JP2953243B2 - ねじ締め制御装置 - Google Patents

ねじ締め制御装置

Info

Publication number
JP2953243B2
JP2953243B2 JP6527793A JP6527793A JP2953243B2 JP 2953243 B2 JP2953243 B2 JP 2953243B2 JP 6527793 A JP6527793 A JP 6527793A JP 6527793 A JP6527793 A JP 6527793A JP 2953243 B2 JP2953243 B2 JP 2953243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw tightening
program
screw
unit
cpu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6527793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0647635A (ja
Inventor
冬彦 吉倉
慎二 是沢
規 森
隆志 江口
彰浩 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP6527793A priority Critical patent/JP2953243B2/ja
Publication of JPH0647635A publication Critical patent/JPH0647635A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2953243B2 publication Critical patent/JP2953243B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動ねじ締め装置(電
動ナットランナー)に関し、特にその動作を制御するね
じ締め制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動ナットランナーは、ねじ締めの自動
化のため広く用いられている装置である。この装置にお
いては、ねじの慣性を排除して所望のトルクでねじ締め
を行うべくねじ締めコントローラが用いられる。また、
ねじ締めコントローラとしては、ねじの締め付け不良を
検出する構成も知られている。
【0003】図39には、一従来例に係るねじ締め装置
の構成が示されている。この図は、特開平2−1527
33号に開示された装置の要部を簡略化して表したもの
である。
【0004】この図に示される装置は、モータ10によ
りドライバビット12を回転させ、ドライバビット12
先端に篏着されたねじを締め付ける構成を有しており、
モータ10からドライバビット12までの動力伝達経路
上には回転検出器14が設けられている。この回転検出
器14は、ドライバビット12の回転数を検出し出力す
るセンサである。すなわち、回転検出器14は、ドライ
バビット12が回転すると、回転速度に応じたパルス幅
を有するパルス信号を出力し、これをカウンタ16及び
ANDゲート18に入力する。カウンタ16からの出力
が“H”の状態では回転検出器14から出力されるパル
ス信号が停止判断部20に入力され、カウンタ16から
の出力が“L”の状態では入力されない。
【0005】カウンタ16からの出力が“H”の状態で
は、停止判断部20により、パルス信号のパルス幅に基
づく判定が実行される。上述のように、回転検出器14
から出力されるパルス信号のパルス幅はモータ10の出
力軸の回転速度を表しており、ねじの締め付けが終了に
近付くと出力軸の回転速度が低下する結果、パルス幅が
長くなる。停止判断部20は、パルス幅の判定によりね
じ締めを停止させるべきか否かを判断し、停止させるべ
きと判断した場合には、正転制御部22に対し正転電圧
の遮断を、逆転制御部24に逆転電圧の供給を指令す
る。正転制御部22及び逆転制御部24は、この指令に
応じて切換手段26を制御し、図示しない電源からモー
タ10に供給する正転電圧を遮断すると共に当該電源か
らモータ10に逆転電圧を供給させる。切換手段26
は、従って、ねじ締めの際には正転電圧をモータ10に
供給する一方、ねじ締めが終了すると逆転電圧をモータ
10に供給し、僅かの時間が経過した後にモータ10を
停止させる。
【0006】このように、図39の従来例においては、
ねじ締めの進行に伴い反力が発生しこの反力によりドラ
イバビット12の回転速度が低下すると、これに応じて
ねじ締めが終了される。この結果、所望トルクでねじ締
めを行うことが可能になる。さらに、この従来例では、
カウンタ16によってANDゲート18を開閉する動作
により、締め付け不良の検出を行うことが可能になる。
【0007】すなわち、モータ10やその電源に異常が
生じたり、ドライバビット12に曲りが生じ正常に回転
しなくなっていたり、あるいは回転検出器14に異常が
生じている場合等、回転検出器14から正常にパルス信
号出力が得られない場合、ANDゲート18が閉じられ
る。このため、カウンタ16はねじ締め開始後所定時間
内におけるパルス信号の発生個数を計数し、所定個数に
至った場合のみ出力を“H”としてANDゲート18を
開かせる。従って、この従来例においては、異常が発生
した場合にこれを検出して対応することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来例に
は、すでに締め付けを一度行っているねじについて再度
締め付けを行う場合等に問題点が発生する。
【0009】まず、ねじ締めプログラムを搭載する電動
ナットランナーを用いて自動でねじ締めを行う際には、
所定の設備条件を満たしていなければならない。設備条
件としては、例えばワークのクランプ確認がある。ワー
クのクランプが確認されない状態では、そのままねじの
締め付けを実行するのは好ましくない。従って、上に述
べた従来例と類似の異常検出機能を用い、設備条件の不
備を異常として検出し、ねじ締めプログラムの実行を中
断する必要がある。また、ワークの不良が発生した場合
等にも、ねじ締めが中断される。
【0010】ここに、ねじ締めが中途まで行われた状態
でねじ締めプログラムを再起動すると、仮締め、本締め
等のステップを含むねじ締め動作全体が実行されるた
め、仮締め判定や最終値判定の不良となってしまう。電
動ナットランナーに搭載されるねじ締めプログラムは、
通常、例えば仮締めから本締めに移行する際にある条件
が満たされたか否かを判定(仮締め判定)しており、ま
た、ねじ締め動作を終了する際にある条件が満たされた
か否かを判定(最終値判定)している。従って、従来
は、ねじ締めが中途まで行われた状態でねじ締めプログ
ラムを再起動させることができず、電動ナットランナー
を用いるに当たって手工具、インパクトレンチ等を用い
て予めねじを完全に緩めなければならなかった。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、ねじ締めプログラ
ムを再起動させてもねじを好適に締め付けることができ
るようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、ねじ締めプログラムを構成する複
数のステップの中から実行開始に係るステップを特定す
るステップ特定手段と、特定されたステップからねじ締
めプログラムを再起動させる再起動手段と、を備え、再
起動時にねじ締めプログラムの中途のステップからねじ
締め制御を実行されることを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項2は、ステップ特定
手段が、ねじの状態を検出測定する手段と、検出測定結
果に基づき実行開始に係るステップを特定する手段と、
を備えることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3は、ステップ特定手段
が、各ねじ毎に付与された情報を入力する手段と、入力
される情報に基づき実行開始に係るステップを特定する
手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】そして、本発明の請求項4は、前記ねじ締
めプログラムが、それぞれねじ穴に対応する複数のブロ
ックから構成されると共に、前記ステップ特定手段に代
え、前記複数のブロックの中から実行開始に係るブロッ
クを特定するブロック特定手段を備え、前記再起動手段
が、特定されたブロックからねじ締めプログラムを再起
動させることにより、再起動時にねじ締めプログラムの
中途のブロックからねじ締め制御を実行することを特徴
とする。
【0016】
【作用】本発明においては、ねじ締めプログラムを再起
動させる際、当該ねじ締めプログラムを構成する複数の
ステップの中から1個のステップが特定される。さら
に、特定されたステップからねじ締めプログラムの実行
が開始される。従って、ねじが途中まで締め付けられて
いる場合に、中途のステップからねじの締め付けを行う
ことが可能になる。
【0017】また、請求項2においては、実行開始に係
るステップが、ねじの状態の検出測定により特定され
る。従って、ステップの特定に当たって例えばステップ
番号を入力する等の操作が不要となり、より自動化され
る。
【0018】請求項3においては、実行開始に係るステ
ップを特定するに当たって、各ねじ毎に付与された情報
が入力される。入力する情報は、ステップを特定可能な
情報であれば良く、ねじの状態を表す情報の他、測定等
によっては得られない要素(締め付け時間、締め付けを
行った装置の番号等)を含む情報であっても良い。従っ
て、請求項2と同様に自動化されると共に、より詳細・
多岐に亘る情報に基づきステップの特定を行っているた
め、後工程、他のライン等でねじ締めを行うことも可能
になる。
【0019】請求項4においては、ねじ締めプログラム
を再起動させる際、当該ねじ締めプログラムを構成する
複数のブロックの中から1個のブロックが特定される。
ブロックは、ねじ締めに係るねじ穴に対応しており、例
えば上記ステップを複数個含んでいる。ねじ締めプログ
ラムは特定されたブロックから実行開始される。従っ
て、例えばねじ締めに係る異常の発生に伴いねじを除去
した上でねじ締めを再開する場合に、ねじ締めプログラ
ムを対応するブロックから起動することが可能になる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0021】図1には、本発明の第1実施例に係るねじ
締め装置の構成が示されている。この図に示される装置
は、コントローラ28及び速度アンプ30から構成さ
れ、設備PC(プログラマブルコントローラ)32から
の締付指令に応じてモータ34を制御する構成である。
【0022】まず、設備PC32は工場内に設置される
工作機械等の設備を統括する。設備PC32は、設備の
条件が整うと、図2に示されるように設備動作プログラ
ムに従いコントローラ28に対して締付指令を与え、コ
