
求されて、当該送信レートとなるように制御を開始した
時点、つまりQoSパラメータ(送信レート)の更新開
始時点と、当該送信レートに到達した時点、つまりQo
Sパラメータ(送信レート)の更新終了時点には、その
旨を示す過渡状態通知メッセージを(受信ノード13内
のストリーム転送装置20が有する)QoS制御部25
に送出することである、図25はストリームシェーピン
グ機能を有するストリーム変換部23の構成の詳細を示
すブロック図である。
優先度テーブル231の他に、入力バッファ232、ヘ
ッダ解析部233、制御状態保持部234、送信/破棄
判定部235、データ送信実績計測部236、フィルタ
237、及び出力バッファ238を備えている。
21で受け取られてストリーム変換部23に入力される
パケット化ストリーム(入力ストリーム)を一時的に保
持するFIFOバッファである。
2に保持されている入力ストリーム中の各パケットのヘ
ッダの解析を行い、パケット識別子、周期情報を取得す
る。このパケット識別子により優先度テーブル231を
参照することで、パケット優先度が求められる。
れるパラメータと内部制御状態を示すパラメータとを保
持するのに用いられる。内部制御状態パラメータには、
フレーム送信/破棄の境界(判定基準)となる第1レベ
ルの可変しきい値(以下、送信許容優先度と称する)、
及び送信許容優先度と同一優先度のフレームの1周期に
送信可能なフレーム数を示す第2レベルの可変しきい値
(以下、送信許容フレーム数と称する)等がある。この
送信許容優先度及び送信許容フレーム数(しきい値)
は、前周期の送信実績により更新される。
ッセージにより内部制御状態(設定送信レート、実効送
信レート、過渡状態開始/終了)を通信制御部24経由
で管理対象ノード(受信ノード13)内のQoS制御部
25に通知する制御状態通知部234aが付加されてい
る。
ル231から得られるパケット優先度(優先度レベル)
と制御状態保持部234に保持されている送信許容優先
度とを比較して、その比較結果をもとにパケットの送信
/破棄を判定する。具体的には、送信/破棄判定部23
5はパケット優先度の方が小さい場合には送信と判定
し、パケット優先度としきい値が等しい場合には前周期
の送信実績を加味して送信/破棄を判定する。また送信
/破棄判定部235は、パケット優先度がしきい値より
大きい場合には破棄と判定する。
たりの送信実績(送信データ量、送信レート等)を計測
する。
ら取り出されて送信/破棄判定部235により送信と判
定されたパケットを出力パケットとして当該入力バッフ
ァ232から出力バッファ238に送出する。
なる出力ストリームを一時的に保持するFIFOバッフ
ァである。
シェーピングを中心とする動作について、説明を簡略化
するために、MPEGビデオストリームを対象とし、パ
ケット単位ではなく、ビデオフレーム単位で制御を行う
ものとして説明する。
ture)という構造を持ち、GOPが連なった形でストリ
ームが構成されている。各GOPのデータ量はほぼ一定
である。
に必要なデータ優先度(パケット優先度)は、後述する
ようにMPEGビデオストリームのIピクチャ、Pピク
チャ、Bピクチャの順とする(ピクチャはフレームと同
義)。また、制御基準(制御周期)をMPEGビデオの
GOPとする。つまり、GOP境界に制御パケットが挿
入される。この制御パケットのペイロードは、1秒当た
りのフレーム数、1フレームのサイズ等を示す情報(G
OP情報)を含む。
ムは、CBR(Constant Bit Rate)で符号化されてい
るものとする。説明上は、30fps(frame per seco
nd)のストリームとし、1GOPには、0.5秒分の映
像データ、即ち15フレームのデータが含まれているも
のとする。具体的には、1GOPには、Iピクチャが1
枚、Pピクチャが4枚、Bピクチャが10枚含まれてい
るものとする。
1、Pピクチャ:優先度=2、Bピクチャ:優先度=3
とする。優先度の数値は、小さいほど優先度が高いこと
を意味する。なお、ピクチャレイヤより上位の例えばG
OPレイヤのデータ(制御パケット)は、優先度=0と
する。優先度=0のデータは必ず送信される。
ピングの主たる制御パラメータはビットレート(送信レ
ート)である。ビットレートは1秒当たりの転送データ
量を示すもので、その単位はbps(bit per second)
である。
中継ノード12のストリーム変換部23で同様のストリ
ームシェーピング処理が行われる。そこで以下では、送
信ノード11でのストリームシェーピング処理を中心に
述べる。
OP)では、送信ノード11内のストリーム変換部23
はフレーム(パケット)破棄を行わずに全フレーム(全
パケット)を転送する。これを受けて中継ノード12で
も下流の受信ノード13に対して同様のストリーム転送
(中継)が行われ、受信ノード13ではストリーム受信
と復号処理が行われる。
の監視対象モジュール(ストリーム受信部21とストリ
ーム変換部23)、及び受信ノード13内の監視対象モ
ジュール(ストリーム受信部21とストリーム復号・再
生装置132)で、データ受信実績とデータ処理実績、
つまりストリーム転送に関係するリンク負荷とモジュー
ル負荷がそれぞれ計測され、QoS状況メッセージを用
いて(集中型QoS管理ノードとしての)受信ノード1
3のQoS制御部25に通知される。
知された負荷計測値に基づくQoS判定を行い、制御対
象ノードとしての送信ノード11及び中継ノード12で
のQoS制御に用いられるQoSパラメータをそれぞれ
決定する。ここでは、制御対象ノードの現在の送信レー
トが最大送信レートであるとして、QoSパラメータが
決定される。QoS制御部25は、QoSパラメータを
決定すると、QoS設定メッセージによりQoSパラメ
ータ(=送信レート)の設定変更を当該送信ノード11
及び中継ノード12に要求する。つまりストリーム転送
に関係するリンク負荷及びモジュール負荷(ノード負
荷)に基づいてQoSパラメータを制御対象ノードにフ
ィードバックする。これにより、送信ノード11及び中
継ノード12の各ストリーム変換部23では、要求され
たQoSパラメータの示す送信レートでストリーム転送
が行われるように、ストリームシェーピング処理が行わ
れる。
ートの設定変更が要求された場合の送信ノード11での
ストリームシェーピングを伴うストリーム送信処理につ
いて、図26乃至図28のフローチャートを参照して説
明する。なお、中継ノード12でも同様のストリーム送
信処理が行われる。
内のQoS制御部25から送られたQoS設定メッセー
ジを受信した場合、送信レートの再設定が要求されてい
るものと判断する(ステップI1)。
最大送信レート)から、QoS設定メッセージの要求す
る送信レートに到達するまで、つまりQoSパラメータ
(送信レート)更新処理が終了するまでには、ある程度
の時間が必要である。これを過渡状態期間と呼ぶ。この
過渡状態期間に、受信ノード13内のQoS制御部25
により更なるフィードバック制御がかかった場合、シス
テムが不安定になる。
態通知部234aは、過渡状態期間中、(集中型QoS
管理ノードとしての)受信ノード13のQoS制御部2
5による上記のフィードバック制御が停止されるよう
に、過渡状態期間の開始時に、その旨を通知するための
(QoS状況メッセージの1つである)過渡状態開始通
知メッセージを当該受信ノード13のQoS制御部25
に送る(ステップI2)。これを受けて受信ノード13
のQoS制御部25に設けられた管理・制御部256は
過渡状態フラグをONにして、当該フラグがONの期間
中、つまり過渡状態期間中、QoS制御部25にてリン
ク負荷並びにノード負荷に基づくQoS制御(フィード
バック制御)が停止されるように制御する。
1のストリーム変換部23では、上記ステップI2で過
渡状態開始通知メッセージを送信すると、以下に述べる
初期化処理(ステップI3)が行われる。
棄判定部235)は、QoS設定メッセージで要求され
た新たな送信レートを現在設定されている送信レートと
比較する(ステップJ1)。
ば、ストリーム変換部23はフレーム送信/破棄の境界
(判定基準)となる第1レベルの可変しきい値としての
優先度(送信許容優先度)を初期値0(最高優先度)に
設定する(ステップJ2)。この送信許容優先度と同じ
値のフレームは、後述する送信許容フレーム数、或いは
送信許容バイト数を基準とするフレーム送信/破棄の判
定の対象となる。
信可能なフレーム数を示す第2レベルの可変しきい値と
しての送信許容フレーム数を初期値0に設定する(ステ
ップJ3)。
における送信フレーム数(の実績値)、及び現在の周期
における送信バイト数(の実績値)を、いずれも初期値
0に設定する(ステップJ4,J5) またストリーム変換部23は、送信フレーム数比較の結
果を表す送信フレーム数超過フラグ、及び送信バイト数
比較の結果を表す送信バイト数超過フラグを、いずれも
OFF状態に設定する(ステップJ6,J7)。
新たな送信レートから1周期(1GOP周期)に送信可
能なデータの上限のバイト数(送信許容バイト数)を算
出する(ステップJ8)。
求)送信レートに到達したこと、即ちストリームシェー
ピングの制御(QoS制御)が定常状態に達したことを
示す固定フラグをOFF状態に設定する(ステップJ
9)。
信レートより小さい場合の上記ステップI3の初期化処
理は終了となる。
度、送信許容フレーム数、送信フレーム数、送信バイト
数、送信フレーム数超過フラグ、送信バイト数超過フラ
グ、及び固定フラグを総称して制御パラメータと呼ぶ。
これら制御パラメータは、制御状態保持部234に保持
される。
信レートより大きい場合には(ステップJ1)、ストリ
ーム変換部23は上記ステップJ2〜J7をスキップし
て、上記ステップJ8,J9を実行し、新たな送信レー
トから送信許容バイト数を算出すると共に、固定フラグ
をOFF状態に設定する。
トと等しい場合には(ステップJ1)、つまり送信レー
トの再設定が不要な場合には、ストリーム変換部23は
何もせずに上記ステップI3の初期化処理を終了する。
なお本実施形態では、送信レートの変更がない場合に
は、QoS設定メッセージが発行されないことから、こ
のケースは存在しない。
ファ232からその入力順に出力される入力ストリーム
中のパケットのヘッダ部がヘッダ解析部233により解
析され、当該ヘッダ部中のパケット識別子に含まれてい
る制御フラグをもとに、当該パケットが制御パケットで
あるか或いはデータパケットであるか、つまり周期(1
GOP周期)先頭のパケットであるか否かが判別される
(ステップI4)。
部233で解析されたパケットが、周期先頭に挿入され
た制御パケット(周期通知パケット)であったならば、
周期先頭を検出したものとして、ストリーム変換部23
では送信/破棄判定部235により以下に述べる周期先
頭処理(ステップI5)が行われる。
Fであるか)が調べられ(ステップK1)、OFFであ
るならば、送信バイト数超過フラグがONであるか否か
が調べられる(ステップK2)。送信バイト数超過フラ
グがONとは、前周期の送信バイト数が、現在設定され
ている送信レートから算出された1周期当たりの送信許
容バイト数を超えたことを表す。
あるならば、送信フレーム数超過フラグがONあるか否
か(OFFであるか)が調べられ(ステップK3)、O
FFであるならば、つまり送信バイト数超過フラグ及び
送信フレーム数超過フラグが共にOFFであるならば、
(同じ過渡状態期間における)前周期において、送信フ
レーム数が送信許容フレーム数に達しなかったものと判
定される。この状態は、現在の送信許容優先度のフレー
ムを全て送信したのに拘わらず、まだ送信バイト数に余
裕があることを示す。この場合、送信許容フレーム数を
1に戻すと共に、送信許容優先度を1レベル増加させ
(ステップK4,K5)、しかる後にステップK10に
進む。なお、過渡状態期間における第1周期の開始時に
は、送信バイト数超過フラグ及び送信フレーム数超過フ
ラグが共にOFF状態にあることから、前周期の送信実
績に無関係に上記ステップK4,K5が行われる。
で、送信フレーム数超過フラグがONであるならば、前
周期において送信フレーム数が送信許容フレーム数に達
したものと判定される。この状態は、(ステップI4で
検出した)新たな周期(以下、当該周期と称する)にお
いて送信許容フレーム数を増やしてよいことを示す。そ
こで、送信許容フレーム数を例えば1フレームだけ増や
し(ステップK6)、しかる後にステップK10に進
む。
合には、上記したように前周期の送信バイト数が、現在
設定されている送信レートから算出された1周期当たり
の送信許容バイト数を超えたこと、つまり過渡状態期間
が終了して定常状態となったことを表す。そこで、送信
許容フレーム数を例えば1フレームだけ減らして1周期
前(前周期)の状態に戻すと共に、固定フラグをONす
る(ステップK7,K8)。この場合、過渡状態終了通
知メッセージを制御状態保持部234に付加されている
制御状態通知部234aにより受信ノード13(集中型
QoS管理ノード)のQoS制御部25に送信し(ステ
ップK9)、しかる後にステップK10に進む。
合には(ステップK1)、指定送信レートに到達してい