ントローラ28に搭載されているねじ締めプログラムを
起動させる。コントローラ28においてねじ締めプログ
ラムの実行が終了すると、コントローラ28はその旨を
設備PC32に通知する。これに応じ、設備PC32は
必要な処理を実行する。
【0023】コントローラ28は、総合部36及び速度
コントロール部38を有している。総合部36はコント
ローラ28の全体動作を制御する手段であり、速度コン
トロール部38は速度アンプに対して速度指令を与える
手段である。
【0024】総合部36は、後述するようにねじ締めプ
ログラムを記憶しており、設備PC32からの締付指令
に応じてこれを実行する。ねじ締めプログラムは、例え
ば図3に示されるようにステップS001,S002,
S003及びS004から構成されている。この例で
は、ステップS001は、“早回転(350rpm)で
モータ34を回転(SPEED)させ、スタートからの
時間(TIME)が3秒(I3)を経過するかモータ3
4の軸トルク(TORQ)が50kgcmを越えるか、
いずれの条件が満たされた場合にステップS002に移
行する”動作に係るステップである。同様に、ステップ
S002は、“50rpmでモータ34を回転させ、軸
トルクが200kgcmを越えた場合にステップS00
3に移行する”動作に係るステップである。ステップS
003は、“5rpmでモータ34を回転させ、軸トル
クが500kgcmを越えた場合にステップS004に
移行する”動作に係るステップである。そして、ステッ
プS004は、“ねじ締め終了を示す通知を設備PC3
2に出力する”動作に係るステップである。このような
ねじ締めプログラムが先頭のステップS001から正常
に実行された場合、モータ34の速度は図4(a)に示
されるように、その軸トルクは図4(b)に示されるよ
うに、それぞれ制御される。
【0025】上記制御を実行するためには、モータ34
の軸トルクを検出するトルクセンサ40、及びモータ3
4の回転角度や回転速度を検出する角度・速度センサ4
2を、モータ34の出力軸に設ける必要がある。また、
トルクセンサ40及び角度・速度センサ42の出力を取
り込むために、コントローラ28にAD変換部44及び
角度・速度検出部46を設ける必要がある。AD変換部
44は、トルクセンサ40のアナログ出力をモータ34
の軸トルクを示すディジタルデータに変換して総合部3
6に供給する。角度・速度検出部46は、角度・速度セ
ンサ42(例えばモータ34に設けられたエンコーダ)
の出力に所定の処理を施し、やはり総合部36に供給す
る。
【0026】速度アンプ30は、速度コントロール部3
8から速度指令が与えられると、これに応じてモータ3
4の電流を制御する。すなわち、速度アンプ30は、速
度指令を電流指令に変換する電流指令発生部48及び電
流指令に応じてモータ34に電流を供給する電流アンプ
50を有している。速度指令はモータ34の回転速度の
制御目標値を示しており、電流指令はこの目標値に相当
する電流値を示している。従って、速度アンプ30によ
り、モータ34の回転速度を所定の目標値に制御でき
る。また、速度指令は図3に一例が示されるねじ締めプ
ログラムに従って生成されるものであり、これにより、
モータ34の回転速度をねじ締めプログラムに従って制
御できる。なお、図中52はトルクカット制御部であ
り、電流アンプ50の出力を電流指令発生部48にフィ
ードバックしてモータ34に過大なトルクが発生するこ
とを防止する。
【0027】図5には、コントローラ28の構成がより
詳細に示されている。この図に示されるように、本実施
例のコントローラ28は、総合部36、速度コントロー
ル部38、AD変換部44及び角度・速度検出部46の
他、入出力部54及び56が内部バス58を介して接続
された構成である。入出力部54は、前述の設備PC3
2とのインタフェース機能の他、プログラマとのインタ
フェース機能を有している。入出力部56は、速度アン
プ30とのインタフェース機能を有している。なお、図
中60は外部電源から電力の供給を受けこれを適宜変換
してコントローラ28の各部構成に供給する電源部であ
り、62はこの電力供給に係る電源配線である。
【0028】図6には、この実施例における総合部36
及び入出力部54の構成が示されている。この図に示さ
れるように、総合部36はCPU64、ROM66及び
RAM68を備えている。ROM66はシステムプログ
ラムを格納するメモリであり、RAM68はねじ締めプ
ログラム(ユーザプログラム)を格納するメモリであ
る。CPU64はこれらに係る処理を実行する。すなわ
ち、CPU64は、RAM68上のねじ締めプログラム
をシステムプログラムにより機械語に変換し、翻訳され
たねじ締めプログラムを設備PC32からの締付指令に
応じシステムプログラム下で実行する。
【0029】また、入出力部54は対PCインタフェー
ス70及び対プログラマインタフェース72を備えてい
る。設備PC32とコントローラ28の間のやり取り
は、入出力部54の対PCインタフェース70を介して
行われる。設計者、保全者等が装置内部の状態を知る際
には、入出力部54の対プログラマインタフェース72
を介してコントローラ28の内部を調べる。
【0030】この実施例が特徴とするところは、ROM
66がステップNo処理ルーチン1000を搭載し、こ
れに対応して対PCインタフェース70がステップNo
信号入力部74を有している点である。ステップNo信
号入力部74は設備PC32からステップNo信号を入
力する手段であり、ステップNo処理ルーチン1000
はこれを処理する手段である。図7には、ROM66上
に格納されるシステムプログラムのうち、ねじ締めプロ
グラムの実行に係りステップNo処理ルーチン1000
を含む部分の流れが示されている。また、図8には、こ
の処理に係る動作が示されている。
【0031】本実施例の装置に電源が投入されると(1
100)、CPU64は、まず自己診断を実行する(1
102)。この自己診断は、RAM68や入出力部54
等の状態をチェックし、正常に動作し得るか否かを判断
するものである。この診断の結果異常であるとされた場
合には、CPU64は異常が生じた旨を設備PC32や
使用者等に報知する一方で現状を維持する。正常であれ
ば、ステップ1104以降に進む。
【0032】ステップ1104においては、CPU64
は、設備PC32からステップNo信号が入力されてい
るか否かを判定する。すなわち、ステップNo入力部7
4を介してステップNo信号が入力されているか否かを
判定する。通常の起動の場合にはステップNo信号は入
力されない。この場合、CPU64は、プログラムスタ
ート位置をプログラムの先頭とする(1106)。
【0033】CPU64は、次に、設備PC32から締
付指令(プログラムスタート信号)が入力されたか否か
を判定する(1108)。入力されていない場合、入力
されるまで待ち状態をとるべく、CPU64はステップ
1104に戻る。入力された場合、CPU64はステッ
プ1110に移行する。
【0034】ステップ1110においては、CPU64
は、プログラムスタート信号によって示されるねじ締め
プログラムをステップ1106において設定されたプロ
グラムスタート位置、すなわち先頭から実行する。例え
ば5種類のねじ締めプログラムPGS1〜PGS5が総
合部36のRAM68上に格納されている場合、図8に
示されるように、設備PC32がプログラムスタート信
号によって5種類のねじ締めプログラムPGS1〜PG
S5のうちいずれかを指定する。
【0035】このような処理の結果、指定されたねじ締
めプログラムの実行が終了した場合、CPU64はその
旨を設備PC32に報知し(1112)、ステップ11
04に戻る。このように、本実施例によれば、ねじ締め
プログラムを好適に実行できる。
【0036】さらに、この実施例によれば、RAM68
上に格納されているねじ締めプログラムを中途から実行
することも可能である。この動作は本実施例の特徴とす
るところであり、次のようにステップ1114により実
現される。
【0037】すなわち、ステップ1104において設備
PC32からステップNo信号が入力されていると判定
された場合、プログラムスタート位置として、このステ
ップNo信号によって指定されるステップが設定され
る。図8に示すように、設備PC32は、ステップNo
信号SN1〜SN5のうち実行開始に係る信号を出力
し、CPU64はステップNo入力部74を介してこれ
を入力する。CPU64は、プログラムスタート位置の
設定を実行した後、ステップ308に移行する。
【0038】続くステップ1110においては、プログ
ラムスタート信号によって示されるねじ締めプログラム
が、設定されたプログラムスタート位置から実行され
る。これにより、例えば図3の例であればステップS0
02から実行するといった処理が可能になる。
【0039】このように、本実施例によれば、ねじ締め
プログラムを必要に応じて中途のステップから実行開始
できる。従って、ねじの締め付け不良等が発生した場合
に、同一のねじ締めプログラムを用いることができる。
すなわち、仮締め開始から最終までのプログラムと、仮
締め終了時から最終までのプログラムとを準備する必要
がなく、設定値管理も1個で良い。
【0040】図9には、本発明の第2実施例に係るねじ
締め装置、特にそのコントローラ28の総合部36及び
入出力部54の構成が示されている。この実施例は、そ
の他の部分に関しては、図1及び図5の第1実施例と同
様の構成である。また、図6と比較した場合に相違する
点は、ROM68上にプログラム進行管理ルーチン10
02が搭載され、RAM68上においてプログラムカウ
ンタ1004が実現され、対PCインタフェース70が
ステップNo入力部74に代えリスタート入力部76を
有している点である。
【0041】図10には、この実施例におけるCPU6
4の動作、特にステップNo処理ルーチン1000及び
プログラム進行管理ルーチン1002に係る処理を含む
部分の流れが示されている。
【0042】本実施例の装置に電源が投入されると(1
200)、CPU64は、第1実施例と同様の自己診断
を実行し(1202)、異常である場合にはその旨を設
備PC32や使用者等に報知し、正常である場合にはス
テップ1204以降に進む。ステップ1204において
は、CPU64は、設備PC32から対PCインタフェ
ース70を介して締付指令、すなわちプログラムスター
ト信号が入力されているか、それともそのリスタート入
力部76を介してリスタート信号が入力されているかを
判定する。
【0043】通常の起動の場合には、設備PC32はス
タート信号を出力する。この場合、CPU64は、プロ
グラムスタート位置をねじ締めプログラムの先頭とし
(1206)、実行開始に係るステップNo、すなわち
この場合にはねじ締めプログラムの先頭のステップのN
oを、プログラムカウンタ1004に書き込む(120
8)。CPU64は、プログラムカウンタ1004上の
プログラムスタート位置、すなわち先頭から、ねじ締め
プログラムを実行する(1210)。なお、RAM68
上に複数のねじ締めプログラムが搭載されている場合、