ることから、送信許容優先度及び送信許容フレーム数を
更新せずに、そのままステップK10に進む。つまり、
固定フラグがONになったならば、指定送信レートが変
更されない限り、送信許容優先度及び送信許容フレーム
数を更新しない。
は、固定フラグがOFF状態にあるならば、(過渡状態
期間における第1周期目でなければ)前周期の送信実績
を考慮して送信許容フレーム数(第2レベルの可変しき
い値)が更新され、また必要に応じて(送信バイト数超
過フラグ及び送信フレーム数超過フラグが共にOFFの
場合)送信許容優先度(第1レベルの可変しきい値)も
更新される。
ステップ)では、送信フレーム数及び送信バイト数を初
期値0に設定すると共に、送信フレーム数超過フラグ及
び送信バイト数超過フラグをOFFする。これにより、
上記ステップI5の周期先頭処理は終了し、ステップI
6に進む。
が検出されなかった場合には、つまりデータパケット
(便宜的にフレームデータと呼ぶ)が検出された場合に
は、ステップI5の周期先頭処理をスキップしてステッ
プI6に進む。
解析されたヘッダ部のパケット識別をキーとして送信/
破棄判定部235が優先度テーブル231を参照するこ
とで、当該識別子(を持つパケットが属するフレーム)
に対応するデータ優先度を取得する。そして送信/破棄
判定部235は、優先度テーブル231から取得したデ
ータ優先度を送信許容優先度と比較する。過渡状態の開
始直後の周期、つまり過渡状態期間における第1周期目
では、ステップI3の初期化処理と、その後のステップ
I5の周期先頭処理とで送信許容優先度は1に設定され
ている。
子に対応する優先度の値が送信許容優先度の値より大き
いならば、即ちパケット識別子に対応する優先度が送信
許容優先度より低いならば、該当するフレームデータ
(の要素をなすパケット)の破棄を判定し、フィルタ2
37を制御して当該フレームデータを破棄させる(ステ
ップI7)。
識別子に対応する優先度の値が送信許容優先度の値と等
しいならば、(当該周期における)送信バイト数(送信
実績バイト数)に対象フレームのバイト数を加算した後
の送信バイト数を送信許容バイト数と比較する(ステッ
プI8)。ここで、送信バイト数が送信許容バイト数以
下であるならば、送信/破棄判定部235は(当該周期
における)送信フレーム数(送信実績フレーム数)に1
を加算した後の送信フレーム数を送信許容フレーム数
(第2レベルの可変しきい値)と比較する(ステップI
9)。
数以下であるならば、送信/破棄判定部235は該当す
るフレームデータ(の要素をなすパケット)の送信を判
定し、フィルタ237を制御して当該フレームデータを
送信させる(ステップI10)。この場合、データ送信
実績計測部236は、送信バイト数及び送信フレーム数
を該当する数だけ(現在値に)加算する(ステップI1
1,I12)。なお、実際には、パケット単位に処理さ
れることから、送信フレーム数の更新処理(ステップI
12)は、フレームの先頭部分、または1フレーム全体
に相当するパケット(送信許容優先度と同じ優先度を持
ち、且つリンクフィールドにより同じパケット識別子を
持つ後ろのパケットのみと依存関係があること、或いは
独立のパケットであることが示されているパケット)の
送信時にのみ行われる。
レーム数を超えているならば、送信/破棄判定部235
は該当するフレームデータ(の要素をなすパケット)の
破棄を判定し、フィルタ237を制御して当該フレーム
データを破棄させる(ステップI13)。この場合、送
信/破棄判定部235は制御状態保持部234内の送信
フレーム数超過フラグをONする(ステップI 14)。
ップI8で、送信バイト数が送信許容バイト数を超えて
いると判定した場合には、該当するフレームデータ(の
要素をなすパケット)の破棄を判定し、フィルタ237
を制御して当該フレームデータを破棄させる(ステップ
I15)。この場合、送信/破棄判定部235は制御状
態保持部234内の送信バイト数超過フラグをONする
(ステップI 16)。
識別子に対応する優先度の値が送信許容優先度の値より
小さいならば、即ちパケット識別子に対応する優先度が
送信許容優先度より高いならば、該当するフレームデー
タ(の要素をなすパケット)の送信を判定し、フィルタ
237を制御して当該フレームデータを送信させる(ス
テップI17)。この場合、データ送信実績計測部23
6は、送信バイト数を該当する数だけ(現在値に)加算
する(ステップI18)。
I7,I12,I14,I16,I118のいずれかが
実行されると、ストリーム終端であるか否かが調べられ
(ステップI19)、ストリーム終端でないならば、後
続のフレームデータの処理のために、先頭ステップI1
に戻る。ここでは、送信レートの再設定ではないことか
ら、ステップI2,I3をスキップしてステップI4に
進み、次のパケットが周期先頭であるか否かが調べられ
る。以下前記したのと同様の動作が行われる。
ムの終端を検出するまで(ステップI19)繰り返さ
れ、ストリームの終端を検出すると一連のストリーム送
信(ストップ転送)処理は終了となる。
リーム変換部23における、ストリームシェーピングを
伴うストリーム送信処理の詳細を、あるコンテントレー
トで符号化されたMPEGビデオストリームを、受信ノ
ード13(集中型QoS管理ノード)から指定されたそ
れより低い送信レートにて送信する場合について、図2
9の制御パラメータ変化図を参照して各周期毎に説明す
る。
バイト数=指定送信レートから算出されたバイト数(ス
テップJ1)、送信許容優先度=1(ステップJ2,K
5)、送信許容フレーム数=1(ステップJ3,K4)
に設定される。
ち、優先度が1のフレームはIピクチャのみであり、そ
の数は1枚である。
優先度のIピクチャのフレームが1枚だけ送信される
(ステップI10)。本実施形態において転送の対象と
なるストリームの例では、1周期内に、つまり1GOP
を構成する15フレーム内に、Iピクチャは1枚しか存
在しない。したがって、第1周期終端までに送信フレー
ム数超過フラグがONになることはない。送信フレーム
数超過フラグ=OFFということは、1周期内に含まれ
る送信許容優先度=1と同じ優先度のフレームを全て送
信したことを意味する。
により、次のいずれかの処理が行われる。
合には、送信バイト数が前周期において既に許容送信バ
イト数を超えているため、送信許容優先度を現在値(=
1)より1減らして0とし(ステップK7)、固定フラ
グをONすることで制御パラメータ(中の送信許容優先
度及び送信許容フレーム数)を固定する(ステップK
8)。この場合には、指定送信レートに到達してQoS
パラメータ(送信レート)更新処理が終了したものとし
て、過渡状態終了通知メッセージが管理ノード(受信ノ
ード13)のQoS制御部25に送信される。
FFで、且つこの例のように送信フレーム数超過フラグ
=OFFである場合には、優先度=1のフレームを全て
送信しても余裕があることを意味することから、送信許
容フレーム数=1にすると共に(ステップK4)、送信
許容優先度を現在値(=1)より1増やして2として
(ステップK5)、優先度=2のフレーム(Pピクチ
ャ)まで送信対象とする。但し、送信許容フレーム数=
1であることから、第2周期は、優先度=2のフレーム
を1フレームだけ送信可能である。
Fであるものとすると、送信許容フレーム数=1、送信
許容優先度=2とされる。
数=1であるため、優先度=1のフレーム(Iピクチ
ャ)が全て、つまり1枚送信されると共に、優先度=2
のフレーム(Pピクチャ)が1枚送信される。また、1
周期内に優先度=2のフレーム(Pピクチャ)は4枚あ
り、フレーム破棄が発生することから(ステップI1
3)、送信フレーム数超過フラグ=ONとなる(ステッ
プI14)。
の場合(前周期において送信バイト数が許容送信バイト
数を超えた場合)、現在の設定では指定送信レートを超
えた状態であるので、1周期前の状態、即ち優先度=1
のフレームのみ送信可能な状態とし(ステップK7)、
固定フラグをONすることで制御パラメータ(中の送信
許容優先度及び送信許容フレーム数)を固定する(ステ
ップK8)。これ以降は、優先度=1のフレームのみが
転送される状態が継続することになる。
FFの場合(前周期において送信バイト数が許容送信バ
イト数を超えていない場合)には、まず送信フレーム数
超過フラグがチェックされる(ステップK3)。
には、フレーム破棄が発生しなかった、即ち1周期内の
優先度=2のフレームを全て送信したことを意味する。
一方、送信フレーム数超過フラグ=ONの場合には、1
周期内の優先度=2のフレーム(Pピクチャ)に関して
は、1枚だけ送信し、その他のフレームは破棄したこと
を意味する。
レーム(Pピクチャ)は4枚あるので、前周期(第2の
周期)において当該フレームの破棄が発生して送信フレ
ーム数超過フラグ=ONとなるはずである(ステップI
13,I14)。この場合、第3周期の先頭では、送信
許容フレーム数を現在値(=1)より1増やして2とし
て(ステップK6)、優先度=2のフレーム(Pピクチ
ャ)を2枚送信可能なように設定する。
Fであるものとすると、(送信許容優先度は2のまま
で)送信許容フレーム数=2とされる。
数=2であるため、優先度=1のフレーム(Iピクチ
ャ)が全て(1枚)送信されると共に、優先度=2のフ
レーム(Pピクチャ)が2枚送信される。また、1周期
内に優先度=2のフレーム(Pピクチャ)は4枚あり、
フレーム破棄が発生することから(ステップI13)、
送信フレーム数超過フラグ=ONとなる(ステップI1
4)。
の場合には、現在の設定では指定送信レートを超えた状
態であるので、1周期前の状態、即ち優先度=1の全フ
レームと、優先度=2のフレームを1枚だけ送信可能な
状態とし(ステップK7)、固定フラグをONすること
で制御パラメータ(中の送信許容優先度及び送信許容フ
レーム数)を固定する(ステップK8)。
FFの場合(前周期において送信バイト数が許容送信バ
イト数を超えていない場合)には、この例のように送信
フレーム数超過フラグ=ONでも、まだ余裕があること
から、送信許容フレーム数を現在値(=2)より1増や
して3として(ステップK6)、優先度=2のフレーム
(Pピクチャ)を3枚送信可能なように設定する。
Fであるものとすると、(送信許容優先度は2のまま
で)送信許容フレーム数=3とされる。
数=3であるため、優先度=1のフレーム(Iピクチ
ャ)が全て(1枚)送信されると共に、優先度=2のフ
レーム(Pピクチャ)が3枚送信される。また、1周期
内に優先度=2のフレーム(Pピクチャ)は4枚あり、
フレーム破棄が発生することから(ステップI13)、
送信フレーム数超過フラグ=ONとなる(ステップI1
4)。
の場合には、現在の設定では指定送信レートを超えた状
態であるので、1周期前の状態、即ち優先度=1の全フ
レームと、優先度=2のフレームを2枚だけ送信可能な
状態とし(ステップK7)、固定フラグをONすること
で制御パラメータ(中の送信許容優先度及び送信許容フ
レーム数)を固定する(ステップK8)。
FFの場合には、この例のように送信フレーム数超過フ
ラグ=ONでも、まだ余裕があることから、送信許容フ
レーム数を現在値(=3)より1増やして4として(ス
テップK6)、優先度=2のフレーム(Pピクチャ)を
4枚送信可能なように設定する。
Fであるものとすると、(送信許容優先度は2のまま
で)送信許容フレーム数=4とされる。
数=4であるため、優先度=1のフレーム(Iピクチ
ャ)が全て(1枚)送信されると共に、優先度=2のフ
レーム(Pピクチャ)が4枚送信される。また、1周期
内に優先度=2のフレーム(Pピクチャ)は4枚あり、
フレーム破棄が発生しないことから、送信フレーム数超
過フラグ=OFFである。
の場合には、現在の設定では指定送信レートを超えた状
態であるので、1周期前の状態、即ち優先度=1の全フ
レームと、優先度=2のフレームを3枚だけ送信可能な
状態とし(ステップK7)、固定フラグをONすること
で制御パラメータ(中の送信許容優先度及び送信許容フ
レーム数)を固定する(ステップK8)。
FFで、且つこの例のように送信フレーム数超過フラグ
=OFFである場合には、優先度=2のフレームを全て
送信しても余裕があることを意味することから、送信許
容フレーム数=1にすると共に(ステップK4)、送信
許容優先度を現在値(=2)より1増やして3として
(ステップK5)、優先度=3のフレーム(Bピクチ
ャ)まで送信対象とする。ここでは、送信バイト数超過
フラグ=OFFであるものとすると、送信許容フレーム
数=1、送信許容優先度=3とされる。
数=1であるため、優先度=1のフレーム(Iピクチ
ャ)及び優先度=2のフレーム(Pピクチャ)が全て
(合計5枚)送信されると共に、優先度=3のフレーム
(Bピクチャ)が1枚送信される。また、1周期内に優
先度=3のフレーム(Bピクチャ)は10枚あり、フレ
ーム破棄が発生することから(ステップI13)、送信
フレーム数超過フラグ=ONとなる(ステップI1
4)。
の場合には、現在の設定では指定送信レートを超えた状
態であるので、1周期前の状態、即ち優先度=1及び優