実行すべきプログラムは第1実施例と同様スタート信号
により設備PC32が指定する。ねじ締めプログラムの
実行が終了するまでは(1212)、CPU64は逐
次、次に実行すべきステップのNoをプログラムカウン
タ1004に書き込み(1208)、実行する(121
0)。このような処理の結果ねじ締めプログラムの実行
が終了した場合(1212)、CPU64はその旨を設
備PC32に報知し(1214)、ステップ1204に
戻る。このように、本実施例によれば、ねじ締めプログ
ラムを好適に実行できる。
【0044】さらに、この実施例によれば、第1実施例
と同様、RAM68上に格納されているねじ締めプログ
ラムを中途から実行することも可能である。この動作は
ステップNo処理ルーチン1000により実行される。
さらに、プログラム進行管理ルーチン1002により、
ステップNoを設備PC32から指定することなくねじ
締めプログラムを中途のステップから実行可能にしてい
る。
【0045】すなわち、ステップ1204において設備
PC32からリスタート信号が入力されていると判定さ
れた場合、CPU64は、プログラムカウンタ1004
上のステップNoを読み出し(1216)、読み出した
ステップNoからねじ締めプログラムを実行する(12
10)。プログラムカウンタ1004上にステップNo
がない場合、例えば前サイクルが存在しないとき(12
18)、CPU64はプログラムスタート位置としてプ
ログラムの先頭を設定し(1206)、先に説明した動
作を実行する。
【0046】このように、本実施例によれば、ねじ締め
プログラムを必要に応じて中途のステップから実行開始
できる。従って、ねじの締め付け不良等が発生した場合
に、同一のねじ締めプログラムを用いることができる。
すなわち、仮締め開始から最終までのプログラムと、仮
締め終了時から最終までのプログラムとを、両方準備す
る必要がなく、設定値管理も1個で良い。
【0047】さらに、本実施例によれば、設備PC32
からリスタート信号を入力することにより、前サイクル
において実行したねじ締め動作を継続することが可能に
なる。また、前サイクルの記憶(プログラムカウンタ2
04上の記憶)は、リセット信号を用いることにより消
す構成とすれば良い。リセット信号は、例えば治具を緩
めてワークを入れ替え可能な状態としたときに発生させ
れば良い。
【0048】図11には、本発明の第3実施例に係るね
じ締め装置、特にそのコントローラ28の要部構成が示
されている。この図に示されるように、本実施例におい
ては、対PCインタフェース70上に、2個のリスター
ト入力部76及び76が搭載されている。リスター
ト入力部76は、第2実施例におけるリスタート入力
部76と同様のリスタート信号を設備PC32から入力
する手段である。すなわち、この実施例において設備P
C32から供給される2種類のリスタート信号のうち、
プログラムカウンタ上のステップNoからねじ締めプロ
グラムを再起動させる旨のリスタート信号が供給され
た場合には、このリスタート信号はリスタート入力部
76によってコントローラ28に入力される。一方、
本実施例の特徴に係るリスタート入力部76は、設備
PC32から供給される2種類のリスタート信号のう
ち、あらかじめ設定されている戻り数だけ戻ったステッ
プからねじ締めプログラムを再起動させる旨のリスター
ト信号を入力するための手段である。すなわち、設備
PC32からリスタート信号が供給されると、このリ
スタート信号はリスタート入力部76によってコン
トローラ28に入力される。
【0049】図12には、この実施例におけるCPU6
4の動作、特にステップNo処理ルーチン1000及び
プログラム進行管理ルーチン1002を含む動作の流れ
が示されている。
【0050】本実施例の装置に電源が投入されると(1
200)、CPU64は、まず第1及び第2実施例と同
様の自己診断を実行し(1202)、異常である場合に
はその旨を設備PC32や使用者等に報知し、正常であ
る場合にはステップ1220に進む。
【0051】ステップ1220においては、CPU64
は、ステップNoの戻り数を設定する。後述のように、
設備PC32からリスタート信号が供給されている場
合、プログラムカウンタ1004上のステップNoから
所定ステップ戻り、戻ったステップNoからプログラム
の実行を開始する。ステップ1220において設定され
るステップNoの戻り数とは、このようなステップNo
の戻し処理の際に、ねじ締めプログラム上において戻る
ステップ数をいう。
【0052】ステップ1220実行後は、ステップ12
04以降の動作に移行する。すなわち、ステップ120
4においては、CPU64は、設備PC32から対PC
インタフェースを介して締付指令、すなわちプログラム
スタート信号が入力されているか、それともリスタート
信号またはが入力されているか、を判定する。
【0053】通常の起動の場合には、設備PC32はス
タート信号を出力する。この場合、CPU64はプログ
ラムスタート位置をプログラムの先頭とし(120
6)、実行開始に係るステップNo、すなわちこの場合
にはねじ締めプログラムの先頭のステップのNoを、プ
ログラムカウンタ1004に書き込む(1208)。C
PU64は、プログラムカウンタ1004上のプログラ
ムスタート位置、すなわちこの場合にはプログラムの先
頭から、ねじ締めプログラムを実行する(1210)。
なお、RAM68上に複数のねじ締めプログラムが搭載
されている場合、実行すべきプログラムはスタート信号
により設備PC32が指定する。ねじ締めプログラムの
実行が終了するまでは(1212)、CPU64は逐
次、次に実行すべきステップのNoをプログラムカウン
タ1004上に書き込み(1208)、実行する(12
10)。このような処理の結果ねじ締めプログラムの実
行が終了した場合(1212)、CPU64はその旨を
設備PC32に報知し(1214)、ステップ1204
に戻る。また、設備PC32からのスタート信号がオフ
した場合にも(1222)、ステップ1204に戻る。
このように、本実施例によれば、ねじ締めプログラムを
好適に実行できる。
【0054】さらに、本実施例においても、RAM68
上に格納されているねじ締めプログラムを中途から実行
することも可能である。この動作は、ステップNo処理
ルーチン1000により実行される。さらに、プログラ
ム進行管理ルーチン1002により、ステップNoを設
備PC32から指定することなくねじ締めプログラムを
中途のステップから実行可能にしている。
【0055】すなわち、ステップ1204において設備
PC32からリスタート信号またはが入力されてい
ると判定された場合、CPU64は、プログラムカウン
タ1004上のステップNoを読み出す(1216)。
プログラムカウンタ1004上にステップNoが書き込
まれていない場合には(1218)、CPU64の動作
はステップ1206に移行し、プログラムの先頭からね
じ締めプログラムが実行開始される。プログラムカウン
タ1004上にステップNoが書き込まれている場合に
は(1218)、CPU64の動作はステップ1224
に移行する。
【0056】ステップ1224においては、CPU64
は、設備PC32から供給されるリスタート信号が、リ
スタート入力部76を介して入力されるリスタート信
号であるか、それともリスタート入力部76を介し
て入力されるリスタート信号であるかを判定する。こ
の判定の結果、リスタート信号とされた場合、CPU
64の動作はステップ1210に移行する。すなわち、
ステップ1216において読み出したステップNoから
ねじ締めプログラムを実行する(1210)。これに対
し、リスタート信号であるとされた場合には、CPU
64はステップNoの戻し処理(1226)を実行す
る。すなわちステップ1216において読み出したプロ
グラムカウンタ1004上のステップNoから、ステッ
プ1220において設定した戻り数を減ずる。この後、
ステップ1210を実行することにより、ねじ締めプロ
グラムは、プログラムカウンタ1004上のステップN
oに対し、あらかじめ設定されている戻り数だけ戻った
ステップから実行を開始されることとなる。
【0057】このように、本実施例によれば、ねじ締め
プログラムを必要に応じて中途もブロックから実行開始
できる。従って、ねじの締め付け不良などが発生した場
合に、同一のねじ締めプログラムを用いることができ
る。すなわち、仮締め開始から最終までのプログラムと
仮締め終了時から最終までのプログラムを、両方準備す
る必要がなく、設定値管理も1個でよい。
【0058】これに加え、本実施例においては、設備P
C32からリスタート信号を入力することにより、前
サイクルにおいて実行したねじ締め動作を継続すること
が可能である。加えて、設備PC32からリスタート信
号を入力することにより、前サイクルにおいて実行し
たねじ締め行為を中断し、新しいねじを途中まで手で締
めた後にねじ締め動作を継続することが可能となる。
【0059】なお、前サイクルの記憶は、リセット信号
を用いることにより消す構成とすれば良い。例えば、治
具を緩めてワークを入れ替えた時にこのリセット信号を
発生させるようにすればよい。
【0060】図13には、本発明の第4実施例に係るね
じ締め装置、特にそのコントローラ28の要部構成が示
されている。この図に示されるように、本実施例におい
ては、リスタート入力部としてリスタート入力部76
のみが搭載されている。すなわち、この実施例の場合、
設備PC32からは、プログラムカウンタ1004上の
ステップNoから更に戻ったステップから、ねじ締めプ
ログラムを実行開始させる旨のリスタート信号のみが
供給される。
【0061】図14には、この実施例におけるCPU6
4の動作、特にステップNo処理ルーチン1000及び
プログラム進行管理ルーチン1002に係る処理を含む
動作の流れが示されている。
【0062】この図に示されるように、本実施例におけ
るCPU64の動作は、第3実施例における動作からス
テップ1224を除いた動作である。すなわち、設備P
C32から供給されうるリスタート信号がリスタート信
号のみであるから、ステップ1218においてステッ
プNoがあると判定された場合に、ステップ1224を
減ることなくステップ1226が実行される。
【0063】従って、本実施例によれば、ねじ締めプロ
グラムを必要に応じて中途のステップから実行開始でき
る。従って、ねじの締め付け不良などが発生した場合
に、同一のねじ締めプログラムを用いることができる。
すなわち、仮締め開始から最終までのプログラムと仮締
め終了時から最終までのプログラムとを、両方準備する
必要がなく、設定値管理も1個で良い。
【0064】さらに、本実施例によれば、設備PC32
からリスタート信号を入力することにより、前サイク
ルにおいて実行したねじ締め行為を中断し、新しいねじ
を途中まで手で締めた上で、動作を継続することが可能
になる。なお、前サイクルの記憶は、リセット信号を用
いることにより消す構成とすればよい。例えば治具を緩
めワークを入れ替えた時に、このリセット信号を発生さ
せるようにすればよい。