先度=2のフレームだけ送信可能な状態とし(ステップ
K7)、固定フラグをONすることで制御パラメータ
(中の送信許容優先度及び送信許容フレーム数)を固定
する(ステップK8)。
FFの場合には、この例のように送信フレーム数超過フ
ラグ=ONでも、まだ余裕があることから、送信許容フ
レーム数を現在値(=1)より1増やして2として(ス
テップK6)、優先度=3のフレーム(Bピクチャ)を
2枚送信可能なように設定する。
Fであるものとすると、(送信許容優先度は3のまま
で)送信許容フレーム数=2とされる。
グ=ONとなって制御パラメータ(中の送信許容優先度
及び送信許容フレーム数)が固定されるまで、つまり指
定送信レートに到達してQoSパラメータ(送信レー
ト)更新処理が終了するまで繰り返す。このQoSパラ
メータ(送信レート)更新処理が開始されてから終了す
るまでの過渡状態の期間は、当該更新処理の開始時にス
トリーム変換部23(内の制御状態通知部234a)か
ら管理ノード(受信ノード13)のQoS制御部25に
送信された過渡状態開始通知メッセージに応じて当該Q
oS制御部25おけるQoS判定が停止されるため、過
渡状態期間において当該QoS制御部25による更なる
フィードバック制御が制御対象ノードにかかってシステ
ムが不安定になるのを確実に防止できる。
システムが集中型のQoS管理方式を適用する場合につ
いて説明したが、これに限るものではなく、分散型のQ
oS管理方式を適用することも可能である。
QoS管理方式の適用例を示す。なお、図3と同一部分
には同一符号を付してある。
ーム転送装置20に設けられた(図3中のQoS制御部
25に相当する)QoS制御部25′が、受信ノード1
3自身を監視対象ノード、前段の中継ノード12を制御
対象ノードとして、当該中継ノード12のQoSパラメ
ータ設定更新を行う。即ち、受信ノード13内のQoS
制御部25′は、当該受信ノード13と中継ノード12
との間のリンクの負荷(受信ノード13でのデータ受信
実績)と、受信ノード13自身のノード負荷(受信ノー
ド13でのデータ処理実績)とを収集して、その収集し
た結果をもとに、中継ノード12に最適なQoSパラメ
ータを決定して、当該中継ノード12のQoSパラメー
タの設定更新を行う。
置20に設けられた(図3中のQoS制御部25に相当
する)QoS制御部25′が、中継ノード12自身を監
視対象ノード、前段の送信ノード11を制御対象ノード
として、当該送信ノード11のQoSパラメータ設定更
新を行う。即ち、中継ノード12内のQoS制御部2
5′は、当該中継ノード12と送信ノード11との間の
リンクの負荷(中継ノード12でのデータ受信実績)
と、中継ノード12自身のノード負荷(中継ノード12
でのデータ処理実績)とを収集して、その収集した結果
をもとに、送信ノード11に最適なQoSパラメータを
決定して、当該送信ノード11のQoSパラメータの設
定更新を行う。
4中の負荷判定部252に代えて、図31に示すよう
な、1つの監視対象ノード(ここでは、QoS制御部2
5′自身が属するノード)に対応するリンク負荷判定部
252a、モジュール負荷判定部252b、及びノード
負荷判定部252cから構成される負荷判定部252′
が生成される。
ットワークやシステムの負荷変動を管理ノードから上流
側の制御対象ノードにフィードバックし、制御対象ノー
ドでは当該負荷変動に追従して送信許容優先度を段階的
に下げながら、且つ同一周期における当該優先度と同一
優先度のデータブロックの送信許容ブロック数を段階的
に増やしながら、自律的に優先度が低いデータ部分を破
棄して送信するデータ量を削減するようにしたので、負
荷変動があっても、実時間性を維持すると共に可能な限
り品質も維持しつつ、動的な送信レート調整を行うこと
ができる。
ィードバックに従って制御対象ノードで動的な送信レー
ト調整を開始してから要求された送信レートに到達する
までの過渡状態の期間は、当該レート調整の開始時に制
御対象ノードから送信された過渡状態開始通知メッセー
ジに応じて管理ノードにおけるフィードバック制御が停
止されるため、過渡状態期間において管理ノードによる
更なるフィードバック制御が制御対象ノードにかかって
システムが不安定になるのを確実に防止できる。
ーム通信システムの全体構成を示すブロック図。
ブロック図。
の適用例を示す図。
5の構成を示すブロック図。
説明するためのフローチャート。
を説明するためのフローチャート。
判定部252bの構成を示すブロック図。
定処理を説明するためのフローチャート。
負荷記録テーブル40の構造例を示す図。
ール負荷判定処理を説明するためのフローチャート。
モジュール負荷記録テーブル50の構造例を示す図。
ック図。
判定処理を説明するためのフローチャート。
60に代えて用いることが可能なモジュール負荷記録テ
ーブル600の構造例を示す図。
図。
10の内容例と、当該テーブル710に代えて用いるこ
とが可能なQoS判定マトリクステーブル710′の内
容例とを示す図。
説明するためのフローチャート。
パラメータ算出処理を説明するためのフローチャート。
信処理を説明するためのフローチャート。
ング機能を説明するための概念図。
単位で)周期的に挿入された符号化ストリームを説明す
るための図。
ト(パケットヘッダ)の構成を説明するための図。
層を説明するための図。
説明するための図。
ーム変換部23の構成の詳細を示すブロック図。
ーピングを伴うストリーム送信処理処理を説明するため
のフローチャート。
理手順を説明するためのフローチャート。
処理手順を説明するためのフローチャート。
枚、Pピクチャ(優先度=2)が4枚、Bピクチャ(優
先度=2)が10枚存在するストリームをストリームシ
ェーピング処理で送信する場合における制御パラメータ
類の各周期毎の変化の様子を示す図。
式の適用例を示す図。
ブロック図。
ル負荷保持手段) 61…ノード負荷算出部(選択手段) 70…最新負荷判定結果記録テーブル(最新判定結果保
持手段) 71…マトリクス判定部 72…FIFO型バッファ(データ処理実績バッファ) 73…ウインドウ設定部 74…QoS判定結果補正部 111…データ蓄積装置 112…ストリーム送出装置 131…設定・操作部 132…ストリーム復号・再生装置 133…表示装置 231…優先度テーブル 233…ヘッダ解析部 234…制御状態保持部 234a…制御状態通知部 235…送信/破棄判定部 236…データ送信実績計測部 237…フィルタ 251…メッセージ受信・解析部 252…負荷判定部 253…QoS判定部 254…QoSパラメータ算出部 255…メッセージ送信部 256…管理・制御部(送信レート制御範囲設定手段、
制御モード設定手段 710,710′…QoS判定マトリクステーブル
Claims (22)
- 【請求項1】 ストリーム転送系の先頭段をなす送信ノ
ード及び最終段をなす受信ノードを含む複数のノードが
ネットワークを介して接続され、前記送信ノードから前
記受信ノードまでの各ノードのストリーム転送装置間
で、データ属性単位でデータブロックに分割され、当該
データブロック単位で対応するデータ属性を表すデータ
属性情報が付加され、且つデータ構造に周期性のある符
号化ストリームを転送するストリーム通信システムであ
って、 前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードが制御
対象ノードとして割り当てられると共に、当該制御対象
ノードに対応して当該制御対象ノードの下流の少なくと
も1つのノードが監視対象ノードとして割り当てられ、
且つ前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードが
前記少なくとも1つの監視対象ノード及び制御対象ノー
ドに対応して管理ノードとして割り当てられており、 前記複数のノードのうち、制御対象ノードの前記ストリ
ーム転送装置は、符号化ストリームを次段のノードに送
信または中継する際に、各データブロックに付加されて
いる前記データ属性情報をもとに決定されるデータ優先
度を利用して、データブロック送信/破棄の境界を表す
送信許容優先度を段階的に下げながら、且つ同一周期に
おける当該優先度と同一優先度のデータブロックの送信
許容ブロック数を段階的に増やしながら、各データブロ
ックを送信または破棄することにより、指定された送信
レートに到達するように転送データ量を調整するストリ
ームシェーピング処理を行うストリーム変換手段を備
え、 前記監視対象ノードは、当該ノードにおける負荷状況
を、内部状況通知メッセージにより、自身に対する前記
管理ノードとして割り当てられたノードに通知する内部
状況通知手段を備え、 前記管理ノードは、前記監視対象ノードの内部状況通知
手段からの内部状況通知メッセージにより通知された負
荷状況及び当該監視対象ノードに対応する制御対象ノー
ドにおいて現在設定されている送信レートを表す情報を
もとに、当該制御対象ノードでの実時間転送が可能な送
信レートを表すパラメータを算出し、その算出結果に応
じて当該パラメータをパラメータ設定メッセージにより
前記制御対象ノードに通知して当該パラメータの示す送
信レートへの設定変更を要求するフィードバック制御を
行うフィードバック制御手段を備えていることを特徴と
するストリーム通信システム。 - 【請求項2】 前記監視対象ノードの前記内部状況通知
手段は、当該ノードでのデータ受信実績を通知するデー
タ受信実績通知手段と、当該ノードでのデータ処理実績
を通知するデータ処理実績通知手段とを備え、 前記管理ノードのフィードバック制御手段は、前記監視
対象ノードから通知されたデータ受信実績をもとに当該
監視対象ノードと前段ノードとのリンクの負荷を判定す
るリンク負荷判定手段と、前記監視対象ノードから通知
されたデータ処理実績をもとに当該監視対象ノードの負
荷を判定するノード負荷判定手段と、前記リンク負荷判
定手段及び前記ノード負荷判定手段の各負荷判定結果を
統合して、対応する前記制御対象ノードに対する制御方
針を決定するための判定を下す統合判定手段と、少なく
とも前記統合判定手段の判定結果及び当該制御対象ノー
ドにおいて現在設定されている送信レートを表す情報を
もとに、前記パラメータを算出するパラメータ算出手段
と、前記パラメータ算出手段によるパラメータ算出結果
に応じて対応する前記パラメータをパラメータ設定メッ
セージにより前記制御対象ノードに通知するメッセージ
送信手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載
のストリーム通信システム。 - 【請求項3】 前記監視対象ノードを構成するモジュー
ルのうち、データ処理実績を算出可能な少なくとも1つ
のモジュールが監視対象モジュールとして割り当てられ
ると共に、当該監視対象モジュールには前記データ処理
実績通知手段が設けられており、 前記管理ノードのフィードバック制御手段は、前記監視
対象ノードの前記監視対象モジュールに設けられた前記
データ処理実績通知手段からのデータ処理実績に基づい
て当該モジュールの負荷を判定するモジュール負荷判定
手段を前記監視対象ノードの前記監視対象モジュール数
分備えており、 前記ノード負荷判定手段は、当該監視対象モジュール数
分のモジュール負荷判定手段のモジュール負荷判定結果
を統合してノード負荷を判定することを特徴とする請求
項2記載のストリーム通信システム。 - 【請求項4】 前記符号化ストリームには転送制御の基
準となる転送制御基準情報が周期的に挿入されており、 前記制御対象ノードのストリーム変換手段は、前記転送
制御基準情報により判別される周期毎に前周期の送信実
績をもとに前記送信許容優先度を更新することを特徴と
する請求項1記載のストリーム通信システム。 - 【請求項5】 前記制御対象ノードのストリーム変換手
段は、前記送信許容優先度より高い優先度のデータブロ
ックは送信し、前記送信許容優先度より低い優先度のデ
ータブロックは破棄し、前記送信許容優先度と同じ優先
度のデータブロックについては、前記転送制御基準情報
により判別される周期毎に当該周期で送信が可能なデー
タブロック数を表す送信許容データブロック数を徐々に
増加することで送信するデータブロック数を増やしてい
き、前記送信許容優先度と同じ優先度のデータブロック
を該当周期にて指定送信レートの範囲内で全て送信でき
た場合には前記送信許容優先度を下げると共に前記送信
許容データブロック数を初期値に戻し、指定送信レート
に到達したなら前記パラメータ設定メッセージにより送
信レート設定変更が要求されるまで、前記送信許容優先
度及び送信許容データブロック数の更新を停止すること
を特徴とする請求項4記載のストリーム通信システム。 - 【請求項6】 前記制御対象ノードのストリーム変換手
段は、前記パラメータ設定メッセージにより送信レート
変更が要求された場合、前記ストリームシェーピング処
理によって実際の送信レートが要求された指定送信レー
トに到達するまでの過渡状態期間の開始を示す過渡状態
開始通知メッセージを前記パラメータ設定メッセージの
送信元の管理ノードに送信し、前記要求された指定送信
レートに到達したならば、当該管理ノードに前記過渡状