【0065】図15には、本発明の第5実施例に係るね
じ締め装置の構成が示されている。この図に示されるよ
うに、本実施例においてはモータ34の出力軸側にスト
ロークセンサ78が設けられている。これと対応するよ
うに、コントローラ28には、さらにストローク検出部
80が付加されている。
【0066】図16には、この実施例におけるストロー
クセンサ78の構成が示されている。ただし角度・速度
センサ42は省略されている。特に(a)は着座前の、
(b)は着座後の、状態をそれぞれ示している。
【0067】この実施例におけるストロークセンサ78
は、ソケット82とモータ34の出力軸の位置関係を検
出するセンサである。ソケット82はモータ34の出力
軸と連結するよう設けられた部材であり、下部には締め
付けるべきねじ84の頭部86が篏着される。ストロー
クセンサ78は、ソケット82上に設けたヘッド88
と、モータ34に対して固定しているセンサ部90と、
から構成されている。モータ34の回転駆動によってワ
ーク92上でのねじ84の締め付けが進むと、上部に設
けられているバネ94によりソケット82、すなわちヘ
ッド88とセンサ部90との位置関係が変化する。セン
サ部90は、ヘッド88との位置関係の変化量を検出
し、当該変化量を示す信号をストローク検出部80に出
力する。
【0068】なお、図中96はソケットセンサであり、
ねじ84の頭部86がソケット82に完全に篏着してい
るかどうかを検出する。
【0069】図17には、この実施例におけるコントロ
ーラ28の構成が示されている。この図に示されるよう
に、本実施例においてはストローク検出部80が付加さ
れている。さらに、図18にはこの実施例における総合
部36の構成が示されている。この図に示されるよう
に、本実施例においてはROM66がストローク検出処
理ルーチン1006を搭載しており、RAM68上にお
いてストローク設定部1008が設けられている。これ
ら、ストローク検出部80、ストローク検出処理ルーチ
ン1006及びストローク設定部1008は、本実施例
の特徴に係るものである。
【0070】図19には、この実施例におけるCPU6
4の動作、特にステップNoルーチン1000、ステッ
プ進行管理ルーチン1002及びストローク検出処理ル
ーチン1006を含む動作の流れが示されている。
【0071】本実施例の装置に電源が投入されると(1
300)、CPU64は、第1乃至第4実施例と同様の
自己診断を実行し(1302)、異常である場合にはそ
の旨を設備PC32や使用者等に報知し、正常である場
合にはステップ1304以降に進む。
【0072】ステップ1304においては、CPU64
は、ストローク設定部1008上にストローク検出処理
を実行する旨のフラグが立っているかどうかを判定す
る。立っていない場合、CPU64は、プログラムスタ
ート位置をねじ締めプログラムの先頭に設定し(130
6)、設備PC32からのスタート信号に応じて(13
08)、設定したプログラムスタート位置からねじ締め
プログラムを実行する(1310)。このとき、実行す
べきねじ締めプログラムはプログラムスタート信号によ
って指定される。プログラムの実行を終了した場合(1
312)、CPU64は、その旨を設備PC32に報知
し、ステップ1304に移行する。このように、本実施
例によれば、ねじ締めプログラムを好適に実行できる。
【0073】さらに、この実施例によれば、第1乃至第
4実施例と同様、RAM68上に格納されているねじ締
めプログラムを中途から実行することも可能である。本
実施例においては、この動作をねじ84のストロークに
よって実行している。このため、ストローク設定部10
08には、予めねじ84のストロークが書き込まれてい
る。ストローク設定部1008に書き込まれたストロー
クに基づくねじ締め制御動作は、ストローク検出処理ル
ーチン1006により実行される。
【0074】まず、ステップ1304においてストロー
ク設定部1008にフラグの設定があるとされると、ス
テップ1314が実行される。ステップ1314におい
ては、ワーク92が定位置に到来しておりソケット82
にねじ84の頭部86が完全に篏着している旨の信号、
すなわちストロークセンサ78のソケットセンサ96か
らの信号が得られているか否か判定される。この条件が
成立すると、CPU64は、ステップ1316に移行す
る。
【0075】ステップ1316においては、CPU64
は、ソケット82とセンサ部90の位置関係、すなわち
センサ部90に対するヘッド88の位置変化量を、スト
ローク検出部80によりストロークセンサ78から読み
込む。読み込んだ位置変化量は、CPU64により、ス
トローク設定部1008上のストロークと比較参照され
(1318)、これによりねじ84の締め付け状態が把
握される。例えば、現在、ねじ84が仮締め状態である
か着座してからの本締め状態であるかが、判定される。
なお、ストロークセンサ78は、仮締めまで(着座ま
で)のストロークを読み取るもので足りる。ストローク
センサ78から読み込んだ位置変化量がストローク設定
部208上のストロークより小さい場合、ねじ84は着
座しておらず、仮締め状態であると見なすことができ、
ねじ締めプログラムを仮締めに係るステップ(前述の例
ではS001,S002等)から実行すればよいことが
わかる。読み込んだ位置変化量がストローク設定部20
8上のストローク以上である場合、ねじ84はすでに着
座しており、ねじ締めプログラムを本締めに係るステッ
プ(前述の例ではS003)から実行すればよいことが
わかる。
【0076】この後、ステップNo処理ルーチン100
0に係るステップ1320が実行される。すなわち、C
PU64は、ステップ1318において把握した締め付
け状態からプログラムスタート位置に係るステップNo
を特定し、ステップ1308に移行する。
【0077】このように、本実施例によれば、ねじ締め
プログラムを中途のステップから実行開始できる。従っ
て、ねじ84の締め付け不良等が発生した場合に、同一
のねじ締めプログラムを用いることができる。すなわ
ち、仮締め開始から最終までのプログラムと、仮締め終
了時から最終までのプログラムとを、両方準備する必要
がなく、設定値管理も1個で良い。
【0078】さらに、本実施例によれば、ストロークの
検出値に基づきねじ84の締め付け状態を把握している
ため、ステップNoを予め設定しておく必要がなく、よ
り自動化された動作となる。なお、本実施例におけるス
トローク検出に代え、その他ねじ締めの進行度合いを示
す物理量を測定検出するようにしても同様の効果を実現
することができる。
【0079】図20には、本発明の第6実施例に係るね
じ締め装置の構成が示されている。この実施例は、ワー
ク92と共に搬送されねじ84の締め付け状態を示す情
報を有するI/Dキャリア98を設けると共に、I/D
キャリア98からねじ84の締め付け状態を示す情報を
読み取りコントローラ28に供給するI/Dコントロー
ラ100を設けた点を特徴としている。また、I/Dコ
ントローラ100は、I/Dキャリア98から情報を受
信するためにI/Dアンテナ102を有しており、コン
トローラ28は、I/Dコントローラ100からの情報
を総合部36に入力するための通信制御部104を有し
ている。
【0080】図21にはこの実施例におけるコントロー
ラ28の構成が、図22には総合部36の構成が、それ
ぞれ示されている。これらの図に示されるように、本実
施例の総合部36は通信制御部104との情報授受のた
めにROM66上に通信処理ルーチン1010を搭載し
ており、RAM68上にはI/D設定部1012が構成
されている。
【0081】図23には、この実施例におけるCPU6
4の動作のうち、ステップNo処理ルーチン1000、
プログラム進行管理ルーチン1002及び通信処理ルー
チン1004に係る動作の流れが示されている。
【0082】本実施例の装置に電源が投入されると(1
400)、CPU64は、第1乃至第5実施例と同様の
自己診断を実行し(1402)、異常である場合にはそ
の旨を設備PC32や使用者等に報知し、正常である場
合にはステップ1404以降に進む。
【0083】ステップ1404においては、CPU64
は、RAM68上のI/D設定部1012からフラグを
読取る。I/D設定部1012において、I/Dの読み
取り及び処理に係るフラグが立っていない場合、CPU
64は、第5実施例と同様、プログラムスタート位置を
ねじ締めプログラムの先頭に設定し(1406)、設備
PC32からのスタート信号に応じて(1408)、プ
ログラムスタート信号によって指定されるねじ締めプロ
グラムを設定したプログラムスタート位置から実行し
(1410)、プログラムの実行の終了に応じ(141
2)、その旨を設備PC32に報知してステップ141
4に移行する。CPU64は、ねじ84の締め付け状態
を示す情報を、I/Dコントローラ100によりI/D
キャリア98に書き込み(1414)、ステップ140
4に移行する。このように、本実施例によれば、ねじ締
めプログラムを好適に実行できる。なお、ねじ締めプロ
グラムを最後まで実行できず終了する場合にも、I/D
キャリア98への書き込みは行う。
【0084】さらに、この実施例によれば、第1乃至第
5実施例と同様、RAM68上に格納されているねじ締
めプログラムを中途から実行することも可能である。本
実施例においては、この動作をI/Dキャリア98上の
情報によって実行している。まず、ステップ1404に
おいてストローク設定部1008にフラグの設定がある
とされると、ステップ1416が実行される。ステップ
1416においては、ワーク92が定位置に到来してお
りI/Dキャリア98上の情報を読み取れる状態か否か
が判定される。この条件が成立すると、CPU64は、
ステップ1418に移行する。
【0085】ステップ1418においては、CPU64
は、通信処理ルーチン1010を実行することによりI
/Dキャリア98上の情報を読み込み、さらにねじ84
の締め付け状態を把握する(1420)。I/Dキャリ
ア98上に書き込まれている情報は、先にステップ14
14において書き込まれている情報であり、例えばねじ
84の締め付けトルクである。例えば図3のねじ締めプ
ログラムを実行する際I/Dキャリア98から読み込ん
だ締め付けトルクが300kgcmである場合、ねじの
締め付け状態はすでにステップS003に進んでいるこ
とがわかる。
【0086】CPU64は、ねじ84の締め付け状態を
読み込んだ後、これに応じてプログラムスタートに係る
ステップNoを例えばS003等と設定し(142
2)、この後ステップ1408に移行する。
【0087】このように、本実施例によれば、ねじ締め
プログラムを中途のステップから実行開始できる。従っ
て、ねじ84の締め付け不良等が発生した場合に、同一
のねじ締めプログラムを用いることができる。すなわ
ち、仮締め開始から最終までのプログラムと、仮締め終
了時から最終までのプログラムとを、両方準備する必要
がなく、設定値管理も1個で良い。
【0088】さらに、本実施例によれば、I/Dキャリ
ア98への情報の書き込み/読取りによりねじ84の締