態期間の終了を示す過渡状態終了通知メッセージを送信
し、 前記管理ノードのフィードバック制御手段は、前記制御
対象ノードのストリーム変換手段から前記過渡状態開始
通知メッセージを受けてから前記過渡状態終了通知メッ
セージを受けるまでの過渡状態の期間、前記制御対象ノ
ードのストリーム変換手段への前記フィードバック制御
を一時停止することを特徴とする請求項1記載のストリ
ーム通信システム。 - 【請求項7】 前記制御対象ノードのストリーム変換手
段は、前記過渡状態終了通知メッセージを送信してから
次に前記過渡状態開始通知メッセージを送信するまでの
定常状態の期間、現在の送信レートを表すパラメータを
含む内部状況通知メッセージを前記管理ノードに定期的
に送信し、 前記管理ノードのフィードバック制御手段は、前記制御
対象ノードのストリーム変換手段からの前記過渡状態終
了通知メッセージを受けてから前記過渡状態開始通知メ
ッセージを受けるまでの定常状態の期間、前記送信レー
トを表すパラメータを含む内部状況通知メッセージを監
視して前記制御対象ノードにおいて設定されている最新
の送信レートを表すパラメータを取得することを特徴と
する請求項6記載のストリーム通信システム。 - 【請求項8】 前記リンク負荷判定手段は、 前記監視対象ノードから通知されたデータ受信実績値を
複数個時系列順に保持するための先入れ先出し方式のデ
ータ受信実績バッファと、 前記データ受信実績バッファに時系列順に保持されてい
る複数個のデータ受信実績の各々にその順番に対応した
重み付けを行う重み付け手段と、 前記重み付け手段による重み付け後のデータ受信実績の
平均値を前記制御対象ノードで現在設定されている送信
レートで決まる許容受信レート範囲に対応する上限しき
い値及び下限しきい値と比較してその比較結果をもと
に、リンク負荷大、リンク負荷適正、またはリンク負荷
小の3段階でリンク負荷結果を出力する比較演算手段と
を備えていることを特徴とする請求項3記載のストリー
ム通信システム。 - 【請求項9】 前記モジュール負荷判定手段は、 前記監視対象ノード内の前記監視対象モジュールから通
知されたデータ処理実績値を複数個時系列順に保持する
ための先入れ先出し方式のデータ処理実績バッファと、 前記データ処理実績バッファに時系列順に保持されてい
る複数個のデータ処理実績の各々にその順番に対応した
重み付けを行う重み付け手段と、 前記重み付け手段による重み付け後のデータ処理実績の
平均値を予め定められた許容データ処理実績値の上限し
きい値及び下限しきい値と比較してその比較結果をもと
に、モジュール負荷大、モジュール負荷適正、またはモ
ジュール負荷小の3段階でモジュール負荷結果を出力す
る比較演算手段とを備えていることを特徴とする請求項
3または請求項8記載のストリーム通信システム。 - 【請求項10】 前記ノード負荷判定手段は、 対応する前記監視対象モジュール数分のモジュール負荷
判定手段の最新のモジュール負荷判定結果を保持するた
めの最新モジュール負荷保持手段と、 前記最新モジュール負荷保持手段に新たにモジュール負
荷判定結果が保持される毎に、当該保持手段に保持され
ている前記監視対象モジュール数分のモジュール負荷判
定手段の最新のモジュール負荷判定結果から、最も大き
いモジュール負荷を示す判定結果をノード負荷判定結果
として選択する選択手段とを備えていることを特徴とす
る請求項3または請求項9記載のストリーム通信システ
ム。 - 【請求項11】 前記統合判定手段は、 前記リンク負荷判定手段の最新のリンク負荷判定結果と
前記ノード負荷判定手段の最新のリード負荷判定結果と
を保持するための最新判定結果保持手段と、 予め想定される全てのリンク負荷判定結果とノード負荷
判定結果との組み合わせと対応する前記制御対象ノード
に対する制御方針を「送信レート増」、「送信レート現
状維持」、「送信レート減」の3段階で示す判定結果の
関係とが記述されたマトリクステーブル情報を、前記最
新判定結果保持手段に保持されている前記最新のリンク
負荷判定結果とノード負荷判定結果との組み合わせによ
り参照することで、対応する前記制御対象ノードに対す
る制御方針を示す判定結果を取得するマトリクス判定手
段とを備えていることを特徴とする請求項2、請求項
3、または請求項10記載のストリーム通信システム。 - 【請求項12】 前記統合判定手段は、 前記マトリクス判定手段により取得された判定結果を過
去n回分時系列順に保持するための先入れ先出し方式の
判定結果バッファと、 前記判定結果バッファに最新の判定結果が保持された場
合に、前記判定結果バッファ内の当該最新の判定結果を
含む連続する過去m回(m≦n)の判定結果をもとに当
該最新の判定結果を補正する判定結果補正手段と、 前記mの値を示すウインドウ幅を設定するウインドウ設
定手段とを更に備えていることを特徴とする請求項11
記載のストリーム通信システム。 - 【請求項13】 前記判定結果補正手段は、前記過去m
回の判定結果が全て「送信レート増」または全て「送信
レート減」であれば、前記最新の判定結果をそのまま出
力し、全て「送信レート現状維持」であれば、前記最新
の判定結果を「送信レート現状維持」から「送信レート
増」に変更して出力し、異種の判定結果を含むならば、
前記最新の判定結果に無関係に「送信レート現状維持」
を出力することを特徴とする請求項12記載のストリー
ム通信システム。 - 【請求項14】 前記ウインドウ設定手段は、前記ウイ
ンドウ幅を前記判定結果バッファに保持される最新の判
定結果に応じて設定することを特徴とする請求項12記
載のストリーム通信システム。 - 【請求項15】 前記フィードバック制御手段は、送信
レートの制御範囲を表す最小送信レート及び最大送信レ
ートを外部からの指定に応じて設定するための送信レー
ト制御範囲設定手段を備えており、 前記算出したパラメータの表す送信レートが前記最大送
信レートを超える場合には、当該最大送信レートを表す
パラメータに変更し、前記最小送信レートを下回る場合
には、ストリーム転送を中断させるか、或いは当該最小
送信レートを表すパラメータに変更してストリーム転送
を継続させることを特徴とする請求項1記載のストリー
ム通信システム。 - 【請求項16】 前記送信レート制御範囲設定手段は、
指定された前記最大送信レートがフィードバック制御の
対象となる符号化ストリームのコンテントレートを超え
る場合に、当該コンテントレートを最大送信レートとし
て設定することを特徴とする請求項15記載のストリー
ム通信システム。 - 【請求項17】 前記フィードバック制御手段は、前記