め付け状態を記録/把握しているため、ステップNoを
予め設定しておく必要がなく、より自動化された動作と
なる。さらに、ストローク等の測定の必要もない。加え
て、I/Dキャリア98に記録する情報は、トルク等の
計測可能な情報に限られないため、より詳細かつ多岐に
亘る情報とすることができる。例えば、ねじ84の締め
付けの際のモータ34の回転数、締め付けを行った時
間、締め付けを行ったナットランナーの番号等を有する
情報としても良い。
【0089】また、本発明は、ねじ締め装置がワーク管
理機能を有する自動組付機に適用できる。自動車等の製
造工程において用いられる自動組付機は、直交3軸型の
位置決め装置と、電動ねじ締め装置を組み合わせた構成
を有している。図24には、本発明の第7実施例に係る
自動組付機の一例構成が示されている。
【0090】この図に示される装置は、設備PC32、
位置決め装置106、ねじ締め装置108及び品質管理
用パソコン110から構成されている。設備PC32
は、自動組付機全体の制御を管理し、位置決め装置10
6はねじ締め装置108の位置を製品のボルト、ナット
の位置に合わせる。ねじ締め装置108は、ねじ締めプ
ログラムに従って動作しワークに対してねじ締めを行う
装置である。設備PC332、位置決め装置106及び
ねじ締め装置108は互いに信号の授受を行いつつ動作
する。また、品質管理用パソコン110は、ねじ締め装
置108の動作状況を適宜入力し、ワークに対するねじ
締め品質を管理する。
【0091】図25には、設備PC32の内部構成が示
されている。設備PC32は、電源部112、CPU部
114、メモリ部116、入力部118、120及び1
22、並びに出力部124、126及び128から構成
されている。電源部112は、外部電源を取り込み設備
PC32の各部に電源を供給する。CPU部114は、
メモリ部116に格納されているプログラムに従って設
備PC32の各部を制御する。
【0092】入力部118及び出力部124は、位置決
め装置106に係る入出力部を構成する。すなわち、C
PU部118は、メモリ部116上のプログラムに従っ
て位置決め装置106により位置決めを行う際、出力部
124を介して位置決め装置106に対し位置決め装置
スタート信号または位置決め装置再スタート信号を与え
る。位置決め装置106は、位置決めが完了すると、そ
の旨の信号を入力部118を介してCPU部114に供
給する。同様に、入力部120及び出力部126は、ね
じ締め装置108に対する入出力部を構成しており、C
PU部114はねじ締め装置108に対し出力部126
を介してねじ締め装置スタートの信号を与えると共に、
ねじ締め装置108からのねじ締め完了の信号を入力部
120を介して受け取る。そして、CPU部114は、
入力部122及び出力部128を介して製造装置各部位
の制御及び状態把握を行う。入力部122は、人間によ
って操作される各部位の押しボタンスイッチ(SW)や
各部位の位置確認のためのリミットスイッチ(SW)の
状態を入力するための入力部であり、出力部128は、
各部位を動作させるためのソレノイド(SOL)バルブ
やモータのオン、オフのためのリレーに対する出力のた
めの出力部である。
【0093】図26には、位置決め装置106の内部構
成が示されている。この図に示されるように、位置決め
装置106は、電源部130、CPU部132、メモリ
部134、軸制御部136、出力部138及び入力部1
40から構成されるコントローラを有している。すなわ
ち、位置決め装置106は、設備PC32と類似した構
成のコントローラを有している。電源部130は、外部
電源を取り込みコントローラの各部に電源を供給する部
材であり、入力部140及び出力部138は設備PC3
2に対する入出力部を構成する。CPU部132は、メ
モリ部134上に格納されている位置決めプログラムに
従い軸制御部136に信号を与え後述するような構成に
よってワークに対する位置決めを行わせる。その際、C
PU部132は、入力部140を介して設備PC32か
らスタートまたは再スタート信号が与えられるのに応じ
てこのプログラムを実行し、また、位置決めが完了した
場合には信号を出力部138を介して設備PC32に対
し与えることによりその旨を報知する。
【0094】軸制御部136は、CPU部132の制御
の下に位置決めに係る直交3軸(X,Y,Z軸)の制御
を行う部分である。軸制御部136は、各軸に係る速度
アンプ142−X,142−Y及び142−Zに対し速
度指令を与え、速度アンプ142−X,142−Y,1
42−Zは、駆動電源から電力供給を受けつつ、この指
令に応じて対応するモータ146−X,146−Y及び
146−Zに駆動電流を供給する。モータ146−X,
146−Y及び146−Zの回転角・速度は角度・速度
センサ144−X,144−Y及び144−Zにより検
出され軸制御部136にフィードバックされる。これに
より、各軸は、軸制御部136の下に制御され、ワーク
とねじ締め装置108との位置決めが行われることにな
る。
【0095】図27には、ねじ締め装置108の内部構
成(1軸分)が示されている。この図から明らかな通
り、ねじ締め装置108も、位置決め装置106とほぼ
同様の構成を有し第1乃至第6実施例と共通する機能を
有するコントローラ28を有している。このコントロー
ラ28は、電源部60、CPU部148、メモリ部15
0、軸制御部152、出力部154、入力部156及び
通信部158から構成されている。電源部60は、外部
電源を取り込んでコントローラ28各部に電源を供給す
る。CPU部148は、内蔵するROM66上に格納さ
れているシステムプログラムに従ってコントローラ28
の各部を制御する。CPU部148は、設備PC32か
らのスタート信号を入力部156を介して取り込み、こ
れに応じてメモリ部150上のねじ締めプログラムをス
タートさせる。ねじ締め動作が完了すると、CPU部1
48は出力部154を介して設備PC32に対しその旨
の信号を出力する。通信部158は、CPU部148と
品質管理用パソコン110との通信のための回路であ
る。
【0096】軸制御部152は、CPU部148の制御
の下にねじ締め動作を制御する。すなわち、軸制御部1
52は、速度アンプ30に対して速度指令を与え、これ
によりモータ34を駆動してねじ締めを行わせる。モー
タ34には、角度・速度センサ42及びトルクセンサ4
0が設けられており、これらの出力は軸制御部152に
フィードバックされる。すなわち、角度・速度センサ4
2によって検出されるモータ34の回転角及び速度並び
にトルクセンサ40によって検出されるモータ34の出
力トルクは、軸制御部152を介してCPU部148に
供給される。なお、ねじ締め装置108においても、速
度アンプ30、モータ34はコントローラ28と別の駆
動電源によって駆動される。
【0097】図28には、この実施例におけるコントロ
ーラ28の内部構成が示されている。この図に示される
ように、電源部60を除く各部材は内部バス58によっ
て相互に接続されており、それぞれ信号または情報の授
受を行いつつ動作する。
【0098】まず、軸制御部152は、演算部160、
A/D変換部44及び角度・速度検出部46から構成さ
れている。A/D変換部44及び角度・速度検出部46
は、それぞれトルクセンサ40及び角度・速度センサ4
2の出力を取り込む部材である。A/D変換部44は、
トルクセンサ40の出力をディジタルデータに変換して
演算部160に入力する。角度・速度検出部46は、角
度・速度センサ42の出力からモータ34の回転角・速
度を検出し、やはり演算部160に入力する。演算部1
60は、CPU162、ROM164、RAM166及
び速度指令演算部168から構成されている。速度指令
演算部160は、A/D変換部44及び角度・速度検出
部46の出力に基づき速度指令を演算し、速度アンプ3
0に出力する。その際、速度指令演算部168はCPU
162の制御下に当該演算を実行する。CPU162
は、CPU部148との間で信号を授受しつつ、速度指
令演算処理を管理する。ROM164及びRAM166
は、演算部160において、速度指令演算に係るプログ
ラムや係数等の記憶に用いられる。
【0099】また、メモリ部150は、ねじ締めプログ
ラム部1014、ワーク状態記憶部1016及びプログ
ラムカウンタ1004を搭載するRAM68を有してい
る。CPU部148は、判定部1018を搭載するCP
U170及びROM66から構成されている。ねじ締め
動作に必要なプログラムのうち、ユーザによって作成さ
れるねじ締めプログラムはRAM68上にねじ締めプロ
グラム部1014として搭載され、システムプログラム
はROM66等に搭載される。CPU170は、ROM
66上のシステムプログラムに従い、設備PC32から
の信号に応じて、RAM68にねじ締めプログラム部1
014として格納されているねじ締めプログラムを実行
する。これにより、CPU170は、軸制御部152に
対して指令を与え、また、軸制御部152によるねじ締
め動作の結果を判定部1018によって良否判定する。
【0100】また、ROM66上には、さらに、ワーク
管理部1020、ブロック処理部1022及びプログラ
ム進行管理ルーチン1002が搭載されている。ワーク
管理部1020及び前述のワーク状態記憶部1016
は、この実施例の第1の特徴であるねじ締め状態のワー
ク管理に関する構成である。ワーク管理については、本
願出願人は、先に特願平4−194326号により開示
している。また、ROM6上のブロック処理部1022
及びプログラム進行管理ルーチン1002と、RAM6
8上のプログラムカウンタ1004は、後述のブロック
スタート入力部1024とともに、本実施例の第2の特
徴であるブロックスタートに関する構成である。これら
ワーク管理及びブロックスタートに関しては、後に詳細
に説明する。
【0101】通信部158は、CPU172、ROM1
74、RAM176及び通信処理部178から構成され
ている。CPU172は、CPU部148からの指令に
応じて品質管理用パソコン110との通信に係るプログ
ラムを実行し、通信処理部178は、通信に必要なデー
タ処理等を実行する。ROM174、RAM176は、
その際に必要なプログラムや係数を格納する。
【0102】そして、入力部154は、前述のように設
備PC32からスタート信号を入力する機能の他、当該
設備PC32からブロックスタート信号を入力する手段
としてブロックスタート入力部1024を搭載してい
る。設備PC32からスタート信号が供給された場合、
入力部154はこれを入力し、CPU170は、ROM
66上のシステムプログラムに従い、RAM68上にね
じ締めプログラム部1014として格納されているねじ
締めプログラムを実行する。その際、ROM66上のワ
ーク管理部1020が起動され、ワークに対するねじ締
めの状態が、各ワーク毎に管理される。このとき、RA
M68上のワーク状態記憶部1016が使用され、締め
付けトルクの最終値(最終トルク値)やその判定結果が
各ワーク毎に記憶される。これに対し、設備PC32か
らブロックスタート信号が供給された場合、入力部15
4のブロックスタート入力部1024によりこのブロッ
クスタート信号が入力され、CPU170がROM66
上のシステムプログラムに従いRAM68上にねじ締め
プログラム部1014として格納されているねじ締めプ
ログラムを実行する。その際、CPU170はROM6
6上のブロック処理部1022及びプログラム進行管理
ルーチン1002を起動させ、適宜プログラムカウンタ
1004の内容の読み出し/書き込みを行いつつねじ締
めプログラムを中途のブロックから起動させる。このよ
うな動作、すなわち、ねじ締めプログラムのブロックス
タートにあたっても、CPU170は、通常のスタート
時と同様、ワーク管理部1020を起動させ、ねじ締め
状態を各ワーク毎に管理する。
【0103】図29には、本実施例の要部構成、すなわ
ちCPU部148におけるワーク管理部1020の構成
と、メモリ部150におけるワーク状態記憶部1016
の構成が示されている。この図に示されるように、ワー
ク管理部1020はワーク管理処理部1026及び穴位
置処理部1028を有しており、ワーク状態記憶部10
16は、最終トルク値記憶部1030、トルク過程記憶
部1032及び判定結果記憶部1034から構成される
穴位置状態記憶部1036を有している。穴位置状態記
憶部1036は、ワーク状態記憶部1016において、
穴位置の個数に応じて通常複数個存在している。最終ト
ルク値記憶部は、後述する最終トルク値表のトルク値を
記憶し、判定結果記憶部1034は判定記憶表の判定内
容を記憶する。トルク過程記憶部1032は最終トルク
に至るまでの過程を記憶する。
【0104】図30乃至図32には、この実施例におけ
るCPU170の動作、特にワーク管理部1020、ブ
ロック管理部1022及びプログラム進行管理ルーチン
1002に係る処理を含む動作の流れが示されている。
また、図33乃至35には、この実施例におけるねじ締
め動作の一例が示されている。特に、図33は設備の1
サイクルを各制御要素の分担毎に示したサイクル線図で
あり、図34はこのサイクル線図による装置の動きを概
念的に示した図であり、図35はその際の設備PC3
2、位置決め装置106及びねじ締め装置108間の信
号の授受形態(プログラムの実行形態)を示した図であ
る。
【0105】図23に示されるサイクル線図では、設備
PC32によって、上昇、前進、下降、後退の順でトラ
ンスファ装置が動作する。トランスファ後退に入りジグ
締めが行われると、設備PC32はスタート信号を位置
決め装置106に与え、動作を開始させる。図33に示
される例ではねじ締めの対象となる穴位置としてA,
B,Cの3箇所があるので、位置決め装置106は、ま
ず、穴位置Aのねじ締めに係る位置決めを行う。この場
合、X,Y軸を図34に示されるように(XA ,YA
に位置決めし、その後にZ軸をZA に位置決めする。位
置決めが終了すると、位置決め装置106は設備PC3
2に信号を送る。設備PC32は、これを受け取るとね
じ締め装置108に信号を与え、ねじ締めを実行させ
る。ねじ締め装置108は、仮締め、本締めの順でねじ
締めを行う。本締めが終了すると、ねじ締め装置108
は設備PC32にこれを信号で知らせる。設備PC32
はこれに応じて位置決め装置106に信号を与える。こ
の信号に応じ、位置決め装置106によってZ軸がZ0
に位置決めされる。Z0 はZ軸の原点である。なお、図
34では、ねじ締めに係るモータ34が2個対で用いら
れている。
【0106】このような一連の動作、すなわちX,Y軸
の位置決めからZ軸の原点への位置決めまでの動作は、
各穴位置A,B,C毎に繰り返される。穴位置Cに係る
Z軸の原点への位置決めが終了すると、さらにX軸及び
Y軸が原点(X0 ,Y0 )に位置決めされると共に、こ
れと同時にジグ緩めが実行され、設備の1サイクルが終
了する。
【0107】このような一連の動作において、設備PC
32、位置決め装置106及びねじ締め装置108によ
る信号の授受の流れは、より詳細には図35に示される
ようなものとなる。
【0108】この動作の際、位置決め装置106はその
メモリ部134に格納されている位置決めプログラムに
従って動作し、ねじ締め装置108は、そのメモリ部1
50に格納されているねじ締めプログラム1,2,3,
…に従って動作する。
【0109】まず、設備PC32は、上昇、前進、下
降、後退の順でトランスファ装置を制御する。トランス
ファ後退に至ると、設備PC32はジグ締めを行った上
で位置決め装置106に対してスタート信号を与える。
位置決め装置106は、このスタート信号に応じてX,
Y軸を(XA ,YA )に位置決めし、さらにZ軸をZA
に位置決めする。位置決めが終了すると、位置決め装置
106はその旨の信号を設備PC32に与える。設備P
C32は、この信号に応じてねじ締め装置108に対し
てスタート信号を与える。ねじ締め装置108は、この
信号に応じて所定のプログラムを実行する。図において
1038−1で示されるプログラムが実行され、このプ
ログラムによってねじ締め動作が完了すると、ねじ締め
装置108はその旨の信号を設備PC32に対して与え
る。
【0110】設備PC32は、ねじ締め装置108から
ねじ締めが完了した旨の信号が与えられると、これに応
じ位置決め装置106に対して再スタート信号を与え
る。この後、同様の動作が各穴位置について繰り返され
ると、図33に示されるような設備動作が実現される。
【0111】さらに、図34及び図35に示されるよう
に、この実施例においては、プログラムが各ワーク単位
で作成されている。すなわち、各プログラム1038−
1,…1038−nは、各穴位置毎のブロックから構成
されている。例えば、プログラム1038−1は、ブロ
ック1040−1,1040−2,1040−3から構
成されており、このプログラム1038−1を実行する
ことにより3個の穴位置A,B,Cに係るねじ締めを行
うことができる。
【0112】図30に示されるように、ねじ締め装置1
08に電源が投入されると(1500)、CPU170
によりメモリ部150、入力部154、出力部156等
の自己診断が実行される(1502)。この診断の結果
異常と判定された場合には、その旨が設備PC32に報
知され、コントローラ28は動作を中断して現状を維持
する。正常と判定された場合には、コントローラ28の
動作は、ステップ1504以降に移行する。
【0113】ステップ1504においては、CPU17
0は、RAM68上にねじ締めプログラム部1014と
して格納されているねじ締めプログラム(ユーザプログ
ラム)を読み取る。その際、ワーク管理部1020を構
成するワーク管理処理部1026及び穴位置処理部10
28は、読み取ったねじ締めプログラムのブロック構成
及び軸構成をそれぞれ把握し(1506)、その結果に
基づき、最終トルク値表及び判定記憶表をそれぞれ作成
する(1508)。
【0114】図36には、最終トルク値表の一例が示さ
れている。また、図37には判定記憶表の一例が示され
ている。これらの図に示される最終トルク値表及び判定
記憶表は、モータ34が2本(すなわち2軸)の場合の
例であり、さらに、3個のブロック1〜3から構成され
るプログラム1に係る例である。最終トルク値表及び判
定記憶表は、ねじ締めプログラムの各ブロック毎にかつ
各軸(モータ34)毎に、ねじ締めに係る最終トルク値
と判定結果を記憶するための表である。すなわち、ある
ブロックの実行を終了した時点で、トルクセンサ40か
ら出力される最終トルク値を各軸毎に最終トルク値表に
書き込み、さらに、この最終トルク値が所定のねらいト
ルク値に対して所定範囲内に入っているか(OK)それ
とも入っていないか(NG)を判定して、その判定結果
を判定記憶表に書き込む。例えばねらいトルク値が50
0kgcmであった場合には、このねらいトルク値に対
し上下10kgcmであればOK、そうでなければNG
とする。最終トルク値表及び判定記憶表は、このように
最終トルク値及びその判定結果を後述するステップにお
いて書き込み管理するための表であり、実際には、穴位
置状態記憶部1036の集合である。ステップ1508
においては、ブロック構成及び軸構成の分析・把握結果
に基づいて、まずその枠組みが例えば図36に示される
ように構成される。
【0115】CPU170は、このような最終トルク値
表及び判定記憶表を、各プログラム毎に作成する。すな
わちステップ1506に先立ちプログラムNoを1に初
期設定し(1510)、ステップ1508実行後に他に
プログラムがあると認められれば(1512)、プログ
ラムNoをインクリメントして(1514)、ステップ
1506及び1508を繰り返し実行する。
【0116】すべてのプログラムに対してこれらの処理
が終了すると、CPU170は、プログラムスタート位
置がねじ締めプログラムの先頭となるよう、プログラム
の先頭のブロックNo及びステップNoをプログラムカ
ウンタ1004上に書き込む(1515)。CPU17
0は、この後、設備PC32からスタート信号が発せら
れるのを待つ(1516)。
【0117】設備PC32は、図35に示されるよう
に、位置決め装置106に対してスタート信号を与え、
位置決め装置106によって各軸が所定の位置に位置決
めされたのちに、ねじ締め装置108に対しスタート信
号を与える。ねじ締め装置108のCPU170は、こ
のスタート信号に含まれるプログラムNoに基づき、実
行すべきプログラムを判定し、該当するプログラムの実
行を介する(1518)。その際、CPU170は図3
1に示されるように、プログラムカウンタ1004上に
書き込まれているブロックNo及びステップNoを読み
出す(1520)。
【0118】設備PC32からのスタート信号により与
えられるプログラムNoが例えば図35に示されるプロ
グラム1038−1を示している場合、CPU170
は、その第1のブロック1040−1から実行を開始す
る。プログラムを実行する際、現在実行すべき命令がね
じ締め命令であれば(1522)、CPU170は軸制
御部152に指令を与えねじ締めを実行させる(152
4)。このねじ締めを行った段階で、対応する穴位置に
係る一連のねじ締め行為が終了していなければ(152
6)、CPU170は次のブロックNo及びステップN
oをプログラムカウンタ1004に書き込み(152
8)、設備PC32からのスタート信号がオンのままで
あれば(1530)、ステップ1522に戻る。逆に、
スタート信号がオフに代わっている場合、CPU170
の動作は1532に移行する。これによりCPU170
の状態は、設備PC32からの信号入力待ち状態とな
る。
【0119】ステップ1532においては、CPU17
0は、設備PC32から入力部154にスタート信号が
入力されるかそれともブロックスタート入力部1024
にブロックスタート信号が入力されるかを判定する。設
備PC32からスタート信号が入力されている場合、C
PU170は、プログラムカウンタ1004から読みだ
したブロックNo及びステップNoにより表されるステ
ップからねじ締めプログラムの実行を開始し(153