最小送信レートを下回る場合に、ストリーム転送を中断
するか、或いは当該最小送信レートを表すパラメータに
変更してストリーム転送を継続するかを指定する制御モ
ードを外部からの指定に応じて設定するための制御モー
ド設定手段を備えていることを特徴とする請求項15記
載のストリーム通信システム。 - 【請求項18】 前記複数のノードのうち、前記送信ノ
ードを除くノードがいずれも前記監視対象ノードとして
割り当てられると共に、当該監視対象ノードに対する唯
一の前記管理ノードとしても割り当てられており、前段
のノードが当該管理ノードの唯一の前記制御対象ノード
として割り当てられていることを特徴とする請求項1記
載のストリーム通信システム。 - 【請求項19】 前記複数のノードのうちのいずれか1
つのノードが前記管理ノードとして割り当てられている
ことを特徴とする請求項1記載のストリーム通信システ
ム。 - 【請求項20】 データ属性単位でデータブロックに分
割され、当該データブロック単位で対応するデータ属性
を表すデータ属性情報が付加され、且つデータ構造に周
期性のある符号化ストリームを転送するストリーム転送
系の送信ノード、中継ノードまたは受信ノードのいずれ
にも適用可能なストリーム転送ノードであって、 監視対象ノード、制御対象ノード、及び管理ノードの少
なくとも1つに割り当て可能であり、 前記制御対象ノードに割り当てられた場合に、符号化ス
トリームを次段のノードに送信または中継する際に、各
データブロックに付加されている前記データ属性情報を
もとに決定されるデータ優先度を利用して、データブロ
ック送信/破棄の境界を表す送信許容優先度を段階的に
下げながら、且つ同一周期における当該優先度と同一優
先度のデータブロックの送信許容ブロック数を段階的に
増やしながら、各データブロックを送信または破棄する
ことにより、指定された送信レートに到達するように転
送データ量を調整するストリームシェーピング処理を行
うストリーム変換手段と、 前記監視対象ノードに割り当てられた場合に、当該ノー
ドにおける負荷状況を、内部状況通知メッセージによ
り、自身に対する前記管理ノードとして割り当てられた
ノードに通知する内部状況通知手段と、 前記管理ノードに割り当てられた場合に、前記監視対象
ノードの内部状況通知手段からの内部状況通知メッセー
ジにより通知された負荷状況及び当該監視対象ノードに
対応する制御対象ノードにおいて現在設定されている送
信レートを表す情報をもとに、当該制御対象ノードでの
実時間転送が可能な送信レートを表すパラメータを算出
し、その算出結果に応じて当該パラメータをパラメータ
設定メッセージにより前記制御対象ノードに通知して当
該パラメータの示す送信レートへの設定変更を要求する
フィードバック制御を行うフィードバック制御手段とを
具備することを特徴とするストリーム転送ノード。 - 【請求項21】 ストリーム転送系の先頭段をなす送信
ノード及び最終段をなす受信ノードを含む複数のノード
がネットワークを介して接続され、前記送信ノードから
前記受信ノードまでの各ノードのストリーム転送装置間
で、データ属性単位でデータブロックに分割され、当該
データブロック単位で対応するデータ属性を表すデータ
属性情報が付加され、且つデータ構造に周期性のある符
号化ストリームを転送するストリーム通信システムに適
用され、ストリーム転送時の送信レートを表すパラメー
タをフィードバック系により自律的に制御するストリー
ム転送制御方法であって、 前記複数のノードのうち少なくとも1つのノードを制御
対象ノードとして割り当てると共に、当該制御対象ノー
ドに対応して当該制御対象ノードの下流の少なくとも1
つのノードを監視対象ノードとして割り当て、且つ前記
複数のノードのうち少なくとも1つのノードを前記少な
くとも1つの監視対象ノード及び制御対象ノードに対応
して管理ノードとして割り当て、 前記監視対象ノードから対応する前記管理ノードに対し
て、当該監視対象ノーにおける負荷状況を内部状況通知
メッセージにより通知し、 前記監視対象ノードから前記内部状況通知メッセージを
受けた前記管理ノードにて、当該メッセージにより通知
された前記負荷状況及び当該監視対象ノードに対応する
制御対象ノードにおいて現在設定されている送信レート
を表す情報をもとに、当該制御対象ノードでの新たな送
信レートを表すパラメータを算出し、その算出結果に応
じて当該パラメータをパラメータ設定メッセージにより
前記制御対象ノードに通知して当該パラメータの示す送
信レートへの設定変更を要求するフィードバック制御を
行い、 前記管理ノードから前記パラメータ設定メッセージを受
けた前記制御対象ノードにおいて、符号化ストリームを
次段のノードに送信または中継する際に、各データブロ
ックに付加されている前記データ属性情報をもとに決定
されるデータ優先度を利用して、データブロック送信/
破棄の境界を表す送信許容優先度を段階的に下げなが
ら、且つ同一周期における当該優先度と同一優先度のデ
ータブロックの送信許容ブロック数を段階的に増やしな
がら、各データブロックを送信または破棄することによ
り、指定された送信レートに到達するように転送データ
量を調整するストリームシェーピング処理を行うことを
特徴とするストリーム転送制御方法。 - 【請求項22】 前記管理ノードから前記制御対象ノー
ドに対して前記パラメータ設定メッセージにより送信レ
ート変更が要求された場合、当該送信レート変更の要求
元ノードから要求先ノードに前記ストリームシェーピン
グ処理によって実際の送信レートが要求された指定送信
レートに到達するまでの過渡状態期間の開始を示す過渡
状態開始通知メッセージを送信し、前記要求された指定
送信レートに到達したならば、前記要求元ノードから要
求先ノードに前記過渡状態期間の終了を示す過渡状態終
了通知メッセージを送信することで、前記要求先ノード
での過渡状態期間を前記要求元ノードに通知して、当該
過渡状態の期間、前記要求元ノードでの前記フィードバ
ック制御を一時停止させることを特徴とする請求項21
記載のストリーム転送制御方法。
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JP14934298A JP2955561B1 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | ストリーム通信システム及びストリーム転送制御方法 |
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