4)、ステップ1522に戻る。
【0120】逆に、設備PC32からブロックスタート
入力部1024にブロックスタート信号が入力されてい
る場合、CPU170は、プログラムカウンタ1004
の内容を、このブロックスタート信号によって示される
ブロックの先頭ステップに修正する(1536)。CP
U170は、プログラムカウンタ1004の内容を修正
したうえで、この修正したブロックNo及びステップN
oからねじ締めプログラムの実行を開始する(153
8)。この後、CPU170の動作は1522に戻る。
【0121】ステップ1526において、対応する穴位
置に係る一連のねじ締め行為が終了したと判定された場
合、CPU170は、図32に示されるステップ154
0に移行する。ステップ1540においては、CPU1
70は、ねじ締め行為を終了したブロックが最初のブロ
ックであるか否かを判定する。この判定の結果、最初の
ブロックであるとされた場合、CPU170はブロック
Noを1に設定する(1542)。逆に、最初のブロッ
クでない場合にはブロックNoに1を加算する(154
4)。ステップ1544実行後CPU170は、最終ト
ルク値表に最終トルク値を、判定記憶表に判定結果をそ
れぞれ書き込む(1546)。すなわち、ステップ15
46実行時点でのNoが1である場合には、最終トルク
値表及び判定記憶表の第1のブロックに係る欄に最終ト
ルク値及び判定結果を書き込み、ブロックNoが2であ
る場合には第2のブロックに係る欄に書き込む、という
ように、最終トルク値表及び判定記憶表に書き込みを行
う。
【0122】前述の図36及び37の例の場合、軸の本
数が2、プログラムを構成するブロックの個数が3であ
る。第1の軸に係る最終トルク値が505kgcmであ
り、第2の軸に係る最終トルク値が510kgcmであ
る場合、図9(a)に示されるように、最終トルク値表
にこれら505kgcm及び510kgcmの値が書き
込まれる。ねらいトルク値が500kgcmでありOK
と判定される範囲が±10kgcmである場合、これら
の値はいずれもOKと判定され、その旨が判定記憶表に
書き込まれる。また、ブロックNoが2であり従って実
行しているブロックが1040−2である場合には、図
9(b)に示されるように最終トルク値及び判定記憶表
のブロック2の欄への最終トルク値及び判定結果の書き
込みが実行される。同様に、ブロックNoが3であり実
行に係るブロックが1040−3である場合には、図9
(c)に示されるようにブロック3の欄への書き込みが
実行される。これらの書き込みにおいて、ブロック2実
行の際の第2の軸に係る最終トルク値が480kgcm
であり500kgcm±10kgcmの範囲を逸してい
るため、判定記憶表の対応する欄にはNGが書き込まれ
る。
【0123】ステップ1546の実行後、CPU170
は、実行したブロックが最後のブロックであるか否かを
判定する(1548)。最後のブロックでない場合、C
PU170の動作は、図31に示されるステップ153
2に移行し、設備PC32からの信号待ち状態となる。
また、最後のブロックである場合、プログラム終了にか
かる処理、例えば通信部158による品質管理用パソコ
ン110への通信処理等を実行し(1550)、図30
に示されるステップ1516に戻り設備PC32からの
スタート信号を待つ。なお、ステップ1522において
ねじ締め命令でないと判定された場合には、さらに待ち
命令であるか否かが判定され(1552)、待ち命令で
ある場合には最後のブロックでないと判定された場合と
同様、設備PC32からの信号待ち状態に移行し(15
32)、待ち命令でないとされた場合にはエラー表示を
実行する(1554)。
【0124】このように、本実施例においては、各穴位
置に係るねじ締め動作が、プログラム上合計3個のブロ
ックを形成し、各ワーク毎に1個のプログラムを作成す
るようにしたため、穴位置に係るねじ締め行為をブロッ
ク概念により、1個のワークに係るねじ締め行為をプロ
グラム概念により、それぞれ管理することができる。さ
らに、各ブロックを実行する際に当該ブロックにおける
各軸の最終トルク値及びその良否判定結果を最終トルク
値及び判定記憶表に書き込むようにしており、この最終
トルク値表及び判定記憶表は、穴位置状態記憶部103
6によって各ワーク毎に作成されている。従って、本実
施例によれば、各ワーク毎にねじ締め状態を管理するこ
とができる。
【0125】また、ねじ締め状態をワーク管理できない
装置の場合、ねじ締めサイクルを実行する前に判定部1
018をリセットしておく必要がある。このリセットに
必要な処理時間は、設備PC32からねじ締め装置10
8へ授受に要する時間(0.1s〜0.2s程度)と、
この信号によって判定部1018をクリア状態するため
の時間(0.3s程度)の合計、すなわち0.5s程度
である。このような行為を各穴位置毎に実行すると、例
えば穴位置が3個所である場合には合計1.5s程度、
設備のサイクルタイムに影響が生じることとなる。しか
し、本実施例のように各ワーク毎に判定結果を記憶する
するようにしている場合、穴位置毎に判定部1018を
リセットする必要がない。従って、各ワーク毎に一回リ
セットを行うのみで足り、設備のサイクルタイムへの影
響がより小さくなる。
【0126】さらに、本実施例においては、このような
ワーク管理に係る効果に加え、ブロックスタートに係る
効果をも享受することができる。すなわち、ねじ締めプ
ログラムを必要に応じて中途のブロックから実行開始す
ることができる。従って、例えばねじの締め付け不良が
発生した場合においても、同一のねじ締めプログラムを
用いることができ、仮締め開始から最終までのプログラ
ムと仮締め終了時から最終迄のプログラムとを両方準備
する必要がなく、設定値管理も1個でよい。
【0127】さらに、ねじ締め装置108の動作が途中
停止した状態で、設備PC32からブロックスタート信
号を供給することにより、前サイクルにおいて実行した
ねじ締め動作を継続することが可能になる。設備PC3
2は、このブロックスタート信号により、実行開始に係
る穴位置(ブロック)を指定することが出来るため、ね
じ締め装置108の途中停止後作業者がねじの手直し等
を行った場合においても、該当する穴位置(ブロック)
の先頭から、ねじ締めプログラムを実行することが可能
になる。前サイクルの記憶(プログラムカウンタ100
4上の記憶)は、リセット信号により消去すればよい。
リセット信号は、例えば、治具をゆるめてワークを入れ
替える際に発生させればよい。
【0128】なお、以上の説明では、コントローラ28
が設備PC32により制御されていたが、これは他の装
置により制御されていても構わない。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
実行開始に係るステップを特定してねじ締めプログラム
を再起動させるようにしたため、ねじが途中まで締め付
けられている場合にも、中途のステップからねじの締め
付けを好適に実行可能である。この結果、途中まで締め
付けられたねじの締め付けに係る工数が低減する。
【0130】また、請求項2によれば、実行開始に係る
ステップをねじの状態の検出測定により特定するように
したため、ステップの特定に当たって例えばステップ番
号を入力する等の操作が不要となり、より自動化が進ん
だ装置が得られる。
【0131】請求項3によれば、各ねじ毎に付与された
情報を入力することにより実行開始に係るステップを特
定するようにしたため、請求項2と同様に自動化が進む
と共に、より詳細・多岐に亘る情報に基づきステップの
特定を行っているため、後工程、他のライン等でねじ締
めを行うことも可能になる。
【0132】そして、請求項4によれば、実行開始に係
るブロック、すなわちねじ穴を特定してねじ締めプログ
ラムを再起動させるようにしたため、ねじを取り去って
締め直す場合にも、対応するねじ穴からねじの締め付け
を再開できる。従って、異常が発生したワークの手直し
等を行った後に、対応するブロックの最初から、好適に
ねじ締めを再開できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1乃至第4実施例に係るねじ締め装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】設備PCによるねじ締めプログラム(ユーザプ
ログラム)の起動を説明する図である。
【図3】ステップ化されたねじ締めプログラム(ユーザ
プログラム)の一例を示す図である。
【図4】図3のプログラムによるねじ締め動作を示す図
であり、図4(a)は速度の変化を、図4(b)はトル
クの変化を、それぞれ示す図である。
【図5】第1乃至第4実施例におけるコントローラの内
部構成を示すブロック図である。
【図6】第1実施例の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図7】第1実施例におけるCPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図8】第1実施例におけるねじ締めプログラム(ユー
ザプログラム)の再起動を説明する図である。
【図9】第2実施例の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図10】第2実施例におけるCPUの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の第3実施例に係るねじ締め装置の要
部構成を示すブロック図である。
【図12】第3実施例におけるCPUの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図13】本発明の第4実施例に係るねじ締め装置の要
部構成を示すブロック図である。
【図14】第4実施例におけるCPUの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図15】本発明の第5実施例に係るねじ締め装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図16】第5実施例におけるストローク検出動作を説
明する図である。
【図17】第5実施例におけるコントローラの内部構成
を示すブロック図である。
【図18】第5実施例の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図19】第5実施例におけるCPUの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図20】本発明の第6実施例に係るねじ締め装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図21】第6実施例におけるコントローラの内部構成
を示すブロック図である。
【図22】第6実施例の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図23】第6実施例におけるCPUの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図24】本発明の第7実施例に係る自動組付機の一例
構成を示す図である。
【図25】第7実施例における設備PC(プログラマブ
ルコントローラ)の構成を示すブロック図である。
【図26】第7実施例における位置決め装置の一例構成
を示すブロック図である。
【図27】第7実施例におけるねじ締め装置の一例構成
を示すブロック図である。
【図28】第7実施例におけるねじ締め装置のコントロ
ーラの内部構成を示すブロック図である。
【図29】第7実施例の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図30】第7実施例におけるCPUの動作の一部を示
すフローチャートである。
【図31】第7実施例におけるCPUの動作の一部を示
すフローチャートである。
【図32】第7実施例におけるCPUの動作の一部を示
すフローチャートである。
【図33】設備サイクルの一例を示すサイクル線図であ
る。
【図34】図33のサイクル線図を各軸と対応付けて示
した図である。
【図35】第7実施例におけるねじ締めプログラム(ユ
ーザプログラム)の実行形態を示す図である。
【図36】最終トルク値表の一例を示す図である。
【図37】判定記憶表の一例を示す図である。
【図38】最終トルク値表及び判定記憶表への最終トル
ク値及び判定結果の書込み過程を示す図であり、(a)
は第1のブロック実行時、(b)は第2のブロック実行
時、(c)は第3のブロック実行時の書き込み動作を説
明する図である。
【図39】従来例に係るねじ締め装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
28 コントローラ 30 速度アンプ 32 設備PC 34 モータ 36 総合部 38 速度コントロール部 40 トルクセンサ 42 角度・速度センサ 44 AD変換部 46 角度・速度検出部 54,56 入出力部 64,162,170 CPU 66 ROM 68 RAM 70 対PCインタフェース 74 ブロックNo信号入力部 76,76,76 リスタート入力部 78 ストロークセンサ 80 ストローク検出部 82 ソケット 84 ねじ 86 ねじの頭部 88 ヘッド 90 センサ部 92 ワーク 96 ソケットセンサ 98 I/Dキャリア 100 I/Dコントローラ 102 I/Dアンテナ 104 通信処理部 106 位置決め装置 108 めじ締め装置 148 CPU部 150 メモリ部 152 軸制御部 154 出力部 156 入力部 158 通信部 160 演算部 168 速度指令演算部 1000 ステップNo処理ルーチン 1002 プログラム進行管理ルーチン 1004 プログラムカウンタ 1006 ストローク検出処理ルーチン 1008 ストローク設定部 1010 通信処理ルーチン 1012 I/D設定部 1014 ねじ締めプログラム部 1016 ワーク状態記憶部 1018 判定部 1020 ワーク管理部 1022 ブロック処理部 1024 ブロックスタート入力部 1026 ワーク管理処理部 1028 穴位置処理部 1030 最終トルク値記憶部 1032 トルク過程記憶部 1034 判定結果記憶部 1036 穴位置状態記憶部 1038−1,…1038−n プログラム 1040−1,1040−2,1040−3 ブロック S001,S002,S003,S004 ねじ締めプ
ログラムのステップ PGS1,PGS2,PGS3,PGS4,PGS5プ
ログラムスタート信号 SN1,SN2,SN3,SN4,SN5 ステップN
o信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 隆志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 竹内 彰浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−92332(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 19/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ締めプログラムを記憶するプログラ
    ム記憶手段と、起動信号を入力する手段と、起動信号に
    応じねじ締めプログラムを起動させる起動手段と、当該
    ねじ締めプログラムに従いねじ締めを制御する手段と、
    を備えるねじ締め制御装置において、 ねじ締めプログラムを構成する複数のステップの中から
    実行開始に係るステップを特定するステップ特定手段
    と、 特定されたステップからねじ締めプログラムを再起動さ
    せる再起動手段と、 を備え、 再起動時にねじ締めプログラムの中途のステップからね
    じ締め制御を実行することを特徴とするねじ締め制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のねじ締め制御装置におい
    て、 ステップ特定手段が、ねじの状態を検出測定する手段
    と、検出測定結果に基づき前記実行開始に係るステップ
    を特定する手段と、を備えることを特徴とするねじ締め
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のねじ締め制御装置におい
    て、 ステップ特定手段が、各ねじ毎に付与された情報を入力
    する手段と、入力される情報に基づき前記実行開始に係
    るステップを特定する手段と、を備えることを特徴とす
    るねじ締め制御装置。
  4. 【請求項4】 複数のねじ穴に係るねじ締めを実行する
    ためのねじ締めプログラムを記憶するプログラム記憶手
    段と、起動信号を入力する手段と、起動信号に応じねじ
    締めプログラムを起動させる起動手段と、当該ねじ締め
    プログラムに従いねじ締めを制御する手段と、を備える
    ねじ締め制御装置において、 ねじ締めプログラムを構成しそれぞれねじ穴に対応する
    複数のブロックの中から実行開始に係るブロックを特定
    するブロック特定手段と、 特定されたブロックからねじ締めプログラムを再起動さ
    せる再起動手段と、 を備え、 再起動時にねじ締めプログラムの中途のブロックからね
    じ締め制御を実行することを特徴とするねじ締め制御装
    置。
JP6527793A 1992-06-04 1993-03-24 ねじ締め制御装置 Expired - Lifetime JP2953243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6527793A JP2953243B2 (ja) 1992-06-04 1993-03-24 ねじ締め制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-144531 1992-06-04
JP14453192 1992-06-04
JP6527793A JP2953243B2 (ja) 1992-06-04 1993-03-24 ねじ締め制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0647635A JPH0647635A (ja) 1994-02-22
JP2953243B2 true JP2953243B2 (ja) 1999-09-27

Family

ID=26406410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6527793A Expired - Lifetime JP2953243B2 (ja) 1992-06-04 1993-03-24 ねじ締め制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2953243B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210041A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Makita Corp ねじ締め機
JP5806915B2 (ja) * 2011-11-22 2015-11-10 株式会社バンガードシステムズ ねじ締め装置および制御方法
JP6734163B2 (ja) * 2016-09-26 2020-08-05 株式会社マキタ 電動工具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0647635A (ja) 1994-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0596429A (ja) ナツトランナ
JP4280241B2 (ja) 学習制御機能を有する数値制御装置
WO1989008538A1 (en) Method of detecting collision of moving portions driven by servo motor
US5189351A (en) Corrective positioning method in a robot
US5115177A (en) Malfunction diagnosis method
JP2953243B2 (ja) ねじ締め制御装置
WO2016111041A1 (ja) 工作装置
EP0428950B1 (en) Motor driving control apparatus
JPS59225403A (ja) 数値制御方式
JPH04235610A (ja) 産業用ロボットの異常検出装置
JP3287151B2 (ja) 組立用ロボットの力制御装置
JP2956403B2 (ja) ねじ締め制御装置
JP3018757B2 (ja) ねじ締め制御装置
JP2564722Y2 (ja) ロボットの制御装置
JPH0630011B2 (ja) 数値制御加工再開制御方式
JPS63239511A (ja) ロボツト・システム
JPH10309683A (ja) ロボットのエラー解析方法及びロボット
WO2023228356A1 (ja) 数値制御装置およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
US5319288A (en) Main spindle rotation control method
JP2001150253A (ja) 自動ねじ締め機
WO1982004005A1 (en) A spindle rotating speed checking method
JP3433817B2 (ja) 送り制御装置
JP2760125B2 (ja) ロボット制御装置
JPH0754447B2 (ja) 産業用ロボツトの速度制御方法
JP2751205B2 (ja) ロボツトの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716